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【発明の名称】 水石鹸吐出装置
【発明者】 【氏名】小西 千鳥
【課題】タンク本体を持ち去ることを安価に防止することができると共に、水石鹸吐出装置の外観をすっきりさせる水石鹸吐出装置を提供する。

【解決手段】本発明による水石鹸吐出装置(1)は、タンク本体(2)と、水石鹸吐出機構(4)と、支持部材(6)と、タンク本体(2)の環状の側壁(8)の周り全体及びタンク本体(2)、水石鹸吐出機構(4)、及び支持部材(6)の接続部を覆う環状のカバー(40)を有する。更に、水石鹸吐出装置(1)は、タンク本体(2)の環状の側壁(8)の上縁(8a)の上に配置される環状のシール(42)と、環状のシール(42)を環状の側壁(8)に向かって下方に押付ける環状の押付け部材(44)を有する。環状のシール(42)は、環状の押付け部材(44)による押付けにより、環状のカバー(40)に向かって広がり、タンク本体(2)の環状の側壁(8)と環状のカバー(40)との間をシールする。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
水石鹸を収容するタンク本体と、前記タンク本体の下に取付けられた水石鹸吐出機構と、前記タンク本体及び/又は前記水石鹸吐出機構に接続され且つそれを支持する支持部材と、を有する水石鹸吐出装置であって、
前記タンク本体は、環状の側壁を有し、
更に、前記タンク本体の環状の側壁の周り全体及び前記タンク本体、前記水石鹸吐出機構、及び前記支持部材の接続部を覆う環状のカバーを有することを特徴とする水石鹸吐出装置。
【請求項2】
更に、前記タンク本体の環状の側壁の上縁に配置される環状のシールと、
前記環状のシールを前記環状の側壁に向かって下方に押付ける環状の押付け部材と、を有し、
前記環状のシールは、前記環状の押付け部材による押付けにより、前記環状のカバーに向かって広がり、前記タンク本体の環状の側壁と前記環状のカバーとの間をシールすることを特徴とする請求項1に記載の水石鹸吐出装置。
【請求項3】
前記タンク本体は、前記環状の押付け部材が前記環状のシールを下方に押付けたときに前記環状の押付け部材が当接する当接面を有し、且つ、前記当接面に固定されることを特徴とする請求項2に記載の水石鹸吐出装置。
【請求項4】
前記環状のシールは、基部と、それからV字形に延びる2つのアーム部と、を有し、前記基部が前記アーム部に対して上になるように配置され、前記押付け部材が前記基部を下方に押すことにより、前記2つのアーム部の間の角度が大きくなることを特徴とする請求項2又は3に記載の水石鹸吐出装置。
【請求項5】
前記環状の側壁の上縁は、前記環状のカバーに向かって下方に傾斜することを特徴とする請求項4に記載の水石鹸吐出装置。
【請求項6】
前記押付け部材は、前記環状のカバーの内側に位置し、
更に、前記押付け部材の内側に嵌合し且つ前記環状のカバーの上縁に当接する上蓋を有することを特徴とする請求項2〜5の何れか1項に記載の水石鹸吐出装置。
【請求項7】
前記タンク本体は、タンク固定ネジによって前記支持部材に取外し可能に固定され、
前記環状のカバーは、前記支持部材が貫通する孔を有し、
前記支持部材は、取付け箇所の表側に取付けられ且つその裏側から固定され、
前記タンク本体及び前記支持部材は、前記タンク固定ネジを取外したときに、前記環状のカバーを前記タンク本体と一緒に前記支持部材から抜取ることを阻止する阻止部を有することを特徴とする請求項1に記載の水石鹸吐出装置。
【請求項8】
前記タンク本体は、前記タンク固定ネジによって前記支持部材にその下方から固定され、
更に、前記タンク固定ネジを隠すように前記支持部材の下に底蓋固定ネジによって固定される底蓋を有することを特徴とする請求項7に記載の水石鹸吐出装置。
【請求項9】
