トップ :: H 電気 :: H05 他に分類されない電気技術




【発明の名称】 ビルドアッププリント配線板
【発明者】 【氏名】武田 勉

【要約】 【課題】ビルドアップ層に電極膜とグランド膜とを効果的に対向させてコンデンサを形成することにより、LSI等の実装電子部品の高速動作が引き起こす電源ノイズを抑制したビルドアッププリント配線板を提供する。

【構成】コア基板の貫通ヴィア4を格子状に配列し、この貫通ヴィア4を夫々電源(V)及びグランド(G)に交互に且つ千鳥状に配列接続する。ビルドヴィア5を介して貫通ヴィア4に接続された電源膜8及びグランド膜7を交互に配置し、更に、絶縁膜を挟む電源膜8とグランド膜7とが平面視で一部が重なるように対向配置させる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
コア基板と、このコア基板の面における第1の方向及びこの第1の方向に交差する第2の方向に沿って夫々複数個配列され前記コア基板の両面間を電気的に導通させる貫通ヴィアと、前記コア基板の一方又は両方の面上に形成され導電膜と絶縁膜とが交互に積層されたビルドアップ層と、このビルドアップ層内に形成され上下の前記導電膜間を電気的に接続するビルドヴィアと、を有し、前記貫通ヴィアは前記第1の方向に関して交互に電源及びグランドに接続されると共に、前記第2の方向に関しても交互に電源及びグランドに接続され、前記導電膜は、前記電源に接続された貫通ヴィアに導通された電源膜と、前記グランドに接続された貫通ヴィアに導通されたグランド膜とから構成され、これらの電源膜及びグランド膜が各絶縁膜上で前記第1及び第2の方向に沿って交互に配置され、且つ、各絶縁膜を挟む上下の前記電源膜と前記グランド膜とが平面視で一部が重なるように配置されていることを特徴とするビルドアッププリント配線板。
【請求項2】
前記コア基板の面における前記貫通ヴィアの配列が、千鳥状であることを特徴とする請求項1に記載のビルドアッププリント配線板。
【請求項3】
前記ビルドアップ層の最上層には、電子部品が接続される接続パッドが形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のビルドアッププリント配線板。
【請求項4】
前記導電膜の形状は、長方形状であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のビルドアッププリント配線板。
【請求項5】
前記ビルドヴィアは、前記導電膜の短縁部に接続されていることを特徴とする請求項4に記載のビルドアッププリント配線板。
【請求項6】
前記電源膜と前記グランド膜とが、平面視でその長手方向を相互に直交させるようにして配置されていることを特徴とする請求項5に記載のビルドアッププリント配線板。
【請求項7】
前記電源膜及び前記グランド膜のいずれか一方が、各絶縁膜上で相互に電気的に接続されていることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載のビルドアッププリント配線板。

【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、ビルドアップ層にコンデンサが形成されたビルドアッププリント配線板に関する。
【背景技術】
【0002】
近時、半導体装置を実装するプリント配線板においては、高密度、高精度の配線層を有するプリント配線板が要求されており、このようなプリント配線板として、例えばビルドアッププリント配線板が使用されている。図8は、従来のビルドアッププリント配線板の構成を示す断面図である。図8に示すように、従来のビルドアッププリント配線板101は、ベースとなるコア基板102と、このコア基板102の上下面に夫々形成されたビルドアップ層103とを備えている。コア基板102にはその厚さ方向に貫通する複数の貫通ヴィア104が形成されている。また、ビルドアップ層103は、絶縁膜と配線パターンとが交互に複数個積層されて形成されており、ビルドアップ層103内には上下の配線パターンを電気的に接続するビルドヴィア105が形成されている。
【0003】
このビルドアップ層103においては、配線を形成する導体膜の幅と間隔に対して、導体膜幅/間隔=15μm/15μm程度まで、また、ビルドヴィア105に対しては、その穴径φが50μm程度まで微細化でき、高密度配線を可能にしている。また、ビルドアップ層103の表面には、電子部品接続用の接続パッドが形成されており、これらの接続パッドはビルドヴィア105に接続されている。そして、接続パッド上には、はんだバンプを介して電子部品106が搭載されている。
