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【発明の名称】 システムキッチン
【発明者】 【氏名】永石 昌之
【氏名】矢野 裕美
【氏名】坪井 宏之
【氏名】佐藤 稔
【氏名】武田 宏二
【氏名】立木 翔一
【課題】

【解決手段】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
吐水口を有する水栓と、
前記吐水口から吐水される水を受水するシンクと、
電波の送受信を行うセンサ部と、
前記センサ部から得られた被検知体の検知情報に基づいて開閉し、前記吐水口へ水を供給するかしないかを切り替えるバルブと、
前記センサ部に対して使用者の操作を促す誘導手段と
を有するシステムキッチンであって、
前記センサ部は前記シンク側壁の裏側に設けられ、
前記誘導手段は前記誘導手段の中心位置が前記センサ部の中心位置よりもシステムキッチン後縁側に位置するように、
前記シンクに隣接するカウンタの上面に配置されたことを特徴とするシステムキッチン。
【請求項2】
吐水口を有する水栓と、
前記吐水口から吐水される水を受水するシンクと、
電波の送受信を行うセンサ部と、
前記電波センサから得られた被検知体の検知情報に基づいて開閉し、前記吐水口へ水を供給するかしないかを切り替えるバルブと、
前記センサ部に対して使用者の操作を促す誘導手段と
を有するシステムキッチンであって、
前記センサ部は前記シンク側壁の裏側に設けられ、
前記誘導手段は前記誘導手段の中心位置が前記センサ部の中心位置よりもシステムキッチン後縁側に位置するように、
前記センサ部の設けられたシンク側壁に配置されたことを特徴とするシステムキッチン。
【請求項3】
前記電波センサは、前記カウンターと隣接する側のシンク側壁に配置されたことを特徴とする請求項1または2の何れか1項記載のシステムキッチン。
【請求項4】
前記誘導手段は、前記シンク側壁と前記カウンタ上面の両方に設置され、前記シンク側壁に設けた誘導手段は、前記カウンタ上面に設けた誘導手段よりもシステムキッチン後縁側に配置したことを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載のシステムキッチン。
【請求項5】
前記シンク側壁に設けた誘導手段は、前記センサの中心位置よりもシンク底面側に配置したことを特徴とする請求項3または4何れか1項記載のシステムキッチン。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、システムキッチンにおいて、洗浄水の吐止水を行うために操作するセンサ部に対して、操作を容易に行うための誘導手段を設けたシステムキッチンに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、バルブに対して開閉信号を送信するセンサ部の検知範囲に被検知体を挿入することで、バルブの開閉動作を行い、水栓からの吐止水を行うシステムキッチンがあった。
【0003】
また、蛇口の近傍に被洗浄体(例えば、手や食器等)を近づけることにより、光電センサにて検知して、バルブの開動作を行うキッチン装置が記載されている(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
また、被検知体が、食器や手を対象にした自動水栓装置で、2つ以上の発信素子を交互に駆動させて、検知領域を拡大し広範囲を検知する自動水栓装置が記載されている(例えば、特許文献2参照)。
【特許文献1】実開昭61−65570
【特許文献2】特開2003−213748
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1のように、シンク側壁に配置した光電センサに対して手を差し出す場合、シンク内空間に存在する検知範囲に対して、どの場所に差し出してよいか不明確なため、使用者が被検知体を差し出した位置によっては検知領域外になるため、吐水が行われないという不具合が生じる可能性があった。
【0006】
