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【発明の名称】 折り畳み構造及び折り畳み椅子
【発明者】 【氏名】山田 修
【課題】

【解決手段】折り畳み構造20は、一対の前脚2をなす第1部材5と一対の後脚3をなす第2部材4とが第1枢支部6を介して前後折り畳み自在となるように側面視略X字状に連結され、一対の第2部材4の上端部が台板10の下面に第2枢支部12を介して上下揺動自在に連結され、第1枢支部6よりも上方位置の第1部材6に、台板10の後端部を支持するための支持部材11を設け、台板10の後端部に一対の第1部材6間を通って後方に延在する把手部7を設け、該把手部7が支持部材11に支持されるような構成にしてある。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
一対の前脚をなす第1部材と一対の後脚をなす第2部材とが第1枢支部を介して前後折り畳み自在となるように側面視略X字状に連結され、
一対の第2部材の上端部が台板の下面に第2枢支部を介して上下揺動自在に連結され、
第1枢支部よりも上方位置の第1部材に、台板の後端部を支持するための支持部材を設け、
台板の後端部に一対の第1部材間を通って後方に延在する把手部を設け、該把手部が支持部材に支持されるように構成されていることを特徴とする折り畳み構造。
【請求項2】
把手部が一対の第1部材の間から前方に抜けるのを防止するための抜け止め部を、把手部に設けたことを特徴とする請求項1に記載の折り畳み構造。
【請求項3】
把手部に、第1部材の支持部材と係脱自在に係合する係合部を設けたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の折り畳み構造。
【請求項4】
請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の折り畳み構造を備えた折り畳み椅子。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、折り畳み構造及び折り畳み椅子に関するものである。
【背景技術】
【0002】
前脚と後脚とが枢支部材を介して前後折り畳み自在となるように側面視略X字状に連結された折り畳み構造の折り畳み椅子が知られている。このような折り畳み椅子は、通常、座板下面に後脚の上端部及び前脚の長手方向中央部がそれぞれ揺動自在に連結された構造を有し、座板を揺動することで前後に折り畳むことができるようになっている。
【0003】
また、前脚と後脚を互いの中間部分で軸着することによりI字状からX字状に回動する脚部前記構造の脚部を有する折り畳み椅子において、脚部に対し背もたれ及び座面を軸着することにより、折り畳んだ際の面積を可及的に小さくでき、収納及び運搬が容易な折り畳み椅子に関する開示がある(下記特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】特開2004−344438号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、従来の折り畳み椅子の折り畳み構造は、開いた際に座面が浮き上がるのを防止するためにロック機構を備えており、このロック機構は、一般に、座板下面に垂設された板状部材に穴部が形成され、バネにより付勢された凸状の挿通部材をこの穴部に挿通するといったものであり、バネの付勢に反して挿通部材を穴部から引き抜くことによりロックを解除できる。
【0006】
この場合、折り畳み椅子を折り畳む際にはロックを解除しなければならず、かかるロックの解除作業は、座板に隠れた見えにくい部分での操作となって困難であり、バネの付勢によって指等を怪我するといった不具合が生じていた。
【0007】
また、上記特許文献1に記載の折り畳み椅子は、折り畳んだ際の面積を小さくできるものの、座面に腰掛けた際の安定性に欠け、座面の浮き上がりを防止する機能も有しない。
【0008】
本発明は、上記した従来の問題点に鑑みてなされたものであって、バネによる付勢など必要とせず、容易に折り畳み、開くことが可能で、開いた状態における安定性の良好な折り畳み構造及び折り畳み椅子の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するために、本発明に係る折り畳み構造は、一対の前脚をなす第1部材と一対の後脚をなす第2部材とが第1枢支部を介して前後折り畳み自在となるように側面視略X字状に連結され、一対の第2部材の上端部が台板の下面に第2枢支部を介して上下揺動自在に連結され、第1枢支部よりも上方位置の第1部材に、台板の後端部を支持するための支持部材を設け、台板の後端部に一対の第1部材間を通って後方に延在する把手部を設け、該把手部が支持部材に支持されるような構成にしてある。
