| 【発明の名称】 |
電子機器の防水構造 |
| 【発明者】 |
【氏名】伊藤 茂春
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| 【要約】 |
【課題】Oリングを使用せずに同程度の防水機能が得られる電子機器の防水構造を提供する。
【構成】屋外に設置して使用に供する電子機器の防水構造であって、水密構造の筐体2を有する機器本体1と、筐体1の内外に貫通するよう筐体1に形成された取り付け孔2aと、取り付け孔2aに主部3aが嵌挿された電子部品3と、取り付け孔2aの開口縁に形成された環状凹段部2cと、主部3aに装着され、かつ主部3aを取り付け孔2aに嵌挿した際、環状凹段部2c内に圧縮された状態で収納されて取り付け孔2aと主部3aとの隙間をシールする弾性体よりなるチューブ状またはテープ状のシール部材4とから構成したもので、Oリングを使用せずにOリングと同程度の防水機能が得られるようになる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 屋外に設置して使用に供する電子機器の防水構造であって、水密構造の筐体を有する機器本体と、前記筐体の内外に貫通するよう前記筐体に形成された取り付け孔と、前記取り付け孔に主部が嵌挿された電子部品と、前記取り付け孔の開口縁に形成された環状凹段部と、前記主部に装着され、かつ前記主部を前記取り付け孔に嵌挿した際、前記環状凹段部内に圧縮された状態で収納されて前記取り付け孔と前記主部との隙間をシールする弾性体よりなるチューブ状またはテープ状のシール部材とを具備したことを特徴とする電子機器の防水構造。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、屋外設置型無線機のように、主として屋外に設置して使用に供する電子機器の防水構造に関する。 【背景技術】 【0002】 屋外設置型無線機のように、屋外に設置して使用に供する電子機器は、雨水等が筐体の内部へ侵入するのを防止する防水構造が採用されている。 特にメンテナンス作業が必要な外部インターフェース部を有する電子機器においては、防水構造が必要な反面、防水構造を厳重にすると、メンテナンス時の作業性が著しく低下するため、適度の防水構造によって雨水等が筐体の内部へ侵入するのを確実に防止できることが要求される。 このため従来から種々の防水構造が提案され、また実用化されているが、そのほとんどが特許文献1に記載されているように、ゴム製のOリングを使用して、筐体の内部へ雨水等が侵入するのを防止している。 【0003】 前記特許文献1に記載の外部端子構造では、図4に示すように、筐体aに設けられた取り付け孔bに外部端子cを嵌合するに当って、外部端子cの一端側に設けられたフランジdにOリングeが当接するよう外部端子cにOリングeを嵌装している。 また筐体aの取り付け孔b側開口部には環状凹段部fが形成されていて、取り付け孔bに外部端子cを図5に示すように挿入すると、外部端子cに予め嵌装されたOリングeが環状凹段部f内に収納されると同時に、フランジdと環状凹段部fとの間で弾性圧縮されるため、筐体aと外部端子cとの隙間がOリングeによりシールされ、これによって筐体aを屋外へ設置しても、雨水等が筐体a内へ侵入するのを防止することができるようになっている。 【特許文献1】特開2004−241615号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0004】 しかし従来の防水構造に使用されているOリングには、次のような問題がある。 屋外に設置して使用に供する屋外設置型無線機のような電子機器には、外部からメンテナンスしやすい個所に外部端子のような多くの電子部品が設置されている。 これら電子部品は、用途や使用個所により大きさや形状が種々異なっており、このため防水構造を採用する電子部品の大きさや形状に応じたサイズのOリングが必要となり、電子部品のサイズに適合しないOリングを使用した場合、防水機能が著しく低下する。 このため従来では防水を施す電子部品に適合したサイズのOリングをその都度製作しているが、Oリングは金型内にゴム材料を射出して成形していることから、Oリングのサイズが変わる毎に新たに金型を製作して対応する必要があり、金型等の費用が嵩む問題がある。 【0005】 また金型を製作するのに多くの時間を必要とするため、Oリングの製作期間が長くなって、電子機器の生産性を低下させると共に、Oリングによる防水構造では、Oリングが接する部分の精度が悪いとシール機能が低下するため、Oリング使用部分の各部品の精度を上げる必要があり、製作コストが嵩む等の問題もある。 本発明はかかる問題を改善する目的でなされたもので、Oリングを使用せずに同程度の防水機能が得られる電子機器の防水構造を提供して、製作納期の短縮や部品コストの低減を図ることを目的とするものである。 【課題を解決するための手段】 【0006】 本発明の電子機器の防水構造は、屋外に設置して使用に供する電子機器の防水構造であって、水密構造の筐体を有する機器本体と、筐体の内外に貫通するよう筐体に形成された取り付け孔と、取り付け孔に主部が嵌挿された電子部品と、取り付け孔の開口縁に形成された環状凹段部と、主部に装着され、かつ主部を取り付け孔に嵌挿した際、環状凹段部内に圧縮された状態で収納されて取り付け孔と主部との隙間をシールする弾性体よりなるチューブ状またはテープ状のシール部材とから構成したものである。 【0007】 前記構成により、雨水等が筐体外部より取り付け孔内へ侵入しても、弾性体よりなるチューブ状またはテープ状のシール部材が取り付け孔と主部との隙間をシールして、雨水等が筐体内へ侵入するのを阻止するため、Oリングを使用せずにOリングと同程度の防水機能が得られるようになり、これによって防水を施す電子部品に適合したサイズのOリングをその都度製作する必要がない上、チューブやテープ等の汎用品が使用できるため、部品コストの低減が図れるようになる。 