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【発明の名称】 配線基板およびそれを備えた鞍乗型車両
【発明者】 【氏名】杉山 智紀

【氏名】長谷川 貴彦

【要約】 【課題】種類の異なるスイッチング素子を選択的に実装可能とする配線基板において、抵抗を実装する際の手間およびコストを削減し、また、基板面積の縮小化を図る。

【構成】配線基板80において、ランド25,27,29,31,33,35は前後方向に延びる第1の直線L1上に、ランド26,28,30,32,34,36は前後方向に延びる第2の直線L2上に、前方から後方へ順に配置されている。ランド25〜36は、ランド25と26とを結ぶ第3の直線L3と、ランド27と28と結ぶ第4の直線L4と、ランド29と30とを結ぶ第5の直線L5と、ランド31と32とを結ぶ第6の直線L6と、ランド33と34を結ぶ直線第7の直線L7と、ランド35と36を結ぶ第8の直線L8とが平行となるように配置されている。トランジスタを実装する際はランド25〜32に、FETを実装する際はランド29〜36に多連チップ型抵抗器が実装される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の抵抗および第2の抵抗と共に用いられる第1のスイッチング素子と、第3の抵抗および第4の抵抗と共に用いられる第2のスイッチング素子とが選択的に実装される配線基板であって、
第1のランドと、当該第1のランドから所定間隔離れて所定方向に配置された第2のランドと、
第3のランドと、当該第3のランドから前記所定間隔離れて前記所定方向に配置された第4のランドと、
第5のランドと、当該第5のランドから前記所定間隔離れて前記所定方向に配置された第6のランドと、を備え、
前記第1のランドと前記第3のランドと前記第5のランドとは、前記所定方向と略直交する方向に順に配置され、
前記第2のランドと前記第4のランドと前記第6のランドとは、前記所定方向と略直交する方向に順に配置され、
前記第1のスイッチング素子が実装されるときには、前記第1のランドおよび前記第2のランド上に前記第1の抵抗が実装されるとともに、前記第3のランドおよび前記第4のランド上に前記第2の抵抗が実装され、
前記第2のスイッチング素子が実装されるときには、前記第3のランドおよび前記第4のランド上に前記第3の抵抗が実装されるとともに、前記第5のランドおよび前記第6のランド上に前記第4の抵抗が実装される、配線基板。
【請求項2】
前記第1の抵抗および前記第2の抵抗は第1の多連チップ型抵抗器によって形成され、または、前記第3の抵抗および前記第4の抵抗は第2の多連チップ型抵抗器によって形成され、
前記第1の多連チップ型抵抗器または前記第2の多連チップ型抵抗器が実装されている、請求項1に記載の配線基板。
【請求項3】
前記第1〜第6のランドと、
前記第1のスイッチング素子を実装するために、入力側に設けられた第7のランドおよび出力側に設けられた第8のランドと、
前記第2のスイッチング素子を実装するために、入力側に設けられた第9のランドおよび出力側に設けられた第10のランドと、
出力側端が前記第3のランドに接続された第1の導線と、
入力側端が前記第4のランドに接続された第2の導線と、
入力側端が前記第2の導線の出力側端に接続され、出力側端が前記第7のランドに接続された第3の導線と、
入力側端が前記第2の導線の出力側端に接続され、出力側端が前記第9のランドに接続された第4の導線と、
入力側端が前記第2の導線の中途部または前記第3の導線の中途部に接続され、出力側端が前記第2のランドに接続された第5の導線と、
入力側端が前記第1のランドに接続され、出力側端がグランドに接続された第6の導線と、
入力側端が前記第1の導線の中途部に接続され、出力側端が前記第5のランドに接続された第7の導線と、
入力側端が前記第6のランドに接続され、出力側端がグランドに接続された第8の導線と、
入力側端が前記第8のランドに接続された第9の導線と、
入力側端が前記第10のランドに接続された第10の導線と、を有する回路を備えている、請求項1に記載の配線基板。
【請求項4】
複数の前記回路を有し、
前記複数の回路の各第1のランドは、前記所定方向と略直交する方向に、それぞれ隣り合うように配置され、
前記複数の回路の各第3のランドは、前記所定方向と略直交する方向に、それぞれ隣り合うように配置され、
前記複数の回路の各第5のランドは、前記所定方向と略直交する方向に、それぞれ隣り合うように配置されている、請求項3に記載の配線基板。
