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【発明の名称】 ファン固定装置、およびプロジェクタ
【発明者】 【氏名】高須賀 英樹

【要約】 【課題】冷却ファンを容易に取り付けることができるファン固定装置を提供する。

【構成】ファン固定装置62は、弾性を有する材料で構成され、冷却ファンにおけるファン回転軸に交差する端面側を平面的に覆う平面形状を有するベース板621と、ベース板621に設けられベース板621における板面の面外方向に突出する第2基部6231、および第2基部6231の先端部分からベース板621に対向するように延出する延出部6232を有し、ベース板621との間で冷却ファンを支持固定する第2押さえ部623とを備える。ベース板621には、第2延出部6232に対向する位置に冷却ファンの外面部分の一部を挿通可能とする開口部6212が形成されている。第2延出部6232およびベース板621の互いに対向する各対向面の離間寸法は、冷却ファンにおけるファン回転軸に沿う厚み寸法よりも小さく設定されている。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
空気を吸入および吐出する冷却ファンを支持固定するファン固定装置であって、
弾性を有する材料で構成され、前記冷却ファンにおけるファン回転軸に交差する端面側を平面的に覆う平面形状を有するベース板と、
前記ベース板に設けられ前記ベース板における板面の面外方向に突出する基部、および前記基部の先端部分から前記ベース板に対向するように延出する延出部を有し、前記ベース板との間で前記冷却ファンを支持固定する押さえ部とを備え、
前記ベース板には、前記延出部に対向する位置に前記冷却ファンの外面部分の一部を挿通可能とする開口部が形成され、
前記延出部および前記ベース板の互いに対向する各対向面の離間寸法は、前記冷却ファンにおけるファン回転軸に沿う方向の厚み寸法よりも小さく設定されていることを特徴とするファン固定装置。
【請求項2】
請求項1に記載のファン固定装置において、
前記延出部は、前記基部の先端部分に一体的に形成された延出部本体と、前記延出部本体における前記ベース板に対向する端面に取り付けられ前記冷却ファンに当接して前記冷却ファンの振動を吸収する吸振部材とで構成されていることを特徴とするファン固定装置。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載のファン固定装置において、
前記ベース板は、前記冷却ファンの平面形状に対応した平面視略矩形形状を有し、
前記押さえ部は、前記ベース板における四隅角部分のうちいずれかの角部分に設けられ、
前記ベース板における前記押さえ部の対角位置の角部分には、前記冷却ファンにおけるファン回転軸に沿って突出して前記冷却ファンに形成された係合凹部に係合可能とし、前記係合凹部に係合した状態で前記冷却ファンをファン回転軸に直交する平面に沿って回動自在とし、前記冷却ファンを回動させることで前記冷却ファンの外面部分を前記ベース部および前記押さえ部の間に位置付ける係合突起が形成されていることを特徴とするファン固定装置。
【請求項4】
光源装置と、前記光源装置から射出された光束を画像情報に応じて変調する光変調装置と、前記光変調装置にて変調された光束を拡大投射する投射光学装置とを備えたプロジェクタであって、
空気を吸入および吐出する冷却ファンと、
前記冷却ファンを支持固定する、請求項1から請求項3のいずれかに記載のファン固定装置とを備えていることを特徴とするプロジェクタ。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、ファン固定装置、およびプロジェクタに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、電子機器等において、各構成部材の温度上昇を抑制するために、冷却ファンを用いた空冷構造が多く採用されている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載の技術では、冷却ファン(モータ)は、該冷却ファンの四隅位置にそれぞれ形成された各孔に4つのねじを挿通し各ねじをファン固定装置(筺体)に螺合することで、ファン固定装置に固定されている。
【0003】
【特許文献1】実開平5−9161号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載の技術では、冷却ファンが搭載される電子機器を製造するにあたり、作業者は、4つのねじを冷却ファンに形成された各孔を介してファン固定装置に螺合する必要があり、冷却ファンの取り付け作業が煩雑化し、電子機器を容易に製造することができない。
このため、冷却ファンを容易に取り付けることができる技術が要望されている。
【0005】
本発明の目的は、冷却ファンを容易に取り付けることができるファン固定装置、およびプロジェクタを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明のファン固定装置は、空気を吸入および吐出する冷却ファンを支持固定するファン固定装置であって、弾性を有する材料で構成され、前記冷却ファンにおけるファン回転軸に交差する端面側を平面的に覆う平面形状を有するベース板と、前記ベース板に設けられ前記ベース板における板面の面外方向に突出する基部、および前記基部の先端部分から前記ベース板に対向するように延出する延出部を有し、前記ベース板との間で前記冷却ファンを支持固定する押さえ部とを備え、前記ベース板には、前記延出部に対向する位置に前記冷却ファンの外面部分の一部を挿通可能とする開口部が形成され、前記延出部および前記ベース板の互いに対向する各対向面の離間寸法は、前記冷却ファンにおけるファン回転軸に沿う方向の厚み寸法よりも小さく設定されていることを特徴とする。
