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【発明の名称】 リール
【発明者】 【氏名】張 良任
【課題】動力伝送の損失が極めて低い高伝動効率のリールを提供する。

【解決手段】ブレーキディスク30はスプール20と一緒に回転する方法でスプール20の容室29中に設け、ラチェット36は心軸16によって支持され、且つ駆動を受けて回転することができる。カバー40はラチェット36と一緒に回転する方法でラチェット36の一端に支持される。第1パッド44はカバー40と一緒に回転する方法で容室29中に設け且つブレーキディスク30と側蓋25の間に位置する。第2パッド48はカバー40と一緒に回転する方法で容室29中に設け且つブレーキディスク30と第1側枠23との間に位置する。支持装置52は心軸16とスプール20との間に設け、心軸16が第2位置24にある時、心軸16は支持装置52を通して第2パッド48に圧力を加えることができ、第2パッド48及びブレーキディスク30を第1パッド44に隣接させる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
本体と、
前記本体に設けられ、第1位置と第2位置との間で軸方向に沿って移動する心軸と、
軸部、前記心軸に挿入される第1軸孔、前記軸部の一端より放射状に伸出する第1側枠、前記軸部のもう一端より放射状に伸出する第2側枠、及び前記第1側枠に固設する側蓋を有し、容室を前記第1側枠と前記側蓋との間に形成され、そのうち、前記側蓋は第2軸孔を有するスプールと、
前記スプールと一緒に回転するとともに前記スプールの容室中に設けるブレーキディスクと、
前記心軸に支持され、且つ駆動を受け回転可能なラチェットと、
前記ラチェットと一緒に回転して前記ラチェットの一端に固定され、また前記側蓋の第2軸孔で固定されるカバーと、
前記カバーと一緒に回転し前記スプールの容室中に設け且つ前記ブレーキディスクと前記側蓋との間に位置する第1パッドと、
前記カバーと一緒に回転し前記スプールの容室中に設け且つ前記ブレーキディスクと前記第1側枠との間に位置する第2パッドと、
前記第1パッドと前記第2パッドとの間に設けるバネと、
前記心軸と前記スプールとの間に設け、前記心軸が第2位置に位置する時、前記心軸に前記第2パッドに対する圧力を加えさせることが可能であり、前記第2パッド及び前記ブレーキディスクを前記第1パッドに密着させることが可能な支持装置と、
を備えることを特徴とするリール。
【請求項2】
前記ブレーキディスクは少なくとも凸部を有し、前記スプールの第1側枠は少なくともくぼみを有し前記ブレーキディスクの凸部の罫合に供することを特徴とする請求項1に記載のリール。
【請求項3】
前記スプールの第1側枠と前記ブレーキディスクとの間に更に多数のスプリングを設けることを特徴とする請求項1に記載のリール。
【請求項4】
前記カバーはとめ部を有し横断面は略円形であり、前記第1パッドは第3軸孔を有し前記カバーのとめ部の固定に供することを特徴とする請求項1に記載のリール。
【請求項5】
前記カバーはとめ部を有し横断面は略円形であり、前記第2パッドは第4軸孔を有し前記カバーのとめ部の固定に供することを特徴とする請求項1に記載のリール。
【請求項6】
前記バネは波形ワッシャーであることを特徴とする請求項1に記載のリール。
【請求項7】
軸受けが前記心軸によって支持され且つ前記スプールの軸部の一端に位置し、止め環は前記心軸で嵌合し、また少なくともスプリングワッシャーは前記止め環と前記軸受けとの間に設けられることを特徴とする請求項1に記載のリール。
【請求項8】
前記支持装置は軸受けが前記心軸によって支持され且つ前記スプール軸部のもう一端に位置し、止め環は前記心軸に嵌合し、少なくともスプリングワッシャーは前記止め環と前記軸受けとの間に設けられ、軸向き軸受は前記心軸によって支持され且つ前記軸受けと前記第2パッドとの間に位置することを特徴とする請求項1に記載のリール。
【請求項9】
