トップ :: A 生活必需品 :: A01 農業;林業;畜産;狩猟;捕獲;漁業

【発明の名称】 魚入れ容器
【発明者】 【氏名】荻野 吉英
【課題】蓋体が水流を受けて開かないようにした魚入れ容器を提供することである。

【解決手段】魚入れ容器の上側に閉じ蓋4が設けられて閉じ蓋4には魚を投入する投入口4aが開口されて投入口4aには内側から塞ぐように閉じ蓋4の内側に蓋体6、6が内側に開閉出来るように蝶番12、12で取り付けられて発条13、13で閉塞付勢され、蓋体6、6は前後方向の前側となる一端側に蝶番12、12の取付部6a、6aが形成されて取付部6a、6a側の上面側に、上方に突出する突部6b、6bが形成されて突部6b、6bは中央側から周縁側へ下る湾曲面6cに形成され、突部6b、6bの高さは投入口4aの外壁の面4bから上方に突出しないように低く形成され、取付部6aとは反対側の他端側に複数の通水孔6d、6dが形成されている。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
魚の投入口と一端側が回動可能に枢着された前記投入口を閉塞するように付勢された蓋体を有する魚入れ容器において、前記蓋体は、その上面側に中心側から周縁側へ下がる湾曲面を有すると共に複数の通水孔が設けられていることを特徴とする魚入れ容器。
【請求項2】
蓋体の一端側に上方へ突出する突部を設け、蓋体の他端側に複数の通水孔が設けられていることを特徴とする請求項1記載の魚入れ容器。
【請求項3】
蓋体は、閉じたときに投入口より上方に突出しないことを特徴とする請求項1または2記載の魚入れ容器。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、魚を入れて水の中につけておく魚入れ容器に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から鮎釣りなどおとりとして生きた魚を使用する場合に引き舟やおとり缶が使われ、また、釣った魚を生かしておくために魚を入れて水の中につけておくびくなどの魚入れ容器が使用されている。
このような魚入れ容器は、特許文献1のように容器内に魚を容易に収納できるように魚の投入口を有し、この投入口には一端側が回動可能に取り付けられ、閉塞方向に付勢された蓋体が取り付けられている。
ところが、魚入れ容器を水に浸けた場合、上記蓋体が水流を受けると閉塞方向に付勢された付勢力に抗して蓋体が開いてしまい、収容した魚が逃げ出してしまう虞があった。
また、引き舟等は特に流れに引き流しておくため水流を受けやすく、転覆すると、魚の近傍で投入口が開放され、水中側のより強い水圧が掛かるため大きく開いてしまいより魚が逃げやすくなる。
【特許文献1】実開昭62−153861号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
解決しようとする問題点は、魚入れ容器を水に浸けた場合、上記蓋体が水流を受けると閉塞方向に付勢された付勢力に抗して蓋体が開いてしまい、収容した魚が逃げ出してしまう虞があった。
また、引き舟等は特に流れに引き流しておくため水流を受けやすく、転覆すると、魚の近傍で投入口が開放され、水中側のより強い水圧が掛かるため大きく開いてしまいより魚が逃げやすくなることである。
【0004】
本発明の目的は前記欠点に鑑み、蓋体が水流を受けて開かないようにした魚入れ容器を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の請求項1は、魚の投入口と一端側が回動可能に枢着された前記投入口を閉塞するように付勢された蓋体を有する魚入れ容器において、前記蓋体は、その上面側に中心側から周縁側へ下がる湾曲面を有すると共に複数の通水孔が設けられていることを要旨とするものである。
本発明の請求項2は、蓋体の一端側に上方へ突出する突部を設け、蓋体の他端側に複数の通水孔が設けられていることを要旨とするものである。
