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【発明の名称】 緑化用ルーバー
【発明者】 【氏名】畠山 佳
【氏名】石澤 三香子
【氏名】増田 拓也
【課題】植物の育成に関わる各種作業がしやすい緑化用ルーバーを提供することを目的とする。

【解決手段】建物1の外壁1aから所定の間隔をあけて立設される支持部3と、この支持部3に、上下方向に所定の間隔をあけて配置される複数のルーバー構成材4とを備えており、このルーバー構成材4は、上部開口部5a,6a,7aを有するとともに植物が植栽される横方向に長尺な容器部5,6,7と、この容器部5,6,7を受けるとともに支持部3に取り付けられる受け部8,9,10とを有していることを特徴とする緑化用ルーバー2。これにより、ルーバーとしての機能を確保しながら、必要に応じて、容器部を受け部から取り出すことができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
建物の外壁から所定の間隔をあけて立設される支持部と、この支持部に、上下方向に所定の間隔をあけて配置される複数のルーバー構成材とを備えており、
このルーバー構成材は、上部開口部を有するとともに植物が植栽される横方向に長尺な容器部と、この容器部を受けるとともに前記支持部に取り付けられる受け部とを有していることを特徴とする緑化用ルーバー。
【請求項2】
請求項1に記載の緑化用ルーバーにおいて、
前記ルーバー構成材は、このルーバー構成材を、このルーバー構成材の長さ方向と直交する方向に対して所定の角度で傾斜させるための角度調整手段を備えていることを特徴とする緑化用ルーバー。
【請求項3】
請求項1または2に記載の緑化用ルーバーにおいて、
前記容器部は、矩形状の底板部と、この底板部の周縁部に沿って設けられる周壁部とを有することによって略直方体状に形成されていることを特徴とする緑化用ルーバー。
【請求項4】
請求項1または2に記載の緑化用ルーバーにおいて、
前記容器部は、垂直に配置される矩形状の垂直板部と、この垂直板部の下端部から斜め上方に延出する矩形状の傾斜板部と、これら垂直板部および傾斜板部の左右両端部に設けられる三角形状の側板部とを備えていることを特徴とする緑化用ルーバー。
【請求項5】
請求項1または2に記載の緑化用ルーバーにおいて、
前記容器部は、垂直に配置される垂直板部と、この垂直板部の下端部から斜め下方に延出する矩形状の底板部と、この底板部の下端部から斜め上方に延出する矩形状の傾斜板部と、これら垂直板部と底板部と傾斜板部の左右両端部に設けられる略逆台形状の側板部とを備えていることを特徴とする緑化用ルーバー。
【請求項6】
請求項2から5のいずれか一項に記載の緑化用ルーバーにおいて、
前記ルーバー構成材は、このルーバー構成材が傾けられた際の最も下方に位置する部分の近傍に、前記容器部と受け部とをそれぞれ貫通する排水孔を備えていることを特徴とする緑化用ルーバー。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、採光性および通風性を確保しながら、隣家や外部からの視線を遮ることができ、さらに緑化ができる緑化用ルーバーに関する。
【背景技術】
【0002】
採光性および通風性を確保しながら、隣家や外部からの視線を遮ることができ、さらに緑化ができる緑化用ルーバーとして、例えば植物が植え付けられる開口容器状の羽根板を、支柱間に隙間をあけて複数取り付けるような技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2002−034347号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
例えば植物の植え替えや土替え、水やり、肥料やり、剪定等の植物の育成に関わる各種作業を行う際に、上記のような緑化用ルーバーは羽根板を植栽用の容器として利用しているため、高い位置に取り付けられる羽根板ほど手が届きにくくなり、作業しにくい場合がある。
【0004】
本発明の課題は、植物の育成に関わる各種作業がしやすい緑化用ルーバーを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