【請求項5】
第1の抵抗および第2の抵抗と共に用いられる第1のスイッチング素子と、第3の抵抗および第4の抵抗と共に用いられる第2のスイッチング素子とが選択的に実装される配線基板であって、
第1のランドと、当該第1のランドから所定間隔離れて所定方向に配置された第2のランドと、
第3のランドと、当該第3のランドから前記所定間隔離れて前記所定方向に配置された第4のランドと、
第5のランドと、当該第5のランドから前記所定間隔離れて前記所定方向に配置された第6のランドと、を備え、
前記第1のランドと前記第3のランドと前記第5のランドとは、前記所定方向と略直交する方向に順に配置され、
前記第2のランドと前記第4のランドと前記第6のランドとは、前記所定方向と略直交する方向に順に配置され、
前記第1のスイッチング素子が実装されるときには、前記第1のランドおよび前記第3のランド上に前記第1の抵抗が実装されるとともに、前記第2のランドおよび前記第4のランド上に前記第2の抵抗が実装され、
前記第2のスイッチング素子が実装されるときには、前記第3のランドおよび前記第5のランド上に前記第3の抵抗が実装されるとともに、前記第4のランドおよび前記第6のランド上に前記第4の抵抗が実装される、配線基板。
【請求項6】
前記第1の抵抗および前記第2の抵抗は第1の多連チップ型抵抗器によって形成され、または、前記第3の抵抗および前記第4の抵抗は第2の多連チップ型抵抗器によって形成され、
前記第1の多連チップ型抵抗器または前記第2の多連チップ型抵抗器が実装されている、請求項5に記載の配線基板。
【請求項7】
前記第1〜第6のランドと、
前記第1のスイッチング素子を実装するために、入力側に設けられた第7のランドおよび出力側に設けられた第8のランドと、
前記第2のスイッチング素子を実装するために、入力側に設けられた第9のランドおよび出力側に設けられた第10のランドと、
出力側端が前記第1のランドに接続された第1の導線と、
入力側端が前記第3のランドに接続された第2の導線と、
入力端側が前記第2の導線の出力側端に接続され、出力側端が前記第7のランドに接続された第3の導線と、
入力側端が前記第2の導線の出力側端に接続され、出力側端が前記第9のランドに接続された第4の導線と、
入力側端が前記第3のランドに接続され、出力側端が前記第2のランドに接続された第5の導線と、
入力側端が前記第4のランドに接続され、出力側端がグランドに接続された第6の導線と、
入力側端が前記第1の導線の中途部に接続され、出力側端が前記第5のランドに接続された第7の導線と、
入力側端が前記第7の導線の中途部に接続され、出力側端が前記第6のランドに接続された第8の導線と、
入力側端が前記第8のランドに接続された第9の導線と、
入力側端が前記第10のランドに接続された第10の導線と、を有する回路を備えている、請求項5に記載の配線基板。
【請求項8】
複数の前記回路を有し、
前記複数の回路の各第1のランドおよび各第2のランドは、前記所定方向に延びる同一直線上に配置されている、請求項7に記載の配線基板。
【請求項9】
前記第1のスイッチング素子はバイポーラトランジスタであり、前記第2のスイッチング素子は電解効果トランジスタである、請求項4または8に記載の配線基板。
【請求項10】
請求項1または5に記載の配線基板を備える、鞍乗型車両。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、配線基板およびそれを備えた鞍乗型車両に関し、特に、種類の異なるスイッチング素子を選択的に実装可能に構成された配線基板およびそれを備えた鞍乗型車両に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来より、電子制御装置等に用いられる配線基板において、種々のスイッチング素子が用いられている。当該配線基板では、仕様変更(例えば、出力信号が供給される対象物や、電力が供給される対象物等の変更)等により、種類の異なるスイッチング素子を実装することが必要となることがある。しかし、スイッチング素子の種類が異なると、スイッチング素子の周りの回路構成も異なってくる。そのため、実装するスイッチング素子を変更すると、配線基板内の配線や抵抗の実装位置等も変更しなければならない。したがって、電子制御装置等の仕様が複数用意されている場合には、仕様ごとに異なる回路構成を有する配線基板を別々に製作することが必要となる。しかし、仕様ごとに異なる配線基板を製作していては量産性に欠け、製作コストが高くなる。そのため、従来より、複数の配線パターンを備え、種類の異なるスイッチング素子を選択的に実装可能とした配線基板が用いられている。
