| 【発明の名称】 |
電子部品吸着保持具 |
| 【発明者】 |
【氏名】安西 勝
【氏名】古木 哲
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| 【要約】 |
【課題】電子部品の吸着時に電子部品が変形したり損傷を受けたりすることを防止し、且つ電子部品の開放を速やかに行う。
【構成】電子部品吸着保持具10は、保持具本体11を備えている。保持具本体11は、少なくとも一部が電子部品20に接する吸着面11aと、その反対側のヒータ接触面11bと、4つの側面11cとを有している。電子部品吸着保持具10は、更に、保持具本体11を貫通する複数の吸気孔12と、吸気孔12に連通しないように保持具本体11に形成された通気路14を備えている。通気路14は、吸着面11aにおいて開口する開口部14aと、側面11cにおいて開口する開口部14bとを有している。通気路14は、吸着面11aに電子部品20が接している状態において開口部14aと保持具本体11の外部とを連通させる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 電子部品を吸着して保持するための電子部品吸着保持具であって、 少なくとも一部が前記電子部品に接する吸着面を有する保持具本体と、 前記保持具本体を貫通するように前記保持具本体に形成され、前記電子部品を吸着するために用いられる吸気孔と、 前記吸気孔に連通しないように前記保持具本体に形成された通気路とを備え、 前記吸気孔は、前記吸着面において開口する吸気口を有し、 前記通気路は、前記吸着面において開口する開口部を有し、前記吸着面に前記電子部品が接している状態において前記開口部と前記保持具本体の外部とを連通させることを特徴とする電子部品吸着保持具。 【請求項2】 前記開口部の少なくとも一部は、前記吸気口よりも、前記吸着面における中心に近い位置に配置されていることを特徴とする請求項1記載の電子部品吸着保持具。 【請求項3】 前記通気路は、前記開口部によって前記吸着面において開口している他に、前記保持具本体の外面のうちの前記吸着面以外の部分において開口していることを特徴とする請求項1または2記載の電子部品吸着保持具。 【請求項4】 前記通気路は、前記保持具本体を貫通していることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の電子部品吸着保持具。 【請求項5】 前記保持具本体は、前記吸着面に続く側面を有し、前記通気路は、一端が前記側面に配置されるように前記吸着面に形成された溝によって構成されていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の電子部品吸着保持具。 【請求項6】 前記電子部品は、互いに反対側を向いた第1および第2の面を有すると共に前記第2の面において開口する凹部を有する電子部品本体を備え、電子部品吸着保持具によって保持される際に前記第2の面が前記吸着面に接するものであり、 前記第2の面が前記吸着面に接している状態において前記吸気口が前記第2の面に面すると共に前記開口部の少なくとも一部が前記凹部に面するように、前記吸気口および開口部が配置され、 前記第2の面が前記吸着面に接している状態において、前記通気路は、前記凹部と前記吸着面とによって囲まれた中空部分を大気に開放することを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の電子部品吸着保持具。 【請求項7】 前記電子部品本体のうち、前記凹部における底部を形成する部分の厚みは、0.001〜5μmの範囲内であることを特徴とする請求項6記載の電子部品吸着保持具。 【請求項8】 前記通気路は、前記吸着面に形成され、前記開口部を形成する凹部と、この凹部と前記保持具本体の外部とを連通させる接続路とを含むことを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の電子部品吸着保持具。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、例えば半導体チップ等の電子部品を基板に実装する際に、電子部品を吸着して保持するための電子部品吸着保持具に関する。 【背景技術】 【0002】 従来、基板に電子部品を実装する方法としては、多種多様な方法が提案されている。そのうちの代表的な方法としてフリップチップ実装という方法がある。フリップチップ実装を行う場合には、電子部品には、バンプと呼ばれる突起電極が形成される。基板の表面には、導体層によって形成された電極(以下、基板電極と言う。)が配置されている。フリップチップ実装では、電子部品は、電子部品の突起電極を有する面が基板に向くように配置され、突起電極と基板電極とが直接あるいは導電性物質を介して電気的に接続される。フリップチップ実装では、例えば、突起電極と基板電極に熱および圧力を加えることによって突起電極と基板電極とを圧着または接合する。 【0003】 フリップチップ実装を行う場合には、一般的に、電子部品吸着保持具を用いて電子部品を吸着して保持する。ここで、図14を参照して、一般的な電子部品吸着保持具の構成について説明する。図14には、ほぼ直方体形状の電子部品120を保持するための電子部品吸着保持具110を示している。電子部品120は、互いに反対側を向いた第1および第2の面121a,121bを有する直方体形状の電子部品本体121と、第1の面121aに配置された複数の突起電極122とを備えている。 【0004】 電子部品吸着保持具110は、保持具本体111を備えている。この保持具本体111は、少なくとも一部が電子部品120に接する吸着面111aと、その反対側のヒータ接触面111bとを有している。