トップ :: A 生活必需品 :: A61 医学または獣医学;衛生学

【発明の名称】 毛髪化粧料
【発明者】 【氏名】脇田 和晃
【氏名】円山 圭一
【氏名】手塚 洋二
【課題】

【解決手段】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(1)で示されるポリアルキレングリコール誘導体(a)0.1〜30質量%およびシリコーン化合物(b)0.1〜10質量%を含有し、さらにa成分とb成分の質量比(a/b)が1/3〜30/1である、毛髪化粧料。
RO−(CHCHCHCHO)n−R ・・・ (1)
(式中、RとRは同一または異なってもよい水素原子、炭素数12〜20の脂肪酸残基であり、RおよびRに占める炭素数12〜20の脂肪酸残基の割合は0.65〜0.95である。nは、オキシテトラメチレン基の平均付加モル数で、5〜25である。)
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、ヘアジェル、ヘアミルク、ヘアワックス、ヘアリンスなどの毛髪化粧料に関し、さらに詳しくは、毛髪に自然な艶を付与し、指通りが良好で、毛髪のダメージの蓄積によって生じる毛先のうねりを改善するとともに、保存安定性が良好な毛髪化粧料に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、消費者の清潔志向及びおしゃれ意識の高まりに伴い、毛髪化粧料のコンディショニング効果に対する要望が多様化してきている。特に毛髪のダメージの蓄積によって生じる指通りの悪さ、艶の悪さ、そして毛先のうねりの改善が重要な要望となってきている。従来、毛髪化粧料には毛髪に滑らかな感触や艶を与える目的で、ジメチルポリシロキサンなどのシリコーン油、ワセリンなどの炭化水素油、シア脂などの動植物油脂などが、可溶化、乳化または溶解されて用いられている。
特に、シリコーン油は表面張力が低く、毛髪に対するなじみに優れ、滑らかさを与えるために、近年多用されているものである。しかしながら、シリコーン油単独では毛髪のコンディショニング効果が十分でないことや、他の成分との相溶性が悪いため、製剤の安定性に悪影響を与えるなどの問題があった。
そのため、毛髪に滑らかさを付与しながら、毛髪のダメージを防止する目的で、高分子量のジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサンあるいは、アミン変性またはアンモニウム変性高分子量シリコーン等を併用した毛髪化粧料が提供されている(例えば、特許文献1)。しかしながら、このような高分子量シリコーンや変性シリコーン類を用いても、毛先のうねりや、毛髪に自然な艶を与えるといった点において、十分に満足できるものではなかった。
このように、毛髪に自然な艶を付与し、指通りが良好で、傷みの蓄積によって生じる毛先のうねりを改善するとともに、保存安定性が良好な毛髪化粧料が望まれていた。
【0003】
【特許文献1】特開平5−85918号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の目的は、毛髪に自然な艶を付与し、指通りが良好で、毛髪のダメージの蓄積によって生じる毛先のうねりを改善するとともに、保存安定性が良好な毛髪化粧料を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
すなわち、本発明は以下に示されるものである。
式(1)で示されるポリアルキレングリコール誘導体(a)0.1〜30質量%およびシリコーン化合物(b)0.1〜10質量%を含有し、さらにa成分とb成分の質量比(a/b)が1/3〜30/1である、毛髪化粧料。
RO−(CHCHCHCHO)n−R ・・・ (1)
(式中、RとRは同一または異なってもよい水素原子、炭素数12〜20の脂肪酸残基であり、RおよびRに占める炭素数12〜20の脂肪酸残基の割合は0.65〜0.95である。nは、オキシテトラメチレン基の平均付加モル数で、5〜25である。)
【発明の効果】
【0006】
