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作業機 - 特開2009−60847(P2009−60847A) | j-tokkyo
トップ :: A 生活必需品 :: A01 農業;林業;畜産;狩猟;捕獲;漁業

【発明の名称】 作業機
【発明者】 【氏名】平田 光喜
【氏名】山地 一平
【氏名】大野 貴章
【氏名】山下 啓輔
【課題】回動させることで延長姿勢と退避姿勢とに姿勢変更可能とされた延長整地部の回動範囲の全域において、延長整地部を退避姿勢から延長姿勢へと回動させる方向にバネによって付勢したものにおいて、延長整地部を姿勢変更させる際の操作力を、ある程度、自由に設定することができる作業機を提供する。

【解決手段】延長整地部26に一端側が掛止され他端側がリンク46の一端側に掛止された引張りバネ41を備え、この引張りバネ41のバネ力が延長姿勢において延長整地部26を退避姿勢から延長姿勢へと回動させる方向に作用するように、リンク46の他端側を主整地部25側に延長整地部26の回動軸心Xと平行な軸心回りに回動自在に支持し、延長整地部26を延長姿勢から退避姿勢へと回動させる際に、引張りバネ41の他端側の掛止部45がデッドポイントに至る手前でリンク46の回動を規制する規制部50を設ける。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
圃場を整地する整地部(23)が、主整地部(25)と、この主整地部(25)から左右方向外方に延出状とされた延長整地部(26)とを備えてなり、延長整地部(26)は主整地部(25)に対して回動自在とされていて回動させることにより主整地部(25)から左右方向外方に延出する延長姿勢と主整地部(25)の上方側に位置する退避姿勢とに姿勢変更可能とされている作業機において、
前記延長整地部(26)に一端側が掛止されると共に他端側がリンク(46)の一端側に掛止された引張りバネ(41)を備え、この引張りバネ(41)のバネ力が延長姿勢において延長整地部(26)を退避姿勢から延長姿勢へと回動させる方向に作用するように、前記リンク(46)の他端側を主整地部(25)側に延長整地部(26)の回動軸心(X)と平行な軸心回りに回動自在に支持し、延長整地部(26)を延長姿勢から退避姿勢へと回動させる際に、引張りバネ(41)の他端側の掛止部(45)が、引張りバネ(41)のバネ力の作用方向が逆方向に切り換わるデッドポイントに至る手前で前記リンク(46)の回動を規制する規制部(50)を設けたことを特徴とする作業機。
【請求項2】
リンク(46)が規制部(50)によってその回動が規制された状態において、引張りバネ(41)の他端側の掛止部(45)がデッドポイントに近づくように、リンク(46)の一端側を屈曲させたことを特徴とする請求項1に記載の作業機。
【請求項3】
延長整地部(26)を延長姿勢から退避姿勢へと回動させる際において、延長整地部(26)を回動自在に支持する回動支軸(34)にリンク(46)が接当することにより、リンク(46)の回動が規制されるよう構成したことを特徴とする請求項1又は2に記載の作業機。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、ロータリ耕耘機や代掻きハロー等の整地機能を有する作業機に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、整地機能を有する作業機としてロータリ耕耘機があり、該ロータリ耕耘機は、トラクタの後部に三点リンク機構を介して昇降自在に装着される機枠と、この機枠の下部に左右方向の軸心回りに回動自在に設けられた爪軸に多数の耕耘爪を取り付けてなるロータリ耕耘部と、このロータリ耕耘部を覆う耕耘カバーとを備えている。
前記耕耘カバーはロータリ耕耘部の上方を覆う主カバーと、ロータリ耕耘部の後方を覆う後部カバーとを備え、後部カバーの下端側に、圃場に接地して該圃場を整地する整地部が設けられている。
【0003】
前記整地部として、後部カバーの主要部分の左右幅に相当する左右長さに形成された主整地部と、この主整地部の左右両側に設けられていて該主整地部から左右方向外方に延出状とされた延長整地部とを備えたものがあり、前記延長整地部は主整地部に回動自在に支持されていて、回動させることにより、主整地部から左右方向外方に延出する延長姿勢と、主整地部の上方側に位置する退避姿勢とに姿勢変更可能とされている。