電子部品吸着保持具110は、更に、保持具本体111を貫通するように保持具本体111に形成された吸気孔112を備えている。吸気孔112の一端は吸着面111aに配置され、吸気孔112の他端はヒータ接触面111bに配置されている。 【0005】 電子部品吸着保持具110には、温度調整可能なヒータ130が、ヒータ接触面111bに接触するように取り付けられる。ヒータ130には、吸気孔112に連通する吸気孔131が設けられている。電子部品吸着保持具110およびヒータ130は、実装装置におけるヘッドに取り付けられる。このヘッドは、水平方向および垂直方向に移動可能になっている。 【0006】 電子部品吸着保持具110によって電子部品120を保持する際には、吸着面111aを電子部品本体121における第2の面121bに当接させる。吸気孔112,131内の気体は、図示しない吸引装置によって吸引され、これにより、吸着面111aに電子部品120が吸着される。 【0007】 特許文献1の図7には、上記の電子部品吸着保持具110およびヒータ130と同様の構成の吸着ノズルおよびヒータを備えた電子部品実装ツールが記載されている。また、特許文献1の図2ないし図6には、吸着面に凹部が形成された吸着ノズルとヒータとを備えた電子部品実装ツールが記載されている。 【0008】 特許文献2には、半導体装置を吸引するための吸気孔と、この吸気孔と大気とを連通させる溝または孔とを備えた半導体装置搭載用吸着ノズルが記載されている。また、特許文献2には、他の態様の半導体装置搭載用吸着ノズルとして、半導体装置を吸引するための吸気孔と、この吸気孔と大気とを連通させる連通用の孔と、吸引時には連通用の孔を塞ぎ、吸引が停止すると開く弁とを備えた半導体装置搭載用吸着ノズルが記載されている。 【0009】 【特許文献1】特開2005−347621号公報 【特許文献2】特開2002−36161号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0010】 従来、図14に示したような一般的な電子部品吸着保持具110を用いた場合には、電子部品120の吸着時と開放時において、以下のような問題が生じていた。まず、電子部品120の吸着時においては、電子部品120が吸着面111aからわずかに離れた状態から急に電子部品120が吸着面111aに張り付くという現象が生じていた。この現象のため、特に電子部品120の強度が小さい場合に、電子部品120が変形したり損傷を受けたりするといった問題が生じていた。 【0011】 また、電子部品120の開放時においては、電子部品吸着保持具110による電子部品120の吸着を停止しても吸気孔112内の気体の圧力はすぐには大気圧に戻らないため、電子部品120を速やかに開放することができないという問題が生じていた。 【0012】 特許文献1の図2ないし図6に記載された電子部品実装ツールを用いた場合においても上記の問題は発生する。特許文献2に記載された半導体装置搭載用吸着ノズルによれば、電子部品を速やかに開放することが可能になる。しかしながら、特許文献2に記載されている複数の態様の半導体装置搭載用吸着ノズルのうち、弁を備えていないものでは、常に吸気孔と大気とが連通しているため、吸着力が低下するという問題点がある。また、特許文献2に記載されている複数の態様の半導体装置搭載用吸着ノズルのうち、弁を備えたものでは、構成が複雑になるという問題点がある。 【0013】 ところで、電子部品には一方の面において開口する凹部を有するものがある。以下、このような凹部を有する電子部品を基板に実装する方法の一例について説明する。図15は、凹部を有する電子部品の一例を示す斜視図である。図16は、図15に示した電子部品を基板に実装する方法の一例を説明するための断面図である。 【0014】 図15に示した電子部品150は、互いに反対側を向いた第1および第2の面151a,151bを有する電子部品本体151と、第1の面151aに配置された複数の突起電極152(図16参照)とを備えている。電子部品本体151は、第2の面151bにおいて開口する凹部153を有している。電子部品本体151のうち、凹部153における底部を形成する部分(以下、底部形成部分と言う。)154の厚みは、凹部153の周辺の部分(以下、周辺部分と言う。)155の厚みよりも小さい。図15に示したような凹部を有する電子部品としては、例えば、ダイヤフラム型の半導体圧力センサがある。 【0015】 この例では、図15に示した電子部品150を基板に実装する際に、図16に示した電子部品吸着保持具160を用いて電子部品150を吸着して保持する。この電子部品吸着保持具160は、保持具本体161を備えている。この保持具本体161は、少なくとも一部が電子部品150に接する吸着面161aと、その反対側のヒータ接触面161bとを有している。電子部品吸着保持具160は、更に、保持具本体161を貫通するように保持具本体161に形成された複数の吸気孔162と、ヒータ接触面161bに設けられた凹部163とを備えている。各吸気孔162の一端は吸着面161aに配置され、各吸気孔162の他端は凹部163に連通している。 【0016】 電子部品吸着保持具160には、温度調整可能なヒータ130が、ヒータ接触面161bに接触するように取り付けられる。ヒータ130には吸気孔131が設けられている。この吸気孔131は、凹部163に連通する。電子部品吸着保持具160およびヒータ130は、実装装置におけるヘッドに取り付けられる。 【0017】 電子部品吸着保持具160によって電子部品150を保持する際には、吸着面161aを電子部品本体151における面151bに当接させる。