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【発明の名称】 電源回路基板装置
【発明者】 【氏名】米川 亮

【要約】 【課題】配線パターンの自由度が高められる電源回路基板部を提供する。

【構成】レーザプリンタ装置の筐体の一方の側面の側には、レーザスキャニングユニット等において発生した熱を排出するファンが配設されている。その一方の側面の側には、感光体や定着ユニット等へ所定の電力を供給するための電源回路基板部8がファンを覆うように配設されている。ファンを覆うファン配設領域には、空気を流通させるための複数の開口部9aが設けられている。基板本体9に設けられる所定の各回路領域は、ファン配設領域の周囲にレイアウトされ、各回路領域のうち高圧回路領域13と高圧出力端子領域12とを接続するプリント配線18の一部が、開口部9aと開口部9aとの間に位置する基板本体9の部分に沿って形成されている。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
トナーを用紙に転写し、転写されたトナーを定着させることにより用紙に印画を行なう画像処理装置に適用される電源回路基板装置であって、
画像処理装置の筐体の一方の側面側に配設される基板本体と、
トナーを用紙に転写する部材および転写されたトナーを定着させる部材から発生する熱を排出するための前記筐体の前記一方の側面側の中央上部に配設されるファンの位置に基づいて、前記ファンを覆う前記基板本体の上部中央部に設けられるファン配設領域と、
前記筐体内の中央部から後方にかけて配設される前記トナーを用紙に転写する部材および前記転写されたトナーを定着させる部材の位置に基づいて、前記ファン配設領域の下方から後方にかけて前記ファン配設領域に沿って前記基板本体の部分に設けられ、前記トナーを用紙に転写する部材および前記転写されたトナーを定着させる部材に印加する所定の高電圧を出力する高圧出力端子領域と、
前記筐体内の後方側に配設される前記転写されたトナーを定着させる部材の位置に基づいて、前記高圧出力端子領域の後方側の前記基板本体の部分に設けられ、転写されたトナーを所定の温度のもとで定着させるための所定の電圧を発生させるヒータ回路領域と、
前記ファン配設領域に対して前方側の前記基板本体の部分に設けられ、前記ファンの動作を制御するファン制御回路領域と、
前記高圧出力端子領域の下方の前記基板本体の部分に配設され、画像処理装置の制御を行なうための所定の電圧を発生させる電源回路領域と、
前記ファン制御回路領域の下方の前記基板本体の部分に、前記高圧出力端子領域および前記電源回路領域と隣接するように設けられ、前記高圧出力端子領域と電気的に接続されて前記トナーを用紙に転写する部材および前記転写されたトナーを定着させる部材に印加する所定の高電圧を発生させる高圧回路領域と、
前記ファン配設領域に位置する前記基板本体の部分に形成され、前記ファンによる空気を流通するために間隔を隔てて形成された複数の開口部と、
複数の前記開口部のうち、互いに隣接する2つの開口部の間に位置する前記基板本体の一の部分に形成され、前記高圧回路領域と前記高圧出力端子領域とを電気的に接続する配線パターンと、
複数の前記開口部のうち、互いに隣接する2つの開口部の間に位置する前記基板本体の他の部分に配設され、前記高圧回路領域と電気的に接続されたパワートランジスタと
を備えた、電源回路基板装置。
【請求項2】
トナーを用紙に転写し、転写されたトナーを定着させることにより用紙に印画を行なう画像処理装置に適用される電源回路基板装置であって、
画像処理装置の筐体の一方の側面側に配設される基板本体と、
前記筐体内の熱を排出するための前記筐体の前記一方の側面側に配設されるファンの位置に基づいて、前記ファンを覆うように配設される前記基板本体に設けられるファン配設領域と、
前記筐体内にそれぞれ配設されるトナーを用紙に転写する部材および転写されたトナーを定着させる部材の位置に基づいて前記基板本体における所定の位置にそれぞれ設けられ、それぞれ画像処理装置を動作させるための所定の機能を有する複数の回路領域と、
前記ファン配設領域における前記基板本体の部分に形成され、前記ファンによる空気を流通するための複数の開口部と