また、延長整地部を延長姿勢にして耕耘している最中に、土壌からの押圧力によって延長整地部が突き上げられて退避姿勢側に回動しても確実に延長姿勢に復帰できるように、延長整地部の回動範囲の全域において、延長整地部を退避姿勢から延長姿勢へと回動させる方向に捩りコイルバネによって付勢するようにしたロータリ耕耘機がある(特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2005−130824号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
前記従来のロータリ耕耘機にあっては、延長整地部を延長姿勢へと回動させる方向に付勢する付勢手段を捩りコイルバネによって構成しており、延長整地部を延長姿勢から退避姿勢へと姿勢変更する過程で捩りコイルバネのバネ力は徐々に比例的に増大していくことから、延長整地部を延長姿勢と退避姿勢とに姿勢変更させる際の操作力を自由に設定することができない。また、延長整地部を延長姿勢へと回動させる方向に付勢する捩りコイルバネのバネ力は、延長姿勢において土壌を抑えるために、ある程度大きな力が必要とされ、延長姿勢における該バネ力を必要十分に確保する必要がある。
【0005】
このため、延長整地部を姿勢変更させる操作力が大であるという問題がある。 そこで、本発明は、前記問題点に鑑みて、延長整地部の回動範囲の全域において、延長整地部を退避姿勢から延長姿勢へと回動させる方向にバネによって付勢するようにしたものにおいて、延長整地部を延長姿勢と退避姿勢とに姿勢変更させる際の操作力を、ある程度、自由に設定することができる作業機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記技術的課題を解決するために本発明が講じた技術的手段は、圃場を整地する整地部が、主整地部と、この主整地部から左右方向外方に延出状とされた延長整地部とを備えてなり、延長整地部は主整地部に対して回動自在とされていて回動させることにより主整地部から左右方向外方に延出する延長姿勢と主整地部の上方側に位置する退避姿勢とに姿勢変更可能とされている作業機において、
前記延長整地部に一端側が掛止されると共に他端側がリンクの一端側に掛止された引張りバネを備え、この引張りバネのバネ力が延長姿勢において延長整地部を退避姿勢から延長姿勢へと回動させる方向に作用するように、前記リンクの他端側を主整地部側に延長整地部の回動軸心と平行な軸心回りに回動自在に支持し、延長整地部を延長姿勢から退避姿勢へと回動させる際に、引張りバネの他端側の掛止部が、引張りバネのバネ力の作用方向が逆方向に切り換わるデッドポイントに至る手前で前記リンクの回動を規制する規制部を設けたことを特徴とする。
【0007】
また、リンクが規制部によってその回動が規制された状態において、引張りバネの他端側の掛止部がデッドポイントに近づくように、リンクの一端側を屈曲させてもよい。
また、延長整地部を延長姿勢から退避姿勢へと回動させる際において、延長整地部を回動自在に支持する回動支軸にリンクが接当することにより、リンクの回動が規制されるよう構成してもよい。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、引張りバネによって延長整地部を退避姿勢から延長姿勢へと回動させるモーメントは、延長整地部の回動軸心と引張りバネの軸線との距離と、引張りバネのバネ力との積であることから、延長整地部の回動軸心と引張りバネの軸線との距離や引張りバネのバネ力を設定変更することにより、延長整地部を延長姿勢と退避姿勢とに姿勢変更させる際の操作力を、ある程度、自由に設定することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
図2において、1はトラクタの後部に三点リンク機構を介して昇降自在に装着されるロータリ耕耘機(作業機)である。
なお、以下の説明において、左右方向外方側とは、ロータリ耕耘機1の左右方向中央から左右方向の端部に向かう方向をいい、左右方向内方側とはロータリ耕耘機1の左右方向の端部から左右方向中央に向かう方向をいう。
本実施形態のロータリ耕耘機1は、左右方向中央のギヤケース2から左右にサポートアーム3を突設し、一方(左側)のサポートアーム3の左右方向外端側に伝動ケース4の上部を固定すると共に、他方(右側)のサポートアーム3の左右方向外端側にサイドフレームの上部を固定して門型に主構成された機枠5を有する。
【0010】
この機枠5のギヤケース2の上部には前後に二股状とされたトップマスト6が上方突出状に固定され、このトップマスト6の前側上部には、三点リンク機構のトップリンクの後端側が連結される(又は三点リンク機構の後端側にヒッチフレームが連結されている場合は該ヒッチフレームの上部側に設けた上被連結部に係合される)トップリンクピン7が設けられている。
