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【発明の名称】 ストロークハーベスタ又はプロセッサ
【発明者】 【氏名】パーヴォ・ユハニ・アルハイネン
【課題】木の滑りを防止し、著しく異なる直径の木を効果的に造材することが可能で、長さの正確な木を造材することができるストロークハーベスタを提供する。

【解決手段】2つの本体1、2を有し、一方の本体1内には木の枝払い要素1aおよび木の滑りを防止する把持面3aがある少なくとも1つの把持要素3があり、他方の本体2内には木の支持要素2bがあるストローク型伐採機。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
木の倒伐、枝払い、切断及び測定のような、木の造材のために使用されるストローク型伐採機であって、互いに関して動く少なくとも2つの本体(1、2)があり、一方の本体(1)内には、典型的に、木の枝払い要素(1a)があり、他方の本体(2)内には、木の支持要素(2b)がある、前記ストローク型伐採機において、前記本体(1)内には、少なくとも1つの把持要素(3)、すなわち木を適所に維持する追加のジョーがあることを特徴とする、ストローク型伐採機。
【請求項2】
請求項1に記載のストローク型伐採機において、少なくとも1つの把持要素(3)内には、木の滑りを防止する把持面(3a)があることを特徴とする、ストローク型伐採機。
【請求項3】
請求項2に記載のストローク型伐採機において、前記把持面(3a)は、木の側に、すなわち、前記把持要素(3)のいわゆる内側にあることを特徴とする、ストローク型伐採機。
【請求項4】
請求項2又は3に記載のストローク型伐採機において、前記把持面(3a)は、粗面部分と及び(又は)別個の隆起部分とから成ることを特徴とする、ストローク型伐採機。
【請求項5】
請求項2又は3に記載のストローク型伐採機において、前記把持面(3a)は、木に対して断面方向にある粗面部分から成っており、このため、小さい締止め力によってさえ、木を適所に維持する効果があることを特徴とする、ストローク型伐採機。
【請求項6】
請求項1に記載のストローク型伐採機において、前記把持要素(3)は、部分的に、枝払い刃(1aa)の幾何学的形態の形状をしていることを特徴とする、ストローク型伐採機。
【請求項7】
請求項6に記載のストローク型伐採機において、前記把持要素(3)には、木を枝払いし且つ(又は)皮剥きするため、少なくとも1つの着脱可能な切断面又は固定した切断面が設けられることを特徴とする、ストローク型伐採機。
【請求項8】
請求項1に記載のストローク型伐採機において、木に相応する形状の把持要素(3)の幾何学的形態は、前記枝払い刃(1aa)の幾何学的形態と相違し、このため、同一のストローク型伐採機にて大きい直径及び小さい直径の木を造材することが可能であることを特徴とする、ストローク型伐採機。
【請求項9】
請求項1に記載のストローク型伐採機において、前記把持要素(3)内には、1つ以上の枝払い刃が可動に枢着されており、該把持要素に対して、実際の枝払い刃(1aa)の幾何学的形態が相補的であり、これにより、木の枝払い及び(又は)皮剥ぎ結果が向上することを特徴とする、ストローク型伐採機。
【請求項10】
請求項1に記載のストローク型伐採機において、前記把持要素(3)は、部分的に、木を支持する要素(2b)の形状をしていることを特徴とする、ストローク型伐採機。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、請求項1の前文部分に記載されたストローク型伐採機(stroke harvester、以下、ストロークハーベスタと呼ぶ)又は造材装置(processor、以下、プロセッサと呼ぶ)に関する。
【背景技術】
【0002】
最近のストロークハーベスタ及びプロセッサは、通常、長手方向に向けて互いに動く2つの本体を有している。1つの本体内には、典型的に、木の枝払い要素(枝払い刃)があり、また、他方の本体内には、木の支持要素(木を引っ張り又は適所に維持する締止めジョー又はフィンガ)がある。
【0003】
典型的に、締止めジョーは、運搬動作するとき、少しだけ開放する。次に、木は、枝払い刃によってのみ適所に支持され且つ維持される。刃は、良好な枝払い結果を得るためには、木に沿って極めて良好に摺動しなければならない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
最近の装置の不利益な点は、ジョーが開放する間、木をヘッド部内にて維持することが不確実となる点である。木は、長さを測定する要素から落下する可能性がある。特に、山腹にて、伐採機即ちハーベスタ内にて木が滑り、これにより積載は速度が遅くなり又は停止する可能性がある。
【0005】
本発明の1つの目的は、木の滑りを防止するためのストロークハーベスタ又はプロセッサを提供することである。更なる目的は、同一のストロークハーベスタ又はプロセッサにより、著しく異なる直径の木を効果的に造材することが可能であるようにすることである。更なる目的は、その長さの測定値が正確な木を造材することができるストロークハーベスタ又はプロセッサを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した不利益な点は、請求項1の特徴部分に記載された特徴を有する本発明に従ったストロークハーベスタ又はプロセッサにより解消し、また、上記の目的を実現することができる。