を備え、
複数の前記開口部における一の開口部と他の開口部との間に位置する前記基板本体の部分には、複数の前記回路領域における一の回路領域と他の回路領域とを接続する配線パターンが形成された、電源回路基板装置。
【請求項3】
所定の前記回路領域は、
前記トナーを用紙に転写する部材に印加する所定の高電圧を発生させるための高圧回路領域と、
前記高圧回路領域において発生した高電圧を出力する高圧出力端子領域と
を含み、
前記高圧出力端子領域は、前記トナーを用紙に転写する部材および前記転写されたトナーを定着させる部材の位置に基づいて前記ファン配設領域の下方から後方にかけて前記ファン配設領域に沿って前記基板本体の部分に設けられ、
前記配線パターンは、前記高圧回路領域と前記高圧出力端子領域とを接続する配線パターンを含む、請求項2記載の電源回路基板装置。
【請求項4】
前記一の開口部と前記他の開口部との間に位置する前記基板本体の部分に取付けられたパワートランジスタを含み、
前記配線パターンは、前記高圧回路領域と前記パワートランジスタとを接続する他の配線パターンを含む、請求項2または3に記載の電源回路基板装置。
【請求項5】
前記複数の回路領域を構成する部品は前記基板本体の表面側に配設され、
前記配線パターンは前記基板本体の裏面側に形成された、請求項2〜4のいずれかに記載の電源回路基板装置。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は電源回路基板装置に関し、特に、レーザプリンタ装置等に使用される電源回路基板装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
プリンタ装置の一形態にレーザプリンタ装置がある。図6に示すように、レーザプリンタ装置101の筐体102内では、レーザプリンタ装置101の給紙口121から給紙される所定の用紙130が感光体103を通過する際に、ベース部材106に載置されたレーザスキャニングユニット107により画像信号に基づいた所定のレーザ光線をその感光体103に照射することによって、その用紙130にトナーが転写される。
【0003】
そのレーザスキャニングユニット107では、所定のレーザ光線を感光体103に照射するために、内装されているポリゴンミラー(図示せず)がポリゴンモータ(図示せず)によって回転される。そのため、レーザスキャニングユニット107は、このポリゴンモータの回転によって熱を発する。
【0004】
トナーはカートリッジ104から供給される。トナーが転写された用紙130は、定着ユニット105において温度約200℃程度のもとで定着処理が施され、定着処理が施された用紙130は排紙口122から排紙される。この一連の印刷動作において、感光体103とトナーを帯電させてトナーを用紙130に転写するために、感光体103とトナーカートリッジ104にはそれぞれ所定の電力(高電圧)が供給される。
【0005】
レーザプリンタ装置101では、そのような感光体103やトナーカートリッジ104を含め、レーザプリンタ装置101の各部へ所定の電力を供給するための電源回路基板部108が配設されている。図7に示すように、電源回路基板部108は、一連の印刷動作における用紙130の動きを阻害せず、しかも、所定の電力を供給する回路を形成するための領域を確保するため、レーザプリンタ装置101における一方の側面の側に配設されている。
【0006】
また、この一方の側面の側には、定着ユニット105やレーザスキャニングユニット107等において発生する熱を、レーザプリンタ装置101の外部へ排出するファン120が取付けられている。このファン120は、熱を効率よく排出するためにレーザスキャニングユニット101を載置した枠体の一方の端部側に取付けられる。そのため、電源回路基板部108の基板本体109には、配設されたファン120と緩衝しないように切欠き109aが設けられている。この切欠き109aは、ファン120の位置との関係で電源回路基板部108におけるレーザプリンタ装置1010の奥行き方向略中央の上部に設けられている。
【0007】