請求項1に記載の発明は、緑化用ルーバー2であり、例えば図1〜図13に示すように、建物1の外壁1aから所定の間隔をあけて立設される支持部3と、この支持部3に、上下方向に所定の間隔をあけて配置される複数のルーバー構成材4とを備えており、
このルーバー構成材4は、上部開口部5a,6a,7aを有するとともに植物が植栽される横方向に長尺な容器部5,6,7と、この容器部5,6,7を受けるとともに前記支持部3に取り付けられる受け部8,9,10とを有していることを特徴とする。
【0006】
請求項1に記載の発明によれば、建物1の外壁1aから所定の間隔をあけて立設される支持部3と、この支持部3に、上下方向に所定の間隔をあけて配置される複数のルーバー構成材4とを備えているので、これら複数のルーバー構成材4と、これらルーバー構成材4の容器部5,6,7に植栽される植物とによって隣家や外部からの視線を遮ることができる。さらに、これら複数のルーバー構成材4間から確実に採光できるとともに風を通すことができる。
また、前記ルーバー構成材4は、上部開口部5a,6a,7aを有するとともに植物が植栽される横方向に長尺な容器部5,6,7と、この容器部5,6,7を受けるとともに前記支持部3に取り付けられる受け部8,9,10とを有しているので、必要に応じて、前記容器部5,6,7を前記受け部8,9,10から取り出すことができる。これによって、例えば植物の植え替えや土替え、水やり、肥料やり、剪定等の植物の育成に関わる各種作業を行う際に、前記容器部5,6,7をいったん下に降ろしてから作業を行うことができるので、従来に比して、植物の育成に関わる各種作業がしやすくなる。
【0007】
請求項2に記載の発明は、例えば図7および図8に示すように、請求項1に記載の緑化用ルーバー2において、
前記ルーバー構成材4は、このルーバー構成材4を、このルーバー構成材4の長さ方向と直交する方向に対して所定の角度で傾斜させるための角度調整手段11,12を備えていることを特徴とする。
【0008】
請求項2に記載の発明によれば、前記ルーバー構成材4は、このルーバー構成材4を、このルーバー構成材4の長さ方向と直交する方向に対して所定の角度で傾斜させるための角度調整手段11,12を備えているので、前記容器部5,6,7を傾けながら前記受け部8,9,10から取り出したり、入れたりすることができる。これによって、前記容器部5,6,7をいったん下に降ろしてから作業を行う際に、前記容器部5,6,7を、上方に位置するルーバー構成材4に極力接触しないように前記受け部8,9,10から取り出したり、入れることができるので、従来に比して、より植物の育成に関わる各種作業がしやすくなる。
また、前記角度調整手段11,12によって傾けられたルーバー構成材4は、傾けられていないルーバー構成材4に比して、前記ルーバー構成材4を正面から見た際における視線を遮る範囲を広くすることができる。
【0009】
請求項3に記載の発明は、例えば図3および図4に示すように、請求項1または2に記載の緑化用ルーバー2において、
前記容器部5は、矩形状の底板部50と、この底板部50の周縁部に沿って設けられる周壁部51とを有することによって略直方体状に形成されていることを特徴とする。
【0010】
請求項3に記載の発明によれば、前記容器部5は、矩形状の底板部50と、この底板部50の周縁部に沿って設けられる周壁部51とを有することによって略直方体状に形成されているので、前記容器部5を地面に置いた際に安定する。これによって、さらに植物の育成に関わる各種作業がしやすくなる。
【0011】
請求項4に記載の発明は、例えば図5に示すように、請求項1または2に記載の緑化用ルーバー2において、
前記容器部6は、垂直に配置される矩形状の垂直板部60と、この垂直板部60の下端部から斜め上方に延出する矩形状の傾斜板部61と、これら垂直板部60および傾斜板部61の左右両端部に設けられる三角形状の側板部62とを備えていることを特徴とする。
【0012】
請求項4に記載の発明によれば、前記容器部6は、垂直に配置される矩形状の垂直板部60と、この垂直板部60の下端部から斜め上方に延出する矩形状の傾斜板部61と、これら垂直板部60および傾斜板部61の左右両端部に設けられる三角形状の側板部62とを備えているので、例えば略等しい大きさに設定された上部開口部を有するとともに、同じ容積に設定された略直方体状の容器部に比して、深さを深くすることができる。これによって、植物によっては根を張りやすく、生育させやすい環境を形成することができる。