またOリングによる防水構造に比べて各部品の精度を上げる必要がないため、製作コストの削減や製作納期の短縮も図れるようになる。 【発明の効果】 【0008】 本発明の電子機器の防水構造によれば、弾性体よりなるチューブ状またはテープ状のシール部材が筐体の取り付け孔と電子部品との隙間をシールして、雨水等が筐体内へ侵入するのを阻止するため、Oリングを使用せずにOリングと同程度の防水機能が得られるようになる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0009】 本発明の実施の形態を、図面を参照して詳述する。 図1は屋外設置型無線機のような電子機器の斜視図、図2は電子機器に設けられた外部端子のような電子部品の断面図、図3は電子部品の組立状態を示す断面図である。 図1に示す電子機器の機器本体1は、水密構造の筐体2を有しており、筐体2の一部に外部に露出する外部端子のような電子部品3が複数個所(図1では1個所のみを示す)設けられている。 筐体2の電子部品取り付け部には、図2に示すように電子部品3の主部3aよりやや径が大きい取り付け孔2aが、筐体2の内外に貫通するように穿設されている。 電子部品3の主部3aは、例えば円柱形に形成されていて、一端側に円盤状のフランジ3bが突設されており、フランジ3bが筐体2の内側に位置するように、筐体2の内側から主部3aが取り付け孔2aに嵌挿されて、筐体2に対し電子部品3が取り付けられている。 【0010】 取り付け孔2aの筐体1内側開口部2bには、開口部2bの周囲を囲むように環状凹段部2cが形成されており、環状凹段部2cの開口縁2dは小Rとなるよう面取りされている。 また電子部品3の主部3aには、雨水等が筐体2内へ侵入するのを防止するシール部材4が嵌装されている。 シール部材4は、内径が主部3aの外径よりやや小径なゴム等の弾性体よりなるチューブを適切な幅Wに切断したもので、汎用品のゴムチューブ等が使用可能であるが、ブチルテープのような自己融着性の弾性テープ等を使用することも可能である。 なお、弾性テープを使用する場合は、主部3aに複数回巻き付けて、複数層とすることにより、より高い防水機能が得られるようになる。 【0011】 次に前記構成された電子機器の防水構造の作用を説明する。 電子機器本体1の筐体2に、外部端子のような電子部品3を取り付けるに当って、まずゴムチューブ等を適切な幅Wに切断してシール部材4を製作し、これを図2に示すように電子部品3の主部3aに嵌装する。 次に筐体2の内側から取り付け孔2aに電子部品3の主部3aを挿入し、フランジ3bを挿入方向へ強く押圧すると、筐体2の環状凹段部2bに達したシール部材4の端部が、環状凹段部2bに押圧されて、図3に示すように環状凹段部2b内でほぼ蛇腹状に圧縮され、環状凹段部2b内に収納される。 このとき環状凹段部2bの開口縁2dに形成された面取り部が圧縮状態のシール部材4の外周面を押圧して、シール部材4の外周部が環状凹段部2bの内径より拡大するのを規制するため、シール部材4を環状凹段部2b内に確実に収納することができると同時に、シール部材4の一部がフランジ3bと筐体2との間に咬みこまれるのを防止することもできる。 【0012】 またシール部材4の幅Wを、シール部材4全体が環状凹段部2b内にほどよく収まる適切寸法に切断しておくことにより、圧縮された状態で環状凹段部2b内に収納されたシール部材4は、環状凹段部2bの2内面と主部外周面、フランジ3b内面に均一に圧接されるため、雨水等が筐体2外部より取り付け孔2a内へ侵入しても、シール部材4により取り付け孔2aと主部3aとの隙間をシールして、雨水等が筐体2内へ侵入するのを阻止するため、Oリングを使用せずにOリングと同程度の防水機能が得られるようになる。 さらにシール部材4に自己融着型弾性テープ等を使用することにより、環状凹段部2b内でシール部材4が自己融着して一体構造となるため、防水機能はさらに向上する。 【0013】 なお前記実施の形態では、屋外設置型電子機器に適用した場合について説明したが、防水機能を必要とする電子機器全般に適用できるものである。 【図面の簡単な説明】 【0014】 【図1】本発明の実施の形態になる防水構造図を採用した電子機器の斜視図である。 【図2】本発明の実施の形態になる電子機器の防水構造を採用した電子部品の断面図である。 【図3】本発明の実施の形態になる電子機器の防水構造を採用した電子部品の組み立て状態の断面図である。 【図4】従来の電子機器の防水構造を採用した電子部品の断面図である。 【図5】従来の電子機器の防水構造を採用した電子部品の組み立て状態の断面図である。 【符号の説明】 【0015】 1 機器本体 2 筐体 2a 取り付け孔 2c 環状凹段部 3 電子部品 3a 主部 4 シール部材
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| 【出願人】 |
【識別番号】000001122 【氏名又は名称】株式会社日立国際電気
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| 【出願日】 |
平成18年9月1日(2006.9.1) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100093872 【弁理士】 【氏名又は名称】高崎 芳紘
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| 【公開番号】 |
特開2008−60442(P2008−60442A) |
| 【公開日】 |
平成20年3月13日(2008.3.13) |
| 【出願番号】 |
特願2006−237362(P2006−237362) |
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