| 【発明の名称】 |
電気スルーコンタクト |
| 【発明者】 |
【氏名】ハリー ヘドラー
【氏名】ローランド イルジーグラー
【氏名】フォルカー レーマン
【氏名】トーステン マイヤー
【氏名】オクタビオ トロヴァレッリ
|
| 【要約】 |
【課題】基板のスルーホールを通る電気コンタクトの製造方法を簡便にする。
【構成】上記スルーホールは少なくとも部分的に液体導電性材料によって充填されており、凝固後の上記液体導電性材料は上記スルーホールを通って電気コンタクトを形成する。第1基板と第2基板とを積層する工程、スルーホールに第1圧力を加える工程、スルーホールに液体導電性材料を供給する工程、液体導電材料に第2圧力を加える工程、基板の積層を液体導電材料から分離する工程を含む製造工程からなる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 第1の面と第2の面のいずれかに少なくとも1つのコンタクトパッドを備えている第1基板を用意する工程と、 第1の面から第2の面に少なくとも1つのスルーホールを備えている第2基板を少なくとも1つ用意する工程と、 上記第2基板の上記スルーホールが上記第1基板のコンタクトパッドと少なくとも部分的に重なるように、上記第1基板に上記第2基板を積層する工程と、 上記スルーホールに第1圧力を加える工程と、 上記スルーホールに液体導電性材料を供給する工程と、 上記スルーホールが少なくとも部分的に上記液体導電性材料によって充填されるまで、上記液体導電性材料に第2圧力を加える工程と、 上記基板の積層を上記液体導電性材料から分離する工程とを含んでいる電気コンタクトの製造方法。 【請求項2】 上記第2基板の上記第1の面におけるブラインドホールを形成する工程と、 上記第1の面の反対にある上記第2の面から、上記第2基板を平坦化する工程とを含んでいる、上記スルーホールを形成する工程を含んでいる請求項1に記載の製造方法。 【請求項3】 上記第1圧力は大気圧より低く、上記第2圧力は大気圧まで高められている請求項1に記載の製造方法。 【請求項4】 上記第1圧力は大気圧より低く、上記第2圧力は1barから5barの範囲の圧力にまで高められている請求項1に記載の製造方法。 【請求項5】 上記第1圧力は大気圧であり、上記第2圧力は1barから5barの範囲の圧力にまで高められている請求項1に記載の製造方法。 【請求項6】 上記基板の積層は、上記液体導電性材料の充填の前に加熱される請求項1に記載の製造方法。 【請求項7】 上記スルーホールの内壁に保護層を設ける工程を含んでいる請求項1に記載の製造方法。 【請求項8】 上記第1基板を用意する工程は、上記第1基板において上記コンタクトパッドの一領域にブラインドホールを設ける工程を含んでいる請求項1に記載の製造方法。 【請求項9】 上記第2圧力を高める工程は、上記第1基板において上記スルーホールおよび上記ブラインドホールが少なくとも部分的に上記液体導電性材料によって充填される請求項8に記載の製造方法。 【請求項10】 上記第1基板のブラインドホールの内壁に保護層を設ける工程を含んでいる請求項8に記載の製造方法。 【請求項11】 上記第2基板の底面に保護層を設ける工程を含んでいる請求項8に記載の製造方法。 【請求項12】 上記導電性材料を含んでいるボールが、上記液体導電性材料の凝固後、最上の上記第2基板において上記スルーコンタクトの領域に形成されている請求項1に記載の製造方法。 【請求項13】 上記導電性材料は、はんだ金属を含んでいる請求項1に記載の製造方法。 【請求項14】 少なくとも1つのコンタクトパッドを備えている第1基板を用意する工程と、 第1の面に少なくとも1つのブラインドホールを備えている第2基板を少なくとも1つ用意する工程と、 上記ブラインドホールに第1圧力を加える工程と、 上記ブラインドホールに液体導電性材料を供給する工程と、 上記ブラインドホールが少なくとも部分的に上記液体導電性材料によって充填されるように、上記液体導電性材料に作用する第2圧力を加える工程と、 上記第2基板を上記液体導電性材料から分離する工程と、 上記ブラインドホールが開口し、上記第2基板を貫通するスルーコンタクトが形成されるように、上記第2基板を、上記第1の面と反対側の第2の面から平坦化する工程と、 上記第2基板のスルーコンタクトが上記第1基板のコンタクトパッドと重なって、上記スルーコンタクトに上記電気コンタクトが形成されるように、上記第1基板と少なくとも1つの上記第2基板とを積層する工程とを含んでいる電気コンタクトの製造方法。 【請求項15】 上記基板の積層後、上記基板の積層を加熱する工程と、上記スルーコンタクトから上記コンタクトパッドへの電気的接続を形成する工程とを含む請求項14に記載の製造方法。 【請求項16】 上記第1圧力は大気圧より低く、上記第2圧力は大気圧まで高められている請求項14に記載の製造方法。 【請求項17】 上記第1圧力は大気圧より低く、上記第2圧力は1barから5barの範囲の圧力にまで高められている請求項14に記載の製造方法。 【請求項18】 上記第1圧力は大気圧であり、上記第2圧力は1barから5barの範囲の圧力にまで高められている請求項14に記載の製造方法。 【請求項19】 上記第2基板は、上記液体導電性材料の温度まで加熱される請求項14に記載の製造方法。 【請求項20】 上記ブラインドホールの内壁に保護層を設ける工程を含んでいる請求項14に記載の製造方法。 【請求項21】 上記第1基板を用意する工程は、上記第1基板において上記コンタクトパッドの一領域にブラインドホールを設ける工程を含んでいる請求項14に記載の製造方法。 【請求項22】 上記第1基板を用意する工程は、上記導電性材料による上記ブラインドホールの少なくとも部分的な充填を含んでいる請求項21に記載の製造方法。 【請求項23】 上記第1基板の上記ブラインドホールの内壁に保護層を設ける工程を含んでいる請求項21に記載の製造方法。 【請求項24】 上記第2基板の底面に保護層を設ける工程を含んでいる請求項14に記載の製造方法。 【請求項25】 上記導電性材料を含んできるボールが、上記液体導電性材料の凝固後、最上の上記第2基板において上記スルーコンタクトの領域に形成されている請求項14に記載の製造方法。 【請求項26】 上記導電性材料は、はんだ金属を含んでいる請求項14に記載の製造方法。 【請求項27】 基板積層を備えた統合デバイスであって、 上記基板積層は、 ブラインドホールとコンタクトパッドとを備えた第1基板であって、上記ブラインドホールは第1基板自身の一つの面に設けられ、上記コンタクトパッドは第1基板自身の一つの面において上記ブラインドホールの領域に設けられている第1基板と、 第1基板の上記ブラインドホールのアパーチャと重なるアパーチャを有するスルーホールを備えている少なくとも1つの第2基板と、 少なくとも1つの上記第2基板の上記スルーホールを充填し、上記第1基板の上記コンタクトパッドにスルーコンタクトを形成している導電性材料とを備えている統合デバイス。 【請求項28】 上記第1基板の上記ブラインドホールは、少なくとも部分的に上記導電性材料によって充填されている請求項27に記載の統合デバイス。 【請求項29】 上記第1基板の上記ブラインドホールの内壁に保護層が設けられている請求項27に記載の統合デバイス。 【請求項30】 上記導電性材料は、はんだ金属を含んでいる請求項27に記載の統合デバイス。 【請求項31】 上記第2基板は、上記スルーホールのアパーチャの領域においてコンタクトパッドを備えている請求項27に記載の統合デバイス。 【請求項32】 上記第2基板のスルーホールの内壁に保護層が設けられている請求項27に記載の統合デバイス。 【請求項33】 さらに、2つの基板の間に配置され、2つの基板を結合する中間層を備えている請求項27に記載の統合デバイス。 【請求項34】 保護層が2つの基板の間に設けられている請求項27に記載の統合デバイス。 【請求項35】 上記第1基板と少なくとも1つの上記第2基板とがフレームを備えており、上記ブラインドホールが上記第1基板の上記フレームに設けられており、上記スルーホールが少なくとも1つの上記第2基板の上記フレームに設けられている請求項27に記載の統合デバイス。 【請求項36】 上記フレームはポリマー材料を含んでいる請求項35に記載の統合デバイス。 【請求項37】 コンタクトボールが最上の上記第2基板における上記スルーコンタクトの領域に形成され、上記コンタクトボールは上記導電性材料を含んでいる請求項27に記載の統合デバイス。 【請求項38】 さらに、2つの基板の間に配置され、基板を上記スルーコンタクトに接続する再配線層を備えている請求項27に記載の統合デバイス。 