また、特許文献2のように、複数の発信素子を用いて検知領域を拡大した場合においても、空間における差し出し場所を認識することは困難であるため、使用者が被検知体を差し出した位置によっては検知領域外になるため、吐水が行われないという不具合が生じる可能性があった。
【0007】
そこで、本発明においては、システムキッチンにおいて、センサ部に対して被検知体を誘導する誘導手段を設け、センサ部の検知領域に対して被検知体を進入させることで確実に検知を行うことが可能となるシステムキッチンを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記目的を達成するために、吐水口を有する水栓と、前記吐水口から吐水される水を受水するシンクと、電波の送受信を行うセンサ部と、前記センサ部から得られた被検知体の検知情報に基づいて開閉し、前記吐水口へ水を供給するかしないかを切り替えるバルブと、前記センサ部に対して使用者の操作を促す誘導手段とを有するシステムキッチンであって、前記センサ部は前記シンク側壁の裏側に設けられ、前記誘導手段は前記誘導手段の中心位置が前記センサ部の中心位置よりもシステムキッチン後縁側に位置するように、前記シンクに隣接するカウンタの上面に配置されたことを特徴とするシステムキッチンを提供できる。
【0009】
また、本発明の一態様によれば、吐水口を有する水栓と、前記吐水口から吐水される水を受水するシンクと、電波の送受信を行うセンサ部と、前記電波センサから得られた被検知体の検知情報に基づいて開閉し、前記吐水口へ水を供給するかしないかを切り替えるバルブと、前記センサ部に対して使用者の操作を促す誘導手段とを有するシステムキッチンであって、前記センサ部は前記シンク側壁の裏側に設けられ、前記誘導手段は前記誘導手段の中心位置が前記センサ部の中心位置よりもシステムキッチン後縁側に位置するように、前記センサ部の設けられたシンク側壁に配置されたことを特徴とするシステムキッチンを提供できる。
【0010】
また、本発明の一態様によれば、前記電波センサは、前記カウンターと隣接する側のシンク側壁に配置されたことを特徴とするシステムキッチンを提供することができる。
【0011】
また、本発明の一態様によれば、前記誘導手段は、前記シンク側壁と前記カウンタ上面の両方に設置され、前記シンク側壁に設けた誘導手段は、前記カウンタ上面に設けた誘導手段よりもシステムキッチン後縁側に配置したことを特徴とするシステムキッチンを提供することができる。
【0012】
また、本発明の一態様によれば、前記シンク側壁に設けた誘導手段は、前記センサの中心位置よりもシンク底面側に配置したことを特徴とするシステムキッチンを提供することができる。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、シンク側壁にセンサ部を設けることで、まずキッチンにおける作業、特にカウンタ上面での作業に対してセンサ部が反応することが無いため、誤検知を防止することが可能となる。また、シンク側壁にセンサ部を設けた場合には、例えばカウンタでの作業中においてはセンサの位置を把握できず、どの場所に被検知体を挿入して良いかが不明確であるが、シンクに隣接されたカウンタ上面に誘導手段を配置することにより、シンク側壁のセンサ部を目視出来ない状況においても、シンク側壁のセンサ部に対して被検知体を挿入することが可能であるため、操作場所が明確になり、検知精度を向上させることが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下、発明の実施の形態を、図面を参照して説明する。
図1に本発明のシステムキッチンの概略構成図を示す。本発明のシステムキッチンは、吐水口を有する水栓1と、前記吐水口から吐水される水を受水するシンク2と、電波の送受信を行うセンサ部6と、前記センサ部から得られた被検知体の検知情報に基づいて開閉し、前記吐水口へ水を供給するかしないかを切り替えるバルブ4と、前記センサ部6に対して使用者の操作を促す誘導手段と7を有するシステムキッチンであって、前記センサ部6は前記シンク側壁3の裏側に設けられ、前記誘導手段7は前記誘導手段7の中心位置が前記センサ部6の中心位置よりもシステムキッチン後縁側に位置するように、前記シンクに隣接するカウンタの上面8に配置された構成になっている。
