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【発明の名称】 苗植機
【発明者】 【氏名】佐伯 正文
【氏名】山崎 仁史
【氏名】名本 学
【氏名】岡田 卓也
【氏名】根田 満夫
【氏名】石井 和彦
【課題】本発明では、左右整地ロータが乱れた泥土面を昇降しながら整地しても苗植付装置が昇降すること無く苗植付装置の苗植え付け深さが均等になるようにすることが課題である。

【解決手段】走行車体の後側に昇降リンク装置を介して苗植付装置を装着した苗植機において、苗植付装置には圃場の泥土面を整地して均す整地ロータを設け、ロータ駆動ケースのロータ駆動軸から外軸及び該外軸に嵌合する内軸及び継手を介して伝動ケースへ伝動する構成とし、該伝動ケースから左右に突出する駆動軸に左右それぞれの取付軸を連結し、該取付軸と整地ロータが一体で回転し、伝動ケースの上下動により外軸と内軸がスライドする構成とし、走行車体と苗植付装置の間で、整地ロータ支持フレーム(68)の取付杆(67a,67b)を、後倒れ上方への直線的なスライド機構(A)を介して吊下げてなる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
走行車体(2)の後側に昇降リンク装置(3)を介して苗植付装置(52)を装着した苗植機において、苗植付装置(52)には圃場の泥土面を整地して均す整地ロータ(27)を設け、ロータ駆動ケース(95)のロータ駆動軸(95d)から外軸(98)及び該外軸(98)に嵌合する内軸(101)及び継手(96,102)を介して伝動ケース(90)へ伝動する構成とし、該伝動ケース(90)から左右に突出する駆動軸(70a,70b)に左右それぞれの取付軸(69a,69b)を連結し、該取付軸(69a,69b)と整地ロータ(27)が一体で回転し、伝動ケース(90)の上下動により外軸(98)と内軸(101)がスライドする構成とし、走行車体(2)と苗植付装置(52)の間で、整地ロータ支持フレーム(68)の取付杆(67a,67b)を、後倒れ上方への直線的なスライド機構(A)を介して吊下げてなる苗植機。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
この発明は、苗植機の走行車体と苗植付装置の間に設ける整地ロータの取付構成に関する
【背景技術】
【0002】
苗植機においては、苗植付装置の圃場均平用フロートの前側に整地ロータを設けて圃場の乱れた泥土面を整地ロータとフロートで均平に整地しながら苗植付装置の苗植付爪で苗を圃場へ植付るようになっている。例えば、特開2007−300873号公報に記載の苗植機には、苗植付装置のセンターフロートとサイドフロートの前側に中央整地ロータと左右整地ロータをそれぞれ設けた構成が記載されている(特許文献1参照。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2007−300873号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
前記のサイドフロート前側に設ける左右整地ロータは、その支持軸が苗載台の支持枠体から下方へ延ばした左右整地ロータ支持フレームの下端に回動可能に取り付けられ、この左右整地ロータ支持フレームの下端近くが、苗植付装置のフレームを兼ねる伝動ケースに基部が回動自在に取り付けた左右連結部材で連結されている。このために、左右整地ロータ支持軸に設けた左右整地ロータは、苗植付装置と共に昇降するようになるために、左右整地ロータの昇降によって苗植付装置の苗植え付け深さが変動し易い。
【0005】
そこで、本発明では、左右整地ロータが乱れた泥土面を昇降しながら整地しても苗植付装置が昇降すること無く苗植付装置の苗植え付け深さが均等になるようにすることが課題である。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記本発明の課題は、次の技術手段により解決される。
すなわち、走行車体(2)の後側に昇降リンク装置(3)を介して苗植付装置(52)を装着した苗植機において、苗植付装置(52)には圃場の泥土面を整地して均す整地ロータ(27)を設け、ロータ駆動ケース(95)のロータ駆動軸(95d)から外軸(98)及び該外軸(98)に嵌合する内軸(101)及び継手(96,102)を介して伝動ケース(90)へ伝動する構成とし、該伝動ケース(90)から左右に突出する駆動軸(70a,70b)に左右それぞれの取付軸(69a,69b)を連結し、該取付軸(69a,69b)と整地ロータ(27)が一体で回転し、伝動ケース(90)の上下動により外軸(98)と内軸(101)がスライドする構成とし、走行車体(2)と苗植付装置(52)の間で、整地ロータ支持フレーム(68)の取付杆(67a,67b)を、後倒れ上方への直線的なスライド機構(A)を介して吊下げてなる苗植機とした。
