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【発明の名称】 魚釣用リール
【発明者】 【氏名】堤 わたる
【課題】クラッチOFFからONへの切換操作が容易に行える魚釣用リールを提供する。

【解決手段】本発明の魚釣用リールは、リール本体1の左右側板2A,2B間に回転自在に支持したスプール5を動力伝達状態のクラッチONと動力遮断状態のクラッチOFFに切り換え可能なクラッチ機構20と、クラッチ機構20をOFF操作する切り操作部材23と、クラッチ機構20をON操作する入り操作部材24と、を備え、切り操作部材23と入り操作部材24を連動機構によって連結する。そして、入り操作部材24は、左右両側板2A,2Bの上面を覆う覆い部24a,24bと、左右両側板を横架する横架部24cとを備えており、左右両側板上で移動可能に支持されている。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
リール本体の左右側板間に回転自在に支持したスプールを動力伝達状態のクラッチONと動力遮断状態のクラッチOFFに切り換え可能なクラッチ機構と、前記クラッチ機構をOFF操作する切り操作部材と、前記クラッチ機構をON操作する入り操作部材と、を備え、
前記切り操作部材と入り操作部材を連動可能に連結した魚釣用リールにおいて、
前記入り操作部材は、前記左右両側板の上面を覆う覆い部と、前記左右両側板を横架する横架部とを備えており、前記左右両側板上で移動可能に支持されていることを特徴とする魚釣用リール。
【請求項2】
前記左右両側板の上面には、前記入り操作部材が配置されて、両側板の表面と略面一状とするように凹所が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の魚釣用リール。
【請求項3】
前記入り操作部材の横架部は、前記覆い部の前方側に一体形成され、前記スプールを露出させていることを特徴とする請求項1又は2に記載の魚釣用リール。
【請求項4】
前記入り操作部材は、前記覆い部の後方側が回動可能に支持されており、前記切り操作部材を切り操作した際、前記覆い部の前方側が左右側板の上面から上昇するように回動されることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の魚釣用リール。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、リール本体の側板間に回転自在に支持したスプールを、動力伝達状態のクラッチONと動力遮断状態のクラッチOFFに切り換えるクラッチ機構を備えた魚釣用リールに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、魚釣用リールは、例えば、特許文献1や特許文献2に開示されているように、スプール後方の側板間に設けたクラッチ機構の操作部材(切り操作部材)を下方に押圧操作してクラッチOFFとし、スプールフリー状態に切換後、キャスティング操作によって釣糸(仕掛け)を所定のポイントへ放出できるよう構成されている。
【0003】
そして、これらの特許文献には、仕掛けを放出・着水直後に魚の当たりがあった場合、速やかにクラッチ機構を入り操作(クラッチON)してフッキングできるように、クラッチ機構の入り操作部材を、スプール上部の左右のフレーム間にスライド可能に配設したり(特許文献1)、反ハンドル側の側板から突出するように回動可能に配設する(特許文献2)ことが開示されている。
【特許文献1】特許第3384832号
【特許文献2】特許第3384924号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記した特許文献1に開示されている魚釣用リールは、入り操作部材を、左右フレーム間のスプール上部に設けられたサムレストの内側にスライド可能に収容しており、サミング操作する手の指を離すことなくクラッチの入り操作が行えるが、入り操作部材が小さく、また、入り操作部材の操作方向も遠くなるため、キャスティング操作した後のクラッチONの切換操作性に劣るという問題がある。
【0005】
また、上記した特許文献2に開示されている魚釣用リールは、キャスティング操作後に巻き取り動作に移行するリール本体の持ち換え握持動作と同時にクラッチの入り操作を行うことが可能となっているが、入り操作部材が、ハンドルと反対側の側板表面に、クラッチOFF時に突出する構成であるため、キャスティング操作後に持ち換えて握持する位置が掌内で保持される側板表面に特定されてしまい、クラッチONの切換操作性に劣るという問題がある。
【0006】