前記心軸は第2位置に位置する時、前記心軸は前記支持装置を通じて前記スプールに対して圧力を加えることが可能であることを特徴とする請求項1に記載のリール。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、高伝動効率のリールに関し、特に釣具の一種で動力を高効率に伝達し且つ強力なブレーキ効果を有するリールに関する。
【背景技術】
【0002】
従来の釣具に用いられるリールは心軸を利用してスプールを駆使し軸方向に沿って移動し、スプールの片側に設けたブレーキディスクを金属パッドに押し付け、当該金属パッドはハンドルのギア等伝動機構を通じた駆動を受けて回転することができる。これにより、動力はハンドルによりスプールへ伝達し、ハンドルが動かない時は、スプールに一定程度のブレーキ効能を提供することで、スピードが過度になるのを避ける。
従来のリールの構造は、ブレーキディスクと単一の金属パッドの間の摩擦力を利用し動力をハンドルによりスプールまで伝達するか、スプールにブレーキ効能を提供し、外力が大きすぎる状態で、ブレーキディスクと金属パッドの間で空転が発生し得、一方で動力伝送の損失を引き起こし、一方でスプールが有効にブレーキのできない状況が発生し得る。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明の目的のひとつは、高伝動効率のリールを提供するところにあり、その動力伝送の損失が極めて低いリールを提供することである。
本発明のもうひとつの目的は、高伝動効率のリールを提供するところにあり、極めて強大なスプールブレーキ効能を有するリールを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明のリールは、本体、心軸、スプール、ブレーキディスク、ラチェット、カバー、第1パッド、第2パッド、バネ、及び支持装置を有し、そのうち、当該心軸は当該本体に設け且つ第1位置と第2位置との間で軸方向に沿って移動することができる。当該スプールは軸部、当該心軸に供し穿設する軸孔、当該軸部の一端より放射状に伸出した第1側枠、当該軸部の一端より放射状に伸出した第2側枠、当該第1側枠に固設した側蓋、及び容室を当該第1側枠と当該側蓋の間に定義し、当該側蓋は軸孔を有する。当該ブレーキディスクは当該スプールと一緒に回転し、当該スプールの容室中に設け、当該ラチェットは当該心軸に支持され且つ駆動を受けて回転することができ、当該カバーは当該ラチェットと一緒に回転する方法で当該ラチェットの一端に支持され、当該カバーも当該側蓋の軸孔に挿入される。当該第1パッドは当該カバーと一緒に回転する方法で当該スプールの容室中に設け且つ当該ブレーキディスクと当該側蓋の間に位置する。当該第2パッドは当該カバーと一緒に回転する方法で当該スプールの容室中に設け且つ当該ブレーキディスクと当該第1側枠との間に位置する。当該バネは当該第1パッドと当該第2パッドとの間に設け、当該支持装置は当該心軸と当該スプールとの間に設け、当該心軸が第2位置にある時、当該心軸は当該支持装置を通して当該第2パッドに圧力を加えることができ、当該第2パッド及び当該ブレーキディスクを当該第1パッドにぴたりと寄せる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0005】
以下、図面に基づいて本願の実施例を説明する。
図1から図3を参照すると、本発明の一実施例による高伝動効率リール10は本体12、心軸16、スプール20、ブレーキディスク30、ラチェット36、カバー40、第1パッド44、第2パッド48、バネ50、及び支持装置52を有する。
本体12はフレーム13、左側板14及び右側板15を有し、心軸16は本体12の左側板14と右側板15との上に設け、心軸16の右端とドラグレバー18とはつながり、ドラグレバー18の回転時、心軸16を導き第1位置(図4に示す)と第2位置(図6に示す)との間で軸方向Aに沿って移動することができる。
【0006】
