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財布 - 特開2009−247385(P2009−247385A) | j-tokkyo
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【発明の名称】 財布
【発明者】 【氏名】市ノ木山 隆洋
【課題】収納した硬貨の出し入れに十分な開口面積を確保し、硬貨が脱落することのない硬貨収納部に特徴を有する財布の提供。

【解決手段】矩形底面部とこれに延設した背面部、前記底面部手前の一端に設けた正面部とこの両隣に延設し前記底面部及び背面部の左右両端に設けた側面部とで形成される硬貨収納部を有する財布の、前記側面部を、予め刻設した内向きの折り曲げ条、若しくは内向き及び外向きの折り曲げ条を組み合せた折り曲げ条の折り目に従って折り畳み可能な構成とし、前記正面部を予め刻設した内向きの折り曲げ条に従って折り畳み可能な構成とし、開蓋時、左右両側面部は扇状をなして伸張して背面部及び底面部に対して起立状となるとともに、正面部は底面部に対して起立状となり、閉蓋時、正面部は左右両側面部の内側に折り畳まれる構成とする。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
小銭溜めとなる底面部と、該底面部後方に延設した背面部と、前記底面部前方一端に正面部と、該正面部両隣に延設し、前記底面部及び背面部の左右両端に配した一対の側面部とにより形成される硬貨収納部を有する財布であって、
前記側面部を、予め刻設した内向きの折り曲げ条、若しくは内向き及び外向きの折り曲げ条を組み合せた折り曲げ条、の折り目に従って折り畳み可能な構成とし、
かつ、前記正面部を、予め刻設した内向きの折り曲げ条の折り目従って折り畳み可能な構成とし、
開蓋時、背面部が底面部に対して起立状にあるときは、
側面部は、上部側が広く下部側が狭く扇状をなして伸張し、背面部及び底面部に対して起立状となるとともに、正面部は底面部に対して起立状となり、
閉蓋時、
側面部は、内向きの折り曲げ条、若しくは内向き及び外向きの折り曲げ条、の折り目に従って折り畳まれ、
正面部は、内向きの折り曲げ条の折り目に従って側面部の内側に折り畳まれる構成とし、
前記背面部から折り返しとなる蓋部を延設し、該蓋部裏面適所とこれに対応する底面部表面とを係着部材で係着自在としたことを特徴とする
硬貨収納部を有する財布。
【請求項2】
前記正面部及び前記一対の側面部を構成する組み立て前の展開部材であって、該側面部の底面部側の縫合端辺と前記正面部の底面部側縫合端辺とのなす劣角を鈍角とし、開蓋時、正面部が硬貨収納部より外方向へ傾斜して起立することを特徴とする請求項1に記載の財布。
【請求項3】
請求項2に記載の展開部材であって、前記正面部に刻設した内向きの折り曲げ条と、該正面部と側面部との境界にある外向きの折り曲げ状とで形成される折込補助部位に、他の部位よりも硬質となる加工を施し、開蓋時、正面部が硬貨収納部より外方向へ傾斜して起立した際に、該正面部が内側へ倒れこむことを防止する方向に前記折込補助部位の付勢が働くことを特徴とする請求項2に記載の財布。

【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
この発明は硬貨収納部に特徴を有する財布であって、特にボックス型の財布に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、図1に示すボックス型の財布が広く知られている。この財布の硬貨収納部は、略長方形をした底面部2に、該底面部に延設した折り返しとなる蓋部6と、片側に2本の内向き折り曲げ条7,7をハの字状に刻設した一対の側面部4,4と、正面部3が一体に形成されている。
開蓋時、即ち、蓋部6を強制的に底面部2に対して起立状とした場合には、折り曲げ状7,7は伸張し、一対の側面部4,4及び正面部3も底面部2に対して起立した状態となり、硬貨収納部が開口する。