電子部品吸着保持具160における吸気孔162の一端は、面151bに当接する位置、すなわち周辺部分155に当接する位置に配置されている。吸気孔162内の気体は、図示しない吸引装置によって吸引される。これにより、吸気孔162および凹部163内の気体も吸引装置によって吸引される。その結果、吸着面161aに電子部品150が吸着される。 【0018】 電子部品150が実装される基板170は、互いに反対側を向いた2つの面を有する基板本体171と、この基板本体171における一方の面に配置された複数の基板電極172とを備えている。基板本体171は、貫通する開口部173を有している。基板170は、基板電極172が上を向くように、支持台180の上に載置される。 【0019】 電子部品150を基板170に実装する際には、基板電極172の上に、液状の熱硬化性樹脂190が配置される。また、電子部品150は、電子部品吸着保持具160によって保持されて、底部形成部分154が開口部173に対向し且つ突起電極152が基板電極172に対向するように、基板170の上方に配置される。次に、電子部品吸着保持具160を下降させて、突起電極152と基板電極172とを接触させる。次に、突起電極152と基板電極172が密着するように、電子部品吸着保持具160によって電子部品150を加圧すると共に、ヒータ130によって、電子部品吸着保持具160および電子部品150を介して、突起電極152、基板電極172および熱硬化性樹脂190を加熱する。これにより、突起電極152と基板電極172とが接続されると共に、熱硬化性樹脂190が硬化して突起電極152と基板電極172との接続部分の周囲が封止される。 【0020】 次に、図17を参照して、上記の実装方法における問題点について説明する。従来、図15に示した電子部品150を図16に示した電子部品吸着保持具160によって吸着する際に、電子部品150の底部形成部分154が変形したり損傷を受けたりする場合があった。以下、その原因について、図17を参照して考察する。図17は、保持具本体161の吸着面161aと電子部品本体151の面151bとが接触する直前の状態、すなわち電子部品150が吸着面161aからわずかに離れた状態を表している。このとき既に、吸気孔162内の気体は吸引されている。そのため、吸着面161aと面151bとが接触する直前には、吸着面161aと面151bとの間の隙間を通じて、凹部153内の気体が吸気孔162へ吸引され、凹部153と吸着面161aとによって囲まれた中空部分内の気体の圧力が大気圧よりも小さくなると考えられる。そして、これにより、特に厚みおよび強度の小さい底部形成部分154が、図17に示したように変形したり、更には損傷を受けたりする場合があると考えられる。なお、特許文献1,2のいずれによっても、この問題点を解決することはできない。 【0021】 本発明はかかる問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、電子部品を吸着して保持するための電子部品吸着保持具であって、電子部品の吸着時に電子部品が変形したり損傷を受けたりすることを防止でき、且つ電子部品の開放を速やかに行うことができるようにした電子部品吸着保持具を提供することにある。 【課題を解決するための手段】 【0022】 本発明の電子部品吸着保持具は、電子部品を吸着して保持するためのものである。この電子部品吸着保持具は、少なくとも一部が電子部品に接する吸着面を有する保持具本体と、保持具本体を貫通するように保持具本体に形成され、電子部品を吸着するために用いられる吸気孔と、吸気孔に連通しないように保持具本体に形成された通気路とを備えている。吸気孔は、吸着面において開口する吸気口を有している。通気路は、吸着面において開口する開口部を有し、吸着面に電子部品が接している状態において開口部と保持具本体の外部とを連通させる。 【0023】 本発明の電子部品吸着保持具を用いて電子部品を吸着する際には、電子部品が吸着面からわずかに離れた状態のときに、吸着面と電子部品との間に通気路を通して気体が供給される。これにより、電子部品の吸着時に電子部品が変形したり損傷を受けたりすることを防止できる。また、本発明の電子部品吸着保持具では、電子部品を吸着した状態から電子部品を開放する際にも、吸着面と電子部品との間に通気路を通して気体が供給される。これにより、電子部品の開放を速やかに行うことが可能になる。 【0024】 本発明の電子部品吸着保持具において、開口部の少なくとも一部は、吸気口よりも、吸着面における中心に近い位置に配置されていてもよい。 【0025】 また、本発明の電子部品吸着保持具において、通気路は、開口部によって吸着面において開口している他に、保持具本体の外面のうちの吸着面以外の部分において開口していてもよい。 【0026】 また、本発明の電子部品吸着保持具において、通気路は、保持具本体を貫通していてもよい。 【0027】 また、本発明の電子部品吸着保持具において、保持具本体は、吸着面に続く側面を有し、通気路は、一端が側面に配置されるように吸着面に形成された溝によって構成されていてもよい。 【0028】 また、本発明の電子部品吸着保持具が適用される電子部品は、互いに反対側を向いた第1および第2の面を有すると共に第2の面において開口する凹部を有する電子部品本体を備え、電子部品吸着保持具によって保持される際に第2の面が吸着面に接するものであってもよい。この場合、第2の面が吸着面に接している状態において吸気口が第2の面に面すると共に開口部の少なくとも一部が凹部に面するように、吸気口および開口部が配置されていてもよい。また、第2の面が吸着面に接している状態において、通気路は、凹部と吸着面とによって囲まれた中空部分を大気に開放してもよい。 【0029】 また。