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【発明の名称】 リジッドフレックス回路基板およびその製造方法
【発明者】 【氏名】山戸 元

【氏名】及川 昭

【要約】 【課題】多様な接続方式を可能にするリジッドフレックス回路板およびリジッドフレックス回路板の製造方法を提供すること。

【構成】フレキシブル部54は、第1基材121と、第1基材121に設けられた第1回路125とを含む第1フレキシブル回路部20と、第2基材141と、第2基材141に設けられた第2回路145とを含む第2フレキシブル回路部21と、が重ねて配置された構成を有し、第1および第2リジッド部56、58は、第1基材および第2基材121、141がそれぞれリジッド部まで延在し、リジッド部56、58を構成するとともに、第1および第2リジッド部56、58の両面側には、基材33等が積層接着されている構成を有し、第1リジッド部58では、第1基材121と、第2基材141が分離し、第2リジッド部56では、第1基材121と、第2基材141が接合されている構成を有している。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
フレキシブル部と、第1および第2リジッド部と、を備えるリジッドフレックス回路基板であって、
前記フレキシブル部は、
第1基材と、該第1基材に設けられた第1回路とを含む第1フレキシブル回路部と、第2基材と、該第2基材に設けられた第2回路とを含む第2フレキシブル回路部と、が重ねて配置された構成を有し、
前記第1および第2リジッド部は、
前記第1基材および第2基材がそれぞれ前記リジッド部まで延在し、リジッド部を構成するとともに、前記第1リジッド部の第1および第2基材のそれぞれ外側の面に、および、前記第2リジッド部の前記第1および第2基材のそれぞれ外側の面に、別の基材が積層接着されている構成を有し、
前記第1リジッド部では、前記第1基材と、前記第2基材が分離し、
前記第2リジッド部では、前記第1基材と、第2基材が接合されている構成を有することを特徴とするリジッドフレックス回路基板。
【請求項2】
前記第1および第2フレキシブル回路部は、前記フレキシブル部において、分離している請求項1に記載のリジッドフレックス回路基板。
【請求項3】
フレキシブル部と、第1および第2リジッド部とを備えるリジッドフレックス回路基板の製造方法であって、
第1基材と、該第1基材に設けられた第1回路とを含む第1フレキシブル回路部を用意する工程と、
第2基材と、該第2基材に設けられた第2回路とを含む第2フレキシブル回路部を用意する工程と、
前記第1フレキシブル回路部および第2フレキシブル回路部を積層配置する工程と、
前記積層配置されたフレキシブル回路部の両面側に、基材を対向配置するとともに、
前記第2リジッド部形成箇所において、前記第1フレキシブル回路部および第2フレキシブル回路部の間に層間接着材を配置し、前記第1リジッド部形成箇所において、前記第1フレキシブル回路部および第2フレキシブル回路部の間の層間接着材を選択的に除去した状態で加圧し、前記リジッド部形成箇所を熱圧着する工程と、
を含むことを特徴とするリジッドフレックス回路基板の製造方法。
【請求項4】
請求項3に記載の方法により製造されたリジッドフレックス回路基板の、フレキシブル回路部分の前記基材を除去する工程を含むことを特徴とするリジッドフレックス回路基板の製造方法。



【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、リジッドフレックス回路基板およびその製造方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年の電子機器の高密度化に伴い、これらに用いられるフレキシブル回路基板等の多層化、細線化、高密度化、が進んでいる。
【0003】
フレキシブル回路基板については、フレキシブル回路部とリジッド回路部を併せ持つ複合基板であるリジッドフレックス回路基板、フレキシブル回路基板を積層して多層化した多層フレキシブル配線板に大別される。
【0004】
従来のリジッドフレックス回路基板では、フレキシブル部は複数のフレキシブル回路部から構成され、また、リジッド部は、フレキシブル回路部とリジッド回路部が複数層、積層接着された構成をもっている(例えば特許文献1,2)。
【0005】
