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【発明の名称】 電子部品の装着装置及び装着方法
【発明者】 【氏名】亀田 真希夫

【氏名】井本 卓哉

【氏名】家泉 一義

【要約】 【課題】一方の装着ヘッドが一方の基板搬送装置を越えて他方の基板搬送装置にあるプリント基板に電子部品を装着するために各装着ヘッドが移動する場合には、移動時に装着済み電子部品に衝突しないようにすること。

【構成】プリント基板毎に電子部品の装着毎に当該電子部品の厚みが装着済みの電子部品の最大部品厚みより大きな場合に最大部品厚みデータを更新してRAMに格納し、一方の装着ヘッドが一方の基板搬送装置3Aを越えて他方の基板搬送装置3Bにあるプリント基板に電子部品を装着する際には当該プリント基板に対応する前記最大部品厚みデータを考慮した高さで移動するように前記一方の装着ヘッドをCPUが制御する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
それぞれがプリント基板の搬送を行う2台の基板搬送装置と、前記プリント基板に装着する複数種類の電子部品を供給する部品供給装置と、この部品供給装置から供給される電子部品を取り出して前記各基板搬送装置にある前記プリント基板上に装着する2つの装着ヘッドと、この各装着ヘッドを電子部品の取り出し及びプリント基板への装着のために移動させる2つのヘッド移動装置とを備え、前記各プリント基板上に前記部品供給装置より前記各装着ヘッドにより取り出した電子部品を装着する電子部品の装着装置であって、前記プリント基板毎に電子部品の装着毎に装着済みの電子部品の最大部品厚みデータを更新可能に格納する記憶装置と、前記一方の装着ヘッドが前記一方の基板搬送装置を越えて他方の基板搬送装置にあるプリント基板に電子部品を装着するために当該プリント基板に対応する装着済みの電子部品の最大部品厚みデータを考慮した高さで移動するように前記一方の装着ヘッドを制御する制御装置を設けたことを特徴とする電子部品の装着装置。
【請求項2】
それぞれがプリント基板の搬送を行う2台の基板搬送装置と、前記プリント基板に装着する複数種類の電子部品を供給する部品供給装置と、この部品供給装置から供給される電子部品を取り出して前記各基板搬送装置にある前記プリント基板上に装着する2つの装着ヘッドと、この各装着ヘッドを電子部品の取り出し及びプリント基板への装着のために移動させる2つのヘッド移動装置とを備え、前記各プリント基板上に前記部品供給装置より前記各装着ヘッドにより取り出した電子部品を装着する電子部品の装着方法であって、
前記プリント基板毎に電子部品の装着毎に当該電子部品の厚みが装着済みの電子部品の最大部品厚みより大きな場合に前記最大部品厚みデータを更新して記憶装置に格納し、
前記一方の装着ヘッドが前記一方の基板搬送装置を越えて他方の基板搬送装置にあるプリント基板に電子部品を装着する際には当該プリント基板に対応する前記最大部品厚みデータを考慮した高さで移動するように前記一方の装着ヘッドを制御装置が制御する
ことを特徴とする電子部品の装着方法。

【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、プリント基板上に電子部品を装着する電子部品の装着装置及び装着方法に関する。詳述すれば、それぞれがプリント基板の搬送を行う2台の基板搬送装置と、前記プリント基板に装着する複数種類の電子部品を供給する部品供給装置と、この部品供給装置から供給される電子部品を取り出して前記各基板搬送装置にある前記プリント基板上に装着する2つの装着ヘッドと、この各装着ヘッドを電子部品の取り出し及びプリント基板への装着のために移動させる2つのヘッド移動装置とを備え、前記各プリント基板上に前記部品供給装置より前記各装着ヘッドにより取り出した電子部品を装着する電子部品の装着装置及び装着方法に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、電子部品装着装置は、1台の基板搬送装置により搬入した1枚のプリント基板上に、部品供給装置から供給される電子部品を装着ヘッドに設けられた複数の吸着ノズルより装着するものであり、プリント基板1枚毎に電子部品を装着するものである(特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2004−311469号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかし、生産性の向上の観点から、それぞれが各プリント基板の搬送を行う2台の基板搬送装置を設けて、2枚のプリント基板上に電子部品を装着することが考えられる。この場合、一方の装着ヘッドが一方の基板搬送装置を越えて他方の基板搬送装置にあるプリント基板に電子部品を装着するために各装着ヘッドが移動する場合には、生産性の向上の観点から、極力低い状態で移動することが望まれるが、越える基板搬送装置にあるプリント基板上に既に電子部品が装着されている場合には、移動時にこの装着済み電子部品に衝突する恐れがある。