電子部品本体のうち、上記凹部における底部を形成する部分の厚みは、0.001〜5μmの範囲内であってもよい。 【0030】 また、本発明の電子部品吸着保持具において、通気路は、吸着面に形成され、前口部を形成する凹部と、この凹部と保持具本体の外部とを連通させる接続路とを含んでいてもよい。 【発明の効果】 【0031】 本発明の電子部品吸着保持具を用いて電子部品を吸着する際には、電子部品が吸着面からわずかに離れた状態のときに、吸着面と電子部品との間に通気路を通して気体が供給される。これにより、本発明の電子部品吸着保持具によれば、電子部品の吸着時に電子部品が変形したり損傷を受けたりすることを防止することができるという効果を奏する。また、本発明の電子部品吸着保持具では、電子部品を吸着した状態から電子部品を開放する際にも、吸着面と電子部品との間に通気路を通して気体が供給される。これにより、本発明の電子部品吸着保持具によれば、電子部品の開放を速やかに行うことができるという効果を奏する。 【発明を実施するための最良の形態】 【0032】 [第1の実施の形態] 以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。図1は、本発明の第1の実施の形態に係る電子部品吸着保持具および電子部品の断面図である。図2は、図1に示した電子部品吸着保持具の平面図である。図3は、図1に示した電子部品吸着保持具の底面図である。図4は、図1に示した電子部品の斜視図である。なお、図1は、図2においてA−A線で示される断面を表している。 【0033】 始めに、図1および図4を参照して、本実施の形態に係る電子部品吸着保持具が適用される電子部品20について説明する。電子部品20は、互いに反対側を向いた第1および第2の面21a,21bを有する電子部品本体21と、第1の面21aに配置された複数の突起電極22とを備えている。電子部品本体21は、第2の面21bにおいて開口する凹部23を有している。電子部品本体21のうち、凹部23における底部を形成する部分(以下、底部形成部分と言う。)24の厚みは、凹部23の周辺の部分(以下、周辺部分と言う。)25の厚みよりも小さい。 【0034】 また、電子部品本体21は、互いに反対側を向いた2つの面を有する基体211と、この基体211の一方の面に接合された回路層212とを有している。基体211における2つの面のうち、回路層212に接合された面とは反対側の面は面21bを構成している。回路層212における2つの面のうち、基体211に接合された面とは反対側の面は面21aを構成している。回路層212には、突起電極22に接続された回路が形成されている。基体211には、2つの面のそれぞれに開口部を有する貫通した孔が形成されている。回路層212は、この孔の一方の開口部を塞いでいる。底部形成部分24は、回路層212のうち、上記開口部を塞ぐ部分によって構成されている。底部形成部分24の厚みは、例えば0.001〜5μmの範囲内である。周辺部分25は、基体211と、回路層212のうちの基体211に重なる部分とによって構成されている。また、回路層212のうち、上記開口部を塞ぐ部分には、開口部よりも小さな径の孔26が設けられている。なお、孔26は、設けられていなくてもよいし、複数設けられていてもよい。このような形状の電子部品20としては、例えば、ダイヤフラム型の半導体圧力センサがある。 【0035】 本実施の形態に係る電子部品吸着保持具10は、例えば電子部品20を基板に実装する際に、電子部品20を吸着して保持するためのものである。また、電子部品吸着保持具10は、吸着して保持した電子部品20を持ち上げることができるものである。電子部品吸着保持具10は、保持具本体11を備えている。この保持具本体11は、少なくとも一部が電子部品20に接する吸着面11aと、その反対側のヒータ接触面11bと、吸着面11aに続く4つの側面11cとを有している。 【0036】 電子部品吸着保持具10は、更に、保持具本体11を貫通するように保持具本体11に形成された複数の吸気孔12と、ヒータ接触面11bに設けられた凹部13とを備えている。各吸気孔12は、吸着面11aにおいて開口する吸気口12aを有している。また、各吸気孔12は凹部13に連通している。吸気孔12は、電子部品20を吸着するために用いられる。本実施の形態では、吸気孔12は4つ設けられている。 【0037】 電子部品吸着保持具10は、更に、吸気孔12に連通しないように保持具本体11に形成された通気路14を備えている。通気路14は、保持具本体11を貫通するように形成された孔によって構成されている。また、通気路14は、吸着面11aにおいて開口する開口部14aと、側面11cにおいて開口する開口部14bとを有している。通気路14を構成する孔は、開口部14aから吸着面11aに対して垂直な方向に延びる部分と、開口部14bから側面11cに対して垂直な方向に延びる部分とが接続されて構成されている。通気路14は、吸着面11aに電子部品20が接している状態において開口部14aと保持具本体11の外部とを連通させる。開口部14aは、4つの吸気口12aよりも、吸着面11aにおける中心に近い位置に配置されている。 【0038】 次に、図5および図6を参照して、電子部品吸着保持具10を用いた電子部品20の実装方法について説明する。図5は、電子部品吸着保持具10を用いた電子部品20の実装方法における一工程を示す断面図である。図6は、図5に示した工程に続く工程を示す断面図である。 【0039】 図5に示したように、電子部品吸着保持具10には、温度調整可能なヒータ30が、ヒータ接触面11bに接触するように取り付けられる。ヒータ30には吸気孔31が設けられている。この吸気孔31は、凹部13に連通する。