| 【発明の名称】 |
部品照合方法、部品情報管理方法、部品実装方法、部品実装機のメンテナンス方法、部品照合装置、部品実装機、及びプログラム |
| 【発明者】 |
【氏名】江口 亮司
【氏名】角 英樹
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| 【要約】 |
【課題】部品の照合作業を、表示画面を持たないスキャナを用いて、しかも良好な作業効率で実行可能にする部品照合方法、部品情報管理方法、部品実装方法、部品実装機のメンテナンス方法、部品照合装置、部品実装機、及びプログラムを提供する。
【構成】部品実装機が基板上に実装する部品を、携帯型入力装置を用いて照合する部品照合装置10であって、前記部品の照合に関して前記携帯型入力装置に対して行われる操作を検出する照合実行部14と、前記操作に関するデータを、前記部品の集合体がセットされるべき部品実装機の表示画面に表示する入力データ処理部11とを備える。ここで、前記携帯型入力装置は、バーコードを読み取ることができるハンディスキャナであってもよい。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 部品実装機が実装する部品を供給する部品供給部に配置される部品が適正か否かを、携帯型入力装置により入力可能なコンピュータシステムを用いて照合する部品照合方法であって、 前記部品の照合に関して前記携帯型入力装置に対して行われる操作を検出する検出ステップと、 前記操作に関するデータを、前記部品の集合体がセットされるべき部品実装機の表示画面に表示する表示ステップと を含むことを特徴とする部品照合方法。 【請求項2】 前記部品実装機は、複数の表示画面を備え、 前記表示ステップで、前記複数の表示画面の中から前記部品の照合作業が行われる場所に近い表示画面に優先的に前記操作に関するデータを表示する ことを特徴とする請求項1に記載の部品照合方法。 【請求項3】 前記部品実装機は、複数の部品供給部を備え、 さらに、前記複数の部品供給部の中から前記部品の集合体がセットされるべき部品供給部を特定する特定ステップを含み、 前記表示ステップで、前記特定された部品供給部に近い表示画面に優先的に前記操作に関するデータを表示する ことを特徴とする請求項2に記載の部品照合方法。 【請求項4】 前記部品実装機は、実装ラインに配置され、 前記複数の表示画面は、前記実装ラインの一側からみて前側と後側とに配置され、 前記複数の部品供給部は、前記実装ラインの一側からみて前側と後側とに配置され、 前記特定ステップで、前記部品の集合体がセットされるべき部品供給部が前側か後側かを特定し、 前記表示ステップで、前記特定された側の表示画面に優先的に前記操作に関するデータを表示する ことを特徴とする請求項3に記載の部品照合方法。 【請求項5】 さらに、前記操作が行われた前記携帯型入力装置を特定する特定ステップを含み、 前記表示ステップで、前記特定された前記携帯型入力装置の位置に近い表示画面に優先的に前記操作に関するデータを表示する ことを特徴とする請求項2に記載の部品照合方法。 【請求項6】 前記表示ステップで、前記表示画面を占有し、他の携帯型入力装置に対して行われる操作に関するデータの前記表示画面への表示を禁止する ことを特徴とする請求項2に記載の部品照合方法。 【請求項7】 前記操作に関するデータは、前記操作を誘導するガイダンス、又は前記操作に応じて行われる処理の結果である ことを特徴とする請求項1に記載の部品照合方法。 【請求項8】 前記携帯型入力装置は、バーコードを読み取ることができるスキャナ装置である ことを特徴とする請求項7に記載の部品照合方法。 【請求項9】 前記表示ステップで、オペレータによって行われる表示切り替え操作に応じて、前記部品実装機の表示画面内容を部品照合作業に関する画面内容に切り替えて表示する ことを特徴とする請求項1に記載の部品照合方法。 【請求項10】 前記表示ステップで、本部品照合方法を実行する部品照合装置の表示画面と同じ内容を前記部品実装機の表示画面に表示する ことを特徴とする請求項1に記載の部品照合方法。 【請求項11】 さらに、前記表示ステップでデータを表示するときに、前記携帯型入力装置に発信音を出力させる発音ステップを含む ことを特徴とする請求項1に記載の部品照合方法。 【請求項12】 部品実装機が実装する部品を供給する部品供給部に配置される部品が適正か否かを、携帯型入力装置により入力可能なコンピュータシステムを用いて照合することによって、前記部品に関する情報を管理する部品情報管理方法であって、 前記部品の照合に関して前記携帯型入力装置に対して行われる操作を検出する検出ステップと、 前記操作に関するデータを、前記部品の集合体がセットされるべき部品実装機の表示画面に表示する表示ステップと を含むことを特徴とする部品情報管理方法。 【請求項13】 携帯型入力装置により入力可能なコンピュータシステムを用いて適正か否かを照合される部品を基板上に実装する部品実装方法であって、 前記部品の照合に関して前記携帯型入力装置に対して行われる操作を検出する検出ステップと、 前記操作に関するデータを、前記部品の集合体がセットされるべき部品実装機の表示画面に表示する表示ステップと を含むことを特徴とする部品実装方法。 【請求項14】 部品実装機をメンテナンスする部品実装機のメンテナンス方法であって、 前記部品実装機は、複数の表示画面を備え、 前記メンテナンス作業を行う場所に近い表示画面を特定する特定ステップと、 前記メンテナンス作業に関するデータを、前記特定された表示画面に表示する表示ステップと を含むことを特徴とする部品実装機のメンテナンス方法。 【請求項15】 部品実装機が実装する部品を供給する部品供給部に配置される部品が適正か否かを照合する、携帯型入力装置により入力可能な部品照合装置であって、 前記部品の照合に関して前記携帯型入力装置に対して行われる操作を検出する検出手段と、 前記操作に関するデータを、前記部品の集合体がセットされるべき部品実装機の表示画面に表示する表示手段と を備えることを特徴とする部品照合装置。 【請求項16】 携帯型入力装置により入力可能なコンピュータシステムを用いて照合される部品を基板上に実装する部品実装機であって、 前記部品の照合に関して前記携帯型入力装置に対して行われる操作を検出する検出手段と、 前記操作に関するデータを、前記部品の集合体がセットされるべき部品実装機の表示画面に表示する表示手段と を備えることを特徴とする部品実装機。 【請求項17】 請求項1に記載の部品照合方法に含まれるステップをコンピュータに実行させるプログラム。