【0004】
そこで本発明は、一方の装着ヘッドが一方の基板搬送装置を越えて他方の基板搬送装置にあるプリント基板に電子部品を装着するために各装着ヘッドが移動する場合には、生産性の向上の観点から、極力低い状態で移動すると共に、既に電子部品が装着されている場合には、移動時にこの装着済み電子部品に衝突しないようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
このため第1の発明は、それぞれがプリント基板の搬送を行う2台の基板搬送装置と、前記プリント基板に装着する複数種類の電子部品を供給する部品供給装置と、この部品供給装置から供給される電子部品を取り出して前記各基板搬送装置にある前記プリント基板上に装着する2つの装着ヘッドと、この各装着ヘッドを電子部品の取り出し及びプリント基板への装着のために移動させる2つのヘッド移動装置とを備え、前記各プリント基板上に前記部品供給装置より前記各装着ヘッドにより取り出した電子部品を装着する電子部品の装着装置であって、前記プリント基板毎に電子部品の装着毎に装着済みの電子部品の最大部品厚みデータを更新可能に格納する記憶装置と、前記一方の装着ヘッドが前記一方の基板搬送装置を越えて他方の基板搬送装置にあるプリント基板に電子部品を装着するために当該プリント基板に対応する装着済みの電子部品の最大部品厚みデータを考慮した高さで移動するように前記一方の装着ヘッドを制御する制御装置を設けたことを特徴とする。
【0006】
また第2の発明は、それぞれがプリント基板の搬送を行う2台の基板搬送装置と、前記プリント基板に装着する複数種類の電子部品を供給する部品供給装置と、この部品供給装置から供給される電子部品を取り出して前記各基板搬送装置にある前記プリント基板上に装着する2つの装着ヘッドと、この各装着ヘッドを電子部品の取り出し及びプリント基板への装着のために移動させる2つのヘッド移動装置とを備え、前記各プリント基板上に前記部品供給装置より前記各装着ヘッドにより取り出した電子部品を装着する電子部品の装着方法であって、
前記プリント基板毎に電子部品の装着毎に当該電子部品の厚みが装着済みの電子部品の最大部品厚みより大きな場合に前記最大部品厚みデータを更新して記憶装置に格納し、
前記一方の装着ヘッドが前記一方の基板搬送装置を越えて他方の基板搬送装置にあるプリント基板に電子部品を装着する際には当該プリント基板に対応する前記最大部品厚みデータを考慮した高さで移動するように前記一方の装着ヘッドを制御装置が制御する
ことを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明は、一方の装着ヘッドが一方の基板搬送装置を越えて他方の基板搬送装置にあるプリント基板に電子部品を装着するために各装着ヘッドが移動する場合には、生産性の向上の観点から、極力低い状態で移動すると共に、越える基板搬送装置にあるプリント基板上に既に電子部品が装着されている場合には、移動時にこの装着済み電子部品に衝突しないようにすることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
以下図に基づき説明するが、図1は電子部品装着装置1の概略平面図で、該装着装置1の基台上には収納テープ内に収納された種々の電子部品を夫々その部品取出し部(部品吸着位置)に1個ずつ供給する部品供給ユニット2が前後に複数並設されている。対向する前後の部品供給ユニット群2A、2Bの間には、供給コンベア、位置決め部及び排出コンベアから成る2列(2台)の基板搬送装置3A、3Bが設けられている。この各基板搬送装置3A、3Bには、一対のシュート3A1、3A2、3B1、3B2を備えている。
【0009】