電子部品吸着保持具10およびヒータ30は、実装装置におけるヘッド40に取り付けられる。ヘッド40は、水平方向および垂直方向に移動可能になっている。このヘッド40には、吸気孔31に連通する吸気孔41が設けられている。吸気孔41は、図示しない吸引装置に接続される。 【0040】 電子部品吸着保持具10によって電子部品20を保持する際には、吸着面11aを電子部品本体21における面21bに当接させる前に、吸引装置によって、吸気孔12、凹部13および吸気孔31,41内の気体の吸引を開始する。次に、吸着面11aを電子部品本体21における面21bに当接させる。吸気口12aは、面21bが吸着面11aに接している状態において面21bに面する位置に配置されている。そのため、吸気孔12内の気体が吸引されると、吸着面11aに電子部品20が吸着される。一方、開口部14aは、面21bが吸着面11aに接している状態において凹部23に面するように配置されている。そのため、面21bが吸着面11aに接している状態において、通気路14は、凹部23と吸着面11aとによって囲まれた中空部分を大気に開放する。 【0041】 電子部品20が実装される基板70は、互いに反対側を向いた2つの面を有する基板本体71と、この基板本体71における一方の面に配置された複数の基板電極72とを備えている。基板本体71は、貫通する開口部73を有している。基板70は、基板電極72が上を向くように、支持台80の上に載置される。 【0042】 図5に示したように、電子部品20を基板70に実装する際には、基板電極72の上に、液状の熱硬化性樹脂90が配置される。また、電子部品20は、電子部品吸着保持具10によって保持され且つ持ち上げられて、底部形成部分24が開口部73に対向し且つ突起電極22が基板電極72に対向するように、基板70の上方に配置される。 【0043】 次に、図6に示したように、電子部品吸着保持具10を下降させて、突起電極22と基板電極72とを接触させる。次に、突起電極22と基板電極72が密着するように、電子部品吸着保持具10によって電子部品20を加圧すると共に、ヒータ30によって、電子部品吸着保持具10および電子部品20を介して、突起電極22、基板電極72および熱硬化性樹脂90を加熱する。これにより、突起電極22と基板電極72とが接続されると共に、熱硬化性樹脂90が硬化して突起電極22と基板電極72との接続部分の周囲が封止される。このようにして、基板70に対する電子部品20の実装が終了する。その後、吸気孔12、凹部13および吸気孔31,41内の気体の吸引を停止して、電子部品吸着保持具10による電子部品20の吸着を停止する。これにより、電子部品吸着保持具10は、電子部品20を開放する。 【0044】 次に、本実施の形態に係る電子部品吸着保持具10の効果について説明する。まず、電子部品吸着保持具10を用いて電子部品20を吸着する際には、電子部品20が吸着面11aからわずかに離れた状態のときに、吸着面11aと電子部品20との間に通気路14を通して気体が供給される。そのため、本実施の形態によれば、電子部品20が吸着面11aからわずかに離れた状態から急に電子部品20が吸着面11aに張り付くという現象が緩和され、電子部品20が変形したり損傷を受けたりすることを防止することができる。 【0045】 また、電子部品20が吸着面11aからわずかに離れた状態のときには、吸着面11aと電子部品本体21の面21bとの間の隙間を通じて、凹部23内の気体が吸気孔12へ吸引される。このとき、凹部23と吸着面11aとによって囲まれた中空部分内の気体の圧力が大気圧よりも大幅に小さくなると、特に厚みおよび強度の小さい底部形成部分24が変形したり損傷を受けたりするおそれがある。しかし、本実施の形態では、通気路14が、凹部23と吸着面11aとによって囲まれた中空部分を大気に開放していることから、中空部分内の気体の圧力が大気圧よりも大幅に小さくなることを防止することができる。これにより、本実施の形態によれば、電子部品20のうちの特に底部形成部分24が変形したり損傷を受けたりすることを防止することができる。 【0046】 また、電子部品吸着保持具10が、電子部品20を吸着した状態から電子部品20を開放する際にも、吸着面11aと電子部品20との間に通気路14を通して気体が供給される。そのため、本実施の形態に係る電子部品吸着保持具10によれば、電子部品20の開放を速やかに行うことができる。 【0047】 なお、本実施の形態に係る電子部品吸着保持具10は、図1に示した形態の電子部品20に限らず、種々の形態の電子部品に適用することができる。以下、図7および図8を参照して、本実施の形態に係る電子部品吸着保持具10を他の形態の電子部品に適用した例について説明する。 【0048】 図7に示した例では、電子部品20は、互いに反対側を向いた第1および第2の面21a,21bを有する電子部品本体21と、第1の面21aに配置された複数の突起電極22とを備えている。この例では、電子部品本体21は凹部を有していない。電子部品本体21は、互いに反対側を向いた2つの面を有する基体211と、この基体211の一方の面に接合された回路層212とを有している。基体211における2つの面のうち、回路層212に接合された面とは反対側の面は面21bを構成している。回路層212における2つの面のうち、基体211に接合された面とは反対側の面は面21aを構成している。回路層212には、突起電極22に接続された回路が形成されている。電子部品吸着保持具10によって図7に示した電子部品20を保持する際には、吸着面11aを電子部品本体21における面21bに当接させる。 【0049】 電子部品吸着保持具10によって図7に示した電子部品20を保持する場合には、図1に示した形態の電子部品20を保持する場合における効果のうち、中空部分内の気体の圧力が大気圧よりも大幅に小さくなることを防止するという効果は得られない。