| 【発明の名称】 |
配線基板の製造方法及び製造装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】千葉 俊樹
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| 【要約】 |
【課題】本発明は、処理対象物に気泡が付かないように浸漬処理を行うことを目的とする。
【構成】貫通穴を有する基板と、配線にするために基板の第1の面21に貫通穴を塞ぐように貼り付けられた金属箔と、を含む対象物10を処理液20に浸漬する。対象物10を処理液20に浸漬する前に、基板の第1の面21とは反対側の第2の面22に対して処理液20を供給して、金属箔で塞がれた貫通穴内に処理液20を溜める。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 貫通穴を有する基板と、前記基板の第1の面に前記貫通穴を塞ぐように貼り付けられた金属箔と、を含む対象物を処理液に浸漬すること、及び、 前記対象物を前記処理液に浸漬する前に、前記基板の前記第1の面とは反対側の第2の面に対して前記処理液を供給して、前記金属箔で塞がれた前記貫通穴内に前記処理液を溜めること、 を含む配線基板の製造方法。 【請求項2】 請求項1に記載された配線基板の製造方法において、 前記処理液の供給を、シャワー又は噴霧によって行う配線基板の製造方法。 【請求項3】 請求項1又は2に記載された配線基板の製造方法において、 前記処理液が収容された処理槽の外側から内側に前記対象物は搬送され、 前記処理液の供給を、前記対象物の、搬送方向において前記処理槽上方の空間よりも手前に位置する部分に対して行う配線基板の製造方法。 【請求項4】 請求項1又は2に記載された配線基板の製造方法において、 前記処理液が溜められた処理槽へ、前記処理槽の内側に配置されたローラにガイドされて前記対象物は搬送され、 前記処理液の供給を、前記処理槽の上方で、前記対象物の、前記ローラとの接触が開始する部分に対して行う配線基板の製造方法。 【請求項5】 請求項1に記載された配線基板の製造方法において、 前記処理液の供給を、前記処理液を含んだロール状のスポンジを前記対象物に接触させることで行う配線基板の製造方法。 【請求項6】 処理液が溜められた処理槽と、 貫通穴を有する基板と、前記基板の第1の面に前記貫通穴を塞ぐように貼り付けられた金属箔と、を含む対象物を、前記処理液に浸漬させるために前記処理槽に搬送する搬送器と、 前記対象物が前記処理液に浸漬される前に、前記金属箔で塞がれた前記貫通穴内に前記処理液を溜めるように、前記基板の前記第1の面とは反対側の第2の面に前記処理液を供給する供給器と、 を含む配線基板の製造装置。 【請求項7】 請求項6に記載された配線基板の製造装置において、 前記供給器は、シャワー又はスプレーである配線基板の製造装置。 【請求項8】 請求項6又は7に記載された配線基板の製造装置において、 前記搬送器は、前記対象物を前記処理槽の外側から内側に搬送し、 前記供給器は、前記処理液の供給を、前記対象物の、搬送方向において前記処理槽上方の空間よりも手前に位置する部分に対して行う配線基板の製造装置。 【請求項9】 請求項6又は7に記載された配線基板の製造装置において、 前記搬送器は、前記対象物を前記処理槽にガイドする、前記処理槽の内側に配置されたローラであり、 前記供給器は、前記処理液の供給を、前記処理槽の上方で、前記対象物の、前記ローラとの接触が開始する部分に対して行う配線基板の製造装置。 【請求項10】 請求項6に記載された配線基板の製造装置において、 前記供給器は、前記対象物に接触する、前記処理液を含んだロール状のスポンジである配線基板の製造装置。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、配線基板の製造方法及び製造装置に関する。 【背景技術】 【0002】 配線基板の製造プロセスでは、電解脱脂(脂肪の除去)・化学研磨(金属箔の平坦化)・現像(フォトリソグラフィの一工程)など、処理液への浸漬処理が行われる。浸漬処理では、処理対象物に気泡が付着すると均一な処理ができないので気泡を除去することが必要である。 