また、前記垂直板部60側から前記緑化用ルーバー2を見た際に、垂直な面が上下方向に沿って所定の間隔をあけて並んで見えるので、外観性に優れる。
【0013】
請求項5に記載の発明は、例えば図6に示すように、請求項1または2に記載の緑化用ルーバー2において、
前記容器部7は、垂直に配置される垂直板部70と、この垂直板部70の下端部から斜め下方に延出する矩形状の底板部71と、この底板部71の下端部から斜め上方に延出する矩形状の傾斜板部72と、これら垂直板部70と底板部71と傾斜板部72の左右両端部に設けられる略逆台形状の側板部73とを備えていることを特徴とする。
【0014】
請求項5に記載の発明によれば、前記容器部7は、垂直に配置される垂直板部70と、この垂直板部70の下端部から斜め下方に延出する矩形状の底板部71と、この底板部71の下端部から斜め上方に延出する矩形状の傾斜板部72と、これら垂直板部70と底板部71と傾斜板部72の左右両端部に設けられる略逆台形状の側板部73とを備えているので、例えば略等しい大きさに設定された上部開口部を有するとともに、同じ容積に設定された略直方体状の容器部に比して、深さを深くすることができる。これによって、植物によっては根を張りやすく、生育させやすい環境を形成することができる。
また、前記容器部7は、前記底板部71を備えているので、この容器部7を地面に置いた際に安定する。これによって、さらに植物の育成に関わる各種作業がしやすくなる。
また、前記垂直板部70側から前記緑化用ルーバー2を見た際に、垂直な面が上下方向に沿って所定の間隔をあけて並んで見えるので、外観性に優れる。
【0015】
請求項6に記載の発明は、例えば図9〜図11に示すように、請求項2から5のいずれか一項に記載の緑化用ルーバーにおいて、
前記ルーバー構成材4は、このルーバー構成材4が傾けられた際の最も下方に位置する部分の近傍に、前記容器部5,6,7と受け部8,9,10とをそれぞれ貫通する排水孔5b,6b,7b,8a,9a,10aを備えていることを特徴とする。
【0016】
請求項6に記載の発明によれば、前記ルーバー構成材4は、このルーバー構成材4が傾けられた際の最も下方に位置する部分の近傍に、前記容器部5,6,7と受け部8,9,10とをそれぞれ貫通する排水孔5b,6b,7b,8a,9a,10aを備えているので、前記ルーバー構成材4が傾けられた際に、前記容器部5,6,7内の余剰水分を、前記排水孔5b,6b,7b,8a,9a,10aを通じて外部へと確実に排出することができる。また、排出された余剰水分を、下方に位置するルーバー構成材4側に確実に滴下できるので、効率が良い。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、建物の外壁から所定の間隔をあけて立設される支持部と、この支持部に、上下方向に所定の間隔をあけて配置される複数のルーバー構成材とを備えているので、これら複数のルーバー構成材と、これらルーバー構成材の容器部に植栽される植物とによって隣家や外部からの視線を遮ることができる。さらに、これら複数のルーバー構成材間から確実に採光できるとともに風を通すことができる。
また、ルーバー構成材は、上部開口部を有するとともに植物が植栽される横方向に長尺な容器部と、この容器部を受けるとともに支持部に取り付けられる受け部とを有しているので、必要に応じて、容器部を受け部から取り出すことができる。これによって、例えば植物の植え替えや土替え、水やり、肥料やり、剪定等の植物の育成に関わる各種作業を行う際に、容器部をいったん下に降ろしてから作業を行うことができるので、従来に比して、植物の育成に関わる各種作業がしやすくなる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
【0019】
本実施の形態の緑化用ルーバー2は、図1〜図13に示すように、建物1の外壁1aから所定の間隔をあけて立設される支持部3と、この支持部3に、上下方向に所定の間隔をあけて配置される複数のルーバー構成材4とを備えており、
このルーバー構成材4は、上部開口部5a,6a,7aを有するとともに植物が植栽される横方向に長尺な容器部5,6,7と、この容器部5,6,7を受けるとともに前記支持部3に取り付けられる受け部8,9,10とを有している。
【0020】