各供給コンベアは上流より受けたプリント基板PA、PBを搬送し、検出センサ10A、10Bが検出すると搬送を停止して各位置決め部まで到達させ、この各位置決め部で図示しない位置決め機構により位置決めされた該基板PA、PB上に電子部品を装着した後、排出コンベアに搬送され、下流に排出される。
【0010】
4A、4Bは複数の吸着ノズル5が設けられた装着ヘッドで、このθ軸モータ6により回転可能な装着ヘッド4A、4Bは支持体により支持され、この支持体はY軸モータ7によりY方向に移動可能であり、この支持体に対して装着ヘッド4A、4BはX軸モータ8によりX方向に移動可能に構成される。従って、装着ヘッド4A、4Bは、X軸モータ8及びY軸モータ7により、各プリント基板PA、PBと部品供給ユニット群2A、2Bの部品取出し部(部品吸着位置)上方を個別に移動できることとなる。
【0011】
そして、装着ヘッド4A、4Bに設けられる各吸着ノズル5は、装着ヘッド4A、4Bに対して上下軸モータ9により昇降可能であり、また鉛直軸周りに回転させる前記θ軸モータ6により装着ヘッド4A、4Bは回転可能である。
【0012】
次に、図2の制御ブロック図において、電子部品装着装置1の各要素はCPU11が統括制御しており、制御プログラムを格納するROM12及び各種データを格納するRAM13がバスライン14を介して接続されている。また、CPU11には操作画面等を表示するモニタ15及び該モニタ15の表示画面に形成された入力手段としてのタッチパネルスイッチ16がインターフェース17を介して接続されている。また、前記Y軸モータ7等が駆動回路18、インターフェース17を介してCPU11に接続されている。
【0013】
前記RAM13には、部品装着に係るプリント基板の種類毎に装着データである実装情報が記憶されており、それぞれ装着順序毎(ステップ番号毎)に、各プリント基板内での各電子部品の装着位置であるX座標、Y座標、角度情報や、前記基台上に配置される各部品供給ユニット2の配置番号情報(配置順序情報)等が格納されている。
【0014】
また前記RAM13には、前記各部品供給ユニット2の部品供給ユニット配置番号に対応した各電子部品の種類の情報、即ち部品配置データが格納されており、更にはこの部品ID毎に電子部品のX方向、Y方向のサイズ、厚さ情報及び使用吸着ノズルのノズルID等に関する部品ライブラリデータが格納されている。更には、各装着ヘッド4A、4Bには吸着ノズル5が最大12本取り付けることができるが、各装着ヘッド4A、4Bへの吸着ノズル5の取り付け位置(取り付け番号)毎に吸着ノズルのノズルIDが格納されている。
【0015】
20はインターフェース17を介して前記CPU11に接続される認識処理装置で、部品認識カメラ21により撮像して取込まれた画像の認識処理が該認識処理装置20にて行われ、CPU11に処理結果が送出される。即ち、CPU11は部品認識カメラ21により撮像された画像を認識処理(位置ずれ量の算出など)するように指示を認識処理装置2に出力すると共に、認識処理結果を認識処理装置20から受取るものである。
【0016】
以上の構成により、プリント基板PA、PBへ電子部品を装着する装着運転動作について説明する。先ず、2列(2台)の基板搬送装置3A、3Bを使用して、プリント基板PA、PB上に電子部品を装着するように、作業者がモニタ15に表示されたタッチパネルスイッチ16の運転開始スイッチ部を操作すると装着運転が開始される。
【0017】
以下、図3のフローチャートに基づき説明すると、CPU11はRAM13に格納された装着データより実装情報データを読み込む。そして、CPU11により実装情報データが無いかの判断がなされ、無ければ、検出センサ10Aからの検出出力に基づいて基板搬送装置3Aにおいてプリント基板PAが取り込み済みか否かが判定される。そして、プリント基板PAが取り込み済みでなければ、検出センサ10Bからの検出出力に基づいて基板搬送装置3Bにおいてプリント基板PBが取り込み済みか否かが判定される。両基板搬送装置3A、3Bにおいて、プリント基板PA、PBの取り込みがなければ、前述したように装着データより実装情報データを読み込み、実装情報データが無いかの判断が繰り返される。
【0018】
基板搬送装置3A及び/又は3Bにおいて、プリント基板PA及び/又はPBが取り込み済みと判定されると、該基板搬送装置3A及び/又は3Bの位置決め部にあるプリント基板PA及び/又はPBを後工程に排出し、CPU11は該基板搬送装置3A及び/又は3Bの装着済みの電子部品の最大部品厚みデータを初期化するように制御する。
【0019】
