| 【発明の名称】 |
基板ユニットの製造方法および基板ユニット並びに表面実装用フレームユニット |
| 【発明者】 |
【氏名】吉鶴 福智
【氏名】嶋橋 伸介
【氏名】東口 裕
|
| 【要約】 |
【課題】フレームの高さを低減することができる基板ユニットの製造方法を提供する。
【構成】基板22の表面に部品23が置かれる。フレーム25には吸着用板部材34が取り付けられる。吸着ノズル36の先端に保持されるフレーム25は基板22の表面に置かれる。吸着ノズル36の離脱後に基板22に熱が加えられる。基板22には部品23およびフレーム25がはんだ付けされる。こうした製造方法では、吸着用板部材34はフレーム25に着脱自在に取り付けられる。部品23およびフレーム25のはんだ付け後、吸着用板部材34はフレーム25から取り外されることができる。例えば吸着用板部材34および部品23の間に所定のクリアランスが確保されれば、フレーム25の高さは吸着用板部材34に応じて自由に設定されることができる。フレーム25の高さは部品23の高さおよびクリアランスを下回ることができる。フレーム25の高さは低減される。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 基板の表面に表面実装用の部品を置く工程と、表面実装用のフレームに着脱自在に取り付けられる吸着用板部材に吸着ノズルを作用させ、吸着ノズルの先端にフレームを保持する工程と、部品の上方に吸着ノズルを移動させ基板の表面にフレームを置く工程と、吸着ノズルの離脱後に基板に熱を加え、基板に部品およびフレームをはんだ付けする工程とを備えることを特徴とする基板ユニットの製造方法。 【請求項2】 請求項1に記載の基板ユニットの製造方法において、前記吸着用板部材の取り外し後に、前記部品を覆うシールドカバーを前記フレームに装着する工程をさらに備えることを特徴とする基板ユニットの製造方法。 【請求項3】 基板と、基板の表面に実装されて、細身の骨格部材で構成されるフレームと、フレームに装着されて、フレームの内側の空間に配置される部品を覆うシールドカバーとを備えることを特徴とする基板ユニット。 【請求項4】 細身の骨格部材で構成される表面実装用のフレームと、フレームに着脱自在に装着されて、吸着ノズルで吸着される吸着用板部材とを備えることを特徴とする表面実装用フレームユニット。 【請求項5】 基板の表面に表面実装用の部品を置く工程と、下端で基板にはんだ付けされる表面実装用のフレーム上で、規定の下段位置よりも当該下端から離れた上段位置にシールドカバーを保持しつつ、シールドカバーに吸着ノズルを作用させて吸着ノズルの先端にシールドカバーおよびフレームを保持する工程と、部品の上方に吸着ノズルを移動させ基板の表面にフレームを置く工程と、吸着ノズルの離脱後に基板に熱を加え、基板に部品およびフレームをはんだ付けする工程とを備えることを特徴とする基板ユニットの製造方法。
|
【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、例えば基板と、基板の表面に実装される部品と、基板の表面で部品を覆うシールドカバーとを備える基板ユニットの製造方法に関する。 【背景技術】 【0002】 一般に、プリント基板上のLSIチップにはシールドカバーが覆い被さる。シールドカバーは表面実装用のフレームに取り付けられる。フレームは、細身の骨格部材と、骨格部材に一体化される吸着板とから構成される。吸着板はLSIチップの表面に向き合わせられる。フレームの下端はプリント基板にはんだ付けされる。LSIチップは例えばBGA(ボールグリッドアレイ)でプリント基板に接合される。 【0003】 こうしたプリント基板ユニットの製造にあたって、まず、プリント基板の表面にLSIチップが置かれる。続いてフレームがプリント基板の表面に置かれる。このとき、フレームは吸着ノズルの先端に保持される。吸着板には吸着ノズルから吸引力が作用する。吸着ノズルの離脱後、プリント基板には熱が加えられる。こうしてLSIチップやフレームはプリント基板の表面にはんだ付けされる。フレームにはシールドカバーが装着される。 【特許文献1】特許第2827684号公報 【特許文献2】特開平11−195724号公報 【特許文献3】特開平9−64220号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0004】 プリント基板上にフレームが置かれる際に、しばしば吸着板はLSIチップに向かって押し付けられる。吸着板の反りやプリント基板の反りに基づき吸着板はLSIチップに接触してしまう。はんだ付けに先立ってLSIチップの位置はずれてしまう。接触の回避にあたって吸着板およびLSIチップの間にはクリアランスが確保される。プリント基板の表面でフレームの高さは電子部品の高さおよびクリアランスを下回ることはできない。フレームの高さは制限される。 