前記底蓋は、前記水石鹸吐出機構が通過可能な孔を有し、前記水石鹸吐出機構は、前記底蓋が前記支持部材に固定されたまま、専用工具を用いて前記タンク本体から取外すことが可能であることを特徴とする請求項8に記載の水石鹸吐出装置。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、水石鹸吐出装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、公衆トイレの洗面台等において、水石鹸を吐出する水石鹸吐出装置が使用されている(例えば、特許文献1参照)。このような水石鹸吐出装置は、一般的には、水石鹸を収容するタンク本体と、タンク本体の下に取付けられた水石鹸吐出機構と、タンク本体に接続され且つそれを支持する支持部材とを有しており、水石鹸吐出機構の吐出桿又は押しボタン等を操作することにより、タンク本体内に収容されている水石鹸が、水石鹸吐出機構から適量吐出される。一般的には、タンク本体は、樹脂で形成され、支持部材は、金属で形成されている。また、タンク本体と支持部材の接続部は外から見えている。
【0003】
【特許文献1】特開2007−202687号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
タンク本体と支持部材の接続部が外から見えていると、タンク本体が悪戯により持ち去られることがある。タンク本体が持ち去られないように、タンク本体と支持部材とを一体に形成して、タンク本体と支持部材の接続部自体をなくすことが考えられるが、コスト高であり、好ましいとはいえない。
【0005】
また、水石鹸吐出装置の外観をすっきりさせる要望もある。
【0006】
そこで、本発明の目的は、タンク本体を持ち去ることを安価に防止することができると共に、水石鹸吐出装置の外観をすっきりさせる水石鹸吐出装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、本発明による水石鹸吐出装置は、水石鹸を収容するタンク本体と、タンク本体の下に取付けられた水石鹸吐出機構と、タンク本体及び/又は水石鹸吐出機構に接続され且つそれを支持する支持部材と、を有する水石鹸吐出装置であって、タンク本体は、環状の側壁を有し、更に、タンク本体の環状の側壁の周り全体、及びタンク本体、水石鹸吐出機構、及び支持部材の接続部を覆う環状のカバーを有することを特徴としている。
【0008】
このように構成された水石鹸吐出装置では、タンク本体の環状の側壁の周り全体を覆う環状のカバーが、タンク本体、水石鹸吐出機構、及び支持部材の接続部を覆っているので、タンク本体、水石鹸吐出機構、及び支持部材の接続部は外から見えない。それにより、タンク本体が持ち去られることを防止することができる。また、タンク本体、水石鹸吐出機構、及び支持部材の接続部が、単一部品のカバーで覆われることにより、水石鹸吐出装置の外観をすっきりさせることができる。
【0009】
本発明の水石鹸吐出装置の実施形態において、好ましくは、更に、タンク本体の環状の側壁の上縁に配置される環状のシールと、環状のシールを環状の側壁に向かって下方に押付ける環状の押付け部材と、を有し、環状のシールは、環状の押付け部材による押付けにより、環状のカバーに向かって広がり、タンク本体の環状の側壁と環状のカバーとの間をシールする。
【0010】
本実施形態では、タンク本体の環状の側壁の上縁に配置された環状のシールが、押付け部材による下方への押付けによって環状のカバーに向かって広がり、タンク本体の環状の側壁と環状のカバーとの間をシールする。それにより、タンク本体に水石鹸を入れたときにタンク本体と環状のカバーの間に入ってしまった水石鹸がタンク本体と環状のカバーの間を伝わって下方から出てきて、水石鹸吐出装置の外観がすっきりしなくなることを防止することができる。また、水石鹸吐出装置の水石鹸の本来の通路に漏れ箇所があるという誤認を回避することができる。
【0011】
上記実施形態において、好ましくは、タンク本体は、環状の押付け部材が環状のシールを下方に押付けたときに環状の押付け部材が当接する当接面を有し、且つ、当接面に固定される。
【0012】
この水石鹸吐出装置では、環状の押付け部材をタンク本体の当接面に当接させた状態で当接面に固定することにより、押付け部材による環状のシールへの押付け量を一定にすることができる。それにより、タンク本体と環状のカバーとの間を確実にシールすることができ、タンク本体と環状のカバーとの間に入ってしまった水石鹸により水石鹸吐出装置の外観がすっきりしなくなることが確実に防止される。