【請求項39】 基板積層を備えた統合デバイスであって、 上記基板積層は、 スルーホールおよびコンタクトパッドを備えた第1基板であって、上記スルーホールは第1基板自身の一つの面に設けられ、上記コンタクトパッドは第1基板自身の上記面において上記ブラインドホールの領域に設けられている第1基板と、 スルーホールおよびコンタクトパッドを備えた第2基板であって、上記スルーホールは第2基板自身の一つの面に設けられ、上記コンタクトパッドは第2基板自身の上記面において上記スルーホールの領域に設けられ、上記第1基板の上記スルーホールのアパーチャと重なるアパーチャを有するスルーホールを備えている少なくとも1つの第2基板と、 上記第1基板および第2基板の上記スルーホールを充填し、上記第1基板の上記コンタクトパッドにスルーコンタクトを形成する導電性材料とを備えている統合デバイス。 【請求項40】 上記スルーホールの内壁に保護層が設けられている請求項39に記載の統合デバイス。 【請求項41】 上記導電性材料は、はんだ金属を含んでいる請求項39に記載の統合デバイス。 【請求項42】 さらに、2つの基板の間に配置され、2つの基板を結合する中間層を備えている請求項39に記載の統合デバイス。 【請求項43】 保護層が2つの基板の間に配置されている請求項39に記載の統合デバイス。 【請求項44】 上記第1基板と少なくとも1つの上記第2基板とがフレームを備えており、上記スルーホールが上記第1基板の上記フレームに設けられており、上記スルーホールが少なくとも1つの上記第2基板の上記フレームに設けられている請求項39に記載の統合デバイス。 【請求項45】 上記フレームはポリマー材料を含んでいる請求項44に記載の統合デバイス。 【請求項46】 コンタクトボールが最上の上記第2基板における上記スルーコンタクトの領域に形成され、上記コンタクトボールは上記導電性材料を含んでいる請求項39に記載の統合デバイス。 【請求項47】 さらに、2つの基板の間に配置され、基板を上記スルーコンタクトに接続する再配線層を備えている請求項39に記載の統合デバイス。 【請求項48】 スルーホールおよびコンタクトパッドを備えた第1基板であって、上記コンタクトパッドは第1基板自身の一つの面において上記スルーホールのアパーチャの領域に設けられている第1基板を用意する工程と、 スルーホールおよびコンタクトパッドを備えた少なくとも1つの第2基板であって、上記コンタクトパッドは第2基板自身の一つの面において上記スルーホールのアパーチャの領域に設けられている第2基板を用意する工程と、 上記第1基板の上記スルーホールの上記アパーチャが、少なくとも部分的に、上記第2基板の上記スルーホールの上記アパーチャと重なるように、上記第1基板の上に上記第2基板を積層する工程と、 上記第1基板の露出した面に隣接して液体導電性材料を用意する工程と、 上記第1基板および上記第2基板の上記スルーホールが上記液体導電性材料によって充填されるように、第1圧力を上記スルーホールに加え、第2圧力を上記液体導電性材料に加える工程とを含んでいる電気コンタクトの製造方法。 【請求項49】 上記第1圧力は大気圧よりも低く、上記液体導電性材料の上記第2圧力は大気圧にまで高められている請求項48に記載の製造方法。 【請求項50】 上記第1圧力は大気圧よりも低く、上記第2圧力は1barから5barの範囲の圧力にまで高められている請求項48に記載の製造方法。 【請求項51】 上記第1圧力は大気圧であり、上記第2圧力は1barから5barの範囲の圧力にまで高められている請求項48に記載の製造方法。 【請求項52】 上記第1基板の露出した面に隣接する液体導電性材料を用意する前に、上記基板の積層は加熱されている請求項48に記載の製造方法。 【請求項53】 上記スルーホールの内壁に保護層を設ける工程を含んでいる請求項48に記載の製造方法。 【請求項54】 上記第2基板の底面に保護層を設ける工程を含んでいる請求項48に記載の製造方法。 【請求項55】 上記導電性材料を含んでいるボールが、上記液体導電性材料の凝固後、最上の上記第2基板において上記スルーホールの上記アパーチャの領域に形成されている請求項48に記載の製造方法。 【請求項56】 上記導電性材料は、はんだ金属を含んでいる請求項48に記載の製造方法。 【請求項57】 スルーホールおよびコンタクトパッドを備えた第1基板であって、上記コンタクトパッドが第1基板自身の一つの面において上記スルーホールのアパーチャの領域に配置されている第1基板を用意する工程と、 スルーホールおよびコンタクトパッドを備えた第2基板であって、上記コンタクトパッドが第2基板自身の一つの面において上記スルーホールのアパーチャの領域に配置されている少なくとも一つの第2基板を用意する工程と、 上記第1基板の上記スルーホールのアパーチャが、少なくとも部分的に、上記第2基板の上記スルーホールのアパーチャと重なるように、上記第1基板の上に上記第2基板を積層する工程と、 液体導電性材料の槽を用意する工程と、 上記第1基板および上記第2基板の上記スルーホールが上記液体導電性材料によって充填されるように、上記基板の積層を、上記液体導電性材料の上記槽に適用する工程とを含んでいる電気コンタクトの製造方法。 【請求項58】 上記第1基板の露出した面に隣接する液体導電性材料を適用する前に、上記基板の積層は過熱されている請求項57に記載の製造方法。 【請求項59】 上記スルーホールの内壁に保護層を設ける工程を含んでいる請求項57に記載の製造方法。 【請求項60】 上記第2基板の底面に保護層を設ける工程を含んでいる請求項57に記載の製造方法。 【請求項61】 上記導電性材料を含んでいるボールが、上記液体導電性材料の凝固後、最上の上記第2基板において上記スルーホールの上記アパーチャの領域に形成されている請求項57に記載の製造方法。 【請求項62】 上記導電性材料は、はんだ金属を含んでいる請求項57に記載の製造方法。
|
【発明の詳細な説明】【発明の詳細な説明】 【0001】 〔背景〕 今日の集積回路は、集積度および性能を向上させるために、複数の基板上に形成され、そしてこれらの基板は小型の積層形状に配置される。このため回路には、基板積層(substrate stack)の一部をなす個々の基板を通るスルーコンタクトまたは、スルーホール(through hole)が必要となる場合が多い。上記積層は、信号またはその他の電源接続経路を基板から別の基板へと接続するために、上記のような電気スルーコンタクト(electrical through contact)を必要とする。 【0002】 これに関して、スルーコンタクト、および基板内において電子的に機能化された素子は、今日の集積度および性能に関する要求に応えるために微細化される必要がある。微細化したスルーコンタクトを形成するためには、個々の基板が積層される前に、直径が数ミクロンおよびそれ未満のスルーホールが形成される。そしてこれらのホールは、個々の基板内での適切な構成および方向付けによって、基板積層内に連続チャネル(continuous channel)を形成する。次に、このチャネルに導電性材料を充填して、スルーコンタクトを形成する。この場合、上記のようなチャネルは、従来ではスパッタリングまたはめっき法を用いて充填される場合が多い。 【0003】 先行技術文献としては、米国特許公報第6,743,499号、ドイツ国特許公報第198,13,239号がある。 【0004】 液体導電性材料が毛管力によって導入される場合は、スルーホールのチャネルの固有の特性、およびチャネル壁の特性が必要とされる。これらの特性は、材料の量、および材料がチャネルを貫通する時間によって規定される。駆動力として毛管力を用いる場合は、チャネルの直径、深さまたは長さ、および用いられる材料に一定の制限が加えられる。チャネルに適切な量の材料を導入するために必要な時間は、特定のチャネル直径の場合は長くなるため、効果的な形成プロセスに影響を及ぼす可能性がある。また、毛管力では、明確(well-defined)かつ再現可能な量の材料をチャネルに確実に充填することができない。 【0005】 従って本発明は、電気コンタクトを形成するための改善された方法を提供することを目的とする。本発明はさらに、改善された集積回路を提供することを目的とする。 【0006】 〔概要〕 一実施の形態は統合デバイスであり、一実施の形態は基板のスルーホールを通る電気コンタクトの製造方法である。上記スルーホールは、少なくとも部分的に液体導電性材料によって充填されており、凝固した上記導電性材料が上記スルーホールを通って電気コンタクトを形成する。 【0007】 本発明の一実施形態のために、第1の面と第2の面のいずれかに少なくとも1つのコンタクトパッドを備えている第1基板を用意する工程と、第1の面から第2の面へのスルーホールを少なくとも1つ備えている第2基板を少なくとも1つ用意する工程と、上記第2基板の上記スルーホールが上記第1基板の上記コンタクトパッドと少なくとも部分的に重なるように、上記第1基板に上記第2基板を積層する工程と、上記スルーホールに第1圧力を加える工程と、上記スルーホールに液体導電性材料を供給する工程と、上記スルーホールが少なくとも部分的に上記液体導電性材料によって充填されるまで、上記液体導電性材料に第2圧力を加える工程と、上記基板の積層を上記液体導電性材料から分離する工程とを含んでいる電気コンタクトの製造方法が提供される。 