| 【発明の名称】 |
シールド材の製造方法 |
| 【発明者】 |
【氏名】長谷部 聡
【氏名】岡本 良平
【氏名】厚地 善行
【氏名】村井 達彦
【氏名】石田 伸一
|
| 【要約】 |
【課題】ロール状のフレキシブル金属層を引き出してシールド材を製造する際に、品種ごとの製造個数を容易に把握して管理できるシールド材の製造方法を提供する。
【構成】ロール状のフレキシブル金属層を長尺状に引き出し、その上にレジスト16を形成し、フォトマスク20を介して順次露光することにより、レジスト16に第1ショット部S1から第n(nは2以上の整数)ショット部Snまでを形成する。さらに、レジスト16を現像してレジストパターンを形成し、金属層をエッチングして金属パターン層を形成する。第1ショット部S1から得られる金属パターン層のアース部の先頭部に第1識別マークが形成され、第nショット部Snから得られるアース部の後尾部に第2識別マークが形成されるようにし、2つの識別マークの間のシールド材領域をカウントして面数を把握する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 金属パターン部と、該金属パターン部に繋がって周縁側に配置された枠状のアース部とから構成される金属パターン層を備えたシールド材の製造方法であって、 フレキシブル層の上に金属層が形成されたロール状の積層体を長尺状に引き出し、前記金属層の上にレジストを形成する工程と、 前記金属パターン層を形成するための露光パターンを備えたフォトマスクを介して、前記レジストを順次露光することにより、前記レジストに第1ショット部から第n(nは2以上の整数)ショット部までを形成する工程と、 前記レジストを現像してレジストパターンを形成する工程と、 前記レジストパターンをマスクにして前記金属層をエッチングすることにより、前記金属パターン層を形成する工程と、 前記レジストを除去する工程とを有し、 前記第1ショット部から得られる前記アース部の先頭部に第1識別マークが形成され、前記第nショット部から得られる前記アース部の後尾部に第2識別マークが形成されるようにし、前記第1、第2識別マークに基づいてそれらの間に形成された前記金属パターン層の面数を把握することを特徴とするシールド材の製造方法。 【請求項2】 前記レジストはネガ型であり、 前記フォトマスクは、遮光パターン層によって前記金属パターン部に対応するパターン状白抜き部と前記アース部に対応する枠状白抜き部とが画定され、前記積層体の引き出し方向に対応する前記枠状白抜き部の先頭部と後尾部に識別マークを形成するための一対の識別マーク形成用遮光部が設けられて構成され、 前記第1ショット部から第nショット部までを形成する工程は、 前記フォトマスクを介して前記レジストを露光することにより、金属パターン部形成用露光部及びアース部形成用露光部が形成され、かつ前記アース部形成用露光部の先頭部と後尾部に識別マーク形成用未露光部が残された第1ショット部を形成する工程と、 前記積層体を搬送し、前記第1ショット部の後尾側の識別マーク形成用未露光部に前記フォトマスクの先頭側の前記枠状白抜き部の部分が重なるように配置した前記フォトマスクを介して、前記第1ショット部に隣接する前記レジストの領域を露光することにより、金属パターン部形成用露光部及びアース部形成用露光部が形成され、前記アース部形成用露光部の後尾部に識別マーク形成用未露光部が部分的に残され、かつ前記第1ショット部の後尾側の前記マーク形成用未露光部が露光部となる第2ショット部を形成する工程とを少なくとも含み、 前記第2ショット部の露光方法に基づいて、一つ前のショット部の後尾側の前記マーク形成用未露光部が露光されるようにして、前記1ショット部から第n(nは2以上の整数)ショット部まで順次形成することを特徴とする請求項1のシールド材の製造方法。 【請求項3】 前記第1ショット部から前記第nショット部までは同じ品種のシールド材向けの前記金属パターン層が形成され、前記金属パターン層を形成した後に、前記第1識別マークから前記第2識別マークの間の各ショット部から得られる前記金属パターン層の領域をカウントしてシールド材領域の面数を把握することを特徴とする請求項1又は2に記載のシールド材の製造方法。 