リジッドフレックス回路基板に要求される情報量や仕様は年々変化している。リジッド回路部をつなぐフレキシブル回路部についても、フレキシブル部は、可とう性の観点から片面構造や、両面構造であってもフレキシブル部は片面仕様にして(疑似片面ともいわれている)いる。しかし、情報量が増えるにつれ、片面構造では配線が困難となってきたため、両面構造や多層構造では屈曲性が十分でない場合、複数の片面フレキシブル回路を用いている。しかし、両端がリジッド回路部に接続されているため、ヒンジ部で螺旋状に巻いたとき内径と外径との周長の差のため、内径側にしわが寄ったり、複数の回路板と接続することができないなど問題があった。例えば、フレキシブル部のそれぞれの長さを変える方法として、予めリジッドフレックス回路板を作成するとき、内巻に相当するフレキシブル回路部の長さを短くして製造する工夫がなされているが、工程が非常に煩雑となり、製品歩留の低下の原因ともなっている。
【特許文献1】特開2001−024297号公報
【特許文献2】特開平6−021653号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、製品歩留を低下させることなく、複数の回路板との接続や、ヒンジ部でしわの寄らない螺旋巻きなど、多様な接続方式を可能にするリジッドフレックス回路板およびリジッドフレックス回路板の製造方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明によるリジッドフレックス回路板は、フレキシブル部と、第1および第2リジッド部と、を備えるリジッドフレックス回路基板であって、前記フレキシブル部は、第1基材と、該第1基材に設けられた第1回路とを含む第1フレキシブル回路部と、第2基材と、該第2基材に設けられた第2回路とを含む第2フレキシブル回路部と、が重ねて配置された構成を有し、前記第1および第2リジッド部は、前記第1基材および第2基材がそれぞれリジッド部まで延在し、リジッド部を構成するとともに、前記第1リジッド部の第1および第2基材のそれぞれ外側の面に、および、第2リジッド部の第1および第2基材のそれぞれ外側の面に、別の基材が積層接着されている構成を有し、前記第1リジッド部では、前記第1基材と、前記第2基材が分離し、前記第2リジッド部では、前記第1基材と、第2基材が接合されている構成を有することを特徴とする。
【0008】
このリジッドフレックス回路板においては、第1リジッド部でフレキシブル部の第1基材と第2基材が分離している。これにより、複数の回路板との接続が可能になるとともに、螺旋巻きに組み込む場合、第1リジッド部への第1基材または第2基材への取付位置を調整することにより、巻部にしわのないリジッドフレックス回路板が実現できる。
【0009】
また、リジッドフレックス回路板の製造方法は、フレキシブル部と、第1および第2リジッド部とを備えるリジッドフレックス回路基板の製造方法であって、第1基材と、該第1基材に設けられた第1回路とを含む第1フレキシブル回路部を用意する工程と、第2基材と、該第2基材に設けられた第2回路とを含む第2フレキシブル回路部を用意する工程と、第1フレキシブル回路部および第2フレキシブル回路部を積層配置する工程と、前記積層配置されたフレキシブル回路部の両面側に、基材を対向配置するとともに、第2リジッド部形成箇所において、第1フレキシブル回路部および第2フレキシブル回路部の間に層間接着材を配置し、第1リジッド部形成箇所において、第1フレキシブル回路部および第2フレキシブル回路部の間の層間接着材を選択的に除去した状態で加圧し、前記リジッド部形成箇所を熱圧着する工程と、を含むことを特徴とする。
【0010】
これにより、リジッドフレックス回路板の製造方法を大きく変えることなく、また、製品歩留を低下させることのない方法を提供することができる。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、製品歩留を低下させることなく、複数の回路板との接続や、ヒンジ部でしわの寄らない螺旋巻きなど、多様な接続方式を可能にするリジッドフレックス回路板およびリジッドフレックス回路板の製造方法を提供することが出来る。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下、本発明のリジッドフレックス回路基板およびその製造方法について添付する好適な実施形態に基づいて詳細に説明する。
【0013】
図1に示すように、本発明のリジッドフレックス回路板52は、フレキシブル部54と、第1および第2リジッド部56、58と、を備えるリジッドフレックス回路基板52である。フレキシブル部54は、第1基材121と、第1基材121に設けられた第1回路125とを含む第1フレキシブル回路部20と、第2基材141と、第2基材141に設けられた第2回路145とを含む第2フレキシブル回路部21と、が重ねて配置された構成を有し、第1および第2リジッド部56、58は、第1基材および第2基材121、141がそれぞれリジッド部56、58まで延在し、リジッド部56、58を構成するとともに、第1および第2リジッド部56、58のそれぞれ最外層には、基材33、35、37、39が積層接着されている構成を有し、第1リジッド部58では、第1基材121と、第2基材141が分離し、第2リジッド部56では、第1基材121と、第2基材141が接合されている構成を有している。