【0008】 本発明の一実施形態のために、少なくとも1つのコンタクトパッドを備えている第1の基板を用意する工程と、第1の面に少なくとも1つのブラインドホールを備えている第2基板を少なくとも1つ用意する工程と、上記ブラインドホールに第1圧力を加える工程と、上記ブラインドホールに液体導電性材料を供給する工程と、上記ブラインドホールが少なくとも部分的に上記液体導電性材料によって充填されるように、上記液体導電性材料に作用する第2圧力を加える工程と、上記第2基板を上記液体導電性材料から分離する工程と、上記ブラインドホールが開口し、上記第2基板を貫通するスルーコンタクトが形成されるように、上記第2基板を、上記第1の面と反対側の第2の面から平坦化する工程と、上記第2基板のスルーコンタクトが上記第1基板のコンタクトパッドと重なって、上記スルーコンタクトに上記電気コンタクトが形成されるように、上記第1基板と少なくとも1つの上記第2基板とを積層する工程とを含んでいる電気コンタクトの製造方法が提供される。 【0009】 本発明の一実施形態のために、基板積層を備えている統合デバイスであって、上記基板積層は、ブラインドホールとコンタクトパッドとを備えた第1基板であって、上記ブラインドホールは第1基板自身の一つの面に設けられ、上記コンタクトパッドは第1基板自身の上記面において上記ブラインドホールの領域に設けられている第1基板と、上記第1基板の上記ブラインドホールのアパーチャと重なるアパーチャを有するスルーホールを備えている少なくとも1つの第2基板と、少なくとも1つの上記第2基板の上記スルーホールを充填し、上記第1基板の上記コンタクトパッドにスルーコンタクトを形成している導電性材料とを備えている統合デバイスが提供される。 【0010】 本発明の一実施形態のために、基板積層を備えた統合デバイスであって、上記基板積層は、スルーホールおよびコンタクトパッドを備えた第1基板であって、上記スルーホールは第1基板自身の一つの面に設けられ、上記コンタクトパッドは第1基板自身の上記面において上記ブラインドホールの領域に設けられている第1基板と、スルーホールおよびコンタクトパッドを備えた第2基板であって、上記スルーホールは第2基板自身の一つの面に設けられ、上記コンタクトパッドは第2基板自身の上記面において上記スルーホールの領域に設けられ、上記第1基板の上記スルーホールのアパーチャと重なるアパーチャを有するスルーホールを備えている少なくとも1つの第2基板と、上記第1基板および上記第2基板の上記スルーホールを充填し、上記第1基板のコンタクトパッドにスルーコンタクトを形成している導電性材料とを備えている統合デバイスが提供される。 【0011】 本発明の一実施形態のために、スルーホールおよびコンタクトパッドを備えた第1基板であって、上記コンタクトパッドは第1基板自身の一つの面において上記スルーホールのアパーチャの領域に設けられている第1基板を用意する工程と、スルーホールおよびコンタクトパッドを備えた少なくとも1つの第2基板であって、上記コンタクトパッドは第2基板自身の一つの面において上記スルーホールのアパーチャの領域に設けられている第2基板を用意する工程と、上記第1基板の上記スルーホールの上記アパーチャが、少なくとも部分的に、上記第2基板の上記スルーホールの上記アパーチャと重なるように、上記第1基板の上に上記第2基板を積層する工程と、上記第1基板の露出した面に隣接して液体導電性材料を用意する工程と、上記第1基板および上記第2基板の上記スルーホールが上記液体導電性材料によって充填されるように、第1圧力を上記スルーホールに加え、第2圧力を上記液体導電性材料に加える工程とを含んでいる電気コンタクトの製造方法が提供される。 【0012】 本発明の一実施形態のために、スルーホールおよびコンタクトパッドを備えた第1基板であって、上記コンタクトパッドが第1基板自身の一つの面において上記スルーホールのアパーチャの領域に配置されている第1基板を用意する工程と、スルーホールおよびコンタクトパッドを備えた第2基板であって、上記コンタクトパッドが第2基板自身の一つの面において上記スルーホールのアパーチャ領域に配置されている少なくとも一つの第2基板を用意する工程と、上記第1基板の上記スルーホールのアパーチャが、少なくとも部分的に、上記第2基板の上記スルーホールのアパーチャと重なるように、上記第1基板の上に上記第2基板を積層する工程と、液体導電性材料の槽を用意する工程と、上記第1基板および上記第2基板の上記スルーホールが上記液体導電性材料によって充填されるように、上記基板の積層を、上記液体導電性材料の上記槽に適用する工程とを含んでいる電気コンタクトの製造方法が提供される。 【0013】 上記スルーホールに上記液体導電性材料を供給する前、および、上記液体導電性材料に第2圧力を加える前に、第1圧力を加えることによって、上記液体導電性材料は、有利に上記スルーホールの中に押し込まれる。これは、毛管力や他の力による基本的な寄与がなくとも起こり得るため、他の力から独立しているだけでなく、明確に制御されてもよい。上記液体導電性材料に第2圧力だけでなく第1圧力が加えられるように設定することによって、液体導電性材料が上記スルーホールに浸透することを確実にすることが可能となる。さらに、上記スルーホールに浸透する液体材料の量は、再現可能に決定され得る。これにより、設定可能な明確な量の材料による充填だけでなく、直径の小さなホールの確実な充填が実現され得る。 【0014】 本発明の一実施形態によれば、第2基板においてスルーホールを設けることは、第2基板を第1の面と反対側の第2の面から平坦化することだけでなく、第2基板の第1の面にブラインドホールを形成することも含む。そのような手順によって、一例として、たとえ初期には直接スルーホールを製造するのに上記基板が非常に厚くても、単純な平面的な無差別の基板の平坦化を用いて、基板を通るスルーホールの製造を可能とする。 【0015】 本発明の一実施形態によれば、第1圧力は0.5mbarから100mbarの範囲内であってよい。第2圧力は、大気圧まで増加させてもよく、基本的には1bar、最大5barに増加させてもよい。第1圧力がそのような範囲から選択された場合、上記第1圧力は、単純なポンプを用いたダウンポンピング(down-pumping)によって生成されてもよい一方、他方の上記圧力は、単純に導電性材料の周囲を排出することによって、増加してもよい。上記第2圧力がさらに増加したとき、上記導電性材料による充填は、有利に影響を受ける。 【0016】 本発明の一実施形態によれば、上記基板積層は、上記液体導電性材料を用意する前に、例えば、上記液体導電性材料の温度にまで温められる。これにより、上記積層内の温度誘発性の応力が除去されて、上記基板積層の強過ぎる応力は有利に妨げられ得る。基板積層が温められる温度は、150℃から300℃の範囲であってよい。これは、環境に配慮した無鉛のはんだ材料を含む、従来のはんだ材料の液体の形態における温度範囲である。 【0017】 本発明の一実施形態によれば、コンタクトパッドを備えた第1基板を用意する工程は、上記第1基板において上記コンタクトパッドの領域にブラインドホールを形成する工程を含む。上記ブラインドホールは、上に配置された基板積層の基板のスルーホールによって形成されるチャンネルの一部であってよく、液体導電性材料によるスルーホールの充填のための貯蔵場所あるいは調整体積である。それゆえ、上記液体材料に作用する第1圧力と第2圧力との小さな差は、全てのスルーホールを材料によって充填するために十分である。この場合、ブラインドホールは、上記圧力差によって決定されたブラインドボリュームを受け入れてもよく、それゆえ、導電性材料によるスルーホールの信頼性のある充填を確実にする。さらに、上記スルーホールを充填する工程は、少なくとも部分的に上記ブラインドホールを導電性材料によって充填する工程を含んでいてもよい。 【0018】 本発明の一実施形態によれば、保護被膜は追加的にスルーホールの壁面、ブラインドホールの壁面、第2基板の下面に設けられる。この保護被膜は、上記基板への導電性材料の拡散を有利に妨げる。さらに、保護被膜は基板領域に対して上記スルーホールの絶縁に寄与できる。 【0019】 本発明の一実施形態によれば、導電性材料を含むボールが、最上の上記第2基板において上記スルーコンタクトの領域に形成される。このボールは、導電的にスルーコンタクトに接続されていてよく、例えば、さらなる回路要素の接触パッド(例えばプリント回路基板(PCB)の接触パッド)への接続を生成するために、ボール自身が溶融してもよい。 【0020】 本発明の一実施形態によれば、導電性材料として、はんだ金属が用いられる。はんだ金属は、それらを融点以上に熱することによって液化可能であり、通常室温まで冷却すると凝固し、それゆえ、信頼性のある強固なスルーコンタクトを形成できる。 【0021】 本発明の一実施形態によれば、上記ブラインドホールは少なくとも部分的に導電性材料によって充填される。さらに、保護被膜が上記ブラインドホールおよび/またはスルーホールに設けられる。この保護被膜は、有利に導電性材料の基板への拡散を防止することを可能にする。さらに、この保護被膜は充填されたスルーホールあるいはスルービアを基板の領域に対する電気的な絶縁に寄与できる。 