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貯金箱 - 特開2009−247651(P2009−247651A) | j-tokkyo
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【発明の名称】 貯金箱
【発明者】 【氏名】大沢 孝
【氏名】遠藤 千咲
【課題】貯金意欲をかき立てることができる興趣性の高いゲーム機能付き貯金箱を提供すること。

【解決手段】金種の異なるコインを投入可能で、ディスプレイと、ゲーム進行用操作子と、投入コインの金種を検出する金種検出手段と、前記コイン径検出手段での検出結果に応じた利用が可能なゲームを前記ディスプレイの上で実行させるゲーム手段と、を備えることを特徴とする。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
コイン投入口と、コイン投入口と水平方向に離れた位置に設けられたコイン落下口と、コイン投入口とコイン落下口との間に形成され投入コインを寝かせた状態で通過させることができる水平方向に拡がるコイン通路と、コイン落下口から落下した投入コインを貯留するコイン貯留部と、前記コイン通路内で動作可能に構成され投入コインを寝かせた状態で前記コイン落下口まで移送するコイン移送部材と、前記コイン移送部材を動作させるためのコイン移送用操作子と、コイン通路の途中に設けられて前記コイン移送部材によって移送される投入コインの外周部に倣って水平面内で動作してコイン径を検出するコイン径検出手段と、を備え、前記コイン径検出手段は外部から操作できないように被覆されていることを特徴とする貯金箱。
【請求項2】
前記コイン径検出手段で検出されたコイン径に基づいて判定された投入コインの額又は総貯蓄額を表示するためのディスプレイとを備えることを特徴とする請求項1に記載の貯金箱。
【請求項3】
ディスプレイ上でゲームを進行させるゲーム手段と、前記ディスプレイ上でゲームを進行させるためのゲーム進行用操作子とを備え、前記ゲーム手段は、前記コイン径検出手段での検出結果を利用してゲームを進行させるように構成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の貯金箱。
【請求項4】
前記コイン投入口は、貯金箱を構成するケースの上面に設けられ、コインを寝かせた状態で投入可能に構成されていることを特徴とする請求項1から3いずれか一項に記載の貯金箱。
【請求項5】
前記コイン移送部材は、水平面内で回転可能に構成されていることを特徴とする請求項1から4いずれか一項に記載の貯金箱。
【請求項6】
前記コイン移送用操作子は、前記コイン移送部材と同軸を中心に回転可能なハンドルであることを特徴とする請求項5に記載の貯金箱。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、貯金箱に関するものである。
【背景技術】
【0002】
コイン投入口からコイン収容空間までのコイン通路に、コイン検出レバーのローラを臨ませ、通過するコインの大きさを、検出レバーの回動量によって検出し、その検出信号に基づいて、制御装置において、コインの金種を確認し、その金額を既に貯蓄されている金額に加算して、総貯蓄額をディスプレイで表示する貯金箱はある(例えば、特許文献1)。
【特許文献1】実用新案登録第2565586号公報(参照)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
ところで、特許文献1に開示された貯金箱では、コイン投入口の直下に、コイン検出レバーの先端が配置されているため、針金や直線条規をコイン投入口に差し込んむとコン出レバーが動作してしまう。その結果、コインの誤カウントが行われてしまう。
本発明は、悪戯による投入コインの誤カウントを防止することができる貯金箱を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0004】