【0007】
本発明によれば、ファン固定装置は、基部および延出部を有する押さえ部と、延出部に対向する位置に開口部を有し弾性を有する材料で構成されるベース板とを備えている。そして、延出部およびベース板の各対向面の離間寸法は、冷却ファンの厚み寸法よりも小さく設定されている。このことにより、冷却ファンをベース板および押さえ部の間に配設することで、延出部およびベース板の各対向面の離間寸法が冷却ファンの厚み寸法よりも小さく設定されているので、延出部およびベース板にて冷却ファンを挟持し、冷却ファンのファン回転軸に沿う方向への移動を規制することができる。また、ベース板が弾性を有する材料で構成され、開口部を有しているので、冷却ファンを上述したようにファン固定装置に配設することで、冷却ファンを付勢する押さえ部の付勢力に対する反力によりベース板における開口部周縁部分が変形し、冷却ファンの外面部分の一部が開口部に挿通し、開口部内周縁にて冷却ファンの外面部分の一部を引っ掛けることができる。すなわち、開口部内周縁にて冷却ファンのファン回転軸に直交する平面に沿う方向への移動を規制することができる。このため、冷却ファンを上述したようにファン固定装置に配設することで、ファン固定装置にて冷却ファンを良好に支持固定できる。したがって、従来のようなねじを必要とせず、作業者は、冷却ファンをベース板および押さえ部の間に配設するだけで、冷却ファンをファン固定装置に容易に取り付けることができる。また、従来のようなねじを必要としないため、軽量化も図れる。
【0008】
本発明のファン固定装置では、前記延出部は、前記基部の先端部分に一体的に形成された延出部本体と、前記延出部本体における前記ベース板に対向する端面に取り付けられ前記冷却ファンに当接して前記冷却ファンの振動を吸収する吸振部材とで構成されていることが好ましい。
ここで、延出部本体およびベース板の各対向面の離間寸法は、延出部(吸振部材)およびベース板の各対向面の離間寸法が冷却ファンの厚み寸法よりも小さく設定されていれば、冷却ファンの厚み寸法よりも小さくても大きくてもよく、あるいは、冷却ファンの厚み寸法と同一の寸法で構成しても構わない。
本発明によれば、延出部は、延出部本体および吸振部材を備え、ファン固定装置に冷却ファンを支持固定させた状態で、吸振部材が冷却ファンに当接する。このことにより、吸振部材により、冷却ファンの駆動時の振動を吸収して騒音の発生を抑制できる。
また、吸振部材を延出部本体および冷却ファンの間に介在させる構成であるので、例えば、延出部を延出部本体のみで構成した場合と比較して、吸振部材の厚み寸法を変更すれば、延出部およびベース板の各対向面の離間寸法を容易に変更できる。
【0009】
本発明のファン固定装置では、前記ベース板は、前記冷却ファンの平面形状に対応した平面視略矩形形状を有し、前記押さえ部は、前記ベース板における四隅角部分のうちいずれかの角部分に設けられ、前記ベース板における前記押さえ部の対角位置の角部分には、前記冷却ファンにおけるファン回転軸に沿って延出して前記冷却ファンに形成された係合凹部に係合可能とし、前記係合凹部に係合した状態で前記冷却ファンをファン回転軸に直交する平面に沿って回動自在とし、前記冷却ファンを回動させることで前記冷却ファンの外面部分を前記ベース部および前記押さえ部の間に位置付ける係合突起が形成されていることが好ましい。
本発明によれば、ベース板には、押さえ部の対角位置の角部分に、係合突起が形成されているので、作業者は、例えば、以下に示すように、ファン固定装置に冷却ファンを取り付けることができる。
先ず、冷却ファンの係合凹部を係合突起に係合させる。
そして、係合凹部および係合突起が係合した状態で、係合突起を回動軸として冷却ファンを回動させ、冷却ファンの外面部分をベース板および押さえ部の間に位置付ける。
この状態では、冷却ファンは、上述したように、延出部およびベース板にて挟持された状態となる。また、冷却ファンは、上述したように、外面部分の一部がベース板の開口部に挿通し、開口部内周縁にて冷却ファンの外面部分の一部が引っ掛かった状態となる。
以上のように、ファン固定装置の係合突起に対して冷却ファンの係合凹部を係合させた状態で、冷却ファンを回動させるだけで、冷却ファンをファン固定装置に容易に取り付けることができる。
【0010】
また、係合突起は、冷却ファンの係合凹部に係合するので、ファン固定装置に対して冷却ファンを所定位置に位置決めする機能を有することとなる。このため、ファン固定装置に対する冷却ファンの位置決めも容易に実現できる。
さらに、係合突起は、冷却ファンのファン回転軸に沿って突出するので、冷却ファンの係合凹部に係合することで、冷却ファンのファン回転軸に直交する平面に沿う方向への移動を規制する機能を有することとなる。このため、係合突起および開口部内周縁の双方にて冷却ファンのファン回転軸に直交する平面に沿う方向への移動を良好に規制し、ファン固定装置にて冷却ファンを良好に支持固定できる。
【0011】
本発明のプロジェクタは、光源装置と、前記光源装置から射出された光束を画像情報に応じて変調する光変調装置と、前記光変調装置にて変調された光束を拡大投射する投射光学装置とを備えたプロジェクタであって、空気を吸入および吐出する冷却ファンと、前記冷却ファンを支持固定する、上述したファン固定装置とを備えていることを特徴とする。
本発明によれば、プロジェクタは、上述したファン固定装置を備えているので、上述したファン固定装置と同様の作用および効果を享受できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下、本発明の実施の一形態を図面に基づいて説明する。
〔プロジェクタの概略構成〕
図1は、プロジェクタ1の概略構成を模式的に示す図である。