【0022】 本発明の一実施形態によれば、第2基板は、スルーホールの開口部の領域にコンタクトパッドを備えている。それゆえ、上記スルーコンタクトは、有利に上記コンタクトパッドに接続され、ひいては機能化された基板の領域に接続される。 【0023】 本発明の一実施形態によれば、中間層は2つの基板の間に配置され、2つの基板を互いに結合する。結合している上記中間層は、2つの基板の相対的な位置を一定に保ち、それゆえ、既に積層された基板の相対的な位置を変化することなく順次積み上げられる。これは、スルーホール、ブラインドホール、および機能化された素子のアライメントにおける望ましくないオフセットを効果的に抑制する。 【0024】 本発明の一実施形態によれば、上記基板はフレームと上記スルーホールとを備え、上記ブラインドホールはフレーム内に配置される。上記フレームはさらにポリマー材料を含んでいてもよい。上記フレームは集積回路のパッケージの一部であってもよく、上記チップおよび基板に配置された機能化された電子素子を効率的に保護することが可能である。それゆえ、有利に上記スルーホールはチップまたは基板の中に実現される必要はなく、後者は、しばしば、機械的および熱的処理に関して、また導電性材料の拡散に関して、センシティブユニット(sensitive unit)に相当する。 【0025】 本発明の一実施形態によれば、2つの基板の間に再配線層が配置され、上記基板を上記スルーコンタクトに接続する。上記再配線層は、有利には、上記スルーコンタクトから少し空間的に離れて配置された基板の機能化された領域を上記スルーコンタクトに接続する。このようにして、例えばチップの機能化された領域もフレーム内のスルーコンタクトに接続されてもよい。 【0026】 〔図面の簡単な説明〕 本発明をさらに理解するために、図面が添付されている。これらの添付図面は本明細書に組み込まれ、本明細書の一部を構成する。これらの図面は、本発明の実施形態を例証し、また本明細書における記載と共に本発明の原理を説明するためのものである。本発明の別の実施形態、および本発明の意図する多くの利点については、以下の詳細な説明を参照することによって容易に理解できるであろう。これら図面中の各素子は、必ずしも互いに相対的な縮小とはなっていない。同様の符号は、対応する同様の箇所を示している。 【0027】 図1A〜図1Dは、本発明の第1の実施形態に従って形成中の、様々な段階にある基板の概略図である。 【0028】 図2A〜図2Cは、本発明の第2の実施形態に従って形成中の集積回路の概略図である。 【0029】 図3は、本発明の第3の実施形態による集積回路の概略図である。 【0030】 図4は、本発明の第4の実施形態による集積回路の概略図である。 【0031】 図5A〜図5Gは、本発明の第5の実施形態に従って形成中の、様々な段階にある基板の概略図である。 【0032】 図6A〜図6Dは、本発明の第6の実施形態に従って形成中の、様々な段階にある基板積層の概略図である。 【0033】 図7A〜図7Bは、本発明の第7および第8の実施形態に従って形成中の、様々な段階にある基板の概略図である。 【0034】 図8Aおよび図8Bは、本発明の第9の実施形態による装置の概略図である。 【0035】 〔詳細な説明〕 以下の詳細な説明では添付図面を参照する。これらの添付図面は、本明細書の一部を構成するものであり、また本発明を実施し得る具体的な実施形態を例証するために示されている。これに関し、説明する(これら)図面の方向を参照して、「上」「下」「前」「後」「先端」「後端」等の方向を示す用語が使用されている。本発明の実施形態の構成要素は、多くの様々な方向に配置することができる。従って方向を表す上記用語は、例証するために用いられているものであって、限定するものではない。なお、本発明の範囲を逸脱することなく、別の実施形態を用いること、および構造的または論理的な変化を加えることができることについて理解されたい。従って以下の詳細な説明は、限定的な意味として捉えられるものではなく、本発明の範囲は特許請求の範囲によって規定される。 【0036】 本発明の様々な実施形態は、機能層(functional layer)を形成するための改善された方法、および集積装置を形成するための改善された方法を提供する。 【0037】 一実施形態では、電気コンタクトの製造方法は、第1の面と第2の面のいずれかに少なくとも1つのコンタクトパッドを備えている第1基板を用意する工程と、第1の面から第2の面に少なくとも1つのスルーホールを備えている第2基板を少なくとも1つ用意する工程と、上記第2基板の上記スルーホールが上記第1基板のコンタクトパッドと少なくとも部分的に重なるように、上記第1基板に上記第2基板を積層する工程と、上記スルーホールに第1圧力を加える工程と、上記スルーホールに液体導電性材料を供給する工程と、上記スルーホールが少なくとも部分的に上記液体導電性材料によって充填されるまで、上記液体導電性材料に第2圧力を加える工程と、上記基板の積層を上記液体導電性材料から分離する工程とを含んでいる。 【0038】 一実施形態では、電気コンタクトの製造方法は、少なくとも1つのコンタクトパッドを備えている第1基板を用意する工程と、第1の面に少なくとも1つのブラインドホールを備えている第2基板を少なくとも1つ用意する工程と、上記ブラインドホールに第1圧力を加える工程と、上記ブラインドホールに液体導電性材料を供給する工程と、上記ブラインドホールが少なくとも部分的に上記液体導電性材料によって充填されるように、上記液体導電性材料に作用する第2圧力を加える工程と、上記第2基板を上記液体導電性材料から分離する工程と、上記ブラインドホールが開口し、上記第2基板を貫通するスルーコンタクトが形成されるように、上記第2基板を、上記第1の面と反対側の第2の面から平坦化する工程と、上記第2基板のスルーコンタクトが上記第1基板のコンタクトパッドと重なって、上記スルーコンタクトに上記電気コンタクトが形成されるように、上記第1基板と少なくとも1つの上記第2基板とを積層する工程とを含んでいる。 【0039】 一実施形態では、統合デバイスは、基板積層を備えた統合デバイスであって、上記基板積層は、ブラインドホールとコンタクトパッドとを備えた第1基板であって、上記ブラインドホールは第1基板自身の一つの面に設けられ、上記コンタクトパッドは第1基板自身の一つの面において上記ブラインドホールの領域に設けられている第1基板と、第1基板の上記ブラインドホールのアパーチャと重なるアパーチャを有するスルーホールを備えている少なくとも1つの第2基板と、少なくとも1つの上記第2基板の上記スルーホールを充填し、上記第1基板の上記コンタクトパッドにスルーコンタクトを形成している導電性材料とを備えている。 【0040】 一実施形態では、統合デバイスは、基板積層を備えた統合デバイスであって、上記基板積層は、スルーホールおよびコンタクトパッドを備えた第1基板であって、上記スルーホールは第1基板自身の一つの面に設けられ、上記コンタクトパッドは第1基板自身の上記面において上記ブラインドホールの領域に設けられている第1基板と、スルーホールおよびコンタクトパッドを備えた第2基板であって、上記スルーホールは第2基板自身の一つの面に設けられ、上記コンタクトパッドは第2基板自身の上記面において上記スルーホールの領域に設けられ、上記第1基板の上記スルーホールのアパーチャと重なるアパーチャを有するスルーホールを備えている少なくとも1つの第2基板と、上記第1基板および第2基板の上記スルーホールを充填し、上記第1基板の上記コンタクトパッドにスルーコンタクトを形成する導電性材料とを備えている。 【0041】 一実施形態では、電気コンタクトの製造方法は、スルーホールおよびコンタクトパッドを備えた第1基板であって、上記コンタクトパッドは第1基板自身の一つの面において上記スルーホールのアパーチャの領域に設けられている第1基板を用意する工程と、スルーホールおよびコンタクトパッドを備えた少なくとも1つの第2基板であって、上記コンタクトパッドは第2基板自身の一つの面において上記スルーホールのアパーチャの領域に設けられている第2基板を用意する工程と、上記第1基板の上記スルーホールの上記アパーチャが、少なくとも部分的に、上記第2基板の上記スルーホールの上記アパーチャと重なるように、上記第1基板の上に上記第2基板を積層する工程と、上記第1基板の露出した面に隣接して液体導電性材料を用意する工程と、上記第1基板および上記第2基板の上記スルーホールが上記液体導電性材料によって充填されるように、第1圧力を上記スルーホールに加え、第2圧力を上記液体導電性材料に加える工程とを含んでいる。 【0042】 一実施形態では、電気コンタクトの製造方法は、スルーホールおよびコンタクトパッドを備えた第1基板であって、上記コンタクトパッドが第1基板自身の一つの面において上記スルーホールのアパーチャの領域に配置されている第1基板を用意する工程と、スルーホールおよびコンタクトパッドを備えた第2基板であって、上記コンタクトパッドが第2基板自身の一つの面において上記スルーホールのアパーチャの領域に配置されている少なくとも一つの第2基板を用意する工程と、上記第1基板の上記スルーホールのアパーチャが、少なくとも部分的に、上記第2基板の上記スルーホールのアパーチャと重なるように、上記第1基板の上に上記第2基板を積層する工程と、液体導電性材料の槽を用意する工程と、上記第1基板および上記第2基板の上記スルーホールが上記液体導電性材料によって充填されるように、上記基板の積層を、上記液体導電性材料の上記槽に適用する工程とを含んでいる。 