【0003】
例えば、鞍乗型車両等のヘッドライトに関し、一の車種ではLEDを使用し、他の車種ではランプを使用する場合がある。このような場合において、上記一の車種の電子制御装置では、電流制御に適したバイポーラトランジスタ(以下、単にトランジスタと称する。)を用い、上記他の車種の電子制御装置では、電圧制御に適した電界効果トランジスタ(以下、FETと称する。)を用いることがある。そこで、このように異なる車種に対応可能な配線基板として、トランジスタとFETとを選択的に実装可能とした配線基板が利用される。
【0004】
図9は、上述したトランジスタとFETとを選択的に実装可能に構成した基板200の一部に設けられた回路210を示す。当該基板200には、所定間隔を空けて隣り合う一組のランドが複数組設けられている。すなわち、当該基板200には、ランド211,212と、ランド213,214と、ランド215,216と、ランド217,218と、ランド219,220と、ランド221,222と、が設けられている。また、基板200には、トランジスタ201a(図10参照)を実装するためのランド223〜225と、トランジスタ201b(図10参照)を実装するためのランド226〜228と、FET202(図11参照)を実装するためのランド229〜234とが設けられている。
【0005】
図10に示すように、当該基板200にトランジスタ201a,201bを実装する場合には、ランド211,212上に抵抗R1が実装され、ランド213,214上に抵抗R2が実装され、ランド215,216上にプルダウン抵抗R3が実装され、ランド217,218上にプルダウン抵抗R4が実装される。一方、図11に示すように、基板200にFET202を実装する場合には、ランド211,212上に抵抗R1が実装され、ランド213,214上に抵抗R2が実装され、ランド219,220上に抵抗R5が実装され、ランド221,222上に抵抗R6が実装される。このように、基板200は、トランジスタ201a,201bまたはFET202のいずれかを選択的に実装可能に構成されている。これにより、例えば、ヘッドライトに関し、一の車種ではLEDを使用し、他の車種ではランプを使用する場合であっても、基板200は、いずれの車種にも使用可能となる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上記基板200では、スイッチング素子としてトランジスタ201a,201bまたはFET202のいずれを実装するかにより、これらと共に実装されるプルダウン抵抗(R3,R4またはR5,R6)の設置位置が異なる。そのため、トランジスタ201a,201bの回路構成とFET202の回路構成とは一部において異なり、同一の回路を用いることができない。このような回路構成上の都合により、基板200では、6つの抵抗R1〜R6を実装するための抵抗用スペースを、互いに離れた位置に個別に確保しなければならない。そのため、抵抗R1〜R6を1つずつ個別に実装しなければならず、実装に際し、手間とコストがかかるという問題があった。
【0007】
また、各抵抗用スペースは、各抵抗を配線基板に実装する際に、他のリードや他の電子素子との干渉を防止するため、実際の抵抗の大きさよりも若干大きく設定しなければならない。そのため、6つの抵抗用スペースが互いに離れた位置に個別に設けられた上記基板200では、抵抗用スペースの面積が大きくなり、配線基板の面積の縮小が難しいという問題もあった。
【0008】
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、種類の異なるスイッチング素子を選択的に実装可能な配線基板において、抵抗を実装する際の手間およびコストを削減し、また、基板面積の縮小化を図ることにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