図8に示すように、電源回路基板部108の基板本体109に設けられる所定の各回路領域117は、この切欠き109aを避けてレイアウトされることになる。その所定の回路領域117として、電源回路領域111、高圧回路領域113、高圧出力端子領域112、ヒータ回路領域114、ファン制御回路領域115等が設けられる。
【0008】
高圧出力端子領域112では、複数の高圧出力端子が間隔を隔てて設けられる。その各高圧出力端子にはそれぞれ所定の高電圧が印加されるため、隣り合う高圧出力端子同士の間隔をある程度確保しておく必要がある。また、この高圧出力端子領域112は、感光体103とトナーカートリッジ104に所定の高電圧を確実に印加するために、感光体103とトナーカートリッジ104に接近した位置に設けることが望ましい。そのため、高圧出力端子領域112は、電源回路基板部108におけるファン120の直下に位置する領域に設けられている。すなわち、高圧出力端子領域112は、電源回路基板部108の切欠き109aの下側(湾状の奥)に位置する端縁に沿って設けられている。
【0009】
また、同様の理由により、定着ユニット105の一方の側方に位置する、電源回路基板部108の切欠き109aに対して後方側(紙面に向って右側)の領域には、その定着ユニット105のヒータに所定の電力を供給するヒータ回路領域114が設けられている。電源回路領域111は、その高圧出力端子領域112およびヒータ回路領域114の下方の基板本体109の領域に設けられている。
【0010】
一方、電源回路基板部108の切欠き109aに対して前方側(紙面に向って左側)の領域には、ファン120の駆動を制御するファン制御回路領域115が設けられている。そして、そのファン制御回路領域115および電源回路領域111と隣接するように、高圧回路領域113が設けられている。高圧回路領域113と高圧出力端子領域112とは、電源回路基板部108の基板本体109の裏面側に形成されたプリント配線(図示せず)によって電気的に接続される。
【0011】
従来のレーザプリンタ装置101に使用される電源回路基板部108は上記のように構成される。なお、一般的な基板部と冷却用のファンについて開示した文献としては、たとえば特許文献1〜4がある。
【特許文献1】特開2001−274306号公報
【特許文献2】特開平6−177567号公報
【特許文献3】特開2006−100483号公報
【特許文献4】特開平4−91500号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
しかしながら、従来のレーザープリンタ装置101に使用される電源回路基板部108では、次のような問題点があった。
【0013】
上述したように、電源回路基板部108の各回路領域117は、レーザプリンタ装置101のファン120、定着ユニット105、感光体103およびトナーカートリッジ104等の位置との関係でそれぞれ所定の位置(領域)に設けられる。その回路領域117のうち、特に、高圧出力端子領域112では、各高圧出力端子にそれぞれ所定の高電圧が印加されるため、隣り合う高圧出力端子同士の間隔をある程度確しておく必要がある。そのため、十分な間隔を確保しようとして高圧出力端子領域112を広げようとすると、他の電源回路領域111等との関係で、高圧回路領域113と高圧出力端子領域112とを接続するプリント配線を形成するための領域を確保することが難しく、配線パターンの設計が困難になる問題があった。
【0014】
本発明は上記問題点を解決するためになされたものであり、その目的は、配線パターンの自由度が高められる電源回路基板部を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0015】