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、部品実装機が基板上に実装する部品を、コンピュータを用いて照合する部品照合方法、部品情報管理方法、部品実装方法、部品実装機のメンテナンス方法、部品照合装置、部品実装機、及びプログラムに関し、特に、部品照合を行う部品実装システムにおいて、簡素な入力装置を用いて高い作業効率を発揮させる技術に関する。 【背景技術】 【0002】 従来、部品実装現場における部品の照合や装置の保守といった生産管理作業は、一般的に、バーコードを読み取ることができるスキャナが接続されたコンピュータシステムを用いて行われている。そのような生産管理作業は、部品名やパーツフィーダのIDといった種々の情報を表したバーコードをオペレータがスキャナで読み取ることによって行われる。 【0003】 このとき、表示画面を備えたハンディスキャナを用いて、その表示画面に作業に関する情報を表示することによって、コンピュータシステムとの対話をオペレータの手元で効率化し、作業効率の向上を図る技術が知られている。 【0004】 具体的な一例として、特許文献1には、部品実装機におけるパーツフィーダの保守管理を、スキャナに設けた表示画面に表示される情報に基づいて行う技術が開示されている。 【特許文献1】特開2005−244175号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0005】 しかしながら、上記特許文献1の技術によれば、オペレータとコンピュータシステムとの効率的な対話は実現されるものの、表示画面を持つスキャナが必要であり、コンピュータシステムのコストの面で不利である。 【0006】 かといって、旧来のように表示画面を持たない安価なスキャナを使用したのでは、とりわけ部品の照合作業においては、作業効率上の著しい不都合が生じる。なぜなら、ほとんどの部品実装現場において部品照合装置は1つの実装ラインに高々1台設置されているのみであり、オペレータは、照合作業に必要な情報を、都度、作業場所である部品実装機の部品供給部から部品照合装置の画面まで見に行かなければならないからである。 【0007】 一例として、オペレータは、スキャナで読み取る作業が指示された操作ガイダンスを部品照合装置の画面まで出向いて確認し、部品実装機の部品供給部へ戻ってスキャナを操作してその指示を実行し、その実行の結果を再び部品照合装置の画面まで出向いて確認する、といったように、一連の部品照合作業をする間に、部品実装機の部品供給部と部品照合装置の画面との間を、何度も行ったり来たりしなくてはならない。 【0008】 本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、部品実装現場における生産管理作業、とりわけ、部品の照合作業を、表示画面を持たない入力装置を用いて、しかも良好な作業効率で行うことを可能にする技術を提供することを目的とする。 【課題を解決するための手段】 【0009】 上記目的を達成するために、本発明に係る部品照合方法は、部品実装機が実装する部品を供給する部品供給部に配置される部品が適正か否かを、携帯型入力装置により入力可能なコンピュータシステムを用いて照合する部品照合方法であって、前記部品の照合に関して前記携帯型入力装置に対して行われる操作を検出する検出ステップと、前記操作に関するデータを、前記部品の集合体がセットされるべき部品実装機の表示画面に表示する表示ステップとを含む。 【0010】 前記操作に関するデータは、前記操作を誘導するガイダンス、又は前記操作に応じて行われる処理の結果であってもよく、また、前記携帯型入力装置は、バーコードを読み取ることができるスキャナ装置であってもよい。 【0011】 この構成によれば、オペレータは前記携帯型入力装置を手元で操作し、かつその操作に関するデータを作業場所となる部品実装機の表示画面において確認できるので、円滑な対話が実現される。これにより、表示画面を持たないスキャナを用いて、しかも良好な作業効率で部品の照合作業を行うことができる。 【0012】 ここで、前記部品実装機は、複数の表示画面を備え、前記表示ステップで、前記複数の表示画面の中から前記部品の照合作業が行われる場所に近い表示画面に優先的に前記操作に関するデータを表示することが望ましい。さらに、前記表示ステップで、前記表示画面を占有し、他の携帯型入力装置に対して行われる操作に関するデータの前記表示画面への表示を禁止してもよい。 【0013】 そのために、前記部品実装機は、複数の部品供給部を備え、さらに、前記複数の部品供給部の中から前記部品の集合体がセットされるべき部品供給部を特定する特定ステップを含み、前記表示ステップで、前記特定された部品供給部に近い表示画面に優先的に前記操作に関するデータを表示し、また、さらに、前記操作が行われた前記携帯型入力装置を特定する特定ステップを含み、前記表示ステップで、前記特定された前記携帯型入力装置の位置に近い表示画面に優先的に前記操作に関するデータを表示することができる。 【0014】 より好ましくは、前記部品実装機は、実装ラインに配置され、前記複数の表示画面は、前記実装ラインの一側からみて前側と後側とに配置され、前記複数の部品供給部は、前記実装ラインの一側からみて前側と後側とに配置され、前記特定ステップで、前記部品の集合体がセットされるべき部品供給部が前側か後側かを特定し、前記表示ステップで、前記特定された側の表示画面に優先的に前記操作に関するデータを表示してもよい。 【0015】 この構成によれば、オペレータの作業場所に近い表示画面に前記操作に関するデータが表示されるので、オペレータの便宜を高め、作業効率の向上に寄与する。 【0016】 また、前記表示ステップで、オペレータによって行われる表示切り替え操作に応じて、前記部品実装機の表示画面内容を部品照合作業に関する画面内容に切り替えて表示し、また、前記表示ステップで、本部品照合方法を実行する部品照合装置の表示画面と同じ内容を前記部品実装機の表示画面に表示してもよい。 【0017】 この構成によれば、比較的大量かつ多様なデータを効率的にオペレータに提示できるので、オペレータは、部品実装機の本来的なデータの他に、一例として、複数の実装ラインにまたがった部品一覧情報、部品の照合作業の状態を表す照合作業状態情報などを取得して部品の照合作業に役立てることができる。 【0018】 また、前記部品照合方法は、さらに、前記表示ステップでデータを表示するときに、前記携帯型入力装置に発信音を出力させる発音ステップを含んでもよい。 【0019】 この構成によれば、オペレータは、手元の入力装置で発信音が鳴るのを聞いて、直ちに表示画面を見てメッセージを確認することができる。特に、表示画面にエラーメッセージを表示した場合は、この発信音により、オペレータは即時にその内容を認識してエラーに対処をすることができる。 