請求項1の発明は、コイン投入口と、コイン投入口と水平方向に離れた位置に設けられたコイン落下口と、コイン投入口とコイン落下口との間に形成され投入コインを寝かせた状態で通過させることができる水平方向に拡がるコイン通路と、コイン落下口から落下した投入コインを貯留するコイン貯留部と、前記コイン通路内で動作可能に構成され投入コインを寝かせた状態で前記コイン落下口まで移送するコイン移送部材と、前記コイン移送部材を動作させるためのコイン移送用操作子と、コイン通路の途中に設けられて前記コイン移送部材によって移送される投入コインの外周部に倣って水平面内で動作してコイン径を検出するコイン径検出手段と、を備え、前記コイン径検出手段は外部から操作できないように被覆されていることを特徴とする貯金箱である。
【0005】
請求項2の発明は、請求項1に記載の貯金箱であって、前記コイン径検出手段で検出されたコイン径に基づいて判定された投入コインの額又は総貯蓄額を表示するためのディスプレイとを備えることを特徴とする。
【0006】
請求項3の発明は、請求項1又は2に記載の貯金箱であって、ディスプレイ上でゲームを進行させるゲーム手段と、前記ディスプレイ上でゲームを進行させるためのゲーム進行用操作子とを備え、前記ゲーム手段は、前記コイン径検出手段での検出結果を利用してゲームを進行させるように構成されていることを特徴とする。
【0007】
請求項4の発明は、請求項1から3いずれか一項に記載の貯金箱であって、前記コイン投入口は、貯金箱を構成するケースの上面に設けられ、コインを寝かせた状態で投入可能に構成されていることを特徴とする。
【0008】
請求項5の発明は、請求項1から4いずれか一項に記載の貯金箱であって、前記コイン移送部材は、水平面内で回転可能に構成されていることを特徴とする。
【0009】
請求項6の発明は、請求項5に記載の貯金箱であって、前記コイン移送用操作子は、前記コイン移送部材と同軸を中心に回転可能なハンドルであることを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
請求項1から6の発明によれば、コイン検出手段は外部から操作できないように被覆されているので、悪戯による後カウントを防止できる。
また、コイン通路が水平方向に拡がり、コイン径検出手段の動作部が水平面内で摺接動作するので、コイン通路下側部分に余裕ができ、大きな容積のコイン収容空間を確保することできる。
【0011】
請求項2の発明によれば、ディスプレイ上に投入コインの額又は総貯蓄額が表示されるので、投入コインの額又は総貯蓄額の確認が容易に行える。また、請求項3の発明によれば、ディスプレイ上でゲームを進行でき、しかも、コイン径検出手段での検出結果を利用してゲームを進行させることができるので、興趣性の高い貯金箱が実現できる。
【0012】
請求項4の発明によれば、コイン投入口は貯金箱を構成するケースの上面に設けられ、コインを寝かせた状態で投入可能に構成されているので、より大きな容積のコイン収容空間を確保することできる。
また、請求項5の発明によれば、コイン移送板を回転させるので、コイン通路を長くとることができ、その分、コイン径検出手段の設置場所自由度が高まる。
また、請求項6の発明によれば、ハンドルでコイン移送板を回転させるので、コインレバーによる場合と比較して、確実且つ楽にコインを移送させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下に、本発明の実施形態に係る貯金箱を、図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る貯金箱の外観を示した斜視図、図2は、貯金箱の上部構造を分解して示した斜視図、図3はコイン通路を形成するコイン通路床板を示した斜視図、図4は、図2に示した金種検出手段を示した斜視図、図5は、最大径のコインの移送状態を示した説明図、図6は、最小経のコインの移送状態を示した説明図、図7は、本発明の実施形態に係る貯金箱におけるコイン検出等のシステムを示したブロック図である。
【0014】
(貯金箱1の外形)