例えば図2〜図4に示すように、本発明に係る配線基板(80)は、第1の抵抗(16,17)および第2の抵抗(18,19)と共に用いられる第1のスイッチング素子(81a,81b)と、第3の抵抗(18,19)および第4の抵抗(20,21)と共に用いられる第2のスイッチング素子(82)とが選択的に実装される配線基板(80)であって、第1のランド(25,27)と、当該第1のランド(25,27)から所定間隔離れて所定方向(L3〜L8)に配置された第2のランド(26,28)と、第3のランド(29,31)と、当該第3のランド(29,31)から前記所定間隔離れて前記所定方向(L3〜L8)に配置された第4のランド(30,32)と、第5のランド(33,35)と、当該第5のランド(33,35)から前記所定間隔離れて前記所定方向(L3〜L8)に配置された第6のランド(34,36)と、を備え、前記第1のランド(25,27)と前記第3のランド(29,31)と前記第5のランド(33,35)とは、前記所定方向(L3〜L8)と略直交する方向(L1)に順に配置され、前記第2のランド(26,28)と前記第4のランド(30,32)と前記第6のランド(34,36)とは、前記所定方向(L3〜L8)と略直交する方向(L2)に順に配置され、前記第1のスイッチング素子(81a,81b)が実装されるときには、前記第1のランド(25,27)および前記第2のランド(26,28)上に前記第1の抵抗(16,17)が実装されるとともに、前記第3のランド(29,31)および前記第4のランド(30,32)上に前記第2の抵抗(18,19)が実装され、前記第2のスイッチング素子(82)が実装されるときには、前記第3のランド(29,31)および前記第4のランド(30,32)上に前記第3の抵抗(18,19)が実装されるとともに、前記第5のランド(33,35)および前記第6のランド(34,36)上に前記第4の抵抗(20,21)が実装されるものである。
【0010】
上記発明に係る配線基板(80)では、第1〜第6のランド(25〜36)が格子状に配置されている。そのため、第1〜第4抵抗(16〜21)を実装するためのスペースを1箇所に集めることができる。したがって、各抵抗用スペースが互いに離れた位置に個別に設けられた配線基板に比べ、抵抗を容易に実装することができる。また、上記配線基板(80)では、第2抵抗(18,19)を実装する際または第3抵抗(18,19)を実装する際に、同一の第3のランド(29,31)および第4のランド(30,32)を共通して使用することができる。したがって、上記配線基板(80)によれば、抵抗用スペースの面積を削減することができる。
【0011】
前記第1の抵抗(16,17)および前記第2の抵抗(18,19)は第1の多連チップ型抵抗器(X)によって形成され、または、前記第3の抵抗(18,19)および前記第4の抵抗(20,21)は第2の多連チップ型抵抗器(Y)によって形成され、前記配線基板(80)には、前記第1の多連チップ型抵抗器(X)または前記第2の多連チップ型抵抗器(Y)が実装されていることが好ましい。
【0012】
上記配線基板(80)によれば、第1の多連チップ型抵抗器(X)または第2の多連チップ型抵抗器(Y)を実装することにより、第1の抵抗(16,17)および第2の抵抗(18,19)または第3の抵抗(18,19)および第4の抵抗(20,21)を一度に実装することができる。このことにより、抵抗を実装する際の手間およびコストの削減を図ることができる。さらに、上記配線基板(80)では、第1の多連チップ型抵抗器(X)を実装するスペースと、第2の多連チップ型抵抗器(Y)を実装するスペースとは、一部(第3のランド(29,31)および第4のランド(30,32)部分)において重なっている。そのため、本発明に係る配線基板(80)によれば、基板面積の縮小化を図ることができる。
【0013】
前記配線基板は、前記第1〜第6のランド(25〜36)と、前記第1のスイッチング素子(81a,81b)を実装するために、入力側に設けられた第7のランド(2,5)および出力側に設けられた第8のランド(3,6)と、前記第2のスイッチング素子(82)を実装するために、入力側に設けられた第9のランド(8,9)および出力側に設けられた第10のランド(12,13)と、出力側端が前記第3のランド(29,31)に接続された第1の導線(41,42)と、入力側端が前記第4のランド(30,32)に接続された第2の導線(43,44)と、入力側端が前記第2の導線(43,44)の出力側端に接続され、出力側端が前記第7のランド(2,5)に接続された第3の導線(45,46)と、入力側端が前記第2の導線(43,44)の出力側端に接続され、出力側端が前記第9のランド(8,9)に接続された第4の導線(51,52)と、入力側端が前記第2の導線(43,44)の中途部または前記第3の導線(45,46)の中途部に接続され、出力側端が前記第2のランド(26,28)に接続された第5の導線(47,48)と、入力側端が前記第1のランド(25,27)に接続され、出力側端がグランド(G)に接続された第6の導線(49,50)と、入力側端が前記第1の導線(41,42)の中途部に接続され、出力側端が前記第5のランド(33,35)に接続された第7の導線(53,54)と、入力側端が前記第6のランド(34,36)に接続され、出力側端がグランド(G)に接続された第8の導線(55,56)と、入力側端が前記第8のランド(3,6)に接続された第9の導線(57,58)と、入力側端が前記第10のランド(12,13)に接続された第10の導線(59,60)と、を有する回路(A0,B0)を備えていることが好ましい。