プロジェクタ1は、光源から射出される光束を画像情報に応じて変調してカラー画像(光学像)を形成し、このカラー画像をスクリーン(図示略)上に拡大投射するものである。このプロジェクタ1は、図1に示すように、略直方体状の外装筺体2と、投射光学装置としての投射レンズ3と、光学ユニット4と、ここでは図示しない電源ユニット5および冷却装置6(図2、図3参照)等を備える。
なお、図1において、具体的な図示は省略したが、外装筺体2内において、投射レンズ3および光学ユニット4以外の空間には、電源ユニット5、冷却装置6、およびプロジェクタ1内部の各構成部材を制御する制御装置等が配置されるものとする。
投射レンズ3は、筒状の鏡筒内に複数のレンズが収納された組レンズとして構成され、光学ユニット4にて形成されたカラー画像をスクリーン上に拡大投射する。
【0013】
〔光学ユニットの詳細な構成〕
光学ユニット4は、図1に示すように、外装筺体2の背面に沿って延出するとともに、外装筺体2の側面に沿って延出する平面視略L字形状を有し、前記制御装置による制御の下、光源から射出された光束を光学的に処理して画像情報に対応したカラー画像を形成するユニットである。この光学ユニット4は、図1に示すように、光源装置41と、均一照明光学装置42と、色分離光学装置43と、リレー光学装置44と、光学装置45と、これら各部材41〜45を内部に設定された照明光軸Aに対する所定位置に配置する光学部品用筐体46とを備える。
【0014】
光源装置41は、前記制御装置による制御の下、点灯し、均一照明光学装置42に向けて光束を射出する。この光源装置41は、図1に示すように、光源ランプ411およびリフレクタ412を有する光源装置本体41Aと、平行化レンズ413と、これら各部材411〜413を内部に収納するランプハウジング414とを備える。そして、光源ランプ411から射出された放射状の光束は、リフレクタ412にて反射され、平行化レンズ413を介して平行光とされる。
なお、図1では、リフレクタ412を、楕円面リフレクタとして構成していたが、これに限らず、光源ランプ411から射出された光束を略平行化して反射するパラボラリフレクタとして構成しても構わない。この場合には、平行化レンズ413を省略する。
【0015】
均一照明光学装置42は、光源装置41から射出された光束を、光学装置45を構成する後述する液晶パネルの画像形成領域に略均一に照明するための光学系である。この均一照明光学装置42は、図1に示すように、第1レンズアレイ421と、第2レンズアレイ422と、偏光変換素子423と、重畳レンズ424とを備える。
第1レンズアレイ421は、入射光軸方向から見て略矩形状の輪郭を有する第1小レンズが、入射光軸に対し略直交する面内においてマトリクス状に配列された構成を有している。各第1小レンズは、光源装置41から射出される光束を複数の部分光束に分割している。
第2レンズアレイ422は、第1レンズアレイ421と略同様な構成を有しており、第2小レンズがマトリクス状に配列された構成を有している。この第2レンズアレイ422は、重畳レンズ424とともに、第1レンズアレイ421の各第1小レンズの像を光学装置45の後述する液晶パネル上に結像させる機能を有している。
【0016】
偏光変換素子423は、第2レンズアレイ422と重畳レンズ424との間に配置され、第2レンズアレイ422からの光を略1種類の偏光光に変換するものである。
具体的に、偏光変換素子423によって略1種類の偏光光に変換された各部分光は、重畳レンズ424によって最終的に光学装置45の後述する液晶パネル上にほぼ重畳される。偏光光を変調するタイプの液晶パネルを用いたプロジェクタでは、1種類の偏光光しか利用できないため、ランダムな偏光光を発する光源装置41からの光の略半分を利用できない。このため、偏光変換素子423を用いることで、光源装置41からの射出光を略1種類の偏光光に変換し、光学装置45での光の利用効率を高めている。
【0017】
色分離光学装置43は、図1に示すように、2枚のダイクロイックミラー431,432と、反射ミラー433とを備え、ダイクロイックミラー431,432により均一照明光学装置42から射出された複数の部分光束を、赤、緑、青の3色の色光に分離する機能を有している。
リレー光学装置44は、図1に示すように、入射側レンズ441、リレーレンズ443、および反射ミラー442,444を備え、色分離光学装置43で分離された赤色光を光学装置45の後述する赤色光用の液晶パネルまで導く機能を有している。
【0018】
この際、色分離光学装置43のダイクロイックミラー431では、均一照明光学装置42から射出された光束の青色光成分が反射するとともに、赤色光成分と緑色光成分とが透過する。ダイクロイックミラー431によって反射した青色光は、反射ミラー433で反射し、フィールドレンズ425を通って光学装置45の後述する青色光用の液晶パネルに達する。
このフィールドレンズ425は、第2レンズアレイ422から射出された各部分光束をその中心軸(主光線)に対して平行な光束に変換する。他の緑色光用、赤色光用の液晶パネルの光束入射側に設けられたフィールドレンズ425も同様である。
【0019】
ダイクロイックミラー431を透過した赤色光と緑色光のうちで、緑色光はダイクロイックミラー432によって反射し、フィールドレンズ425を通って光学装置45の後述する緑色光用の液晶パネルに達する。一方、赤色光はダイクロイックミラー432を透過してリレー光学装置44を通り、さらにフィールドレンズ425を通って光学装置45の後述する赤色光用の液晶パネルに達する。
なお、赤色光にリレー光学装置44が用いられているのは、赤色光の光路の長さが他の色光の光路の長さよりも長いため、光の発散等による光の利用効率の低下を防止するためである。すなわち、入射側レンズ441に入射した部分光束をそのまま、フィールドレンズ425に伝えるためである。