【0020】 なお、本発明は、このような部品照合方法として実現することができるだけでなく、部品情報管理方法、部品実装方法、部品実装機のメンテナンス方法、これらの方法を実行する部品照合装置、部品実装機、プログラム、及びそのプログラムを格納する記憶媒体としても実現することができる。 【発明の効果】 【0021】 本発明の部品照合方法によれば、部品の照合に関して前記携帯型入力装置に対して行われる操作に関するデータを、前記部品の集合体がセットされるべき部品実装機の表示画面に表示するので、表示画面を持たないスキャナを用いて、しかも良好な作業効率で部品の照合作業を行うことができる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0022】 以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。 【0023】 <システム構成> 図1は、本発明の実施の形態における部品照合装置を含む部品実装システムの構成の一例を示す概要図である。 【0024】 部品実装システム1は、部品を照合し、照合された部品を基板上に実装するシステムであり、部品照合装置10、実装ライン20、30、及び表示装置40、LAN(Local Area Network)50から構成される。 【0025】 実装ライン20は、上流側の生産設備から下流側の生産整備に基板を搬送し、部品が実装された基板を生産するシステムであり、部品実装機21〜24、スキャナ27a、27b、28a、28b、及びスキャナポート29a、29bを含む。実際の実装ラインには、この他にも、ストッカ、半田印刷装置、リフロー炉などが含まれるが、ここでは図示を省略する。実装ライン30も、実装ライン20と同様の構成を有する。 【0026】 ここで、部品の照合とは、部品実装機が実装する部品を供給する部品供給部に配置される部品が適正か否かを、部品照合装置10に予め記録される照合条件の成否に応じて判断する作業を言う。部品の照合は、一つの典型例としては部品の実装に取り掛かる前の準備作業であるセットアップ作業において部品リールを部品実装機に掛けるときに行われ、新たに配置される部品が適正であることを保証する。 【0027】 この他にも、例えば、部品切れが発生し、新しい部品リールを部品実装機に掛けるとき、部品テープの詰まりによって送り動作が不能になるジャム状態を解消するとき、及び、部品が切れる前に新たな部品テープをスプライシングするときなどに、それぞれの状況に応じた手順で行われ、配置される部品が適正であることを保証する。部品の照合の具体例については後で詳細に説明する。 【0028】 部品照合装置10は、さらに、部品照合することにより正しい部品であると確認された部品の情報を取り込んで、部品情報の管理を行ってもよい。また、部品照合装置10によって正しい部品であると確認された部品の情報の管理は、別のコンピュータシステムによって実現される独立した部品管理情報装置によってなされるとしてもよい。 【0029】 部品照合装置10と、実装ライン20の部品実装機21〜24、スキャナポート29a、29b、及び表示装置40とは、LAN50を介して接続され、制御コマンド、コマンド応答、表示装置に表示されるべきデータ、スキャナによって読み取れられたデータなどをやり取りする。 【0030】 スキャナ27a、28aと、スキャナポート29aとは、有線通信によって、又は、例えば赤外線や電波による無線通信によって、制御コマンド、コマンド応答、読み取られたデータをやり取りする。スキャナ27b、28bと、スキャナポート29bとも同様である。 【0031】 <部品実装機> 図2は、部品実装機20の一例を示す斜視図である。 【0032】 部品実装機20は、部品を基板上に実装する装置であり、お互いが協調して(または、交互動作にて)部品実装を行なう2つのサブ設備230a及び230bを備える。サブ設備230a及び230bは、それぞれ表示画面250a及び250bを備える。 【0033】 サブ設備230aは、部品を供給するフィーダ223の配列からなる部品供給部224aと、それらフィーダ223から供給される部品を吸着し基板に装着することができる複数の吸着ノズルを有するマルチ装着ヘッド221と、マルチ装着ヘッド221が取り付けられるビーム222と、マルチ装着ヘッド221に吸着された部品の吸着状態を2次元又は3次元的に検査するための部品認識カメラ226と、部品実装機20の状態情報などを表示する表示画面250aとを備える。サブ設備230bも、サブ設備230aと同様の構成を有する。 【0034】 ここで、部品供給部224aは、一例として、部品実装機20に向かって左右2つのエリアに分けられている。この分けられた個々のエリアをテーブルと呼ぶ。従って、テーブルは部品供給部の一部分を指す。交換台車を用いて、テーブル単位でそのテーブルの全てのフィーダを一括交換することができる。このことから、テーブルは一括交換を行う単位と言うこともできる。なお、サブ設備230bにも、後面にあって図示されない2つのテーブルがある。 【0035】 <部品照合装置> 図3は、部品照合装置10の機能的な構成の一例を示すブロック図である。 【0036】 部品照合装置10は、オペレータの操作に応じてスキャナで読み取られるデータを取得し、取得されるデータに基づいて部品が適正か否かを照合する装置であり、入力データ処理部11、表示先管理情報記憶部13、照合実行部14、入出力部15、及び通信I/F部16から構成される。入力データ処理部11は、表示先特定部12を含む。入出力部15は、液晶ディスプレイ、キーボードなどを用いて実現される。 【0037】 照合実行部14は、オペレータによってスキャナに対して行われるデータスキャン操作を検出して、入力データ処理部11を起動することにより、部品照合処理の全体を制御及び実行する。 【0038】 入力データ処理部11は、オペレータの操作に応じてスキャンされたデータをスキャナから取得し、取得されたデータが照合条件を満たすか否かを判断する。 【0039】 表示先管理情報記憶部13は、1つ以上のスキャナについてそれぞれ対応する表示先を管理するスキャナ表示先管理情報を記憶している。 【0040】 表示先特定部12は、表示先管理情報記憶部13に記憶されている表示先管理情報を参照して、部品の照合作業が行われる場所に近い表示画面を特定する。 【0041】 入力データ処理部11は、前記判断の結果を、表示先特定部12によって特定される表示画面に表示する。また、入力データ処理部11は、スキャナに対して次に行われるべき操作を誘導するガイダンスを、表示先特定部12によって特定される表示画面に表示する。 【0042】 照合実行部14は、取得されたデータについて照合条件の判断結果に応じて、部品実装機やスキャナへ、所定の動作を行わせるための制御コマンドを送信する。 