【0015】
まず、本実施例におけるシンク2の方向関係について示す。図1において、シンク2に対して使用者が使用する場所、例えば、本実施例においては水栓1と対峙する面を前縁側とし、前縁側と対峙する面を後縁側、シンク開放面方向を上方、シンク底面が存在する方向を下方、図面左側を左側方、図面右側を右側方とする。シンクは、前縁側、後縁側、左側方、右側方に存在する側壁と、底面とによって構成されるものである。なお、各方向に設けられたシンク側壁3と底面との境界は必ずしも明瞭である必要は無く、例えば、側面同士の接続面が曲面にて形成されていても良い。また、シンク底面とシンク側壁とが識別可能な角度、又は形状で形成されていても良い。更に、シンク底面は水平面で形成されるものに限定されず、傾きを持って形成されたものでも良い。またシンク側壁は全てが同じ深さ方向にて、同じ長さを有することなく、シンク底面及びシンク全体の形状に応じて変化しても良い。ここで、シンク2とは、図1のようにカウンタ上面8に対して凹部となり吐水口から吐水される水を受水するようになったものである。よって、図1においては、水栓1はカウンタ上面8に配置されており、カウンタ上面8よりも鉛直方向に凹形状を有する部分をシンク2とする。
【0016】
また、センサ部6に関して、図2に詳細に示す。センサ部6は、外部に対して送信信号9を送信し、被検知体からの受信信号10を受信し、その受信信号10を基に検知信号11を生成する検出部12と、検出部12からの検知信号11を増幅や、フィルタ等による周波数分別などを行い判定信号13を生成する信号処理部14と、信号処理部14から出力された判定信号13によって、バルブ4に対して開閉信号5を送信する制御部15とを有する。本実施例においては、検知信号11から得られる情報を、ノイズ等の影響を低減して判定信号の精度を向上させるために信号処理部14を設けているが、回路の簡易化、小型化を達成するために信号処理回路14を除去することも可能である。その場合には、検知信号11を判定信号13として、制御部15にて入力し、バルブ4の開閉制御を行うことになる。
【0017】
次にセンサ部6の設置場所について述べる。センサ部6の設置場所は、シンク2と隣接するカウンタ上面8には設けず、シンク側壁3に設けている。これは、カウンタ上面8は、キッチンにおける調理作業や、調理器具、食材等を置くために、センサ部6によって調理作業中の動作や、調理器具の有無を判断してしまうために、誤検知が発生する恐れがある。また、誤検知しないようにするためには、使用者はセンサ部6周辺を使用できず、キッチンにおける調理作業に制約が発生してしまうため、使い勝手が悪くなってしまう。また、シンク2内部において、シンク底面にセンサ部6を設置する場合には、シンク2内部に調理器具や食材を置くことにより、センサ部6にて物体の有無を検知してしまうことや、シンク2内での洗い作業によって発生するシンク底面近傍の物体の移動や、洗浄水の動きを検出してしまい、誤検知をする恐れがある。また、従来からあるセンサ部6から空間に送信信号9を送信し、空間に出来る見えない検知領域を作成する方法においては、検知領域が不明確なため、調理作業中に検知領域内に進入したり、また使用する際に検知領域への進入が出来きずに、誤検知を起こす可能性が高くなった。そこで本発明においては、シンク側壁3にセンサ部6を設ける構成にしている。シンク側壁3は、側壁上で作業を行うことがほとんど無いため、キッチンにおける調理作業における場所の制約等の不具合が発生する可能性が極めて低い。またシンク側壁3に常時物体が接触したり設置したりすることが極めてないため、物体の有無等による誤検知を低減することが可能となる。
【0018】