【0020】
光学装置45は、図1に示すように、光変調装置としての3枚の液晶パネル451(赤色光用の液晶パネルを451R、緑色光用の液晶パネルを451G、青色光用の液晶パネルを451Bとする)と、これら液晶パネル451の光束入射側および光束射出側にそれぞれ配置される入射側偏光板452および射出側偏光板453と、クロスダイクロイックプリズム454とを備える。
【0021】
入射側偏光板452は、色分離光学装置43で分離された各色光のうち、偏光変換素子423で揃えられた偏光方向と略同一方向の偏光方向を有する偏光光のみ透過させ、その他の光束を吸収するものであり、具体的な図示は省略するが、透光性基板上に偏光膜が貼付されて構成されている。
液晶パネル451は、一対の透明ガラス基板に電気光学物質である液晶が密閉封入された構成を有し、画像情報に応じて画像形成領域内にある前記液晶の配向状態を制御し、入射側偏光板452から射出された偏光光束の偏光方向を変調する。
射出側偏光板453は、入射側偏光板452と略同様の構成を有し、液晶パネル451の画像形成領域から射出された光束のみ透過させ、その他の光束を吸収する。
【0022】
クロスダイクロイックプリズム454は、射出側偏光板453から射出された色光毎に変調された光学像を合成してカラー画像を形成する。このクロスダイクロイックプリズム454は、4つの直角プリズムを貼り合わせた平面視略正方形状をなし、直角プリズム同士を貼り合わせた界面には、2つの誘電体多層膜が形成されている。これら誘電体多層膜は、液晶パネル451Gから射出され射出側偏光板453を介した色光を透過し、液晶パネル451R,451Bから射出され各射出側偏光板453を介した各色光を反射する。このようにして、各色光が合成されてカラー画像が形成される。そして、クロスダイクロイックプリズム454で形成されたカラー画像は、上述した投射レンズ3によりスクリーン等へ拡大投射される。
【0023】
〔電源ユニットの構成〕
図2および図3は、電源ユニット5および冷却装置6の概略構成を示す斜視図である。なお、図2および図3は、それぞれ逆方向から見た図であり、図2は電源ユニット5側から見た斜視図であり、図3は冷却装置6側から見た斜視図である。また、図2および図3では、説明の便宜上、冷却装置6から空気が吐出され、電源ユニット5内部を流通する空気の流通方向をZ軸とし、該Z軸に直交する2軸をそれぞれX軸およびY軸とする。以下の図も同様に、X軸、Y軸、Z軸を採用する。
電源ユニット5は、プロジェクタ1を構成する各構成部材(例えば、光源ランプ411、前記制御装置等)に電力を供給する。この電源ユニット5は、図2または図3に示すように、図示しない電源ケーブルを通して外部から供給された電力を前記各構成部材に供給する電源ブロック51と、電源ブロック51から供給された電力に基づいて光源ランプ411を点灯させるランプ駆動ブロック52とを備える。これら電源ブロック51およびランプ駆動ブロック52は、図2または図3に示すように、Z軸方向に交差する各端部側が開口された筒状部材51A,52Aによって周囲をそれぞれ覆われている。そして、各筒状部材51A,52Aは、図2または図3に示すように、電源ブロック51およびランプ駆動ブロック52内部においてZ軸方向に空気を流通する空気流通路C1,C2を形成する。
なお、筒状部材51A,52Aとしては、種々の部材を採用でき、例えば、絶縁性を有する部材や、アルミニウム等の金属性の部材等が例示できる。
【0024】
〔冷却装置の構成〕
図4および図5は、冷却装置6の概略構成を示す斜視図である。具体的に、図4は、+Z軸方向から見た冷却装置6の斜視図である。図5は、−Z軸方向から見た冷却装置6の斜視図である。
以下では、冷却装置6のうち、電源ユニット5を冷却する構成を主に説明し、その他の部材、光源装置41、前記制御装置等を冷却する構成については説明を省略する。
冷却装置6は、冷却ファンとしての遠心力ファン61を有し、遠心力ファン61による空気の吸入、および吐出によって、電源ユニット5を冷却する。この冷却装置6は、図4または図5に示すように、遠心力ファン61と、ファン固定装置62とを備える。
遠心力ファン61は、ファンの回転により吸入した空気を回転接線方向に吐出するシロッコファンである。この遠心力ファン61は、図4に示すように、ファンの回転により空気を吸入する吸気口611側から見て略円形状を有し、空気を吐出する吐出口612が円形状の外周部分の一部から接線方向に突出するように形成されている。
【0025】
この遠心力ファン61において、側端部(吸気口611に交差する端部)には、図4または図5に示すように、該側端部から外側に膨出する第1取付部613および第2取付部614が形成されている。
各取付部613,614は、図4または図5に示すように、ファン回転軸Axを中心として略180°の回転対称位置にそれぞれ形成され、ファン回転軸Axと交差する端面(吸気口611を含む)と略面一となるように側端部から膨出し、ファン回転軸Axに沿う方向(図4中、Z軸方向)から見て略円形状を有する。そして、各取付部613,614の平面視略中心位置には、図4または図5に示すように、ファン回転軸Axに沿って各取付部613,614を貫通する係合凹部としての第1円孔613A(図4)と第2円孔614A(図5)とがそれぞれ形成されている。
【0026】
図6は、ファン固定装置62の概略構成を示す斜視図である。具体的に、図6は、ファン固定装置62を+Z軸方向から見た斜視図である。
ファン固定装置62は、遠心力ファン61を支持固定し、冷却装置6を外装筺体2内部の所定位置に配設する部材である。このファン固定装置62は、図6に示すように、ベース板621と、第1押さえ部622と、第2押さえ部623と、ダクト部624とを備える。