【0005】 本発明は、上記実状に鑑みてなされたもので、フレームの高さを低減することができる基板ユニットの製造方法および基板ユニットを提供することを目的とする。 【課題を解決するための手段】 【0006】 上記目的を達成するために、第1発明によれば、基板の表面に表面実装用の部品を置く工程と、表面実装用のフレームに着脱自在に取り付けられる吸着用板部材に吸着ノズルを作用させ、吸着ノズルの先端にフレームを保持する工程と、部品の上方に吸着ノズルを移動させ基板の表面にフレームを置く工程と、吸着ノズルの離脱後に基板に熱を加え、基板に部品およびフレームをはんだ付けする工程とを備えることを特徴とする基板ユニットの製造方法が提供される。 【0007】 基板ユニットの製造にあたって、フレームに吸着用板部材が取り付けられる。吸着ノズルは先端で吸着用板部材を保持する。こうして吸着ノズルは基板の表面にフレームを置く。吸着ノズルの離脱後、基板には熱が加えられる。こうして部品およびフレームは基板にはんだ付けされる。こうした製造方法では、吸着用板部材はフレームに着脱自在に取り付けられる。部品およびフレームのはんだ付け後、吸着用板部材はフレームから取り外されることができる。その結果、例えば吸着用板部材および部品の間に所定のクリアランスが確保されれば、フレームの高さは吸着用板部材に応じて自由に設定されることができる。フレームの高さは部品の高さおよびクリアランスを下回ることができる。こうしてフレームの高さは低減されることができる。 【0008】 こういった基板ユニットの製造方法は、吸着用板部材の取り外し後に、部品を覆うシールドカバーをフレームに装着する工程をさらに備えればよい。こうした製造方法では、フレームには従来の吸着板は区画されない。例えばシールドカバーおよび部品の間に所定のクリアランスが確保される場合、従来の吸着板の厚み分、シールドカバーは部品に近づくことができる。シールドカバーの高さは低減されることができる。その結果、フレームの高さは低減されることができる。基板ユニットの薄型化は実現される。 【0009】 例えばシールドカバーおよび部品の間でクリアランスがゼロに設定される場合、従来の吸着板の厚みおよびクリアランスの分、シールドカバーは部品に近づくことができる。シールドカバーの高さは著しく低減されることができる。その結果、フレームは部品の高さおよびクリアランスを大幅に下回ることができる。フレームの高さは著しく低減される。基板ユニットの薄型化は実現される。しかも、シールドカバーがフレームに取り付けられる際、部品やフレームはすでに基板にはんだ付けされる。たとえシールドカバーが部品に接触しても部品の位置ずれは回避される。 【0010】 以上のような製造方法に基づき基板ユニットが製造される。基板ユニットは、基板と、基板の表面に実装されて、細身の骨格部材で構成されるフレームと、フレームに装着されて、フレームの内側の空間に配置される部品を覆うシールドカバーとを備えればよい。こうした基板ユニットでは、フレームは細身の骨格部材で構成される。フレームには吸着板は区画されない。また、フレームの高さは部品の高さに一致すればよい。こうしてフレームの高さは著しく低減されることができる。基板ユニットの薄型化は実現されることができる。 【0011】 以上のような基板ユニットの製造にあたって表面実装用フレームユニットが用いられればよい。表面実装用フレームユニットは、細身の骨格部材で構成される表面実装用のフレームと、フレームに着脱自在に装着されて、吸着ノズルで吸着される吸着用板部材とを備えればよい。こうした表面実装用フレームユニットでは、吸着用板部材はフレームに着脱自在に装着される。その結果、フレームの高さは低減されることができる。 【0012】 第2発明によれば、基板の表面に表面実装用の部品を置く工程と、下端で基板にはんだ付けされる表面実装用のフレーム上で、規定の下段位置よりも当該下端から離れた上段位置にシールドカバーを保持しつつ、シールドカバーに吸着ノズルを作用させて吸着ノズルの先端にシールドカバーおよびフレームを保持する工程と、部品の上方に吸着ノズルを移動させ基板の表面にフレームを置く工程と、吸着ノズルの離脱後に基板に熱を加え、基板に部品およびフレームをはんだ付けする工程とを備えることを特徴とする基板ユニットの製造方法が提供される。 【0013】 基板ユニットの製造にあたって、フレームにシールドカバーが取り付けられる。吸着ノズルは先端でシールドカバーを保持する。こうして吸着ノズルは基板の表面にフレームを置く。吸着ノズルの離脱後、基板には熱が加えられる。こうして部品およびフレームは基板にはんだ付けされる。こうした製造方法では、シールドカバーはフレームに上下動可能に取り付けられる。したがって、上段位置に配置されるシールドカバーおよび部品の表面の間で所定のクリアランスが確保されれば、フレームの高さはシールドカバーに応じて自由に設定されることができる。