本発明に係る電源回路基板装置は、トナーを用紙に転写し、転写されたトナーを定着させることにより用紙に印画を行なう画像処理装置に適用される電源回路基板装置であって、基板本体とファン配設領域と高圧出力端子領域とヒータ回路領域とファン制御回路と電源回路領域と高圧回路領域と複数の開口部と配線パターンとパワートランジスタとを備えている。基板本体は、画像処理装置の筐体の一方の側面側に配設されている。ファン配設領域は、トナーを用紙に転写する部材および転写されたトナーを定着させる部材から発生する熱を排出するための筐体の一方の側面側の中央上部に配設されるファンの位置に基づいて、ファンを覆う基板本体の上部中央部に設けられている。高圧出力端子領域は、筐体内の中央部から後方にかけて配設されるトナーを用紙に転写する部材および転写されたトナーを定着させる部材の位置に基づいて、ファン配設領域の下方から後方にかけてファン配設領域に沿って基板本体の部分に設けられ、トナーを用紙に転写する部材および転写されたトナーを定着させる部材に印加する所定の高電圧を出力する。ヒータ回路領域は、筐体内の後方側に配設される転写されたトナーを定着させる部材の位置に基づいて、高圧出力端子領域の後方側の基板本体の部分に設けられ、転写されたトナーを所定の温度のもとで定着させるための所定の電圧を発生させる。ファン制御回路領域は、ファン配設領域に対して前方側の基板本体の部分に設けられ、ファンの動作を制御する。電源回路領域は、高圧出力端子領域の下方の基板本体の部分に配設され、画像処理装置の制御を行なうための所定の電圧を発生させる。高圧回路領域は、ファン制御回路領域の下方の基板本体の部分に、高圧出力端子領域および電源回路領域と隣接するように設けられ、高圧出力端子領域と電気的に接続されてトナーを用紙に転写する部材および転写されたトナーを定着させる部材に印加する所定の高電圧を発生させる。複数の開口部は、ファン配設領域に位置する基板本体の部分に形成され、ファンによる空気を流通するために間隔を隔てて形成されている。配線パターンは、複数の開口部のうち、互いに隣接する2つの開口部の間に位置する基板本体の一の部分に形成され、高圧回路領域と高圧出力端子領域とを電気的に接続している。パワートランジスタは複数の開口部のうち、互いに隣接する2つの開口部の間に位置する基板本体の他の部分に配設され、高圧回路領域と電気的に接続されている。
【0016】
この構成によれば、画像処理装置の筐体内に配設されるトナーを用紙に転写する部材および転写されたトナーを定着させる部材の位置との関係で、高圧出力端子領域および高圧領域等をそれぞれ基板本体の所定の位置に設けなければならないところ、筐体内の熱を排出するファンを覆うファン配設領域の基板本体の部分に空気を流通させる複数の開口部が形成されている。これにより、従来、ファンが配設される位置では基板本体に切欠きが設けられていたために、高圧回路領域と高圧出力端子領域とを接続するプリント配線のパターンが他の回路領域の関係で制約を受けてしまい、高圧出力端子領域を基板本体における限られた領域にしか設けることができなかったのに対して、高圧回路領域と高圧出力端子領域とを接続するプリント配線の一部を、開口部と開口部との間に位置する基板本体の部分に沿って形成することができて、プリント配線のパターンの自由度を高めることができる。その結果、高圧出力端子領域を拡大させて、各高圧出力端子間の間隔を十分に確保することができるとともに、その高圧出力端子を定着ユニット等へ接近させてより確実な電気的な接続を図ることができる。また、比較的発熱量の多いパワートランジスタを、開口部と開口部との間に位置する基板本体の部分に取付けることによって、開口部を流れる空気によってそのパワートランジスタを冷却することができる。これにより、従来、パワートランジスタを冷却するために放熱板が必要であったのに対して、そのような放熱板が不要になり、電源回路基板部の小型化も図ることができる。
【0017】
本発明に係る電源回路基板装置は、トナーを用紙に転写し、転写されたトナーを定着させることにより用紙に印画を行なう画像処理装置に適用される電源回路基板装置であって、
基板本体とファン配設領域と複数の回路領域と複数の開口部とを備えている。基板本体は画像処理装置の筐体の一方の側面側に配設されている。ファン配設領域は、筐体内の熱を排出するための筐体の一方の側面側に配設されるファンの位置に基づいて、ファンを覆う基板本体に設けられている。複数の回路領域は、筐体内にそれぞれ配設されるトナーを用紙に転写する部材および転写されたトナーを定着させる部材の位置に基づいて基板本体における所定の位置にそれぞれ設けられ、それぞれ画像処理装置を動作させるための所定の機能を有している。複数の開口部は、ファン配設領域における基板本体の部分に形成され、ファンによる空気を流通する。複数の開口部における一の開口部と他の開口部との間に位置する基板本体の部分には、複数の回路領域における一の回路領域と他の回路領域とを接続する配線パターンが形成されている。