ベース板621は、遠心力ファン61における吸気口611とは反対側の端面を平面的に覆うように、前記吸気口611とは反対側の端面の外形形状と略同一の外形形状(平面視略矩形形状)を有する板状に形成されている。
【0027】
このベース板621において、遠心力ファン61の第1円孔613Aに対応する位置(ベース板621における平面視略矩形形状の四隅角部分のうち1つの角部分)には、図6に示すように、ベース板621の板面から略直交して+Z軸方向に突出する円柱形状の係合突起6211が形成されている。
この係合突起6211は、遠心力ファン61の第1円孔613Aに挿通(係合)し、係合した状態で遠心力ファン61をファン回転軸Axに直交する平面(図4ないし図6中、XY平面)に沿って回動自在に軸支する。
また、このベース板621において、係合突起6211の対角位置にある角部分には、第2押さえ部623の後述する第2延出部に対向する位置に、図6に示すように、遠心力ファン61をファン固定装置62に取り付けた状態で、遠心力ファン61の第2取付部614の一部を挿通可能とする平面視矩形状の開口部6212が形成されている。
【0028】
第1押さえ部622は、遠心力ファン61をファン固定装置62に取り付けた状態で、ベース板621との間で遠心力ファン61の第1取付部613を挟持する部分である。この第1押さえ部622は、図6に示すように、第1基部6221と、第1延出部6222とを備える。
第1基部6221は、図6に示すように、ベース板621における係合突起6211が形成された角部分において、Y軸方向に沿う端縁からYZ平面に沿って突出する部分である。
また、第1基部6221において、+Y軸方向端部は、図6に示すように、ベース板621の係合突起6211を中心とする平面視円弧状に形成されている。そして、第1基部6221における+Y軸方向端部は、遠心力ファン61をファン固定装置62に取り付けた状態で、遠心力ファン61の第1取付部613の外面に当接し、遠心力ファン61を支持する。
第1延出部6222は、図6に示すように、第1基部6221の突出方向先端部分からベース板621に対向するようにXY平面に沿って延出する。この第1延出部6222は、図6に示すように、第1延出部本体6222Aと、第1吸振部材6222Bとで構成されている。
【0029】
第1延出部本体6222Aは、第1基部6221の突出方向先端部分に一体的に形成されたものである。そして、第1延出部本体6222Aおよびベース板621の各対向面の離間寸法は、遠心力ファン61の厚み寸法(ファン回転軸Axに沿う幅寸法)と略同一に設定されている。
第1吸振部材6222Bは、第1延出部本体6222Aにおけるベース板621に対向する端面に取り付けられ、遠心力ファン61をファン固定装置62に取り付けた状態で、第1延出部本体6222Aと遠心力ファン61との間に介在配置する。すなわち、第1延出部本体6222Aおよびベース板621の各対向面の離間寸法が遠心力ファン61の厚み寸法と略同一に設定され、第1吸振部材6222Bが所定の厚み寸法を有しているので、第1延出部6222(第1吸振部材6222B)およびベース板621の各対向面の離間寸法は、遠心力ファン61の厚み寸法よりも小さく設定されることとなる。そして、第1吸振部材6222Bは、例えば、ゴムスポンジ、ウレタンフォーム、シリコンフォーム等の弾性材料で構成され、遠心力ファン61の駆動時における振動を吸収する。なお、第1吸振部材6222Bとしては、遠心力ファン61の振動を吸収する機能を有する部材であれば、上記材料に限らず、その他の材料を採用しても構わない。
【0030】
第2押さえ部623は、遠心力ファン61をファン固定装置62に取り付けた状態で、ベース板621との間で遠心力ファン61の第2取付部614を挟持する部分である。この第2押さえ部623は、図6に示すように、第2基部6231と、第2延出部6232とを備える。
第2基部6231は、図6に示すように、ベース板621における開口部6212が形成された角部分において、X軸方向に沿う端縁からXZ平面に沿って突出する部分である。
第2延出部6232は、図6に示すように、第2基部6231の突出方向先端部分からベース板621に対向するようにXY平面に沿って延出する。この第2延出部6232は、図6に示すように、第2延出部本体6232Aと、第2吸振部材6232Bとで構成されている。
【0031】
第2延出部本体6232Aは、第2基部6231の突出方向先端部分に一体的に形成されたものである。そして、第2延出部本体6232Aおよびベース板621の各対向面の離間寸法は、遠心力ファン61の厚み寸法と略同一に設定されている。
第2吸振部材6232Bは、第2延出部本体6232Aにおけるベース板621に対向する端面に取り付けられ、遠心力ファン61をファン固定装置62に取り付けた状態で、第2延出部本体6232Aと遠心力ファン61との間に介在配置する。すなわち、第2延出部本体6232Aおよびベース板621の各対向面の離間寸法が遠心力ファン61の厚み寸法と略同一に設定され、第2吸振部材6232Bが所定の厚み寸法を有しているので、第2延出部6232(第2吸振部材6232B)およびベース板621の各対向面の離間寸法は、遠心力ファン61の厚み寸法よりも小さく設定されることとなる。そして、第2吸振部材6232Bは、第1吸振部材6222Bと同様の材料で構成され、遠心力ファン61の駆動時における振動を吸収する。
【0032】
ダクト部624は、遠心力ファン61をファン固定装置62に取り付けた状態で、遠心力ファン61の吐出口612から吐出された空気を所定位置に導く。このダクト部624は、図6に示すように、ダクト部本体6241と、空気封止板6242とを備える。