【0043】 以下では、まず、部品照合装置10の最大の特徴である、部品の照合作業を行う作業場所に近い表示装置へ、優先的にスキャナ操作に関するデータを表示する機能について詳細に説明した後、部品照合装置10によって行われる部品照合処理全体の具体例について説明する。 【0044】 <表示先管理情報> 図4は、表示先管理情報記憶部13に記憶されている表示先管理情報の一例を示す図である。 【0045】 この表示先管理情報は、図1の実装ライン20におけるスキャナ27a、27b、28a、及び28bが、部品実装機21〜24の各テーブルにおいてセットされる部品の照合作業に使用可能か、また現在使用中であるかを表す。 【0046】 図5は、実装ライン20を上から見た模式的である。図5では、図1の符号に代えて識別名を用いて、部品実装機、部品実装機のテーブル、部品実装機の表示画面、スキャナポート、スキャナ、及びオペレータを示している。 【0047】 M01〜M04は部品実装機21〜24を識別するマシン名である。TBL1〜TBL4はそれぞれの部品実装機が備えるテーブルを識別するテーブル名である。DSP1、DSP2はそれぞれの部品実装機が備える表示画面を識別する表示画面名である。SP1、SP2はスキャナポート29a、29bを識別するスキャナポート名である。S1〜S4はスキャナ27a、27b、28a、28bを識別するスキャナ名である。そして、OP1〜OP4はオペレータを識別するオペレータ名である。以下の説明は、この識別名により行う。また、部品実装機のことを、単にマシンとも呼ぶ。 【0048】 説明の便宜上、実装ライン20において、オペレータが、テーブルTBL1、テーブルTBL3においてセットされる部品の照合作業をする側を前、テーブルTBL2、テーブルTBL4においてセットされる部品の照合作業をする側を後と呼ぶことにする。 【0049】 図4において、白丸はそのスキャナがそのテーブルにおいてセットされる部品の照合作業に使用可能であることを示し、黒丸はそのスキャナがそのテーブルにおいてセットされる部品の照合作業に現在使用中であることを表している。 【0050】 また、図4の表示先管理情報には、部品実装機とテーブルとに対応して、部品の照合作業が行われる場所に近い表示画面が示される。 【0051】 従って、これらの白丸及び黒丸は、それぞれの部品実装機について、前側での作業に用いられるスキャナS1、S2の操作に関するデータは、その作業場所に近い前側の表示画面DSP1に表示され、後側での作業に用いられるスキャナS3、S4の操作に関するデータは、その作業場所に近い後側の表示画面DSP2に表示されることも表している。 【0052】 図6は、表示先のロック処理の考え方を説明する図である。ロック処理とは、表示先となる表示画面を一つのスキャナで占有し、他のスキャナに対して行われる操作に関するデータのその表示画面への表示を禁止する処理である。あるスキャナで占有された表示画面に他のスキャナに関するデータの表示を禁止するために、例えば、その表示画面には他のスキャナに関して必ずエラーメッセージを表示してもよい。 【0053】 図6は、部品実装機M01〜M04の前側のテーブルにおいてセットされる部品の照合作業に、前側に配置されるスキャナS1、S2の何れもが使用可能である場合、スキャナS1が部品実装機M01における部品の照合作業に現在使用中であれば、スキャナS2は部品実装機M01以外の部品実装機における部品の照合作業にしか使用されないことを表している。 【0054】 これにより、部品実装機M01の前側の表示画面DSP1がスキャナS1で占有される、言い換えればスキャナS1の使用場所がロックされるので、使用するスキャナの混乱を回避することができる。後側のテーブルと、後側に配置されるスキャナとの間にも、もちろん同じことが言える。 【0055】 なお、ロックの解除は、例えば部品照合処理が完了したときに行うことができる。 【0056】 <入力データ処理> 次に、入力データ処理部11によって行われる入力データ処理について説明する。 【0057】 図7は、入力データ処理の一例を示すフローチャートである。この処理は、後述する部品照合処理の全体のうち、スキャナから取得したデータ(例えば、オペレータID、リールID、パーツ名、ロット名、ベンダ名、残数など)の適否を判断し、その結果を表示すべき表示画面を特定し、特定された表示画面にその結果を表示する部分の処理である。 【0058】 この処理は、オペレータがスキャナ操作によってデータをスキャンするたびに、オペレータによるスキャナ操作を検出した照合実行部14から、その操作が検出されたスキャナを指定して起動される。 【0059】 入力データ処理部11は、起動時に指定されたスキャナを、操作が行われたスキャナとして特定する。この特定されたスキャナを、以下、対象スキャナと言う。そして、対象スキャナから入力データを取得して解析することにより(S21)、入力データが照合条件を満たすかどうか判断し、その判断の結果を保持する(S22)。 【0060】 照合条件とは、入力データが適正であると判断されるための条件であり、データの種別に応じて予め定められる。パーツ名について、一例としては、取得されたデータの内容が、生産プログラムによって予め定められたパーツ名と一致するかといった条件である。 【0061】 入力データ処理部11は、特にパーツ名や、リールID(リールIDには、後述するように、実装現場で管理される体系でのパーツ名が含まれる)が取得された場合、そのパーツ名又はリール名で示される部品の集合体がセットされるべき部品実装機のフィーダを定めた生産プログラムを参照することによって、その部品実装機とそのフィーダが属するテーブルとをその部品の照合を行う作業場所として特定する。 【0062】 なお、以下では簡明のため、特定された部品実装機とテーブルとを作業場所と呼ぶが、オペレータが実際に照合作業を行う場所はそのテーブルとその周囲であることに注意する。図4に示される表示先管理情報の各列が、この作業場所に対応する。 【0063】 パーツ名、又はリールIDよりも前に入力されるデータについては作業場所が特定されないので(S24でNO)、対象スキャナが使用可能であると示され、かつ他のスキャナが現在使用中でない全ての作業場所で、対象スキャナが現在使用中となったことを表すように表示先管理情報を更新する(S27)。これにより、作業場所が特定されない場合でも、ここで使用中とされたそれぞれの作業場所に近い表示画面を表示先として処理を進めることができる。 【0064】 パーツ名、リールID、及びその後に入力されるデータについては作業場所が特定されるので(S24でYES)、対象スキャナの使用場所をその特定された作業場所にロックできるか、表示先管理情報を参照して判断する。