しかし、その他の効果については、図1に示した形態の電子部品20を保持する場合と同様に得ることができる。特に、図7に示した電子部品20が薄い場合には、電子部品吸着保持具10によって図7に示した電子部品20を保持することにより、電子部品20を吸着する際に電子部品20が変形したり損傷を受けたりすることを防止することができるという電子部品吸着保持具10の効果が顕著に発揮される。 【0050】 図8に示した例では、電子部品20は、互いに反対側を向いた第1および第2の面21a,21bを有する電子部品本体21と、第1の面21aに配置された複数の突起電極22とを備えている。電子部品本体21は、互いに反対側を向いた2つの面を有する基体211と、この基体211の一方の面に接合された回路層212とを有している。基体211における2つの面のうち、回路層212に接合された面とは反対側の面は面21bを構成している。回路層212における2つの面のうち、基体211に接合された面とは反対側の面は面21aを構成している。回路層212には、突起電極22に接続された回路が形成されている。基体211には、回路層212に接合された面において開口部を有する凹部が形成されている。回路層212は、この開口部を塞いでいる。電子部品本体21は、基体211の凹部と回路層212とによって形成された中空部分27を有している。また、回路層212のうち、上記開口部を塞ぐ部分には、開口部よりも小さな径の孔26が設けられている。なお、孔26は、設けられていなくてもよいし、複数設けられていてもよい。電子部品吸着保持具10によって図8に示した電子部品20を保持する際には、吸着面11aを電子部品本体21における面21bに当接させる。 【0051】 電子部品吸着保持具10によって図8に示した電子部品20を保持する場合には、図1に示した形態の電子部品20を保持する場合における効果のうち、中空部分内の気体の圧力が大気圧よりも大幅に小さくなることを防止するという効果は得られない。しかし、その他の効果については、図1に示した形態の電子部品20を保持する場合と同様に得ることができる。特に、図8に示した電子部品20では、基体211のうち、凹部における底部を形成する底部形成部分211aの厚みおよび強度が小さい。そのため、電子部品吸着保持具10によって図8に示した電子部品20を保持する場合には、特に、基体211のうちの底部形成部分211aが変形したり損傷を受けたりすることを防止することができる。 【0052】 [第2の実施の形態] 次に、図9を参照して、本発明の第2の実施の形態について説明する。図9は、本実施の形態に係る電子部品吸着保持具および電子部品の断面図である。本実施の形態に係る電子部品吸着保持具10は、第1の実施の形態における通気路14の代わりに、通気路15を備えている。通気路15は、吸気孔12に連通しないように保持具本体11に形成されている。また、通気路15は、保持具本体11を貫通するように形成された孔によって構成されている。また、通気路15は、吸着面11aにおいて開口する開口部15aと、側面11cにおいて開口する開口部15bとを有している。通気路15を構成する孔は、開口部14aと開口部14bとを最短距離で結ぶように直線状に延びている。本実施の形態におけるその他の構成、作用および効果は、第1の実施の形態と同様である。 【0053】 [第3の実施の形態] 次に、図10を参照して、本発明の第3の実施の形態について説明する。図10は、本実施の形態に係る電子部品吸着保持具および電子部品の断面図である。本実施の形態に係る電子部品吸着保持具10は、第1の実施の形態における通気路14の代わりに、通気路16を備えている。通気路16は、吸気孔12に連通しないように保持具本体11に形成されている。また、通気路16は、一端が保持具本体11の側面11c配置されるように吸着面11aに形成された溝によって構成されている。また、通気路16は、吸着面11aにおいて開口する開口部16aと、側面11cにおいて開口する開口部16bとを有している。開口部16aの一部は、吸気口12aよりも、吸着面11aにおける中心に近い位置に配置されている。通気路16は、吸着面11aに電子部品20が接している状態において開口部16aと保持具本体11の外部とを連通させる。本実施の形態におけるその他の構成、作用および効果は、第1の実施の形態と同様である。 【0054】 なお、第1ないし第3の実施の形態の中では、第1の実施の形態が最も好ましい。その第1の理由は、第1の実施の形態における通気路14は、第2の実施の形態における通気路15および第3の実施の形態における通気路16に比べて精度よく形成することができるためである。また、第2の理由は、第1の実施の形態における通気路14は、第2の実施の形態における通気路15および第3の実施の形態における通気路16に比べて長いと共に屈曲しているため、通気路の存在による吸着力の低下を抑制することができ、電子部品20を安定して保持することが可能になるためである。 【0055】 [第4の実施の形態] 次に、図11を参照して、本発明の第4の実施の形態について説明する。図11は、本実施の形態に係る電子部品吸着保持具を用いた電子部品の実装方法を示す断面図である。本実施の形態に係る電子部品吸着保持具10では、通気路14は、保持具本体11を貫通するように形成されている。また、通気路14は、吸着面11aにおいて開口する開口部14aと、側面11cにおいて開口する開口部14bとを有している。通気路14は、吸着面11aにおいて開口するように保持具本体11に形成された凹部141と、この凹部141と開口部14bとを接続する孔よりなる接続路142とを有している。