| 【発明の名称】 |
フレキシブルプリント配線板のスクリーン印刷方法 |
| 【発明者】 |
【氏名】海野 倫宏
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| 【要約】 |
【課題】部品実装箇所の裏面に補強部材が貼り合わされたFPCに、部品実装のためのペースト状はんだをスクリーン印刷する際に、段差による印刷かすれを抑制する印刷方法を提供する。
【構成】補強部材4は、印刷スキージの移動方向と直交する方向にフレキシブルプリント配線板1の製品外形よりも大きく形成され、かつ、製品外形2の外側部分に印刷スキージの移動方向と反対側に張り出し部4aを形成し、スクリーン印刷時に印刷スキージが張り出し部4aに乗り上げて移動するようにした。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 部品実装箇所の裏面に補強部材が貼り合わされたフレキシブルプリント配線板の表面にペースト状はんだをスクリーン印刷する方法において、 前記補強部材は、印刷スキージの移動方向と直交する方向にフレキシブルプリント配線板の製品外形よりも大きく形成され、かつ、製品外形の外側部分に印刷スキージの移動方向と反対側に張り出し部を形成し、スクリーン印刷時に前記印刷スキージが前記張り出し部に乗り上げて移動するようにしたことを特徴とするフレキシブルプリント配線板のスクリーン印刷方法。 【請求項2】 上記印刷スキージの移動方向と直交する方向に複数の製品を並設し、隣接する製品に跨って上記補強部材を形成するとともに、隣接する製品間に上記張り出し部を共用して形成したことを特徴とする請求項1記載のフレキシブルプリント配線板のスクリーン印刷方法。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明はフレキシブルプリント配線板のスクリーン印刷方法に関するものであり、特に、部品実装箇所の裏面に補強部材が貼り合わされたフレキシブルプリント配線板に、部品実装のためのペースト状はんだをスクリーン印刷する際に、段差による印刷かすれを抑制するスクリーン印刷方法に関するものである。 【背景技術】 【0002】 フレキシブルプリント配線板(以下FPCという)は、部品実装に対する機械的強度が小さいので、部品実装箇所の裏面に補強部材を貼り合わせてから部品を実装している。図5は従来の一般的なFPC51を示し、二点鎖線で示すFPCの製品外形52の外側不要部分は後工程で打ち抜き除去する。 【0003】 網掛けで示す部品実装箇所53には、後述するように、矢印方向へ印刷スキージを移動させて、FPC51の表面にペースト状はんだをスクリーン印刷する。そして、部品実装箇所53の裏面には補強部材54が貼り合わされている。該補強部材54は、貼り合わせの容易さなどの理由で、印刷スキージの移動方向と直交する方向に、製品外形52よりも大きく形成され、後工程で製品外形52に沿って打ち抜かれる。 【0004】 図6は従来のスクリーン印刷過程を示し、同図(a)に示すように、前記補強部材54が貼り合わされたFPC51を印刷テーブル55に位置決めして載置すると、補強部材54の厚み分だけFPC51に段差が生じる。 【0005】 同図(b)に示すように、矢印方向へ印刷スキージ56を移動させながら、スクリーン印刷版57をFPC51の表面に押し付けて、ペースト状はんだをスクリーン印刷するのであるが、同図(c)に示すように、補強部材54が貼り合わされた段差部分でスクリーン印刷版57に波打ち58が生じる。同図(d)に示すように、印刷スキージ56が段差部分を越えると、スクリーン印刷版57の張力によって波打ちが解消される。 【0006】 このように、印刷スキージ56が段差部分を通過するときに波打ち58が発生し、このとき、スクリーン印刷版57がFPC51の表面から瞬間的に離反するため、スクリーン印刷版57が離反している間は、FPC51の表面にペースト状はんだが載らなくなって、印刷かすれが発生する。ペースト状はんだの印刷かすれが発生すると、部品実装に必要なはんだ量がFPC51の端子上に確保できず、部品実装の信頼性が低下するという不具合がある。 【0007】 段差のある配線板にオーバーコート剤などをスクリーン印刷する場合、予め印刷テーブルに段差を形成しておき、印刷面を平坦化する方法が知られている(例えば、特許文献1参照)。また、製品の凹凸に応じてスクリーン印刷版自体に段差を設けて印刷する方法も知られている(例えば、特許文献2参照)。さらに、スクリーン印刷版の張力を弱めて、段差に追随させる印刷方法も知られている(例えば、特許文献3参照)。 【特許文献1】特開平5−259225号公報 【特許文献2】特開2003−80859号公報 【特許文献2】特開2002−154281号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0008】 特許文献1記載の発明は、製品の種類毎に専用の印刷テーブルが必要となり、多品種少量生産には不向きである。 【0009】 特許文献2記載の発明は、スクリーン印刷版自体に段差を設けることにより、スクリーン印刷版の機械的強度が低下する。 【0010】 特許文献3記載の発明は、スクリーン印刷版の張力を弱めると、印刷時にスクリーン印刷版自体に伸びが生じて位置精度が低下する。