【0043】 一実施形態では、基板積層を液体導電性材料に浸漬する前にスルーホール内に低圧力を加え、その後、上記液体導電性材料に加える周囲圧力(ambient pressure)を上昇させることによって、液体導電性材料がスルーホール内に強制的に入り込む。これは、毛管力またはその他の力による多大な寄与なしに行うことができるため、これらの力に依存することなく、かつ明確な方法によって制御可能である。浸漬後に液体導電性材料に作用する低圧力および周囲圧力を規定することによって、液体材料がスルーホール内に確実に入り込むことだけでなく、再現可能な量を確実に規定することが可能である。従って、本発明による方法は、直径が微細なホールを確実に充填することと、調整可能かつ明確な量の材料を充填することとの両方を可能にする。 【0044】 一実施形態では、第2の基板にスルーホールを備える工程は、基板の第1の面上にブラインドホール(blind hole)を備える工程と、上記第1の面と対向する第2の面から基板を平坦化する工程とを含んでいる。例えば、スルーホールを直接形成するには基板が厚すぎる場合であっても、上記のような実施方法によって、基板の簡素なプレーナ非選択的平坦化(simple planar unselective flattening of the substrate)を用いることによって、基板にスルーホールを形成することも可能となる。 【0045】 一実施形態では、上記低圧力は、0.5mbar〜100mbarの範囲内である。周囲圧力は、大気圧(基本的には1bar)まで上昇させることができる。周囲圧力はさらに、1bar〜5barの範囲内まで上昇させることができる。このような範囲内の低圧力が選択された場合は、第1に、このような低圧力は単一のポンプを用いたポンピング(pumping)によって得ることができる。そして第2に、導電性材料の周囲(surroundings)を単純に排出する(venting)ことによって、周囲圧力を上げることができる。周囲圧力をさらに上げた場合は、液体材料の充填にさらに影響が及ぶ可能性がある。 【0046】 一実施形態では、基板積層は、液体導電性材料に浸漬される前に、液体導電性材料の温度まで加熱される。これにより、積層内における温度誘起型の応力が回避されるため、基板積層上における過度の応力が防止される。基板積層が加熱される温度は、150℃〜300℃の範囲内であってよい。この温度範囲内では、今日における環境に配慮した、無鉛はんだ付け材料を含む一般的なはんだ付け材料は液状である。 【0047】 一実施形態では、コンタクト領域を有する第1の基板を備える工程は、第1の基板内のコンタクト領域(contact area)にある一領域内にブラインドホールを形成する工程を含んでいる。ブラインドホールは、その上に配置された基板内のスルーホールによって形成されたチャネルの一部となり得る。また、ブラインドホールは、スルーホールに液体導電性材料を充填するための貯蔵場所(reservoir)または均等化体積(equalization volume)として用いることができる。従って、浸漬後の液体材料内に最も充満している低圧力と周囲圧力との間の比較的小さな相違が、全てのスルーホールに材料を充填するのに十分となる。この場合、ブラインドホールは、圧力の差によって形成される空隙またはガス空隙(gas void)などの空の体積を占めることができるため、スルーホールに導電性材料を確実に充填することができる。さらに、スルーホールを充填する工程は、導電性材料によってブラインドホールを少なくとも部分的に充填する工程を含んでいる。 【0048】 一実施形態では、スルーホールの壁、ブラインドホールの壁、あるいは第2の基板の下面に、保護層(passivation layer)がさらに備えられる。この保護層は、導電性材料が基板内に拡散することを防止する。さらにこの保護層は、基板領域からのめっきスルーホールの電気的絶縁に貢献する。 【0049】 一実施形態では、導電性材料が凝固した後、導電性材料からなるビード(bead)が、基板最上部のスルーホールの一領域内に形成される。導電性材料を含有するこのビードは、スルーコンタクトに導電するように接続されており、自身が再び融解可能である。これは、例えば別のユニット上のコンタクト領域(例えば、プリント回路基板、チップキャリア、またはパッケージ上のコンタクト領域)とのコンタクトを形成するためである。 【0050】 一実施形態では、用いられる導電性材料は、金属はんだである。金属はんだは、融点を超えて加熱することによって容易に液化可能であり、また室温まで冷却すると通常は固体であるため、信頼性のある硬いスルーコンタクトを形成することができる。 【0051】 一実施形態では、ブラインドホールは、少なくとも部分的に導電性材料によって充填されてよい。さらに、ブラインドホールおよび/またはスルーホールの壁に、保護層を構成してよい。この保護層は、導電性材料が基板内に拡散することを防止する。さらにこの保護層は、基板領域からのスルーコンタクトの電気的絶縁に貢献する。 【0052】 一実施形態では、導電性材料は金属はんだを含んでいる。金属はんだは、融点を超えて加熱することによって容易に液化可能であり、また室温まで冷却すると通常は固体であるため、信頼性のある硬いスルーコンタクトを形成することができる。 【0053】 本発明の一実施形態では、第2の基板は、スルーホールのアパーチャ(aperture)すなわち開口部の一領域内にコンタクトパッドを有している。これによってスルーコンタクトが、コンタクトパッド、ひいては機能化された基板領域に接続される。コンタクトパッドは、パッド、コンタクトアイ(contact eye)、またはコンタクトスリーブを含んでいてよい。 【0054】 一実施形態では、2つの基板は、その間に中間層が配置されており、この中間層は2つの基板同士を互いに結合している。基板同士を結合させている上記中間層は、2つの基板間の相対的位置を一定に保っている。従って、既に積層された基板の相対的位置を変えることなく、積層を連続的に設計することができる。これにより、スルーホール、ブラインドホール、またはその他の機能化された素子の方向および位置における不要なオフセット(offset)またはミスアラインメントを効果的に抑制することができる。 【0055】 一実施形態では、2つの基板間に保護層が配置される。この保護層は、導電性材料が基板内に拡散することを防止する。さらにこの保護層は、基板同士の電気的絶縁に貢献する。 【0056】 一実施形態では、基板はフレーム(frame)を有しており、スルーホールおよびブラインドホールは上記フレーム内に配置されている。上記フレームは、ポリマー材料をさらに含有している。上記フレームは、集積回路の筐体またはパッケージの一部であってよく、基板内に配置されたチップおよび機能化された電子素子を効果的に保護することができる。従って、スルーコンタクトをチップ内に形成する必要はなく、後者は、機械的および熱的処理に関して、さらに導電性材料の拡散に関して敏感である場合が多い。 【0057】 一実施形態では、導電性材料からなるビードが、基板最上部のスルーホールの一領域内に形成される。これは、基板積層が別のユニット(例えば、コンタクト領域を有するプリント基板)に直接接続可能であることを意味する。 【0058】 一実施形態では、2つの基板間には、インターポーザ(interposer)または再配線層(redistribution layer)が配置されている。上記インターポーザまたは再配線層は、基板をスルーコンタクトに接続している。上記インターポーザまたは再配線層は、スルーコンタクトからスルーコンタクトまで物理的に離れている、機能化された基板領域をも接続することができる。従って、機能化されたチップ領域もまた、例えば、スルーコンタクトのフレーム内に接続することができる。 【0059】 図1Aは、機能化された領域202を有する第2の基板2を概略的に示している。集積回路という文脈においては、機能化された領域202は、例えば配線、絶縁または拡散バリア、ドープされた領域、またはその他の誘電体構造であってよい。用いられる材料は、シリコン、および半導体産業において常套的に用いられるその他の材料である。第2の基板2の1つの面は、上部に保護層201が構成されている。この保護層201は、酸化物または窒化物(例えばSiO2またはSi3N4)を含有していてよい。さらに、保護層201の上記面は、2つの基板を結合している中間層を上部に有していてよい。この中間層は、例えばポリマー粘着層を含んでいてよい。保護層201内の開口部は、その上部に配置された濡れ性領域(wettable region)203をさらに含んでいる。