本発明は、上記した問題に着目してなされたものであり、クラッチOFFからONへの切換操作が容易に行える魚釣用リールを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記した目的を達成するために、本発明に係る魚釣用リールは、リール本体の左右側板間に回転自在に支持したスプールを動力伝達状態のクラッチONと動力遮断状態のクラッチOFFに切り換え可能なクラッチ機構と、前記クラッチ機構をOFF操作する切り操作部材と、前記クラッチ機構をON操作する入り操作部材と、を備え、前記切り操作部材と入り操作部材を連動可能に連結した構成において、前記入り操作部材は、前記左右両側板の上面を覆う覆い部と、前記左右両側板を横架する横架部とを備えており、前記左右両側板上で移動可能に支持されていることを特徴とする。
【0008】
上記した構成によれば、切り操作部材によってクラッチ機構を切り操作(OFF)した後、リール本体上部の広い範囲内で、釣竿と共にリール本体を握持保持している手の指の押圧操作、或いは、反対側の手でリール本体を保持する操作等をすることで、入り操作部材をクラッチONに切換操作することが可能となる。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、クラッチOFFからONへの切換操作が容易に行える魚釣用リールが得られる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
以下、図面を参照して、本発明に係る魚釣用リールの実施形態について具体的に説明する。
図1から図7は、本発明に係る魚釣用リールの第1の実施形態を示す図であり、図1は、リール本体の平面図、図2は、クラッチ機構の概略構成を示す側面図(クラッチON状態)、図3は、クラッチ機構の概略構成を示す側面図(クラッチOFF状態)、図4は、入り操作部材の連結構造部分を拡大して示す平面図、図5(a)は、図4のA−A線に沿った断面図、図5(b)は、図4のB−B線に沿った断面図、図6は、入り操作部材の操作例を示す平面図、そして、図7は、入り操作部材の操作例を示す側面図である。
【0011】
図1に示すように、魚釣用リールのリール本体1は、釣糸が巻回されるスプール5を回転可能に支持した左右側板2A,2Bを備えている。ここで、「側板」とは、スプール5の両端側に位置する構造体が該当し、本実施形態では、各種部材が支持されるフレーム体を構成する左右フレーム2a,2bと、これら左右フレーム2a,2bに所定の空間をもって夫々装着される左右外側板(カバー体)3a,3bによって定義される。このため、左右フレームと左右外側板との間の内部空間には、例えば、駆動力伝達機構、クラッチ機構、バックラッシュ防止機構等が設置されるようになっている。なお、フレームと外側板の形状については、適宜変形することが可能であり、それらを構成する材料については限定されることはない。また、外側板のフレームに対する装着方法や装着位置についても、リール本体の構成等により、様々な方法を用いることが可能である。
【0012】
前記左右フレーム2a,2bは、複数の支柱を介して一体化されており、その下方側の支柱には、釣竿のリールシートに装着されるリール脚6が設けられている。また、左右フレーム2a,2b間には、軸受を介してスプール軸が回転可能に支持されており、このスプール軸に前記スプール5が装着されている。なお、スプール軸を回転可能に支持する軸受は、フレーム部分に配設されていても良いし、外側板部分に配設されていても良い。
【0013】
前記スプール5は、リール本体1の右側板2B側に設置されたハンドル8を回転操作することによって回転される。ハンドル8は、右外側板3bから突出したハンドル軸8aの端部に取り付けられており、右外側板との間に介在された逆転防止機構(転がり式一方向クラッチ)によって、釣糸巻取方向にのみ回転可能となっている。
【0014】
右フレーム2bと右外側板3bとの間には、ハンドル8の回転運動をスプール軸(スプール5)に伝達する駆動力伝達機構10、駆動力の伝達を継脱するクラッチ機構20と、更には、魚釣時にスプール5から釣糸が繰り出された際、スプール5にドラグ力を付与するドラグ機構等が収容されている。
【0015】
前記駆動力伝達機構10は、公知のように、ハンドル軸8aに回転可能に支持された駆動歯車11と、この駆動歯車11に噛合するピニオン12とを備えている。前記ピニオン12は、スプール軸と同軸上に設置されており、ピニオン軸12aに沿って軸方向に移動可能となっている。また、ピニオン12の外周には、円周溝が形成されており、この円周溝に、後述するクラッチ機構20のヨーク27が係合して、ピニオン12を軸方向に移動させるようになっている。すなわち、ピニオン12が軸方向に移動することで、スプール軸との間で継脱がなされ、動力伝達状態(クラッチON)/動力遮断状態(クラッチOFF)に切り換えられるようになっている。
【0016】