【0014】
前記配線基板(80)は、複数の前記回路(A0,B0)を有し、前記複数の回路(A0,B0)の各第1のランド(25,27)は、前記所定方向(L3〜L8)と略直交する方向(L1)に、それぞれ隣り合うように配置され、前記複数の回路(A0,B0)の各第3のランド(29,31)は、前記所定方向(L3〜L8)と略直交する方向(L1)に、それぞれ隣り合うように配置され、前記複数の回路(A0,B0)の各第5のランド(33,35)は、前記所定方向(L3〜L8)と略直交する方向(L1)に、それぞれ隣り合うように配置されていることが好ましい。
【0015】
例えば図6〜図8に示すように、本発明に係る配線基板(180)は、第1の抵抗(172,174)および第2の抵抗(173,175)と共に用いられる第1のスイッチング素子(81a,81b)と、第3の抵抗(176,178)および第4の抵抗(177,179)と共に用いられる第2のスイッチング素子(82)とが選択的に実装される配線基板(180)であって、第1のランド(111,113)と、当該第1のランド(111,113)から所定間隔離れて所定方向(L11〜L13)に配置された第2のランド(112,114)と、第3のランド(115,117)と、当該第3のランド(115,117)から前記所定間隔離れて前記所定方向(L11〜L13)に配置された第4のランド(116,118)と、第5のランド(119,121)と、当該第5のランド(119,121)から前記所定間隔離れて前記所定方向(L11〜L13)に配置された第6のランド(120,122)と、を備え、前記第1のランド(111,113)と前記第3のランド(115,117)と前記第5のランド(119,121)とは、前記所定方向(L11〜L13)と略直交する方向(L14,L16)に配置され、前記第2のランド(112,114)と前記第4のランド(116,118)と前記第6のランド(120,122)とは、前記所定方向(L11〜L13)と略直交する方向(L15,L17)に配置され、前記第1のスイッチング素子(81a,81b)が実装されるときには、前記第1のランド(111,113)および前記第3のランド(115,117)上に前記第1の抵抗(172,174)が実装されるとともに、前記第2のランド(112,114)および前記第4のランド(116,118)上に前記第2の抵抗(173,175)が実装され、前記第2のスイッチング素子(82)が実装されるときには、前記第3のランド(115,117)および前記第5のランド(119,121)上に前記第3の抵抗(176,178)が実装されるとともに、前記第4のランド(116,118)および前記第6のランド(120,122)上に前記第4の抵抗(177,179)が実装されるものである。
【0016】
上記配線基板(180)によれば、各抵抗用スペースが互いに離れた位置に個別に設けられた配線基板に比べ、抵抗を容易に実装することができる。また、上記配線基板(180)では、第1の抵抗(172,174)および第2の抵抗(173,175)を実装する際、または、第3の抵抗(176,178)および第4の抵抗(177,179)を実装する際に、同一の第3のランド(115,117)および第4のランド(116,118)を共通して使用することができる。したがって、上記配線基板(180)によれば、ランドの個数を削減することができる。
【0017】
前記第1の抵抗(172,174)および前記第2の抵抗(173,175)は第1の多連チップ型抵抗器(X’)によって形成され、または、前記第3の抵抗(176,178)および前記第4の抵抗(177,179)は第2の多連チップ型抵抗器(Y’)によって形成され、前記配線基板(180)には、前記第1の多連チップ型抵抗器(X’)または前記第2の多連チップ型抵抗器(Y’)が実装されていることが好ましい。
【0018】
