トップ :: H 電気 :: H05 他に分類されない電気技術




【発明の名称】 基板のGND構造
【発明者】 【氏名】高妻 雄二

【要約】 【課題】基板とシャーシの密着性を向上させた基板のGND構造を提供すること。

【構成】シャーシ5とフレーム8間に基板7を配置し、前記フレーム8を前記シャーシ5に固定して、該シャーシ5と前記基板7とをGNDするようにした基板のGND構造において、前記基板7を押圧して該基板7を前記シャーシ5に密着させる押圧ネジ10が、前記フレーム8に螺合されている。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
シャーシとフレーム間に基板を配置し、前記フレームを前記シャーシに固定して、該シャーシと前記基板とをGNDするようにした基板のGND構造において、
前記基板を押圧して該基板を前記シャーシに密着させる押圧ネジが、前記フレームに螺合されたことを特徴とする基板のGND構造。
【請求項2】
前記基板に当接する前記押圧ネジの先端が、曲面に形成されていることを特徴とする請求項1記載の基板のGND構造。
【請求項3】
前記基板に当接する前記押圧ネジの先端が、平坦面に形成されていることを特徴とする請求項1記載の基板のGND構造。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、衛星放送などのアンテナに備えられるLNBコンバータ等における基板のGND(Ground 接地)構造に関する。
【背景技術】
【0002】
衛星放送・衛星通信受信用のLNB(Low Noise Block-down)コンバータとして、たとえば、特許文献1(特開2005−197852号公報)の「図14」に記載のものが公知である。
【0003】
この特許文献1に開示された公知技術によれば、衛星からの電波は、屋外に設置されるアンテナによって受信される。電波は、パラボナアンテナの表面で反射してフィードフォーンに集められ、LNBコンバータに送られる。LNBコンバータで周波数変換された信号は、同軸ケーブルを通った後、屋内のチューナに伝達される。チューナの出力によって、映像がテレビジョン受像機に表示される。
【0004】
このLNBコンバータは、筐体として、第1の分割キャビネットと第2の分割キャビネットとを含む。第1の分割キャビネットの表面には、外部導波管が接続されており、外部導波管の先端には、フィードフォーンが形成されている。アンテナは、表面で反射した電波がフィードフォーンの内部で焦点が合うように形成されている。集められた電波は、外部導波管を通ってLNBコンバータに送られる。LNBコンバータの内部には、入ってきた電波の周波数を変換する受信回路が基板に形成されており、この受信回路の出力側はコネクタに接続されている。
【0005】
前記筐体は、第1の分割キャビネットと第2の分割キャビネットとが固定爪で固定されることによって形成されている。固定爪は、第2の分割キャビネットに形成されている。第2の分割キャビネットの内部には、一定の間隔を空けて、リブ部が形成されている。リブ部は、第2の分割キャビネットの長手方向に対して、主表面が垂直になるような平板状に形成されている。リブ部には、断面形状が半円の切欠いた部分であるくぼみ部が形成されている。くぼみ部には、くぼみ部の形状に沿うようにシャーシが配置されている。シャーシの内部には、電波を通すための導波管が形成されている。導波管は、筐体とほぼ同軸状になるように配置されている。
【0006】
前記シャーシにおいて、第1の分割キャビネットの側には、フレームおよび基板がビスによって固定されている。基板の上面には、受信回路が形成されている。
【特許文献1】特開2005−197852号公報(図14)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
前記従来のLNBコンバータにおいては、シャーシに基板を乗せ、フレームをかぶせて、ビスにて締め付けることにより、シャーシと基板を密着させてGND(Ground 接地)をとる構造とされていた。
【0008】
しかしながら、シャーシのGND面の平面度及びフレームのGND面の平面度に歪が生じ、密着していない部分が発生するおそれがあった。
【0009】
また、ビスによる締め付けにてシャーシと基板とを密着させる構造では、締結する部分のスペースが必要で、製品全体寸法を大きくしなければならなかった。
【0010】
本発明は、上記の問題点を解決した基板のGND構造を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
前記目的を達成するため、本発明は、次の手段を講じた。即ち、本発明の特徴とするところは、シャーシとフレーム間に基板を配置し、前記フレームを前記シャーシに固定して、該シャーシと前記基板とをGNDするようにした基板のGND構造において、前記基板を押圧して該基板を前記シャーシに密着させる押圧ネジが、前記フレームに螺合された点にある。
【0012】