前記クラッチ機構20は、右フレーム2bに沿って回動可能に支持されたクラッチ駆動部材21と、このクラッチ駆動部材21を駆動する操作部材とを備えている。この操作部材は、後述するように、クラッチ機構20をON状態からOFF状態に切換操作する切り操作部材23と、クラッチ機構20をOFF状態からON状態に切換操作する入り操作部材24とを備えており、これら切り操作部材23と入り操作部材24は、連結機構25を介して連動可能に連結されている。
【0017】
前記クラッチ駆動部材21は、公知のように、右フレーム2bに対して回動可能に支持され、振分けバネ26によって、図2に示す動力伝達状態(クラッチON状態)と、図3に示す動力遮断状態(クラッチOFF状態)に振分け保持されるようになっている。また、クラッチ駆動部材21の表面には、前記ピニオン12の円周溝に嵌合したヨーク27と係合可能な一対のカム面が形成されている。
【0018】
前記ヨーク27の先端側は、右フレーム2bに突設された支持ピン29によって保持されており、ヨーク27は、各支持ピンに配設されたバネ部材(図示せず)によって常時、クラッチ駆動部材21側に付勢された状態となっている。なお、図2は、ヨーク27がバネ部材によってクラッチ駆動部材21側に付勢された状態を示しており、このとき、ピニオン12はスプール軸の端部に形成されている係合部に嵌合してクラッチON状態となっている。
【0019】
前記クラッチ駆動部材21には、その端部に、折曲部21aが形成されており、この折曲部21aは、右フレーム2bに形成された長孔2cを介して、スプール5の後方側で左フレーム側に向けて突出している。そして、この折曲部21aには、図1に示すように、スプール5の後方側の左右側板2A,2B間に配置された切り操作部材23が一体的に取り付けられており、長孔2cに沿って下方に向けて押圧駆動されるようになっている。
【0020】
また、上記したように、切り操作部材23には、連結機構25を介して入り操作部材24が連動可能に連結されている。
ここで、入り操作部材24、及び連結機構25の構成について説明する。
【0021】
入り操作部材24は、前記左右側板2A,2Bの上方に設置されており、リール本体1を握持保持した手で操作できる形状に形成され、操作可能な位置に設けられている。具体的には、平面視でスプール5(リール本体1)の中心を通る縦軸線に対して、左右対称形状に形成された略コの字状に形成されており、左右両側板2A,2Bの上面をそれぞれ覆う覆い部24a,24bと、左右両側板2A,2Bを横架する横架部24cとを備えている。そして、横架部24cは、覆い部24a,24bの前方側で、スプール5を露出させる位置で横架されている。
【0022】
このような入り操作部材24は、OFF状態にあるクラッチ機構20をON状態に切り換え操作するものであり、釣竿と共にリール本体を握持、保持している側の手の指で簡単に切換操作が行え、或いは、それとは反対側の手をリール本体1に添えるような簡単な動作で切換操作が行えるよう、リール本体の左右側板2A,2Bの上面側の広い範囲を覆うよう構成されている。
【0023】
入り操作部材24の大きさについては、リール本体1の大きさ(レベルワインド機構の有無、スプールの糸巻き容量等)に依存するが、リール本体1を平面視した場合のリール本体の前後方向の最大長さをL、左右方向の最大幅をWとすると、入り操作部材24の前後方向の長さL1は、Lの50%以上、左右方向の幅W1は、Wの60%以上確保されていることが好ましい。また、前記覆い部24a,24b、及び横架部24cは、略コの字型で一体形成されているが、その幅については、操作性を考慮して3mm以上あることが望ましく、5mm以上あることがより好ましい。
【0024】
また、入り操作部材24は、左右両側板2A,2B上で移動可能となるように支持されている。本実施形態では、覆い部24a,24bのそれぞれの基端側(後方側)の支持部24dに開口孔を形成し、ここに各左右フレーム2a,2bに突出形成された支軸2dを嵌め込むことで、入り操作部材24の前方側が上昇されるように回動支持されている。なお、図4及び図5に示すように、外側板(右外側板のみ図示)3bには、抜け止め用の規制突部3dが形成されており、入り操作部材24が支軸2dから外れないよう構成されている。
【0025】
さらに、入り操作部材24は、左右両側板2A,2Bを覆うように配設されていれば良いが、図1、図2及び図5に示すように、左右両側板2A,2Bの上面に凹所2Dを形成しておき、この凹所内に入り操作部材24を設置することが好ましい。すなわち、図2に示すように、クラッチON状態では、入り操作部材24の表面と、左右両側板2A,2Bの表面が略面一状となるようにすることで、外観の向上が図れると共に、釣糸の引っ掛かり等を防止することが可能となる。
【0026】