この濡れ性領域203は、金属はんだによって濡らすことができるように、金属(例えば、特に、アルミニウム、銅、スズ、金)を含有することができる。さらに、濡れ性領域203は、第2の金属2を1つの面上に開放する開口部を有している。機能化された領域202、保護層201、および濡れ性領域203を形成および実装するためには、元来知られている形成方法(例えば、CMOS形成プロセスの一部)が用いられる。 【0060】 図1Bは、内部にブラインドホール2040が形成された第2の基板2を示している。ホール2040は、異方性エッチング、ドライエッチング、異方性ウェットエッチング、電界を用いたエッチング、あるいはレーザエッチングなど、従来の方法を用いて形成可能である。ブラインドホール2040の直径は、一般的には100nm〜10μmの範囲内である。深さは、ホールの深さとホールの直径との比率として規定されるアスペクト比に依存している。アスペクト比は、2〜10の範囲内であるが、一般的には3より大きい。 【0061】 図1Cは、下面から平坦化された後の第2の基板2を示している。このような平坦化によって、ブラインドホール2040がスルーホール204に変化する。平坦化は、例えば、化学的機械的研磨(CMP)などの研磨処理によって行うことができる。第2の基板2の厚さが当初より十分に小さい場合、あるいは、前述の工程において十分な深さのホール2040が形成可能である場合は、スルーホール204を直接形成することができるため、第2の基板2を下面から平坦化する必要はない。 【0062】 図1Dは、スルーホール204を有する第2の基板2を示している。スルーホール204壁、および第2の基板2の下面に、別の保護層205が形成される。別の保護層205は、第2の基板2内の機能化された領域と、スルーホール204内に後に形成されるスルーコンタクトとの間を、電気的に適切に絶縁するために用いることができる。別の保護層205はさらに、スルーコンタクトからの材料の拡散、またはスルーコンタクトへの材料の拡散を顕著に抑制する、拡散バリアとして用いることができる。別の保護層205としての適切な材料は、例えば酸化ケイ素(SiO2)である。 【0063】 図2Aは、第1の基板1に少なくとも第2の基板2を積層させた基板積層を形成する工程を概略的に示している。基板積層は、図1A〜図1Dにおいてより詳細に説明した、少なくとも1つの第2の基板2以外に、第1の基板1をさらに有していてよい。第1の基板1は、濡れ性領域203の一領域内のブラインドホール104を含んでいる。第1の基板1は、基板間の粘着を促進するためにその内部に構成された、機能化された領域202、保護層201、および中間層をさらに有していてよい。ブラインドホール104は、その壁に別の保護層205をさらに有していてよい。 【0064】 スルーコンタクトを形成するために、第2の基板2内のスルーホール204および第1の基板1内のブラインドホール104は、連続チャネルを形成する。このチャネルは、基板を積層した結果、そして濡れ性領域203の層の厚さが保護層201より薄くなった結果、空洞(cavity)304を有することができる。これらの空洞304は、後の形成段階において導電性液体材料によって充填することができるため、関連する濡れ性領域203と関連する機能化された領域202とのコンタクトを形成することができる。図2Aが示すように、第2の基板2は、第1の基板1上に既に積層されており、別の第2の基板2が積層上に置かれる。 【0065】 図2Bは、基板積層を示している。この場合の基板積層は、例えば、第2の基板2を3つ、そして第1の基板を1つ含んでいる。チャネル内、例えば、第2の基板2内のスルーホール204内、空洞304内、および第1の基板1内のブラインドホール104内において、低圧力が生成される。次に基板積層は、スルーホール最上部の開口部において、液体導電性材料50とコンタクトする。そして、液体導電性材料50上の周囲圧力が上昇される。 【0066】 ここに図示されているように、これによって、液体導電性材料50がチャネル内、すなわち第2の基板2内のスルーホール204内、空洞304内、および少なくとも部分的に第1の基板1内のブラインドホール104内に、強制的に入り込む。第1の基板1内のブラインドホール104内には、空の残留体積(empty residual volume)が残る。この空の残留体積は残留ガスを含んでおり、また本質的には、増加された後の液体導電性材料50上における低圧力と周囲圧力との差に依存している。 【0067】 図2Cは、残りの液体導電性材料50が基板積層から除去され、スルーホール204およびブラインドホール104のチャネル内の液体導電性材料が凝固した後の基板積層を示している。上記材料はスルーコンタクト51を形成する。そして通常は、濡れ性領域203と、関連する機能化された領域202とから形成されるコンタクトパッドの最上部に、材料の残留物52が残る。さらに、スルーホール204、空洞304、およびブラインドホール104を含むチャネル内の液体導電性材料50は、後ろよりも前から、すなわち第2の基板2の最上部から、より急速に冷却することができる。従って、ブラインドホール104からの液体導電性材料は、導電性材料の凝固中における体積内の収縮を補償することができるため、全ての基板および濡れ性領域203を接続する、一定かつ信頼性のあるコンタクト51を確実に形成することができる。 【0068】 図3は、材料の残留物52がコンタクトビード53を有している、図2A〜図2Cまでの基板積層を示している。コンタクトビーズ53の寸法は、第1の基板1内のブラインドホール104内の空の体積によって、また低圧力と周囲圧力との差を用いることによって設定することができる。さらに、基板積層は、スルーホール204内およびブラインドホール104内の全体または一部において、部分的金属膜(metalliations)206を有していてよい。この金属膜206は導電性材料を濡らし、これによってスルーホール204およびブラインドホール104内のチャネル内の液体材料の量を決定することができる。基板の積層と、保護層201より薄い濡れ性領域203の層厚とによって、空洞304が形成される。これらの空洞304は、導電性液体材料によって充填することができるため、関連する濡れ性領域203と関連する機能化された領域202とのコンタクトを形成することができる。 【0069】 図4は、第1の基板10および複数の第2の基板20を有する基板積層を示している。本発明のこの実施形態では、第1の基板10は、チップ108およびフレーム107を有しており、第2の基板20はチップ208およびフレーム207を有している。本実施形態では、フレーム107および207は成形材料(molding compound)内に埋め込まれていてよく、例えば埋め込みポリマーを含んでいてよい。さらに、個々の基板は、インターポーザ109および209を有している。このインターポーザ109および209は、再配線層を含んでいてよく、また電気信号をチップ108および208からスルーホール204およびブラインドホール104へ導き(route)、適切なコンタクトを形成する。この関連において、中間層210は、保護層および/または粘着層を有していてよい。インターポーザ109および209は、例えばスパッタリング法、めっき法、またはその他従来のリソグラフィ処理によって形成可能である。中間層210は、プリンティング(printing)、スプレーコート、スピンコート、またその他従来のリソグラフィ処理によって塗布およびパターン形成可能である。 【0070】 この実施形態では、スルーホール204およびブラインドホール104は、フレーム107および207内に配置される。さらに、これらのホールを形成する工程は、ここでもまた、まず第1の面(first side)からブラインドホールを形成し、そして第1の面と対向する第2の面から基板を薄くする工程を含んでいてよい。基板が積層されている間に、中間層210に含まれる粘着材を硬化にすることができる。この場合の硬化は、基板を積層する度に行ってもよく、あるいは積層全体に対して行ってもよい。 【0071】 次にスルーコンタクト51は、基板10および20のインターポーザ109および209を接続する。スルーホール204およびブラインドホール104を含むチャネル内に液体導電性材料が挿入されると、後方からよりも前方から冷却がより急速に起こる。従って、ブラインドホール104からの液体導電性材料が、導電性材料の凝固中における体積内の収縮を補償することができるため、全ての基板を接続する、一定かつ信頼性のあるコンタクト51を確実に形成することができる。 【0072】 図5Aは、機能化された領域202を含む第2の基板2を概略的に示している。集積回路という文脈においては、機能化された領域202は、例えば配線、絶縁または拡散バリア、ドープされた領域、またはその他の誘電体構造であってよい。第2の基板2の1つの面は、上部に保護層201をさらに有している。不性化層201内の開口部は、上部に濡れ性領域203をさらに有している。用いることのできる材料および形成方法については、図1Aに関する説明を参照されたい。 