【0010】
また、前記構成において、把手部に、一対の第1部材の間から抜けるのを防止する抜け止め部を設けたものである。
【0011】
そして、前記した各構成において、把手部に、第1部材の支持部材と係脱自在に係合する係合部を設けたものである。
【0012】
更に、前記した各構成を有する折り畳み構造を備えた折り畳み椅子である。
【発明の効果】
【0013】
本発明に係る折り畳み構造によれば、一対の前脚をなす第1部材と一対の後脚をなす第2部材とが第1枢支部を介して前後折り畳み自在となるように側面視略X字状に連結され、一対の第2部材の上端部が台板の下面に第2枢支部を介して上下揺動自在に連結され、第1枢支部よりも上方位置の第1部材に、台板の後端部を支持するための支持部材を設け、台板の後端部に一対の第1部材間を通って後方に延在する把手部を設け、該把手部が支持部材に支持されるような構成にしたので、第2部材に設けた支持部材が台板の後端部に設けた把手部を支持し、折り畳む際には該把手部を上方に引き上げるだけで容易に折り畳むことの可能な折り畳み構造を提供ができる。
【0014】
また、把手部に、一対の第1部材の間から抜けるのを防止する抜け止め部を設けた場合には、該抜け止め部によって台板が前方に外れるのを防止することができる。
【0015】
そして、把手部に、第1部材の支持部材と係脱自在に係合する係合部を設けた場合は、係合部が支持部材に係合することで、折り畳み構造の安定性を良好にすることができる。
【0016】
更に、前記した各構成を有する折り畳み構造を備えた折り畳み椅子は、簡単な構造により容易に製造可能な折り畳み椅子を提供できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
本発明の最良の実施形態を図面に基づいて説明する。
ここに、図1は本発明の一実施形態に係る折り畳み構造を備えた折り畳み椅子の右側面図、図2は前記折り畳み椅子の背面図、図3は前記折り畳み椅子の斜視図、図4は前記折り畳み椅子の把手部の拡大図、図5は前記折り畳み椅子を下方から見た斜視図、図6は前記折り畳み椅子の使用態様図である。
各図において、この実施形態に係る折り畳み構造20を備えた折り畳み椅子1は、下部が一対の前脚2をなす第1部材5と、下部が一対の後脚3をなす第2部材4とが第1枢支部6を介して前後折り畳み自在となるように側面視略X字状に連結されている。
【0018】
一対の第2部材4の上端部は図5に示すように、座板としての台板10下面の略中央部に第2枢支部12を介して上下揺動自在に連結されている。また、図1,2に示すように、第1部材5の第1枢支部6よりも上方位置となる長手方向略中央部には、台板10の後端部を支持するための支持部材11を設けている。本実施形態においては支持部材11は左右一対の第1部材5に架設した連結部材により構成されている。
【0019】
また、一対の第1部材5の上端部は逆U字状に繋がっており、背もたれ部13を支持しており、左右一対の第2部材4は下部において連結部材4aにより連結されている。
【0020】
図3に示すように、台板10は、平面視略矩形状に形成され、台板10の後端部には、一対の第1部材5間を通って後方に延在する把手部7を設け、該把手部7が支持部材11によって下方から支持されるようになっている。把手部7は所定直径を有するパイプまたは針金などの線状部材により構成され、図3に示すように、屈曲された該線状部材の両端部が台板10下面に固定されている。
【0021】
把手部7には、第1部材5の支持部材11と係脱自在に係合する係合部8を設けている。係合部8は、折り畳み椅子1を開いた状態において、把手部7を構成する線状部材が支持部材11上面に当接する位置より後方で略直角乃至約100°程度下方に屈曲して形成された第1屈曲部14を備えている。この第1屈曲部14を有することによって、把手部7が断面円形状の支持部材11の上面及び背面の2点に当接することとなり、支持部材11に係合するようになっている。
【0022】
また、把手部7には、該把手部7が一対の第1部材5の間から前方に抜けるのを防止するための抜け止め部9を設けており、該抜け止め部9は、図4に示す折り畳み椅子1が開いた状態において、把手部7を構成する線状部材が第1屈曲部14の下方でそれぞれ左右外方に略直角に屈曲した第2屈曲部15により形成され、これによって把手部7は平面視後方が左右外方に膨出した形状になっている。