左右の各サポートアーム3には連結ブラケット8が固定され、左右の各連結ブラケット8には、三点リンク機構の左右ロワーリンクの後端側が連結される(又は三点リンク機構の後端側にヒッチフレームが連結されている場合は該ヒッチフレームの下部側の左右両側に設けた下被連結部が連結される)ロワーリンクピン9が設けられている。
【0011】
機枠5の下部にはロータリ耕耘部10が設けられ、このロータリ耕耘部10は、伝動ケース4とサイドフレームとの下部間に、左右方向の軸心廻りに回転自在に支持された爪軸11と、この爪軸11に取り付けられた多数の耕耘爪12とから主構成されている。
機枠5のギヤケース2には、トラクタのPTO軸からユニバーサルジョイント等を介して該ギヤケース2内のベベルギヤ伝動機構に動力を入力するPIC軸13が設けられ、このPIC軸13から入力された動力は前記ベベルギヤ伝動機構から左側のサポートアーム3内の伝動軸を介して伝動ケース4内のチェーン伝動機構に伝達され、さらに、このチェーン伝動機構から爪軸11に伝達されて該爪軸11が左右方向の軸心回りに図2の矢示A方向に回転駆動されるように構成されている。
【0012】
また、ロータリ耕耘機1には機枠5から後方に延出する支持枠14が設けられ、この支持枠14は、前端側が機枠5に左右方向の軸心回りに回動自在に枢支されていて上下に揺動可能とされていると共に、該支持枠14とトップマスト6とにわたって設けられた昇降操作装置15によって上下に揺動操作可能とされている。
前記支持枠14の後端側には、左右一対のゲージ輪16が取り付けられている。
また、ロータリ耕耘機1には、ロータリ耕耘部10を覆う耕耘カバー17が設けられている。
【0013】
この耕耘カバー17は、ロータリ耕耘部10の上方側を覆う主カバー18と、ロータリ耕耘部10の後方側を覆う後部カバー19とを有する。
後部カバー19は、上端側が、伝動ケース4及びサイドフレームに固定された側板20に(機枠5側に)左右方向の軸心を有する支軸21回りに回動自在に枢支されていて、上下に揺動自在とされている。
また、ロータリ耕耘機1には、後部カバー19を下方側(接地方向)に付勢する弾下装置24が左右一対設けられている。
【0014】
前記後部カバー19の下端側には、圃場を整地する整地部材22が着脱自在に取り付けられている。
この整地部材22は、図3に示すように、圃場に接地して該圃場を整地する整地部23と、この整地部23を後部カバー19に着脱自在に取り付けるための取付装置24とを備えている。
整地部23は、後部カバー19の下端後方側に配置されていて後部カバー19の左右幅に相当する左右幅に形成された主整地部25と、この主整地部25の左右両側に取り付けられた延長整地部26とを有する。
【0015】
延長整地部26は、主整地部25に左右方向に直交する回動軸心X回りに回動自在に取り付けられていて、回動させることにより、主整地部25から左右方向外方に延出する延長姿勢(図1又は図4の実線参照)と、主整地部25の上方側に位置する退避姿勢(図4の仮想線又は図7参照)とに姿勢変更可能とされている。
主整地部25及び延長整地部26の本体部分27A,27Bは、図6に示すように、金属製のパイプ材をプレス工法(プレス加工)又は引抜き工法(引抜き加工)等により異形加工することにより、側面視において前後に長い扁平状の中空状に形成されており、その下壁27aは、側面視で下方側に向けて凸となる大きい曲率の円弧形状に湾曲形成されていて、該下壁27aの下面が圃場に接地して整地する整地面28とされている。
【0016】
また、主整地部25及び延長整地部26の本体部分27A,27Bの前端上部側は、上下の壁部が相互に密着するように形成されており、主整地部25の本体部分27Aの前端上部側は後部カバー19の下端側に覆い被さるように配置されている。
主整地部25及び延長整地部26の本体部分27A,27Bの左右両側は開放状とされており、主整地部25の本体部分27Aの左右両側は閉塞板29によって閉塞され、延長整地部26の本体部分27Bは、その左右方向外端側が閉塞板30によって閉塞され、左右方向内端側は開放状とされていて延長姿勢において主整地部25の閉塞板29に接当している。
【0017】
なお、延長整地部26の左右方向内端側も閉塞板によって閉塞するようにしてもよい。
取付装置24は、主整地部25に左右一対設けられていて後部カバー19の背面下端側に設けられた取付部31に着脱自在に取り付けられている。