【0007】
この構成で、走行車体(2)と苗植付装置(52)の間で苗植付装置(52)から独立して整地ロータ(27)がスライド機構(A)で後倒れ上方へ直線的に昇降する。
【発明の効果】
【0008】
よって、伝動ケース90の上下動をロータ駆動ケース95と伝動ケース90の間隔変化を外軸98と内軸101のスライドによって吸収できるため、苗植付装置52の上下動が少なくて苗の植え付け深さを均一に出来る。しかも、走行車体2と苗植付装置52を接近して配置した間隔内に左右整地ロータ27a,27bを配置して、その間隔内でスライド機構Aで左右整地ロータ27a,27bが後倒れ上方へ直線的な昇降動作をするので、苗植付装置52の上下動が少なくて苗の植え付け深さを均一に出来、さらに、走行車体2の前端から苗植付装置52の後端までの機体長さが短い小回りのきく苗植機に構成できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】乗用型田植機の側面図である。
【図2】乗用型田植機の平面図である。
【図3】施肥装置の拡大側面図である。
【図4】補助苗載台の正面図である。
【図5】補助苗載台の左側断面図である。
【図6】整地ロータの拡大背面図である。
【図7】整地ロータの取付部拡大側面図である。
【図8】整地ロータの取付部拡大正面図である。
【図9】整地ロータの昇降作用状態を示す側面図である。
【図10】整地ロータの駆動力伝動部の平断面図である。
【図11】苗植付装置の背面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
この発明の実施の一形態を、図面を参照しながら以下に説明する。
図1及び図2は本発明を用いた一実施例である施肥装置を装着した施肥装置付き乗用型田植機の側面図と平面図である。この施肥装置付き乗用型田植機1は、走行車体2の後側に昇降リンク装置3を介して苗植付装置52が昇降可能に装着され、走行車体2の後部上側に施肥装置5の本体部分が設けられている。
【0011】
走行車体2は、駆動輪である左右一対の前輪10,10及び左右一対の後輪11,11を備えた四輪駆動車両であって、機体の前部にミッションケース12が配置され、そのミッションケース12の左右側方に前輪ファイナルケース13,13が設けられ、該左右前輪ファイナルケース13,13の操向方向を変更可能な各々の前輪支持部から外向きに突出する左右前輪車軸に左右前輪10,10が各々取り付けられている。
【0012】
また、ミッションケース12の背面部にメインフレーム15の前端部が固着されており、そのメインフレーム15の後端左右中央部に前後水平に設けた後輪ローリング軸を支点にして左右後輪ギヤケース18,18がローリング自在に支持され、その左右後輪ギヤケース18,18から外向きに突出する後輪車軸17に後輪11,11が取り付けられている。
【0013】
尚、左右後輪ギヤケース18,18には、ミッションケース12の後壁から突出して設けた左右後輪ギヤケース18,18に連結した左右後輪伝動軸18a,18aにて動力が伝達される構成となっている。
【0014】
エンジン20はメインフレーム15の上に搭載されており、該エンジン20の回転動力が、ベルト伝動装置21及びHST23を介してミッションケース12に伝達される。ミッションケース12に伝達された回転動力は、該ケース12内のトランスミッションにより変速された後、走行動力と外部取出動力に分離して取り出される。そして、走行動力は、一部が前輪ファイナルケース13,13に伝達されて前輪10,10を駆動すると共に、残りが左右後輪ギヤケース18,18に伝達されて左右後輪11,11を駆動する。また、ミッションケース12の右側側面より取出された外部取出動力は、植付伝動軸26によって苗植付装置52へ伝動される。尚、施肥装置5の肥料繰出し機構へは、右後輪ギヤケース18から動力が駆動軸にて取出されて伝動される。
【0015】