そして、このように前記複数のルーバー構成材4が、前記支持部3に上下方向に所定の間隔をあけて配置されているので、これら複数のルーバー構成材4と、これらルーバー構成材4の容器部5,6,7に植栽される植物とによって隣家や外部からの視線を遮ることができる。さらに、これら複数のルーバー構成材4間から確実に採光できるとともに風を通すことができる。すなわち、ルーバーとしての役割を十分に果たすことが可能となっている。
【0021】
さらに、以上のように前記ルーバー構成材4は、上部開口部5a,6a,7aを有するとともに植物が植栽される横方向に長尺な容器部5,6,7と、この容器部5,6,7を受けるとともに前記支持部3に取り付けられる受け部8,9,10とを有しているので、必要に応じて、前記容器部5,6,7を前記受け部8,9,10から取り出すことができるようになっている。
【0022】
ここで、本実施の形態の支持部3は、図1および図8に示すように、互いに所定の間隔をあけて立設される複数本の柱とされているが、例えば壁等でもよく、これに限られるものではない。すなわち、所定の間隔をあけて横方向に隣り合う壁同士の対向する端面間に前記ルーバー構成材4を架設してもよい。
【0023】
前記容器部5,6,7は、図3〜図6に示すように、様々な形状に形成されたものが用いられており、これら容器部5,6,7は、上部開口部5a,6a,7aを有する開口容器状に形成されることによって、例えば、この上部開口部5a,6a,7aから土を入れたり、水やりを行ったりできるので、植物を植栽できるようになっている。
なお、この容器部5,6,7の素材は、コーティングが施された金属製のものや、木製のもの、また、樹脂製や窯業系のものでもよく、適宜変更可能である。
本実施の形態においては、前記容器部5,6,7のうち、いずれを用いてもよく、また、これら容器部5,6,7を併用してもよいものとする。
【0024】
また、この容器部5,6,7の内部には、植物を植栽するための土が入れられている。なお、土の代わりに、例えばバーミキュライト等の多孔質で軽量、水はけもよく、通気性や保肥力にも優れる人口用土などを苗床として用いるようにしてもよい。また、土よりも軽量な苗床を用いることによって、前記容器部5,6,7の前記受け部8,9,10からの取り出しがしやすくなるので好ましい。
【0025】
さらに、この容器部5,6,7の内部に、例えばこの容器部5,6,7の側板部と略等しい形状に設定された仕切り板を設けることによって、この容器部5,6,7の内部を仕切ることができる。これによって、種類の異なる植物同士を、同じ容器部5,6,7に植栽できるので好ましい。
【0026】
また、本実施の形態の受け部8,9,10は、上部が開口する開口容器状に形成されたものであるとともに、前記容器部5,6,7の形状に応じて適宜変更可能である。
すなわち、前記容器部5,6,7が例えば略直方体形状であれば、この略直方体形状の容器部5,6,7を収容可能な略直方体状の横方向に長尺な開口容器として構成されており、前記容器部5,6,7が例えば略三角柱形状であれば、この略三角柱形状の容器部5,6,7を収容可能な略三角柱状の横方向に長尺な開口容器として構成されている。また、前記容器部5,6,7が例えば略逆台形柱形状であれば、この略逆台形柱形状の容器部5,6,7を収容可能な略逆台形柱状の横方向に長尺な開口容器として構成されている。
なお、その他にも、例えば前記支持部3にそれぞれ取り付けられるとともに、前記容器部5,6,7を下方から支持する複数のフック状のものでもよいし、略三角柱状に形成された容器部5,6,7の下端部が差し込まれる枠状のものでもよい。
【0027】
また、前記容器部5,6,7のうち、前記容器部5は、図3および図4に示すように、矩形状の底板部50と、この底板部50の周縁部に沿って設けられる周壁部51とを有することによって略直方体状に形成されている。
さらに、この容器部5を受ける受け部8は、図3(a)および図4に示すように、上部が開口するとともに略直方体状に形成される横方向に長尺な開口容器として構成されている。
【0028】
前記周壁部51は、図3(a),(b)に示すように、互いに対向する横方向に長尺な第1および第2板部51a,51bと、これら第1および第2板部51a,51bの左右両端部に設けられる側板部51cとを備えている。
また、これら第1および第2板部51a,51bと両側板部51cとの上端部には、矩形枠状の上枠部52が設けられている。
【0029】