【0014】
第1リジッド部58が分離していることにより、リジッドフレックス回路板52を、例えば、図7に示すように、折畳み式の携帯端末に組み込む際、ヒンジ部にフレキシブル部54を螺旋巻きにする場合にも、第1リジッド部58側が分離しているため内巻きと外巻きの周長を適宜調整して組み込むことが可能となる。また、図6に示すように、分離したそれぞれのリジッド部を、異なる回路板84に接続できるなど、多様な接続方法に対応するリジッドフレックス回路板とすることができる。
【0015】
第2リジッド部56は、第1および第2フレキシブル回路部20、21と層間接着剤30を介して接着されている。そして各層間との電気的な接続を行うために全層を貫通するスルーホール80が設けられている。第2リジッド部56は、必要により複数設けてもよい。フレキシブル部54は、第1および第2フレキシブル回路部20、21とから構成されており、図示したように、第1リジッド部58の箇所では層間接着剤で接着されていない。そして、各回路部は接触していてもいいし、離間して配置されていてもよい。またフレキシブル部は、必要により3基材以上設けてもよい。なお、ここでは第1および第2フレキシブル回路部20、21は、同じ回路が配置されたものを用いているが異なった回路が配置されたものでもよい。
【0016】
図2に示すように、第1および第2フレキシブル回路部20、21は、片面の第1および第2基板12、14であって、第1基材121と第2基材141とが内側にして配置されていてもよい。片面基板を用いることにより、より可とう性に優れたリジッドフレックス回路板とすることができる。また、第1および第2フレキシブル回路部20、21は、フレキシブル部54において、分離していてもよい。
【0017】
第1および第2フレキシブル回路部20、20において、第1回路125および第2回路145は、表面が表面被覆層200、210で覆われていてもよい。表面被覆層200、210は、樹脂フィルム203、213と接着剤201、211で構成されたカバーレイフィルムでもよいし、熱硬化性樹脂を含む液状体の樹脂組成物をスクリーン印刷法などにより形成し加熱硬化してもよい。曲げ特性の面からカバーレイフィルムを用いることが好ましい。
【0018】
また、第1基材121および第2基材141は、それぞれリジッド部56、58まで延在し、リジッド部56、58を構成するとともに、リジッド部56、58の両面側にはそれぞれリジッド回路部33、35、37、39が重ねて配置され、第2リジッド部56は、基材との間に層間接着剤30が配置され、積層接着されている。
【0019】
次に、リジッドフレックス回路基板の製造方法について説明する。
【0020】
本発明のリジッドフレックス回路板52の製造方法は、フレキシブル部54と、第1および第2リジッド部56、58とを備えるリジッドフレックス回路基板52の製造方法であって、以下のステップの順に行うことができる。
(ステップA)
図2に示すように、第1基材121と、第1基材121に設けられた第1回路125とを含む第1フレキシブル回路部20を用意する工程と、第2基材141と、第2基材141に設けられた第2回路145とを含む第2フレキシブル回路部21を用意する工程と、第1フレキシブル回路部20および第2フレキシブル回路部21を積層配置する工程。
(ステップB)
図3に示すように、積層配置されたフレキシブル回路部20、21の第2リジッド部56形成箇所において、第1フレキシブル回路部20および第2フレキシブル回路部21の間に層間接着材30を配置し、第1リジッド部58形成箇所において、第1フレキシブル回路部20および第2フレキシブル回路部21の間の層間接着材30を選択的に除去した状態で加圧し、第2リジッド部56形成箇所を熱圧着する。
(ステップC)
図1、4に示すように、6層リジッドフレックス回路板52を製造する。
【0021】
以下、各ステップについて説明する。
(ステップA)
ステップAでは、まず第1および第2フレキシブル回路部20、21を製造する(図2(b))。 基材121、141の両面に銅箔が形成された両面銅張り積層板の片側の銅箔に対し、例えばエッチング等を施すことにより、所望の導体回路125、145を形成し、第1および第2基板が得られる(図2(a))。
【0022】