スプール20は軸部21、心軸16の穿設に供する軸孔22、軸部21の右端より放射状に伸出した第1側枠23、軸部21の左端より放射状に伸出した第2側枠24、及び4つのボルト27を利用し第1側枠23でロックした側蓋25を有し、側蓋25の中央は円形軸孔26を有し、第1側枠23は4つのくぼみ28を有し、4つのスプリング281の収容に供し、第1側枠23と側蓋25との間には容室29を定義する。
【0007】
ブレーキディスク30はスプール20と一緒に回転する方法でスプール20の容室29中に設け、事実上、ブレーキディスク30は4つの凸部32を有しそれぞれスプール20の第1側枠23の4つのくぼみ28中に収納される。これにより、ブレーキディスク30はスプール20と一緒に回転することができ、4つのスプリング281はそれぞれスプール20の第1側枠23とブレーキディスク30との間に設ける。これにより、ブレーキディスク30は力を受けていない時に側蓋25で押し付けて位置を決めることができ、別にブレーキディスク30は軸孔34を有する。
【0008】
ラチェット36は心軸16で支持され、本体12の右側蓋15にハンドル19を枢設し、ハンドル19の回転時、伝動機構(図示なし)を通してラチェット36を駆動し回転することができる。伝動機構の構造は従来技術に属するため、ここで詳細を述べるまでもなく、これにより、ラチェット36はハンドル19の駆動を受けて回転することができ、ラチェット36の端外縁は略矩形を呈する。
【0009】
カバー40はラチェット36と一緒に回転する方法によりラチェット36の一端に固定され、実際カバー40は略矩形を呈する軸孔41を有し、ラチェット36の一端を挿入するのに供し、これにより、カバー40はラチェット36の駆動を受け一緒に回転することができる。この他に、カバー40はとめ部42を有しその横断面はやや方形を呈し、カバー40はまた側蓋25の軸孔26とブレーキディスク30の軸孔34とに嵌合する。
【0010】
第1パッド44はカバー40と一緒に回転する方法によりスプール20の容室29中に設け且つブレーキディスク30と側蓋25との間に位置し、実際上当該第1パッド44は略矩形を呈する軸孔46を有しカバー40のとめ部42の挿設に供し、これにより、第1パッド44はカバー40と一緒に回転する。
第2パッド48はカバー40と一緒に回転する方法によりスプール20の容室29中に設け且つブレーキディスク30と第1側枠23との間に位置し、実際上第2パッド48はやや方形を呈する軸孔49を有しカバー40のとめ部42の固定に供し、これにより、第2パッド48は当該カバー40と一緒に回転することができる。
【0011】
バネ50は第1パッド44と第2パッド48との間に設け且つブレーキディスク30の軸孔34に位置し、本実施例中において、バネ50は波形ワッシャーがカバー40のとめ部42に固定されたものであり、バネ50が提供する弾力は当第1パッド44及び第2パッド48をまだ力を受けていない時にブレーキディスク30と分離する状態を保持することができる。
【0012】
支持装置52は心軸16とスプール20との間に設け、本実施例中において支持装置52は左軸受け54が心軸16に支持され且つスプール20の軸部21の左端に位置するのを含み、止め環55は心軸16に嵌合し、及び4つのスプリングワッシャー56は止め環55と左軸受け54との間に設ける。この他に、支持装置52は更に右軸受け57が心軸16に支持され且つスプール20軸部21の右端に位置するのを含み、止め環58は心軸16に嵌合し、4つのスプリングワッシャー59は止め環58と右軸受け57との間に設け、及び軸向き軸受60は心軸16に支持され且つ右軸受け57と第2パッド48との間に位置する。
【0013】