そして、このように前記容器部5は、略直方体状に形成されているので、前記容器部5を地面に置いた際に安定するので、例えば植物の植え替えや土替え、水やり、肥料やり、剪定等の植物の育成に関わる各種作業がしやすくなる。
【0030】
また、前記容器部5が上部開口部5aを有する略直方体状に形成されており、前記受け部8も上部が開口するとともに略直方体状に形成されており、さらに、この受け部8に前記容器部5を収容する形態となっているので、前記容器部5を使用しない際は、この容器部5を裏返しにした状態で前記受け部8に収容して、この受け部8の上部開口を閉塞しておくようにしてもよい。
この時、前記容器部5の底板部50には、例えば、この底板部50の表面よりも外側に突出しない把手(図示せず)等を設けることが好ましい。
【0031】
さらに、このような容器部5は、図4に示すように、この容器部5の長さ方向と直交する方向に対して所定の角度で傾斜させてもよい。すなわち、前記ルーバー構成材4を、このルーバー構成材4の長さ方向と直交する方向に対して所定の角度で傾斜させることによって、前記容器部5を傾斜させることができる。
【0032】
ここで、前記ルーバー構成材4は、図7および図8に示すように、角度調整手段11,12を備えている。なお、本実施の形態においては角度調整手段11が採用されているが、角度調整手段12を採用してもよく、また、これらに限るものではなく適宜変更可能であるものとする。
【0033】
図7に示す角度調整手段11は、角度調整金具11であり、この角度調整金具11は、前記支持部3に固定される第1固定部11aと、前記受け部8の支持部3側の上端部に固定される第2固定部11bと、これら第1および第2固定部11a,11b間に取り付けられる調整部材11cとを備えている。
この時、前記受け部8の支持部3側の下端部は、前記支持部3に当接するようにして設けられている。なお、図示はしないが、この受け部8の支持部3側の下端部を受ける受け部を、前記支持部3に設けてもよいものとする。
そして、この調整部材11cは、長さの異なるものを複数用意しておき、これら長さの異なる調整部材11cを適宜取り替えることによって、前記ルーバー構成材4の角度を調整できるようになっている。
【0034】
図8に示す角度調整手段12は、前記受け部8の両側端部に設けられる回動軸12である。なお、前記支持部3である両柱は、前記ルーバー構成材4の長さ寸法よりも長く間隔をあけて立設されている。そして、前記回動軸12を受ける軸受け部12aが、前記支持部3の内側面に固定されている。
なお、例えば前記支持部3に突起(図示せず)を設けて、この突起にルーバー構成材4が当たるようにしてルーバー構成材4が傾斜する角度の限界値を設定したり、回動軸12の回転をきつくして風などで角度が変わったりしないような工夫をすると好ましい。
【0035】
また、図示はしないが、前記容器部5,6,7と、前記受け部8,9,10との間に、前記容器部5,6,7を傾けるための傾け部材を介在させるようにして、前記容器部5,6,7を傾斜させてもよい。
【0036】
そして、前記ルーバー構成材4は、このような角度調整金具11または回動軸12によって所定の角度で傾斜できるので、前記容器部5を傾けながら、上方に位置するルーバー構成材4に極力接触しないように前記受け部8から取り出したり、入れたりすることができる。
また、前記角度調整金具11または回動軸12によって傾けられたルーバー構成材4は、傾けられていないルーバー構成材4に比して、前記ルーバー構成材4を正面から見た際における視線を遮る範囲を広くすることができる。これに伴って、前記ルーバー構成材4間を通過する日射や風の量も調節することができる。
【0037】
なお、本実施の形態の緑化用ルーバー2においては、前記角度調整金具11または回動軸12を利用することによって、傾斜させない状態の容器部5と、傾斜させた状態の容器部5とを併用してもよいものとする。
【0038】
一方、前記容器部6は、図5(a),(b)に示すように、垂直に配置される矩形状の垂直板部60と、この垂直板部60の下端部から斜め上方に延出する矩形状の傾斜板部61と、これら垂直板部60および傾斜板部61の左右両端部に設けられる三角形状の側板部62とを備えている。すなわち、この容器部6は、上部が開口する略三角柱状に形成されている。
また、これら垂直板部60および傾斜板部61と両側板部62との上端部には、矩形枠状の上枠部63が設けられている。