【0007】
本発明の有益な実施の形態は、従属請求項の主題である。
本発明の最も重要な有利な点は、1つ以上の把持要素、すなわちジョーによってストロークハーベスタ又はプロセッサ内での木の滑りが防止される点である。把持要素は、木を適所に維持することに加えて、木を上方に持ち上げ、これにより木は長さ測定要素、すなわち測定ホイールと接触した状態に保たれ、このため、測定ホイールは自由に回転することができない、すなわち木は、測定ホイールが回転することなく動く。更なる有利な点は、把持要素内の曲率は枝払い刃の曲率と相違するから、同一のストロークハーベスタ又はプロセッサにより、著しく異なる直径の木を効果的に造材することが可能な点である。本発明の有利な点は、ストロークハーベスタ又はプロセッサにより、山腹の地形又は同様の場所のような困難な伐採(ハーベスティング)状態のときでさえ、木の長さ測定値が正確であるように造材することが可能な点である。
【0008】
本発明に従い、枝払い刃を含む本体にその他の木の支持要素(ジョー)が追加される。本発明に従った追加のジョーは、実際の締止めジョーを開放する前、動く本体内にて閉じられて、木を常に支持する。ストロークの排出動作の間、本発明に従った追加のジョーは、再度、少しだけ開放して、動く本体内にて締止めジョーにより引っ張られて、木が枝払い刃を通って通常、摺動し得るようにする。実際の締止めジョーが木を新たな位置に運搬するため開放しなければならないとき、把持要素のため木はヘッド内にて安定した状態に止まる。木がヘッド内にて良好に止まるとき、より正確な木の長さの測定値となるであろう。
【0009】
特に、木を登坂にて引っ張らなければならない状態のとき木を送る(feeding)ことがより効果的となる。引っ張る間、木はストローク内にてヘッド内を後方に滑ることはできない。本発明に従ったストロークハーベスタ又はプロセッサによって、木材のハーベスティングコストは著しく削減されることは明らかである。
【0010】
次に、添付図面を参照して本発明をより詳細に説明する。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】枝払い刃、支持要素及び把持要素が開放した位置にある、ストロークハーベスタ又はプロセッサの斜め側面図である。
【図2】枝払い刃、支持要素及び把持要素が開放した位置にある、図1に従ったストロークハーベスタ又はプロセッサの斜め正面図である。
【図3】本発明に従った把持要素の斜め頂面図である。
【図4】本発明に従った第2の把持要素の斜め頂面図である。
【図5】本発明に従った第3の把持要素の斜め頂面図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
図面中、ストロークハーベスタ(即ちストローク型伐採機)又はプロセッサの部品は、次のようにして表示されている。ストロークハーベスタの以前から既知の本体である、本体1内には、枝払い刃1aa及び枝払いストッパ1abである、既知の枝払い要素1aがある。更に、図面は、本体2及び切断装置2aを示し、この切断装置内には、既知のチェーンソー2aaがある。本体2内には、既知の木の支持要素2b、すなわち締止めジョーがある。図面は、また、回転体を介して作業機械のブームと接続された既知の支持本体4も示す。図1及び2において、本体1内には、支持体4が締結され、また、本体1は、木の持ち上げ点として作用し、これにより左右に動く本体2は、本体1に接近するとき、応力が木から本体2に伝達されることなく自由に動くことができる。上述した構造的配置は、ストロークハーベスタの作動を実質的に改良し且つ、構造体の機械的摩耗を少なくすることになる。本体1内の持ち上げ点は、木の持ち上げ状態を実質的に等しく且つ改良する。図1及び図2には、また、把持要素3は、枝払い要素1aに隣接し又は、枝払い要素1aに少なくとも極めて近接していることが示されている。把持要素3に切断面3bが設けられる場合、上述した配置は、木を適所に維持し、また、木を枝払いするときの把持要素3の性能を向上させる。
【0013】
本発明に従い、少なくとも1つの把持要素3内には、木の滑りを防止する把持面3aがある。把持面3aは、木の側に、すなわち、把持要素3のいわゆる内側にある。図3は、対向した把持要素3はその構造の点にて同様であることを示す。本発明に従い、把持面3aは、粗面部分と及び(又は)別個の隆起部分とから成っている。図1、図2、図3、図4及び図5は、少なくとも1つの把持要素3内には、木の断面方向に向けて1つ以上のストッパ3aaがあることを示す。本発明によれば、少なくとも1つの把持面3aは、木に対して断面方向にある粗面部分から成っており、このため、小さい締止め力によってさえ、木を適所に維持する効果がある。小さい締止め力を使用することの有利な点は、木の表面の損傷が減少する点である。幾つかの木材をハーベスティング即ち伐採する場合、木の表面は可能な限り無傷のままであることが望まれる。
【0014】
図1、図2、図4及び図5は、木の端部方向から見たとき、少なくとも1つの把持要素3は、部分的に、枝払い刃の1aaの木側の輪郭外形(tree−side profile)の形状をしていることを示す。すなわち、木に対する枝払い刃の及び把持要素3の接触面は、少なくとも動程の一部分に対して同様である。