一方、閉蓋時、即ち、蓋部6を倒して底面部2と平行に近づけることに伴い一対の側面部4,4及び正面部3が折り曲げ状7,7に沿って蓋部6と底面部2との間に折り畳まれる構造となっている。
【0003】
この構造によれば、開蓋動作に伴い側面部の内向き折り曲げ条が伸張し、底面部に対して起立状となる結果、硬貨収納部が広く開口するので、収容されている硬貨の種類や数を確認しやすく、その取り出しも容易である(図1(a))。
【0004】
しかし、側面部の起立状態を維持するためには、蓋部6を広げておくように強制的に力を加えておく必要があるが、硬貨の出し入れの際、蓋部6に加えていた力を取り除くと、折り癖の付いた側面部が内向きに折れ曲がり、折り曲げ状7先端部41,41が硬貨収納部を塞ぐこととなる(図1(b))ため、使用勝手が悪いという問題点があった。
【0005】
上記問題点に鑑み、図2に示すように、硬貨の出し入れの際、蓋部に加えていた力を取り除いても、側面部が硬貨収納部を塞ぐことなく開口面積を十分に確保できるよう、側面部に外向き折り曲げ条と内向き折り曲げ条を組み合せて刻設した財布が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2003−70516号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上記先行技術文献に係る財布は、略長方形をした底面部2の4辺と、蓋部6と一葉の背面部5(本段落において背面部5等と称す。)、一対の側面部4,4及び正面部3が一体に縫合されてなる。
側面部4,4には折り畳み時に内側へ凸となるように折れ曲がる2本の内向き折り曲げ条7a、7bと、外側へ凸となるように折れ曲がる外向き折り曲げ条8を予め刻設したことを特徴としている。かかる構造により、背面部5等が底面部2に対して起立した状態にあるときは側面部4,4に刻設した各折り曲げ条が夫々伸張し底面部2に対して起立した状態となり、正面部もこれに伴い若干起立する。一方、背面部5等を倒して底面部2と平行に近づけると側面部4,4が折り畳まれ、正面部3が、側面部の干渉を受けずに背面部5と底面部2との間に折り畳まれる(図7(b))こととなる。
【0007】
上記構造によれば、背面部5を底面部2に対して起立状とさせておくべく強制的に加えていた力を取り除いた場合、折り癖の付いた折り曲げ条7a,7bが内向きに折れ曲がり、先端部41,41が若干、硬貨収納部を塞いだとしても、外向き折り曲げ条8の存在により、硬貨の出し入れに必要な開口面積は確保されることとなった。
【0008】
しかし、上述の通り、外向き折り曲げ条8により硬貨の出し入れに必要な開口面積を確保するため、正面部3の幅(長手方向に直行する方向)を、図1に示した財布の正面部3の幅より短くする必要があり、また、折り畳む際の、正面部3の左右両端部と側面部4、4との干渉を防ぐ必要上からも、側面部4,4の上縁であって、特に折り曲げ条7aから折り曲げ条8、折り曲げ条7bにかけての側面部縁を、正面部3の幅分だけ下げる必要があった。即ち、図2及び図7(b)に示す如く、側面部4の幅(y)を、底面部2の奥行き幅(z)よりも、正面部3の幅(x)分だけ短くしなければならなかった。その結果、側面部上縁から硬貨が抜け出す間隙を残すこととなり、開口面積を確保した分、収納した硬貨の脱落防止の点において改良の余地があった。
【0009】
そこで、本発明は、収納した硬貨の出し入れに十分な開口面積を確保しつつ、且つ、収納した硬貨が脱落することのない硬貨収納部に特徴を有する財布を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記の課題を解決するために、本発明は次のように構成した。即ち、