具体的に言えば、表示先管理情報によって、対象スキャナがその作業場所で使用可能と示され、かつ他のスキャナがその作業場所で現在使用中でないと示される場合に、対象スキャナの使用場所をその作業場所にロックできると判断する(S25でYES)。そして、対象スキャナがその作業場所で現在使用中となったことを表すように表示先管理情報を更新する(S26)。 【0065】 なお、作業場所が特定されたにも係わらず、対象スキャナがその作業場所で使用可能と示されていないか、または他のスキャナがその作業場所で現在使用中であることが示されている場合には、対象スキャナの使用場所をロックできないと判断し(S25でNO)、エラーメッセージを作成して(S33)、そのメッセージをその作業場所に近い表示画面に送信して表示させる(S34)。 【0066】 このとき、メッセージを送信したタイミングで、発信音の一例であるアンサーバック音を鳴らすコマンドを対象スキャナに送信する。そうすれば、オペレータは、手元のスキャナでアンサーバック音が鳴るのを聞いて、直ちに表示画面を見てメッセージを確認することができる。 【0067】 特に、表示画面にエラーメッセージを表示した場合は、このアンサーバック音により、オペレータは即時にその内容を認識してエラーに対処をすることができる。以下では、エラーメッセージに限らず、表示画面にメッセージを表示した場合にはこのアンサーバック音を鳴らすこととして、説明を省略する。 【0068】 さて、作業場所が特定されないか、又は対象スキャナの使用場所がロックできた場合は、ステップS28以下を実行することにより次のような表示を行う。 【0069】 まず、作業場所が特定されていない場合(S28でNO)、ステップS22の判断結果を表すメッセージ(入力データが照合条件を満たすと判断された場合はOKメッセージ、照合条件を満たさないと判断された場合はNGメッセージ)を作成し(S32)、作成されたメッセージを、ステップS27で現在使用中と記録されたそれぞれの作業場所に近い表示画面へ送信して表示させる(S34)。 【0070】 例えば、図4の表示先管理情報に示されるように、スキャナS1が部品実装機M01のテーブルTBL1、TBL3においてセットされる部品の照合作業に現在使用中であるときに、別のスキャナS2を用いて新たな部品の照合作業を開始してオペレータIDをスキャンした場合には、その新たな照合作業に関して作業場所はまだ特定されていないため、前側のスキャナS2が使用可能な前側の作業場所の中で、スキャナS1が現在使用中でない作業場所に近い全ての表示画面、つまり、部品実装機M02〜M04の前側の表示画面DSP1に、そのオペレータIDが照合条件を満たすかどうかの判断の結果が表示される。 【0071】 他方、作業場所が特定されている場合(S28でYES)、特定された作業場所に近い表示画面については(S29でYES)、ステップS22の判断結果を表すメッセージを作成し(S30)、作成されたメッセージをその表示画面に送信して表示させ(S34)、その他の表示画面については(S29でNO)、対象スキャナが他の作業場所で使用中であることを示すメッセージを作成し(S31)、作成されたメッセージをその表示画面に送信して表示させる(S34)。 【0072】 例えば、図4の表示先管理情報に示されるように、スキャナS1が部品実装機M01のテーブルTBL1、TBL3においてセットされる部品の照合作業に現在使用中であるときには、その使用中の作業場所に近い部品実装機M01の前側の表示画面DSP1には、スキャナS1から取得されたデータが照合条件を満たすかどうかの判断の結果を示すメッセージが表示されると共に、他の表示画面、つまり部品実装機M02〜M04のそれぞれの前側の表示画面DSP1には、スキャナS1が他の作業場所で使用中であることを示すメッセージが表示される。 【0073】 図8は、入力データ処理において表示されるメッセージの一例を示す図である。この例は、部品実装機における部品セット確認時に行われる部品の照合作業において、入力されたパーツ名が照合条件を満たすと判断された場合の表示内容を表している。 【0074】 図8(A)は、スキャナS1が現在使用中である作業場所である部品実装機M01の表示画面DSP1における表示内容の一例であり、画面上部に、各フィーダを識別するアドレス番号と、そのフィーダにセットされるべき部品のパーツ名とが表示されると共に、画面下部に「パーツ名OK」なるスキャナ操作に関するガイダンスメッセージが表示されている。 【0075】 図8(B)は、部品実装機M02の表示画面DSP1における表示内容の下部の一例であり、前述のガイダンスメッセージとは異なり、「他マシンで使用中」なるエラーメッセージが表示されている。 【0076】 なお、図8は、部品の照合作業に関する表示内容の中でも部品セット確認時の一例を示したに過ぎない。他の状況では、その状況に応じて、部品の照合作業に関する画面表示がなされることはもちろんである。例えば、実装生産中には、生産基板の種類、実装部品点数、生産タクトなどが表示されており、このような表示がなされている場合においても、画面の下部領域に、図8(A)及び(B)のような部品照合作業に関するメッセージが表示される。 【0077】 ここまで、スキャナが使用可能な作業場所とその作業場所に近い表示画面とを予め対応付ける表示先管理情報を用いて、表示先を管理する例について説明した。このような表示先管理情報を用いることにより、部品実装機の単位で表示先を管理できることはもちろん、実装ラインの前後まで考慮して、作業場所に近い表示画面を表示先として管理できる。 【0078】 すなわち、部品実装機M01が備える表示画面DSP1、DSP2のうち、前側のスキャナS1、S2の操作に関するデータは前側の表示画面DSP1に表示すると共に、後側のスキャナS3、S4の操作に関するデータは後側の表示画面DSP2に表示するといった管理が可能となる。なお、このように管理される表示画面は、スキャナの位置に近い表示画面ということもできる。 【0079】 表示先の管理としては、この他にも、スキャナからの信号(スキャナの位置信号)を検出することによってスキャナの位置を特定し、スキャナの位置に近い表示画面にデータを表示しても構わない。また、照合作業を行うオペレータの位置を、例えばオペレータが所持するICタグからの位置信号により検出し、そのオペレータの位置に近い表示画面にデータを表示しても構わない。 【0080】 <部品照合処理> 部品照合装置10によって行われる部品照合処理の全体の流れについて、具体例を示して説明する。 【0081】 まず、部品照合作業に用いられるバーコードについて説明する。 図9は、オペレータのスキャナ操作によってスキャンされるいくつかの種別のバーコードの例を示す図である。 