エンジン20の上部はエンジンカバー30で覆われており、その上に座席31が設置されている。座席31の前方には各種操作機構を内蔵するフロントカバー32があり、その上方に前輪10,10を操向操作するハンドル34が設けられている。このフロントカバー32内には、リザーバタンク16を設け、前記HST23とパイプ19で連結して高い位置からオイルをHST23に供給するようにしている。
【0016】
エンジンカバー30及びフロントカバー32の下端左右両側は水平状のフロアステップ35になっている。
フロアステップ35の左右前部には複数の貫通孔35a・・・が形成されており、座席31に着座して機体を操縦する操縦者が左右前輪10,10を見通せることができて操縦が容易な構成となっていると共に、該ステップ35を歩く作業者の靴についた泥が圃場に落下するようになっている。フロアステップ35の後部は、リヤステップを兼ねる後輪フェンダ36となっている。
【0017】
また、走行車体2の前部左右両側には、補給用の苗を載せておく予備苗載台38,38が機体よりも側方に張り出す位置と内側に収納した位置とに回動可能に設けられている。
昇降リンク装置3は平行リンク構成であって、1本の上リンク40と左右一対の下リンク41,41を備えている。これらリンク40,41,41は、その基部側がメインフレーム15の後端部に立設した背面視門形のリンクベースフレーム42に回動自在に取り付けられ、先端側には縦リンク43が連結されている。そして、縦リンク43の下端部に苗植付装置52に回転自在に支承された連結軸44が挿入連結され、連結軸44を中心として苗植付装置52がローリング自在に連結されている。苗植付装置52のフレーム94に囲まれた位置にセンターフロート55の昇降を感知する感知部材93が設けられている。
【0018】
メインフレーム15に基部を回動自在に枢支した昇降油圧シリンダ46の先端を上リンク40に一体形成したスイングアーム(図示せず)の先端部に連結して設けており、該昇降油圧シリンダ46を油圧で伸縮させることにより、上リンク40が上下に回動し、苗植付装置52がほぼ一定姿勢のまま昇降する。
【0019】
苗植付装置52は4条植の構成で、フレームを兼ねる伝動ケース50、マット苗を載せて左右往復動し苗を一株分つつ各条の苗取出口51a・・・に供給するとともに横一列分の苗を全て苗取出口51a・・・に供給すると苗送りベルト51b・・・により苗を下方に移送する苗載台51、苗取出口51a・・・に供給された苗を圃場に植付ける苗植付装置52・・・、次行程における機体進路を表土面に線引きする左右一対の線引きマーカ(図示せず)等を備えている。
【0020】
図4と図5は、苗載台51の上に載せて苗マットの戴置量を増やす2個の補助苗載せ台110a,110bの構成で、苗載台51の上端を挟み込むようにフェンス113と後受板112を設け、さらに後受板112の後に補強材111で構成している。後受板112が左右方向の位置決めで補強材111が前方向への傾きを防ぐ。
【0021】
苗植付装置52の下部には中央にセンターフロート55、その左右両側にサイドフロート56a,56bがそれぞれ設けられている。これらフロート55,56a,56bを圃場の泥面に接地させた状態で機体を進行させると、フロート55,56,56が泥面を整地しつつ滑走し、その整地跡に苗植付装置52・・・により苗が植付けられる。各フロート55,56a,56bは圃場表土面の凹凸に応じて前端側が上下動するように回動自在に取り付けられており、植付作業時にはセンターフロート55の前部の上下動が前記感知部材93に設ける迎角制御センサ(図示せず)により検出され、その検出結果に応じ前記昇降油油圧シリンダ46を制御する油圧バルブを切り替えて苗植付装置52を昇降させることにより、苗の植付深さを常に一定に維持する。
【0022】
施肥装置5は、肥料ホッパ60に貯留されている粒状の肥料を操出装置57の繰出部61・・・によって一定量つつ繰り出し、その肥料を施肥ホース62・・・でフロート55,56a,56bの左右両側に取り付けた施肥ガイド62a・・・まで導き、施肥ガイド62a・・・の前側に設けた作溝体62b・・・によって苗植付条の側部近傍に形成される施肥構内に落とし込むようになっている。電動モータで駆動するブロア58で発生させたエアが、左右方向に長いエアチャンバ59を経由して施肥ホース62・・・に吹き込まれ、施肥ホース62・・・内の肥料を風圧で施肥ガイド62aへ強制的に搬送するようになっている。このブロア58の空気吸引口を機体内側のエンジン20に向けて開口し、エンジン20の排気ガスを吸引するようにしている。
【0023】