【0013】
上記実施形態において、好ましくは、環状のシールは、基部と、それからV字形に延びる2つのアーム部と、を有し、基部がアーム部に対して上になるように配置され、押付け部材が基部を押すことにより、2つのアーム部の間の角度が大きくなる。
【0014】
この水石鹸吐出装置では、押付け部材が環状のシールの基部を下方に押付けることによって、環状のシール2つのアーム部の間の角度が大きくなるので、環状のシールを効果的に環状のカバーに向かって押広げることが可能である。それにより、タンク本体と環状のカバーとの間を確実にシールすることができ、タンク本体と環状のカバーとの間に入ってしまった水石鹸により水石鹸吐出装置の外観がすっきりしなくなることが確実に防止される。
【0015】
上記実施形態において、好ましくは、環状の側壁の上縁は、環状のカバーに向かって下方に傾斜する。
【0016】
この水石鹸吐出装置では、環状のシールの2つのアーム部が、環状のカバーに向かって広がりやすくなる。それにより、タンク本体と環状のカバーとの間を確実にシールすることができ、タンク本体と環状のカバーとの間に入ってしまった水石鹸により水石鹸吐出装置の外観がすっきりしなくなることが確実に防止される。
【0017】
本発明の水石鹸吐出装置の実施形態において、好ましくは、押付け部材は、環状のカバーの内側に位置し、更に、押付け部材の内側に嵌合し且つ環状のカバーの上縁に当接する上蓋を有する。
【0018】
この水石鹸吐出装置では、押付け部材は、環状のカバーの内側に隠れ、上蓋と環状のカバーとの間の当接部分だけが外観に現れるだけなので、水石鹸吐出装置の概観をすっきりさせることができる。
【0019】
また、本発明による水石鹸吐出装置の実施形態において、タンク本体は、タンク固定ネジによって支持部材に取外し可能に固定され、環状のカバーは、支持部材が貫通する孔を有し、支持部材は、取付け箇所の表側に取付けられ且つその裏側から固定され、タンク本体及び支持部材は、タンク固定ネジを取外したときに、環状のカバーをタンク本体と一緒に支持部材から抜取ることを阻止する阻止部を有する。
【0020】
この水石鹸吐出装置によれば、支持部材が取付け箇所にその裏側から固定されているので、タンク本体を持ち去るために、水石鹸吐出装置全体を取付け箇所から取外すことは困難である。また、タンク本体と支持部材とを固定しているタンク固定ネジを取外して、タンク本体と環状のカバーを一緒に持ち去ろうとしても、支持部材が貫通している管状のカバーの孔によって、タンク本体及び環状のカバーを、孔を横切る方向に持ち去ることが阻止される。また、タンク本体と支持部材とを固定しているタンク固定ネジを取外しても、タンク本体を持ち去るために、タンク本体と環状のカバーを一緒に支持部材から抜取ることは、タンク本体及び支持部材の阻止部によって阻止される。かくして、タンク本体を持ち去ることを更に効果的に防止できる。
【0021】
上記実施形態において、好ましくは、タンク本体は、タンク固定ネジによって支持部材にその下方から固定され、更に、タンク固定ネジを隠すように支持部材の下に底蓋固定ネジによって固定される底蓋を有する。
【0022】
この水石鹸吐出装置では、タンク本体を支持部材から取外すためにタンク固定ネジを取外す必要があり、更に、タンク固定ネジを取外すために、底蓋を支持部材に固定している底蓋固定ネジを取外さなければならないので、タンク本体を持ち去ることを更に効果的に防止できる。
【0023】
上記実施形態において、好ましくは、底蓋は、水石鹸吐出機構が通過可能な孔を有し、水石鹸吐出機構は、底蓋が支持部材に固定されたまま、専用工具を用いてタンク本体から取外すことが可能である。
【0024】
この水石鹸吐出装置では、水石鹸吐出装置を持ち去ることを効果的に防止しながら、水石鹸吐出機構のメンテナンスを容易に行うことができる。
【発明の効果】
【0025】
以上説明したように、本発明による水石鹸吐出装置によれば、タンク本体を持ち去ることを安価に防止することができると共に、水石鹸吐出装置の外観をすっきりさせることができる。
【0026】