【請求項4】 前記レジストに前記第1ショット部から前記第nショット部まで形成した後に、複数の異なる品種のシールド材を形成するために品種ごとに第1ショット部から第nショット部まで同様な方法で形成することによって、前記ロール状の積層体から複数の異なる品種のシールド材に対応する前記金属パターン層を形成し、 前記第1、第2識別マークは、前記複数の品種の中から個々の品種を特定できるように品種ごとに異なっていることを特徴とする請求項3に記載のシールド材の製造方法。 【請求項5】 前記金属パターン層を形成する工程の後工程に、前記第1、第2識別マークを検知する識別マーク用センサと、各ショット部から得られる前記金属パターン層の領域の面数をカウントする面数カウント用センサとが配置されており、 前記識別マーク用センサが前記第1識別マークを感知すると、前記面数カウント用センサは、前記識別マーク用センサが第2識別マークを感知するまで前記金属パターン層の面数をカウントすることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載のシールド材の製造方法。 【請求項6】 前記第1、第2識別マークは、前記積層体の搬送方向からみて前記金属パターン部が形成された領域に重ならない前記アース部の隅部に配置されていることを特徴とする請求項5に記載のシールド材の製造方法。 【請求項7】 前記積層体は、フィルムの上に銅箔が接着された銅箔付フィルムであることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載のシールド材の製造方法。
|
【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明はシールド材の製造方法に係り、さらに詳しくは、PDP(プラズマディスプレイパネル)から漏洩する電磁波を遮蔽するシールド材の製造方法に関する。 【背景技術】 【0002】 近年、広い視野角をもち、表示品質がよく、大画面化ができるなどの特徴をもつPDP(プラズマディスプレイパネル)は、マルチメディアディスプレイ機器などに急速にその用途を拡大している。PDPはその駆動により電磁波を発生するので、PDPの前方にはPDPからの電磁波を遮蔽するためにシールド材が配置される。 【0003】 従来のシールド材には、金属層をフォトリソグラフィによってパターニングして得られる金属パターン層を電磁波遮蔽層として利用するものがある。そのようなシールド材の製造方法の一例としては、まず、フィルムの上に接着された銅箔をパターニングして金属パターン層を形成した後に、そのフィルムの下面をガラス板の上に貼着する。さらに、金属パターン層の上にそのアース部が露出する状態で反射防止層を形成する。そして、ガラス板の下面がPDP側になり、反射防止層が視聴者側になるように、シールド材がPDPの前方に配置される。 【0004】 特許文献1には、ガラス基板の上に粘着層及び樹脂層を介してメッシュ状の金属パターン層が形成され、金属パターン層の上にそのアース部が露出する状態で粘着層を介して反射防止層が形成された構造のシールド材が記載されている。 【特許文献1】特開2002−347166号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0005】 上記したような従来技術のシールド材では、金属パターン層の形成方法として、ロール状の銅箔付フィルムを長尺状に引き出して搬送し(ロールツーロール方式)、フィルム上の銅箔をフォトリソグラフィ及びエッチングによってパターニングする方法がある。ロールツーロール方式では、一本の銅箔付PETフィルムのロールから多数のシールド部材を得ることができるので、生産効率を向上させることができる。近年では、PDPの装置仕様の多様化によってシールド材の金属パターン層の傾斜角度や開口率などの仕様も多様化してきており、一本の銅箔付PETフィルムのロールから複数の異なる品種のシールド材を製造する要求がある。そのような場合、長尺状の銅箔付PETフィルムに複数の異なる品種のシールド材領域が所定比率で画定されて形成されるので、品種ごとに製造個数を正確に把握して生産管理することが求められる。 【0006】 本発明は以上の問題点を鑑みて創作されたものであり、フレキシブル層上に金属層が形成されたロール状の積層体を引き出してシールド材を製造する際に、品種ごとの製造個数を容易に把握して管理できるシールド材の製造方法を提供することを目的とする。 