近年は部品実装箇所が狭いピッチになっているので、印刷位置がずれることは好ましくない。 【0011】 そこで、本発明は部品実装箇所の裏面に補強部材が貼り合わされたFPCに、部品実装のためのペースト状はんだをスクリーン印刷する際に、段差による印刷かすれを抑制する印刷方法を提供することを目的とする。 【課題を解決するための手段】 【0012】 本発明は上記目的を達成するために提案されたものであり、請求項1記載の発明は、部品実装箇所の裏面に補強部材が貼り合わされたFPCの表面にペースト状はんだをスクリーン印刷する方法において、前記補強部材は、印刷スキージの移動方向と直交する方向にFPCの製品外形よりも大きく形成され、かつ、製品外形の外側部分に印刷スキージの移動方向と反対側に張り出し部を形成し、スクリーン印刷時に前記印刷スキージが前記張り出し部に乗り上げて移動するようにしたことを特徴とするFPCのスクリーン印刷方法を提供する。 【0013】 この構成によれば、補強部材が製品外形の外側部分に印刷スキージの移動方向と反対側に張り出し部を形成しているので、スクリーン印刷時に前記印刷スキージが移動すると、補強部材の張り出し部が貼り合わされた段差部分で、スクリーン印刷版に波打ちが生じる。この波うちによってスクリーン印刷版がFPCの表面から瞬間的に離反しても、部品実装箇所の印刷必要領域の手前であるので、ペースト状はんだを印刷しない領域であり、かすれを懸念することは不要である。 【0014】 印刷スキージが張り出し部の段差部分を越えて補強部材まで移動すると、スクリーン印刷版の張力によって波打ちが解消され、部品実装箇所の印刷必要領域ではペースト状はんだの印刷かすれが生じない。そして、前記補強部材の張り出し部は、製品外形の外側不要部分として後工程で打ち抜き除去される。 【0015】 請求項2記載の発明は、上記印刷スキージの移動方向と直交する方向に複数の製品を並設し、隣接する製品に跨って上記補強部材を形成するとともに、隣接する製品間に上記張り出し部を共用して形成したことを特徴とする請求項1記載のフレキシブルプリント配線板のスクリーン印刷方法を提供する。 【0016】 この構成によれば、印刷スキージの移動方向と直交する方向に幅広のFPCに複数の製品を並設する場合、隣接する製品間で上記張り出し部を共用することにより、補強部材の製作コストダウンが図られる。 【発明の効果】 【0017】 本発明は、補強部材が製品外形の外側部分に印刷スキージの移動方向と反対側に張り出し部を形成しているので、印刷スキージが張り出し部の段差部分を通過したときに、スクリーン印刷版に波うちが生じるが、この張り出し部は部品実装箇所の印刷必要領域の手前であるので、ペースト状はんだを印刷しない領域であり、かすれを懸念することは不要である。そして、印刷スキージが段差部分を越えて部品実装箇所まで移動すると、スクリーン印刷版の波打ちが解消されるため、部品実装箇所の印刷必要領域ではペースト状はんだの印刷かすれが生じない。また、前記補強部材の張り出し部は、製品外形の外側不要部分として後工程で打ち抜き除去されるので、製品になんら影響を及ぼすことはない。 【0018】 かくして、FPCの部品実装箇所にペースト状はんだを、均一かつ確実にスクリーン印刷することができる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0019】 以下、本発明に係るフレキシブルプリント配線板(FPC)のスクリーン印刷方法について、好適な実施例をあげて説明する。部品実装箇所の裏面に補強部材が貼り合わされたFPCに、部品実装のためのペースト状はんだをスクリーン印刷する際に、段差による印刷かすれを抑制するという目的を達成するために、本発明は、前記補強部材が印刷スキージの移動方向と直交する方向にFPCの製品外形よりも大きく形成され、かつ、製品外形の外側部分に印刷スキージの移動方向と反対側に張り出し部を形成し、スクリーン印刷時に前記印刷スキージが前記張り出し部に乗り上げて移動するようにしたことにより実現した。 【実施例1】 【0020】 図1は本発明に係る実施例1のフレキシブルプリント配線板(FPC)1を示し、二点鎖線で示すFPCの製品外形2の外側不要部分は後工程で打ち抜き除去する。網掛けで示す部品実装箇所3には、後述するように、矢印方向へ印刷スキージを移動させて、FPC1の表面にペースト状はんだをスクリーン印刷する。そして、部品実装箇所3の裏面には補強部材4が貼り合わされている。該補強部材4は、貼り合わせの容易さなどの理由で、印刷スキージの移動方向と直交する方向に、製品外形2よりも大きく形成され、かつ、製品外形2の外側部分に、印刷スキージの移動方向と反対側に張り出し部4aが形成されている。 【0021】 図2は本発明に係るFPC1のスクリーン印刷過程を示し、同図(a)に示すように、前記補強部材4が貼り合わされたFPC1を、印刷テーブル5に位置決めして載置すると、補強部材4および張り出し部4aの厚み分だけ、FPC1に段差が生じる。 【0022】 同図(b)に示すように、矢印方向へ印刷スキージ6を移動させながら、スクリーン印刷版7をFPC1の表面に押し付けて、ペースト状はんだをスクリーン印刷するのであるが、同図(c)に示すように、補強部材4の張り出し部4aが貼り合わされた段差部分で、スクリーン印刷版7に波打ち8が生じる。 