本発明の毛髪化粧料は、毛髪に自然な艶を付与し、指通りが良好で、毛髪のダメージの蓄積によって生じる毛先のうねりを改善するとともに、保存安定性が良好である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
以下、本発明について詳細に説明する。
式(1)で示されるポリアルキレングリコール誘導体(a)において、RとRは同一または異なってもよい水素原子、炭素数12〜20の脂肪酸残基である。
およびRである炭素数12〜20の脂肪酸残基は、脂肪酸由来のアシル基であり、その脂肪酸としては、例えば、飽和脂肪酸、不飽和脂肪酸、分岐脂肪酸、およびヒドロキシル基置換脂肪酸でもよいが、毛髪に自然な艶が得られる点で飽和脂肪酸がより好ましい。
【0008】
脂肪酸の種類としては、ラウリン酸、トリデカン酸、イソトリデカン酸、ミリスチン酸、ペンタデカン酸、パルミチン酸、ヘプタデカン酸、ステアリン酸、イソステアリン酸、ノナデカン酸、アラキン酸、ドデセン酸、テトラデセン酸、ヘキサデセン酸、パルミトオレイン酸、オレイン酸、バクセン酸、リノール酸、リノレン酸、アラキドン酸、ヒドロキシステアリン酸などが挙げられ、これらの1種または2種以上を用いても良い。
【0009】
およびRは、好ましくはミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、イソステアリン酸等の炭素数が14〜18の脂肪酸残基であり、さらに好ましくはパルミチン酸の残基である。炭素数が12未満であると、毛先のうねりの改善効果が不十分であり、炭素数20を超えると、毛髪の指通りが悪くなる。
およびRに占める炭素数12〜20の脂肪酸残基の割合は0.65〜0.95であり、より好ましくは0.70〜0.85であり、さらに好ましくは0.70〜0.80である。0.65未満であると、毛髪に自然な艶を与える効果が不十分であり、製剤の保存安定性が悪くなる場合がある。また、0.95を超えると毛髪の指通りが悪くなる。
【0010】
オキシテトラメチレン基は、毛髪に自然な艶を付与し、毛先のうねりを改善するための必須成分であり、nはオキシテトラメチレン基の平均付加モル数で5〜25であり、好ましくは、6〜20、さらに好ましくは7〜15である。nが5未満であると、毛髪の指通りが悪く、毛先のうねりを改善する効果、自然な艶を与える効果において不十分である。また、nが25超えるポリテトラメチレングリコールは工業的に入手困難である。
【0011】
本発明の式(1)で示されるポリアルキレングリコール誘導体(a)は、公知の方法で製造することができる。例えば、ポリテトラメチレングリコールと脂肪酸とのエステル化反応や、脂肪酸エステルとのエステル交換反応で得ることができる。
【0012】
本発明の毛髪化粧料に用いられるシリコーン化合物(b)は、シリコーンおよびシリコーン誘導体であり、本発明においてシリコーンとは、ジメチルポリシロキサン、およびメチルフェニルポリシロキサンを示し、好ましくはジメチルポリシロキサンである。シリコーン誘導体としては、例えば、アルキル変性シリコーン、アミノ変性シリコーン、ポリエーテル変性シリコーンなどが挙げられる。これらのシリコーン化合物の平均分子量は特に限定されない。しかし、毛髪に良好な指通りおよび自然な艶を与える点から、シリコーン化合物の平均分子量としては500〜100,000が好ましく、1,000〜10,000がさらに好ましい。
【0013】
a成分は、毛髪化粧料に0.1〜30質量%、好ましくは0.5〜25質量%、さらに好ましくは1.0〜20質量%の割合で含まれる。0.1質量%未満の場合は、毛先のうねりを改善する効果および毛髪に自然な艶を与える効果が不十分であり、30質量%を超える場合は、毛髪の指通りが悪く、自然な艶が得られる効果が不十分であり、製剤の保存安定性に悪影響を与える場合がある。尚、a成分は単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。
【0014】