フレームの高さは部品の高さおよびクリアランスを下回ることができる。フレームの高さは低減されることができる。 【0014】 こういった基板ユニットの製造方法は、部品およびフレームのはんだ付け後に、シールドカバーを下段位置に移動させる工程をさらに備えればよい。こうしてシールドカバーが下段位置に移動する際に、フレームや部品はすでに基板にはんだ付けされる。たとえシールドカバーが部品に接触しても部品の位置ずれは回避される。シールドカバーおよび部品の間でクリアランスはゼロに設定されることができる。シールドカバーは部品に近づくことができる。基板の表面でフレームおよびシールドカバーの高さは低減される。基板ユニットの薄型化は実現される。 【0015】 以上のような製造方法に基づき基板ユニットが製造される。基板ユニットは、基板と、基板の表面に実装されて、細身の骨格部材で構成されるフレームと、基板に近い下段位置および基板から遠ざかる上段位置の間で上下動可能にフレーム上に装着されて、フレームの内側の空間に配置される部品を覆うシールドカバーとを備えればよい。こうした基板ユニットでは、フレームは細身の骨格部材で構成される。フレームには吸着板は区画されない。しかも、シールドカバーはフレーム上に上下動可能に装着される。フレームの高さは低減されることができる。 【0016】 以上のような基板ユニットの製造にあたって表面実装用フレームユニットが用いられればよい。表面実装用フレームユニットは、細身の骨格部材で構成され、下端で基板にはんだ付けされる表面実装用のフレームと、フレームの下端に近い下段位置および当該下端から遠ざかる上段位置の間で上下動可能にフレーム上に装着されて、吸着ノズルで吸着されるシールドカバーとを備えればよい。こうした表面実装用フレームユニットでは、シールドカバーはフレーム上に上下動可能に装着される。フレームの高さは低減されることができる。 【発明の効果】 【0017】 以上のように本発明によれば、フレームの高さを低減することができる基板ユニットの製造方法が提供されることができる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0018】 以下、添付図面を参照しつつ本発明の一実施形態を説明する。 【0019】 図1は情報処理装置の一具体例すなわち折り畳み式の携帯電話端末装置11を概略的に示す。この携帯電話端末装置11は送話器12と受話器13とを備える。送話器12は第1筐体すなわち本体筐体14を備える。本体筐体14内には後述のプリント基板ユニットが組み込まれる。プリント基板ユニットは例えばCPU(中央演算処理装置)やメモリといった処理回路を備える。 【0020】 送話器12の表側平坦面にはオンフックボタンやオフフックボタン、ダイヤルキーといった入力ボタン15が埋め込まれる。入力ボタン15の操作に応じてCPUは様々な処理を実行する。本体筐体14は例えば強化樹脂材料から成形されればよい。 【0021】 受話器13は第2筐体すなわちディスプレイ用筐体16を備える。ディスプレイ用筐体16には液晶ディスプレイ(LCD)パネルユニット17といった平面ディスプレイパネルユニットが組み込まれる。ディスプレイ用筐体16の表側平坦面にはディスプレイ用開口18が区画される。LCDパネルユニット17の画面はディスプレイ用開口18に臨む。LCDパネルユニット17の画面にはCPUの処理動作に応じて様々なテキストやグラフィックが表示される。ディスプレイ用筐体16は例えば強化樹脂材料から成形されればよい。 【0022】 受話器13は送話器12に対して水平軸19回りで揺動することができる。水平軸19は、本体筐体14の一端でその表側平坦面に平行に設定される。こうしてディスプレイ用筐体16の表側平坦面が内向きに本体筐体14の表側平坦面に重ね合わせられることができる。携帯電話端末装置11は閉じられる。折り畳み状態が確立される。 【0023】 図2に示されるように、本体筐体14内にはプリント基板ユニット21が収容される。プリント基板ユニット21は例えば樹脂製のプリント基板22を備える。プリント基板22の表面にはCPUチップやメモリといった複数の電子部品23が実装される。プリント基板22の表面にはシールドカバー24が取り付けられる。シールドカバー24は例えば洋白の薄板から形成されればよい。 【0024】 図3に示されるように、シールドカバー24は表面実装用のフレーム25に取り付けられる。フレーム25の内側の空間には例えば複数の電子部品23が配置される。こうしてシールドカバー24は電子部品23に覆い被さる。フレーム25は細身の骨格部材26で構成される。相互に向き合う骨格部材26同士は相互に平行に延びればよい。骨格部材26は、プリント基板22の表面に区画されるパッド27にはんだ付けされる。骨格部材26は洋白の薄板から形成されればよい。 【0025】 図4に示されるように、電子部品23は複数個の端子バンプ28でプリント基板22に固定される。