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田植機 - 特開2009−247280(P2009−247280A) | j-tokkyo
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【発明の名称】 田植機
【発明者】 【氏名】中尾 康也
【氏名】森本 琢也
【氏名】岡本 拓也
【氏名】八木澤 俊夫
【氏名】小池 康三
【課題】苗のせ台に載置した苗への薬剤散布と田面への薬剤散布を低コストで行うことができるとともに、薬剤散布装置の脱着や薬剤散布装置を取外してのメンテナンスを容易に行えるようにする。

【解決手段】苗のせ台13に載置した苗Fに薬剤を散布する第1散布機構9Aと、田面Tに薬剤を散布する第2散布機構9Bとを一体装備した薬剤散布装置9を備えてある。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
苗のせ台に載置した苗に薬剤を散布する第1散布機構と、田面に薬剤を散布する第2散布機構とを一体装備した薬剤散布装置を備えてあることを特徴とする田植機。
【請求項2】
前記苗のせ台に載置した苗と田面にそれぞれ異なった種類の薬剤を散布するよう構成してある請求項1記載の田植機。
【請求項3】
前記苗のせ台に載置した苗への薬剤散布量と田面への薬剤散布量をそれぞれ独立して調整可能に構成してある請求項1または2記載の田植機。
【請求項4】
薬剤容器に貯留された薬剤が送出される散布ノズルを往復して左右に向き変更するノズル向き変更手段を備えてある請求項1〜3のいずれか一項に記載の田植機。
【請求項5】
薬剤容器に貯留された粉粒状の薬剤を、送風装置からの風により散布するよう構成してある請求項1〜4のいずれか一項に記載の田植機。
【請求項6】
前記苗のせ台に載置した苗へ粉粒状の薬剤を散布するよう構成するとともに、前記苗の葉を振動させる加振機構を備えてある請求項1〜5のいずれか一項に記載の田植機。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、苗植付けと同時に苗のせ台に載置した苗と田面とに薬剤を散布するよう構成した田植機に関する。
【背景技術】
【0002】
上記田植機としては、苗のせ台の上方に配備した薬剤散布装置によって苗のせ台に載置した苗へ殺虫剤などの薬剤の散布を行うとともに、苗植付け装置の後部に配備した別の薬剤散布装置によって田面に除草剤などの薬剤を散布するようにしたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2005−204571号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
上記構成の田植機は、苗のせ台に載置した苗への薬剤散布と田面への薬剤散布を苗の植付けと同時に行うことができ、田植え作業の能率化に有効となるものであるが、苗用の薬剤散布装置と田面用の薬剤散布装置を別途用意して装着する必要があり、装置コストが高くつくとともに、薬剤散布装置の脱着や薬剤散布装置を取外してのメンテナンスに手数がかかるものであった。
【0004】
本発明は、このような点に着目してなされたものであって、苗のせ台に載置した苗への薬剤散布と田面への薬剤散布を低コストで行うことができるとともに、薬剤散布装置の脱着や薬剤散布装置を取外してのメンテナンスを容易に行えるようにすることを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
第1の発明は、苗のせ台に載置した苗に薬剤を散布する第1散布機構と、田面に薬剤を散布する第2散布機構とを一体装備した薬剤散布装置を備えてあることを特徴とする。
【0006】
上記構成によると、1台の薬剤散布装置を装着することで、苗のせ台に載置した苗への薬剤散布と田面への薬剤散布を行うことができるとともに、1台の薬剤散布装置を脱着して第1散布機構と第2散布機構の点検整備を行うことができる。
従って、第1の発明によると、1台の薬剤散布装置を装備するだけで、苗のせ台に載置した苗への薬剤散布と田面への薬剤散布を低コストで行うことができるとともに、1台の薬剤散布装置の脱着だけですむので、取外してのメンテナンスも容易に行える。
【0007】
第2の発明は、上記第1の発明において、
苗のせ台に載置した苗と田面にそれぞれ異なった種類の薬剤を散布するよう構成してあるものである。
【0008】
上記構成によると、苗のせ台に載置した苗へは殺虫剤などの薬剤を散布し、田面へは除草剤などの薬剤を散布することができ、田植え作業と同時の2種類の薬剤散布を効率よく行うことができる。