本発明の請求項3は、蓋体は、閉じたときに投入口より上方に突出しないことを要旨とするものである。
【発明の効果】
【0006】
本発明の請求項により、蓋体は、その上面側に中央側から周縁側へ下る湾曲面を有し、蓋体に当たった水が周縁側に逃げるようになり、しかも、蓋体に複数の通水孔が設けられ、通水孔を通して魚入れ容器内に流入するため、蓋体を押圧する力が弱まって蓋体が不用意に開いて、収容した魚が逃げ出すことが防止される。
蓋体の回動可能な一端側に上方へ突出する突部を設けたため、回動側に水流を弱める突部を設けて蓋体に当たる水流を弱めることで蓋体の自由端となる他端側に強い水流が当たらなくなり蓋体が水流によって開いてしまうことが防止される。
蓋体は、閉じたときに投入口より上方に突出しないため投入口の開口に隠れて直接強い水流を受けないため不用意に蓋体が開き難い。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
魚入れ容器の上側に閉じ蓋4が容器本体1に開閉可能に設けられて閉じ蓋4には魚を投入する投入口4aが開口されて投入口4aには内側から塞ぐように閉じ蓋4の内側に蓋体6、6が内側に開閉出来るように蝶番12、12で取り付けられて発条13、13で閉塞付勢されている。
蓋体6、6は中央の前後方向の面を中心に左右対称的に形成されて前後方向の前側となる一端側に蝶番12、12の取付部6a、6aが形成されている。
取付部6a、6a側の上面側に、上方に突出する突部6b、6bが形成されて突部6b、6bは中央側から周縁側へ下る湾曲面6cに形成されている。
即ち、突部6b、6bは蓋体6、6の中央側が高く、前後左右が低くなるように形成され、且つ突部6b、6bの高さは投入口4aの外壁の面4bから上方に突出しないように低く形成されている。
取付部6aとは反対側の他端側に複数の通水孔6d、6dが形成されている。
【実施例1】
【0008】
以下、図示の一実施例によって本発明を説明すると、図1は魚入れ容器の平面図、図2は魚入れ容器の蓋体の内側を示す断面正面図、図3は魚入れ容器の要部断面側面図、図4は魚入れ容器の閉じ蓋の拡大平面図である。
【0009】
魚入れ容器の容器本体1は合成樹脂材等で略引き舟状に容器本体下側2と容器本体下側2の上に固定された容器本体上側3とで形成され、容器本体下側2の前壁と側壁に水取り入れ口2a、2bが穿設されて流水が流入される。
流入された水は容器本体上側3に形成された通路3aを通して容器の後部に排出されている。
容器本体下側2と容器本体上側3の両側と前側には発泡樹脂等の浮力材10が入れられて水に浮かぶ構成となっている。
容器本体上側3には魚を取り出す開口部3bが開口されて閉じ蓋4が蝶番5、5で取り付けられている。
蝶番5は図2のように容器本体上側3側に固定された板側に形成された筒部5aと閉じ蓋4側に固定された板側に形成された筒部5bの対向する面に凹凸が形成されて発条11で付勢されている。
【0010】
閉じ蓋4には魚を投入する投入口4aが開口されて投入口4aには内側から塞ぐように閉じ蓋4の内側に蓋体6、6が内側に開閉出来るように蝶番12、12で取り付けられて発条13、13で閉塞付勢されている。
蓋体6、6は中央の前後方向の面を中心に左右対称的に形成されて前後方向の前側となる一端側に蝶番12、12の取付部6a、6aが形成されている。
取付部6a、6a側の上面側に、上方に突出する突部6b、6bが形成されて突部6b、6bは中央側から周縁側へ下る湾曲面6cに形成されている。
即ち突部6b、6bは蓋体6、6の中央側が高く、前後左右が低くなるように形成され、且つ突部6b、6bの高さは投入口4aの外壁の面4bから上方に突出しないように低く形成されている。
取付部6aとは反対側の他端側に複数の通水孔6d、6dが形成されている。
蓋体6、6の下面の周囲には縁部6e、6eが形成されて強度が補足されている。
【0011】