前記配線基板(180)は、前記第1〜第6のランド(111〜122)と、前記第1のスイッチング素子(81a,81b)を実装するために、入力側に設けられた第7のランド(2,5)および出力側に設けられた第8のランド(3,6)と、前記第2のスイッチング素子(82)を実装するために、入力側に設けられた第9のランド(8,9)および出力側に設けられた第10のランド(12,13)と、出力側端が前記第1のランド(111,113)に接続された第1の導線(141,142)と、入力側端が前記第3のランド(115,117)に接続された第2の導線(143,144)と、入力端側が前記第2の導線(143,144)の出力側端に接続され、出力側端が前記第7のランド(2,5)に接続された第3の導線(45,46)と、入力側端が前記第2の導線(143,144)の出力側端に接続され、出力側端が前記第9のランド(8,9)に接続された第4の導線(51,52)と、入力側端が前記第3のランド(115,117)に接続され、出力側端が前記第2のランド(112,114)に接続された第5の導線(147,148)と、入力側端が前記第4のランド(116,118)に接続され、出力側端がグランド(G)に接続された第6の導線(149,150)と、入力側端が前記第1の導線(141,142)の中途部に接続され、出力側端が前記第5のランド(119,121)に接続された第7の導線(170,171)と、入力側端が前記第7の導線(170,171)の中途部に接続され、出力側端が前記第6のランド(120,122)に接続された第8の導線(153,154)と、入力側端が前記第8のランド(3,6)に接続された第9の導線(57,58)と、入力側端が前記第10のランド(12,13)に接続された第10の導線(59,60)と、を有する回路(A10,B10)を備えていることが好ましい。
【0019】
複数の前記回路(A10,B10)を有し、前記複数の回路(A10,B10)の各第1のランド(111,113)および各第2のランド(112,114)は、前記所定方向に延びる同一直線(L11)上に配置されていることが好ましい。
【0020】
前記第1のスイッチング素子(81a,81b)はバイポーラトランジスタであり、前記第2のスイッチング素子(82)は電解効果トランジスタであることが好ましい。
【0021】
本発明に係る鞍乗型車両(90)は、前記配線基板(80,180)を備えるものである。
【発明の効果】
【0022】
以上のように、本発明によれば、種類の異なるスイッチング素子を選択的に実装可能とする配線基板において、抵抗を実装する際の手間およびコストを削減し、また、基板面積の縮小化を図ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0023】
(第1の実施形態)
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
【0024】
図1に示すように、本実施形態に係る鞍乗型車両90は、モトクロスレースに好適な自動二輪車(モトクロッサー)である。ただし、本発明に係る鞍乗型車両90は、モトクロッサーに限らず、他の形式の自動二輪車(モータバイク、スクータ等を含む)であってもよい。また、本発明に係る鞍乗型車両は、自動二輪車に限定されるものでもなく、例えば、四輪バギー等のATV等であってもよい。
【0025】
この鞍乗型車両90は、車体91と、車体91の一部を覆うカバー92を備えている。車体91の後方部かつカバー92によって被覆された部分には、エンジン制御装置93(以下、ECU93と称する。)が搭載されている。ECU93には、後述する配線基板80(図2参照)が設けられている。後述するが、配線基板80には、回路1(図2参照)が設けられており、回路1は、図1に示す各部品a〜n等に対し、電気信号を出力する。ここで、符号aはスターターリレー、bはバッテリ、cはニュートラルスイッチ、dは交流モータ、eはスターターモータ、fはインジェクタ、gはイグニッションプラグ、hはイグニッションコイル、iは燃料ポンプ、jはヘッドライト、kは各種メータ、lはクラッチスイッチ、mはメインリレー、nはレギュレターを示す。
【0026】
図2は、配線基板80の一部を示す図である。配線基板80には、トランジスタ81aおよびトランジスタ81b(図3参照)とFET82(図4参照)とを選択的に実装可能に構成された回路1が設けられている。なお、以下、説明の便宜上、図2の上側を前側、下側を後側、左側を左側、右側を右側と称する。
【0027】