前記入り操作部材24と、切り操作部材23を連動可能に連結する連結機構25は、右側板2B側に配設されている。連結機構25は、前記クラッチ駆動部材21の折曲部21aの上方に突出形成された突片21bと、覆い部24bの支持部24dとの間を連結する連結部材25aを備えている。この場合、連結部材25aは、一端側が支持部24dに嵌合され、他端側が突片21bに形成された長孔21cに係合されている。
【0027】
そして、クラッチ機構をOFFすべく、切り操作部材23を押圧操作すると、連結部材25aが下方側に引っ張られることから、図3に示すように、入り操作部材24は、支軸2dを中心にして反時計回り方向に回動され、覆い部の前方側が、左右側板の上面から上昇するように回動駆動される。なお、長孔21cは、連結部材25aが切り操作部材23の押圧操作によって下方に引っ張られた際、覆い部の前方側が上昇し過ぎないようにするものであり、その長さについては、支軸2dの位置や覆い部の前後方向の長さによって適宜変形される。
【0028】
また、上記のように構成されたクラッチ機構20には、クラッチOFF状態において、ハンドル8を巻き取り操作した際、自動的にクラッチ駆動部材21をクラッチON状態の位置に復帰させる公知のクラッチ自動復帰機構30が設けられている。
【0029】
次に、上述したように構成される魚釣用リールの作用、及び効果について説明する。
図1及び図2に示すクラッチON状態において、スプール後方側に位置する切り操作部材23を押圧操作すると、クラッチ駆動部材21は、反時計回りに回動され、振分けバネ26によって、図3に示す状態に保持される。このとき、クラッチ駆動部材21の表面に形成されたカム面28がヨーク27を軸方向にシフトさせ、ピニオン12をスプール軸から離脱させる(クラッチOFF状態)。また、切り操作部材23の押圧操作により、上記した連結部材25aを介して入り操作部材24は、支軸2dを中心にして、その前方側が左右側板2A,2Bから上昇するように回動される。この状態で、スプール5はフリー回転可能状態となっており、キャスティング操作等により、仕掛けの放出が成される。
【0030】
そして、図6及び図7の点線に示すように、釣竿と共にリール本体を握持、保持している手の指(主にサミング操作している親指)を、多少、前方にずらして横架部24cを下方に押圧したり、或いは、サイドにずらして覆い部24a、或いは24bを下方に押圧することで、上記した連結部材25aは上方に引っ張られる。これにより、クラッチ駆動部材21は、図3に示す状態から時計回り方向に回動され、振分けバネ26によって、図2に示すクラッチON状態に復帰される。
【0031】
以上のように、リール本体1の上部の広い範囲内に、クラッチ機構を入り操作する(ON操作する)入り操作部材24を設置したことで、無理なく、かつ容易にクラッチのOFFからONへの切換操作が可能となる。例えば、キャスティングして仕掛けが着水した直後に魚が掛かっても、スプール5をサミングしている親指を、単に、その周囲の領域である覆い部24a,24b或いは横架部24cにずらす操作をするだけでクラッチONにすることが可能となり、容易にフッキングすることが可能となる。
【0032】
或いは、釣竿と共にリール本体を握持、保持している側の手と反対側の手を、そのままリール本体1に添えるような簡単な動作をすることでも、クラッチONにすることが可能となり、操作性の向上が図れるようになる。特に、入り操作部材24は、クラッチOFF時において、前方側が、次第に大きく上昇した状態で保持されているため、その前方側を軽く押圧したり、傾斜に沿って押圧することで、容易にクラッチONに切換操作することが可能となる。
【0033】
また、上記した実施形態では、入り操作部材24の横架部24cは、スプール5を露出させて、その前方側で左右側板2A,2Bを跨ぐように配設されているため、実釣時において、サムレストとしての機能を果たすことが可能となる。もちろん、そのような横架部24cの位置や幅については、適宜変形することが可能である。
【0034】
図8及び図9は、本発明の第2の実施形態を示す図であり、図8は、平面図、図9は、クラッチ機構の概略構成を示す側面図(クラッチON状態)である。
【0035】
上記した第1の実施形態では、切り操作部材23は、スプール5の後方側で、両側板2A,2B間に押圧操作可能に支持されていたが、両側板間に配設されていない構成であっても良い。例えば、図に示すように、切り操作部材23Aは、クラッチ機構20が配設されている右側板2B側で、その後方に突出して押圧操作可能となるように配設されていても良い。
【0036】
このように、切り操作部材については、その配設位置、及び形状、さらには、操作方向について、適宜変形することが可能である。
【0037】
図10は、本発明の第3の実施形態を示す平面図である。