【課題を解決するための手段】 【0007】 上記課題を解決するため、本発明はシールド材の製造方法に係り、金属パターン部と、該金属パターン部に繋がって周縁側に配置された枠状のアース部とから構成される金属パターン層を備えたシールド材の製造方法であって、フレキシブル層の上に金属層が形成されたロール状の積層体を長尺状に引き出し、前記金属層の上にレジストを形成する工程と、前記金属パターン層を形成するための露光パターンを備えたフォトマスクを介して、前記レジストを順次露光することにより、前記レジストに第1ショット部から第n(nは2以上の整数)ショット部まで並んで配置される複数のショット部を形成する工程と、前記レジストを現像してレジストパターンを形成する工程と、前記レジストパターンをマスクにして前記金属層をエッチングすることにより、前記金属パターン層を形成する工程と、前記レジストを除去する工程とを有し、前記第1ショット部から得られる前記アース部の先頭部に第1識別マークが形成され、前記第nショット部から得られる前記アース部の後尾部の端部に第2識別マークが形成されるようにし、前記第1、第2識別マークに基づいてそれらの間に形成された前記金属パターン層の面数を把握することを特徴とする。 【0008】 本発明の好適な態様では、レジストはネガ型であり、フォトマスクは、遮光パターン層によって前記金属パターン部に対応するパターン状白抜き部と前記アース部に対応する枠状白抜き部とが画定され、前記積層体の引き出し方向に対応する前記枠状白抜き部の先頭部と後尾部に識別マークを形成するための一対の識別マーク形成用遮光部が設けられて構成される。 【0009】 そして、そのフォトマスクを介してレジストを露光することにより第1ショット部を形成する。第1ショット部には、金属パターン部形成用露光部及びアース部形成用露光部が選択的に形成され、かつアース部形成用露光部の先頭部と後尾部に識別マーク形成用未露光部が部分的に残される。 【0010】 次いで、第1ショット部の後尾側の識別マーク形成用未露光部にフォトマスクの先頭側の枠状白抜き部の部分が重なるように配置したフォトマスクを介して、第1ショット部に隣接するレジストの領域を露光することにより第2ショット部を形成する。第2ショット部では、金属パターン部形成用露光部及びアース部形成用露光部が選択的に形成され、アース部形成用露光部の後尾部に識別マーク形成用未露光部が部分的に残され、かつ第1ショット部の後尾側のマーク形成用未露光部が露光部となる。 【0011】 このようにして、第2ショット部の露光方法に基づいて、一つ前のショット部の後尾側の前記マーク形成用未露光部が露光されるようにして、第1ショット部から第n(nは2以上の整数)ショット部まで順次形成する。 【0012】 このような露光方法を採用することにより、ロール状の積層体を引き出し、1番目からn(nは2以上の整数)番目の同じ品種のシールド材の金属パターン層を順次形成する際に、第1ショット部の先頭部と第nショット部の後尾部とに識別マーク形成用未露光部が残され、各ショット部のつなぎ部には識別マーク形成用未露光部は残らずに露光部となる。 【0013】 さらに、露光されたレジストを現像し、金属層をエッチングして金属パターン層を得ると、第1ショット部から得られる第1シールド材領域のアース部の先頭部に第1識別マークが形成され、第nショット部から得られる第nシール材領域のアース部の後尾部に第2識別マークが形成される。 【0014】 第1識別マークと第2識別マークとを利用することによってその間に並んで配置されるシールド材領域(金属パターン層)の面数を容易に把握することができる。第1、第2識別マークは識別マーク用センサによって検知され、識別マーク用センサと連動する面数カウント用センサによって第1識別マークM1と第2識別マークM2との間に配置された金属パターン層の面数がカウントされる。 【0015】 上記した発明において、レジストに第1ショット部から第nショット部まで形成した後に、異なる品種のシールド材を形成するために品種ごとに第1ショット部から第nショット部まで同様な方法で形成することによって、ロール状の積層体から複数の異なる品種のシールド材の金属パターン層を形成することができる。この場合、第1、第2識別マークを複数の品種ごとに異なるように設定することにより、複数の異なる品種の中から個々の品種のシールド材が何面製造されたかを容易に特定できるようになる。 