【0018】
この構成によれば、画像処理装置の筐体内に配設されるトナーを用紙に転写する部材および転写されたトナーを定着させる部材の位置との関係で、複数の回路領域をそれぞれ基板本体の所定の位置に設けなければならないところ、筐体内の熱を排出するファンを覆うファン配設領域の基板本体の部分に空気を流通させる複数の開口部が形成されている。これにより、従来、ファンが配設される位置では基板本体に切欠きが設けられていたために、複数の回路領域のうち特定の回路領域間を接続するプリント配線のパターンが他の回路領域の関係で制約を受けてしまい、特定の回路領域を基板本体における限られた領域にしか設けることができなかったのに対して、プリント配線の一部を、開口部と開口部との間に位置する基板本体の部分に沿って形成することができることによって、プリント配線のパターンの自由度を高めることができる。
【0019】
その所定の回路領域は、トナーを用紙に転写する部材に印加する所定の高電圧を発生させるための高圧回路領域と、高圧回路領域において発生した高電圧を出力する高圧出力端子領域とを含み、高圧出力端子領域は、トナーを用紙に転写する部材および転写されたトナーを定着させる部材の位置に基づいてファン配設領域の下方から後方にかけてファン配設領域に沿って基板本体の部分に設けられ、配線パターンは、高圧回路領域と高圧出力端子領域とを接続する配線パターンを含むことが好ましい。
【0020】
これにより、高圧出力端子領域を拡大させて、各高圧出力端子間の間隔を十分に確保することができるとともに、その高圧出力端子をトナーを定着させる部材等へ接近させてより確実な電気的な接続を図ることができる。
【0021】
また、一の開口部と他の開口部との間に位置する基板本体の部分に取付けられたパワートランジスタを含み、配線パターンは、高圧回路領域とパワートランジスタとを接続する他の配線パターンを含むことが好ましい。
【0022】
これにより、開口部を流れる空気によってそのパワートランジスタを冷却することができて、従来、パワートランジスタを冷却するために放熱板が必要であったのに対して、そのような放熱板が不要になり、電源回路基板部の小型化も図ることができる。
【0023】
複数の回路領域を構成する部品は基板本体の表面側に配設され、配線パターンは基板本体の裏面側に形成されていることが好ましい。
【発明を実施するための最良の形態】
【0024】
本発明の実施の形態に係る電源回路基板部として、レーザプリンタ装置に適用される電源回路基板部について説明する。
【0025】
図1および図2に示すように、レーザプリンタ装置1では、筐体2内において一方向(用紙30の幅方向)に延在する所定のベース部材6が配設され、そのベース部材6の下方には、所定の用紙30に画像を印刷するためのトナーを転写する感光体3が配設されている。また、その感光体3と対向するように、トナーを供給するトナーカートリッジ4が配設されている。
【0026】
感光体3の上方には、用紙30に転写されたトナーを定着するための定着ユニット5がベース部材6と並ぶように配設されている。そして、ベース部材6には、所定の画像信号に基づいてレーザ光線を感光体3に照射するレーザスキャニングユニット7が載置されている。そのレーザスキャニングユニット7には、画像信号に基づいたレーザ光線を感光体3に照射させるために、所定のポリゴンミラー(図示せず)とそのポリゴンミラーを回転させるためのポリゴンモータ(図示せず)が内装されている。
【0027】
ベース部材6の一方向の一方の端部側、すなわち、レーザプリンタ装置1の筐体2の一方の側面の側には、レーザスキャニングユニット7や定着ユニット5等において発生した熱を、レーザプリンタ装置1の外部へ排出するファン20が配設されている。その一方の側面の側には、感光体3やトナーカートリッジ4を含め、レーザプリンタ装置1の各部へ所定の電力を供給するための電源回路基板部8が配設されている。電源回路基板部8は、一連の印刷動作における用紙30の動きを阻害せず、しかも、所定の電力を供給するための所定の回路領域を確保するために、この側面の側に配設されている。