【0009】
第3の発明は、上記第1または2の発明において、
苗のせ台に載置した苗への薬剤散布量と田面への薬剤散布量をそれぞれ独立して調整可能に構成してあるものである。
【0010】
上記構成によると、苗の種類や圃場の条件、等に対応して過不足のない薬剤散布をそれぞれ行うことができる。
【0011】
第4の発明は、上第1〜3のうちのいずれか一つの発明において、
薬剤容器に貯留された薬剤が送出される散布ノズルを往復して左右に向き変更するノズル向き変更手段を備えてあるものである。
【0012】
上記構成によると、苗のせ台全幅に亘る苗への薬剤散布や、複数条の植え付け幅の全幅に亘る田面への薬剤散布を確実かつ均一に行うことが容易となる。
【0013】
第5の発明は、上第1〜4のうちのいずれか一つの発明において、
薬剤容器に貯留された粉粒状の薬剤を、送風装置からの風により散布するよう構成してあるものである。
【0014】
上記構成によると、搬送風を用いて薬剤を効果的に拡散することができ、薄くかつ均一な薬剤散布を好適に行うことができる。
【0015】
第6の発明は、上第1〜5のうちのいずれか一つの発明において、
苗のせ台に載置した苗へ粉粒状の薬剤を散布するよう構成するとともに、苗の葉を振動させる加振機構を備えてあるものである。
【0016】
上記構成によると、散布した薬剤が苗の葉に付着しても、苗の葉が振動することで付着した薬剤は速やかに離脱して床土部に落下することになり、付着した薬剤で苗の葉が傷むことを回避することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
図1に田植機の全体側面が示されている。この田植機は、操向可能な前輪1および操向不能な後輪2を備えて4輪駆動で走行する走行機体3の後部に、6条植え仕様の苗植付け装置4が、油圧シリンダ5によって駆動される平行四連リンク構造の昇降リンク機構6の後端部に連結されるとともに、走行機体3の後部に施肥装置7が備えられ、走行機体3の機体前部の左右に予備苗のせ台8が立設され、更に、前記苗植付け装置4に薬剤散布装置9が装備された基本構造を有している。
【0018】
図2に示すように、前記苗植付け装置4は、横長角筒状の植付けフレーム11、走行機体3からから取り出された作業用動力を受けるフィードケ−ス12、6条分の苗Fを載置して一定ストロークで往復横移動する苗のせ台13、苗のせ台13の下端から一株分ずつ苗Fを切り出して植付ける6組の回転式の植付け機構14、田面Tの植付け予定箇所を均平にする複数の整地フロート15、等が備えられており、前記植付け機構14は、植付けフレーム12に後向き片持ち状に並列連結された3個の植付けケース16の後部左右に一対ずつ装着されている。
【0019】
前記施肥装置7は、その主部が走行機体3の後部に配備された運転座席10と前記苗植付け装置4との間において走行機体3に搭載されており、粉粒状の肥料を貯留する肥料ホッパ21、この肥料ホッパ21内の肥料を繰り出す回転式の繰出し機構22、繰り出された肥料を供給ホース23を介して苗植付け装置4の各整地フロート15に備えた作溝器24に風力搬送する電動ブロワ25、等を備えている。
【0020】
前記予備苗のせ台8における支柱8aの上部にはバックミラー50が装備されている。このバックミラー50は、アクチュエータ51によって高さ調節可能、かつ、回転可能に構成されており、運転部のスイッチ52を操作することで、バックミラー50の高さおよび姿勢を調節することができるようになっている。
【0021】
前記薬剤散布装置9は、植付けケース16から立設された左右の支持枠34に脱着可能に取り付けられており、苗のせ台13に載置した苗Fに殺虫剤などの薬剤を散布する第1散布機構9Aと、田面Tに除草剤などの薬剤を散布する第2散布機構9Bとが一体装備されるとともに、粉粒状の苗用薬剤と粉粒状の田面用薬剤を区画して収容する薬剤容器30が備えられた構造となっている。
【0022】
図2に示すように、第1散布機構9Aは、薬剤容器30における苗用薬剤の収容区画30aの下部に備えられた繰出しロータ31aによって、収容区画30a内の苗用薬剤を所定量ずつ繰出して散布ノズル32aに導くよう構成される。第2散布機構9Bは、薬剤容器30における田面用薬剤の収容区画30bの下部に備えられた繰出しロータ31bによって、収容区画30b内の田面用薬剤を所定量ずつ繰出して散布ノズル32bに導くよう構成され、各繰出しロータ31a,31bはそれぞれ別個の電動モータ33a,33bによって回転駆動されるようになっている。
【0023】