【0082】 図9(A)は、部品照合を行うべき状況に対応したコマンドを表すバーコードの一例である。このようなバーコードは、オペレータが常時スキャンできる位置である、例えばバーコードスキャナを設置している位置近辺に置かれるコマンドシートに記載される。部品照合を行うべき状況が生じると、オペレータがコマンドシートからその状況に対応したコマンドをスキャンすることによって、その状況に応じた手順による部品照合が開始される。 【0083】 図9(B)は、オペレータを識別するオペレータIDを表すバーコードの一例である。このようなオペレータIDは、例えばオペレータの名札に示される。部品照合の手順によっては、照合作業を行ったオペレータを記録するため、オペレータは自分自身の名札に示されるこのようなオペレータIDをスキャンする。 【0084】 図9(C)は、部品リールに収納されているパーツに関するパーツ名、ロット名、ベンダ名、残数を表すバーコードの一例、及びそのパーツ名、ロット名、ベンダ名、残数を表すように実装現場で付け直したリールIDを表すバーコードの一例である。 【0085】 前者は、ベンダが、ベンダの定義により付与した体系でのパーツ名、ロット名などであり、この部品リールをベンダから購入した時点で既にリールに貼り付けられているバーコードである(図中下方のバーコード)。 【0086】 後者は、その部品リールを購入した実装現場で管理される体系でのパーツ名などを含むと共に、その部品リールにユニークなコードであり、部品の管理や生産履歴の管理を合理化すべく、その実装現場で印刷され部品リールに貼り付けられるバーコードである(図中上方のバーコード)。 【0087】 部品照合の手順によって、オペレータは前者及び後者の何れかのバーコードをスキャンする。 【0088】 なお、それぞれのバーコードには、データの本体的な内容と共にそのデータの種別を表すコードが含まれていて、スキャンされたバーコードから、そのバーコードが表しているデータの種別が特定できるようになっている。 【0089】 また、このようなバーコードのみならず、二次元コード(QRコード)、無線タグ、その他の読み書き可能な記憶素子を用いて、部品照合処理で取り扱うデータを表現し、記録してもよいことはもちろんである。 【0090】 図10は、部品照合装置10が行う部品照合処理の具体例を示すフローチャートである。このフローチャートは、処理の手順をオペレータによって認識される作業項目の単位で表している。また、簡明のため、エラーに関する処理の記載を省いている。 【0091】 以下、この部品照合処理は、図9(A)に示されるコマンドシートのセットアップコマンドがオペレータによってスキャンされることによって起動されたとして説明する。他のコマンド、例えばスプライシングコマンドがスキャンされた場合は、スプライシング作業に応じた手順に従って部品照合処理が起動される。 【0092】 図11は、部品照合処理において、表示先として特定された部品実装機の表示画面に表示される照合作業状態画面の一例を示す図である。画面内の上方から順に、読み出された作業フローデータによって表される作業手順とその作業手順において終了した作業項目を示すチェックマーク、オペレータに対する指示情報、バーコードスキャナの状態、及び照合する部品と部品実装機のフィーダとを示す情報が表示される。 【0093】 この照合作業状態画面は、部品照合装置10自らの表示装置に表示されてもよい。 以下、図10のフローチャートに沿って、部品照合処理全体の具体例について説明する。 【0094】 部品照合装置10は、部品照合を行うべき状況を表すコマンド(この説明では、一例として、セットアップ)がオペレータによってスキャンされると、その状況に応じた作業手順に従って部品照合処理を開始する。 【0095】 なお、他のコマンド、例えばスプライシングコマンドがスキャンされた場合は、また別の作業手順の部品照合処理が開始される。この構成により、複数の作業手順の中から、起動要因に適した一つに従って部品照合を行うことが可能となる。 【0096】 部品照合装置10は、作業フロー、及びその作業フローにおける進捗状況を少なくとも含む照合作業状態画面を表示する(図11を参照)。NO.欄の番号順に部品照合作業が進められる。各列は、択一的に実行される作業フローを表している。異なる列の同じ行にある作業項目は、全く同一の作業項目か、又は同じ実行順序において択一的に実行されるべき作業項目を表している。 【0097】 この照合作業状態画面は、部品照合装置10の表示画面に表示されると共に、先に詳細に説明したようにして特定される部品実装機の表示画面にも表示される。 【0098】 また、スキャナのボタン操作によって、部品実装機の表示画面に表示されている作業フローに対する操作を行えるとしてもよい。 【0099】 部品照合装置10は、最初、「オペレータID取得」を実行する(S01)。 照合作業状態画面に、オペレータID入力待ちであることを示すガイダンスメッセージを表示する。なお、このガイダンスメッセージは、オペレータIDの入力をオペレータに指示し又は促す内容であってもよい。このことは、「オペレータID取得」のガイダンスメッセージのみならず、「パーツ名取得」以降のガイダンスメッセージについても同様である。 【0100】 そして、オペレータの操作に応じてスキャンされたデータを取得すると、そのデータの種別がオペレータIDであるか否かを判断する。この判断は、前述したように、バーコードに含まれている自らの種別を表すコードを用いて行うことができる。 【0101】 種別がオペレータIDであれば、取得されたデータが、オペレータIDとして適正であることを表する照合条件、即ち取得されたデータの文字数が0より大きくかつ31より小さいこと、及びその内容がオペレータ登録リストに含まれることを満たすか否かを判断する。これらの条件は論理積で結合されるとしてもよい。 【0102】 この照合条件が満たされると、入力OKと判断して、照合作業状態画面に、オペレータIDデータを表示すると共に、「オペレータID取得」の済欄にオペレータID照合OKを示すチェックマークを表示する。 【0103】 次に、照合作業状態画面にパーツ名入力待ちであることを示すガイダンスメッセージを表示する。そして、オペレータの操作に応じてスキャンされたデータを取得すると、そのデータの種別がパーツ名であるか否かを判断する。入力データの種別がパーツ名でない場合、部品照合装置10は、「リールID取得」へ処理を分岐させる(S02a)。 【0104】 この分岐のために、入力データの種別がパーツ名であれば「パーツ名取得」(S02)が実行され、入力データの種別がリールIDであれば「リールID取得」(S06)が実行される。