【0004】
このように構成された従来のビルドアッププリント配線板101においては、ビルドアップ層103に形成されたビルドヴィア105は、コア基板102に形成された貫通ヴィア104と比較して、その大きさが微細な分、インダクタ成分が大きくなり、電源膜のインピーダンスZが高くなる。一般に、プリント配線板にはLSI等の電子部品が搭載され、図8では、ビルドアッププリント配線板101上には、電子部品106が搭載されている。そして、この電子部品106が高速に動作すると、電源ノイズが引き起こされる。この電源ノイズを除去するためには、より高周波に近づくほどLSI等の電子部品のより近傍にデカップリング・コンデンサを配置し、インピーダンスZを低く押さえる必要がある。しかしながら、コンデンサを配置する位置は、最も近い距離でも電子部品106の周辺又はその裏側となり、それ以上近くにチップコンデンサ等の部品を実装することは困難である。
【0005】
チップコンデンサを電子部品の近傍に実装した従来技術としては、例えば、特許文献1及び2に記載の従来技術がある。これは、チップコンデンサ等のディスクリート部品をプリント配線板内層に埋め込むものである。
【0006】
また、特許文献3においては、チップコンデンサを設置せずに、ビルドアップ層にコンデンサ構造を作り込んだ従来技術が開示されている。この従来技術においては、電源膜とグランド膜との間に挟まれている絶縁膜に対して、1MHz以上における比誘電率が100以上の誘電材粉末材を使用することにより、電源層のインピーダンスZを低く抑えている。
【0007】
【特許文献1】特開2004−311736号公報
【特許文献2】特開2005−108937号公報
【特許文献3】特開平11−068319号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、上述の従来技術には以下に示すような問題点がある。
【0009】
特許文献1に記載の従来技術においては、チップコンデンサ等のディスクリート部品をプリント配線板内層に埋め込んでいるが、LSI等の電子部品から最も近い領域に形成されたビルドアップ層に埋め込むことができないこと、更には、ディスクリート部品を埋め込むため、導体パターンの設計自由度が制限させること、等の問題点がある。
【0010】
また、特許文献2に記載の従来技術においては、ビルドアップ層内にコンデンサ構造を作り込んではいるものの、電源膜とグランド膜とを効率良く対向させ、高周波ノイズを効率良く抑制するデカップリング・コンデンサ及びその生成方法については説明されていない。
【0011】
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたものであって、ビルドアップ層に電源膜とグランド膜とを効果的に対向させてコンデンサを形成することにより、LSI等の実装電子部品の高速動作が引き起こす電源ノイズを抑制したビルドアッププリント配線板を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明に係るビルドアッププリント配線板は、コア基板と、このコア基板の面における第1の方向及びこの第1の方向に交差する第2の方向に沿って夫々複数個配列され前記コア基板の両面間を電気的に導通させる貫通ヴィアと、前記コア基板の一方又は両方の面上に形成され導電膜と絶縁膜とが交互に積層されたビルドアップ層と、このビルドアップ層内に形成され上下の前記導電膜間を電気的に接続するビルドヴィアと、を有し、前記貫通ヴィアは前記第1の方向に関して交互に電源及びグランドに接続されると共に、前記第2の方向に関しても交互に電源及びグランドに接続され、前記導電膜は、前記電源に接続された貫通ヴィアに導通された電源膜と、前記グランドに接続された貫通ヴィアに導通されたグランド膜とから構成され、これらの電源膜及びグランド膜が各絶縁膜上で前記第1及び第2の方向に沿って交互に配置され、且つ、各絶縁膜を挟む上下の前記電源膜と前記グランド膜とが平面視で一部が重なるように配置されていることを特徴とする。
【0013】
前記コア基板の面における前記貫通ヴィアの配列が、千鳥状であることが好ましい。
【0014】
また、前記ビルドアップ層の最上層に、電子部品が接続される接続パッドを形成することができる。
【0015】
また、前記導電膜の形状は、長方形状であることが好ましい。更に、前記ビルドヴィアは、前記導電膜の短縁部に接続することができ、前記電源膜と前記グランド膜とが、平面視でその長手方向を相互に直交させるようにして配置されていることが好ましい。
【0016】