【0023】 この波うち8によって、スクリーン印刷版7がFPC1の表面から瞬間的に離反しても、この張り出し部4aは部品実装箇所3の印刷必要領域の手前であるので、ペースト状はんだを印刷しない領域であり、かすれを懸念することは不要である。 【0024】 同図(d)に示すように、印刷スキージ6が張り出し部4aの段差部分を越えて補強部材4まで移動すると、スクリーン印刷版7の張力によって波打ちが解消されるため、部品実装箇所3の印刷必要領域では、ペースト状はんだの印刷かすれが生じない。また、前記補強部材の張り出し部4aは、製品外形2の外側不要部分として後工程で打ち抜き除去されるので、製品になんら影響を及ぼすことはない。 【0025】 かくして、FPC1の部品実装箇所3にペースト状はんだを、均一かつ確実にスクリーン印刷することができる。 【0026】 図3は前記補強部材の張り出し部4aの形状寸法の一例を示し、該張り出し部4aの長さは10mm以上が望ましい。該張り出し部4aがこれよりも短いと、スクリーン印刷版7の張力によって波打ちが解消される前に、印刷スキージ6が補強部材4の部品実装箇所3まで移動してしまうおそれがあり、然るときは、部品実装箇所3にペースト状はんだの印刷かすれが生じることになる。 【0027】 また、張り出し部4aの幅は2mm以上が望ましい。該張り出し部4aの幅がこれよりも狭いと、印刷スキージ6先端の変形で張り出し部4aの段差に印刷スキージ6が追随し、スクリーン印刷版7の波打ちが部品実装箇所3に達してしまうおそれがある。 【0028】 このように、前記前記補強部材の張り出し部4aの長さを10mm以上、幅を2mm以上確保することができれば、張り出し部4aの形状は図示した長方形に限らず他の形状でもよい。なお、補強部材4の厚みは、概ね0.2〜1.0mmである。 【実施例2】 【0029】 図4は本発明の実施例2を示し、矢印で示す印刷スキージの移動方向と直交する方向に幅広であるFPC11に、複数の製品12を並設する場合、隣接する製品12の部品実装箇所13に跨って補強部材14を形成する。実施例2では、それぞれの補強部材14毎に張り出し部を別個に設けずに、隣接する製品12,12の間に張り出し部14aを共用して形成する。これにより、補強部材14および張り出し部14aの構成が簡素化されてコストダウンに寄与できる。 【0030】 図示は省略するが、並設された複数の製品12に跨って幅広の印刷スキージを矢印で示す方向に移動させながら、スクリーン印刷版をFPC11の表面に押し付けて、ペースト状はんだをスクリーン印刷するのであるが、実施例1と同様に、補強部材14の張り出し部14aが貼り合わされた段差部分で、スクリーン印刷版に波打ち8が生じるが、部品実装箇所13の印刷必要領域の手前であるので、ペースト状はんだを印刷しない領域であり、かすれを懸念することは不要である。 【0031】 そして、印刷スキージが張り出し部14aの段差部分を越えて補強部材14まで移動すると、スクリーン印刷版の張力によって波打ちが解消されるため、部品実装箇所13の印刷必要領域では、ペースト状はんだの印刷かすれが生じない。また、前記補強部材の張り出し部14aは、製品12の外側不要部分として後工程で打ち抜き除去されるので、製品になんら影響を及ぼすことはない。 【0032】 かくして、FPC11の部品実装箇所13にペースト状はんだを、均一かつ確実にスクリーン印刷することができる。 【0033】 なお、本発明は、本発明の精神を逸脱しない限り種々の改変を為すことができ、そして、本発明が該改変されたものに及ぶことは当然である。 【図面の簡単な説明】 【0034】 【図1】本発明に係る実施例1のFPCを示す説明図。 【図2】本発明に係るFPCのスクリーン印刷過程を示す説明図。 【図3】本発明に係るFPCの補強部材の形状寸法の一例を示す説明図。 【図4】本発明に係る実施例2のFPCを示す説明図。 【図5】従来のFPCを示す説明図。 【図6】従来のFPCのスクリーン印刷過程を示す説明図。 【符号の説明】 【0035】 1,11 フレキシブルプリント配線板(FPC) 2,12 製品外形(製品) 3,13 部品実装箇所 4,14 補強部材 4a,14a 張り出し部 5 印刷テーブル 6 印刷スキージ 7 スクリーン印刷版 8 波打ち
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| 【出願人】 |
【識別番号】000230249 【氏名又は名称】日本メクトロン株式会社
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| 【出願日】 |
平成18年8月11日(2006.8.11) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100060575 【弁理士】 【氏名又は名称】林 孝吉
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| 【公開番号】 |
特開2008−47651(P2008−47651A) |
| 【公開日】 |
平成20年2月28日(2008.2.28) |
| 【出願番号】 |
特願2006−220531(P2006−220531) |
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