操出装置57は、横長の機枠内に外周に凹溝を形成した操出軸を横架した従来の構成と同じであって、機枠49の後側を構成する後壁板54が下端の枢支軸53で枢支され、後壁板54の上側を取り外し後下方へ倒して内部に残留する肥料を転げ出すようにしている。
【0024】
機枠49の左側部には操出軸の肥料操出量を調整する操出調整ギアのギア数に合わせたダイヤルギア47を設け、このダイヤルギア47のギア溝に係合して回転を係止するピアノ線48を機枠の前側に取り付けている。このダイヤルギア47の歯位置を操出調整ギアの歯位置と対応させているので、操出調整ギアの組付け時に組付け位置を調整し易い。
【0025】
さらに、機枠49から後方へ向けて受板39を張り出して、この受板39上に戴置する受皿に前記後壁板54の後下方への回倒で転げでる残留肥料を受けたり、オペレータが苗マットを苗載台51に載せたり肥料を肥料ホッパ60に供給する際の足踏みステップとして受板39を利用する。この受板39の前側は平坦な面で肥料が昇降油圧シリンダ46側に零れるのも防ぎ、後側には周縁が上に盛り上がった穴29・・・を複数個設けてオペレータの足が滑らないようにしている。
【0026】
苗植付装置52には圃場の乱れた泥土面を整地して均す整地ロータ27(左右サイドフロート56a,56bの各々の前方に配置された左右整地ロータ27a,27b)が取り付けられている。また、苗載台51は苗植付装置52のフレームを兼ねる伝動ケース50に基部が固定された矩形状の支持枠体65をレールとして支持ローラで左右方向にスライドする構成である。
【0027】
尚、28,28は左右補助ステップであって、作業者が機体に乗り降りする時に足を載せるステップである。
次に、整地ロータ27の支持構造と駆動構成について説明する。苗載台51の前記支持枠体65の左右中間部からフロート55,56a,56bを吊下げる支持杆66a,66bにスライド機構Aで支持した取付杆67a,67bの下端にリンク64a,64bで連結して整地ロータ支持フレーム68を設け、この整地ロータ支持フレーム68の左右中央へ左右に少し傾き可能に伝動ケース90を取り付けている。取付杆67a,67bと整地ロータ支持フレーム68を連結するリンク64a,64bは、整地ロータ支持フレーム68の吊り金具63に設ける長穴63aにリンク64の一方のピン37を遊動可能に連結し、整地ロータ支持フレーム68が少し左右に傾くことが可能である。
【0028】
伝動ケース90から左右に突出する駆動軸70a,70bにそれぞれ左右の取付軸69a,69bを連結し、両取付軸69a,69bの左右外端側を整地ロータ支持フレーム68のサイド支持枠68a,68bに軸支している。この左右取付軸69a,69bには、左右整地ロータ27a,27bを円筒体71,71で挟んで一体に回転するように装着している。
【0029】
伝動ケース90は、整地ロータ支持フレーム68の左右中央にブラケット92で取り付け、その前側を2本のロッド78,78で昇降リンク装置3を構成する左右の縦リンク43の下側を連結する連結軸44の左右中央に設けた支持部材45へ上下スライド可能に取り付けている。さらに、整地ロータ支持フレーム68の前突出部84にピン81で連動杆80を枢支し、この連動杆80を昇降リンク装置3を構成する上リンク40のピン83へ長穴82で連結している。
【0030】
支持杆66a,66bには板状のブラケット85,85を取り付け、このブラケット85,85にそれぞれ設ける4個の両鍔付きローラ72で取付杆67a,67bを上下にスライド可能に挟み、上側に整地ロータ上下位置調節レバー74a,74bの端部を枢支し、この整地ロータ上下位置調節レバー74a,74bの把持部86近くで整地ロータ上下位置調節レバー74a,74bの折り曲げ部88が係止する複数凹み溝87をブラケット85側に設け、折り曲げ部88を係止する凹み溝87の位置を変えることで整地ロータ上下位置調節レバー74a,74bを上下に調節可能にしている。この整地ロータ上下位置調節レバー74の折り曲げ部88に支持部材66a,66bの上端に設けるピン73が当たって整地ロータ支持フレーム68の苗植付装置52に対する上昇を制限する。また、取付杆67a,67bの下端近くに設けるピン75と支持枠体65側に設けるピン76との間に引張ばね77を設けて整地ロータ支持フレーム68を吊下げている。
【0031】