前記電源膜及び前記グランド膜のいずれか一方が、各絶縁膜上で相互に電気的に接続されていてもよい。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、LSI等の電子部品が搭載されるビルドアップ層において、電源膜及びグランド膜を各絶縁膜上で第1及び第2の方向に沿って交互に配置し、且つ、各絶縁膜を挟む上下の電源膜と前記グランド膜とが平面視で一部が重なるように配置してコンデンサを形成することにより、電源膜のインピーダンスを低くすることができ、ビルドアッププリント配線板に搭載される電子部品の動作に起因する高周波電源ノイズを抑制することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
以下、本発明の実施の形態について添付の図面を参照して具体的に説明する。先ず、本発明の第1の実施形態に係るビルドアッププリント配線板について説明する。図1は、本発明の第1の実施形態に係るビルドアッププリント配線板の構成を示す断面図である。
【0019】
図1に示すように、本実施形態に係るビルドアッププリント配線板1は、ベースとなるコア基板2と、このコア基板2の上下面に夫々形成されたビルドアップ層3とを備えている。コア基板4は、単層又は多層であり、図示例では多層であり、絶縁膜15間に配線パターン11が形成されている。また、コア基板2にはその厚さ方向に基板を貫通する複数個のスルーホールが形成され、これらのスルーホールの内壁に金属膜を形成することにより複数個の貫通ヴィア4が形成されている。そして、貫通ヴィア4を介して、コア基板2の上下面間の導通がなされている。更に、これらの複数個の貫通ヴィア4は、コア基板2の面に対して、第1の方向及びこの第1の方向に交差する第2の方向に沿って配列されており、例えば、千鳥状に配列されていることが好ましい。なお、ビルドアップ層3は、上面又は下面の一方のみに形成されていてもよい。
【0020】
ビルドアップ層3は、絶縁膜14と導電膜10とが交互に複数個積層されて形成されており、各絶縁膜には上下の導電膜10を相互に電気的に接続するビルドヴィア5が形成されている。また、ビルドアップ層3の最上層には、LSI等の電子部品6を搭載するための接続パッド13が形成されており、例えばはんだバンプ12を介して電子部品6が接続されている。この接続パッド13はビルドヴィア5を介して導電膜10に接続され、一方、貫通ヴィア4の上端は、ビルドアップ層3の最下層における導電膜10と接続されており、コア基板2を貫通する貫通ヴィア4とビルドアップ層3に形成されたビルドヴィア3を通して、電子部品6の各ピンに電源が供給される。
【0021】
次に、ビルドアップ層3における導電膜の構成について図2乃至6を参照して詳細に説明する。先ず、図2乃至4を参照して、ビルドアップ層3の下層側から順次説明する。図2は、複数個の貫通ヴィアに、グランド(G)及び電源(V)電位が交互に割り当てられた様子を示す斜視図である。図2においては、コア基板2に形成された複数個の貫通ヴィア4の上端部を示しており、これら複数個の貫通ヴィア4は、コア基板2の面において第1の方向及びこの第1の方向に交差する第2の方向に沿って配列され、特に2次元的に周期配列されている。そして、貫通ヴィア4は、夫々グランド(G)及び電源(V)に交互に接続されている。
【0022】
次に、図3においては、図2に示す各貫通ヴィア4に導電膜が接続されており、この導電膜は、電源(V)電位が割り当てられた貫通ヴィア4に接続された電源膜8と、グランド(G)電位が割り当てられた貫通ヴィア4に接続されたグランド膜7とからなる。これらのグランド膜7及び電源膜8からなる導電膜の形状は、例えば、長方形が好ましい。図3に示すように、グランド膜7と電源膜8とは、その長手方向が相互に直交するように配置されている。更に、グランド膜7の短縁部に沿って、夫々複数個のすり鉢状のビルドヴィア5が形成されている。図示例では、一方の端部に沿って形成されたビルドヴィア5の個数は3個としている。同様に、電源膜8の短縁部に沿って、夫々複数個のすり鉢状のビルドヴィア5が形成されており、図示例では、一方の端部に沿って形成されたビルドヴィア5の個数は3個としている。このように、グランド膜7上に形成されたビルドヴィア5の配列方向と、電源膜8上に形成されたビルドヴィア5の配列方向とは、相互に直交している。
【0023】