【0003】 特開2005−55681号公報には、処理液内で液圧によって気泡を配線基板から取り除くことが記載されているが、除去された気泡が処理液の液面に残存するので配線基板に再付着する可能性がある。 【特許文献1】特開2005−55681号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0004】 本発明は、処理対象物に気泡が付かないように浸漬処理を行うことを目的とする。 【課題を解決するための手段】 【0005】 (1)本発明に係る配線基板の製造方法は、 貫通穴を有する基板と、前記基板の第1の面に前記貫通穴を塞ぐように貼り付けられた金属箔と、を含む対象物を処理液に浸漬すること、及び、 前記対象物を前記処理液に浸漬する前に、前記基板の前記第1の面とは反対側の第2の面に対して前記処理液を供給して、前記金属箔で塞がれた前記貫通穴内に前記処理液を溜めること、 を含む。本発明によれば、浸漬前に貫通穴内に処理液を溜めるので、貫通穴内に気泡ができにくくなっており、これにより、処理の対象物に気泡が付かないように浸漬処理を行うことができる。 (2)この配線基板の製造方法において、 前記処理液の供給を、シャワー又は噴霧によって行ってもよい。 (3)この配線基板の製造方法において、 前記処理液が収容された処理槽の外側から内側に前記対象物は搬送され、 前記処理液の供給を、前記対象物の、搬送方向において前記処理槽上方の空間よりも手前に位置する部分に対して行ってもよい。 (4)この配線基板の製造方法において、 前記処理液が溜められた処理槽へ、前記処理槽の内側に配置されたローラにガイドされて前記対象物は搬送され、 前記処理液の供給を、前記処理槽の上方で、前記対象物の、前記ローラとの接触が開始する部分に対して行ってもよい。 (5)この配線基板の製造方法において、 前記処理液の供給を、前記処理液を含んだロール状のスポンジを前記対象物に接触させることで行ってもよい。 (6)本発明に係る配線基板の製造装置は、 処理液が溜められた処理槽と、 貫通穴を有する基板と、前記基板の第1の面に前記貫通穴を塞ぐように貼り付けられた金属箔と、を含む対象物を、前記処理液に浸漬させるために前記処理槽に搬送する搬送器と、 前記対象物が前記処理液に浸漬される前に、前記金属箔で塞がれた前記貫通穴内に前記処理液を溜めるように、前記基板の前記第1の面とは反対側の第2の面に前記処理液を供給する供給器と、 を含む。本発明によれば、浸漬前に貫通穴内に処理液を溜めるので、貫通穴内に気泡ができにくくなっており、これにより、処理の対象物に気泡が付かないように浸漬処理を行うことができる。 (7)この配線基板の製造装置において、 前記供給器は、シャワー又はスプレーであってもよい。 (8)この配線基板の製造装置において、 前記搬送器は、前記対象物を前記処理槽の外側から内側に搬送し、 前記供給器は、前記処理液の供給を、前記対象物の、搬送方向において前記処理槽上方の空間よりも手前に位置する部分に対して行ってもよい。 (9)この配線基板の製造装置において、 前記搬送器は、前記対象物を前記処理槽にガイドする、前記処理槽の内側に配置されたローラであり、 前記供給器は、前記処理液の供給を、前記処理槽の上方で、前記対象物の、前記ローラとの接触が開始する部分に対して行ってもよい。 (10)この配線基板の製造装置において、 前記供給器は、前記対象物に接触する、前記処理液を含んだロール状のスポンジであってもよい。 【発明を実施するための最良の形態】 【0006】 以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。 【0007】 (第1の実施の形態) 図1は、本発明の第1の実施の形態に係る配線基板の製造装置及び配線基板の製造方法を示す図である。本実施の形態では、対象物10を処理液20に浸漬する。その目的は、電解脱脂(脂肪の除去)・化学研磨(金属箔の平坦化)・現像(フォトリソグラフィの一工程)等である。 【0008】 図2(A)は対象物の平面図であり、図2(B)は図2(A)のIIB−IIB線断面図である。対象物10は、貫通穴(デバイスホール・スリット等)12を有する基板(樹脂基板・絶縁基板・フレキシブル基板等)14を含む。基板14は、テープである。