小銭溜めとなる底面部と、該底面部後方に延設した背面部と、前記底面部前方一端に正面部と、該正面部両隣に延設し、前記底面部及び背面部の左右両端に配した一対の側面部とにより形成される硬貨収納部を有する財布であって、前記側面部を、予め刻設した内向きの折り曲げ条、若しくは内向き及び外向きの折り曲げ条を組み合わせた折り曲げ条、の折り目に従って折り畳み可能な構成とし、かつ、前記正面部を、予め刻設した内向きの折り曲げ条の折り目従って折り畳み可能な構成とし、開蓋時、背面部が底面部に対して起立状にあるときは、側面部は、上部側が広く下部側が狭く扇状をなして伸張し、背面部及び底面部に対して起立状となるとともに、正面部は底面部に対して起立状となり、閉蓋時、側面部は、内向きの折り曲げ条、若しくは内向き及び外向きの折り曲げ条、の折り目に従って折り畳まれ、正面部は、内向きの折り曲げ条の折り目に従って側面部の内側に折り畳まれる構成とし、前記背面部から折り返しとなる蓋部を延設し、該蓋部裏面適所とこれに対応する底面部表面とを係着部材で係着自在としたことを特徴とする。
【0011】
更に、請求項2に記載の財布は、請求項1に記載の財布において、前記正面部及び前記左右両側面部を構成する組み立て前の展開部材であって、該左右両側面部の底面部側の縫合端辺と前記正面部の底面部側縫合端辺とのなす劣角を鈍角とし、開蓋時、正面部が硬貨収納部より外方向へ傾斜して起立することを特徴とする。
【0012】
更に、請求項3に記載の財布は、請求項2に記載の構成において、該請求項に記載の展開部材であって、前記正面部に刻設した内向きの折り曲げ条と、該正面部と側面部との境界にある外向きの折り曲げ状とで形成される折込補助部位に、他の部位よりも硬質となる加工を施し、開蓋時、正面部が硬貨収納部より外方向へ傾斜して起立した際に、該正面部が内側へ倒れこむことを防止する方向に前記折込補助部位の付勢が働くことを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
請求項1に記載の財布によれば、収納した硬貨の出し入れに十分な開口面積が確保でき、且つ、正面部を、底面部及び左右両側面部の内側に折り畳まれる構成としたことで、閉蓋時の収納硬貨の脱落を防止することが可能となる。
【0014】
請求項2に記載の財布によれば、閉蓋時の収納硬貨の脱落を防止することに加え、正面部が外傾斜に起立状となるため、収納した硬貨の出し入れに、更に大きな開口面積を確保することができるとともに、折り曲げ条7cの内向きの折り癖があったとしても、正面部が内側へ倒れ込みにくくなるという利点が得られる。
【0015】
請求項3の記載の財布によれば、折込補助片により正面部に対して外方へ向けての一定の付勢が働くことから、折り曲げ条7cの内向きの折り癖があったとしても、正面部の内折れを更に効果的に防止することが可能である。
【0016】
そして、本発明に係る財布は、その特徴ある秀でた構成により所期の目的を普く達成可能とするばかりでなく、従来からのこの種の財布と比べても特段複雑な構造となっている訳ではないことから、安価に提供することも可能である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下、本発明の最良の実施形態を、以下の実施例において説明する。
【実施例1】
【0018】
本発明の第一の実施例について、図3乃至図7に基づき説明する。本実施例は、硬貨収納部1Aとカード体収容部1Bを備えた財布(図3)に関するものである。
【0019】
図3は本発明に係る財布の開蓋時の状態を示す図、図4は本発明に係る財布の分解斜視図、図5は側面部及び正面部を形成する内材の展開図を示す図、図6は本発明に係る財布の半開き状態を示した図、図7は先行技術文献との間で閉蓋時の比較を示す図である。
【0020】
図中において、1は本実施例に係る財布、1Aは硬貨収納部、1Bはカード体収納部、2は小銭溜底面部、3は正面部、4は側面部、5は背面部、6は蓋部、7a、7b、7cは内向き折り曲げ条、8a、8bは外向き折り曲げ条、9a、9bは係着部材、10は外材、11は内材、12は硬貨、13はカード体である。