前記基板に当接する前記押圧ネジの先端は、曲面に形成されているのが好ましい。
また、前記基板に当接する前記押圧ネジの先端を、平坦面に形成することもできる。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、フレームに螺合された押圧ネジにより、基板をシャーシに密着させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき説明する。
図1は、本発明が適用されるLNBコンバータの断面図であり、図2は、その分解斜視図である。なお、図2において、「筺体」は図示省略されている。
【0015】
LNBコンバータは、第1の分割キャビネット1と第2の分割キャビネット2とによって筐体3が形成されている。前記筐体3は、第1の分割キャビネット1と第2の分割キャビネット2とが固定爪4で固定されることによって形成されている。筐体3の内部にシャーシ5が保持されている。このシャーシ5の先端にホーンキャップ6が設けられている。このホーンキャップ6は、前記筺体3から突出している。
【0016】
前記シャーシ5に基板7が載置される。基板は矩形状を呈している。基板の上にフレーム8が被せられる。前記フレーム8は、その周縁部の四隅において、ビス9により前記シャーシ5に固定される。このフレーム8で押圧されることにより、前記シャーシ5と基板7とが、密着してGNDをとる構造とされている。
【0017】
本実施の形態では、四隅のビス9のみでは、シャーシ5と基板7とがその全面において均一に密着しないので、前記基板7を押圧して該基板7を前記シャーシ5に密着させる押圧ネジ10が、前記フレーム8に螺合されている。
【0018】
押圧ネジ10が配置される位置は、基板7をシャーシ5に密着させるに適した位置とされている。その本数や配置位置は特に限定されるものではない。
【0019】
図2に示す実施の態様では、基板7の斜線部分の裏面がシャーシ5と密着する位置に前記押圧ネジ10が配置されている。すなわち、フレーム8には、前記位置に前記押圧ネジ10を螺合するためのネジ孔11が形成されている。
【0020】
図3に示すものは、前記押圧ネジ10の緩み止め構造であり、図3の(イ)に示す如く、押圧ネジ10の外周面に緩み止め剤12を塗布する。そして、同図(ロ)に示す如く、緩み止め剤12を塗布した押圧ネジ10をフレーム8のネジ孔11にねじ込み、その後、押圧ネジ10の突出部に接着剤13を塗布する。更に、同図(ハ)に示す如く、接着剤13の上にシリコンシール剤14を塗布する。
【0021】
なお、フレーム8には、前記接着剤13やシリコンシール剤14の溜り部を形成する周壁15が前記ネジ孔11の周辺に設けられている。
【0022】
図1に示す実施の形態では、前記基板7に当接する前記押圧ネジ10の先端16が、曲面に形成されている。曲面に形成することにより、基板7の表面を傷つけ難くする。
【0023】
図4に示すものは、前記基板7に当接する前記押圧ネジ10の先端16が、平坦面に形成されている。その他の構成は、図1または2に示すものと同じである。このように押圧ネジ10の先端16を平坦面にすることにより、ネジの接地面積が広くなり、より基板7の密着性を向上させることができる。
【0024】
押圧ネジ10の先端形状は、前記のものに限定されず、密着させるのに適した形状であれば良い。
【0025】
なお、今回開示した上記実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではない。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更を含むものである。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【図1】本発明の実施の形態に係わるLNBコンバータの断面図である。
【図2】図1のコンバータの分解斜視図である(但し筐体は図示省略している)。
【図3】押圧ネジの緩み止め構造を示す説明図である。
【図4】押圧ネジの先端部の形状の一例を示す断面図である。
【符号の説明】
【0027】
5 シャーシ、7 基板、8 フレーム、10 押圧ネジ、16 先端。
【出願人】 【識別番号】000005049
【氏名又は名称】シャープ株式会社
【出願日】 平成18年7月31日(2006.7.31)
【代理人】 【識別番号】100064746
【弁理士】
【氏名又は名称】深見 久郎

【識別番号】100085132
【弁理士】
【氏名又は名称】森田 俊雄

【識別番号】100083703
【弁理士】
【氏名又は名称】仲村 義平

【識別番号】100096781
【弁理士】
【氏名又は名称】堀井 豊

【識別番号】100098316
【弁理士】
【氏名又は名称】野田 久登

【識別番号】100109162
【弁理士】
【氏名又は名称】酒井 將行


【公開番号】 特開2008−34711(P2008−34711A)
【公開日】 平成20年2月14日(2008.2.14)
【出願番号】 特願2006−208138(P2006−208138)