前記電動モータ33a,33bはダイヤル操作などによって個別に回転速度を変更調節可能に構成されており、各電動モータ33a,33bの回転速度を任意に人為調節することで、苗Fへの薬剤散布量と田面Tへの薬剤散布量をそれぞれ独立して調整できるようになっている。
【0024】
前記両散布ノズル32a,32bの基部には電動ブロワからなる送風装置35が連通接続されており、各繰出しロータ31a,31bで繰出された薬剤が送風装置35からの搬送風によって散布ノズル32a,32bの先端から飛散されるようになっている。
【0025】
図5に示すように、前記両散布ノズル32a,32bは左右に向き変更可能に構成されるとともに、電動モータ36で駆動されるクランク機構37に連動連結されており、電動モータ36の回転作動によって各散布ノズル32a,32bが左右に向き変更されて、苗のせ台13全幅に亘る薬剤散布と、6条の植付け幅全体に亘る薬剤散布が行われるようになっている。
【0026】
図2,図4に示すように、苗のせ台13の下端近くには、苗Fを受け止める苗受け棒38が横架され、苗Fを押し広げて散布ノズル32aからの薬剤が床土部に散布されやすくなるように構成されている。この苗受け棒38には、電磁式の加振機構39が連動連結されて、受け止めた苗Fに振動を付与するよう構成されており、苗Fが振動されることで、苗Fに付着した薬剤が床土部に振り落とされて、田面Tに植付けられた苗Fの床土部に付着した薬剤が苗に効率よく吸収されて充分な薬効がもたらされるよう考慮されている。
【0027】
〔他の実施例〕
本発明は、以下のような形態で実施することもできる。
(1)薬剤を幅広く散布する他の手段としては、前記繰出しロータ31a,31bを縦軸心周りに高速回転させて、その回転力で勢いつけた薬剤を、向き固定の散布ノズル32a,32bから飛散排出するように構成することもできる。
【0028】
(2)図6に示すように、苗のせ台13の下部左右に立設した支持枠40に脱着可能に案内枠41を横架支持するとともに、この案内枠41に沿って薬剤散布装置9を横移動可能に装着し、電動モータ42で正逆回動される横送りチェーン43に薬剤散布装置9を連結し、横送りチェーン43を往復回動させることによって薬剤散布装置9を所定のストロークで往復横移動させるように構成し、各繰出しロータ31a,31bで繰出した薬剤を向き固定の散布ノズル32a,32bから送り出すように構成することもできる。
【0029】
図8に示すように、苗用薬剤を送り出す散布ノズル32aを左右二股状に形成することで、薬剤散布装置9を苗のせ台13の横幅よりも小さいストロークで往復横移動させながら、苗のせ台13の全横幅に亘って薬剤を散布することができるものとなる。
【0030】
薬剤容器30における苗用薬剤を収容する収容区画30aには、重量式あるいは光学式の残量センサ45が備えられており、薬剤残量が所定量以下にまで減少したことが検知されると、ブザーなどの警報装置(図示せず)が鳴動して、運転作業者に薬剤補充を促すよう構成されている。
【0031】
図9に示すように、収容区画30aの上部に苗用薬剤を貯留する予備容器46を取り付けておき、前記残量センサ45によって薬剤残量が所定量以下にまで減少したことが検知されると、予備容器46の底に備えたシャッタ47を電動式のアクチュエータ48によって駆動開放して自動的に苗用薬剤の補充がなされるよう構成しておくこともできる。
【図面の簡単な説明】
【0032】
【図1】田植機の全体側面図
【図2】苗植付け装置の側面図
【図3】苗植付け装置の背面図
【図4】苗のせ台下部の縦断側面図
【図5】薬剤散布構造の平面図
【図6】別実施例における苗植付け装置の側面図
【図7】別実施例における薬剤散布装置の一部を示す背面図
【図8】別実施例における薬剤散布装置の一部を示す背面図
【図9】別実施例における変形例を示す側面図
【符号の説明】
【0033】
9 薬剤散布装置
9A 第1散布機構
9B 第2散布機構
13 苗のせ台
30 薬剤容器
32a 散布ノズル
32b 散布ノズル
35 送風装置
39 加振機構
F 苗
T 田面
【出願人】 【識別番号】000001052
【氏名又は名称】株式会社クボタ
【出願日】 平成20年4月7日(2008.4.7)
【代理人】 【識別番号】100107308
【弁理士】
【氏名又は名称】北村 修一郎

【識別番号】100144750
【弁理士】
【氏名又は名称】▲濱▼野 孝

【識別番号】100149342
【弁理士】
【氏名又は名称】小副川 義昭
【公開番号】 特開2009−247280(P2009−247280A)
【公開日】 平成21年10月29日(2009.10.29)
【出願番号】 特願2008−99364(P2008−99364)