【発明の効果】 【0016】 以上説明したように、本発明では、ロール状のフレキシブルな金属層を引き出して複数の異なる品種のシールド材を製造する際に、各品種のシールド材領域の先頭と最後尾に識別マークを設けてそれらの間の面数をカウントするようにしたので、生産管理が容易になる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0017】 本発明の実施の形態について、図を参照しながら説明する。 【0018】 図1〜図8は本発明の実施形態のシールド材の製造方法に係る図、図9は本発明の実施形態のシールド材の製造方法で製造されたシールド材の一例を示す断面図である。本発明の実施形態のシールド材の製造方法では、図1(a)に示すように、銅箔付フィルム10が巻かれたロール5が用意され、そのロール5から銅箔付フィルム10が長尺状に引き出されて各種の製造装置6(露光装置やエッチング装置など)に搬送される(ロールツーロール方式)。 【0019】 図1(b)に示すように、銅箔付フィルム10は、PETフィルム12の上に接着剤13によって銅箔14xが貼着されて構成される。本実施形態では、銅箔付フィルム10の銅箔14xをパターニングして金属パターン層(電磁波遮蔽層)を形成するが、ロールツーロール方式で搬送可能な各種のフレキシブル層(透明基材)の上に金属層が形成された積層体を使用することができる。 【0020】 次いで、図1(c)に示すように、銅箔付フィルム10の銅箔14xの上にネガ型のレジスト16を形成する。レジスト16は、ドライフィルムレジストであってもよいし、液状のレジストを塗布してもよい。 【0021】 続いて、図2に示すように、レジスト16をパターニングするためのフォトリソグラフィで使用されるフォトマスク20を用意する。フォトマスク20は、ガラス板20aの上にクロムなどの遮光パターン層20bが形成されて露光パターンが構成されている。図2のフォトマスク20では、中央主要部に遮光パターン層20bが形成され、これによってメッシュ状のパターン状白抜き部PWが画定され、周縁部にはそれに繋がる枠状白抜き部FWが画定されている。 【0022】 さらに、フォトマスク20の枠状白抜き部FWの両端下部に一対の識別マーク形成用遮光部20cが設けられている。なお、遮光パターン層としてエマルジョン(乳剤)層がパターニングされたフィルムマスクを使用してもよい。 【0023】 ネガ型のレジストでは、露光された部分が選択的に架橋することに基づいて現像液に不溶となってパターンが残される。従って、このフォトマスク20を使用してレジスト16をパターニングすると、パターン状白抜き部PWに対応する部分に金属パターン層の金属パターン部を形成するためのメッシュ状パターンが残され、枠状白抜き部FWに対応する部分に金属パターン層のアース部を形成するための枠状パターンが残される。そして、遮光パターン層20bに対応する部分がスペース(抜きパターン)となる。さらに、識別マーク形成用遮光部20cに対応する部分に識別マークを形成するようにパターン状のレジストの開口部が形成される。 【0024】 次に、上記したフォトマスク20を使用して長尺状の銅箔付フィルム10上のレジスト16を順次露光する方法について説明する。まず、長尺状の銅箔付フィルム10上のレジスト16の1番目のシールド材になる領域に露光装置(不図示)から上記したフォトマスク20を介して露光する。フォトマスク20は、その一対の識別マーク形成用遮光部20cが銅箔付きフィルム10の引き出し方向(搬送方向)に対応して先頭側と後尾側になるように配置される。 【0025】 これにより、図3に示すように、フォトマスク20のパターン状白抜き部PWに対応するレジスト16の部分がメッシュ状の金属パターン部形成用露光部16a(点ハッチング領域)となり、枠状白抜き部FWに対応するレジスト16の領域が枠状のアース部形成用露光部16b(点ハッチング領域)となる。また、フォトマスク20の遮光パターン層20bに対応するレジスト16の領域が抜きパターン形成用未露光部16c(図3では白領域)となり、識別マーク形成用遮光部20cに対応する領域がパターン状の識別マーク形成用未露光部16d(図3では白領域)となる。このようにして、1番目のシールド材になるレジスト16の領域に第1ショット部S1が形成される。 