ダクト部本体6241は、第1基部6221の−Y軸方向端縁およびベース板621の−X軸方向端縁に接続し、断面略コ字形状を有している。また、ダクト部本体6241は、第1基部6221の−Y軸方向端縁およびベース板621の−X軸方向端縁から−X軸方向に延出し、−X軸方向に向かうにしたがってZ軸方向の幅寸法が小さくなる形状を有している。そして、ダクト部本体6241は、第1基部6221の−Y軸方向端縁およびベース板621の−X軸方向端縁に接続するコ字状部分が遠心力ファン61をファン固定装置62に取り付けた状態で遠心力ファン61の吐出口612を平面的に囲み吐出口612からの空気を内部に導入する導入口6241Aとして機能し、導入口6241Aに略直交しXY平面に沿うコ字状部分が内部の空気を導出する導出口6241Bとして機能する。すなわち、ダクト部本体6241は、遠心力ファン61から吐出された空気を、−X軸方向から+Z軸方向に曲折して導く。
【0033】
空気封止板6242は、図6に示すように、ダクト部本体6241の導出口6241Bの端縁からXY平面に沿って外側に延出する板状に形成され、ダクト部本体6241の導出口6241Bから冷却対象に導出される空気が冷却対象外部に漏れることを防止する部材である。本実施形態では、空気封止板6242は、冷却装置6を外装筺体2内部に配設した状態で、導出口6241Bと電源ユニット5を構成する筒状部材51Aとの隙間を封止するように形成されている。
【0034】
以上説明したファン固定装置62は、第1吸振部材6222Bおよび第2吸振部材6232Bを除く各部材621〜624が同一材料で一体的に形成されたものである。また、第1吸振部材6222Bおよび第2吸振部材6232Bを除く各部材621〜624は、所定の弾性(本実施形態では、曲げ弾性率:2540MPa)を有する材料で構成されている。なお、第1吸振部材6222Bおよび第2吸振部材6232Bを除く各部材621〜624の曲げ弾性率は、上述した数値に限らず、その他の数値を有するように設定しても構わない。
【0035】
次に、上述したファン固定装置62に対する遠心力ファン61の取り付け方法を説明する。なお、以下の説明では、予め、第1延出部本体6222Aおよび第2延出部本体6232Aに第1吸振部材6222Bおよび第2吸振部材6232Bが取付けられているものとする。
図7は、ファン固定装置62に対する遠心力ファン61の取り付け方法を説明するための図である。
先ず、作業者は、図7に示すように、遠心力ファン61の吐出口612が−Y軸方向側に向く状態で、ファン固定装置62の係合突起6211に遠心力ファン61の第1円孔613Aに挿通する。
そして、作業者は、係合突起6211を中心として、ファン固定装置62をファン回転軸Axに直交する平面(図7中、XY平面)に沿って、図7中、矢印R1方向に回動させ、遠心力ファン61の第2取付部614をベース板621および第2押さえ部623の間に位置付ける。
【0036】
この状態では、第1延出部6222(第1吸振部材6222B)およびベース板621の各対向面の離間寸法が遠心力ファン61の厚み寸法よりも小さく設定されているので、遠心力ファン61は、第1延出部6222およびベース板621により第1取付部613が挟持された状態となる。また、第2延出部6232(第2吸振部材6232B)およびベース板621の各対向面の離間寸法が遠心力ファン61の厚み寸法よりも小さく設定されているので、遠心力ファン61は、第2延出部6232およびベース板621により第2取付部614が挟持された状態となる。
また、ベース板621等が弾性(曲げ弾性率:2540MPa)を有する材料にて構成され、ベース板621に開口部6212が形成されているので、遠心力ファン61を付勢する第2押さえ部623の付勢力に対する反力によりベース板621における開口部6212周縁部分が変形する。より具体的に、ベース板621における第2基部6231との接続箇所が他の領域に対して図4、図5中、矢印R2方向に変形する。そして、遠心力ファン61の第2取付部614の一部が開口部6212に挿通され、開口部6212内周縁にて遠心力ファン61の第2取付部614の外面が引っ掛かった状態となる。
以上のように、遠心力ファン61は、ファン固定装置62に支持固定される。
【0037】
そして、上述した冷却装置6は、図2または図3に示すように、遠心力ファン61の吸気口611が電源ユニット5の筒状部材52Aにおける−Z軸方向側の開口に対向し、かつ、ダクト部624の導出口6241Bが筒状部材51Aにおける−Z軸方向側の開口に対向するように、ベース板621および空気封止板6242に形成された固定部62A(図5)を介して、外装筺体2内部に固定される。
このように冷却装置6が配設された状態では、前記制御装置による制御により遠心力ファン61が駆動すると、図2または図3に示すように、筒状部材52A内部の空気流通路C1を辿って空気が流通し、遠心力ファン61の吸気口611に吸入される。そして、空気流通路C1を辿って空気が流通することで、ランプ駆動ブロック52を構成する回路素子や該回路素子が実装された基板等が冷却される。
【0038】
また、遠心力ファン61の吐出口612から吐出された空気は、図3に示すように、ファン固定装置62のダクト部624により、筒状部材51A内部の空気流通路C2に導かれ、空気流通路C2を辿って空気が流通する。そして、空気流通路C2を辿って空気が流通することで、電源ブロック51を構成する回路素子や該回路素子が実装された基板等が冷却される。
そして、空気流通路C2を辿り筒状部材51Aから排出された空気は、外装筺体2に形成された図示しない排気口から外装筺体2外部に排出される。
【0039】
上述した実施形態によれば、以下の効果がある。