また、本発明による水石鹸吐出装置によれば、タンク本体を持ち去ることを防止することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0027】
図面を参照して、本発明による水石鹸吐出装置の実施形態を説明する。図1は、本発明による水石鹸吐出装置の縦断面図である。図2は、図1の水石鹸吐出装置の分解縦断面図である。図3は、蓋を省略した図1の線III−IIIにおける断面図である。図4は、シールの断面図である。図5は、専用工具の斜視図である。
【0028】
図1〜図3に示すように、本発明による水石鹸吐出装置1は、水石鹸を収容するタンク本体2と、タンク本体2の下に取付けられた水石鹸吐出機構4と、タンク本体2に接続され且つそれを支持する支持部材6とを有している。
【0029】
タンク本体2は、環状の側壁8と、底壁10とを有している。底壁10は、水吐出機構4を収容するように下方に延びる円筒部12を有している。円筒部12の外面には、雄ネジ部12aが形成されている。また、底壁10は、タンク本体2を支持部材6に取付けるために下方に延びる2つの突出部14を有し、突出部14は、後述するタンク固定ネジ32が螺合する雌ネジ部14aを有している。タンク本体2の内部空間2aと、円筒部12の内部空間12bとは、図示しない通路によって連通している。好ましくは、タンク本体2は、樹脂によって作られ、雌ネジ部14aは、インサートの形態で設けられる。
【0030】
水石鹸吐出機構4は、円筒形の側部16aと水石鹸を吐出する吐出口16bを有する底部16cを有する吐出口部材16と、底部16cの上面に配置された環状のシール用シート部材17と、吐出口16bを貫通した状態で上下方向に移動可能な棒部分18aとシール用シート部材17に下方に押圧可能な拡径部分18bとを有する吐出桿18と、吐出桿18を下方に付勢するバネ20と、円筒部12の中に収容され且つバネ20が当接するケース22とを有している。ケース22は、水石鹸が通行可能な孔22aを有している。
【0031】
支持部材6は、支持部材6を壁又は洗面器のフレーム等の取付け箇所24に取付けるための取付け部分6aと、タンク本体2を支持部材6に固定するための固定部分6bと、それらの間に配置された中間部分6cとを有している。取付け部分6aは、中間部分6cよりも細い径を有し、雄ネジ部6dを有している。支持部材6は、取付け箇所24に設けられた孔24aに取付け部分6aを表側24bから挿入することによって、取付け箇所24の表側24bに取付けられ、その裏側24cからナット26を締付けることによって固定されている。固定部分6bは、その上面に、タンク本体2の2つの突出部14を受入れる2つの孔28が設けられ、その下面から、2つの孔28と整列する座ぐり付きの貫通孔30が形成されている。2つの突出部14は、タンク固定ネジ32によって、2つの孔28に当接して固定されることが好ましい。かくして、タンク本体2は、タンク固定ネジ32によって支持部材6にその下方から取外し可能に固定されている。また、固定部分6bは、その下面に、後述する底蓋固定ネジ48が螺合する雌ネジ部34を有している。
【0032】
水石鹸吐出装置1は、更に、タンク本体2の環状の側壁8の周り全体及びタンク本体2、水石鹸吐出機構4、及び支持部材6の接続部を覆う環状のカバー40と、タンク本体2の環状の側壁8の上縁8aの上に配置される環状のシール42と、環状のシール42を環状の側壁8に向かって下方に押付ける環状の押付け部材44と、押付け部材44の内側に嵌合し且つ環状のカバー40の上縁40bに当接する上蓋46と、タンク固定ネジ32を隠すように支持部材6の下に底蓋固定ネジ48によって固定される底蓋50とを有している。
【0033】
環状のカバー40は、例えば、2枚のステンレススチール板をシーム溶接によって環状に接続することによって形成される。環状のカバー40は、タンク本体2の上縁8aよりも上の箇所から、支持部材6よりも下方の箇所まで延びており、支持部材6が貫通する円形の孔40aを有している。また、環状のカバー40は、吐出口部材16の底部16cの下端まで下方に延び、吐出桿18の棒部分18aが、環状のカバー40よりも下方に延びている。
【0034】