端子バンプ28はBGA(ボールグリッドアレイ)を構成する。フレーム25の各骨格部材26は、プリント基板22の表面から垂直方向に立ち上がる側壁26aと、側壁26aの上端からプリント基板22の表面に平行に水平方向に突き出る突片26bとを区画する。突片26bの表面にはシールドカバー24が受け止められる。フレーム25は側壁26aの下端でパッド27にはんだ付けされればよい。 【0026】 シールドカバー24は、水平方向に広がる天板24aと、天板24aの外縁からプリント基板22の表面に向かって垂直方向に立ち上がる側壁24bとを区画する。天板24aの裏面は部分的に突片26bの表面に受け止められる。天板24aはフレーム25の輪郭と同一の輪郭を区画する。天板24aの裏面および電子部品23の表面の間に所定のクリアランスが確保される。すなわち、プリント基板22の表面でフレーム25の高さは電子部品23の高さより大きく設定されればよい。 【0027】 側壁24bの内向き面には突起29が区画される。シールドカバー24がフレーム25に取り付けられると、突起29は、側壁26aに区画される貫通孔31に受け入れられる。側壁24bの下端とプリント基板22の表面との間には所定の間隔が確保されればよい。図5に示されるように、側壁24bの弾性変形に基づき突起29は貫通孔31から離脱することができる。シールドカバー24はフレーム25から取り外される。こうしてシールドカバー24はフレーム25に着脱自在に取り付けられる。 【0028】 図6に示されるように、フレーム25では、長尺の骨格部材26に例えば4つの貫通孔31が区画されればよい。短尺の骨格部材26には例えば2つの貫通孔31が区画されればよい。その一方で、シールドカバー24では、長尺の側壁24bから例えば4つの突起29が突き出る。短尺の側壁24bから例えば2つの突起29が突き出る。突起29の位置は貫通孔31の位置に対応付けられる。 【0029】 以上のような携帯電話端末装置11では、プリント基板22の表面で電子部品23はフレーム25の内側の空間に配置される。フレーム25にはシールドカバー24が装着される。こうして電子部品23はフレーム25およびシールドカバー24で覆われる。電子部品23で生成されるノイズ成分はフレーム25およびシールドカバー24で遮断されることができる。携帯電話端末装置11内に収容される無線回路やアンテナといった部品は正常に動作することができる。 【0030】 次に、プリント基板ユニット21の製造方法を簡単に説明する。まず、プリント基板22の表面に表面実装用の電子部品23が置かれる。電子部品23には端子バンプ28が予め取り付けられればよい。続いて、図7に示されるように、フレームユニット33が用意される。フレームユニット33は、前述のフレーム25と、フレーム25に着脱自在に装着される吸着用板部材34とを備える。吸着用板部材34の輪郭はフレーム25の輪郭より小さく設定されればよい。吸着用板部材34は例えば金属薄板から形成されればよい。ここでは、吸着用板部材34は、相互に平行に延びる長尺の骨格部材26に取り付けられればよい。 【0031】 図8に示されるように、吸着用板部材34は、天板34aと、天板34aの外縁から垂直方向に立ち上がる側壁34bとを区画する。側壁34bの内向き面には突起35が区画される。吸着用板部材34の装着にあたって、側壁34bの弾性変形に基づき突起35はフレーム25の貫通孔31に受け入れられる。突起35の位置は貫通孔31の位置に対応付けられる。こうして吸着用板部材34はフレーム25に着脱自在に取り付けられる。突起35が貫通孔31に受け入れられると、天板34aの裏面は突片26bの表面に受け止められる。側壁26aの下端にははんだペーストが塗布される。 【0032】 図9に示されるように、天板34aの表面には吸着ノズル36の吸引力が作用する。吸着ノズル36は先端でフレームユニット33を保持する。吸着ノズル36は電子部品23の上方に移動する。図10に示されるように、吸着ノズル36はプリント基板22の表面にフレーム25を置く。フレーム25の内側の空間には電子部品23が配置される。天板34aの裏面および電子部品23の表面の間には所定のクリアランスが確保される。吸着ノズル36は天板34aから離脱する。ここで、クリアランスは、吸着ノズル36の押し付けにも拘わらず天板34aおよび電子部品23の接触を回避する大きさに設定される。 【0033】 続いて、プリント基板22はリフロー炉内に配置される。吸着用板部材34はフレーム25に保持され続ける。プリント基板22には熱が加えられる。側壁26aおよびパッド27の間ではんだペーストは溶融する。同様に、電子部品23およびプリント基板22の間で端子バンプ28は溶融する。その後、プリント基板22はリフロー炉から取り出される。プリント基板22は冷却される。はんだペーストや端子バンプ28は固化する。