そして、CPU11により実装情報データが有るとの判断がなされると、基板搬送装置3Aにおけるプリント基板PAの実装情報データがあるかの判断がなされる。この場合、基板搬送装置3Aにおけるプリント基板PAの実装情報データが無いとの判断がなされると、基板搬送装置3Bにおけるプリント基板PBの実装情報データがあるかの判断がなされる。
【0020】
基板搬送装置3A及び/又は3Bにおけるプリント基板PA及び/又はPBの実装情報データがあると判断されると、基板搬送装置3A及び/又は3Bにおいてプリント基板PA及び/又はPBが取り込み済みでなければ、CPU11は前工程装置からプリント基板PA及び/又はPBを取り込むように制御し、基板搬送装置3A及び/又は3Bの供給コンベアを介してプリント基板P及び/又はPBを各位置決め部へ移動させる。
【0021】
このとき、基板搬送方向における基準としての位置規制装置の位置決めピン(図示せず)に当該プリント基板PA及び/又はPBが係止し、検出センサ10A及び/又は10Bがプリント基板PA及び/又はPBを検出すると搬送を停止して各位置決め部の所定位置まで到達させ、位置決め部の位置決め機構が作動して、プリント基板PA及び/又はPBをそれぞれ位置決め固定する。
【0022】
そして、前工程装置からプリント基板PA及び/又はPBが取り込まれ、プリント基板PA及び/又はPBの実装情報データが装着ヘッド4Aに係る実装情報データであれば、装着ヘッド4Aによりプリント基板PA及び/又はPB上へ電子部品の装着動作が実行され、プリント基板PA及び/又はPBの実装情報データが装着ヘッド4Aに係る実装情報データでなければ(装着ヘッド4Bに係る実装情報データ)、装着ヘッド4Bによりプリント基板PA及び/又はPB上へ電子部品の装着動作が実行される。
【0023】
そして、基板搬送装置3A及び/又は3Bの各位置決め部に搬送されたプリント基板PA及び/又はPB上にRAM13に格納された各実装情報データに従い、装着ヘッド4A及び/又は4Bの吸着ノズル5が装着すべき電子部品を部品供給ユニット群2A又は2Bの所定の部品供給ユニット2から吸着して取出し、プリント基板PA及び/又はPB上へ順次装着することとなる。
【0024】
即ち、プリント基板PAの実装情報データがあって且つプリント基板PBの実装情報データがない場合には、装着ヘッド4A又は4Bの吸着ノズル5が装着すべき電子部品を部品供給ユニット群2A又は2Bの所定の部品供給ユニット2から吸着して取出してプリント基板PA上へ装着し、またプリント基板PAの実装情報データが無くて且つプリント基板PBの実装情報データがある場合には、装着ヘッド4A又は4Bの吸着ノズル5が装着すべき電子部品を部品供給ユニット群2A又は2Bの所定の部品供給ユニット2から吸着して取出してプリント基板PB上へ装着し、更にはプリント基板PA及びPBの実装情報データがある場合には、装着ヘッド4A又は4Bの吸着ノズル5が装着すべき電子部品を部品供給ユニット群2A又は2Bの所定の部品供給ユニット2から吸着して取出してプリント基板PA及びPB上へ装着することとなる。
【0025】
この電子部品の装着動作について、装着ヘッド4Aを例として、図4に基づき詳述すると、先ずCPU11は当該装着ヘッド4A用の実装情報を読み込み、当該装着ヘッド4A用の実装情報が無ければ、当該装着ヘッド4Aの電子部品の装着動作を終了させる。当該装着ヘッド4A用の実装情報が有る場合には、当該装着ヘッド4Aで連鎖部品吸着、即ち当該装着ヘッド4Aで可能な限り多くの電子部品の吸着を部品供給ユニット2から行なう。この吸着動作は、装着ヘッド4Aの吸着ノズル5が対応する電子部品を収納する部品供給ユニット2上方に位置するよう移動するが、Y方向はY軸モータ7により、X方向はX軸モータ8が駆動して装着ヘッド4Aが移動し、既に所定の供給ユニット2が部品吸着位置にて部品が取出し可能状態にあるため、上下軸モータ9が駆動して対応する前記吸着ノズル5が下降して電子部品を吸着して取出し、順次対応する部品供給ユニット2上方に位置するよう移動して電子部品を吸着して取出す。
【0026】