図4に示すように、環状のシール42は、環状の押付け部材44による押付けにより、環状のカバー40に向かって広がり、タンク本体2の環状の側壁8と環状のカバー40との間をシールするように構成されている。具体的には、環状のシール42は、基部42aと、それからV字形に延びる2つのアーム部42bとを有している。環状のシール42は、基部42aがアーム部42bに対して上になるように配置され、押付け部材44が基部42aを下方に押すことにより、2つのアーム部42bの間の角度が大きくなるように構成されている。シール42は、ゴム等で作られることが好ましい。
【0035】
図3に示すように、タンク本体2の環状の側壁8の上縁8aは、環状のカバー40に向かって下方に傾斜することが好ましい。また、タンク本体2の側壁8は、環状の押付け部材44が環状のシール40を下方に押付けたときに環状の押付け部材44が当接する当接上面2bを有し、且つ、ネジ51によって当接上面2bに固定されることが好ましい。当接上面2bは、上縁8aよりも内側に且つ下方に設けられることが好ましい。
【0036】
環状の押付け部材44は、環状のカバー40の内側に位置し、環状のシール42の基部42aに当接するシール当接下面44aと、タンク本体2の側壁8の当接上面2bに当接するタンク当接下面44bと、上蓋46が嵌合するように押付け部材44の内側に形成された上向き凹部44cとを有している。シール当接下面44aは、環状のカバー40に向かって上方に傾斜することが好ましい。押付け部材44のシール当接下面44a及びタンク本体2の上縁8aは、押付け部材44のタンク当接下面44aがタンク本体2の当接上面2bに当接したときに、環状のシール42が環状のカバー40に確実に押付けられるように定められる。
【0037】
図2に示すように、上蓋46は、押付け部材44の上向き凹部44cの内側に嵌合する嵌合部分46aと、嵌合部分46aよりも大きく且つ環状のカバー40を閉鎖するようにその上縁40bに当接する当接部分46bとを有している。当接部分46bは、水石鹸吐出装置1の外観に現れ、その外輪郭は、環状のカバー40の断面輪郭と一致することが好ましい。上蓋46は、環状のカバー40と同じ材質で作られることが好ましい。また、上蓋46は、押付け部材44を貫通し且つ押付け部材44の下方に拡径部52aを有する支柱又はネジ52等を介して、押付け部材44に対して回転可能に且つ押付け部材44から簡単に取外すことができないように、押付け部材44に取付けられることが好ましい。
【0038】
底蓋50は、環状のカバー40の内側に嵌合する嵌合部分50aと、嵌合部分50aよりも大きく且つ環状のカバー40を閉鎖するようにそれに下方から当接する当接部分50bとを有している。また、底蓋50は、水石鹸吐出機構4の吐出口部材16が通過可能な孔50cと、底蓋50を支持部材6に固定するための底蓋固定ネジ48が挿入され且つ支持部材6の雌ネジ部34と整列する孔50dを有している。底蓋50が支持部材6に底蓋固定ネジ48によって固定されたまま、水石鹸吐出機構4をタンク本体2から取外すために、吐出口部材16の下面に、専用工具54(図5参照)が挿入される孔16dを有していることが好ましい。専用工具54は、孔16dに嵌合するピン54aと、吐出桿18の棒部分18bを受入れる貫通孔54bとを有している。
【0039】
上述した水石鹸吐出装置1では、タンク本体2、水石鹸吐出機構4、及び支持部材6の接続部が、単一部品のカバー40で覆われることにより、水石鹸吐出装置の外観をすっきりさせることができる。
【0040】
また、カバー40の外に現れる部品が、上蓋46、底蓋50及び支持部材6だけであり、上蓋46及び底蓋50の外輪郭は、環状のカバー40の断面輪郭と一致させるように作られているので、水石鹸吐出装置の外観を更にすっきりさせることができる。
【0041】
次に、上述した水石鹸装置の動作を説明する。
【0042】
先ず、上蓋46を持上げてネジ52を中心に回転させ、タンク本体2の内部空間2aを上方に開口させる。タンク本体2の内部空間2aに水石鹸を注ぎいれる。水石鹸は、内部空間2aから図示しない通路を通って、タンク本体2の円筒部12の内部空間12aに移動し、孔22aを通って、ケース22の内部に移動する。吐出桿18の拡径部分18bがバネ20によって、シール用シート部材17に押付けられているので、水石鹸は、吐出孔16bから吐出されない。