つまり、パーツ名とリールIDの何れがスキャンされた場合にも対応可能な作業フローが定義される。 【0105】 これにより、例えばリールIDを管理していない実装現場では部品名がスキャンされ、リールIDを管理している実装現場ではリールIDがスキャンされる場合に、単一の作業手順で対応可能となり、高度な汎用性が実現される。 【0106】 さて、種別がパーツ名であれば、取得されたデータが、パーツ名として適正であることを表する照合条件、即ち、取得されたデータの内容が、生産プログラムによって予め定められたパーツ名と一致するかといった照合条件の成否が判断される。 【0107】 この条件が満たされると、入力OKと判断して、照合作業状態画面の「パーツ名取得」の済欄にパーツ名照合OKを示すチェックマークを表示する。 【0108】 次に、「ロット名取得」を実行する(S03)。 照合作業状態画面にロット名入力待ちであることを示すガイダンスメッセージを表示する。そして、オペレータの操作に応じてスキャンされたデータを取得すると、そのデータの種別がロット名であるか否かを判断する。 【0109】 なお、この「ロット名取得」を省略可としてもよい。その場合、部品照合装置10は、入力データの種別がロット名でない場合、「ベンダ名取得」へ処理を分岐させる(S03a)。 【0110】 この分岐のために、入力データの種別がロット名であれば「ロット名取得」(S03)が実行され、入力データの種別がベンダ名であれば「ベンダ名取得」(S04)が実行される。つまり、ロット名とベンダ名の何れがスキャンされた場合にも対応可能な作業フローが定義される。 【0111】 これにより、ベンダによって部品リールにロット名が付与されない場合でも、ロット名の照合がOKにならずその先の作業項目へ進めないという不具合をなくすことができる。 【0112】 さて、取得されたデータの種別がロット名であれば、照合条件として、例えば、取得されたデータの内容が交換前のロット名と一致するか否かを判断し、一致すれば照合NGとする。これにより、オペレータが今はずしたばかりの部品リールを再び部品実装機に掛けてしまう間違いを防ぐことができる。 【0113】 照合がOKなら、照合作業状態画面の「ロット名取得」の済欄にロット名チェックOKを示すチェックマークを表示する。 【0114】 次に、「ベンダ名取得」を実行する(S04)。 次に、「残数取得」を実行する(S05)。残数の照合条件は、残数が所定値以上であればOKとする。これにより、部品の残数が所定値よりも少ないリールで生産を始めて、すぐに部品切れになってしまうという不具合をなくすことができる。 【0115】 次に、「フィーダ状態読み出し」を実行する。 なお、条件分岐S02aから「リールID取得」へ分岐した場合、「リールID取得」を実行し(S06)、その後ここで処理が合流する。 【0116】 「リールID取得」へ分岐した場合には、S02〜S05を通らないため、オペレータは、パーツ名、ロット名、ベンダ名、及び残数をスキャンする機会がない。そこで、これらの情報については、リールIDの中に含まれている同等の情報が代用される。 【0117】 「フィーダ状態読み出し」では入力データを取得しないので、これまでの作業項目とは異なり、入力待ちを示すガイダンスメッセージは表示されない。その代わりに、フィーダ状態確認中であることを示すメッセージを照合作業状態画面に表示する。そして部品実装機へ部品リールを掛けるべきフィーダの状態を問い合わせるコマンドを送信し、そのフィーダが部品リールを掛けられる正常な状態にあることを示す応答が返れば、フィーダ確認OKと判断して、照合作業状態画面の「フィーダ状態読み出し」の済欄にフィーダ状態確認OKを示すチェックマークを表示する(S07)。 【0118】 次に、「フィーダ指示」では、LEDを点灯中であることを示すメッセージを照合作業状態画面に表示した後、部品実装機に、そのフィーダのLEDを点灯させるLED点灯要求を送信し、LEDが正しく点灯したことを示す応答が返れば、LED点灯OKと判断して、照合作業状態画面の「フィーダ指示」の済欄にLED点灯OKを示すチェックマークを表示する。 【0119】 これにより、部品リールを掛けるべきフィーダを、LEDの点灯によって、オペレータに確実に指示することができる(S08)。 【0120】 次に、「確認イベント取得」を実行する(S09)。 照合作業状態画面に確認ボタン操作待ちであることを示すガイダンスメッセージを表示する。この確認ボタンとは、フィーダの操作パネルにあるボタンのことである。 【0121】 オペレータがそのボタンを押すと、部品実装機から確認ボタンが操作されたことを示すイベント情報が受信される。このイベント情報が受信されると、確認ボタンOKと判断して、照合作業状態画面の「確認イベント取得」の済欄に確認ボタンOKを示すチェックマークを表示する。 【0122】 これにより、オペレータからの部品リールの交換完了を示す合図操作を待って、確実に次の作業項目へ進むことができる。 【0123】 次に、「データ書き込み」を実行する(S10)。 データ書き込み中であることを示すメッセージを照合作業状態画面に表示した後、部品実装機20に、データ書き込み要求を送信し、部品実装機20からデータ書き込み応答を受信する。ここで、データ書き込みとは、部品リールが交換されたフィーダのメモリに、交換後の部品のパーツ名、ロット名、ベンダ名、残数を書き込むことを言う。 【0124】 フィーダのメモリは、部品実装機の制御部からアクセスでき、基板単位でその基板に実装された部品に関する情報を蓄積することができる。このような情報は、生産のトレーサビリティに活用される。 【0125】 また、残数をメモリに書き込むことにより、部品実装機が部品をフィーダから取り出し実装するたびに、残数を減算して部品残数を更新して、部品切れの予告に用いられる。減算した残数は、上位サーバで部品リール(リールID)ごとに管理される。 【0126】 なお、S06でリールIDが取得された場合は、前述したように、リールIDの中に含まれている、パーツ名、ロット名、ベンダ名、残数と同等の情報がメモリに書き込まれる。 【0127】 応答の内容が、データがメモリに正常に書き込まれたことを示す場合、データ書き込みOKと判断して、照合作業状態画面の「データ書き込み」の済欄にデータ書き込みOKを示すチェックマークを表示する。 【0128】 最後に、「完了音出力」では、完了音出力中であることを示すメッセージを照合作業状態画面に表示した後、バーコードスキャナ41、42に、完了音出力要求を送信し、バーコードスキャナ41、42から完了音出力応答を受信する。 【0129】 応答の内容が、完了音が正常に出力されたことを示す場合、完了音出力OKと判断して、照合作業状態画面の「完了音出力」の済欄に完了音出力OKを示すチェックマークを表示する。 