【0039】
また、この容器部6を受ける受け部9は、図5(a)に示すように、上部が開口するとともに略三角柱状に形成される横方向に長尺な開口容器として構成されている。
【0040】
そして、このように前記容器部6は、前記垂直板部60および傾斜板部61と、前記両側板部62とを備えているので、例えば略等しい大きさに設定された上部開口部を有するとともに、同じ容積に設定された略直方体状の容器部に比して、深さを深くすることができる。これによって、植物によっては根を張りやすく、生育させやすい環境を形成することができる。
また、前記垂直板部60側から前記緑化用ルーバー2を見た際に、垂直な面が上下方向に沿って所定の間隔をあけて並んで見えるので、外観性に優れる。
【0041】
なお、全ての植物が深さの深い容器を好むわけでなく、植物によっては浅い容器を好む場合があるため、そのような植物を栽培する際は、前記容器部6の内部下方に、例えば鉢底石や発泡スチロール片などを埋め込んで、土の深さを調節することも可能である。
【0042】
また、この容器部6を備えるルーバー構成材4も前記角度調整金具11または回動軸12によって、角度調整可能となっており、この容器部6を傾けながら、上方に位置するルーバー構成材4に極力接触しないように前記受け部9から取り出したり、入れたりすることができるようになっている。
【0043】
一方、前記容器部7は、図6(a),(b)に示すように、垂直に配置される垂直板部70と、この垂直板部70の下端部から斜め下方に延出する矩形状の底板部71と、この底板部71の下端部から斜め上方に延出する矩形状の傾斜板部72と、これら垂直板部70と底板部71と傾斜板部72の左右両端部に設けられる略逆台形状の側板部73とを備えている。すなわち、この容器部7は、上部が開口する略逆台形柱状に形成されている。
また、これら垂直板部70および傾斜板部72と両側板部73との上端部には、矩形枠状の上枠部74が設けられている。
【0044】
また、この容器部7を受ける受け部10は、図6(a)に示すように、上部が開口するとともに略逆台形柱状に形成される横方向に長尺な開口容器として構成されている。
【0045】
そして、このように容器部7は、前記垂直板部70と、底板部71と、傾斜板部72と、両側板部73とを備えているので、例えば略等しい大きさに設定された上部開口部を有するとともに、同じ容積に設定された略直方体状の容器部に比して、深さを深くすることができる。これによって、植物によっては根を張りやすく、生育させやすい環境を形成することができる。
また、前記容器部7は、前記底板部71を備えているので、図6(c)に示すように、この容器部7を地面に置いた際に安定するので、植物の育成に関わる各種作業がしやすくなる。
また、前記垂直板部70側から前記緑化用ルーバー2を見た際に、垂直な面が上下方向に沿って所定の間隔をあけて並んで見えるので、外観性に優れる、等の利点がある。
【0046】
また、この容器部7を備えるルーバー構成材4も前記角度調整金具11または回動軸12によって、角度調整可能となっており、この容器部7を傾けながら、上方に位置するルーバー構成材4に極力接触しないように前記受け部10から取り出したり、入れたりすることができるようになっている。
【0047】
なお、前記容器部7を構成する底板部71は、前記垂直板部70の下端部から斜め下方に延出しているので、冬場や春秋における比較的角度の低い日射を、上下方向に所定の間隔をあけて配置される複数のルーバー構成材4間に取り込みやすくなっている。これによって、上下方向に沿って配置されるルーバー構成材4間の間隔を狭めることが可能となっているので、前記複数のルーバー構成材4間の間隔が密な状態に設定された緑化用ルーバー2を形成することができる。
【0048】
ここで、例えば冬場における日射角は約30度とされており、春秋における日射角は約55度とされている。このような日射角に応じて、前記ルーバー構成材4を適宜角度調整してもよいものとする。
【0049】
一方、以上のようなルーバー構成材4は、図9〜図11に示すように、このルーバー構成材4が傾けられた際の最も下方に位置する部分の近傍に、前記容器部5,6,7と受け部8,9,10とをそれぞれ貫通する排水孔5b,6b,7b,8a,9a,10aを備えている。