基板14の第1の面には、貫通穴12を塞ぐように金属箔(銅箔等)16が貼り付けられている。貫通穴12が第1の面21で塞がれるので、その反対側の第2の面22に、貫通穴12によって凹部が形成される。金属箔16は、接着剤18によって接着されている。金属箔16は、最終的にはエッチングされて配線になるようにパターニングされるものである。対象物10は、TCP(Tape Carrier Package)用のテープキャリアを製造する中間製造物である。なお、基板14には貫通穴12以外に、金属箔16に塞がれない貫通穴(スプロケットホール等)が形成されていてもよい。 【0009】 本実施の形態では、対象物10を処理液20に浸漬する前に、基板14の第1の面21とは反対側の第2の面22に対して処理液20を供給して(図1参照)、金属箔16で塞がれた貫通穴12内に処理液20を溜める(図2(B)参照)。処理液20の供給は、シャワー又は噴霧によって行う。対象物10を、第1及び第2の面21,22が水平になるように配置して、処理液20を供給する。図1に示すように、第2の面22が下向きであってもよいし、変形例として上向きであってもよい。 【0010】 そして、対象物10を処理液20に浸漬する。対象物10を、溜められた処理液20の液面に対して第1及び第2の面21,22が垂直になるように浸漬する。基板14がテープであるため、リール・トゥ・リールで対象物10を搬送することができる。本実施の形態によれば、浸漬前に貫通穴12内に処理液20を溜めるので、浸漬時に貫通穴12内に気泡を巻き込みにくくなっており、これにより、対象物10に気泡が付かないように浸漬処理を行うことができる。 【0011】 配線基板の製造装置は、処理槽30を有し、処理液20は処理槽30に溜められている。対象物10は、ローラ(搬送器)32を介して、処理液20が収容された処理槽30の外側から内側に搬送され、処理液20への浸漬後、再び処理槽30の外側に引き出される。詳しくは、第1及び第2の面21,22を水平にして搬送されて来た対象物10を、ローラ32によって屈曲させて、第1及び第2の面21,22が鉛直方向に沿うように送り出す。そして、ローラ38を介して、第1及び第2の面21,22を水平にして、対象物10を処理液20内で搬送する。そして、ローラ40を介して、第1及び第2の面21,22が鉛直方向に沿うように対象物10を処理液20から引き出す。そして、ローラ42を介して、第1及び第2の面21,22が水平になるようにして対象物10を送り出す。ローラ32,38,40,42は、処理槽30の内側に配置されている。 【0012】 配線基板の製造装置は、対象物10の、搬送方向において処理槽30よりも上流側に位置する供給器34を有する。供給器34は、対象物10が処理液20に浸漬される前に、金属箔16で塞がれた貫通穴12内に処理液20を溜めるように、基板14の第1の面21とは反対側の第2の面22に処理液20を供給する。図1の例では、第2の面22が下を向いているので、供給器34の供給口が上を向いている。変形例として、第2の面22を上に向けて、供給器34の供給口を下に向けてもよい。供給器34は、シャワー又はスプレーである。供給器34は、処理液20の供給を、対象物10の、搬送方向において処理槽30上方の空間よりも手前に位置する部分に対して行う。 【0013】 配線基板の製造装置は、対象物10から垂れた処理液20の雫を受けるトレイ36を有する。これにより、処理槽30に溜められた処理液20の液面に、処理液20が滴下することによる気泡の発生を防止することができる。トレイ36に溜まった処理液20は、図示しないポンプによって処理槽30に送り出される。 【0014】 (第2の実施の形態) 図3は、本発明の第2の実施の形態に係る配線基板の製造装置及び配線基板の製造方法を示す図である。本実施の形態では、第1の実施の形態で説明した対象物10を使用し、これを処理液20に浸漬する。そのため、対象物10を、処理液20が溜められた処理槽50へ、処理槽50の内側に配置されたローラ32,38,40,42(第1の実施の形態で説明した)にガイドさせて搬送する。 【0015】 処理液20の供給は、処理槽50の上方で、対象物10の、ローラ32(処理液20に浸漬する直前のローラ)との接触が開始する部分に対して行う。