基材121、141を構成する材料としては、例えば樹脂フィルム基材等が挙げられる。樹脂フィルム基材としては、例えばポリイミド樹脂フィルム、ポリエーテルイミド樹脂フィルム、ポリアミドイミド樹脂フィルム等のポリイミド樹脂系樹脂フィルム、ポリアミド樹脂フィルム等のポリアミド樹脂系フィルム、ポリエステル樹脂フィルム等のポリエステル樹脂系フィルムが挙げられる。これら中でも主としてポリイミド樹脂系フィルムが好ましい。これにより、弾性率と耐熱性を特に向上することができる。
【0023】
基材121、141の厚さは、特に限定されないが、5〜50μmが好ましく、特に12.5〜25μmが好ましい。厚さが前記範囲内であると、特に屈曲性に優れる。
【0024】
次に、導体回路125、145に対して表面被覆層200、210を形成する(図2(b))。この表面被覆層200、210の形成は、例えば絶縁性フィルム基材に接着剤を塗布したカバーレイフィルムを貼付するか、または、インクを直接基材に印刷する方法などがある。図2に示す構成では、表面被覆層200、210は、絶縁性フィルム基材203、213に接着剤201、211を塗布したカバーレイフィルム200、210を示す。
【0025】
カバーレイフィルム200、210を導体回路125、145が形成された基材12、14に積層する条件は、温度80〜220℃、圧力0.2〜10MPaの熱圧成形装置により圧着することが好ましい。
【0026】
絶縁性フィルム基材203、213としては、上記基材と同様、例えばポリイミド樹脂フィルム、ポリエーテルイミド樹脂フィルム、ポリアミドイミド樹脂フィルム等のポリイミド樹脂系フィルム、ポリアミド樹脂フィルム等のポリアミド樹脂系フィルム、ポリエステル樹脂フィルム等のポリエステル樹脂系フィルムが挙げられる。これら中でも主としてポリイミド樹脂系フィルムが好ましい。これにより、弾性率と耐熱性を特に向上することができる。なお、この表面被覆層200、210は、導体回路125、145の全面を被覆するのが好ましい。
【0027】
接着剤201、211としては、例えばエポキシ樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリイミド系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリアミドイミド系樹脂、ポリウレタン系樹脂、エポキシ系樹脂等の熱硬化性樹脂を含む樹脂組成物で構成されていることが好ましい。これらの中でもエポキシ系樹脂が好ましい。これにより、密着性を向上することができる。さらに、耐熱性を向上することもできる。
【0028】
なお、ここでは第1フレキシブル回路部20と、第2フレキシブル回路部21とは同じものを用いたが、異なるものを用いても良い。
(ステップB)
ステップBでは、4層回路基板42を製造する(図3(b))。
【0029】
まず、層間接着剤30を準備する。層間接着材30を構成する材料としては、例えばエポキシ系樹脂等の熱硬化性樹脂、ポリイミド系樹脂、ポリアミドイミド系樹脂、アクリル系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリエステル系樹脂等が挙げられる。これらの中でもエポキシ系樹脂が好ましい。これにより、密着性および耐熱性を向上することができる。また、層間接着剤30を構成する材料としては、上記熱硬化性樹脂をガラス繊維基材等に含浸したプリプレグでも構わない。
【0030】
層間接着剤30の厚さは、10〜200μmが好ましく、特にプリプレグを用いる場合は60〜120μmが好ましい。また、ボンディングシートを用いる場合は、厚さ15〜100μmが好ましい。
【0031】
用意した層間接着剤30を、図5に示すように、分離したリジッド部とするために、金型などで打抜き、リジッドフレックス回路板52のフレキシブル部54と、第1リジッド部58の領域の層間接着剤を除去して開口部301を有する層間接着剤30を準備する。この時製造時の作業性を考慮して、分離した部分の製品外となる部分には層間接着剤を橋渡しするように残しておくことが好ましい(図3(a))。
【0032】
次に、層間接着剤30をコアにして、第1フレキシブル回路部20と第2フレキシブル回路部21を、表面被覆層200、210が対向するように配置したのち加圧加熱し積層接着し4層中間基板40を得る。4層中間基板40を得る条件は、110〜220℃、圧力0.2〜10MPaの熱圧成形装置で一体成形することが好ましい。
【0033】
4層中間基板40は、それぞれ最外層は回路となる金属層123、143が形成されている。金属層を例えばエッチング加工することにより4層回路基板42を得る。エッチング加工に際して、全層を貫通し電気的に接続するためのスルホール80を形成してもよい。貫通孔の形成は、NCドリルマシン、レーザなどを用いることができる。また、導体回路125、145と基材121、141を介して電気的に接続するためにフィルドビア等で行ってもよい。