b成分は、毛髪化粧料に0.1〜10質量%、好ましくは0.2〜8質量%、より好ましくは0.5〜5質量%の割合で含まれる。0.1質量%未満の場合は、毛髪の指通りが悪くなり、10質量%を超える場合は、毛髪に不自然な艶(ギラツキ感)を生じ、製剤の保存安定性に悪影響を与える場合がある。b成分は単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。
本発明のa成分とb成分の質量比a/bは1/3〜30/1であり、好ましくは1/2〜20/1、より好ましくは1〜10/1である。a/bが1/3未満の場合は、毛先のうねりの改善効果および毛髪に自然な艶を与える効果が不十分であり、製剤の保存安定性に悪影響を与える場合がある。また、30/1を超える場合は毛髪の指通りが悪く、毛髪に自然な艶を与える効果が不十分であり、製剤の保存安定性に悪影響を与える場合がある。
【0015】
本発明の毛髪化粧料は、必要に応じて界面活性剤を用いることができる。
界面活性剤の中でも、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油などの非イオン性界面活性剤、塩化アルキルトリメチルアンモニウム、臭化アルキルトリメチルアンモニウムなどの陽イオン性界面活性剤、アクリル酸メタクリル酸アルキル共重合体などの高分子型界面活性剤を用いることが好ましく、非イオン性界面活性剤、陽イオン性界面活性剤を用いることがさらに好ましい。界面活性剤の添加量としては、通常毛髪化粧料の0.1〜10質量%であり、好ましくは0.5〜8質量%、より好ましくは1.0〜5質量%である。
また、本発明の毛髪化粧料は、必要に応じて添加剤や溶媒を含む。
添加剤としては、本発明の効果を損なわない範囲で、化粧料、医薬部外品、医薬品に一般的に用いられている各種成分を配合することができる。例えば、炭化水素、高級アルコール、高級脂肪酸およびこれらのトリグリセライド、エステル油、動植物油脂、ビタミン類、紫外線吸収剤、酸化防止剤、金属イオン封鎖剤、エタノール、増粘剤、防腐剤、色素、顔料、香料などが挙げられる。
溶媒としては、必要に応じて、水、1,3−ブチレングリコール、ジプロピレングリコール、プロピレングリコール、グリセリン等を用いることができ、好ましくは水である。
【0016】
本発明の毛髪化粧料の形態は、特に限定されず、油中水型または水中油型の乳化化粧料、油性化粧料のいずれでもよく、ヘアジェル、ヘアミルク、ヘアワックス、ヘアリンス、ヘアオイルなどのさまざまな形態で使用されるが、特にヘアワックス、ヘアリンス等での使用が好ましい。
【実施例】
【0017】
実施例により本発明を具体的に説明する。
およびRに占める炭素数12〜20の脂肪酸残基の割合(以下、「脂肪酸残基の割合」と略す)は、エステル化物のエステル価(EV)・水酸基価(OHV)測定し、以下に示す方法にて算出した。
脂肪酸残基の割合=[エステル化物のEV/(エステル化物のEV+エステル化物のOHV)]
エステル化物のEV=エステル化物のけん化価(SV)−エステル化物の酸価(AV)
エステル化物のOHV、SVおよびAVは、日本工業規格(JIS)記載の方法に準拠して測定した。
OHV; JIS K−1557 6.4
SV ; JIS K−0070 3.1
AV ; JIS K−0070 4.1
【0018】
<化合物1の合成例> ポリテトラメチレングリコール(8.6モル)のパルミチン酸エステル[脂肪酸残基の割合=0.75]
ポリテトラメチレングリコール(n=8.6、水酸基価=180.3、原料名;PTG650 保土ヶ谷化学工業(株)製)622gとパルミチン酸(NAA−160 日油(株)製)385gを200℃にて10時間反応させ、ポリテトラメチレングリコールのパルミチン酸エステルを958g得た(表1;化合物1)。EVは85.2、OHVは28.4であることから、脂肪酸残基の割合は0.75であった。
【0019】
[脂肪酸残基の割合の計算例]
エステル化物のSVが85.3、AVが0.1なので、EVは85.2(EV=SV−AV)。OHVが28.4なので、脂肪酸残基の割合は、85.2/(85.2+28.4)=0.75である。