こうして、図11に示されるように、フレーム25および電子部品23はプリント基板22の表面にはんだ付けされる。 【0034】 その後、フレーム25から吸着用板部材34は取り外される。吸着用板部材34の取り外し後、シールドカバー24がフレーム25に装着される。装着にあたって突起29は貫通孔31に受け入れられる。天板24aの裏面は突片26bの表面に受け止められる。プリント基板22の表面でフレーム25の高さは電子部品23の高さより大きく設定されることから、天板24aの裏面および電子部品23の表面の間には前述と同等のクリアランスが確保される。吸着用板部材34の取り外しやシールドカバー24の取り付けは手作業で実施されればよい。 【0035】 以上のような製造方法によれば、表面実装用のフレーム25には吸着用板部材34が取り付けられる。クリアランスは従来と同様に設定されることから、天板34aおよび電子部品23の接触は確実に回避される。しかも、吸着用板部材34の輪郭はフレーム25の輪郭より小さく設定される。吸着用板部材34の輪郭の外側でフレーム25の内側の空間に電子部品23が露出する。吸着用板部材34の取り付け後に電子部品23の位置は例えば目視で確認されることができる。電子部品23の位置ずれは検査される。 【0036】 さらに、吸着用板部材34はフレーム25に着脱自在に取り付けられる。フレーム25のはんだ付け後、吸着用板部材34はフレーム25から取り外される。したがって、吸着用板部材34の裏面および電子部品23の表面の間で所定のクリアランスが確保されれば、フレーム25の高さは吸着用板部材34に応じて自由に設定されることができる。フレーム25の高さは電子部品23の高さおよびクリアランスを下回ることができる。フレーム25の高さは低減されることができる。 【0037】 さらにまた、シールドカバー24は吸着用板部材34の取り外し後にフレーム25に装着される。フレーム25には従来の吸着板は区画されないことから、従来の吸着板の厚み分、シールドカバー24は電子部品23に近づくことができる。シールドカバー24の高さは低減されることができる。プリント基板ユニット21の薄型化は実現される。こうしたプリント基板ユニット21は本体筐体14すなわち携帯電話端末装置11の薄型化に寄与することができる。 【0038】 図12に示されるように、前述のプリント基板ユニット21に代えて、本体筐体14にはプリント基板ユニット21aが収容されてもよい。このプリント基板ユニット21aでは、フレーム25の高さは電子部品23の高さに一致する。その結果、シールドカバー24の天板24aの裏面は電子部品23の表面に受け止められる。こうして天板24aの裏面および電子部品23の表面の間でクリアランスはゼロに設定される。その他、前述のプリント基板ユニット21と均等な構成や構造には同一の参照符号が付される。 【0039】 プリント基板ユニット21aの製造にあたって、図13に示されるように、フレームユニット33aが用意される。フレームユニット33aは、フレーム25と、フレーム25に着脱自在に装着される吸着用板部材41とを備える。吸着用板部材41の輪郭はフレーム25の輪郭より小さく設定されればよい。吸着用板部材41は例えば金属薄板から形成されればよい。吸着用板部材41は、前述と同様に、相互に平行に延びる長尺の骨格部材26に取り付けられればよい。 【0040】 吸着用板部材41は、天板41aと、天板41aの外縁から垂直方向に立ち上がる側壁41bとを区画する。天板41aの側縁にはフレーム25から遠ざかる方向に立ち上がるリブ41cが形成される。リブ41cは金属薄板の折り曲げに基づき区画されればよい。リブ41cは天板41aから垂直方向に立ち上がればよい。リブ41cの働きで天板41aの剛性は増大する。後述されるように、天板41aに吸着ノズル36が押し付けられても、天板41aの撓みは回避されることができる。 【0041】 図14に示されるように、側壁41bの内向き面には突起42が区画される。突起42の位置は貫通孔31の位置に対応付けられる。側壁41bの弾性変形に基づき突起42はフレーム25の貫通孔31に受け入れられる。こうして、吸着用板部材41はフレーム25に着脱自在に取り付けられる。天板41aの外縁には1対の段差43が区画される。段差43は相互に平行に延びればよい。段差43はフレーム25の突片26bの内縁より外側で天板41aに区画されればよい。こうした段差43に基づき天板41aの裏面には段差面44が区画される。段差面44は突片26bの表面に受け止められる。 【0042】 図15に示されるように、天板41aには吸着ノズル36の吸引力が作用する。吸着ノズル36は先端でフレームユニット33aを保持する。吸着ノズル36はプリント基板22の表面にフレーム25を置く。フレーム25の内側の空間には電子部品23が配置される。突片26bの内側で天板41aの裏面および電子部品23の表面の間には所定のクリアランスが確保される。