【0043】
吐出桿18の棒部分18aをバネ20に抗して上方に持上げると、吐出桿18の拡径部分18bとシール用シート部材17との間に隙間が生じ、水石鹸が、その隙間及び吐出孔16bを通って吐出される。
【0044】
上記のように構成したため、タンク本体2の内部空間2aに水石鹸を入れたとき、環状カバー40又は環状の側壁8と、環状の押付け部材44との間に水石鹸が入ってしまった場合であっても、タンク本体2の環状の側壁8の上縁8aに配置された環状のシール42が、押付け部材44による下方への押付けによって環状のカバー40に向かって広がり、タンク本体2の環状の側壁8と環状のカバー40との間をシールする。それにより、水石鹸がタンク本体2と環状のカバー40の間を伝わって下方から出て来ることが防止される。
【0045】
また、環状の押付け部材44をタンク本体2の当接上面2bに当接させた状態で当接上面2bに固定することにより、押付け部材44による環状のシール42への押付け量を一定にすることができる。それにより、タンク本体2と環状のカバー40との間を確実にシールすることができる。
【0046】
環状のシール42は、基部42aと、それからV字形に延びる2つのアーム部42bとによって構成され、押付け部材44によって押付けられることにより、2つのアーム部42bの間の角度が大きくなるので、環状のシール42を効果的に環状のカバー40に向かって押広げることができる。従って、環状のカバー40をタンク本体2に対して大きく形成して組立てを容易にすることができると共に、環状のカバー40又はタンク本体2の寸法精度がよくない場合であっても、環状のシール42が周方向全体にわたって環状のカバーに密着し、タンク本体2と環状のカバー40との間を確実にシールすることができる。
【0047】
また、タンク本体2の環状の側壁8の上縁8aが、環状のカバー40に向かって下方に傾斜すると共に、押付け部材44のシール当接下面44aが、環状のカバー40に向かって上方に傾斜しているので、上記形態の環状のシール42を下方への押付けによって環状のカバーに向かって効果的に押広げることができる。
【0048】
その結果、タンク本体と環状のカバーとの間に入ってしまった水石鹸が、その隙間から漏れ出て、水石鹸吐出装置の外観がすっきりしなくなることが防止される。また、水石鹸吐出装置の本来の通路に漏れ箇所があるという誤認を回避することができる。
【0049】
次に、上述した水石鹸吐出装置の分解手順を説明する。
【0050】
先ず、上蓋46を持上げてネジ52を中心に回転させ、タンク本体2の内部空間2aを上方に開口させる。ネジ51を取外して、上蓋46と押付け部材44を一緒に、タンク本体2から取外す。次いで、環状のシール42を取外す。
【0051】
次に、底蓋固定ネジ48を取外して、底蓋50を取外す。次いで、タンク固定ネジ32を取外す。この時点では、カバー40とタンク本体2とを持って、それらを方向B(図1参照)に引上げようとしても、カバー40に設けられている孔40aを支持部材6が貫通している状態であるため、カバー40及びタンク本体2を引上げることはできない。また、支持部材6の孔28がタンク本体の突出部14を受入れた状態であるので、タンク本体2と環状のカバー40を一緒に、支持部材6から方向A(図1参照)に引抜くことはできない。かくして、タンク本体の突出部14及び支持部材6の孔28は、タンク固定ネジ32を取外したときに、環状のカバー40をタンク本体2と一緒に支持部材6から抜取ることを阻止する阻止部を構成する。
【0052】
次いで、タンク本体2と水石鹸吐出機構4をいっしょに方向Bに持上げることにより、環状のカバー40から引出す。次いで、カバー40を方向Aに引抜く。
【0053】
上述した水石鹸吐出装置1では、タンク本体2の環状の側壁8の周り全体を覆う環状のカバー40が、タンク本体2、水石鹸吐出機構4、及び支持部材6の接続部を覆っているので、タンク本体2、水石鹸吐出機構4、及び支持部材6の接続部は外から見えない。それにより、タンク本体が持ち去られることを防止することができる。
【0054】