図1、図4〜図7に示すように、主整地部25の左右方向外端側には固定ブラケット32が設けられ、左右方向に直交する軸心Xを有する回動支軸34を介して前記固定ブラケット32に揺動ブラケット33A,33Bが回動自在に枢支され、この揺動ブラケット33A,33Bが延長整地部26の左右方向内端側の上面に固定されており、揺動ブラケット33A,33Bを前記回動支軸34の軸心X回りに回動させることにより、延長整地部26が延長姿勢と退避姿勢とに姿勢変更可能とされている。
【0018】
固定ブラケット32は、主整地部25の上面に固定された底壁32aと、この底壁32aの前後両端側から立ち上がる支持壁32bとを備えている。
揺動ブラケット33A,33Bは前後一対設けられ、固定ブラケット32の各支持壁32bの対向側に配置されており、延長整地部26が延長姿勢とされた状態において、この前後の揺動ブラケット33の上部側及び固定ブラケット32の前後の支持壁32bの上部側を前記回動支軸34が貫通していると共に揺動ブラケット33の下端側が延長整地部26の上面の左右方向内端側に固定されており、これによって、揺動ブラケット33が固定ブラケット32に回動支軸34回りに回動自在に支持されていると共に延長整地部26が揺動ブラケット33と一体回動するよう構成されている。
【0019】
また、一方(前側)の揺動ブラケット33Aの上部側は、延長整地部26が延長姿勢とされた状態において、左右方向外方側が回動支軸34の軸心X(延長整地部26の回動軸心X)を中心とする円弧状とされた扇形状をしており、この扇形状部分の後面側には、該扇形状部分の円弧面に沿ってワイヤガイド35が設けられている。
延長整地部26が延長姿勢とされた状態において、ワイヤガイド35には、ボーデンワイヤ等からなる操作ワイヤ36のインナーワイヤ37の一端側が巻き掛けられている。
このインナーワイヤ37の一端には連結部材38が固定されている。
【0020】
一方、揺動ブラケット33の下部側には、回動支軸34の軸心Xと平行な軸心を有する枢支部39が設けられ、この枢支部39に前記インナーワイヤ37の一端側の連結部材38が軸心回りに回動自在に枢支連結されている。
前記操作ワイヤ36のアウターワイヤ40の一端側は、主整地部25に設けられたアウター受け(図示省略)に固定されている。
したがって、延長整地部26が延長姿勢(図1)とされた状態において、インナーワイヤ37が引動操作されると、延長整地部26が揺動ブラケット33と一緒に、主整地部25の上方側から左右方向内方側へと回動して、退避姿勢(図7)へと姿勢変更する。
【0021】
また、このロータリ耕耘機1には、延長整地部26を退避姿勢から延長姿勢へと回動させる方向に付勢する引張りバネ41(引張りコイルバネ)が設けられている。
この引張りバネ41の一端側の掛止部42は、延長整地部26の上面側に固定されたバネ掛け部材43の第1バネ掛け部44に掛止され、引張りバネ41の他端側の掛止部45は、リンク46の一端側のバネ掛け部47に掛止されている。
バネ掛け部材43及びリンク46は板材によって形成され、第1バネ掛け部44及びバネ掛け部47は孔を形成することによって構成されている。
【0022】
また、固定ブラケット32の前後の支持壁32b間には、該固定ブラケット32の底壁32aから立ち上がるリンクステー48が設けられ、このリンクステー48に前記リンク46の他端側が回動支軸34の軸心Xと平行な軸心Yを有する枢軸49を介して該枢軸49の軸心Y回りに回動自在に枢支連結されている。
前記バネ掛け部材43は前後方向に関してリンク46と略同位置に位置している。
延長整地部26が延長姿勢とされた状態において、リンク46は回動支軸34の下側に配置され、リンク46の枢支部分(枢軸49)は回動支軸34よりも左右方向内方側に位置している。
【0023】
したがって、引張りバネ41のバネ力は、延長整地部26が延長姿勢とされた状態において、該延長整地部26を退避姿勢から延長姿勢へと回動させる方向に作用しており、この延長姿勢において延長整地部26は、その左右方向内端側が主整地部25の左右方向外端側に接当していることにより、その回動規制がなされて延長姿勢に保持されている。
また、延長整地部26を、延長姿勢から退避姿勢側へと回動させると、延長整地部26は回動支軸34の軸心X回りに回動し、リンク46及び引張りバネ41はリンク46を枢支する枢軸49回りに回動し、そして、図8に示すように、延長整地部26が延長姿勢から退避姿勢側へと至る途中で、引張りバネ41のバネ力の作用方向が逆方向に切り換わるデッドポイントの手前でリンク46が回動支軸34に接当するよう構成されている。