本発明の実施形態に係る貯金箱は図1に示すようにケース1を備えている。このケース1はタワー(塔)を真似た形状を有している。ケース1の側壁1aには矩形のディスプレイ2が埋設されている。このディスプレイ2はタワーの窓部分を真似て形成されている。さらに、ケース1の側壁1aにはディスプレイ2の下側に出っ張り部分が設けられ、その出っ張り部分の上側には3つの操作ボタン(ゲーム進行用操作子)3a,3b,3cが設けられている。出っ張り部分はタワーのバルコニーを真似て形成されている。また、ケース1の側壁1aには上記出っ張り部分の扉はダミーである。ケース1の底壁には図示しないコイン取出し口が設けられている。
【0015】
ケース1の天板1bにはハンドル8が設けられている。また、ケース1の天板1bにはハンドル8の近くにコイン投入口5が設けられている。このコイン投入口5には、コイン径の異なる各種コインAを寝せた状態(コインの表裏面が上下に向いた状態)で投入できるようになっている。
【0016】
コイン投入口5に投入されたコインAは、ハンドル8を一方向(時計回り)に回すことで、所定のコイン貯留部に貯留されるようになっている。その構造を以下に説明する。
【0017】
(コイン通路)
天板1bの下方にはコイン通路が形成されている。
すなわち、天板1bの下方にはコイン通路床板6が設けられている。コイン通路床板6には平面視で略円形の凹部が設けられている。コイン通路床板6の凹部の床には、コイン投入口5から投入されたコインAが載置される。コイン通路床板6の凹部の周辺部にはコイン落下口13が形成されている。また、コイン通路床板6の凹部にはコイン移送板7が設けられている。コイン移送板7は軸7bを中心に回転可能となっている。このコイン移送板7は平面視で蝶形を呈し、自由端の縁が円弧状に形成されている。換言すれば、コイン移送板7は、円板部材の中心線を挟んで互いに対峙する2つの位置に半円弧状の切欠き7aを形成した形をしている。そして、コイン移送板7は、コイン通路床板6の凹部に嵌合されている。なお、コイン移送板7の切欠き7aは、コイン投入口5から投入されコイン通路床板6の凹部の床に載置されたコインAを該凹部の周壁との間で拘束して、コイン移送板7の軸7b,7cを中心とする回転に伴って、コイン投入口5から投入されたコインAをコイン落下口13まで移送する働きをする。
以上のようにコイン通路床板6の凹部において、コイン落下口13はコイン投入口5に対してオフセットされた場所に配置され、コイン投入口5とコイン落下口13との間の部分とによってコイン通路が形成されている。
【0018】
(コイン移送板7とハンドル8との連結構造)
コイン移送板7の上側の軸7bは、クラッチ9を介して、ハンドル8に連結されている。クラッチ9は、C字状胴部9aと該胴部の一端部から外方へ向けて突出した舌片部9bとによって形成されている。このクラッチ9は、舌片部9bがハンドル8の裏面にネジ等によって固定され、C字状胴部9aがコイン移送板7の軸7bに圧着されることによって、コイン移送板7とハンドル8とを連結する。
そして、コイン移送板7が何らかの事情でロックされた状態で、ハンドル8を回転させた場合に、クラッチ9の胴部9aが軸7bに対してスリップし、ハンドル8のみが回転されて、コイン移送板7の損傷を防止する。
【0019】
(コイン移送板7の位置決め構造)
コイン移送板7の下側の軸7cはコイン通路床板6を貫通している。そして、軸7cの下端部には円板10が固定されている。円板10の周面には凹部10aが設けられている。一方、コイン通路床板6と該コイン通路床板6の直下に設けられる仕切り板20との間には係止レバー11が設けられている。係止レバー11は、中間に位置する軸を中心に回動可能となるようにコイン通路床板6と仕切り板20とに取り付けられている。係止レバー11の一端には爪11aが設けられている。一方、係止レバー11の他端とコイン通路床板6又は仕切り板20との間にはスプリング12が掛けられている。そして、スプリング12によって、係止レバー11の爪11aが円板10に押し付けられる方向に付勢され、コイン移送板7の切欠き7aがコイン投入口5に合致した位置で爪11aが円板10の凹部10aに係合する。この状態で、ハンドル8を操作してコイン移送板7を回転させると、係止レバー11の爪11aが凹部10aをなぞりながらスプリング12の付勢力に抗して動作して凹部10aから離脱する。そして、コイン移送板7の切欠き7aがコイン投入口5に再び合致すると、レバー11の爪11aが凹部10aに係合する。また、その際に、クリック感が得られ、それによって、ハンドル8の操作停止が知らされる。