その後、部品認識カメラ21上方に当該装着ヘッド4Aの吸着ノズル5が移動して、吸着保持された各電子部品を一括して撮像し、部品認識処理部20で認識処理し、その結果に基づき、CPU11は装着ヘッド4Aの対応する吸着ノズル5を1点目のプリント基板PAの装着位置上方に位置させるように移動開始させる。このプリント基板PAの装着位置上方への移動に際しては、基板搬送装置3Aのプリント基板PAの装着済みの電子部品の厚みの最大部品厚さと余裕幅との合計分だけ装着ヘッド4Aを上昇開始させるようにCPU11は制御する。但し、このプリント基板PAへの1点目の装着であれば、装着済みの電子部品の厚みの最大部品厚さは記憶されていないので、標準となる高さに装着ヘッド4Aを上昇開始させるようにCPU11は制御する。
【0027】
次に、装着ヘッド4Aが基板搬送装置3Bのプリント基板PBへの装着予定、即ち装着のために移動中であるか否かがCPU11により判断されて装着予定でなければ、装着ヘッド4Aがプリント基板PAの部品装着点位置に到達したか否かが判断され、到達すると装着ヘッド4Aによりプリント基板PAへ電子部品を1点装着する。なお、装着ヘッド4Aが基板搬送装置3Bのプリント基板PBへの装着予定であれば、次に装着ヘッド4Aが基板搬送装置3Aの奥行き側シュート3A2を通過したか否かが判断され、通過したならば基板搬送装置3Bのプリント基板PBの装着済み最大部品厚さと余裕幅との合計分だけ装着ヘッド4Aを下降開始させ、装着ヘッド4Aがプリント基板PBの部品装着点位置に到達したか否かが判断され、到達すると装着ヘッド4Aによりプリント基板PBへ電子部品を1点装着する。このプリント基板PBへの1点目の装着であれば、装着済みの電子部品の厚みの最大部品厚さは記憶されていないので、標準となる高さに装着ヘッド4Aを下降開始させるようにCPU11は制御する。
【0028】
次に、このようにして装着した電子部品が基板搬送装置3Aにおけるプリント基板PAに対してのものかがCPU11により判断され、プリント基板PAに対してのものであれば基板搬送装置3Aのプリント基板PA用の装着済み最大部品厚みデータ保存処理を制御し、プリント基板PBに対してのものであれば基板搬送装置3Bのプリント基板PB用の装着済み部品厚みデータ保存処理を制御する。
【0029】
即ち、図5の装着済み部品厚みデータ保存処理フローチャートに示すように、初めに保存処理が基板搬送装置3Aにおけるプリント基板PAに対して装着済み部品厚みデータか否かがCPU11により判断され、プリント基板PAに対しての装着済み部品厚みデータであれば、当該電子部品の装着済み部品厚みデータが基板搬送装置3Aのプリント基板PAの装着済み最大部品厚みデータより大きいかが判断され、大きければ当該電子部品の装着済み部品厚みデータを基板搬送装置3Aのプリント基板PAの装着済み最大部品厚みデータとして更新して、RAM13に格納するように制御し、大きくなければ装着済み最大部品厚みデータをそのままとして更新しない。なお、初めてプリント基板PAに装着する1点目であれば、当該電子部品の厚みを装着済み最大部品厚みデータとして、RAM13に格納するように制御する。
【0030】
また、基板搬送装置3Aにおけるプリント基板PAに対して装着済み部品厚みデータか否かがCPU11により判断されて、プリント基板PAに対しての装着済み部品厚みデータでなければ(プリント基板PBに対してのものであれば)、当該電子部品の装着済み部品厚みデータが基板搬送装置3Bのプリント基板PBの装着済み最大部品厚みデータより大きいかが判断され、大きければ当該電子部品の装着済み部品厚みデータを基板搬送装置3Bのプリント基板PBの装着済み最大部品厚みデータとして更新して、RAM13に格納するように制御し、大きくなければ装着済み最大部品厚みデータをそのままとして更新しない。なお、初めてプリント基板PBに装着する1点目であれば、当該電子部品の厚みを装着済み最大部品厚みデータとして、RAM13に格納するように制御する。
【0031】
そして、装着ヘッド4Aの連鎖吸着部品の装着動作が完了したか否かがCPU11により判断され、装着ヘッド4Aの全ての電子部品が装着されていなければ、次の装着点位置への装着ヘッド4Aの移動を開始する。そして、装着ヘッド4Aが基板搬送装置3Bのプリント基板PBへの装着予定、即ち装着のために移動中であるか否かがCPU11により判断されて装着予定であれば、装着ヘッド4Aがプリント基板PBの部品装着点位置に到達したか否かが判断され、到達すると装着ヘッド4Aによりプリント基板PBへ電子部品を1点装着する。このようにして装着した電子部品が基板搬送装置3Bにおけるプリント基板PBに対してのものかがCPU11により判断され、プリント基板PBに対してのものであるので基板搬送装置3Bのプリント基板PB用の装着済み最大部品厚みデータ保存処理を制御する。
【0032】