図4においては、図3に示す配線パターン上に、絶縁膜(図示せず)を介して、グランド膜7及び電源膜8が配置され、下層におけるグランド膜7及び電源膜8は、夫々上層における電源膜8及びグランド膜7に対向するように配置されている。つまり、電源(V)が割り当てられた貫通ヴィア4に接続された電源膜8の上方には、絶縁膜を介してグランド膜7が対向配置され、電源膜8とグランド膜7とが平面視で一部が重なっており、同様に、グランド(G)が割り当てられた貫通ヴィア4に接続されたグランド膜7の上方には、絶縁膜を介して電源膜8が対向配置され、グランド膜7と電源膜8とが平面視で一部が重なっている。
【0024】
そして、電源(V)が割り当てられた貫通ヴィア4に接続された電源膜8の長手方向と、その上方に配置されたグランド膜7の長手方向とは、相互に直交している。更に、電源膜8の短手方向に隣接し、電源膜8と同層上に形成された1対のグランド膜7における夫々電源膜8側の端部上に形成されたビルドヴィア5には、電源膜8の上方に対向配置されたグランド膜7の両端部が夫々接続されている。
【0025】
同様に、グランド(G)が割り当てられた貫通ヴィア4に接続されたグランド膜7の長手方向と、その上方に配置される電源膜8の長手方向とは、相互に直交している。更に、グランド膜7の短手方向に隣接し、グランド膜7と同層上に形成された1対の電源膜8における夫々グランド膜7側の端部上に形成されたビルドヴィア5には、前記グランド膜7の上方に対向配置された電源膜8の両端部が夫々接続されている。
【0026】
そして、図4に示す積層構造を繰り返すことにより、図1に示すような所定層数のビルドアップ層3が形成される。このように、本実施形態においては、同絶縁膜上においてグランド膜7と電源膜8とを交互に配線すると共に、上下方向には絶縁膜を介してグランド膜7と電源膜8とを対向させることで、電子部品6直下のビルドアップ層3にコンデンサを効率的に形成している。
【0027】
また、図6は、図1のビルドアップ層における電源(V)が割り当てられた貫通ヴィアを含む詳細断面図である。図6に示すように、電源(V)が割り当てられた貫通ヴィア4の上端部には電源膜8aが接続されており、貫通ビア4及び電源膜8a上には絶縁膜14を介してグランド膜7aが形成されている。また、電源膜8aの両端部には、夫々ビルドヴィア5が形成され、これらのビルドヴィア5は、グランド層膜7aに隣接する1対の電源膜8b及び8cの端部に夫々接続されている。更に、グランド膜7a上には絶縁膜14を介して電源膜8dが形成されている。そして、電源膜8dは、電源膜8dとグランド膜7aとの間の絶縁膜14に設けられたビルドヴィア5を介して、電源膜8b及び8cと電気的に接続されている。更にまた、電源膜8d上には絶縁膜14を介してグランド膜7bが形成されている。このように、絶縁膜14を介して、電源膜とグランド膜とが交互に対向配置され、コンデンサ構造が形成されている。なお、図6においては、電源膜8a、8dに対しては、その長手方向の断面形状が示されており、グランド膜7a、7bに対しては、その短手方向の断面形状が示されている。
【0028】
また、導電膜を上下方向に接続するビルドヴィア5は、図6においては直列に形成されているが、図5に示すように、スパイラル状に形成することもできる。
【0029】
また、電源膜8及びグランド膜7のいずれか一方を各絶縁膜上で相互に電気的に接続することで、電源供給量を強化してもよい。
【0030】
次に、本実施形態の動作について説明する。上述のように、コア基板2の貫通ヴィア4は、夫々グランド(G)及び電源(V)に交互に接続され、このコア基板2における電源(V)に接続された貫通ヴィア4から、ビルドアップ層3のビルドヴィア5を通して電子部品6の各ピンに電源が供給される。一般に、電子部品6を高速に動作させると、高周波の電源ノイズが発生する。しかしながら、本実施形態においては、電子部品6の直下におけるビルドアップ層3に、電源膜8とグランド膜7とを絶縁膜14を介して平面視で一部が重なるようにしてコンデンサを形成しており、このため、電子部品7のピンと電源膜8との間の距離が短い。従って、電子部品7のピンと電源膜8との間の配線パターンのインダクタンスが小さくなり、電源膜8のインピーダンスZは低く、ビルドアップ層3に形成されたコンデンサはデカップリング・コンデンサとして効果的に機能する。また、電子部品6のピンから出た高周波ノイズがビルドアップ層3に形成されたコンデンサに到達する時間が短い。
【0031】