【0024】
すなわち、回動支軸34の軸心Xと枢軸49の軸心Yとに直交する線分であるデッドポイントラインL上に引張りバネ41の他端側の掛止部45が位置した場合の該位置が引張りバネ41のバネ力の方向が切り換わる境界であるデッドポイントであり、このデッドポイントを越えないように(引張りバネ41の軸線eがデッドポイントラインLを越えないように)、引張りバネ41他端側の掛止部45が該デッドポイントに至る手前で前記リンク46が回動支軸34に接当してその回動が規制されるよう構成されている。
したがって、本実施の形態では、この回動支軸34の、リンク46が接当する部分がリンク46の回動を規制する規制部50とされており、回動支軸34が、延長整地部26を回動自在に支持する部材と、リンク46の回動を規制する部材とに兼用されている。
【0025】
なお、規制部50は、回動支軸34とは別の部材に設けてもよい。
また、引張りバネ41他端側の掛止部45がデッドポイントを越えないので、リンク46が回動支軸34に接当した以後も、引張りバネ41のバネ力は、延長整地部26を退避姿勢から延長整地部26へと回動させる方向に作用する。
したがって、引張りバネ41のバネ力は、延長整地部26の回動範囲の全域において、常に、延長整地部26を延長姿勢から退避姿勢へと回動させる方向に作用し、退避姿勢において、インナーワイヤ37の引動操作力を解除すると、延長整地部26は引張りバネ41のバネ力によって延長姿勢へと回動して戻るよう構成されている。
【0026】
また、前側の揺動ブラケット33Aの前面側には、退避姿勢において固定ブラケット32に接当することにより揺動ブラケット33Aの回動を規制する当たり52が設けられている。
図8において、aは、バネ掛け部材43の第1バネ掛け部44の軌跡を示し、bは、延長姿勢におけるバネ掛け部材43の第1バネ掛け部44と枢軸49との距離を半径とし且つ枢軸49の軸心Yを中心とした円弧線を示し、dは、リンク46が回動支軸34に接当した状態におけるバネ掛け部材43の第1バネ掛け部44とリンク46のバネ掛け部47との距離を半径とし且つリンク46のバネ掛け部47を形成する孔の中心を中心とした円弧線を示している。
【0027】
該図8に示すように、本実施の形態では、引張りバネ41のバネ力は延長整地部26が延長姿勢から退避姿勢に至る過程で徐々に増加しており、延長整地部26の回動軸心Xと引張りバネ41の軸線eとの距離hは、延長姿勢からリンク46が回動支軸34に接当するまでの領域gでは漸次小さくなり、また、リンク46が回動支軸34に接当してから退避姿勢に至るまでの領域nにおいては、リンク46が回動支軸34に接当してから中途部までは前記距離hは漸次大きくなり、該中途部から退避姿勢に至るまでは前記距離hは漸次小さくなる。
【0028】
これによって、従来のものが、延長整地部を延長姿勢から退避姿勢へと姿勢変更する過程で、該延長整地部を延長姿勢へと付勢する捩りコイルバネのバネ力は徐々に比例的に増大していくのに対し、本実施の形態の例では、図10に示すように、引張りバネ41によって延長整地部26を退避姿勢から延長姿勢へと回動させるモーメントは、延長姿勢からリンク46が回動支軸34に接当するまでの領域gにおいては、中途部に至るまでは徐々に大きくなると共に中途部から徐々に小さくなり、リンク46が回動支軸34に接当してから退避姿勢に至るまでの領域nにおいても、中途部に至るまでは徐々に大きくなると共に中途部から徐々に小さくなるように設定されている。
【0029】
なお、図10中、延長整地部26の回動角度が0°のときとは、延長整地部26が延長姿勢のときである。
また、退避姿勢における引張りバネ41によるモーメントは、延長整地部26の自重及び延長整地部26に付着する泥の重さ等を考慮して、延長整地部26が延長姿勢へと回動するように設定される。
また、本実施の形態では、リンク46が回動支軸34に接当した状態において、延長整地部26の自重によるモーメントは該延長整地部26を延長姿勢へと回動させる方向に作用する。
【0030】
また、前記リンク46の一端側は、該リンク46が規制部50によってその回動が規制された状態において、引張りバネ41の他端側の掛止部45がデッドポイントに近づくように屈曲形成されていて、延長整地部26の回動範囲の中間点での操作力の低減を図っている。