更に閉じ蓋4には回動式の止め鍵7が軸14で回動自在に支承され、鍵部7aは容器本体下側2の段部2cに発条15で付勢されて係止されている。
止め鍵7の上側には解除片7bが形成されると共に、解除片7bの後側には閉じ蓋4に回動自在に取り付けられたロックツマミ8の一側が係止されている。
容器本体下側2と容器本体上側3の両側の前側の透孔には紐16、16′が挿通されて取り手17が取り付けられ、取り手17には適宜長さの紐18の一端が取り付けられて紐18の他方の端にはベルトの係止具19が取り付けられ、係止具19は釣人の腰のベルト等に係止されて流れに引き流して使用される。
【0012】
容器本体上側3の上部には親指以外の指先が挿入可能で容器本体1が持ち上げ可能な取手3cが形成されると共に、閉じ蓋4の魚を投入する投入口4aの後側の周縁には親指を当てがうことが出来る程度の広さを有する閉じ蓋4側の指の掛止部4cが形成されている。
前記取手3cと指の掛止部4cは蝶番5を挟んだ対応位置に設けられ、取手3cと指の掛止部4cは同時に片手で掴める程度の位置に設けられている。
更に取手3cは容器本体1に水が入った状態で持ち上げることが出来る程度の強度と指が差し込めるように形成されている。
又、閉じ蓋4は指の掛止部4cに親指を圧接して閉じ蓋4の開閉を調節出来る。
【0013】
魚入れ容器が使用される時は、容器本体1を水に浸けると、容器本体上側3と閉じ蓋4との上を水が流れ、流れた水が投入口4aの上をかすめ、流水の一部は蓋体6、6の複数の通水孔6d、6dを通して容器本体1内に流れ、通路3aを通して容器の後部に排出される。
投入口4aの上をかすめる流水が複数の通水孔6d、6dを通して容器本体1内に流れれば、水流の水圧で蓋体6、6が内側に押されて開くことがない。
【0014】
前記のように魚入れ容器が構成されると、蓋体6、6は、その上面側に中央側から周縁側へ下る湾曲面を有し、蓋体6、6に当たった水が周縁側に逃げるようになり、しかも、蓋体6、6に複数の通水孔6d、6dが設けられ、通水孔6d、6dを通して魚入れ容器内に流入するため、蓋体6、6を押圧する力が弱まって蓋体6、6が不用意に開いて、収容した魚が逃げ出すことが防止される。
蓋体6、6の回動可能な一端側に上方へ突出する突部6b、6bを設けたため、即ち、蓋体6、6の自由端となる他端側に強い水流が当たると蓋体6、6が開き易くなるため、回動側に水流を弱める突部6b、6bを設けて蓋体6、6に当たる水流を弱めることで蓋体6、6が水流によって開いてしまうことが防止される。
蓋体6、6は、閉じたときに投入口4aより上方に突出しないため投入口4aの開口に隠れて直接強い水流を受けないため不用意に蓋体6、6が開き難い。
【0015】
前記説明では、左右一対の蓋体6、6で形成し、それぞれが開閉するように形成したが、これを1つの蓋体で形成し、投入口4aを開閉可能に閉塞してもよく、また、魚入れ容器を合成樹脂材等で略引き舟状に形成された容器としたが、他の形状の容器としてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0016】
本発明は魚入れ容器全般に利用できる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】魚入れ容器の平面図である。
【図2】魚入れ容器の蓋体の内側を示す断面正面図である。
【図3】魚入れ容器の要部断面側面図である。
【図4】魚入れ容器の閉じ蓋の拡大平面図である。
【符号の説明】
【0018】
4a 投入口
6 蓋体
6b 突部
6d 通水孔
【出願人】 【識別番号】000002495
【氏名又は名称】ダイワ精工株式会社
【出願日】 平成19年6月20日(2007.6.20)
【代理人】
【公開番号】 特開2009−33(P2009−33A)
【公開日】 平成21年1月8日(2009.1.8)
【出願番号】 特願2007−162859(P2007−162859)