トップ :: H 電気 :: H05 他に分類されない電気技術




【発明の名称】 電子機器およびプリント基板ユニット
【発明者】 【氏名】飯島 崇

【要約】 【課題】一層の薄型化を実現することができる電子機器およびプリント基板ユニットを提供する。

【構成】ハウジング29の突部45は切り欠き43に受け入れられる。プリント基板22は突部45の周囲でハウジング29の平坦面46を受け止める。例えばプリント基板22の表面に突部45が受け止められる場合に比べて、プリント基板22の表面からハウジング29の高さは抑制される。電子機器11の一層の薄型化は実現される。しかも、切り欠き43はプリント基板22の輪郭を象ることから、プリント基板22に開口が形成される場合に比べて切り欠き43はプリント基板22に簡単に形成される。加えて、プリント基板22にハウジング29の輪郭よりも大きな切り欠きが形成される場合に比べて、切り欠き43の大きさは大幅に縮小される。プリント基板22の表面積は増大する。プリント基板22の表裏面にはこれまで以上に多くの導電パターンが形成される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
平坦面から突き出る突部をハウジングに区画するファンと、ハウジングの突部を受け入れる切り欠きを区画し、突部の周囲でハウジングの平坦面を受け止めるプリント基板とを備えることを特徴とする電子機器。
【請求項2】
請求項1に記載の電子機器において、前記突部に区画されて前記切り欠き内で開口する吸気口をさらに備えることを特徴とする電子機器。
【請求項3】
請求項1に記載の電子機器において、前記プリント基板の表面に形成されて、前記ハウジングを受け止める導電パターンをさらに備えることを特徴とする電子機器。
【請求項4】
請求項1に記載の電子機器において、前記突部から延びる配線と、前記プリント基板に形成されて前記切り欠きに接続され、配線を受け入れる配線用切り欠きとをさらに備えることを特徴とする電子機器。
【請求項5】
請求項1に記載の電子機器において、前記突部に収容されて前記ファンを駆動する駆動部をさらに備えることを特徴とする電子機器。
【請求項6】
平坦面から突き出る突部をハウジングに区画するファンと、ハウジングの突部を受け入れる切り欠きを区画し、突部の周囲でハウジングの平坦面を受け止めるプリント基板とを備えることを特徴とするプリント基板ユニット。
【請求項7】
請求項6に記載のプリント基板ユニットにおいて、前記突部に区画されて前記切り欠き内で開口する吸気口をさらに備えることを特徴とするプリント基板ユニット。
【請求項8】
請求項6に記載のプリント基板ユニットにおいて、前記プリント基板の表面に形成されて、前記ハウジングを受け止める導電パターンをさらに備えることを特徴とするプリント基板ユニット。
【請求項9】
請求項6に記載のプリント基板ユニットにおいて、前記突部から延びる配線と、前記プリント基板に形成されて前記切り欠きに接続され、配線を受け入れる配線用切り欠きとをさらに備えることを特徴とするプリント基板ユニット。
【請求項10】
請求項6に記載のプリント基板ユニットにおいて、前記突部に収容されて前記ファンを駆動する駆動部をさらに備えることを特徴とするプリント基板ユニット。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、例えばノートブックパーソナルコンピュータ(ノートパソコン)といった電子機器に関する。
【背景技術】
【0002】
例えば特許文献3に開示されるように、ノートパソコンにはプリント基板が組み込まれる。プリント基板上にはCPU(中央演算処理装置)パッケージが実装される。CPUパッケージの冷却にあたってヒートパイプが用いられる。ヒートパイプはファンに連結される。ファンで生成される気流はヒートパイプから熱を奪う。気流はノートパソコンの外側に排出される。こうしてCPUパッケージは冷却される。
【特許文献1】特許第3637304号公報
【特許文献2】特開平11−214877号公報
【特許文献3】特開2003−92483号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
ファンハウジングはプリント基板の表面に固定される。ファンハウジング内でプリント基板の表面には吸気口が形成される。こうした吸気口の形成には手間がかかってしまう。その一方で、ファンハウジングの天板には平坦面から突き出る突部が区画される。突部はプリント基板の表面から所定の高さに区画される。ノートパソコンの一層の薄型化にあたって、プリント基板およびファンの設計変更が求められる。
【0004】
本発明は、上記実状に鑑みてなされたもので、一層の薄型化を実現することができる電子機器およびプリント基板ユニットを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するために、本発明によれば、平坦面から突き出る突部をハウジングに区画するファンと、ハウジングの突部を受け入れる切り欠きを区画し、突部の周囲でハウジングの平坦面を受け止めるプリント基板とを備えることを特徴とする電子機器が提供される。
【0006】
こうした電子機器では、ハウジングの突部は切り欠きに受け入れられる。プリント基板は突部の周囲でハウジングの平坦面を受け止める。その結果、例えばプリント基板の表面に突部が受け止められる場合に比べて、プリント基板の表面からハウジングの高さは抑制される。電子機器の一層の薄型化は実現される。しかも、切り欠きはプリント基板の輪郭を象ることから、プリント基板に開口が形成される場合に比べて切り欠きはプリント基板に簡単に形成されることができる。