本実施形態では、ファン固定装置62は、第2基部6231および第2延出部6232を有する第2押さえ部623と、第2延出部6232に対向する位置に開口部6212を有するベース板621とを備えている。そして、第2延出部6232およびベース板621の各対向面の離間寸法は、遠心力ファン61の厚み寸法よりも小さく設定されている。このことにより、遠心力ファン61をベース板621および第2押さえ部623の間に配設することで、第2延出部6232およびベース板621の各対向面の離間寸法が遠心力ファン61の厚み寸法よりも小さく設定されているので、第2延出部6232およびベース板621にて遠心力ファン61を挟持し、遠心力ファン61のファン回転軸Axに沿う方向への移動を規制することができる。また、第1吸振部材6222Bおよび第2吸振部材6232Bを除く各部材621〜624が所定の弾性(曲げ弾性率:2540MPa)を有する材料で構成され、ベース板621が開口部6212を有しているので、遠心力ファン61を上述したようにファン固定装置62に配設することで、遠心力ファン61を付勢する第2押さえ部623の付勢力に対する反力によりベース板621における開口部6212周縁部分が変形し、遠心力ファン61の第2取付部614の一部が開口部6212に挿通し、開口部6212内周縁にて遠心力ファン61の第2取付部614の一部を引っ掛けることができる。すなわち、開口部6212内周縁にて遠心力ファン61のファン回転軸Axに直交する平面に沿う方向への移動を規制することができる。このため、遠心力ファン61を上述したようにファン固定装置62に配設することで、ファン固定装置62にて遠心力ファン61を良好に支持固定できる。したがって、従来のようなねじを必要とせず、作業者は、遠心力ファン61をベース板621および第2押さえ部623の間に配設するだけで、遠心力ファン61をファン固定装置62に容易に取り付けることができる。また、従来のようなねじを必要としないため、プロジェクタ1の軽量化も図れる。
【0040】
ここで、第2延出部6232は、第2延出部本体6232Aおよび第2吸振部材6232Bを備え、ファン固定装置62に遠心力ファン61を支持固定させた状態で、第2吸振部材6232Bが遠心力ファン61に当接する。このことにより、第2吸振部材6232Bにより、遠心力ファン61の駆動時の振動を吸収して騒音の発生を抑制できる。同様に、第1延出部6222は、第1延出部本体6222Aおよび第1吸振部材6222Bを備え、ファン固定装置62に遠心力ファン61を支持固定させた状態で、第1吸振部材6222Bが遠心力ファン61に当接するので、第2吸振部材6232Bとともに第1吸振部材6222Bにより、遠心力ファン61の駆動時の振動を吸収して騒音の発生を抑制できる。このため、プロジェクタ1の静粛性を良好に確保できる。
また、第2吸振部材6232Bを第2延出部本体6232Aおよび遠心力ファン61の間に介在させる構成であるので、例えば、第2延出部6232を第2延出部本体6232Aのみで構成した場合と比較して、第2吸振部材6232Bの厚み寸法を変更すれば、第2延出部6232およびベース板621の各対向面の離間寸法を容易に変更できる。
【0041】
また、ベース板621に係合突起6211が形成されているので、係合突起6211に対して遠心力ファン61の第1円孔613Aを係合させた状態で、遠心力ファン61を回動させるだけで、遠心力ファン61をファン固定装置62に容易に取り付けることができる。
さらに、係合突起6211は、遠心力ファン61の第1円孔613Aに係合するので、ファン固定装置62に対して遠心力ファン61を所定位置に位置決めする機能を有することとなる。このため、ファン固定装置62に対する遠心力ファン61の位置決めも容易に実現できる。
さらにまた、係合突起6211は、遠心力ファン61のファン回転軸Axに沿って突出するので、遠心力ファン61の第1円孔613Aに係合することで、遠心力ファン61のファン回転軸Axに直交する平面に沿う方向への移動を規制する機能を有することとなる。このため、係合突起6211および開口部6212内周縁の双方にて遠心力ファン61のファン回転軸Axに直交する平面に沿う方向への移動を良好に規制し、ファン固定装置62にて遠心力ファン61を良好に支持固定できる。
【0042】
また、ファン固定装置62は、ダクト部624が一体的に設けられている。このことにより、遠心力ファン61を支持固定したファン固定装置62を冷却対象である電源ユニット5に対する所定位置に配設するだけで、遠心力ファン61から吐出された空気をダクト部624にて電源ユニット5の空気流通路C2に導き、電源ブロック51を良好に冷却できる。すなわち、例えば、ダクト部を別部材とした構成と比較して、ファン固定装置62にダクト部624が一体的に設けられているので、プロジェクタ1の組立作業を円滑に実施できる。
【0043】
なお、本発明は前述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
前記実施形態では、冷却ファンとして遠心力ファン61を採用したが、これに限らず、空気の吸入方向と空気の吐出方向とが同一となる軸流ファンを採用しても構わない。
前記実施形態では、第2延出部6232を第2延出部本体6232Aおよび第2吸振部材6232Bで構成していたが、これに限らず、第2吸振部材6232Bを省略しても構わない。この際、第2延出部本体6232Aおよびベース板621の各対向面の離間寸法を、遠心力ファン61の厚み寸法よりも小さく設定する。なお、第1延出部6222も同様である。
【0044】
前記実施形態では、第2延出部本体6232Aおよびベース板621の各対向面の離間寸法は、遠心力ファン61の厚み寸法と略同一に設定されていたが、これに限らず、第2延出部6232(第2吸振部材6232B)およびベース板621の各対向面の離間寸法が遠心力ファン61の厚み寸法よりも小さく設定されればよく、いずれの寸法に設定しても構わない。なお、第1延出部6222も同様である。
【0045】