吸着ノズル36は天板41aから離脱する。クリアランスは、吸着ノズル36の押し付けにも拘わらず天板41aおよび電子部品23の接触を回避する大きさに設定される。このクリアランスは前述のフレームユニット33のクリアランスより大きく設定されてもよい。 【0043】 その後、前述と同様に、フレーム25および電子部品23はプリント基板22の表面にはんだ付けされる。フレーム25から吸着用板部材41は取り外される。吸着用板部材41の取り外し後、シールドカバー24がフレーム25に装着される。フレーム25の高さは電子部品23の高さに一致することから、シールドカバー24の天板24aの裏面は電子部品23の表面に受け止められる。こうして天板24aの裏面および電子部品23の表面の間でクリアランスはゼロに設定される。 【0044】 以上のような製造方法によれば、表面実装用のフレーム25には吸着用板部材41が取り付けられる。クリアランスは従来と同様に設定されることから、吸着ノズル36の吸着時に天板41aおよび電子部品23の接触は確実に回避される。しかも、吸着用板部材41の輪郭はフレーム25の輪郭より小さく設定されることから、前述と同様に、電子部品23の位置ずれは検査されることができる。 【0045】 さらに、吸着用板部材41はフレーム25に着脱自在に取り付けられる。フレーム25のはんだ付け後、吸着用板部材41はフレーム25から取り外される。したがって、吸着用板部材41の裏面および電子部品23の表面の間で所定のクリアランスが確保されれば、フレーム25の高さは吸着用板部材34に応じて自由に設定されることができる。フレーム25の高さは電子部品23の高さおよびクリアランスを下回ることができる。フレーム25の高さは低減されることができる。 【0046】 さらにまた、シールドカバー24は吸着用板部材41の取り外し後にフレーム25に装着される。シールドカバー24がフレーム25に装着される際に、フレーム25や電子部品23はすでにプリント基板22の表面にはんだ付けされる。たとえ天板24aが電子部品23に接触しても電子部品23の位置ずれは回避される。こうして天板24aの裏面および電子部品23の表面の間でクリアランスはゼロに設定されることができる。シールドカバー24は電子部品23に近づくことができる。プリント基板22の表面でフレーム25およびシールドカバー24の高さは低減される。プリント基板ユニット21の薄型化は実現される。こうしたプリント基板ユニット21は本体筐体14すなわち携帯電話端末装置11の薄型化に寄与することができる。 【0047】 なお、図16に示されるように、フレームユニット33aでは、リブ41cは天板41aの側縁からフレーム25に近づく方向に立ち上がってもよい。前述と同様に、リブ41cは天板41aから直立すればよい。こうしたリブ41cの働きで天板41aの剛性は増大する。天板41aに吸着ノズル36が押し付けられても、天板41aの撓みは回避されることができる。プリント基板22の表面にフレーム25が配置される際、天板41aおよび電子部品23の接触は確実に回避される。 【0048】 図17に示されるように、前述のプリント基板ユニット21、21aに代えて、本体筐体14にはプリント基板ユニット21bが収容されてもよい。このプリント基板ユニット21bでは、フレーム25の側壁26aに上側貫通孔31aおよび下側貫通孔31bが形成される。上側貫通孔31aおよび下側貫通孔31bは側壁26aの高さ方向に配列される。上側貫通孔31aおよび下側貫通孔31bにはシールドカバー24の突起29が受け入れられることができる。 【0049】 下側貫通孔31bに突起29が受け入れられると、シールドカバー24は、フレーム25の下端すなわちプリント基板22に近い下段位置に位置決めされる。下段位置では、天板24aの裏面はフレーム25の突片26bの表面に受け止められる。前述と同様に、フレーム25の高さは電子部品23の高さに一致する。その結果、シールドカバー24の天板24aの裏面は電子部品23の表面に受け止められる。こうして下段位置では、天板24aの裏面および電子部品23の表面の間でクリアランスはゼロに設定される。 【0050】 その一方で、図18に示されるように、側壁24bの弾性変形に基づき突起29が上側貫通孔31aに受け入れられると、シールドカバー24は、プリント基板22から遠ざかる上段位置に位置決めされる。上段位置では、天板24aの裏面および突片26bの表面の間には所定の隙間が確保される。同時に、天板24aの裏面および電子部品23の表面の間には所定のクリアランスが確保される。このクリアランスは、前述と同様に、吸着ノズル36の押し付けにも拘わらず天板24aおよび電子部品23の接触を回避する大きさに設定される。 【0051】 こうしてシールドカバー24は規定の下段位置および上段位置の間で上下動可能にフレーム25上に取り付けられる。