【0073】 図5Bが示すように、ブラインドホール2040は、第2の基板2内の濡れ性領域203内の開口部内に配置されている。ホール2040は、例えば異方性エッチング、ドライエッチング、異方性ウェットエッチング、電界を用いたエッチング、あるいはレーザエッチングなど、従来の方法を用いて形成可能である。ブラインドホール2040の直径は、一般的には100nm〜10μmの範囲内である。深さは、ホールの深さとホールの直径との比率として規定されるアスペクト比に依存している。アスペクト比は、2〜10の範囲内であるが、一般的には3より大きい。ブラインドホール圧力は、ブラインドホール2040内において生成され、例えば0.5mbar〜100mbarの範囲内において、低圧力と対応することができる。 【0074】 図5Cが示すように、ブラインドホール2040およびその内部に充満しているブラインドホール圧力とを含む第2の基板は、液体導電性材料50内に浸漬される。次に、液体導電性材料50上の周囲圧力が、ブラインドホール圧力よりも高められる。この結果、図5Dが示すように、ブラインドホール2040が少なくとも部分的に導電性材料50によって充填される。液体導電性材料50上の周囲圧力は、大気圧(本質的には1bar)まで上げることができる。さらに、周囲圧力は、1bar〜5barの範囲内に上げることができる。これは、ブラインドホール2040への液体導電性材料50の充填を調節するためであり、さらに、適切な充填を行うための浸漬中に、周囲圧力を当初のブラインドホール圧力に合わせるためである。また、ブラインドホール圧力が大気圧と同じであり、周囲圧力が1bar〜5barの範囲内に高められてもよい。 【0075】 図5Eが示すように、第2の基板2は液体材料から除去され、導電性材料50はブラインドホール2040内に残留する。加熱によって液化可能な材料50は、適切に冷却するとブラインドホール2040内において凝固するため、周囲圧力2040に関わらずブラインドホール内に安定的に残留する。 【0076】 図5Fが示すように、第2の基板2は下面から平坦化する。この平坦化は、例えば、化学的機械的研磨(CMP)などの研磨処理によって行うことができる。下面からブラインドホール2040、またはブラインドホール2040内の材料50に到達すると、平坦化処理は終了する。これによって、第2の基板2内に、一定の基板スルーコンタクト(substrate through contact)54が形成される。 【0077】 図5Gは、第1の基板1上の複数の第2の基板2を含む積層を示している。この場合、第1の基板1内のブラインドホール101は既に、導電性材料によって少なくとも部分的に充填されている。図2C、図3、または図4に関連して説明した方法と同様に、基板スルーコンタクト54と、基板1および2内の濡れ性領域203間または関連する機能化された領域202間にあるブラインドホール104内の導電性材料とによって、スルーコンタクト51が形成される。保護層、部分的金属膜、フレーム、中間層、またはインターポーザに関しては、図2C、図3、および図4に関連して説明した実施形態との適切な組み合わせを選択して参照されたい。 【0078】 図6A〜図6Dは、本発明の第6の実施形態に従って形成中の、様々な段階にある基板積層を示している。図6Aは、基板601を含む基板積層600を示している。基板601は、ウェハの積層、言い換えると、いわゆるウェハ積層を形成するように、ウェハ全体であってよく、あるいはウェハ全体を含んでいてよい。基板601は、スルーホール610を含んでいる。基板601は、スルーホール610が基板積層600の底面から上面へと連続チャネルを形成するように、積層される。連続チャネルおよび/またはスルーホール610の直径は、5〜10ミクロンの範囲内である。基板積層600の領域611は、例えば集積回路、電子集積回路、または集積チップなどの単一回路要素(single circuit entity)を有している。 【0079】 本発明の上記実施形態による上記処理が完了すると、基板積層600は、個々の集積回路を形成するために、領域611の境界において切断される。そして個々の集積回路は、キャリア基板(carrier substrate)に接続され、および/または、ICパッケージにパッケージングされる。切断は、劈開(cleaving)、カッティング(cutting)、および/またはソーイング(sawing)によって行ってよい。基板601は、シリコン基板などの半導体基板を含んでいてよく、ひいては光学要素および/または電子要素(例えばトランジスタ、抵抗器、導体、キャパシタ、ダイオード、発光ダイオード、レーザ、光レーザ、および/またはセンサ)を含んでいてよい。 【0080】 図6Bは、本発明の第6の実施形態による基板積層600の拡大図である。基板601のスルーホール610からなる連続チャネルは、ミスアラインメント603を有していてよい。個々の基板601と各スルーホール610とは、スルーホール610のアパーチャがその領域の大部分と重なり合うようにアラインメントされることが期待されるが、ミスアラインメント603が生じても許容できる。これは、導電性材料がミスアラインメント603の周囲に流れ、結果としてスルーホール610の連続チャネルを充填するからである。本発明のこの実施形態によると、ミスアラインメント603は、アパーチャ(スルーホール610の断面)の直径平均の10パーセント、30パーセント、あるいは45パーセントまで許容可能である。 【0081】 図6Cは、本発明の一実施形態に従って導電性材料604が充填された後の基板積層600を示している。導電性材料604は、スルーホール610からなる連続チャネルの全体を充填することができ、基板601のコンタクトパッドおよび/またはコンタクトスリーブ602との電気コンタクトを構築することができる。コンタクトパッドまたはコンタクトスリーブ602は、電子要素および/または光学要素(例えば、基板601の機能化された要素、領域、または素子)との電気コンタクトを構築することができる。 【0082】 図6Dは、図6Cに関連して図示および説明した基板積層600を示している。しかし、はんだボールまたはビードなどの任意のコンタクトボール605は、最上部の基板601の最上部のコンタクトパッドおよび/またはコンタクトスリーブ602上に配置されている。コンタクトボール605は、例えばキャリア基板および/またはプリント回路基板を含む回路システムに既成デバイス(ready device)を接続するために、ボールグリッドアレイの一部であってよい。 【0083】 図7Aおよび図7Bは、本発明の第7および第8の実施形態に従って、基板積層の連続チャネルを充填するための構成を示している。図7Aは、本発明の第7の実施形態に従って、圧力差を用いて基板積層701の連続チャネルを充填する構成を示している。基板積層701は、図6A〜図6Dに関連して説明した基板積層600などの基板積層を含んでいてよく、あるいは、本発明の本実施形態に関連して説明した基板積層のその他の積層を含んでいてもよい。 【0084】 液体導電性材料702は、基板積層701の第1の面に隣接して配置されている。液体導電性材料702は、金属はんだを含んでいてよい。上記第1の面は、底面であってよい。なぜなら、重力によって液体導電性材料702の滑らかな表面が形成され、その上部に基板積層701が配置されるからである。基板積層701の第2の面(例えば最上面)に隣接して、環境(environment)703がある。環境703は、大気および/または明確なプロセス雰囲気(process atmosphere)を有している。 【0085】 本発明のこの実施形態によると、基板積層701の連続チャネルに液体導電性材料702を充填するために、液体導電性材料702の圧力と環境703の圧力との間の圧力差が利用される。この圧力差は、液体導電性材料702の圧力を上げることによって、または、環境703の圧力を下げることによって、あるいは、液体導電性材料702の圧力を上げて、環境703の圧力を下げることによって得られる。上記圧力差はまた、基板積層701上に、液体導電性材料702に向かって機械的圧力を加えることによっても得られる。絶対圧力差は、10mbar〜100mbar、100mbar〜1bar、または1bar〜5barの範囲内であってよい。さらに、環境703の圧力は真空と等しく、1mbarより遥かに低くてよい。 【0086】 連続チャネルを充填した後、液体導電性材料702および環境703の圧力の均圧が起こる。これは、液体導電性材料702を連続チャネル内に残す一方で、液体導電性材料702および/または環境703から基板積層701を除去するためである。本発明のこの実施形態によるプロセスは、液体導電性材料702上に基板積層710を配置および/または挿入する前に、基板積層701を(例えば液体導電性材料702の温度まで)加熱する工程を含んでいてよい。本実施形態によるこのプロセスは、連続チャネルを充填した後に基板積層701を冷却して、液体導電性材料702を凝固させてスルーコンタクトを形成する工程をさらに含んでいてもよい。上記冷却は、最上面から環境703に向かって徐々に凝固するように行われる。