【0026】 次いで、図4に示すように、銅箔付フィルム10を右方向に搬送させて2番目のシールド材となるレジスト16の領域にフォトマスク20が配置されるようにする。このとき、銅箔付フィルム10の搬送ピッチ(送りピッチ)はフォトマスク20の長さよりも短く設定される。これにより、フォトマスク20の先頭側(右側)の枠状白抜き部FWの部分が第1ショット部S1の後尾側(左側)の識別マーク形成用未露光部16dに重なるようにフォトマスク20が配置される。 【0027】 続いて、このようにして配置されたフォトマスク20を介して2番目のシールド材を形成するレジスト16の領域を露光することにより第2ショット部S2(図5)を形成する。図5に示すように、上記したような方法で第2ショット部S2を形成すると、第1ショット部S1と同様に、第2ショット部S2には、金属パターン部形成用露光部16a(点ハッチング領域)、アース部形成用露光部16b(点ハッチング領域)、抜きパターン形成用未露光部16c(白領域)及び識別マーク形成用未露光部16d(白領域)が得られる。 【0028】 このとき、図4に戻って説明すると、第1ショット部S1の後尾側の識別マーク形成用未露光部16dは、その上にフォトマスク20の枠状白抜き部FWが配置された状態で露光されるので、アース部形成用露光部16aと同様な露光部となる。また、第2ショット部S2を形成する際に、フォトマスク20の先頭側に設けられた識別マーク形成用未露光部16dに対応するレジスト16の部分は第1ショット部S1を形成する際に既に露光されており、未露光部が残らないようになっている。 【0029】 このようにして、第1ショット部S1と第2ショット部S2とのつなぎ部は識別マーク形成用未露光部16dが残らないように二重露光される。 【0030】 図6には、同様な方法によって3番目のシールド材になるレジスト16の領域に第3ショット部S3を形成した様子が示されている。上記したように第1、第2ショット部S1、S2の後尾側(左側)の各識別マーク形成用未露光部16dにフォトマスク20の枠状白抜き部FWが重なるように露光することにより、第1ショット部S1と第2ショット部S2のつなぎ部、及び第2ショット部S2と第3ショット部S3のつなぎ部に識別マーク形成用未露光部16dが残らずに露光される。 【0031】 また、1番目のシールド材を得るための第1ショット部S1の先頭隅部に識別マーク形成用未露光部16dが残され、3番目のシールド材を製造するための第3ショット部S3の後尾隅部にも識別マーク形成用未露光部16dが残される。つまり、一本のロール状の銅箔付フィルム10を引き出して1番目のシールド材からn(nは2以上の整数)番目の同じ品種のシールド材を製造する際に、最初の第1ショット部S1の先頭隅部と、最後の第nショット部Snの後尾隅部とに識別マーク形成用未露光部16dが残され、各ショット部のつなぎ部には識別マーク形成用未露光部は残らずに露光部となる。 【0032】 このようにして、第1ショット部S1の先頭隅部と第nショット部Snの後尾隅部とに識別マーク形成用未露光部16dが残され、後に説明するように、識別マークはそれらの間の配置される複数のシールド材領域が同じ品種であることを示すマークとなる。 【0033】 なお、特に図示しないが、ロールツーロール方式では、一本のロール状の銅箔付フィルム10から複数の異なる品種のシールド材を製造できるので、前述した第1ショット部S1から第nショット部SnをA品種のシールド材を得るためのショット部とすると、その後にフォトマスク20を替え、A品種と異なるB品種、C品種・・・を同様にして第1ショット部S1から第nショット部Snまでそれぞれ形成することができる。そして、品種ごとに異なる識別マークが得られるように、品種ごとにフォトマスク20の識別マーク形成用遮光部20cの形状が異なるように設定する。 【0034】 続いて、図7に示すように、このようにして露光されたレジスト16が形成された銅箔付フィルム10を現像装置(不図示)に搬送してレジスト16を現像することによりレジストパターン17を形成する。これにより、第1〜第nショット部S1〜Snに対応して第1レジストパターン領域R1から第nレジストパターン領域Rn(図7の例では第3レジストパターン領域R3)まで形成される。 