ただし、側壁24bの弾性変形に基づき突起29が上側貫通孔31aから離脱すると、シールドカバー24はフレーム25から取り外されることができる。その他、前述のプリント基板ユニット21、21aと均等な構成や構造には同一の参照符号が付される。 【0052】 プリント基板ユニット21bの製造にあたって、図19に示されるように、天板24aの表面には吸着ノズル36の吸引力が作用する。吸着ノズル36は先端でシールドカバー24を保持する。シールドカバー24は上段位置に保持される。シールドカバー24およびフレーム25はフレームユニットを構成する。吸着ノズル36はプリント基板22の表面にフレーム25を置く。フレーム25の内側の空間には電子部品23が配置される。天板24aの裏面および電子部品23の表面の間には所定のクリアランスが確保される。吸着ノズル36は天板24aから離脱する。 【0053】 前述と同様に、フレーム25および電子部品23はプリント基板22の表面にはんだ付けされる。その後、図20に示されるように、側壁24bの弾性変形に基づきシールドカバー24は上段位置から下段位置に移動する。突起29は下側貫通孔31bに受け入れられる。フレーム25の高さは電子部品23の高さに一致する。その結果、シールドカバー24の天板24aの裏面は電子部品23の表面に受け止められる。こうして天板24aの裏面および電子部品23の表面の間でクリアランスはゼロに設定される。なお、上段位置および下段位置の間でシールドカバー24の移動は手作業で実施されればよい。 【0054】 以上のような製造方法によれば、表面実装用のフレーム25には上段位置にシールドカバー24が取り付けられる。クリアランスは従来と同様に設定されることから、吸着ノズル36の吸着時に天板24aおよび電子部品23の接触は確実に回避される。しかも、シールドカバー24はフレーム25に上下動可能に取り付けられる。シールドカバー24のはんだ付けにあたって吸着用板部材は必要とされない。プリント基板ユニット21bの製造コストは削減されることができる。 【0055】 さらに、シールドカバー24はフレーム25に上下動可能に取り付けられる。したがって、上段位置に保持されるシールドカバー24の天板24aの裏面および電子部品23の表面の間で所定のクリアランスが確保されれば、フレーム25の高さはシールドカバー24に応じて自由に設定されることができる。フレーム25の高さは電子部品23の高さおよびクリアランスを下回ることができる。フレーム25の高さは低減されることができる。 【0056】 さらにまた、シールドカバー24が下段位置に移動する際に、フレーム25や電子部品23はすでにプリント基板22にはんだ付けされる。たとえ天板24aが電子部品23に接触しても電子部品23の位置ずれは回避される。天板24aの裏面および電子部品23の表面の間でクリアランスはゼロに設定されることができる。シールドカバー24は電子部品23に近づくことができる。プリント基板22の表面でフレーム25およびシールドカバー24の高さは低減される。プリント基板ユニット21の薄型化は実現される。こうしたプリント基板ユニット21は本体筐体14すなわち携帯電話端末装置11の薄型化に寄与することができる。 【0057】 以上のようなプリント基板ユニット21、21a、21bは、前述の携帯電話端末装置11に代えて、例えばノートブックパーソナルコンピュータやデスクトップ型のコンピュータ、情報処理端末(PDA)といったその他の電子機器に組み込まれてもよい。 【0058】 (付記1) 基板の表面に表面実装用の部品を置く工程と、表面実装用のフレームに着脱自在に取り付けられる吸着用板部材に吸着ノズルを作用させ、吸着ノズルの先端にフレームを保持する工程と、部品の上方に吸着ノズルを移動させ基板の表面にフレームを置く工程と、吸着ノズルの離脱後に基板に熱を加え、基板に部品およびフレームをはんだ付けする工程とを備えることを特徴とする基板ユニットの製造方法。 【0059】 (付記2) 付記1に記載の基板ユニットの製造方法において、前記吸着用板部材の取り外し後に、前記部品を覆うシールドカバーを前記フレームに装着する工程をさらに備えることを特徴とする基板ユニットの製造方法。 【0060】 (付記3) 基板と、基板の表面に実装されて、細身の骨格部材で構成されるフレームと、フレームに装着されて、フレームの内側の空間に配置される部品を覆うシールドカバーとを備えることを特徴とする基板ユニット。 【0061】 (付記4) 付記3に記載の基板ユニットにおいて、前記フレームの高さは前記部品の高さに一致することを特徴とする基板ユニット。 【0062】 (付記5) 細身の骨格部材で構成される表面実装用のフレームと、フレームに着脱自在に装着されて、吸着ノズルで吸着される吸着用板部材とを備えることを特徴とする表面実装用フレームユニット。 