左右整地ロータ27a,27aを回転駆動する伝動ケース90への動力伝動は、図7に示すようになっている。機体の左右中央に設けるロータ駆動ケース95の入力軸95aと左ギアケース18から中央に向けて突出するロータ側出力軸18bを継手96で連結して動力を伝動する。入力軸95aの回転はクラッチ97を介してベベルギア95b,95cでロータ駆動軸95dに伝動する。伝動ケース90の入力軸90aに外軸98の一端に固着したボス部99を固着し、外軸98の他端に固着したボス部100へスプライン嵌合した内軸101をロータ駆動軸95dに継手102で連結して、ロータ駆動軸95dの回転を入力軸90aに伝動している。内軸74の外周は伸縮ブーツ103で包み、この伸縮ブーツ103側が機体の前側で上位に位置しているので泥水がボス部100との嵌合部に侵入しないようになる。
【0032】
ロータ駆動ケース95は、機体の左右中央に設けているので左右の後輪11が上下してもミッションケース12との位置関係が変わることなく、伝動ケース90の上下動によるロータ駆動軸95dの上下回動は入力軸95aを中心に行われ、ロータ駆動ケース95と伝動ケース90の間隔変化は外軸98と内軸101のスライドによって吸収する。
【0033】
尚、ロータ駆動ケース95内にクラッチ97を設けなければ、このロータ駆動ケース95と伝動ケース90を同一形状にして部品の共用化を図って製造コストの低減を行える。
尚、ロータ駆動ケース95のクラッチ97は、伝動ケース90への駆動力の断続を行うが、操作ワイヤWの一端を該クラッチ97のシフター(切替具)に連携し、整地ロータクラッチレバー106で操作ワイヤWを作動させてロータ駆動軸95dへの動力を入・切して整地ロータ27を駆動させる状態と停止させる状態とに切り替えれる構成となっている。或いは、操作ワイヤWの他端を整地ロータ上下位置調節レバー74a,74b及び昇降リンク装置3に連携して、整地ロータ上下位置調節レバー74a,74bによる整地ロータ27の使用時における上下位置調節操作ではクラッチ97は入で整地ロータ27が駆動している状態となり、整地ロータ上下位置調節レバー74a,74bにて整地ロータ27を収納位置まで上動操作した時にはクラッチ97は切で整地ロータ27が停止している状態となるようにしても良い。
【0034】
また、苗植付装置52を植付け作業状態まで昇降リンク装置3で下げている時は、クラッチ97は入りで整地ロータ27が駆動している状態となり、苗植付装置52を非植付け作業状態まで昇降リンク装置3で上げた時は、クラッチ97は切りで整地ロータ27が停止している状態となる。
【0035】
整地ロータクラッチレバー106は、図10に示す如く、左右の支持部材66a,66bを連結する連結杆104の右側に設けるレバーガイド105に左右へ傾けてクラッチの入・切を行うように設けている。連結杆104の左側に設けるレバーガイド109には植付深さ調整レバー107と苗取り量調整レバー108を設けている。
【0036】
次に、整地ロータ27の上下位置調節操作について説明する。苗植付装置52は、昇降リンク装置3によって走行車体2に対して昇降するのであるが、苗植付装置52の支持枠体65が上昇すると、整地ロータ27の整地ロータ支持フレーム68が引張ばね77で支持枠体65に吊下げられているので共に上昇する。この上昇上限近くになると、整地ロータ支持フレーム68の前突出部84にピン81で枢支した連動杆80の長穴82が上リンク40のピン83に当たって引張ばね77を伸ばして整地ロータ支持フレーム68の上昇を押えて、図6に示す如く、整地ロータ支持フレーム68が植付伝動軸26に当たらないようになる。
【0037】
苗植付装置52を降下してセンターフロート55とサイドフロート56a,bを接地すると、整地ロータ27も接地するが、整地ロータ支持フレーム68の左右傾きが許容されているので、整地ロータ27も圃場の凹凸にある程度順応する。
【符号の説明】
【0038】
A:スライド機構、2:走行車体、3:昇降リンク装置、27:整地ロータ、52:苗植付装置、67a,67b:取付杆、68:整地ロータ支持フレーム、69a,69b:取付軸、70a,70b:駆動軸、90:伝動ケース、95:ロータ駆動ケース、95d:ロータ駆動軸、96,102:継手、98:外軸、101:内軸
【出願人】 【識別番号】000000125
【氏名又は名称】井関農機株式会社
【出願日】 平成21年2月27日(2009.2.27)
【代理人】
【公開番号】 特開2009−232841(P2009−232841A)
【公開日】 平成21年10月15日(2009.10.15)
【出願番号】 特願2009−46093(P2009−46093)