【0035】 各レジストパターン領域R1,R2,R3では、フォトマスク20のパターン状白抜き部PWに対応する部分に金属パターン層の金属パターン部を形成するためのメッシュ状パターン部17aが残され、枠状白抜き部FWに対応する部分に金属パターン層のアース部を形成するための枠状パターン17bが残されてレジストパターン17が構成されている。さらに、第1レジストパターン領域R1の枠状パターン17bの先頭隅部と、第3レジストパターン領域R3の枠状パターン17bの後尾隅部とに、識別マーク形成用開口部17cが形成される。 【0036】 続いて、レジストパターン17が形成された銅箔付フィルム10をウェットエッチング装置(不図示)に搬送し、レジストパターン17をマスクにして銅箔14xをウェットエッチングした後に、剥離装置(不図示)に搬送し、レジストパターン17を除去する。これにより、図8に示すように、レジストパターン17が銅箔14xに転写されて、金属パターン部14aとそれに繋がって周縁部に配置された枠状のアース部14bとにより構成される金属パターン層14が得られる。 【0037】 このようにして、長尺状の銅箔付フィルム10の銅箔14xがパターン化されて金属パターン層14が形成されることにより、第1シールド材領域SR1から第nシールド材領域SRn(図8の例では第3シールド部材SR3)が得られる。 【0038】 このとき、第1シールド材領域SR1のアース部14bの先頭隅部に孔からなる第1識別マークM1が形成され、第nシールド材領域SRn(図8の例では第3シールド部材SR3)のアース部14bの後尾隅部に同様な第2識別マークM2がそれぞれ設けられる。 【0039】 そして、同じく図8に示すように、レジストパターン17を除去する工程の出口付近には、先頭の第1識別マークMと最後尾の第2識別マークMを検知する識別マーク用センサ30と、複数のシールド材領域の面数(金属パターン層14のメッシュ部の面数)をカウントする面数カウント用センサ32が配置されている。識別マーク用センサ30としては、例えば、搬送されてくる金属パターン層14の識別マークM1,M2が配置された端部にレーザビームを照射し、光路差を検出して識別マークM1,M2の段差を検知するレーザセンサが使用される。 【0040】 本実施形態では、識別マーク用センサ30が金属パターン層14の金属パターン部14aを誤検知しないように、第1、第2識別マークM1,M2が搬送方向からみて金属パターン部14aが形成された領域に重ならないアース部14bの隅部に配置されているが、特に問題なければ、第1、第2識別マークM1,M2はアース部14bの任意の位置に配置されるようにしてもよい。 【0041】 また、面数カウント用センサ32としては、例えば、金属パターン層14のメッシュ部の画像を認識してその面数をカウントする画像センサが使用される。 【0042】 識別マーク用センサ30で第1シールド材領域SR1の第1識別マークM1を検知すると、面数カウント用センサ32が作動して各シールド材領域の金属パターン層14のメッシュ部を認識してその面数をカウントする。さらに、識別マーク用センサ30が第nシールド材領域SRnの最後尾の第2識別マークM2を検知すると、面数カウント用センサ32は第nシールド材領域SRnまでの面数を集計し、そのデータが情報処理システムに格納される。 【0043】 なお、本実施形態では、前述したように、長尺状の銅箔付フィルム10上のレジスト16にA品種のシールド材のショット部を複数形成した後に、フォトマスクを替えて、A品種と異なるB品種、C品種・・・の複数のショット部を連続して形成することができる。 【0044】 この場合、全品種の間で同一の第1、第2識別マークM1,M2を使用しても差し支えないが、第1、第2識別マークM、M2として個々の品種を特定できる文字やバーコードを使用することにより、複数の異なる品種の中から個々の品種のシールド材が何面製造されたかを容易に特定できるようになる。つまり、品種ごとに関連づけられた第1、第2識別マークM1,M2を検知することに基づいて、それらの間の金属パターン層14の面数をカウントすることにより品種ごとの面数を計測することができる。 【0045】 このように、一本のロールに異なる品種のシールド材領域がそれぞれ何面形成されたかの情報を正確に把握できるようになるので、生産管理が容易となる。 【0046】 なお、金属パターン層14を形成した後に、第1、第2識別マークM1、M2を利用してシールド材領域の面数をカウントする形態を説明したが、レジストパターン17を形成した後にレジストパターン17の識別マーク形成用開口部17cを識別マークとして利用してレジストパターン領域の面数をカウントすることも可能である。 