【0028】
次に、その電源回路基板部8について説明する。図2に示すように、電源回路基板部8は、配設されたファン20を外側から覆うように配設されている。ファン20を覆う部分、すなわち、電源回路基板部8における奥行き方向中央の上部の基板本体9のファン配設領域10には、空気を流通させるための複数の開口部9aが設けられている。この複数の開口部9aは、レーザプリンタ装置1の奥行き方向に延在する略矩形状の開口部として、上下方向に間隔を隔ててそれぞれ形成されている。
【0029】
図3に示すように、電源回路基板部8の基板本体9に設けられる所定の各回路領域17は、このファン配設領域10の周囲にレイアウトされている。その所定の回路領域17として、電源回路領域11、高圧回路領域13、高圧出力端子領域12、ヒータ回路領域14、ファン制御回路領域15等が設けられる。
【0030】
電源回路基板部8の高圧出力端子領域12では、複数の高圧出力端子が設けられる。その各高圧出力端子12a(図4参照)にはそれぞれ所定の高電圧が印加されるため、隣り合う高圧出力端子同士の間隔をある程度確保しておく必要がある。また、この高圧出力端子領域12は、感光体3とトナーカートリッジ4に所定の高電圧を確実に印加するために、感光体3とトナーカートリッジ4に接近した位置に設けることが望ましく、感光体3とトナーカートリッジ4の一方の側方に位置する、電源回路基板部8の部分に設けられる。この場合、高圧出力端子領域12は、ファン配設領域10に対してその直下の領域から奥行き方向後方側(紙面に向って右側)の基板本体9の領域にかけて、ファン配設領域10に沿って設けられている。
【0031】
また、同様の理由により、定着ユニット5のヒータに所定の電力を供給するヒータ回路領域14は、定着ユニット5の一方の側方に位置する、基板本体9の部分に設けられる。この場合、ヒータ回路領域14は、高圧出力端子領域12に対して奥行き方向後方側(紙面に向って右側)の領域に設けられている。
【0032】
高圧出力端子領域12およびヒータ回路領域14の直下の、基板本体9における奥行き方向中央の下部から後方(紙面に向って右側)にかけて、レーザプリンタ装置1を制御する制御ユニット(図示せず)へ所定の電力を供給するための電源回路領域11が設けられている。ファン配設領域10に対して、奥行き方向前方側(紙面に向って左側)の基板本体9の領域には、ファン20の駆動を制御するファン制御回路領域15が設けられている。電源回路領域11および高圧出力端子領域12に対し、奥行き方向前方側(紙面に向って左側)の基板本体9の領域には、高圧回路領域13が設けられている。
【0033】
各回路領域17を構成する部品(図示せず)は、基板本体9における外側に位置する主表面に配設され、その各部品を電気的に接続する配線(図示せず)は、プリント配線として基板本体9における内側に位置する主表面に形成されている。図4に示すように、そのプリント配線のうち、特に、高圧回路領域13と高圧出力端子領域12とを接続するプリント配線18の一部は、開口部9aと開口部9aとの間に位置する基板本体9の部分に沿って形成されている。
【0034】
また、開口部9aと開口部9aとの間に位置する基板本体9の部分には、一つの部品としてパワートランジスター16が取付けられて、プリント配線19によって高圧回路領域13と電気的に接続されている。本実施の形態に係る電源回路基板部8は上記のように構成される。
【0035】
上述したレーザプリンタ装置1の電源回路基板部8では、レーザプリンタ装置1の筐体1内に配設されるレーザスキャニングユニット7、トナーカートリッジ4、感光体3、定着ユニット5の位置との関係で、各回路領域17をそれぞれ基板本体9の所定の位置に設けなければならないところ、ファン20を覆うように基板本体9が配設されて、そのファン20を覆うファン配設領域10の基板本体9の部分に空気を流通させる複数の開口部9aが形成されている。
【0036】