処理液20の供給は供給器52によって行う。供給器52は、処理液20の供給口を、ローラ32との接触が開始する部分に向けてある。それ以外の点で、供給器52には第1の実施の形態で説明した供給器34の内容を適用することができる。ローラ32は、その一部(下端部)が処理槽50に溜められた処理液20に浸かっていることが好ましい。こうすることで、対象物10に付着した過剰な処理液20は、ローラ32を伝って、処理槽50に溜められた処理液20に流入する。こうするで、処理液20の雫が処理液20の液面に滴下しないので気泡の発生を防止することができる。本実施の形態でも、第1の実施の形態で説明した作用効果を達成することができる。 【0016】 (第3の実施の形態) 図4は、本発明の第2の実施の形態に係る配線基板の製造装置及び配線基板の製造方法を示す図である。本実施の形態では、図1に示す供給器34の代わりに、ロール状のスポンジ(供給器)60を使用する点で第1の実施の形態と相違する。それ以外の点については第1の実施の形態で説明した内容が該当する。スポンジ60は、処理液20を含んでいる。スポンジ60と押さえローラ62によって対象物10を挟んで、スポンジ60を対象物10に接触させる。スポンジ60は、基板14の第2の面22に接触させる。こうして、金属箔16で塞がれた貫通穴12内に処理液20を溜める。本実施の形態でも、第1の実施の形態で説明した作用効果を達成することができる。 【0017】 本発明は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、種々の変形が可能である。例えば、本発明は、実施の形態で説明した構成と実質的に同一の構成(例えば、機能、方法及び結果が同一の構成、あるいは目的及び結果が同一の構成)を含む。また、本発明は、実施の形態で説明した構成の本質的でない部分を置き換えた構成を含む。また、本発明は、実施の形態で説明した構成と同一の作用効果を奏する構成又は同一の目的を達成することができる構成を含む。また、本発明は、実施の形態で説明した構成に公知技術を付加した構成を含む。 【図面の簡単な説明】 【0018】 【図1】図1は、本発明の第1の実施の形態に係る配線基板の製造装置及び配線基板の製造方法を示す図である。 【図2】図2(A)は対象物の平面図であり、図2(B)は図2(A)のIIB−IIB線断面図である。 【図3】図3は、本発明の第2の実施の形態に係る配線基板の製造装置及び配線基板の製造方法を示す図である。 【図4】図4は、本発明の第3の実施の形態に係る配線基板の製造装置及び配線基板の製造方法を示す図である。 【符号の説明】 【0019】 10…対象物、 12…貫通穴 14…基板、 16…金属箔、 18…接着剤、 20…処理液、 21…第1の面 22…第2の面 30…処理槽、 32…ローラ、 34…供給器、 36…トレイ、 38…ローラ、 40…ローラ、 42…ローラ、 50…処理槽、 52…供給器、 60…スポンジ、 62…押さえローラ
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| 【出願人】 |
【識別番号】000002369 【氏名又は名称】セイコーエプソン株式会社
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| 【出願日】 |
平成18年9月13日(2006.9.13) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100090387 【弁理士】 【氏名又は名称】布施 行夫
【識別番号】100090398 【弁理士】 【氏名又は名称】大渕 美千栄
【識別番号】100101649 【弁理士】 【氏名又は名称】伊奈 達也
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| 【公開番号】 |
特開2008−71884(P2008−71884A) |
| 【公開日】 |
平成20年3月27日(2008.3.27) |
| 【出願番号】 |
特願2006−248325(P2006−248325) |
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