【0023】
そして、抜け止め部9から後方に水平に延在した左右の線状部材が台板10の後方で繋がっており、この台板10の後方で繋がった部分を掴むようになっている。
【0024】
第1屈曲部14から台板10の後端部までの寸法Lは、折り畳み椅子1を開いた状態を安定して保持できるよう所定の長さとなっている。第1屈曲部14から台板10の後端部までの寸法Lが短過ぎると、前脚2と後脚3との間隔が狭くなって倒れやすくなり、寸法Lが長過ぎると前脚2と後脚3との間隔が広くなるため折り畳み椅子1の安定性は増大するものの、前後脚2,3が不必要に前後に突出するので、折り畳み椅子1の設置面積が広くなる。
【0025】
引続き、折り畳み椅子1の動作につき、以下に説明する。折り畳んだ状態の折り畳み椅子1を開く場合には、背もたれ部13等を一方の手で支持した状態で他方の手で把手部7を把持し、該把手部7を下方に引き下げ、係合部8を支持部材11に係合させる。これにより、非常に小さい力で容易に折り畳み椅子1を開くことができる。
【0026】
また、逆に開いた状態の折り畳み椅子1を畳む際は、図7(a),(b)に示すように、片手で把手部7を把持し、上方に引き上げ、台板10を傾斜させつつ前脚2と後脚3とを接近させる。これにより、非常に容易に折り畳み椅子1を折り畳むことができる。
【0027】
よって、従来の折り畳み椅子のように、バネによって付勢されたロック機構などは不要であり、容易に折り畳み、開くことができ、折り畳みの際に指等を怪我することもなく安全である。
【0028】
また、把手部7が一対の第1部材5の間から前方に抜けるのを防止する抜け止め部9を把手部7に設けたので、把手部7が前方へ外れることがなく、よって台板10を所定位置に保持できる。また、抜け止め部9を第1部材5の長手方向背面側に沿ってスライドさせることで、容易に折り畳み椅子1を折り畳み、また開くことができる。
【0029】
そして、把手部7に、第1部材5の支持部材11と係脱自在に係合する係合部8を設けたので、把手部7が支持部材11に係合して外れるのを防止でき、これにより、台板10が上方に浮き上がらないよう台板10をロックすることができる。このように係合部8を用いて台板10をロックすることにより、バネ等用いていないので、構造が非常に簡単で製造コストがかからず、また、ロックを解除する際は把手部7を上方に引き上げるだけで安全容易にロックの解除が可能となる。
【0030】
尚、上記の実施形態では、折り畳み構造20を折り畳み椅子1に用いた場合を例示しているが、本発明の折り畳み構造はそれに限定されるものでなく、例えば、折り畳みテーブル、折り畳み式の台、脚立などについても、同様の折り畳み構造を採用することができるものである。また、支持部材11は左右一対の第1部材5に架設した連結部材により構成したが、これに限定されず、例えば、左右の第1部材の対向面から各々内方に突出した突出部であってもよい。また、把手部7は線状部材により構成したが、板状部材であってもよく、該板状部材に一対の第1部材の間から前方に抜けるのを防止するための抜け止め部及び第1部材の支持部材と係脱自在に係合する係合部を設けてもよい更に、把手部に抜け止め部及び係合部を設けたが、必ずしも設けなくてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【図1】本発明の一実施形態に係る折り畳み椅子の右側面図である。
【図2】前記折り畳み椅子の背面図である。
【図3】前記折り畳み椅子の斜視図である。
【図4】前記折り畳み椅子の把手部分の拡大図である。
【図5】前記折り畳み椅子の座板下面の部分拡大図である。
【図6】前記折り畳み椅子の使用態様図である。
【符号の説明】
【0032】
1 折り畳み椅子
2 前脚
3 後脚
4 第2部材
5 第1部材
6 第1枢支部
7 把手部
8 係合部
9 抜け止め部
10 台板
11 支持部材
12 第2枢支部
20 折り畳み構造
【出願人】 【識別番号】508091100
【氏名又は名称】株式会社サンニード
【出願日】 平成20年3月26日(2008.3.26)
【代理人】 【識別番号】100076406
【弁理士】
【氏名又は名称】杉本 勝徳
【公開番号】 特開2009−232956(P2009−232956A)
【公開日】 平成21年10月15日(2009.10.15)
【出願番号】 特願2008−80312(P2008−80312)