これにより、従来、ファン120が配設される位置では基板本体109に切欠き109aが設けられていたために、特に、高圧回路領域113と高圧出力端子領域112とを接続するプリント配線のパターンが他の回路領域117の関係で制約を受けてしまい、高圧出力端子領域112を基板本体109における限られた領域にしか設けることができなかった(図7、図8を参照)のに対して、高圧回路領域13と高圧出力端子領域12とを接続するプリント配線18の一部を、開口部9aと開口部9aとの間に位置する基板本体9の部分に沿って形成することができて、プリント配線のパターンの自由度を高めることができる。その結果、高圧出力端子領域12を拡大させて、各高圧出力端子12a間の間隔Wを十分に確保することができるとともに、その高圧出力端子12aを定着ユニット5等へ接近させてより確実な電気的な接続を図ることができる。
【0037】
また、図5に示すように、比較的発熱量の多いパワートランジスタ16を、開口部9aと開口部9aとの間に位置する基板本体9の部分に取付けることによって、開口部9aを流れる空気によってそのパワートランジスタ16を冷却することができる。これにより、従来、パワートランジスタを冷却するために放熱板が必要であったのに対して、そのような放熱板が不要になり、電源回路基板部8の小型化も図ることができる。
【0038】
なお、上述した電源回路基板部8は、レーザプリンタ装置1に適用されるものを例に挙げて説明した。電源回路基板部8としては、この他に、トナーを用紙に転写し、その転写されたトナーを定着することによって用紙に印画を行なう画像処理装置として、たとえばコピー機等へも適用することが可能である。また、配線パターンとしてのプリント配線は、高圧回路領域13と高圧出力端子領域12とを接続するプリント配線以外の他の回路領域同士を接続するプリント配線にも適用することができる。
【0039】
今回開示された実施の形態は例示であってこれに制限されるものではない。本発明は上記で説明した範囲ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲でのすべての変更が含まれることが意図される。
【図面の簡単な説明】
【0040】
【図1】本発明の実施の形態に係る電源回路基板装置が適用されるレーザプリンタ装置を示す斜視図である。
【図2】同実施の形態において、レーザプリンタ装置における電源回路基板装置の配設位置を示す斜視図である。
【図3】同実施の形態において、電源回路基板装置における各回路領域の配置関係を示す平面図である。
【図4】同実施の形態において、電源回路基板装置における開口部付近を示す部分拡大平面図である。
【図5】同実施の形態において、電源回路基板装置に取付けられたパワートランジスタとその周辺を示す部分拡大斜視図である。
【図6】従来の電源回路基板装置が適用されるレーザプリンタ装置を示す斜視図である。
【図7】図6に示すレーザプリンタ装置における電源回路基板装置の配設位置を示す斜視図である。
【図8】図7に示す電源回路基板装置における各回路領域の配置関係を示す平面図である。
【符号の説明】
【0041】
1 レーザプリンタ装置、2 筐体、3 感光体、4 トナーカートリッジ、5 定着ユニット、6 ベース部材、7 レーザスキャニングユニット、8 電源回路基板部、9 基板本体、9a 開口部、10 ファン配設領域、11 電源回路領域、12 高圧出力端子領域、13 高圧回路領域、14 ヒータ回路領域、15 ファン制御回路、16 パワートランジスタ、17 回路領域、18,19 プリント配線、20 ファン、21 給紙口、22 排紙口、30 用紙。
【出願人】 【識別番号】000201113
【氏名又は名称】船井電機株式会社
【出願日】 平成18年9月1日(2006.9.1)
【代理人】 【識別番号】100064746
【弁理士】
【氏名又は名称】深見 久郎

【識別番号】100085132
【弁理士】
【氏名又は名称】森田 俊雄

【識別番号】100083703
【弁理士】
【氏名又は名称】仲村 義平

【識別番号】100096781
【弁理士】
【氏名又は名称】堀井 豊

【識別番号】100098316
【弁理士】
【氏名又は名称】野田 久登

【識別番号】100109162
【弁理士】
【氏名又は名称】酒井 將行


【公開番号】 特開2008−60469(P2008−60469A)
【公開日】 平成20年3月13日(2008.3.13)
【出願番号】 特願2006−237826(P2006−237826)