凹部141は開口部14aを形成している。接続路142は、凹部141と保持具本体11の外部とを連通させる。開口部14aの直径は、接続路142の内径および開口部14bの直径よりも大きい。通気路14は、吸着面11aに電子部品20が接している状態において開口部14aと保持具本体11の外部とを連通させる。開口部14aは、4つの吸気口12aよりも、吸着面11aにおける中心に近い位置に配置されている。 【0056】 本実施の形態に係る電子部品吸着保持具10は、ヒータを内蔵した支持台80と組み合わせて用いられる場合に適している。以下、図11を参照して、ヒータを内蔵した支持台80と本実施の形態に係る電子部品吸着保持具10とを用いて、電子部品20を基板70に実装する方法の一例について説明する。 【0057】 この例では、電子部品吸着保持具10は、ヒータ30を介さずに、実装装置におけるヘッド40に取り付けられる。この場合、ヘッド40の吸気孔41は、電子部品吸着保持具10の凹部13に連通する。また、吸気孔41は、図示しない吸引装置に接続される。 【0058】 図11に示した例では、電子部品20は、互いに反対側を向いた第1および第2の面21a,21bを有する電子部品本体21と、第1の面21aに配置された複数の突起電極22とを備えている。この例では、電子部品本体21は凹部を有していない。電子部品本体21は、互いに反対側を向いた2つの面を有する基体211と、この基体211の一方の面に接合された回路層212とを有している。基体211における2つの面のうち、回路層212に接合された面とは反対側の面は面21bを構成している。回路層212における2つの面のうち、基体211に接合された面とは反対側の面は面21aを構成している。回路層212には、突起電極22に接続された回路が形成されている。 【0059】 図11に示した例における実装方法では、電子部品吸着保持具10によって電子部品20を保持する際には、吸着面11aを電子部品本体21における面21bに当接させる前に、吸引装置によって、吸気孔12、凹部13および吸気孔41内の気体の吸引を開始する。次に、吸着面11aを電子部品本体21における面21bに当接させる。これにより、吸着面11aに電子部品20が吸着される。 【0060】 図11に示した例における実装方法では、電子部品20が実装される基板70は、ヒータを内蔵した支持台80の上に載置される。この例における基板70の構成は、図5および図6に示した基板70と同様である。電子部品20を基板70に実装する際には、基板電極72の上に、液状の熱硬化性樹脂90が配置される。また、電子部品20は、電子部品吸着保持具10によって保持されて、突起電極22が基板電極72に対向するように、基板70の上方に配置される。 【0061】 次に、電子部品吸着保持具10を下降させて、突起電極22と基板電極72とを接触させる。次に、突起電極22と基板電極72が密着するように、電子部品吸着保持具10によって電子部品20を加圧すると共に、支持台80に内蔵されたヒータによって、基板70を介して、突起電極22、基板電極72および熱硬化性樹脂90を加熱する。これにより、突起電極22と基板電極72とが接続されると共に、熱硬化性樹脂90が硬化して突起電極22と基板電極72との接続部分の周囲が封止される。これにより、基板70に対する電子部品20の実装が終了する。その後、吸気孔12、凹部13および吸気孔41内の気体の吸引を停止して、電子部品吸着保持具10による電子部品20の吸着を停止する。これにより、電子部品吸着保持具10は、電子部品20を開放する。 【0062】 この例では、支持台80に内蔵されたヒータによって、突起電極22、基板電極72および熱硬化性樹脂90を加熱するため、電子部品20から電子部品吸着保持具10に伝わる熱の量は少ない方がよい。電子部品吸着保持具10に設けられた凹部141は、吸着面11aと電子部品本体21における面21bとの接触面積を少なくして、電子部品20から電子部品吸着保持具10に伝わる熱の量を少なくする機能を有している。 【0063】 ところで、電子部品吸着保持具10に凹部141が設けられている場合において、接続路142が設けられていないと、以下のような問題が生じる。すなわち、電子部品吸着保持具10によって電子部品20を吸着する際において、電子部品20が吸着面11aからわずかに離れた状態のときに、吸着面11aと電子部品本体21の面21bとの間の隙間を通じて、凹部141内の気体が吸気孔12へ吸引される。このとき、凹部141と面21bとによって囲まれた中空部分内の気体の圧力が大気圧よりも大幅に小さくなると、電子部品20が変形したり損傷を受けたりするおそれがある。これは、特に、電子部品20が薄い場合に顕著になる。 【0064】 これに対して、本実施の形態では、凹部141に連通する接続路142が、凹部141と面21bとによって囲まれた中空部分を大気に開放していることから、中空部分内の気体の圧力が大気圧よりも大幅に小さくなることを防止することができる。これにより、本実施の形態によれば、電子部品20が変形したり損傷を受けたりすることを防止することができる。 【0065】 なお、本実施の形態に係る電子部品吸着保持具10は、図1に示した電子部品20を図1に示した態様と同様の態様で保持する場合や、図8に示した電子部品20を図8に示した態様と同様の態様で保持する場合にも用いることができる。 【0066】 次に、図12および図13を参照して、本実施の形態に係る電子部品吸着保持具10の変形例について説明する。この変形例の電子部品吸着保持具10は、電子部品20の突起電極22が上を向くように電子部品20を基板に実装する場合に適している。変形例の電子部品吸着保持具10では、吸気孔12の内径が、突起電極22における最大の直径よりも大きくなっている。