しかし、センサ部6をシンク側壁3に設置する場合には、シンク2内部に置かれた調理器具等の物体が接近したり、調理作業をする手の動線がセンサ部6の近傍を通過する可能性もある。そこで、センサ部6における物体の検知方法として、センサ部6近傍を検知範囲とすることが望ましい。これは、シンク側壁3近傍は、物体を置く場合において、シンク側壁3が少なくとも一方の空間を遮蔽するために、物体を置く/取る等の作業を行う際手が側壁にぶつかる当の不具合が発生する。また調理作業を行う場合においても、シンク側壁3近傍にて作業を行うためには、側壁によって手の動作量が低減されてしまうため、調理作業を行うのに不具合がが発生してしまう。以上より、シンク側壁3近傍は、頻繁に使用されていない空間になっている。本発明においては、このシンク側壁3に設置されたセンサ部6において、シンク側壁3近傍を検知範囲とすることで、通常使われない空間に被検知体が進入することを検知することが可能となるため、センサ部6の検知範囲への物体の進入を、被検知体がバルブ4の開閉動作をするために進入したと判断することが可能となるため、一般的に動作や物体が置かれる空間に検知範囲を設定するよりも外乱が少なくなり、誤検知を低減することが可能となる。
【0019】
また、シンク側壁近傍を検知範囲とした場合のセンサ部6の検知方法について述べる。センサ部6の検知範囲をシンク側壁近傍にしたことで、調理動作や物体の設置等で発生する誤検知を低減することが出来るが、検知方法によって更に誤検知低減を行うことも可能である。例えば、検知範囲において、被検知体が減速する動きをした場合に検知を確定する方法がある。この方法であれば、センサ部6に対して被検知体を接近させているのであれば、側壁に対して被検知体を止めようとする動きになるため減速が発生し、また、単なる通過であれば側壁を避けて通過しようとするために減速は発生しないので、通過する物体に対して誤検知を防止することが可能となる。また、例えば、検知範囲において、被検知体が略静止した場合に検知を確定する方法がある。この方法であれば、センサ部6に対して操作を行うため、減速後に静止する動きを検知して検知確定にすることが可能となるため、シンク側壁近傍における物体の移動による誤検知を防止することが可能となる。なお、略静止とは、完全に停止した状態や、被検知体である人体や、被検知体を持つ手が止まった際に僅かに発生する揺らぎを状態のことを言うものである。また、例えば、検知範囲において、物体の静止又は減速を検知後に、物体が加速することを検知した場合に検知を確定にする方法がある。この方法であれば、検知範囲に物体を進入させた後に被検知体を水栓1から吐水される洗浄水へ移動する動きまでを検知することが可能となるため、検知範囲近傍に物体(調理器具等)を設置した場合における略静止状態を検出して誤吐水を行うことを防止することも可能となる。以上のような検知方法を、単独、又は複数を組み合わせることによって検知精度を向上させることが可能である。更に、検知範囲内における物体の距離上方を追加することにより、更に検知範囲内における物体の情報を入手することが可能となるため、調理動作や調理器具の設置等における誤検知を防止することが可能となる。
【0020】
ここで、上記のような検知範囲内におけるセンシングが達成可能なセンサ部6を構成する検出部としては、例えば、外部に振動波を送信し、被検知体から反射した反射波を基に物体の動きを検出する超音波センサや、電波センサがある。超音波センサや電波センサにおいては、ドップラ効果により物体の動きを検出することが可能であるため、減速や略静止、加速という動きを検出することが出来ると共に、距離情報を入手することが可能であるため、上記のような検知方法に適していると言える。また、電波センサにおいては、樹脂等の物体を通過することが可能であるため、樹脂部材で出来たシンク2を用いた場合に、センサ部6を隠蔽することが可能となるため、シンク2の外観を損なうことなくセンシングを行うことも可能となる。
【0021】
本実施例においては、上記の電波センサを用い、使用する周波数を10.5GHz近傍にて設定を行い、更に非接触にて操作可能な検知範囲を設定している。なお、本発明において、使用する周波数の選定や、接触/非接触の操作を行うように検知範囲を設定に関わらず、本発明の有する効果と同様の効果を得るものである。