これにより、心軸16が第1位置にある時、図3及び図4に示すように、支持装置52はスプール20に対しただ支持効果を提供するのみである。この時、ブレーキディスク30はいまだ第1パッド44及び第2パッド48と接触しておらず、スプール20は自由に回転することができ、且つハンドル19の動力はスプール20に伝達することができない。反対に、心軸16がドラグレバー18の牽引を受けて右の第2位置まで移動した時、図5及び図6に示すように、心軸16は止め環55、スプリングワッシャー56及び左軸受け54を通してスプール20を否応なく右へ移動させる。ブレーキディスク30を第1パッド44に接触させることができ、同時に、心軸16は止め環58、スプリングワッシャー59、右軸受け57及び軸向き軸受60を通じて第2パッド48を右へ移動させることができる。第2パッド48をブレーキディスク30で支え、心軸16は支持装置52を通じてスプール20及び第2パッド48に対して圧力を加えることができる。第1パッド44と第2パッド48とにブレーキディスク30をその中にしっかりと挟み持たせ、これによりスプール20に極めて強大なブレーキ効能を提供し、従来の構造中のブレーキディスクと金属パッドとの間の空回りを防止する。且つハンドル19の動力はラチェット36、カバー40、及び2つのパッド44を通じることができ、第2パッド48及びブレーキディスク30は有効にスプール20まで伝達することができ、そのため従来構造にみられる空転はなく、動力伝送過程の消耗が極めて低い。
【0014】
本発明の精神に基づき、リールの構造は多くの変化に富んだ設計方法を有することができる。例えば、スプール20の第1側枠23のくぼみ28の数量は必要により変化することができ、ブレーキディスク30の凸部32の数量もまた同じくで、第1側枠23は少なくともくぼみ28がブレーキディスク30の少なくとも凸部32に組み合わせればよい。スプール20の第1側枠23とブレーキディスク30との間に設けるスプリング281の数量もまた調整することができ、少なくともひとつのスプリング281を設ければよい。カバー40のとめ部42はその横断面が非円形を呈して第1パッド44の軸孔46及び第2パッド48の軸孔49と合えばよく、当該バネ50はスプリングが波形ワッシャーに取って代わることができ、支持装置52の構造はまた多種の変化を有し、スプール20を支持できさえすればよく、また心軸16の移動時に第2パッド48に対して圧力を加えることができるかスプール20を同時に移動させればよい。この他に、当該ブレーキディスク30及び第1パッド44が第2パッド48の材質と必要に応じて、例えば金属、炭素繊維織物等といった異なる材質を選択することができ、ひいては異なる材質を結び行けることができ、総じてこれ等考えやすい構造変化は、おしなべて本発明の特許請求の範囲が包含するべきものである。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】本発明の一実施例による高伝動効率リールの斜視図である。
【図2】本発明の一実施例による高伝動効率リールの斜視図である。
【図3】図1の3‐3線に沿う断面図である。
【図4】図3の部分拡大図である。
【図5】本発明の一実施例による高伝動効率リールの動作見取図である。
【図6】図5の部分拡大図である。
【符号の説明】
【0016】
10:高伝動効率リール、12:本体、13:フレーム、14:左側板、15:右側板、16:心軸、18:ドラグレバー、19:ハンドル、A:軸方向、20:スプール、21:軸部、22:軸孔、23:第1側枠、24:第2側枠、25:側蓋、26:軸孔、27:ボルト、28:くぼみ、281:スプリング、29:容室、30:ブレーキディスク、32:凸部、34:軸孔、36:ラチェット、40:カバー、41:軸孔、42:とめ部、44:第1パッド、46:軸孔、48:第2パッド、49:軸孔、50:バネ、52:支持装置、54:左軸受け、55:止め環、56:スプリングワッシャー、57:右軸受け、58:止め環、59:スプリングワッシャー、60:軸向き軸受
【出願人】 【識別番号】500007255
【氏名又は名称】寶熊漁具股▲分▼有限公司
【出願日】 平成19年9月7日(2007.9.7)
【代理人】 【識別番号】100093779
【弁理士】
【氏名又は名称】服部 雅紀
【公開番号】 特開2009−60868(P2009−60868A)
【公開日】 平成21年3月26日(2009.3.26)
【出願番号】 特願2007−232907(P2007−232907)