【0021】
この財布1は、略掌サイズの矩形状をなした財布であって、底面部、背面部及び蓋部を構成する外材10と、側面部及び正面部を構成する内材11とからなり(図3)、該外材は、底面部、背面部、蓋部に略相当する部位に各部を補強する板状補強材103,104,105を封入し、表面材101と裏面材102を貼り合せた構造とする(図4)。若しくは、内材の正面部に略相当する部位(図5中、格子状に図示した部位)にも板状補強材を封入すべく、該部位若しくは内材全体を表面材と裏面材の貼り合せ構造としても良い。
ここで、本発明の財布に係る硬貨収納部の構造を実現するものであれば、財布全体の形状を矩形状以外の、例えば円形、楕円形その他の形状としても良い。
また、外材の表裏面材及び内材は、所謂財布としての骨格体を形成すべく周囲縁を相互に縫合してなるものである。
【0022】
また、本実施例においては、外材(裏面材102)の背面部にカード体収納部を形成すべく、別途、裁断した添部材106を、上端縁を除く三周縁を該背面部へ添設状に縫合した。尚、該添部材106を外材(表面材101)の背面部に相当する位置に設けることとしても良い(図示せず)。
【0023】
本発明に係る財布の素材は、本発明の特徴を実現しうるものであれば、なめし革や合成皮革、布地など従前から財布の素材として用いられてきた素材、若しくは財布に用いられていなかった素材でも、これに採用し得る性状を有する素材を単独、積層、貼り合せるなどして適宜採用して良く、積層、張り合わせる場合においては異素材を組み合せることを妨げない。本実施例においては、外材、内材、添部材ともに、牛なめし皮を貼り合せて使用した。
【0024】
本実施例において硬貨収納部1Aは、底面部2、正面部3、左右一対の側面部4、背面部5とで構成される(図3)。
【0025】
側面部及び正面部は、内材として図5に示す形状に裁断された一葉の素材で構成され、図示する適所に折り癖をつけた複数の折り曲げ条7,8が刻設されている。折り曲げ条7a,7b,7c(図中、一点鎖線)は内向きに凸となる折り癖がつけられ、折り曲げ条8a,8b(図中、二点鎖線)は外向きに凸となる折り癖がつけられている。
図5中、破線は縫合線を示し、側面部左縁イロ、側面部右縁トチを外材背面部の左右両端部へ縫合し、側面部下縁ハニ、正面部下縁ニホ、側面部下縁ホヘ、を外材底面部の三周縁に縫合してなる(図4)。
【0026】
開蓋時には、図3に示すように、背面部5を底面部2に対して強制的に起立させると、側面部4,4は上部側が広く下部側が狭く扇状(若しくは蛇腹状)をなして伸張し、背面部及び底面部に対して起立状となり、正面部3も底面部2に対して起立して硬貨収納部1Aは上方に大きく開口する。硬貨を収納する空間は背面部5と側面材4,4と正面部3とによって四方が囲まれているので、該硬貨収納空間から硬貨16が落下することはない。 このとき、背面部5に加えていた力を取り除くと、図6に示すように、折り癖により側面材4,4は、内向き折り曲げ条7が内側に凸となり、外向き折り曲げ条8が外側へ凸となるようにわずかに折り畳まれ、折り曲げ条7が若干内側へ突出した状態となるが、その突出量は少なく、収納されている硬貨の確認や取り出しに影響はない。
【0027】
閉蓋時には、背面部5が底面部2と平行に近づくのに伴い、側面部4,4が背面部5と底面部2との間に折り畳まれる。このとき、側面部折り曲げ条8bが外側へ凸となるように折れ曲がり、折り曲げ条7cが内側へ凸となるように折れ曲がるため、正面部3は側面部4の内側に折り畳まれることとなる(図6)。よって、財布1をどんな姿勢にしても硬貨収容部1Aから硬貨16が脱落することはない。
【0028】
該係着部材9は、背面部から延設した折り返しとなる蓋部の裏面適所と、これに対応する底面部表面側とに設けられ、閉蓋時には相互に合わせて固定する(図7a)。該係着部材9a,9bには、面状ファスナーやホックといった雄雌構造等による一対の係着手段など財布用として一般的に採用されている公知の手段、若しくはこの機能に適した各種構造の係着手段を採用する。