また、変形例の電子部品吸着保持具10では、吸気孔12は、吸着面11aを電子部品本体21における面21aに対向させたときに突起電極22に対向する位置に配置されている。変形例の電子部品吸着保持具10によって電子部品20を保持する際には、図12に示したように、突起電極22が吸気孔12内に収容されるように、吸着面11aを電子部品本体21における面21aに当接させる。このように電子部品吸着保持具10によって保持された電子部品20は、面21bが基板に向くように基板上に実装される。 【0067】 図12には、変形例の電子部品吸着保持具10によって、図1に示した電子部品20を、図1に示した態様とは上下が反対になるように保持した例を示している。この場合には、前述のように、凹部141と面21aとによって囲まれた中空部分内の気体の圧力が大気圧よりも大幅に小さくなると、電子部品20のうち、特に厚みおよび強度の小さい底部形成部分24が変形したり損傷を受けたりするおそれがある。しかし、この変形例の電子部品吸着保持具10によれば、凹部141に連通する接続路142が、凹部141と面21aとによって囲まれた中空部分を大気に開放していることから、中空部分内の気体の圧力が大気圧よりも大幅に小さくなることを防止することができる。これにより、この変形例によれば、電子部品20のうちの特に底部形成部分24が変形したり損傷を受けたりすることを防止することができる。 【0068】 図13には、変形例の電子部品吸着保持具10によって、図8に示した電子部品20を、図8に示した態様とは上下が反対になるように保持した例を示している。この場合には、前述のように、凹部141と面21aとによって囲まれた中空部分内の気体の圧力が大気圧よりも大幅に小さくなると、電子部品20のうち、特に厚みおよび強度の小さい底部形成部分211aが変形したり損傷を受けたりするおそれがある。しかし、この変形例の電子部品吸着保持具10によれば、上述のように、中空部分内の気体の圧力が大気圧よりも大幅に小さくなることを防止することができる。これにより、この変形例によれば、電子部品20のうちの特に底部形成部分211aが変形したり損傷を受けたりすることを防止することができる。 【0069】 本実施の形態におけるその他の構成、作用および効果は、第1の実施の形態と同様である。 【0070】 なお、本発明は上記各実施の形態に限定されず、種々の変更が可能である。例えば、通気路は、複数の孔や複数の溝によって構成されていてもよい。また、通気路は、溝と孔を組み合わせて構成されていてもよい。また、本発明は、各実施の形態において例示した電子部品以外の種々の形態の電子部品を保持する場合に適用することができる。 【図面の簡単な説明】 【0071】 【図1】本発明の第1の実施の形態に係る電子部品吸着保持具および電子部品の断面図である。 【図2】図1に示した電子部品吸着保持具の平面図である。 【図3】図1に示した電子部品吸着保持具の底面図である。 【図4】図1に示した電子部品の斜視図である。 【図5】図1に示した電子部品吸着保持具を用いた電子部品の実装方法における一工程を示す断面図である。 【図6】図5に示した工程に続く工程を示す断面図である。 【図7】図1に示した電子部品吸着保持具を他の形態の電子部品に適用した例を示す断面図である。 【図8】図1に示した電子部品吸着保持具を更に他の形態の電子部品に適用した例を示す断面図である。 【図9】本発明の第2の実施の形態に係る電子部品吸着保持具および電子部品の断面図である。 【図10】本発明の第3の実施の形態に係る電子部品吸着保持具および電子部品の断面図である。 【図11】本発明の第4の実施の形態に係る電子部品吸着保持具を用いた電子部品の実装方法を示す断面図である。 【図12】本発明の第4の実施の形態における変形例の電子部品吸着保持具および電子部品を示す断面図である。 【図13】図12に示した電子部品吸着保持具および他の形態の電子部品を示す断面図である。 【図14】一般的な電子部品吸着保持具の構成を示す断面図である。 【図15】凹部を有する電子部品の一例を示す斜視図である。 【図16】図15に示した電子部品を基板に実装する方法の一例を説明するための断面図である。 【図17】図16に示した実装方法における問題点について説明するための説明図である。 【符号の説明】 【0072】 10…電子部品吸着保持具、11…保持具本体、11a…吸着面、11b…ヒータ接触面、11c…側面、12…吸気孔、12a…吸気口、13…凹部、14…通気路、14a,14b…開口部、20…電子部品、21…電子部品本体、22…突起電極、23…凹部、24…底部形成部分、25…周辺部分、70…基板。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000006644 【氏名又は名称】新日鐵化学株式会社
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| 【出願日】 |
平成18年9月4日(2006.9.4) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100107559 【弁理士】 【氏名又は名称】星宮 勝美
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| 【公開番号】 |
特開2008−60489(P2008−60489A) |
| 【公開日】 |
平成20年3月13日(2008.3.13) |
| 【出願番号】 |
特願2006−238460(P2006−238460) |
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