【0063】 (付記6) 基板と、基板の表面に実装されて、細身の骨格部材で構成されるフレームと、フレームに装着されて、フレームの内側の空間に配置される部品を覆うシールドカバーとを備える基板ユニットが組み込まれたことを特徴とする情報処理装置。 【0064】 (付記7) 基板の表面に表面実装用の部品を置く工程と、下端で基板にはんだ付けされる表面実装用のフレーム上で、規定の下段位置よりも当該下端から離れた上段位置にシールドカバーを保持しつつ、シールドカバーに吸着ノズルを作用させて吸着ノズルの先端にシールドカバーおよびフレームを保持する工程と、部品の上方に吸着ノズルを移動させ基板の表面にフレームを置く工程と、吸着ノズルの離脱後に基板に熱を加え、基板に部品およびフレームをはんだ付けする工程とを備えることを特徴とする基板ユニットの製造方法。 【0065】 (付記8) 付記7に記載の基板ユニットの製造方法において、前記部品およびフレームのはんだ付け後に、前記シールドカバーを前記下段位置に移動させる工程をさらに備えることを特徴とする基板ユニットの製造方法。 【0066】 (付記9) 基板と、基板の表面に実装されて、細身の骨格部材で構成されるフレームと、基板に近い下段位置および基板から遠ざかる上段位置の間で上下動可能にフレーム上に装着されて、フレームの内側の空間に配置される部品を覆うシールドカバーとを備えることを特徴とする基板ユニット。 【0067】 (付記10) 細身の骨格部材で構成され、下端で基板にはんだ付けされる表面実装用のフレームと、フレームの下端に近い下段位置および当該下端から遠ざかる上段位置の間で上下動可能にフレーム上に装着されて、吸着ノズルで吸着されるシールドカバーとを備えることを特徴とする表面実装用フレームユニット。 【0068】 (付記11) 基板と、基板の表面に実装されて、細身の骨格部材で構成されるフレームと、基板に近い下段位置および基板から遠ざかる上段位置の間で上下動可能にフレーム上に装着されて、フレームの内側の空間に配置される部品を覆うシールドカバーとを備える基板ユニットが組み込まれたことを特徴とする情報処理装置。 【図面の簡単な説明】 【0069】 【図1】情報処理装置の一具体例すなわち携帯電話端末装置の外観を概略的に示す斜視図である。 【図2】本発明の一具体例に係る基板ユニットの構造を概略的に示す携帯電話端末装置の部分分解斜視図である。 【図3】本発明の一具体例に係る基板ユニットの構造を概略的に示す携帯電話端末装置の部分分解斜視図である。 【図4】図2の4−4線に沿った部分拡大断面図である。 【図5】図4に対応し、フレームからシールドカバーを取り外す様子を概略的に示す図である。 【図6】シールドカバーおよびフレームの構造を概略的に示す分解斜視図である。 【図7】本発明の一具体例に係るフレームユニットの構造を概略的に示す平面図である。 【図8】図7の8−8線に沿った断面図である。 【図9】吸着ノズルでフレームが保持される様子を概略的に示す図である。 【図10】フレームが基板の表面に置かれる様子を概略的に示す図である。 【図11】フレームおよび電子部品が基板の表面に固定される様子を概略的に示す斜視図である。 【図12】本発明の他の具体例に係る基板ユニットの構造を概略的に示す断面図である。 【図13】本発明の他の具体例に係るフレームユニットの構造を概略的に示す斜視図である。 【図14】図13の14−14線に沿った断面図である。 【図15】フレームが基板の表面に置かれる様子を概略的に示す図である。 【図16】本発明のさらに他の具体例に係るフレームユニットの構造を概略的に示す斜視図である。 【図17】本発明のさらに他の具体例に係る基板ユニットの構造を概略的に示す断面図である。 【図18】シールドカバーが上段位置に位置決めされる様子を概略的に示す断面図である。 【図19】フレームが基板の表面に置かれる様子を概略的に示す図である。 【図20】シールドカバーが上段位置から下段位置に移動する様子を概略的に示す断面図である。 【符号の説明】 【0070】 11 情報処理装置(携帯電話端末装置)、21、21a、21b 基板ユニット(プリント基板ユニット)、22 基板(プリント基板)、23 部品(電子部品)、24 シールドカバー、25 フレーム、26 骨格部材、33、33a 表面実装用フレームユニット、34 吸着用板部材、36 吸着ノズル、41 吸着用板部材。
|
| 【出願人】 |
【識別番号】000005223 【氏名又は名称】富士通株式会社
|
| 【出願日】 |
平成18年7月31日(2006.7.31) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100105094 【弁理士】 【氏名又は名称】山▲崎▼ 薫
|
| 【公開番号】 |
特開2008−34713(P2008−34713A) |
| 【公開日】 |
平成20年2月14日(2008.2.14) |
| 【出願番号】 |
特願2006−208191(P2006−208191) |
|