【0029】
閉蓋時の状態を前述の先行技術文献に係る財布の場合と比較すれば、本実施例における財布の場合、側面部の開口部上端と底面部前方端部とが略面一に折り畳めるよう側面部を形成することができるが(図7a)、先行技術文献に係る財布の場合(図7b)には、側面部の開口部上端と底面部前方端部との間で上下差(x)が生じるため、この間隙より収納した硬貨が脱落し得る。
【0030】
以上、本実施例によれば、開蓋時の硬貨収納部に十分な開口を確保し、且つ、収納した硬貨が脱落することのない財布を提供することが可能となる。
【実施例2】
【0031】
本発明の第二の実施例について、図8乃至図10に基づき説明する。本実施例は、上記実施例に係る財布の内材に変形を加えた財布に関するものであり、その他の構成は前記実施例と同様である。
【0032】
図8は本実施例に係る財布の側面部及び正面部を形成する内材の展開図を示す図、図9は同財布の開蓋時左側面図、図10は本実施例に係る財布の斜視図である。
図中、20は本実施例に係る財布であり、その他の符号は前記実施例と同一の対象を示す。
【0033】
図8に示すように、内材11、即ち正面部及び左右両側面部を構成する組み立て前の展開部材において、左右両側面部の底面部側の縫合端辺と前記正面部の底面部側縫合端辺とのなす角度のうち劣角θを鈍角と(本実施例では150度と)した。
【0034】
該展開部材を用いてなる財布としたことで、開蓋時、正面部3が上記実施例と比較して角度γ分だけ硬貨収納部より外方向へ傾斜して起立することとなるため(図9)、より大きな開口部面積が確保されるようになり、収納されている硬貨の確認や取り出しに、より資するという所期の目的を大きく達成し得る構造を得た(図10)。更に、外傾斜としたことで、折り曲げ条7cの内向きの折り癖があったとしても、該正面部3が硬貨収納部1A側へ倒れ込みにくくなるという効果も得られる。
【実施例3】
【0035】
本発明の第三の実施例について、特に図8、図11に基づき説明する。本実施例は、上記実施例2に係る財布の内材に、更なる加工を施した財布に関するものであり、その他の構成は前述の実施例と同様である。尚、前記実施例1に係る財布の内材に該技術を応用しても良い。
【0036】
図11は本実施例に係る財布の折込補助片の封入位置を示す図である。図中、30は本実施例に係る財布であり、その他の符号であって、前述の実施例と同一符合は該実施例と同一の対象を示す。
【0037】
本実施例に係る財布は、図8に示す、正面部に刻設した内向きの折り曲げ条7cと該正面部に隣接する側面部端部との境界にある外向きの折り曲げ状8b、そして正面部上縁の一部とで形成される三角形状の折込補助部位(P)、図11において示せば記号Pで図示する部位に、該内材の他の部位よりも硬質となる加工を施したことを特徴とする。
【0038】
具体的には、内材11を表面材と裏面材の貼り合せ構造とし、該三角形状の折込補助部位Pへ、略同一三角形状とした厚紙や合成樹脂製の薄板状体であって、該内材の素材より硬質な素材で形成したものを折込補助片(図示せず。)として封入する。
【0039】
本実施例によれば、開蓋時、正面部3が硬貨収納部1Aより外方向へ傾斜して起立した際に、折り曲げ条7cの内向きの折り癖により、該正面部が内側へ倒れ込もうとした場合であっても、Pに封入した折込補助片により、これを防止する方向に付勢が働くことから、一層、利用の便に資する財布を提供することが可能となる。
【0040】
尚、前記折込補助片を封入する代わりにP部分の素材そのものを厚手に加工してなるものでも良い。
【実施例4】
【0041】
本発明の第四の実施例について、図8、図12、図13に基づき説明する。本実施例は、前述の実施例2,実施例3に係る財布の内材に更なる変形を加えた財布に関するものであり、その他の構成は前述の実施例と同様である。尚、前記実施例1に係る財布の内材に該技術を応用しても良い。