本実施の形態では、引張りバネ41によって延長整地部26を退避姿勢から延長姿勢へと回動させるモーメントは、延長整地部26の回動軸心Xと引張りバネ41の軸線eとの距離hと、引張りバネ41のバネ力との積であることから、リンク46と引張りバネ41の設定(例えば、引張りバネ41の材質,線径,外径,巻数又は自由長、引張りバネ41の掛止位置、リンク46の長さ,枢支位置又は規制位置等の設定)を変更することにより、引張りバネ41のバネ力や、延長整地部26の回動軸心Xと引張りバネ41の軸線eとの距離hを設定変更でき、延長整地部26の延長姿勢での土壌に対する抑え力を必要十分に確保した上で、延長姿勢から退避姿勢へと至る間の、引張りバネ41による延長整地部26の回転モーメントを適宜設定変更することができ、これにより、延長整地部26を延長姿勢から退避姿勢へと姿勢変更させる際の操作力を、ある程度、自由に設定することができ、延長整地部26を姿勢変更させるための操作力を従来より軽くすることが可能である。
【0031】
また、従来のロータリ耕耘機では、捩りコイルバネによって延長整地部を退避姿勢から延長姿勢へと回動させる方向に付勢しており、捩りコイルバネを捩った状態で組み付けるのが困難であるが、本実施の形態では、引張りバネ41の一端側をバネ掛け部材43に掛止すると共に他端側をリンク46に掛止することにより組み付けられ、組み付けが比較的容易である。
また、本実施の形態では、リンク46を取り外して、引張りバネ41の一端側をバネ掛け部材43の第2バネ掛け部51に掛止すると共にリンクステー48に引張りバネ41の他端側を掛止するようにすることにより、延長整地部26を引張りバネ41の付勢力によって、延長姿勢と退避姿勢に保持できるようにしたタイプに変更することもできる。
【0032】
この場合、延長整地部26を回動させたときに、引張りバネ41が前記回動支軸34に接当しないように、該回動支軸34を取り外し、前側の支持壁32bに前側の揺動ブラケット33Aを支持する軸と、後側の支持壁32bに後側の揺動ブラケット33Bを支持する軸とを別個に設ける。
また、この場合は、延長整地部26は、操作ワイヤ36を使用せずに、作業者が手によって延長整地部26を把持して姿勢変更動作させる。
また、本実施の形態では、操作ワイヤ36の他端側は、トップマスト6に設けられた操作レバー54によって操作され、延長整地部26の姿勢変更操作を、トラクタの座席から遠隔操作できるよう構成されている。
【0033】
また、操作レバー54は左右一対設けられ、左側の延長整地部26は左側の操作レバー54で操作され、右側の延長整地部26は右側の操作レバー54で操作されるよう構成されている。
図9に示すように、トップマスト6の後側上部には、左右一対の支持ブラケット55が固定され、各支持ブラケット55の上部に、左右方向の軸心を有するレバー支軸56を介して操作レバー54の基部側が該レバー支軸56の軸心回りに回動自在に支持されている。
【0034】
この操作レバー54の先端側にはグリップ57が設けられている。
また、操作レバー54の基部側の一側面にはワイヤガイド58が設けられ、このワイヤガイド58は、レバー支軸56の軸心を中心とする円弧状の巻付け部58aと、この巻付け部58aの一端側から接線方向に延びるワイヤ係止部58bとを備え、ワイヤ係止部58bには、前記操作ワイヤ36のインナーワイヤ37の他端側に設けられた係止具59が着脱自在に係止されている。
支持ブラケット55の後部下部側には、操作ワイヤ36のアウターワイヤ40の他端側が取り付けられたワイヤホルダ60が左右方向の軸心回りに回動自在に保持されている。
【0035】
延長整地部26が延長姿勢であるときには、図9に示すように、操作レバー54は後方側に延出状の非操作位置とされていると共に巻付け部58aにインナーワイヤ37の他端側が巻き付けられていない状態とされている。
トラクタにロータリ耕耘機1を装着した状態で、トラクタの運転席から操作レバー54のグリップ57に手がとどく位置にロータリ耕耘機1を上昇させ、非操作位置から操作レバー54を矢示B方向に回動させると、インナーワイヤ37が引動操作され、延長整地部26が延長姿勢から退避姿勢へと姿勢変更される。
【0036】
このとき、インナーワイヤ37の他端側はワイヤガイド58の巻付け部58aに巻き付けられる。
また、操作レバー54は、延長整地部26を退避姿勢へと操作した操作位置で非操作位置に戻らないように、支持ブラケット55の前部下部側に設けたレバー係止部61に係止させておく。
なお、本実施の形態では、後部カバー19の下端側に、整地部23を備えた整地部材22を着脱自在に設けた形式のロータリ耕耘機1を例示したが、この形式のものに限定されることはなく、例えば、後部カバー19の下端側に、整地部材22が着脱自在に取り付けられないタイプの後部カバー19であって、該後部カバー19の下端側が主整地部とされていると共に該主整地部の左右両側に延長整地部が回動自在に取り付けられている形式のロータリ耕耘機1等の作業機に本発明を採用してもよい。