これによって、連続チャネルが充填されたままの状態で、液体導電性材料702から積層701を分離することができる。なぜなら、連続チャネルの最上部領域内の導電性材料が既に凝固されているためにプラグとして機能し、チャネルが空になることが回避されるからである。 【0087】 この目的のため、環境703および/または基板積層701の最上部の温度が、導電性材料702の融点未満に保持され、一方で液体導電性材料702は、導電性材料702の融点を超える温度に保持される。導電性材料702の融点からの偏差は、最大で1Kであってよく、あるいは最大で10Kであってもよい。毛管力はさらに、連続チャネルの充填を補助し、導電性材料からの積層の分離中に補助し、および/または、凝固後における導電性材料702の縮小の補償を補助することができる。さらに、圧力差は維持され、ウェハ積層を上方へ放した後も連続チャネルには導電性材料が充填されたままである。凝固は、最上部から開始する。毛管効果を用いることにより、連続チャネルの残留物には液体導電性材料702が充填されたままとなり、液体導電性材料702の残留物が凝固してスルーコンタクトを形成する。 【0088】 図7Bは、本発明の第8の実施形態に従った、基板積層701の連続チャネルの充填を示している。槽(bath)710は、液体導電性材料702を含んでいる。本発明のこの実施形態によると、基板積層701のスルーホール710の連続チャネルが液体導電性材料702によって充填されるように、基板積層701は液体導電性材料702に没入、浸漬、および/または挿入される。毛管力および/または濡れ性(wetting force)によって、連続チャネルおよび/またはスルーホール710に液体導電性材料702が充填された状態で、液体導電性材料702から基板積層701を取り出すことができる。分離および焼き戻し(tempering)に関しては、ここでは図7Aに関連する説明を参照されたい。 【0089】 図8Aおよび図8Bは、本発明の第9の実施形態に従って、基板積層の連続チャネルおよび/またはスルーホールを充填するための構成を示している。装置800は、液体導電性材料802の槽を有している。フレーム804は基板積層801を保持しており、また、例えばシールリップ、シールリング、またはOリングなどのスライドシールを有していてよい。このスライドシールによって、装置800内におけるフレーム804の垂直移動が可能にある。フレーム804は、材料、液体、またはガスが基板積層801の外へ出ることを防止する。このように、基板積層801は、液体導電性材料802を環境803から分離する。 【0090】 基板積層801の連続チャネルおよびスルーホール810は、矢印805方向への下方移動を用いて、および/または、液体導電性材料802の圧力と環境803の圧力との圧力差を用いて、液体導電性材料802によって充填することができる。基板積層801は、図6A〜図6Dに関連して説明した基板積層600などの基板積層を含んでいてよく、あるいは本発明の実施形態に関連して説明した基板積層のその他の積層を含んでいてもよい。圧力差に関しては、ここでは、図7Aに関連する説明を参照されたい。分離および/または焼き戻しに関しては、ここでは、図7Aに関連する説明を参照されたい。さらに、装置800は、環境803および/または基板積層801の最上面を焼き戻すための手段、および/または、導電性材料802の槽温度を制御するための加熱システムを有していてよい。上記装置はさらに、従来のプロセスを行うのに適した標準的なプロセスチャンバを有していてよい。これは、標準的なウェハレベルガルバニックプロセス(例えば金属めっき)に用いるガルバニックタンクまたはチャンバに改良を加えたものを含んでいてよい。 【0091】 図8Bは、装置800の上面図を示している。環状のフレーム804は、基板積層801を保持している。フレーム804および基板積層801は、リング形状で示されているように環状であるが、フレーム804および/または基板積層801は、環状以外の形状(例えば長方形)を有していてもよい。フレーム804は、図8Aに関連して既に説明したように、フレーム804の垂直移動のための手段806を有していてよい。基板積層801は、単一の集積回路、単一の電子集積回路、および/またはチップを含んだ領域811を有している。これらは、既成デバイスのための個々の回路またはチップを供給するために、後に切断される。 【0092】 一実施形態では、一方法によって、ウェハ積層の種々の全てのデバイスの配線、または、スルービアおよび/またはスルーシリコンビアのウェハレベル充填が可能になる。これは、3次元集積または多数の3次元ウェハ積層に対して行われる。この関連において、上記ビアは、全層(すなわち、ウェハ積層の底面から最上面まで)を貫いている。従って、効果的に、かつ空隙を形成することなくビアを充填することができる。これは、本発明の一実施形態に従って、液体金属注入または圧力金属注入を用いて行うことができる。 【0093】 一実施形態では、基板積層またはウェハ積層内に存在するミスアラインメント、および/または、このようなミスアラインメントによって生じるスルービアの欠陥が解決される。 【0094】 一実施形態では、注入が完了すると、最上面における第1のドロップ(drop)が凝固する。このドロップまたはビードが、ボールグリッドアレイの一部である接続ボール(connection ball)を形成する。 【0095】 一実施形態では、ホール、面、基板、材料、および/または周囲へ、圧力が印加または供給される。 【0096】 以上の説明は、本発明の典型的な実施形態に関するものである。従って、本願において開示された特徴、請求項、および図面は、本発明の様々な実施形態を個々に、および任意の組み合わせで実施するためには必須となり得る。以上の説明は、本発明の実施形態に関するものであるが、当該分野において通常の知識を有する者であれば、本発明の基本的な範囲を逸脱することなく、本発明の様々な別の、かつさらなる実施形態を考案できることについて理解するであろう。本発明の範囲は、特許請求の範囲によって規定される。従って本発明は、特許請求の範囲および特許請求の範囲に相当する部分によってのみ限定される。 【図面の簡単な説明】 【0097】 【図1A】本発明の第1の実施形態に従って形成中の、様々な段階にある基板の概略図である。 【図1B】本発明の第1の実施形態に従って形成中の、様々な段階にある基板の概略図である。 【図1C】本発明の第1の実施形態に従って形成中の、様々な段階にある基板の概略図である。 【図1D】本発明の第1の実施形態に従って形成中の、様々な段階にある基板の概略図である。 【図2A】本発明の第2の実施形態に従って形成中の集積回路の概略図である。 【図2B】本発明の第2の実施形態に従って形成中の集積回路の概略図である。 【図2C】本発明の第2の実施形態に従って形成中の集積回路の概略図である。 【図3】本発明の第3の実施形態による集積回路の概略図である。 【図4】本発明の第4の実施形態による集積回路の概略図である。 【図5A】本発明の第5の実施形態に従って形成中の、様々な段階にある基板の概略図である。 【図5B】本発明の第5の実施形態に従って形成中の、様々な段階にある基板の概略図である。 【図5C】本発明の第5の実施形態に従って形成中の、様々な段階にある基板の概略図である。 【図5D】本発明の第5の実施形態に従って形成中の、様々な段階にある基板の概略図である。 【図5E】本発明の第5の実施形態に従って形成中の、様々な段階にある基板の概略図である。 【図5F】本発明の第5の実施形態に従って形成中の、様々な段階にある基板の概略図である。 【図5G】本発明の第5の実施形態に従って形成中の、様々な段階にある基板の概略図である。 【図6A】本発明の第6の実施形態に従って形成中の、様々な段階にある基板積層の概略図である。 【図6B】本発明の第6の実施形態に従って形成中の、様々な段階にある基板積層の概略図である。 【図6C】本発明の第6の実施形態に従って形成中の、様々な段階にある基板積層の概略図である。 【図6D】本発明の第6の実施形態に従って形成中の、様々な段階にある基板積層の概略図である。 【図7A】本発明の第7および第8の実施形態に従って形成中の、様々な段階にある基板の概略図である。 【図7B】本発明の第7および第8の実施形態に従って形成中の、様々な段階にある基板の概略図である。 【図8A】本発明の第9の実施形態による装置の概略図である。 【図8B】本発明の第9の実施形態による装置の概略図である。
|
| 【出願人】 |
【識別番号】506211850 【氏名又は名称】キモンダ アクチエンゲゼルシャフト
|
| 【出願日】 |
平成19年7月31日(2007.7.31) |
| 【代理人】 |
【識別番号】110000338 【氏名又は名称】特許業務法人原謙三国際特許事務所
|
| 【公開番号】 |
特開2008−47895(P2008−47895A) |
| 【公開日】 |
平成20年2月28日(2008.2.28) |
| 【出願番号】 |
特願2007−199247(P2007−199247) |
|