【0042】
図12は、本実施例に係る財布の一部を示す図、図13は内彎曲補強片を示す図である。
図中、40は本実施例に係る財布であり、その他の符号であって、前述の実施例と同一符合は該実施例と同一の対象を示す。
【0043】
本実施例に係る財布は、図8中、正面部の左右に隣接し、側面部を構成する一の略扇状の折畳片Q,Qに、硬貨収納部1A側へ凸となる内彎曲補強片を封入した(図12)ことを特徴とする。
【0044】
該補強片は、折畳片Q,Qと略同一扇形状をなした厚紙や合成樹脂製の薄板状体であって、該内材の素材より硬質な素材で彎曲加工を施したものである。そしてこれを封入するに当たっては、内材を表面材と裏面材の貼り合せ構造とし、該部位Qへ内彎曲補強片を硬貨収納部1A側へ凸となるように封入する。
【0045】
本実施例によれば、開蓋時、正面部3が硬貨収納部1Aより外方向へ傾斜して起立した場合に、折り曲げ条7cの内向きの折り癖により、該正面部3が内側へ倒れ込もうとする力が、部位Qを外側へ開けようする方向にかかった場合でも、該補強片(図13)の内彎曲形状が、かかる力に対抗することから、正面部3が内側へ倒れ込まず、一層、利用の便に資する財布を提供することが可能となる。
【実施例5】
【0046】
本発明の第五の実施例について説明する。
上記実施例における側面部4,4には、左右夫々2本の内向き折り曲げ条7a,7bの間に1本の外向き折り曲げ条8aを設けていたが、左右側面部に夫々1本の内向き折り曲げ条のみを設け、該折り曲げ条が伸張し、折り畳まれる構造とした財布であっても良い。その他の構成は、上記実施例と同様である。尚、折り畳んだ際に、左右の内向き折り曲げ条の先端が硬貨収納部内にて互いに干渉することを防ぐべく、財布本体を幅広に、即ち、硬貨収納部奥行き方向に直行する方向に広く、形成するのが好ましい。
また、上記実施例における側面部4,4に設けた内外折り曲げ条の数は、上述したものに限られるものではない。
【産業上の利用可能性】
【0047】
本発明の如く優れた硬貨収納構造は、上記実施例に掲げた財布のみならず、大判の財布にも応用可能であり、また、ポーチ等小物入れに付随した機能として利用することもでき、産業上、大いに利用可能な発明として広く採用、普及していくものである。
【図面の簡単な説明】
【0048】
【図1】従来の硬貨ケースを示す斜視図
【図2】従来の財布を示す図
【図3】第一の実施例に係る財布の開蓋時の状態を示す図
【図4】同財布の分解斜視図
【図5】同財布の側面部及び正面部を形成する内材の展開図を示す図
【図6】同財布の半開き状態を示した図
【図7】先行技術文献との間で閉蓋時の比較を示す図
【図8】第二の実施例に係る財布の側面部及び正面部を形成する内材の展開図を示す図
【図9】同財布の開蓋時左側面図
【図10】同財布の斜視図
【図11】第三の実施例に係る財布の折込補助片の封入位置を示す図
【図12】第四の実施例に係る財布の内彎曲補強片部の挿入位置を示す図
【図13】内彎曲補強片を示す図
【符号の説明】
【0049】
1 第一の実施例に係る財布
2 底面部
3 正面部
4 側面部
5 背面部
6 蓋部
7a,7b,7c 内向き折り曲げ条
8a,8b 外向き折り曲げ条
9a,9b 係着部材
10 外材
11 内材
12 硬貨
13 カード体
20 第二の実施例に係る財布
30 第三の実施例に係る財布
40 第四の実施例に係る財布
【出願人】 【識別番号】501345644
【氏名又は名称】市ノ木山 隆洋
【出願日】 平成20年4月1日(2008.4.1)
【代理人】 【識別番号】100101708
【弁理士】
【氏名又は名称】中井 信宏
【公開番号】 特開2009−247385(P2009−247385A)
【公開日】 平成21年10月29日(2009.10.29)
【出願番号】 特願2008−95055(P2008−95055)