【0020】
(仕切り板20の構造)
仕切り板20は、ケース1内に、コイン通路床板6の直下に該コイン通路床板6と所定の間隔を保もつようにして設けられている。仕切り板20には、コイン通路床板6のコイン落下口13に対応する位置にコイン落下口21が形成されている。
実施形態の貯金箱においては、この仕切り板20にコイン通路床板6及び天板1bがネジで組み付けられている。
【0021】
(金種検出手段15の構造)
金種検出手段15は図4に示すような検出レバー16及び位置検出板17を含んで構成されている。検出レバー16は、中間に位置する軸を中心に回動可能となるようにコイン通路床板6と仕切り板20とに取り付けられている。この検出レバー16の一端にはローラ16aが設けられ、他端には摺動端子16bが設けられている。
【0022】
このうちローラ16aは、図3に示すように、長孔14(図2参照)を介してコイン通路床板6の上面に突出している。このローラ16aは、検出レバー16とコイン通路床板6との間に掛けられたスプリング18によって付勢されて、その付勢力によって長孔14の内方(コイン通路床板6の中心側)に位置している。つまり、ローラ16aは、長孔14の内方でコイン移動域に臨むように設置されている。そして、ローラ16aは、コイン移送板7の回転に伴って、切欠き7aに拘束されたコインAが当たったとき、検出レバー16をスプリング18の付勢力に抗してそのコイン径に対応する分だけ回動させる。一方、摺動端子16bは検出レバー本体にネジで取り付けられている。この摺動端子16bは、検出レバー本体との間に介挿されたスプリング16cによって下方に向けて付勢されて、その付勢力によって位置検出板17の位置検出部に押し付けられている。
【0023】
(位置検出板17の構造)
位置検出板17はネジでコイン通路床板6の下面に取り付けられている。この位置検出板17の位置検出部には位置検出端子17aが設けられている。位置検出部は検出レバー16の回動位置を検出することでコイン径を検出するためのものである。位置検出板17の位置検出端子17aは、コイン径に対応した位置に設けられた複数の端子によって構成され、そのうちの1つの端子に検出レバー16の摺動端子16bが接触した際に、その1つの端子を電気的に検出することで、検出レバー16の移動量ひいてはコイン径を検出する。なお、位置検出端子17aは、ニクロム線等の抵抗線によって構成することもできる。この場合には、摺動端子16bの変移を抵抗の変位として検出する。これによって、貯金箱に投入されたコインAの種別(コイン径)を検出する。
【0024】
(コイン位置規制手段)
コイン通路床板6のコイン移動域には、コイン投入口5に対応する位置に、弾性部材によって形成されたガイド片19の基端19aが設置され、その先端19bが、ローラ16aの手前まで延設されている。このガイド片19は、小経のコインAをローラ16aに対して最適な位置で当接させるようにガイドするものである。すなわち、ガイド片19はコイン位置規制手段として機能する。
【0025】
(コイン貯留部1c)
この貯金箱1では、仕切り板20の下方にコイン貯留部が設けられている。
【0026】
(貯金箱1の動作)
以上のように構成された貯金箱1では、コイン投入口5から投入されたコインAは、図5(A)に示すように、コイン移送板7の切欠き7aに収容される。この状態でハンドル8を回転させると、コインAは、図5(B)に示すように、コイン移送板7の切欠き7aによって拘束されつつコイン排出孔13方向へ移送され、その途中で金種検出手段15のローラ16aを押し退けて、コイン排出孔13まで移送され、そしてコイン落下口13,21を介してコイン貯留部1cへ落下される。
【0027】