【0007】
加えて、前述されるように、プリント基板は突部の周囲でハウジングの平坦面を受け止める。プリント基板にハウジングの輪郭よりも大きな切り欠きが形成される場合に比べて、切り欠きの大きさは大幅に縮小されることができる。その結果、プリント基板の表面積は増大する。プリント基板の表裏面にはこれまで以上に多くの導電パターンが形成されることができる。
【0008】
こういった電子機器は、突部に区画されて切り欠き内で開口する吸気口をさらに備えてもよい。同様に、電子機器は、プリント基板の表面に形成されて、ハウジングを受け止める導電パターンをさらに備えてもよい。こうしてプリント基板上には多くの導電パターンが形成されることができる。その一方で、電子機器は、突部から延びる配線と、プリント基板に形成されて切り欠きに接続され、配線を受け入れる配線用切り欠きとをさらに備えてもよい。ハウジングの突部にはファンを駆動する駆動部が収容されればよい。
【0009】
以上のような電子機器の実現にあたってプリント基板ユニットが提供される。プリント基板ユニットは、平坦面から突き出る突部をハウジングに区画するファンと、ハウジングの突部を受け入れる切り欠きを区画し、突部の周囲でハウジングの平坦面を受け止めるプリント基板とを備えればよい。こうしたプリント基板ユニットは前述の電子機器の実現に大いに貢献することができる。
【発明の効果】
【0010】
以上のように本発明によれば、一層の薄型化を実現することができる電子機器およびプリント基板ユニットが提供される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下、添付図面を参照しつつ本発明の一実施形態を説明する。
【0012】
図1は本発明の一実施形態に係る電子機器の一具体例すなわちノートブックパーソナルコンピュータ(ノートパソコン)11の外観を概略的に示す。このノートパソコン11は、薄型の第1筐体すなわち本体筐体12と、この本体筐体12に揺動自在に連結される第2筐体すなわちディスプレイ用筐体13とを備える。本体筐体12は、ベース12aと、ベース12aに着脱自在に結合されるカバー12bとを備える。カバー12bの表面にはキーボード14やポインティングデバイス15といった入力装置が組み込まれる。利用者はこういった入力装置14、15から指示やデータを入力することができる。
【0013】
ディスプレイ用筐体13には例えばLCD(液晶ディスプレイ)パネルモジュール16が組み込まれる。LCDパネルモジュール16の画面は、ディスプレイ用筐体13に区画される窓孔17に臨む。画面にはテキストやグラフィックスが表示されることができる。利用者はそういったテキストやグラフィックスに基づきノートパソコン11の動作を確認することができる。ディスプレイ用筐体13は、本体筐体12に対する揺動を通じて本体筐体12に重ね合わせられることができる。
【0014】
図2に示されるように、本体筐体12内にはプリント基板ユニットすなわちマザーボード21が収容される。マザーボード21のプリント基板22には冷却ユニット23が取り付けられる。冷却ユニット23は、例えばCPU(中央演算処理装置)チップ24やビデオチップ25に覆い被さる伝熱板26と、伝熱板26に取り付けられるファン28とを備える。伝熱板26は例えばねじ27に基づきプリント基板22に固定される。CPUチップ24は例えばOS(オペレーティングシステム)やアプリケーションソフトウェアに基づき演算処理を実施する。ビデオチップ25は例えばCPUチップの演算処理に基づき画像処理を実行する。
【0015】
ファン28は、伝熱板26に取り付けられるファンハウジング29を備える。取り付けにあたってねじ30が用いられればよい。伝熱板26には吸気用開口31が形成される。ファンハウジング29の収容空間には羽根車32が収容される。ファンハウジング29には送風口33が区画される。送風口33は、ベース12aの側壁に区画される排気口34に向き合わせられる。羽根車32の回転に基づき生成される気流は吸気用開口31からファンハウジング29内に導入される。気流は送風口33および排気口34から本体筐体12の外側に排出される。ファンハウジング29の脇には配線35が延びる。
【0016】
図3に示されるように、ファンハウジング29は、底板36と、底板36の縁から立ち上がる囲み壁37とを備える。底板36には吸気用開口38が区画される。羽根車32は、回転体39と、回転体39の周囲で回転体39から放射状に広がる複数枚の羽根41とを備える。羽根車32が回転中心軸42回りで回転すると、吸気用開口31、38から回転中心軸42に沿って空気は導入される。羽根車32の回転で遠心方向に気流は生成される。伝熱板26、底板36および囲み壁37で前述の送風口33が区画される。送風口33は羽根車32の遠心方向外側に配置される。こうしたファン28はいわゆる遠心ファンを構成する。
【0017】