【0037】
また、この場合、ロータリ耕耘機1等に片培土器を取り付けるための切欠きが後部カバー19の左右両側に設けられていると共に、片培土器を取り付けない場合に前記切欠きを塞ぐ閉鎖カバーを有するタイプの後部カバー19の場合は、該閉鎖カバーに延長整地部が回動自在に取り付けられる。
本発明は、後部カバー19の下端側に設けられた整地部23が、主整地部25と、この主整地部25から左右方向外方に延出状とされた延長整地部26とを備えてなり、延長整地部26は主整地部25に対して回動自在とされていて回動させることにより主整地部25から左右方向外方に延出する延長姿勢と主整地部25の上方側に位置する退避姿勢とに姿勢変更可能とされている作業機に採用することができる。
【0038】
図11〜図14は前記実施の形態とは別のタイプの延長整地部26の姿勢変更機構を示している。
この図11〜図14に示した延長整地部26の姿勢変更機構おいても、主整地部25の左右両端側に固定ブラケット32が設けられ、左右各延長整地部26に、左右方向に直交する軸心を有する回動支軸34を介して該固定ブラケット32に回動自在に支持された揺動ブラケット33A,33Bが設けられていて、延長整地部26が主整地部25に回動支軸34回りに回動自在に支持されており、延長整地部26が該回動支軸34回りに回動することにより、延長整地部26が延長姿勢と退避姿勢とに姿勢変更自在とされている。
【0039】
また、固定ブラケット32は、主整地部25の上面側に固定された底壁32aと、この底壁32aの前後両端縁から上方側に延出されて前後対向状に設けられた一対の支持壁32bとからコ字形に形成されている。
また、前後一対の揺動ブラケット33A,33Bの内、前側の揺動ブラケット33Aは固定ブラケット32の前側の支持壁32bの前側に配置され、後側の揺動ブラケット33Bは固定ブラケット32の後側の支持壁32bの後側に配置され、回動支軸34は、これら前後の揺動ブラケット33A,33B及び支持壁32bを貫通している。
【0040】
当たり52は各揺動ブラケット33A,33Bに設けられている。
固定ブラケット32の前側の支持壁32bの対向方向内側には、板材からなる回動部材63が配置され、該回動部材63は回動支軸34に軸心回りに回動自在に支持されている。
また、回動部材63と後側の支持壁32bとの間には回動支軸34を覆うように配置されたガイド筒64が設けられ、このガイド筒64の前端側は回動部材63に固定され、ガイド筒64の後端側には端部側開口を塞ぐように円板状の閉塞板65が設けられ、この閉塞板65は回動支軸34に軸心回りに回動自在に支持されている。
【0041】
前記ガイド筒64には捩りコイルバネ66が套嵌されており、この捩りコイルバネ66の一端側は主整地部25上面に接当しており、該捩りコイルバネ66の他端側は後側の揺動ブラケット33Bに掛止されていて、この捩りコイルバネのバネ力は、延長整地部26を、その回動範囲の全領域において退避姿勢から延長姿勢へと回動させる方向に作用している。
回動部材63の下部には取付ピン67が設けられ、この取付ピン67に、操作ワイヤ36のインナーワイヤ37の一端側の連結部材38が、取付ピン67の軸心回りに相対回動自在に連結されている。
【0042】
また、回動部材63の上部には、前記回動支軸34を中心とする略円弧状に形成されていてインナーワイヤ37をガイドするワイヤガイド35が設けられている。
前記回動部材63の下端部には延長整地部26に接当する押動部68が設けられている。
前側の揺動ブラケット33Aの前側には、引張りバネ69(引張りコイルバネ)が配置されている。
この引張りバネ69の一端側の掛止部70は延長整地部26の上面側に立設された第1バネ掛け部材71のバネ掛け部72に掛止され、引張りバネ69の他端側の掛止部は主整地部25の上面側に立設された第2バネ掛け部材74のバネ掛け部75に掛止されている。
【0043】
第1,2バネ掛け部材71,74は板材からなり、各バネ掛け部72,75は孔を形成することにより構成されている。
前記第2バネ掛け部材74のバネ掛け部75は、回動支軸34よりも下側で左右方向内方側に位置しており、引張りバネ69のバネ力は、延長整地部26が延長姿勢にある状態において、延長整地部26を退避姿勢から延長姿勢へと回動させる方向に作用している。