この貯金箱1において、径の小さなコインAが投入されると、コインAは、図6に二点鎖線で示すように、コイン移送板7の切欠き7aによってコイン通路の側壁に沿って移送される場合がある。この場合には、コインAが金種検出手段15のローラ16aに対して深く当接してローラ16aの移動抵抗が大きくなったり、コインAがコイン移送板7の切欠き7aから離脱する虞がある。この貯金箱1では、ガイド片19によってコインAがコイン移送板7の切欠き7a内に収容された状態が保たれることから、コインAは、確実に移送され、かつ、コインAをローラ16aに対して最適な位置に当接させることができるので、ローラ16aをスムースに移動させることができる。
【0028】
上記したようにローラ16aがコインAによって移動されると、それに伴って検出レバー16がスプリング16cの付勢力に抗して回動されて、摺動端子16bが位置検出端子17a上を摺動する。この摺動端子16bの変位量に対応する検出信号は、後述のゲーム手段22に入力されて、コインAの額が検出される。そして、ゲーム手段22は、投入コインの額や総貯蓄額、ゲーム上のポイントを、ディスプレイ2に表示させる。
また、貯蓄された総貯蓄額が所定の金額に達した場合等には、コイン取出し口を手で開けてコインAを取り出す。コイン取り出し口を開けるとゲームがリセットされる。リセットは図示しないリセットボタンでも行える。
【0029】
(ゲーム手段22の構成)
ゲーム手段22は制御部22a及び記憶部22bを含んで構成されている。記憶部22bにはゲーム進行プログラム等が記憶されている。制御部22aは、コイン径の検出結果に基づき記憶部22bに記憶されているゲーム進行プログラム等を実行するとともに、ディスプレイ2の表示制御や操作ボタン3a〜3cの機能制御を行う。また、制御部22aは、記憶部22bに記憶されているゲーム進行プログラムに従って、コイン径検出手段15からのコイン径検出信号を受信し、当該コイン径検出信号に対応するポイントを記憶部22bから読み出し、記憶部22bに既に記憶されている総ポイント数に加算したり、ゲーム中でポイントが使用された場合には総ポイント数から減算し、記憶部22bの総ポイント数を更新する。さらに、制御部22aはゲーム中で、記憶部22bに記憶されているゲーム進行プログラムに従って、例えば、コインAが投入された場合には当該コインAの額のポイントに対応するイベントを発生させたり、総ポイント数に対応するイベントを発生させたり、イベント中の行為の可否を判断したりする。制御部22aは、その他、ゲームの内容に応じて、様々なゲーム進行処理を行う。操作ボタン3a〜3cは、ゲーム進行プログラムに基づく制御部22aの制御によって、ゲームの状況に応じて、選択ボタン、決定ボタン、キャンセルボタンになったり、キャラクタ移動用又は攻撃用のボタンになったりする。その機能は、ゲーム進行プログラムに基づく制御部22aの制御によってディスプレイ2に表示される。
【0030】
(ゲーム)
記憶部22bに記憶されているゲームとしては、例えば、ゲーム上のポイントを使用するゲームが考えられる。この場合のゲーム上のポイントは、例えば、投入コインの額に比例して獲得される。このゲーム上のポイントは、例えば、ゲーム手段22の制御部22aによってディスプレイ2に表示される。
【0031】
次に、ゲームの進行例を具体的に説明する。
例えば、貯金箱1で実行されるゲームは、タワー(塔)の階毎にモンスター等の攻撃対象物を適宜なタイミングで出現させ、その攻撃対象物をキャラクターが次々と撃滅させて階を登るようにするとともに、上階に行く程難易度を高くしたゲームである。ゲームが開始されると、操作ボタン3a〜3cによって攻撃のタイミングをとって攻撃対象物を撃破する。各階での戦闘時間は予め設定されており、所定時間までに、その階の攻撃対象物を全て撃滅できないときは、そこでゲームは終了する。なお、例えば、図示しないリセットボタン(例えば貯金箱1の底面にある)を押せば、今まで蓄積していたゲーム上のポイントは0となり、ゲームが最初から進行することになる。