合成例に準じて、表1に示す化合物2、3(本発明のポリアルキレングリコール誘導体)、および化合物4〜7(比較物質)を合成した。
【0020】
<化合物8の合成例> ポリエチレングリコール(22.7モル)のステアリン酸エステル[脂肪酸残基の割合=0.99]
ポリエチレングリコール(n=22.7、水酸基価=112.2、原料名;ポリエチレングリコール1000 日油(株)製)1000gとステアリン酸(NAA−180 日油(株)製)570gを200℃にて10時間反応させ、ポリエチレングリコールのステアリン酸エステルを1501g得た(表1;化合物8)。EVは73.0、OHVは0.74であることから、脂肪酸残基の割合は0.99であった。
【0021】
【表1】


【0022】
<化合物9の合成例>ポリオキシテトラメチレン(8.6モル)/ポリオキシエチレン(4.0モル)ブロック共重合体のパルミチン酸エステル[脂肪酸残基の割合=0.75]
ポリテトラメチレングリコール(n=8.6、水酸基価=180.3、原料名;PTG650 保土ヶ谷化学工業(株)製)650gと触媒として水酸化カリウム0.83gをオートクレーブ中に仕込み、オートクレーブ内の空気を乾燥窒素で置換した後、攪拌しながら150℃にて触媒を完全に溶解させた。次に滴下装置によりエチレンオキシド178gを滴下させ、1時間攪拌した。その後、オートクレーブにより反応組成物を取り出し、リン酸で中和してpH6〜7とし、含有する水分を除去するために、減圧下(30mmHg以下)、100℃で1時間処理した。さらに処理後生成した塩を除去するためにろ過を行い、ポリオキシテトラメチレン(8.6モル)/ポリオキシエチレン(4.0モル)共重合体(826g)を得た。
得られたトリオキシテトラメチレン(8.6モル)/ポリオキシエチレン(4.0モル)共重合体826gとパルミチン酸(NAA−160 日油(株)製)386gを200℃にて10時間反応させ、ポリオキシテトラメチレン(8.6モル)/ポリオキシエチレン(4.0モル)ブロック共重合体のパルミチン酸エステルを1182g得た(表2;化合物9)。EVは71.0、OHVは24.9であることから、脂肪酸残基の割合は0.74であった。
【0023】
【表2】


【0024】
<実施例1〜1および比較例1〜12>
表4に示すように(a)成分として本発明の化合物1〜3、(a´)成分として化合物4〜9およびワセリン、シア脂を用いて、共通添加成分として表3に示す成分を選定し、下記の調製方法によりヘアワックスを調製した。
【0025】
【表3】


【0026】
<調製方法>
油相と水相を80℃にて別途溶解させた。完全に溶解したことを確認した後、水相を油相に徐々に添加した。その後、ホモミキサー(回転数;6000rpm)を使用して、80℃にて5分間乳化を行った。続いて、40℃まで攪拌しながら冷却してヘアワックスを得た。
【0027】
<評価方法>
A「毛髪の指通り」について
女性20名による使用感テストを行い、ヘアワックスを毛髪に塗布した際の指通りについて、パネラー各人が下記絶対評価にて4段階に評価し評点を付けた。そして、試料ごとにパネラー全員の評点を合計し、30点以上を合格とした。ただし、3名以上のパネラーが0点の評点を付けた場合は不合格とした。
<絶対評価基準>
(評点):(評価)
3:塗布時の指通りが良好
2:塗布時の指通りがやや良好
1:塗布時の指通りがやや悪い
0:塗布時ののびが非常に悪い
【0028】
B「毛先のうねり」について
毛先のうねりに悩みを持つ20名の女性を対象に使用感テストを行い、毛髪にヘアワックスを毛先にも充分になじませるように塗布してから6時間後の毛先のうねりについて、パネラー各人が下記絶対評価にて4段階に評価し評点を付けた。そして、試料ごとにパネラー全員の評点を合計し、30点以上を合格とした。ただし、3名以上のパネラーが0点の評点を付けた場合は不合格とした。
<絶対評価基準>
(評点):(評価)
3:毛髪のうねりが改善された
2:毛髪のうねりがやや改善された
1:毛髪のうねりがあまり改善されなかった
0:毛髪のうねりが全く改善されなかった
【0029】
C「毛髪の自然な艶」について