【0130】 そして、一連の作業項目が全て終了したことを示す照合完了メッセージを、照合作業状態画面に表示する。 【0131】 このような照合作業画面を、部品実装機のスキャナに近い表示画面に表示することによって、実装ライン内から迅速かつ的確に、部品の照合作業の進捗状況を把握することが可能となる。 【0132】 <部品照合装置の画面内容の表示> 部品照合装置10は、自らの画面内容を部品実装機の表示画面に表示してもよい。そうすれば、部品照合装置10及び部品実装機の表示画面の複数の表示画面に同じ内容を表示することができる。これにより、オペレータは、部品照合装置10の表示画面、部品実装機の表示画面のいずれでも部品照合装置の教示内容を確認することができ便利である。 【0133】 また、部品実装システムが、部品実装機の表示画面以外にも情報表示端末装置を備えていて、その情報表示端末装置が部品照合作業を行う場所の近くにある場合には、その情報表示端末装置に部品照合装置10の画面内容を表示してもよい。これにより、オペレータは、部品照合作業を行う場所において、部品実装機の画面では図8(A)のような部品実装機本来の表示内容を確認しながら、並行してその情報表示端末装置で部品照合装置10の画面内容を確認することができる。 【0134】 図12は、部品照合装置の画面内容の一例を示す図である。この例は、複数の実装ラインにまたがって部品の一覧を表す部品一覧画面の例を示している。 【0135】 部品一覧画面には、実装ラインで使用されている各部品につて、どの部品実装機のどの位置(アドレス)にセットされていて、残数がどれだけあるかといった、部品の管理情報が表示される。 【0136】 部品一覧画面は、部品照合装置の表示画面のみならず、実装ラインから離れた準備エリアにおける表示装置40にも表示され、複数の実装ラインにまたがった準備作業において参照される。 【0137】 このような部品一覧画面を、部品実装機のスキャナに近い表示画面に表示することによって、実装ライン内から迅速かつ的確に、部品の状況を把握することが可能となる。 【0138】 部品一覧画面、及び前述した照合作業画面は、何れも比較的多量のデータを提示するので、オペレータによって行われる表示切り替え操作に応じて、部品実装機の本来の画面と切り替えて表示することが望ましい。 【0139】 この切り替えは、部品実装機の表示画面に設けられた操作ボタン、操作スイッチに対するオペレータ操作に応じてなされるとしてもよい。例えば、部品実装機の表示画面には、通常は図8(A)のような部品セットアップ時の内容が表示されているが、操作ボタンに対する操作に応じて、図11の作業フローの操作画面の内容に切り替えて表示させることができる。どの部品実装機の表示画面の表示内容も、上記のような操作を行うことにより、部品照合装置10の表示画面と同じ表示内容に切り替えることができる。 【0140】 <メンテナンス作業への適用> ここまでは、スキャナ操作に関するデータを、部品の照合作業が行われる場所に近い表示画面に優先的に表示する例を説明した。この変形例として、複数の部品実装機のうちの一つをメンテナンスする場合に、メンテナンス作業が行われる部品実装機に近い部品実装機の表示画面に、メンテナンス作業に関するデータを表示してもよい。 【0141】 例えば、具体的に、フィーダのメンテナンス情報をフィーダに設けたメモリから携帯端末により読み込み、メンテナンス情報をそのフィーダをセットしているテーブルに近い表示画面に表示させてもよい。 【0142】 また、フィーダ以外でも、ヘッド、ノズルなど、その他機器のメンテナンス情報を、その機器に設けたメモリから読み込み、その機器に近い(携帯型入力装置に近い)表示画面に表示させても構わない。 【0143】 <まとめ> 以上説明したように、本発明の部品照合方法、及び部品照合装置によれば、部品の照合に関して前記ハンディスキャナに対して行われる操作に関するデータを、前記部品の集合体がセットされるべき部品実装機の表示画面に表示するので、表示画面を持たないスキャナを用いて、しかも良好な作業効率で部品の照合作業を行うことができる。 【産業上の利用可能性】 【0144】 本発明の部品照合方法は、照合された部品を基板に実装する部品実装機を含む部品実装システムにおいて利用できる。 【図面の簡単な説明】 【0145】 【図1】本発明の実施の形態における部品照合装置を含む部品実装システムの構成の一例を示す概要図 【図2】部品実装機の一例を示す斜視図 【図3】部品照合装置の機能的な構成の一例を示すブロック図 【図4】表示先管理情報の一例を示す図 【図5】実装ラインを上から見た模式図 【図6】表示先ロック処理の考え方を説明する図 【図7】入力データ処理の一例を表すフローチャート 【図8】(A)及び(B)表示画面の一例を示す図 【図9】部品照合作業に用いられるバーコードの例を示す図 【図10】部品照合の手順の一例を表すフローチャート 【図11】部品照合装置の画面内容の一例を示す図 【図12】部品照合装置の画面内容の他の一例を示す図 【符号の説明】 【0146】 1 部品実装システム 10 部品照合装置 11 入力データ処理部 12 表示先特定部 13 表示先管理情報記憶部 14 照合実行部 15 入出力部 16 通信I/F部 20、30 実装ライン 20 部品実装機 21〜24 部品実装機 27a、27b、28a、28b スキャナ 29a、29b スキャナポート 40 表示装置 50 LAN 221 マルチ装着ヘッド 222 ビーム 223 フィーダ 224a 部品供給部 226 部品認識カメラ 230a、230b サブ設備 250a、250b 表示画面
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| 【出願人】 |
【識別番号】000005821 【氏名又は名称】松下電器産業株式会社
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| 【出願日】 |
平成18年8月18日(2006.8.18) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100109210 【弁理士】 【氏名又は名称】新居 広守
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| 【公開番号】 |
特開2008−47782(P2008−47782A) |
| 【公開日】 |
平成20年2月28日(2008.2.28) |
| 【出願番号】 |
特願2006−223604(P2006−223604) |
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