なお、前述した次の装着点位置への装着ヘッド4Aの移動を開始して、装着ヘッド4Aが基板搬送装置3Bのプリント基板PBへの装着予定、即ち装着のために移動中であるか否かがCPU11により判断されて装着予定でなければ、装着ヘッド4Aが基板搬送装置3Bのシュート3B1を通過したか否かがCPU11により判断される。通過したと判断したならば基板搬送装置3Aのプリント基板PAの装着済み最大部品厚みデータと余裕幅との合計分だけ装着ヘッド4Aを上昇開始させ、装着ヘッド4Aがプリント基板PAの部品装着点位置に到達したか否かが判断され、到達すると装着ヘッド4Aによりプリント基板PAへ電子部品を1点装着する。
【0033】
そして、このようにして装着した電子部品が基板搬送装置3Aにおけるプリント基板PAに対してのものかがCPU11により判断され、前述したように、プリント基板PAに対してのものであれば基板搬送装置3Aのプリント基板PA用の装着済み最大部品厚みデータ保存処理を制御し、プリント基板PBに対してのものであれば基板搬送装置3Bのプリント基板PB用の装着済み部品厚みデータ保存処理を制御する。
【0034】
以上のように、電子部品の装着動作を繰り返し、装着ヘッド4Aの連鎖吸着部品の装着動作が完了したか否かがCPU11により判断され、装着ヘッド4Aの全ての電子部品が装着されると、CPU11は装着ヘッド4Aを原点位置へ上昇するように制御し、対応する部品供給ユニット2へと移動開始するように制御する。そして、装着ヘッド4Aの連鎖吸着部品の装着動作が全て完了した場合には、CPU11は装着ヘッド4A用の実装情報の読み込みを行い、前述したように動作する。
【0035】
なお、図6に示すように、説明は省略するが、この装着ヘッド4Aの実装動作と同様に、装着ヘッド4Bの実装動作が行われる。
【0036】
以上のように、本実施形態によると、プリント基板毎に電子部品の装着毎に当該電子部品の厚みが装着済みの電子部品の最大部品厚みより大きな場合に最大部品厚みデータを更新してRAM13に格納し、装着ヘッド4Aが基板搬送装置3Aにあるプリント基板PA上に電子部品を装着するために移動するときには当該プリント基板PAに対応する装着済みの最大部品厚みデータを考慮した高さで移動し、また装着ヘッド4Bが基板搬送装置3Bにあるプリント基板PB上に電子部品を装着するために移動するときには当該プリント基板PBに対応する装着済みの最大部品厚みデータを考慮した高さで移動し、更には一方の装着ヘッド4A又は4Bが一方の基板搬送装置3A又は3Bを越えて他方の基板搬送装置3B又は3Aにあるプリント基板PB又はPAに電子部品を装着する際には当該プリント基板PB又はPAに対応する前記最大部品厚みデータを考慮した高さで移動するように前記一方の装着ヘッド4A又は4BをCPU11が制御する。
【0037】
従って、生産性の向上の観点から、電子部品の装着の際に、各装着ヘッドは極力低い状態で移動すると共に、既にいずれのプリント基板上に電子部品が装着されている場合には、移動時にこの装着済み電子部品に衝突しないようにすることができる。
【0038】
以上のように本発明の実施態様について説明したが、上述の説明に基づいて当業者にとって種々の代替例、修正又は変形が可能であり、本発明はその趣旨を逸脱しない範囲で前述の種々の代替例、修正又は変形を包含するものである。
【図面の簡単な説明】
【0039】
【図1】電子部品自動装着装置の平面図である。
【図2】制御ブロック図である。
【図3】動作フローチャートを示す図である。
【図4】装着ヘッド4Aに係る電子部品実装動作を示すフローチャート図である。
【図5】装着部品厚みデータの保存処理を示すフローチャート図である。
【図6】装着ヘッド4Bに係る電子部品実装動作を示すフローチャート図である。
【符号の説明】
【0040】
1 電子部品装着装置
2 部品供給ユニット
3A、3B 基板搬送装置
4A、4B 装着ヘッド
5 吸着ノズル
11 CPU
13 RAM
PA、PB プリント基板

【出願人】 【識別番号】300022504
【氏名又は名称】株式会社日立ハイテクインスツルメンツ
【出願日】 平成18年8月31日(2006.8.31)
【代理人】 【識別番号】100115299
【弁理士】
【氏名又は名称】相澤 清隆


【公開番号】 特開2008−60336(P2008−60336A)
【公開日】 平成20年3月13日(2008.3.13)
【出願番号】 特願2006−235645(P2006−235645)