毛髪の艶に関して悩みを持つ20名の女性を対象に使用感テストを行い、ヘアワックスを毛髪に塗布してから6時間後の毛髪の艶について、下記のように4段階で評価した。そして、試料ごとにパネラー全員の評点を合計し、30点以上を合格とした。ただし、3名以上のパネラーが0点の評点を付けた場合は不合格とした。
(評点):(評価)
3:毛髪に自然な艶が得られた
2:毛髪にやや自然な艶が得られた
1:毛髪に艶があまり得られなかった、あるいは、やや不自然な艶(ギラツキ感)が得られた。
0:毛髪に艶が全く得られなかった、あるいは、不自然な艶(ギラツキ感)が得られた。
【0030】
D「製剤の保存安定性」について
調製したヘアワックス100gを100mLのガラス瓶に充填し、密閉した後、50℃の恒温槽で1ヶ月間保存した。試験後のサンプルの性状を確認し、以下のように2段階評価を行った。
○:製剤に「油-水分離」、「変色」、「著しい臭気の変化」のうちいずれも確認されなかった。
×:製剤に「油-水分離」、「変色」、「著しい臭気の変化」のうちいずれかが確認された。
【0031】
実施例1〜4より、本発明のアルキレングリコール誘導体およびシリコーン化合物を含む化粧料は、いずれの試料においても毛髪の指通りに優れ、毛先のうねりを改善し、毛髪に自然な艶を付与し、なおかつ保存安定性にも優れていた。
一方、比較例1〜6では十分な効果が得られていない。比較例1では、脂肪酸の種類が炭素数20を超えるベヘニン酸であるため、毛髪の指通りにおいて不十分であった。比較例2では、脂肪酸の種類が炭素数12未満の酢酸であるため、毛先のうねりの改善する効果において不十分であった。比較例3では、オキシテトラメチレン基の平均付加モル数nが5未満であるため、毛髪の指通りが悪く、毛先のうねりを改善する効果、毛髪に自然な艶を与える効果において不十分であった。比較例4では、脂肪酸残基の割合が0.95を超えているため、毛髪の指通りにおいて不十分であった。比較例5では、ポリオキシテトラメチレン基でなく、ポリオキシエチレン基を有しているため、毛髪の指通りが悪く、毛先のうねりを改善する効果、毛髪に自然な艶を与える効果において不十分であった。比較例6では、ポリオキシテトラメチレンとポリオキシエチレンのブロック共重合体であるため、ポリアルキレングリコール誘導体の親水性が高まることによる毛髪への吸着性低下により、毛先のうねりを改善する効果において不十分であった。比較例7では、本発明のアルキレングリコール誘導体以外の油剤であるワセリンを使用しているため、毛髪の指通りが悪く、毛髪に自然な艶を与える効果が不十分であった。比較例8では、本発明のアルキレングリコール誘導体以外の油剤であるシア油を使用しているため、毛先のうねりを改善する効果、および毛髪に自然な艶を与える効果が不十分であり、また50℃、一ヶ月保存後のサンプルに酸化臭が確認された。比較例9では、本発明のアルキレングリコール誘導体が配合されていないため、毛先のうねりを改善する効果、毛髪に自然な艶を与える効果において不十分であった。比較例10では、本発明のアルキレングリコール誘導体の配合量が30質量%を超え、さらにa成分とb成分の質量比a/bが30/1を超えるため、毛髪の指通りが悪く、毛髪に自然な艶を与える効果において不十分であり、さらに50℃、一ヶ月保存後のサンプルに油-水分離が確認された。比較例11では、b成分のシリコーン化合物が配合されていないため、毛髪の指通りにおいて不十分であった。比較例12では、b成分の配合量が10質量%を超え、さらにa成分とb成分の質量比a/bが1/3未満であるため、毛先のうねりを改善する効果、毛髪に自然な艶を与える効果が不十分であり、さらに50℃、一ヶ月保存後のサンプルに油-水分離が確認された。
【0032】
【表4】


【出願人】 【識別番号】000004341
【氏名又は名称】日油株式会社
【出願日】 平成20年3月28日(2008.3.28)
【代理人】
【公開番号】 特開2009−235024(P2009−235024A)
【公開日】 平成21年10月15日(2009.10.15)
【出願番号】 特願2008−85620(P2008−85620)