【0022】
上記のように、シンク側壁3にセンサ部6を設置した場合に、キッチンを使用する場所によってはセンサ部6の場所が不明確であるため、操作する場所が分からない状態になってしまう。そこで、本発明においては、シンク側壁3にセンサ部6を設置した場合に、センサ部6を設置したシンク側壁3に隣接するカウンタ上面8に、使用者の操作を促す誘導部を設けるものである。カウンタ上面8は、キッチンを使用する場合において、目視可能な場所となるため、キッチン作業を行う場所に依存せず、センサ部6の場所を認識することが可能となるため、センサ部6に対しての操作を迷うことなく行うことが可能となるため、使用者が操作に迷うということも無く、またセンサ部6における被検知体を確実に検知できるため、誤検知を低減することも可能となる。
【0023】
図1においては、シンク左側方の側壁にセンサ部6を設置した場合について示す。左側方のシンク側壁3にセンサ部6が設置しているため、シンク2の図中における左側に隣接したカウンタ上面8に誘導手段7を設ける構成としている。このように設置することにより、シンク左側に隣接するカウンタで調理作業を行っている最中に、洗浄作業を行う場合においてもカウンタ上面8に誘導手段7を設けていることで、シンク側壁3に設置されたセンサ部6の位置が不明確な場合においても、およその場所を把握することが可能となるため、センサ部6に対して容易に操作を行うことが可能となる。また、カウンタ上面8には誘導手段7しかなく、センサ部6はシンク側壁3にあるため、カウンタ部全てを調理作業で使用した場合においても、調理作業における動作や調理器具等を設置した場合においても検知領域に物体が進入しないため誤検知を防止することが可能となる。
【0024】
誘導手段7について示す。誘導手段7は、センサ部6の設置場所に対して使用者に操作を促すためのものであるため、使用者が認識容易なものが望ましい。例えば、図3(A)のように、「矢印」を用いてセンサ部6の設置場所を誘導したり、図3(B)のように、文章にて使用者の操作を促すものである。また、カウンタ上面8に設置しているため、誘導手段7がキッチンの外観の一部になるために、誘導手段7をキッチンの外観を損なわないような大きさ、形状等を用いるのも望ましい。例えば、図3(C)のように円形の形状や、図3(D)のように多角形を用いて誘導手段7を構成することで、センサ部6がどの場所にあるかを示すようにするものである。キッチンにおいては、公共施設のように不特定多数の使用者ではなく、ある特定の使用者が使用することが多いため、図3(A)や(B)のように外観を損なう恐れがあるものではなく、図3(C)や(D)のように外観を損なわないようにする形状にすることで、センサ部6の位置も把握出来、且つ外観を損なわないことになる。誘導手段7は表示であるため、例えばカウンタをLED等の照明装置を用いて発光させる方法や、カウンタに塗装で表示する方法や、シールのように跡付け可能なものがある。発光させる方法については、発光する照明機器の設置を行うためにカウンタに加工を必要とするか、別途天井から発光させるための装置の設置が必要であるが、キッチンを照明にて演出する効果もあると共に、キッチンの照明をONしていない暗い場所においても誘導手段7が認識が可能とすることが出来る。また塗装による表示方法においては、キッチン製造時に一括して誘導手段7を作成可能であるため、容易に誘導手段7をキッチンに搭載することも可能となる。またシールにおいては、水栓1の取替え時に後からセンサ部6を設置、又はセンサ部6を撤去する際に誘導手段7を設置/除去が容易なため、センサ部6付のキッチンへの変更、又はセンサ部6付のキッチンからの変更の際に外観を損なうことなく改修を行うことが可能となる。
【0025】