【0015】
図面と相違して、本発明の配置に従い、少なくとも1つの把持要素3は、木の端部方向から見た木の側部の形状が枝払い刃の1aaの形状と相違している。すなわち、把持要素3の木に相応する形状の幾何学的形態は、枝払い刃1aaの幾何学的形態と相違し、このため、同一のストロークハーベスタにて大きい直径及び小さい直径の木を造材することが可能である。
【0016】
図1、図2、図4及び図5には、把持要素3の本発明による配置が示されており、この場合、把持要素3には、木を枝払いし且つ(又は)皮剥きするため、少なくとも1つの着脱可能な切断面又は固定した切断面が設けられている。図4にて、第二の把持要素3には、切断面3bが設けられており、該切断面3bは、締結ねじ3baにより把持要素3の本体に締結されている。図5にて、把持要素3があり、該把持要素3内には、枢着点3caにより把持要素3の本体に回動可能に締結された、動く切断面3cがあり、この動く切断面3cの動作は、運搬要素3cbにより更に実行される。運搬要素3cbは、その一端が動く切断面3cに固定され、また、その他端が把持要素の本体内にて固定される。図5にて、運搬要素3cbは、動く回転する切断面3cを木に向けて押し付け、これにより動く切断面3cは木の形状に正確に追随し、このため、枝払い結果を向上させる圧縮ばねである。本発明に従って、把持要素3内には、1つ以上の枝払い刃が可動に枢着されており、この把持要素は、実際の枝払い刃1aaの幾何学的形態と相補的とし、これにより、木の枝払い及び(又は)皮剥ぎ結果が向上するようにすることが可能である。図面と相違して、本発明に従い、把持要素3は、少なくとも部分的に、木を支持する要素2bの形状をしている。
【0017】
次に、本発明に従ったストロークハーベスタ又はプロセッサの作動について説明する。ストロークの出力動作は、本体2がいわゆる外方に動き始める、すなわち、本体1から引き出され始める動きを意味する。出力動作の開始前、把持要素3は、少しだけ開放されて木が木の支持要素2bにより引っ張られて長手方向に動くことができ、また、木は、本体1の枝払い刃1aa上にて摺動するとき、枝払いすることができる。戻り動作は、本体2が本体1の最も近い位置に戻ることを意味する。戻り動作の開始前、実際の木の支持要素2bを開放する前、把持要素3、すなわち追加のジョーは、閉じられて木を常に支持する。把持要素3により、木は、木の支持要素2bが開放され、従って、木を支持しないとき、長さ測定要素5に対して長手方向に向けて動くことなく、ヘッド内にて安定した状態に止まる。把持要素3のため、長さ測定値の正確さを増すことに加えて、特に、木を登坂にて引っ張らなければならないような状態のとき木の供給(feeding)がより効果的となる。この効果は、引っ張る間、木がストローク内にてヘッド内を後方に滑ることができないことに起因する。
【0018】
次に、ストローク即ち行程の作動サイクルについて説明する。枝払い刃1aa、把持要素3及び木の支持要素2bを木の回りにて閉じることにより、木はヘッド内にて取り上げられる。木を取り上げる間、ストロークは内側にある。枝払い動作の間、把持要素3は、木を押し付ける状態から離し、その後、ストロークは、外方に動き、これにより木は、枝払い刃の間を摺動するとき枝払いされる。戻り動作の間、把持要素3は、閉じられて木を支持し且つ、木を長さ測定要素5に対して持ち上げ、その後、実際の木の支持要素2b、すなわち、締止めジョーは開放され、次にストロークは内側に動く。ストロークが内側にあるとき、締止めジョーは閉じられる、すなわち木に対して回転させる。本発明による把持要素3及びこれに関係した技術は、最も望ましくは、既知の金属から既知の方法及び機械により製造することができる。
【0019】
当該技術の当業者には、本発明は上述した実施の形態にのみ限定されず、特許請求の範囲により構成される本発明の思想の範囲内にて多くの改変例が可能であることは明らかである。
【符号の説明】
【0020】
1 本体
1a 枝払い要素
1aa 枝払い刃
1ab 枝払いストッパ
2 本体
2a 切断装置
2aa チェーンソー
2b 木の支持要素
3 把持要素
3a 把持面
3aa ストッパ
3b 切断面
3ba 締結ねじ
3c 動く切断面
3ca 枢着点
3cb 運搬要素
4 支持本体
5 長さ測定要素
【出願人】 【識別番号】509093613
【氏名又は名称】ケスラ・オーワイジェイ
【出願日】 平成21年4月2日(2009.4.2)
【代理人】 【識別番号】100140109
【弁理士】
【氏名又は名称】小野 新次郎

【識別番号】100089705
【弁理士】
【氏名又は名称】社本 一夫

【識別番号】100075270
【弁理士】
【氏名又は名称】小林 泰

【識別番号】100080137
【弁理士】
【氏名又は名称】千葉 昭男

【識別番号】100096013
【弁理士】
【氏名又は名称】富田 博行

【識別番号】100093713
【弁理士】
【氏名又は名称】神田 藤博
【公開番号】 特開2009−247353(P2009−247353A)
【公開日】 平成21年10月29日(2009.10.29)
【出願番号】 特願2009−89853(P2009−89853)