すなわち、前記容器部5,6,7には、この容器部5,6,7の内部と外部とを連通する排水孔5b,6b,7bが形成されている。また、前記受け部8,9,10には、この受け部8,9,10の内部と外部とを連通する排水孔8a,9a,10aが形成されている。そして、前記容器部5,6,7の排水孔5b,6b,7bと、前記受け部8の排水孔8a,9a,10aとは、これら排水孔5b,6b,7b,8a,9a,10aの周方向と直交する方向に連続するようにして設けられている。
また、これら前記容器部5,6,7の排水孔5b,6b,7bと、前記受け部8,9,10の排水孔8a,9a,10aとは、それぞれ前記容器部5,6,7および受け部8,9,10の長さ方向に沿って複数形成されている。
【0050】
これによって、前記ルーバー構成材4が傾けられた際に、前記容器部5,6,7内の余剰水分を、前記排水孔5b,6b,7b,8a,9a,10aを通じて外部へと確実に排出することができる。また、排出された余剰水分を、下方に位置するルーバー構成材4側に確実に滴下できるので、効率が良い。
【0051】
また、図4〜図6、図9〜図11に示すように、前記排水孔5b,6b,7bおよび排水孔8a,9a,10aは、前記ルーバー構成材4を傾斜させた際に、最も下方に位置する部分の近傍に形成することが望ましい。
また、これら排水孔5b,6b,7bおよび排水孔8a,9a,10aの下方には、上下方向に所定の間隔をあけて配置される下方のルーバー構成材4が位置している。
【0052】
次に、本実施の形態の緑化用ルーバー2を設置する際の周辺の構成について説明する。
【0053】
まず、図2に示す前記緑化用ルーバー2は、例えば建物1の外壁1aに対向するとともに、隣家や道路等の外部に面して設置されている。この時、前記外壁1aには開口部1bがされている場合が多く、前記緑化用ルーバー2によって、採光性および通風性を確保しながら、隣家や外部からの視線を遮ることが可能となっている。
【0054】
また、このように前記緑化用ルーバー2が、開口部1bを有する外壁1aに対向して設けられると、前記容器部5,6,7に植栽された植物に水をやった後には、比較的涼しい風を前記開口部1bから取り込むことができるので、特に夏季等において好ましい。
【0055】
一方、図12に示す緑化用ルーバー2は、開口部を有していない外壁1aの直前に設置されている。
ここで、図12に示す建物1は、部屋13と、開口部1bを有する外壁1aを介して、この部屋13に隣接してバルコニー14が設けられている。前記部屋13には、前記開口部1bを有する外壁1aに当接して配置されるベンチ13aが設けられており、前記バルコニー14には、前記開口部1bを有する外壁1aに近接して配置されるデッキ14aが設けられている。これによって、前記部屋13とバルコニー14との一体感を向上させることができるので、居住者は、前記部屋13からバルコニー14を眺めた際に、前記部屋13にいながらにして、庭にいるような開放感を得ることが可能となり、快適な居住環境を形成できるようになっている。
そして、このようなバルコニー14に面する開口部を有していない外壁1aに、前記緑化用ルーバー2が設置されている。これによって、開口部を有していない外壁1aの表面を前記緑化用ルーバー2によって隠して緑化できるので、前記部屋13からバルコニー14を眺める際と、バルコニー14内にいる時の快適性を格段に向上させることができる。さらに、前記上下方向に沿って配置される複数のルーバー構成材4間から採光できるとともに風を通すことができるので、前記容器部5,6,7に植栽された植物にとって好ましい環境を形成できるようになっている。
【0056】
また、例えば、前記緑化用ルーバー2には、給水源15aに接続されるとともに、タイマーや水量調節等の機能を有し、自動で水やりが可能な潅水制御装置15を設けるようにしてもよい。
さらに、快適な居住環境を得る手段として、例えば前記緑化用ルーバー2の周囲やバルコニー2に、このバルコニー2内の空気を加湿冷却する加湿冷却手段16を設けるようにしてもよい。
【0057】
この加湿冷却手段16は、図12に示すように、前記緑化用ルーバー2の上部付近に設けられる複数のノズル16aと、これら複数のノズル16aに水を供給する供給手段16bと、これら複数のノズル16aおよび供給手段16bを接続する給水パイプ16cとを備えている。そして、このノズル16aによって、極微細な水分(例えば4マイクロメートル程度)をノズル16aから噴霧でき、その噴射された水分の気化熱を利用することによって周囲を濡らさずに冷却できるようになっている。