また、支持部材6が取付け箇所24にその裏側24cから固定されているので、タンク本体2を持ち去るために、水石鹸吐出装置1全体を取付け箇所24から取外すことは困難であり、タンク本体が持ち去られることを防止することができる。
【0055】
また、タンク本体2と支持部材6とを固定しているタンク固定ネジ32を取外して、タンク本体2と環状のカバー40を一緒に持ち去ろうとしても、支持部材6が貫通しているカバー40の孔40aによって、タンク本体2及び環状のカバー40を、孔40aを横切る方向に持ち去ることが阻止される。
【0056】
また、タンク本体2と支持部材6とを固定しているタンク固定ネジ32を取外しても、タンク本体2を持ち去るために、タンク本体2と環状のカバー40を一緒に支持部材6から抜取ることが、タンク本体の突出部14及び支持部材6の孔28によって阻止されるので、タンク本体を持ち去ることを更に効果的に防止できる。
【0057】
また、上記タンク固定ネジ32を取外すためには、底蓋50を支持部材6に固定している底蓋固定ネジ48を取外さなければならないので、タンク本体を持ち去ることを更に効果的に防止できる。
【0058】
また、上蓋46は、押付け部材44から簡単に取外すことができないように、押付け部材44に取付けられ、押付け部材44がタンク本体2に固定されているので、上蓋46を持去ることも防止される。
【0059】
次に、水石鹸吐出機構4を取外す手順を説明する。
【0060】
専用工具54の孔54bに吐出桿18の棒部分を差し込み、ピン54aを吐出口部材16の孔16dに差し込む。次いで、専用工具を他の工具又は手で回して、互いに螺合しているタンク本体2の円筒部12及び吐出口部材16を取外す。吐出口部材16は、底蓋50の孔50cを通して下方に引抜くことができる。
【0061】
従って、水石鹸吐出機構を、その他の部分を分解することなしに取外すことができる。従って、水石鹸吐出装置1は、タンク本体2を持ち去ることを効果的に防止した構造を有しながら、水石鹸吐出機構2のメンテナンスを容易に行うことができる。
【0062】
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明は、以上の実施の形態に限定されることなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内で種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることはいうまでもない。
【図面の簡単な説明】
【0063】
【図1】本発明による水石鹸吐出装置の縦断面図である。
【図2】図1の水石鹸吐出装置の分解縦断面図である。
【図3】蓋を省略した図1の線III−IIIにおける断面図である。
【図4】シールの断面図である。
【図5】専用工具の斜視図である。
【符号の説明】
【0064】
1 水石鹸吐出装置
2 タンク本体
2b 当接上面
4 水石鹸吐出機構
6 支持部材
8 環状の側壁
8a 上縁
14 突出部(阻止部)
24 取付け箇所
24b 表側
24c 裏側
28 孔(阻止部)
32 タンク固定ネジ
40 環状のカバー
40a 孔
40b 上縁
42 環状のシール
44 環状の押付け部材
42a 基部
42b アーム部
46 上蓋
48 底蓋固定ネジ
50 底蓋
50c 孔
54 専用工具
【出願人】 【識別番号】000010087
【氏名又は名称】TOTO株式会社
【出願日】 平成20年3月27日(2008.3.27)
【代理人】 【識別番号】100082005
【弁理士】
【氏名又は名称】熊倉 禎男

【識別番号】100088694
【弁理士】
【氏名又は名称】弟子丸 健

【識別番号】100103609
【弁理士】
【氏名又は名称】井野 砂里

【識別番号】100095898
【弁理士】
【氏名又は名称】松下 満

【識別番号】100098475
【弁理士】
【氏名又は名称】倉澤 伊知郎

【識別番号】100123607
【弁理士】
【氏名又は名称】渡邊 徹
【公開番号】 特開2009−233156(P2009−233156A)
【公開日】 平成21年10月15日(2009.10.15)
【出願番号】 特願2008−84126(P2008−84126)