上記した入り操作部材24については、クラッチのON操作が容易になるように、左右側板2A,2B上を覆うように構成されていれば良い。このため、例えば、図10に示すように、側板2A,2Bを構成する左右フレーム2a,2b、及びそれを覆う左右外側板3a,3bの内、外側板まで延設することなく、左右フレーム2a,2bのみを覆う構成であっても良い。或いは、図示しないが、外側板3a,3bのみを覆う構成であっても良い。
【0038】
このような構成においても、上記した実施形態と同様な作用効果を得ることが可能となる。
【0039】
図11及び図12は、本発明の第4の実施形態を示す図であり、図11は、クラッチ機構の概略構成を示す側面図、図12は、図11のC−C線に沿った断面図である。
【0040】
本実施形態における入り操作部材24Aは、左右フレーム2a,2bに対して、上下方向に摺動可能に支持されている。すなわち、入り操作部材24Aを構成する覆い部の前後方向には、下方に向けて延出する支持部24eが一体形成されており、この支持部24eが左右フレームに形成されたガイド2fに配されることで、入り操作部材24Aは、上下方向に摺動可能に支持されている。
【0041】
支持部24eには、空洞部24fが形成されており、その空洞部に、フレームに突出形成された突部2gとの間で押圧バネ24gが介在され、入り操作部材24Aを、常時、下向きに付勢している(クラッチON状態に付勢している)。
【0042】
また、支持部24eの一つは、図11に示すように、クラッチ駆動部材21の外縁に形成されたカム部21fに当接されており、クラッチ駆動部材21Aが、切り操作部材23の押圧操作によってクラッチOFF状態となるように回動された際、前記支持部24eを、押圧バネ24gの付勢力に抗して押し上げるように構成されている。すなわち、クラッチOFF状態に切り換えられると、入り操作部材24Aは、図11の2点鎖線で示すように、上方側にスライド駆動されるようになっている。
【0043】
このように、入り操作部材については、上述した実施形態のように、基端部を中心にして回動可能に支持しても良いし、本実施形態のように、上下方向にスライド可能に支持しても良い。或いは、図示しないが、入り操作部材については、リール本体1の左右側板2A,2Bの上部において、前後方向にスライドするように支持されていても良い。
【0044】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、上記した実施形態に限定されることはなく、種々変形することが可能である。本発明は、リール本体1の左右両側板2A,2Bの上方で、入り操作部材が移動可能に支持されていれば良く、その支持方法や移動方向については、適宜変形することが可能である。また、入り操作部材の形状についても適宜変形することが可能であり、例えば、左右側板上を覆う覆い部のみによって構成しても良い。
【図面の簡単な説明】
【0045】
【図1】本発明に係る魚釣用リールの第1の実施形態を示す平面図。
【図2】クラッチ機構の概略構成を示す側面図(クラッチON状態)。
【図3】クラッチ機構の概略構成を示す側面図(クラッチOFF状態)。
【図4】入り操作部材の連結構造部分を拡大して示す平面図。
【図5】(a)は、図4のA−A線に沿った断面図、(b)は、図4のB−B線に沿った断面図。
【図6】入り操作部材の操作例を示す平面図。
【図7】入り操作部材の操作例を示す側面図。
【図8】本発明の第2の実施形態を示す平面図。
【図9】クラッチ機構の概略構成を示す側面図(クラッチON状態)。
【図10】本発明の第3の実施形態を示す平面図。
【図11】本発明の第3の実施形態を示す図であり、クラッチ機構の概略構成を示す側面図。
【図12】図11のC−C線に沿った断面図。
【符号の説明】
【0046】
1 リール本体
2A,2B 左右側板
2a,2b 左右フレーム
3a,3b 左右外側板
5 スプール
20 クラッチ機構
23 切り操作部材
24 入り操作部材
24a,24b 覆い部
24c 横架部
25 連結機構
25a 連結部材
【出願人】 【識別番号】000002495
【氏名又は名称】ダイワ精工株式会社
【出願日】 平成20年4月8日(2008.4.8)
【代理人】 【識別番号】100097559
【弁理士】
【氏名又は名称】水野 浩司

【識別番号】100098589
【弁理士】
【氏名又は名称】西山 善章

【識別番号】100121083
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 宏義

【識別番号】100138391
【弁理士】
【氏名又は名称】天田 昌行

【識別番号】100132067
【弁理士】
【氏名又は名称】岡田 喜雅
【公開番号】 特開2009−247291(P2009−247291A)
【公開日】 平成21年10月29日(2009.10.29)
【出願番号】 特願2008−100200(P2008−100200)