次に誘導手段7の設置方法について記載する。カウンタ上面8に配置される誘導手段7は、シンク側壁3が見えない場所から作業する場合に使われるものである。例えば、図4に示すシンク左側方のカウンタ前面に人がいる場合が、それに該当する。このような場所からの使用の場合、カウンタ上面8は目視可能なため、誘導手段7によって被検知体の検知領域への進入を行うことが可能となる。このように、センサ部6が設置されたシンク側壁3を目視不可能な場所からの操作の場合においては、図5のようにカウンタ上面8に対して斜めに挿入される。これは、カウンタ上面8よりも上方にある肩を支点に手が可動するために、人体の構造上斜め上方からの挿入になる。このとき、システムキッチン後縁側に指が、シンク前縁側に掌がくるような挿入となり、指先が掌よりもシンク下方側に挿入された形になる。ここで、センサ部6からの送信信号9を効率良く反射させ、反射した送信信号9を大きな受信信号としてセンサ部6が受信するためには、平坦な形状で、且つ隙間の無いものが望ましい。被検知体において、調理器具等は金属製のものや平坦な形状が多いので、効率良く送信信号9を反射可能なため、受信信号を大きく得ることが可能であるが、手に関しては、場所によって反射信号が異なることが確認出来ており、最も効率良く送信信号9を反射可能な場所が掌であることが確認出来た(図6参照)。そこで、本発明においては、検知精度向上のために、センサ部6からの送信信号9を効率良く反射可能なように、被検知体、特に人体の手に対して掌に送信信号9を送信可能なようにするものである。
【0026】
まず、使用者が誘導手段に対してどのように操作を行うかを確認すると、使用者は指近傍にて操作を行うことが確認出来た(図7参照)。これは、一般的にスイッチ等の操作を行う際に、指での操作が多く、また細かい操作等が容易なために行われるものであり、本発明のように誘導手段7を設け、センサ部6に対して操作を促した場合においても同様の傾向が確認出来た。また、図7(A)、(B)に示したように、誘導手段7の場所をシンク2の前後方向に変動させて誘導手段7に対する手の操作についても確認したが、場所の変動に影響せず、使用者は指近傍にて操作を行うことが確認出来た。以上より、誘導手段7に対しては、指近傍での操作、またセンサ部6の前面には掌を配置させるようにするために、図8のように、センサ部6の中心よりもシステムキッチン後縁側に誘導手段7を配置することにより、センサ部6の直前に対して掌を誘導することが可能となるため、大きな受信信号を得ることが出来、検知精度の向上を図ることが可能となる。
【0027】
更に、センサ部6の設置位置に関してだが、図9のようにシンク側壁3の上方に設置するのが望ましい。上記に示したように、人体の手の挿入に関しては、斜め方向に手が挿入されるため、掌はカウンタ上面8に近い位置に誘導される。そこで、センサ部6をシンク側壁3のカウンタ上面8近傍に配置することで、掌により近づけることが可能となるため、大きな受信信号を得ることが可能となり、検知精度を向上させることが可能となる。
【0028】
ここで、図10及び図11にキッチンの概略構成図を示す。一般的に、キッチンの調理作業においては、水まわり及び加熱調理を行うため、切る、混ぜる等の作業をシンク2と加熱調理器18との間に存在する作業スペース17で行うことが多い。作業スペース17で調理作業を行うことにより、シンク2及び加熱調理器18への移動が容易に行うことが可能となり、キッチンにおける調理作業を効率よく進めることが可能となる。そこで、本発明においては、特に調理スペースに隣接するシンク側壁3にセンサ部6を設け、調理スペースにあるカウンタ上面8に誘導手段7を設けることが望ましい。調理スペースに隣接したシンク側壁3にセンサ部6を設けているため、調理スペースにいる使用者からはセンサ部6を設置したシンク側壁3を目視することは出来ない。しかしながら、調理スペースのカウンタ上面8に誘導手段7を配置することにより、調理スペースからセンサ部6の場所を確認することが可能なため、容易に操作可能となる。また、このように調理スペースに隣接した側壁にセンサ部6を設けることにより、作業スペース17から水栓1までの手の動線上にセンサ部6及び誘導手段7を設置することになるため、通常設置されているシングルレバーのような吐止水を制御するバルブ4を操作するために手を伸ばして操作することなく、洗浄水に向かう途中で吐止水の操作を行うことが可能であるため、使用者の身体の重心移動を行うことなく、また手を伸ばすといった操作のみのために身体へ負荷をかけることなく操作可能であるため、キッチンの調理作業をより効率よく行うことが可能となる。