従って、本実施形態によれば、LSI等の電子部品6が搭載されるビルドアップ層3において、電源膜8とグランド膜7とを対向させてコンデンサが形成することにより、電源膜8のインピーダンスZを低くすることができる。このため、コンデンサはデカップリング・コンデンサとして効果的に機能する。更に、電子部品6の直下にコンデンサが形成されるので、電子部品6のピンから発生した高周波ノイズがビルドアップ層3に形成されたコンデンサに到達する時間が短くて済み、配線経路の増大による放射電磁ノイズが抑制される。このように、ビルドアッププリント配線板1に実装されたLSI等の電子部品6の高速動作に起因して引き起こされる高周波電源ノイズを抑制することができる。また、一般的に、ビルドアップ層3における絶縁膜の厚さは30μm程度しかなく、一般基板の絶縁膜の厚さである50μm以上と比較して導電膜間が薄いため、コンデンサの容量が大きくなり、コンデンサの形成には有利である。
【0032】
なお、本実施形態においては、電源膜8及びグランド膜7の形状を長方形としたが、各絶縁膜上で電源膜8及びグランド膜7を交互に配線することができれば、他の形状を使用することができる。
【0033】
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。図7は、本発明の第2の実施形態に係るビルドアッププリント配線板の構成を示す断面図である。図7に示すように、本実施形態においては、コンデンサが形成されたビルドアップ層3の層間絶縁材料として、誘電率の高い材料である高誘電材料9が使用されている。このような高誘電材料として、例えば、特許文献3においては、1MHz以上における比誘電率が100以上の誘電材料を使用している。このような高誘電材料9を使用することにより、コンデンサの効果を更に高めることができる。なお、図7においては、その他の構成は図1に示す第1の実施形態の構成と同様であり、そのため、同一の構成物には同一の符号を付してその説明を省略する。
【0034】
なお、従来のビルドアッププリント配線板においても、ビルドアップ層にコンデンサを形成した例が存在する(例えば、特許文献3参照)。しかしながら、従来技術においては、グランド膜7と電源膜8とを効率よく対向させ、デカップリング・コンデンサを形成するために、コア基板2における貫通ヴィア4を千鳥状に配置し、各絶縁膜間でグランド膜7と電源膜8とを対向させる構造は開示されていない。
【0035】
また、ビルドアッププリント配線板のような微細配線では、搭載される電子部品であるLSI等のピン配置に合わせて、グランド膜7及び電源膜8をうまく配置する必要があり、単純に広い面積を確保してグランド膜7及び電源膜8を対向させてコンデンサを形成することは困難である。本発明は、コンデンサをLSI等のピン配置に対して効率よく配置するものであって、特に、グランド膜7及び電源膜8の3次元的な配置構造にも従来技術には見られない特徴を有するものである。
【図面の簡単な説明】
【0036】
【図1】本発明の第1の実施形態に係るビルドアッププリント配線板の構成を示す断面図である。
【図2】複数の貫通ヴィアに、グランド(G)及び電源(V)電位が交互に割り当てられた様子を示す斜視図である。
【図3】貫通ヴィアに接続された電源膜とグランド膜の配置を示す斜視図である。
【図4】ビルドアップ層において電源膜とグランド膜とを対向させることにより形成されたコンデンサ構造を示す斜視図である。
【図5】図1のビルドアップ層における電源(V)が割り当てられた貫通ヴィアを含む詳細断面図であり、ビルドヴィアが上下方向にスパイラル状に形成された図である。
【図6】図1のビルドアップ層における電源(V)が割り当てられた貫通ヴィアを含む詳細断面図であり、ビルドヴィアが上下方向に直列に形成された図である。
【図7】本発明の第2の実施形態に係るビルドアッププリント配線板の構成を示す断面図である。
【図8】従来のビルドアッププリント配線板の構成を示す断面図である。
【符号の説明】
【0037】
1;ビルドアッププリント配線板
2;コア基板
3;ビルドアップ層
4;貫通ヴィア
5;ビルドヴィア
6;電子部品
7、7a、7b;グランド膜
8、8a、8b、8c、8d;電源膜
9;高誘電材料
10;導電膜
11;配線パターン
12;はんだバンプ
13;接続パッド
14、15;絶縁膜
101;ビルドアッププリント配線板
102;コア基板
103;ビルドアップ層
104;貫通ヴィア
105;ビルドヴィア
106;電子部品
【出願人】 【識別番号】000004237
【氏名又は名称】日本電気株式会社
【出願日】 平成18年7月31日(2006.7.31)
【代理人】 【識別番号】100090158
【弁理士】
【氏名又は名称】藤巻 正憲

【識別番号】100095407
【弁理士】
【氏名又は名称】木村 満


【公開番号】 特開2008−34755(P2008−34755A)
【公開日】 平成20年2月14日(2008.2.14)
【出願番号】 特願2006−209139(P2006−209139)