前記実施形態では、ファン固定装置62は、ベース板621および第2吸振部材6232Bを除く第2押さえ部623を同一材料にて一体的に形成していたが、これに限らず、ベース板621および第2押さえ部623を別部材でそれぞれ構成した後、一体化した構成としても構わない。この際、ベース板621として、弾性(例えば、曲げ弾性率2540MPa)を有する材料にて構成する。
【0046】
前記実施形態では、ファン固定装置62は、ダクト部624を備えていたが、ダクト部624の形状は前記実施形態で説明した形状に限らず、その他の形状で構成してもよく、ダクト部624を省略した構成としても構わない。
前記実施形態では、冷却装置6の冷却対象として電源ユニット5を採用していたが、これに限らず、その他の構成部材、例えば、光源装置41等を冷却対象とし、冷却装置6を光源装置41近傍に配設する構成としても構わない。
【0047】
前記実施形態では、光源装置41は、放電発光型の光源装置で構成していたが、これに限らず、レーザダイオード、LED(Light Emitting Diode)、有機EL(Electro Luminescence)素子、シリコン発光素子等の各種固体発光素子を採用してもよい。
また、前記実施形態では、光源装置41を1つのみ用い色分離光学装置43にて3つの色光に分離していたが、色分離光学装置43を省略し、3つの色光をそれぞれ射出する3つの前記固体発光素子を光源装置として構成してもよい。
前記実施形態では、色合成光学装置としてクロスダイクロイックプリズム454を採用していたが、これに限らず、ダイクロイックミラーを複数用いることで各色光を合成する構成を採用してもよい。
【0048】
前記実施形態では、光学ユニット4は、平面視略L字形状を有するように形成されていたが、この平面形状は、いずれの形状でもよく、例えば、平面視略U字形状を有するように形成しても構わない。
前記実施形態では、プロジェクタ1は、液晶パネル451を3つ備える三板式のプロジェクタで構成していたが、これに限らず、液晶パネルを1つ備える単板式のプロジェクタで構成しても構わない。また、液晶パネルを2つ備えるプロジェクタや、液晶パネルを4つ以上備えるプロジェクタとして構成しても構わない。
前記実施形態では、光入射面と光射出面とが異なる透過型の液晶パネルを用いていたが、光入射面と光射出面とが同一となる反射型の液晶パネルを用いてもよい。
前記実施形態では、光変調装置として液晶パネルを用いていたが、マイクロミラーを用いたデバイスなど、液晶以外の光変調装置を用いてもよい。この場合は、光束入射側および光束射出側の偏光板452,453は省略できる。
【0049】
前記実施形態では、スクリーンを観察する方向から投射を行うフロントタイプのプロジェクタの例のみを挙げたが、本発明は、スクリーンを観察する方向とは反対側から投射を行うリアタイプのプロジェクタにも適用可能である。
前記実施形態では、冷却装置6をプロジェクタ1に搭載した構成を説明したが、これに限らず、その他の電子機器、例えば、パーソナルコンピュータ等に搭載し、内部の回路素子等を冷却する構成としても構わない。
【0050】
本発明を実施するための最良の構成などは、以上の記載で開示されているが、本発明は、これに限定されるものではない。すなわち、本発明は、主に特定の実施形態に関して特に図示され、かつ、説明されているが、本発明の技術的思想及び目的の範囲から逸脱することなく、以上述べた実施形態に対し、形状、材質、数量、その他の詳細な構成において、当業者が様々な変形を加えることができるものである。
したがって、上記に開示した形状、材質などを限定した記載は、本発明の理解を容易にするために例示的に記載したものであり、本発明を限定するものではないから、それらの形状、材質などの限定の一部もしくは全部の限定を外した部材の名称での記載は、本発明に含まれるものである。
【産業上の利用可能性】
【0051】
本発明のファン固定装置は、冷却ファンを容易に取り付けることができるため、プレゼンテーションやホームシアタに用いられるプロジェクタのファン固定装置として利用できる。
【図面の簡単な説明】
【0052】
【図1】本実施形態におけるプロジェクタの概略構成を模式的に示す図。
【図2】前記実施形態における電源ユニットおよび冷却装置の概略構成を示す斜視図。
【図3】前記実施形態における電源ユニットおよび冷却装置の概略構成を示す斜視図。
【図4】前記実施形態における冷却装置の概略構成を示す斜視図。
【図5】前記実施形態における冷却装置の概略構成を示す斜視図。
【図6】前記実施形態におけるファン固定装置の概略構成を示す斜視図。
【図7】前記実施形態におけるファン固定装置に対する遠心力ファンの取り付け方法を説明するための図。
【符号の説明】
【0053】
1・・・プロジェクタ、3・・・投射レンズ(投射光学装置)、61・・・遠心力ファン(冷却ファン)、62・・・ファン固定装置、411・・・光源装置、451・・・液晶パネル(光変調装置)、621・・・ベース板、623・・・第2押さえ部、6211・・・係合突起、6212・・・開口部、6231・・・第2基部、6232・・・第2延出部、6232A・・・第2延出部本体、6232B・・・第2吸振部材、Ax・・・ファン回転軸。
【出願人】 【識別番号】000002369
【氏名又は名称】セイコーエプソン株式会社
【出願日】 平成18年9月15日(2006.9.15)
【代理人】 【識別番号】110000637
【氏名又は名称】特許業務法人樹之下知的財産事務所

【識別番号】100079083
【弁理士】
【氏名又は名称】木下 實三

【識別番号】100094075
【弁理士】
【氏名又は名称】中山 寛二

【識別番号】100106390
【弁理士】
【氏名又は名称】石崎 剛


【公開番号】 特開2008−72019(P2008−72019A)
【公開日】 平成20年3月27日(2008.3.27)
【出願番号】 特願2006−250797(P2006−250797)