【0029】
このように、センサ部6の設置位置からシステムキッチン後縁側に、且つカウンタ上面8に誘導手段7を配置することにより、センサ部6を配置したシンク側壁3が目視出来ない場合においても、センサ部6に対して確実に被検知体の挿入を促すことが可能となるため、使用者のセンサ部6を操作する場所の迷いを無くすと共に、検知精度を向上させ、吐水を供給可能となる。
【0030】
次に、センサ部6が設置されたシンク側壁3を目視可能な場所からの操作に関して述べる。ここでは、センサ部6が設置されたシンク側壁3は目視可能であるが、センサ部6自身は目視不可能なように配置されているセンサ部6隠蔽方式の場合について記載する。図12に示したように、水栓1と対峙する場所であるシンク2の前縁側に使用者がいる場合には、カウンタ上面8にある誘導手段7よりもセンサ部6を設置したシンク側壁3に誘導手段7を設けたほうが、使用者からの目視は容易である。そこで、センサ部6を設置したシンク側壁3に対して誘導手段7を設けた構成について記載する。
【0031】
センサ部6を設けたシンク側壁3に対して誘導手段7を設置した場合に、上記に示したカウンタ上面8に誘導手段7を設置した場合と同様に、センサ部6からの送信信号9を効率良く反射して、大きな受信信号を得るように被検知体を誘導できる場所に設置するのが望ましい。そこで、調理器具等のように金属製なものや、平坦なものに関しては十分に受信信号を大きく取ることが可能であるため、本実施例においては、上記と同様に最も受信信号が得にくい手に関して検討を行った結果を記載する。誘導手段7をカウンタ上面8に設置した場合と同様に、手に関しては平面で且つ送信信号9が抜けないように隙間が少ない掌を検知するのが望ましい。そこで、掌がセンサ部6直前に来るように、誘導手段7をセンサ部6に対して配置する方法を検討する。ここで、図7と同様に、誘導手段7をシンク側壁3に設置した場合に、どの部位で誘導手段7を操作しているかの確認を行った(図13参照)。その結果、カウンタ上面8に誘導手段7を設けた場合と同様に、誘導手段7に対しては指近傍で操作していることが確認出来た。そこで、センサ部6を設置したシンク側壁3に対して誘導手段7を設けた場合においては、図14のようにセンサ部6の搭載位置よりもシステムキッチン後縁側に誘導手段7を配置することにより、誘導手段7に対して使用者が操作を行った場合には、センサ部6の直前に掌が配置されることにより、送信信号9の反射が効率良く行われるため、大きな受信信号を得ることが可能となり、誤検知を低減することが可能となる。
【0032】
また、更に検知精度を向上させる手段としては、図15のように誘導手段7をセンサ部6よりもシンク下方側に配置することが望ましい。これは、シンク側壁3が目視可能な状況においても、シンク上方にある肩を基準に腕を動かすため、シンク側壁3にかざされた手は、指先がシンク下方、掌がシンク上方になるように傾いて差し出される。そこで、誘導手段7をセンサ部6よりもシンク下方に設置することで、センサ部6の直前に掌を設置することが容易になるため、より確実に受信信号を検出でき、検知精度を向上させることが可能となる。
【0033】