また、このような加湿冷却手段16によれば、前記複数のノズル16aから噴射される極微細霧状の水分が気化する際の気化熱によってバルコニー14内の温度を低下させることができる。これによって、比較的温度の低いバルコニー14からの風を、前記部屋13内に吹き込ませることによって、この部屋1の温度も低下させることができるので、特に夏季における居住環境を格段に快適なものとすることができる。
【0058】
なお、壁面緑化を図りたい場合は、図13に示すように、例えば前記容器部7の垂直板部70にフック70aを設けておき、前記開口部を有していない外壁1aに、このフック70aが引っ掛けられるフック受け70bを設けることによって、前記容器部7を、前記開口部を有していない外壁1aに直接設けるようにしてもよい。この例は、前記容器部7に限られるものではなく、前記容器部5,6でもよい。
【0059】
本実施の形態によれば、建物1の外壁1aから所定の間隔をあけて立設される支持部3と、この支持部3に、上下方向に所定の間隔をあけて配置される複数のルーバー構成材4とを備えているので、これら複数のルーバー構成材4と、これらルーバー構成材4の容器部5,6,7に植栽される植物とによって隣家や外部からの視線を遮ることができる。さらに、これら複数のルーバー構成材4間から確実に採光できるとともに風を通すことができる。
また、前記ルーバー構成材4は、上部開口部5a,6a,7aを有するとともに植物が植栽される横方向に長尺な容器部5,6,7と、この容器部5,6,7を受けるとともに前記支持部3に取り付けられる受け部8とを有しているので、必要に応じて、前記容器部5,6,7を前記受け部8から取り出すことができる。これによって、例えば植物の植え替えや土替え、水やり、肥料やり、剪定等の植物の育成に関わる各種作業を行う際に、前記容器部5,6,7をいったん下に降ろしてから作業を行うことができるので、従来に比して、植物の育成に関わる各種作業がしやすくなる。
【図面の簡単な説明】
【0060】
【図1】本発明の緑化用ルーバーを示す正面図である。
【図2】緑化用ルーバーを設置する一実施形態を示す側断面図である。
【図3】ルーバー構成材の一例を示しており、(a)は複数のルーバー構成材が上下方向に所定の間隔をあけて配置された状態を示す側断面図であり、(b)はルーバー構成材を構成する容器部の一部を示す斜視図である。
【図4】図3に示す複数のルーバー構成材が所定の角度に傾けられた状態を示す側断面図である。
【図5】ルーバー構成材の一例を示しており、(a)は複数のルーバー構成材が上下方向に所定の間隔をあけて配置された状態を示す側断面図であり、(b)はルーバー構成材を構成する容器部の一部を示す斜視図である。
【図6】ルーバー構成材の一例を示しており、(a)は複数のルーバー構成材が上下方向に所定の間隔をあけて配置された状態を示す側断面図であり、(b)はルーバー構成材を構成する容器部の一部を示す斜視図であり、(c)は容器部を受け部から取り出して地面に置いた状態を示す側断面図である。
【図7】角度調整金具によってルーバー構成材を傾斜させる状態を示す側断面図である。
【図8】回動軸によってルーバー構成材を傾斜させる状態を示す側断面図である。
【図9】容器部および受け部に形成された排水孔を示す部分拡大断面図である。
【図10】容器部および受け部に形成された排水孔を示す部分拡大断面図である。
【図11】容器部および受け部に形成された排水孔を示す部分拡大断面図である。
【図12】緑化用ルーバーを設置する一実施形態を示す側断面図である。
【図13】壁面緑化を行う際の一実施形態を示す側断面図である。
【符号の説明】
【0061】
1 建物
1a 外壁
2 緑化用ルーバー
3 支持部
4 ルーバー構成材
5 容器部
6 容器部
7 容器部
8 受け部
9 受け部
10 受け部
【出願人】 【識別番号】307042385
【氏名又は名称】ミサワホーム株式会社
【出願日】 平成20年6月4日(2008.6.4)
【代理人】 【識別番号】100090033
【弁理士】
【氏名又は名称】荒船 博司
【公開番号】 特開2009−291098(P2009−291098A)
【公開日】 平成21年12月17日(2009.12.17)
【出願番号】 特願2008−146362(P2008−146362)