プリント基板22には切り欠き43が区画される。ファンハウジング29の底板36は切り欠き43の周囲でプリント基板22の表面に受け止められる。底板36の吸気用開口38は切り欠き43内で開口する。プリント基板22には配線用切り欠き44が区画される。配線用切り欠き44は切り欠き43の内端に接続される。配線用切り欠き44はファンハウジング29の輪郭よりも外側に区画される。配線用切り欠き44内には前述の配線35が受け入れられる。配線35は底板36の吸気用開口38からファンハウジング29内に延びる。配線35の一端は後述の電動モータに接続される。配線35の他端は例えばコネクタ(図示されず)に基づきプリント基板22に接続される。
【0018】
図4に示されるように、ファンハウジング29の底板36には突部45が区画される。突部45は底板36の平坦面46から例えばベース12aの底面に向かって突き出る。平坦面46は、回転中心軸42に直交する仮想平面に沿って広がればよい。突部45はプリント基板22の切り欠き43に受け入れられる。吸気用開口38は突部45に形成される。その一方で、プリント基板22は突部45の周囲で底板36の平坦面46を受け止める。突部45内には駆動部すなわち電動モータ47が収容される。電動モータ47は羽根車32を回転させる。電動モータ47には前述の配線35の一端が接続される。
【0019】
プリント基板22の表面にはファンハウジング29の底板36を受け止める導電パターン48が形成される。導電パターン48は、例えばプリント基板22上に実装されるCPUチップ24やビデオチップ25、その他の電子部品を接続する。プリント基板22の表面では導電パターン48上に絶縁シート49が覆い被さる。絶縁シート49は導電パターン48および底板36の間に挟み込まれる。絶縁シート49の働きで導電パターン48および底板36は電気的に絶縁されることができる。図5に示されるように、切り欠き43は吸気用開口38を部分的に囲めばよい。切り欠き43内で底板36は、例えばベース12aの底板から立ち上がるリブ(図示されず)に受け止められればよい。
【0020】
こういったノートパソコン11では、CPUチップ24やビデオチップ25は動作中に発熱する。CPUチップ24やビデオチップ25の熱は伝熱板26に伝達される。伝熱板26にはファン28が取り付けられる。ファン28は、吸気用開口31、38から回転中心軸42に沿って気流を導入する。羽根車32の回転で遠心方向に気流は生成される。気流は伝熱板26から熱を奪う。こうした気流は送風口33および排気口34から本体筐体12の外側に排出される。こうしてCPUチップ24やビデオチップ25は冷却されることができる。
【0021】
以上のようなノートパソコン11では、ファンハウジング29の突部45は切り欠き43に受け入れられる。プリント基板22は突部45の周囲でファンハウジング29の平坦面46を受け止める。その結果、例えばプリント基板22の表面に突部45が受け止められる場合に比べて、プリント基板22の表面からファンハウジング29の高さは抑制される。本体筐体12すなわちノートパソコン11の薄型化は実現される。しかも、切り欠き43はプリント基板22の輪郭を象ることから、プリント基板22に開口が形成される場合に比べて切り欠き43はプリント基板22に簡単に形成されることができる。
【0022】
加えて、前述されるように、プリント基板22は突部45の周囲でファンハウジング29の平坦面46を受け止める。プリント基板22にファンハウジング29の輪郭よりも大きな切り欠きが形成される場合に比べて、切り欠き43の大きさは大幅に縮小されることができる。その結果、プリント基板22の表面積は増大する。プリント基板22の表裏面にはこれまで以上に多くの導電パターン48が形成されることができる。例えば絶縁シート49の働きで導電パターン48はファンハウジング29の平坦面46を受け止めることができる。
【0023】
さらに、前述されるように、プリント基板22は突部45の周囲でファンハウジング29の平坦面46を受け止めることから、プリント基板22およびファンハウジング29の間には隙間は形成されない。プリント基板22にファンハウジング29の輪郭よりも大きな切り欠きが形成される場合に比べて、吸気用開口38にはプリント基板22の裏面に沿って生成される気流が効率的に流通することができる。プリント基板22の裏面に実装される電子部品は効率的に冷却されることができる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【図1】本発明に係る電子機器の一具体例すなわちノートブックパーソナルコンピュータの外観を概略的に示す
【図2】本体筐体の内部構造を概略的に示す斜視図である。
【図3】ファンの構造を概略的に示す拡大断面図である。
【図4】図3の4−4線に沿った断面図である。
【図5】図3に対応し、切り欠きの形状を概略的に示す断面図である。
【符号の説明】
【0025】
11 電子機器(ノートブックパーソナルコンピュータ)、21 プリント基板ユニット(マザーボード)、22 プリント基板、28 ファン、29 ハウジング(ファンハウジング)、35 配線、38 吸気口(吸気用開口)、43 切り欠き、44 配線用切り欠き、45 突部、46 平坦面、47 駆動部(電動モータ)、48 導電パターン。
【出願人】 【識別番号】000005223
【氏名又は名称】富士通株式会社
【出願日】 平成18年9月13日(2006.9.13)
【代理人】 【識別番号】100105094
【弁理士】
【氏名又は名称】山▲崎▼ 薫


【公開番号】 特開2008−71855(P2008−71855A)
【公開日】 平成20年3月27日(2008.3.27)
【出願番号】 特願2006−247607(P2006−247607)