次に、誘導手段7が、シンク側壁3及びカウンタ上面8に配置された場合について図16に記載する。なお、この2つの誘導手段7を設けることにより、シンク側壁3が目視可能/不可能な場合においても、センサ部6に対して手を誘導することが可能であり、検知精度が向上することは言うまでも無い。ここで、センサ部6が設置されたシンク側壁3に誘導手段7が設置された場合においては、カウンタ上面8に誘導手段が設置された場合に比べて指先近傍で操作する量が多い。これは、誘導手段7と手の挿入場所が近く、誘導手段7が目視可能であるため、誘導手段7に対して直接操作を行うようにすることで、従来スイッチ等を操作する間隔で指先で操作することにより発生した事項であると思われる。そこで、本発明においては、カウンタ上面8に配置する誘導手段7と、センサ部6が設置されたシンク側壁3に設置される誘導手段7との設置場所が異なり、シンク側壁3に設置された誘導手段7が、カウンタ上面8に設置された誘導手段7よりもシステムキッチン後縁側に配置する構成としている。これにより、センサ部6が設置されたシンク側壁が目視可能/不可能な位置から使用者が相殺した場合においても、センサ部6直前に掌を誘導することが可能となるため、より検知精度を高めることが可能となる。
【0034】
ここで、本発明のセンサ部6に対しては、シンク側壁3の裏側に配置して、シンク側壁3越しに検知するようなセンサ、例えば電波センサのようなものが望ましい。これは、シンク側壁3の裏側に配置しているため、シンク2の表面(シンク内部)からはセンサ部6の存在が分からないので、シンク2の外観を保持することが可能となる。また電波センサを用いた場合におけるセンサ部6に対しての操作は、非接触式の操作になるように検知領域、及び検知判定基準を設定することが望ましい。キッチン作業においては、洗剤や食材にて手が汚れた状態があり、この状況で接触式の操作を行うと、接触した部分に汚れが付着し、その汚れを清掃する作業が発生したり、また折衝した汚れによって誤検知が発生する可能性が高くなる。そこで、非接触式の操作にすることで、清掃性を高め、かつ誤検知の少ないキッチンを提供することが可能となるものである。
【0035】
以上、本実施の形態により、シンク側壁3にセンサ部6を設置して、このセンサ部6に対して使用者の操作を促すための誘導手段7を、カウンタ上面8や、センサ部6が設置されたシンク側壁3に設けることで、隠蔽したセンサのようにセンサの設置場所や検知領域が不明確な場合においても、センサ部6に対して掌が来るように誘導することで、使用者が迷うことなく操作を行うことが出来、且つ掌を検知することで受信信号を大きく取ることが可能となるため、検知精度を向上させ、誤検知を低減することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0036】
【図1】本発明のシステムキッチンの概略構成図
【図2】センサ部概略構成図
【図3】誘導手段の概略構成図
【図4】シンク左側方の側壁にセンサ部を配置した概略構成図
【図5】誘導手段に対してシンク側壁のセンサ部へ手を挿入した概略構成図
【図6】手の部位毎の検知信号の大きさ比較図
【図7】センサ部が設置されたシンク側壁が目視不可能な場合の誘導手段に対する比較図
【図8】センサ部に対するカウンタ上面の誘導手段の設置位置図
【図9】センサ部の設置位置図
【図10】作業スペース付システムキッチンの上面図
【図11】作業スペース付システムキッチンの概略構成図
【図12】センサ部が設置されたシンク側壁を目視可能な場所に使用者がいる概略構成図
【図13】センサ部が設置されたシンク側壁が目視可能な場合の誘導手段に対する比較図
【図14】シンク側壁に設置された誘導手段の設置位置図(前後方向図)
【図15】シンク側壁に設置された誘導手段の設置位置図(高さ方向図)
【図16】カウンタ上面とシンク側壁に誘導手段を設けた場合のセンサとの位置関係図
【符号の説明】
【0037】
1…水栓、2…シンク、3…シンク側壁、4…バルブ、5…開閉信号、6…センサ部、7…誘導手段、8…カウンタ上面、9…送信信号、10…受信信号、11…検知信号、12…検出部、13…判定信号、14…信号処理部、15…制御部、16…配管、17…作業スペース、18…加熱調理器
【出願人】 【識別番号】000010087
【氏名又は名称】TOTO株式会社
【出願日】 平成20年3月26日(2008.3.26)
【代理人】
【公開番号】 特開2009−233045(P2009−233045A)
【公開日】 平成21年10月15日(2009.10.15)
【出願番号】 特願2008−81940(P2008−81940)