【0034】
なお、導体回路125、145を例えばエッチングにより加工する際に、フレキシブル部54となる領域の金属層123、143は除去しておくことが好ましい。これにより、リジッド部56、58は両面板構造でフレキシブル部54は、導体回路が一層だけのいわゆる疑似片面構造となり片面板を用いた場合と同じ程度に可とう性に優れたリジッドフレックス回路板とすることができる。
(ステップC)
ステップCでは、6層リジッドフレックス回路基板52を製造する(図1)。
【0035】
ステップBで製造した、4層回路基板42をコアにして、両サイドに、4層回路基板42に近いところから、層間接着剤31、金属箔を重ね合わせる(図4)。その際、層間接着剤31は、フレキシブル部54は予め金型等で打抜いて除去しておく。導体箔としては、銅、鉄、アルミニウム等をもちいる。これらの中でも銅をもちいることが好ましい。
【0036】
金属箔4の厚さは、特に限定はされないが、1μm〜50μmが好ましく、5μm〜35μmがより好ましい。層間接着剤31、32を構成する材料としては、例えばエポキシ系樹脂等の熱硬化性樹脂、ポリイミド系樹脂、ポリアミドイミド系樹脂、アクリル系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリエステル系樹脂等が挙げられる。これらの中でもエポキシ系樹脂が好ましい。これにより、密着性および耐熱性を向上することができる。また、層間接着剤31、32を構成する材料としては、上記熱硬化性樹脂をガラス繊維基材等に含浸したプリプレグでも構わない。
【0037】
層間接着剤31、32の厚さは、10〜200μmが好ましく、特にプリプレグを用いる場合は60〜120μmが好ましい。また、ボンディングシートを用いる場合は、厚さ15〜100μmが好ましい。厚さが上記範囲内であれば絶縁性に優れたリジッドフレックス回路板とすることができる。
【0038】
リジッド部56、58形成箇所において、金属箔4と、4層回路基板42とを層間接着剤31、32を介して積層して6層のリジッドフレックス中間基板51を得る条件は、110〜220℃、圧力0.2〜10MPaの熱圧成形装置で一体成形することが好ましい。
【0039】
6層のリジッドフレックス中間基板51にドリル等を用いてスルーホール80を形成し、スルーホールメッキを行い、金属箔4と、リジッドフレックス中間基板51とを電気的に接続する(図4)。
【0040】
そして、外層の金属箔4に対し、例えばエッチング等を施すことにより、所望の導体回路を形成し、リジッド回路部33、35、37、39を形成する。その際、フレキシブル部54の層間接着剤で接着されていない部分の金属箔は、エッチング等により除去しておくことが好ましい。
【0041】
以上により、第1リジッド部58が分離しているリジッドフレックス回路板52が得られる(図1)。
【産業上の利用可能性】
【0042】
本発明のリジッドフレックス回路基板は、携帯電話、パソコンの電気機器の周辺等に好適に用いることができる。
【図面の簡単な説明】
【0043】
【図1】本発明のリジッドフレックス回路基板を示す断面図である。
【図2】第1および第2フレキシブル回路部を製造する工程を示す断面図である。
【図3】4層回路基板を製造する工程を示す断面図である。
【図4】リジッドフレックス中間基板を製造する工程を示す断面図である。
【図5】回路基板と層間接着剤を積層配置した工程を示す平面図である。
【図6】分離した第2リジッド部の実装を示す一実施例である。
【図7】ヒンジ部に取り付けられた状態を示す概略図である。
【符号の説明】
【0044】
12:第1基板
121:第1基材
123、143:金属箔
125:第1回路(導体回路)
14:第2基板
141:第2基材
145:第2回路(導体回路)
20:第1フレキシブル回路部
200:表面被覆層
201:接着剤
203:樹脂フィルム
21:第2フレキシブル回路部
210:表面被覆層
211:接着剤
213:樹脂フィルム
30、31、32:層間接着剤
301:開口部
33、35、37、39:基材(リジッド回路部)
4:金属箔
40:4層中間基板
42:4層回路基板
51:リジッドフレックス中間基板
52:リジッドフレックス回路板
54:フレキシブル部
56:第2リジッド部
58:第1リジッド部
80:スルホール
84:回路板


【出願人】 【識別番号】000002141
【氏名又は名称】住友ベークライト株式会社
【出願日】 平成18年7月31日(2006.7.31)
【代理人】
【公開番号】 特開2008−34702(P2008−34702A)
【公開日】 平成20年2月14日(2008.2.14)
【出願番号】 特願2006−207974(P2006−207974)