ゲーム途中には、図8に示すように、「武器/道具屋」、「まほう道場」、「訓練所」等が適宜に出現する。「武器/道具屋」では戦闘に必要な武器や道具の買い物ができる。「まほう道場」では戦闘に使用できる魔法を入手できる。「訓練所」では戦闘に必要な能力を獲得することができる。これらの施設ではゲーム上の所定額のお金(ゲーム上のポイント)が必要となる。また、途中でピンチに遭遇したなら案内人が適宜に登場する。この案内人にゲーム上の所定額のお金(ゲーム上のポイント)を払うと、ピンチを脱却するための適切なアドバイスが与えられる。
施設でゲーム上のポイントを利用したい場合には、その都度コインAを投入してゲーム上のポイントを獲得しても良いし、予めコインAを投入しておきゲーム上のポイントを蓄積しておいても良い。ゲーム上のポイントは使用によって減少する。
以上のように、各種施設で戦闘に使用する武器や道具を買ったり、戦闘に使用する魔法を覚えたり、戦闘能力(キャラクタレベル)をアップしたりして、最上階まで登ってゆく。最上階の戦闘が終了したら、ゲームが終了する。
【0032】
(その他のゲームの進行例)
ゲームは上記のゲームには限定されない。例えば、育成ゲームやレーシングゲームを貯金箱1に組み込んでもよい。育成ゲームでは、ゲーム上のポイントは例えば食事、衣服又は住居、車、家具を購入するのに使用される。また、レーシングゲームでは、ゲーム上のポイントは例えば車を買ったり、車を修理したり、参加費を購ったりするのに使用される。キャラクタの選択にゲーム上のポイントを使用してもよい。
以上のように、ゲーム上のポイントは色々な場面で使用できる。上記以外のものでゲーム上のポイントの使用場面として考えられるのは、自己キャラクタの物にポイントを付加した他のキャラクタの物との交換や、ゲーム中での賞品獲得や、ミニゲーム等の懸賞獲得や、又は、キャラクタのレベル(経験値、体力等)の向上や、キャラクタの属性(種族、性別、性格、職業、出生等)の変化を行う場合にゲーム上のポイントを使用する場合である。
【0033】
以上、本発明の実施形態に係るゲーム機能付き貯金箱について説明したが、本発明は、かかる実施形態に限定されるものでなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
【0034】
なお、上記実施形態では、ゲーム中に金種検出結果を利用できる場合について説明したが、ゲームの選択にも金種結果を利用できるようにしても良い。そして、その場合、金額が高い程、高度のゲームを行わせるようにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0035】
【図1】本発明の実施形態に係る貯金箱を示した斜視図である。
【図2】図1に示した貯金箱の上部構造を示した分解斜視図である。
【図3】図2に示したコイン通路床板に部品を組み付けた状態を示した斜視図である。
【図4】図2に示した金種検出手段を組み付けた状態を示した斜視図である。
【図5】最大径のコインの移送を示した説明図であり、(A)は、コインをケースに投入した直後の状態を示し、(B)は、コインが移送されている途中の状態を示している。
【図6】最小経のコインの移送を示した説明図である。
【図7】本発明の貯金箱におけるコイン検出等のシステムを示したブロック図である。
【図8】ゲーム中のイベントの一例を示した図である。
【符号の説明】
【0036】
1c コイン貯留部
2 ディスプレイ
3a,3b,3c 操作ボタン
5 コイン投入口
6 コイン通路床板
7 コイン移送板
8 ハンドル
9 クラッチ
11 レバー
13 コイン落下口
15 金種検出手段
16 検出レバー
16a ローラ
16b 摺動端子
17 位置検出板
17a 位置検出端子
21 コイン落下口
22 ゲーム手段
A コイン
【出願人】 【識別番号】000003584
【氏名又は名称】株式会社タカラトミー
【出願日】 平成20年4月8日(2008.4.8)
【代理人】 【識別番号】100090033
【弁理士】
【氏名又は名称】荒船 博司
【公開番号】 特開2009−247651(P2009−247651A)
【公開日】 平成21年10月29日(2009.10.29)
【出願番号】 特願2008−100092(P2008−100092)