したがって、この図11〜図14に示す構成の延長整地部26の姿勢変更機構にあっては、延長整地部26が延長姿勢にある状態において、捩りコイルバネ66及び引張りバネ69によって、延長整地部26を退避姿勢から延長姿勢へと回動させる方向に付勢している。
【0044】
また、この図11〜図14に示す構成の延長整地部26の姿勢変更機構にあっては、延長整地部26が延長姿勢にあるときには、インナーワイヤ37がワイヤガイド35の外周側に巻き掛けられており、この状態からインナーワイヤ37の他端側を引っ張ると、インナーワイヤ37の一端側が回動部材63に連結されていることから、回動部材63が回動支軸34の軸心回りに延長整地部26が延長姿勢から退避姿勢に回動する方向に回動し、この回動部材63が回動して押動部68が延長整地部26を押圧することによって延長整地部26が延長姿勢から退避姿勢へと回動する。
【0045】
このとき、捩りコイルバネ66のバネ力は徐々に増大するが、引張りバネ69によって延長整地部26を退避姿勢から延長姿勢へと回動させるモーメント(引張りバネ69のバネ力と、引張りバネ69の軸線Mと回動支軸34の軸心Xとの距離Pとの積)は徐々に小さくなるように設定されており、また、第2バネ掛け部材74のバネ掛け部75の中心と回動支軸34の軸心Xとを通り且つ回動支軸34の軸心X及びバネ掛け部75の中心に直交するデッドポイントラインLを引張りバネ69の軸線Mが越えると、引張りバネ69のバネ力の作用方向が逆方向に切り換わり(引張りバネ69のバネ力が延長整地部26を延長姿勢から退避姿勢に回動させる方向に作用するように切り換わり)、引張りバネ69によって延長整地部26を延長姿勢から退避姿勢へと回動させるモーメントが働く。
【0046】
これによって、延長整地部26を延長姿勢と退避姿勢とに姿勢変更させる際の操作力を軽減することができるよう構成されている。
また、退避姿勢においては、捩りコイルバネ66によって延長整地部26を退避姿勢から延長姿勢へと回動させるように作用するモーメントは、引張りバネ69によって延長整地部26を延長姿勢から退避姿勢へと回動させるように作用するモーメントと、延長整地部26の自重によって延長整地部26を延長姿勢から退避姿勢へと回動させるように作用するモーメントとの和よりも大となるように設定されており、退避姿勢の状態からインナーワイヤ37による延長整地部26に対する引動操作力を解除すると、延長整地部26がもとの延長姿勢へと回動するよう構成されている。
【0047】
なお、捩りコイルバネのバネ力は、延長整地部26に付着する泥を想定して設定される。
この図11〜図14に示す構成のものにあっては、捩りコイルバネ66を取り外すことにより、延長整地部26を引張りバネ69の付勢力によって、延長姿勢と退避姿勢に保持できるようにしたタイプに変更することができる。
この場合、延長姿勢において延長整地部26が土壌を抑えるのに十分なモーメントが引張りバネ69のみによって生じるように、該引張りバネ69をバネ力の強いものに交換する。
【図面の簡単な説明】
【0048】
【図1】延長姿勢での延長整地部の取付部分の背面図である。
【図2】ロータリ耕耘機の側面図である。
【図3】整地部材の取付部分の平面図である。
【図4】延長姿勢での延長整地部の取付部分の背面図である。
【図5】延長整地部の取付部分の平面図である。
【図6】延長整地部の取付部分の側面図である。
【図7】退避姿勢での延長整地部の取付部分の背面図である。
【図8】リンク及び引張りバネの動きを示す背面図である。
【図9】延長整地部の操作部分の側面図である。
【図10】引張りバネによるモーメントを示すグラフである。
【図11】他のタイプの延長整地部姿勢変更機構を示す背面図である。
【図12】他のタイプの延長整地部姿勢変更機構を示す平面図である。
【図13】他のタイプの延長整地部姿勢変更機構を示す側面図である。
【図14】他のタイプの延長整地部姿勢変更機構を示す背面図である。
【符号の説明】
【0049】
23 整地部
25 主整地部
26 延長整地部
34 回動支軸
41 引張りバネ
46 リンク
50 規制部
X 延長整地部の回動軸心
【出願人】 【識別番号】000001052
【氏名又は名称】株式会社クボタ
【出願日】 平成19年9月6日(2007.9.6)
【代理人】 【識別番号】100061745
【弁理士】
【氏名又は名称】安田 敏雄

【識別番号】100120341
【弁理士】
【氏名又は名称】安田 幹雄
【公開番号】 特開2009−60847(P2009−60847A)
【公開日】 平成21年3月26日(2009.3.26)
【出願番号】 特願2007−231541(P2007−231541)