【0047】 次に、本実施形態の製造方法を利用して製造されるシールド材の一例について説明する。図9に示すように、前述したような方法で形成された金属パターン層14が接着剤13で接着されたPETフィルム12を個々のシールド材が得られるように切断し、下面周縁部に黒枠部40aが設けられたガラス板40の上にPETフィルム12の下面を粘着層18を介して貼着する。その後に、金属パターン層14の上に、アース部14bが露出するように粘着層18aを介して反射防止/近赤外線吸収フィルム50を貼着する。 【0048】 そのようにして構成されるシールド材1は、ガラス板40がPDP側になり、反射防止/近赤外線吸収フィルム50が視聴者側になるように、PDPの方に配置され、アース部14bが導電性テープなどによってPDPのアース端子に接続されて、電磁波遮蔽シール材となる。 【0049】 あるいは、剥離可能なセパレータの上に粘着層、樹脂層及び銅箔が形成されたロール状の積層体を引き出し、同様に銅箔をパターニングして金属パターン層を形成し、切断する前又は後に金属パターン層の上に反射防止/近赤外線フィルムを貼着してもよい。この場合は、最終的にセパレータが剥離され、露出する粘着層がガラス板に貼付されるか、PDPに直接貼付される。 【図面の簡単な説明】 【0050】 【図1】図1(a)及び(b)は本発明の実施形態のシールド材の製造方法で使用される銅箔付フィルムを説明する図、図1(c)は銅箔付フィルムの上にレジストが形成された様子を示す断面図である。 【図2】図2は本発明の実施形態のシールド材の製造方法で使用されるフォトマスクを示す平面図である。 【図3】図3は本発明の実施形態のシールド材の製造方法におけるフォトマスクを介してレジストを露光して第1ショット部を形成した様子を示す平面図である。 【図4】図4は本発明の実施形態のシールド材の製造方法におけるレジストの第1ショットに隣接する領域にフォトマスクが配置された様子を示す平面図である。 【図5】図5は本発明の実施形態のシールド材の製造方法におけるレジストに第1ショット部及び第2ショット部を形成した様子を示す平面図である。 【図6】図6は本発明の実施形態のシールド材の製造方法におけるレジストに第1〜第3ショット部を形成した様子を示す平面図である。 【図7】図7は図6のレジストを現像してレジストパターンを形成した様子を示す平面図である。 【図8】図8は図7のレジストパターンをマスクにして銅箔をエッチングして金属パターン層を形成した様子を示す平面図である。 【図9】図9は本発明の実施形態のシールド材の製造方法によって製造されるシールド材の一例を示す断面図である。 【符号の説明】 【0051】 1…シールド材、5…ロール、6…製造装置、10…銅箔付フィルム、13…接着剤、14x…銅箔、14…金属パターン層、14a…金属パターン部、14b…アース部、16…レジスト、16a…金属パターン部形成用露光部、16b…アース部形成用露光部、16c…抜きパターン形成用未露光部、16d…識別マーク形成用未露光部、17…レジストパターン、17a…メッシュ状パターン部、17b…枠状パターン部、17c…識別マーク形成用開口部、18,18a…粘着層、20…フォトマスク、20a…ガラス板、20b…遮光パターン層、20c…識別マーク形成用遮光部、30…識別マーク用センサ、32…面数カウント用センサ32、40…ガラス板、40a…黒枠部、50…反射防止/近赤外線吸収フィルム、PW…パターン状白抜き部、FW…枠状白抜き部、S1〜S3…ショット部、R1〜R3…レジストパターン領域、SR1〜SR3…シールド材領域。
|
| 【出願人】 |
【識別番号】000162113 【氏名又は名称】共同印刷株式会社
|
| 【出願日】 |
平成18年8月21日(2006.8.21) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100091672 【弁理士】 【氏名又は名称】岡本 啓三
|
| 【公開番号】 |
特開2008−47808(P2008−47808A) |
| 【公開日】 |
平成20年2月28日(2008.2.28) |
| 【出願番号】 |
特願2006−224160(P2006−224160) |
|