回路1には、トランジスタ81a,81b(図3参照)を実装するためのランド2〜4,5〜7と、FET(図4参照)を実装するためのランド8〜13とが設けられている。ランド2〜4,5〜7は、トランジスタ81a,81bのベースがランド2,5に接続され、コレクタがランド3,6に接続され、エミッタがランド4,7にそれぞれ接続されるように配置されている。一方、ランド8〜13は、FET82の2つのゲート端子にランド8,9が接続され、2つのソース端子にランド12,13が接続され、2つのドレイン端子にランド10,11が接続されるように配置されている。なお、ランドとは、基板上に設けられ、各種部品のリードや端子が例えば半田付け等により接続される導電部分をいう。各ランドの形状は、本実施形態のものに限られず、いかなる形状であってもよい。
【0028】
また、回路1には、抵抗16(図3参照)を実装するためのランド25,26と、抵抗17(図3参照)を実装するためのランド27,28と、抵抗18(図3、4参照)を実装するためのランド29,30と、抵抗19(図3、4参照)を実装するためのランド31,32と、抵抗20(図4参照)を実装するためのランド33,34と、抵抗21(図4参照)を実装するためのランド35,36とが設けられている。ランド25,27,29,31,33,35は、前後方向に延びる直線L1上に、前方から後方へ順に配置されている。ランド26,28,30,32,34,36は、前後方向に延び、直線L1とは異なる他の直線L2上に、前方から後方へ順に配置されている。また、ランド25とランド26、ランド27とランド28、ランド29とランド30、ランド31とランド32、ランド33とランド34、ランド35とランド36は、それぞれ左右方向に所定間隔を空けて隣り合うように配置されている。
【0029】
回路1には、一端部がマイコン出力端子等(図示省略)に接続されたリード41,42が配設されている。リード41の他端部はランド29に接続されており、リード42の他端部はランド31に接続されている。リード41,42はそれぞれ、マイコン出力端子等から入力された電気信号をランド29,31に向かって送信する。
【0030】
ランド30には、リード43の一端部が接続されている。ランド32には、リード44の一端部が接続されている。リード43,44は、ランド30,32側の一端部から入力された電気信号を他端部に向かって送信する。
【0031】
リード43の他端部には、リード45の一端部が接続されている。リード45の他端部は、ランド2に接続されている。また、リード44の他端部には、リード46の一端部が接続されている。リード46の他端部は、ランド5に接続されている。リード45,46は、リード43,44側の一端部から入力された電気信号をランド2,5側の他端部に向かって送信する。
【0032】
リード45の中途部には、リード47の一端部が接続されている。リード47の他端部は、ランド26に接続されている。また、リード46の中途部には、リード48の一端部が接続されている。リード48の他端部は、ランド28に接続されている。リード47,48は、リード45,46側の一端部から入力された電気信号をランド26,28側の他端部に向かって送信する。なお、リード47の一端部はリード43の中途部に接続されていてもよく、また、リード48の一端部はリード44の中途部に接続されていてもよい。
【0033】
ランド25にはリード49の一端部が接続されている。リード49の他端部は、配線基板80のグランド層Gに接続されている。リード49のランド25側の一端部から入力された電気信号は、リード49によってグランド層Gに導かれる。また、ランド27には、リード50の一端部が接続されている。リード50の他端部は、リード49の中途部に接続されている。リード50のランド27側の一端部から入力された電気信号は、リード50によってリード49に導かれ、リード49によりグランド層Gに導かれる。なお、リード50の他端部を直接グランド層Gに接続してもよい。
【0034】
リード43の他端部には、リード51の一端部が接続されている。リード51の他端部は、ランド8に接続されている。また、リード44の他端部には、リード52の一端部が接続されている。リード52の他端部は、ランド9に接続されている。リード51,52は、リード43,44側の一端部から入力された電気信号をランド8,9側の他端部に向かって送信する。
【0035】
リード41の中途部には、リード53の一端部が接続されている。リード53の他端部は、ランド33に接続されている。また、リード42の中途部には、リード54の一端部が接続されている。リード54の他端部はランド35に接続されている。リード53,54は、リード41,42側の一端部から入力された電気信号をランド33,35側の他端部に向かって送信する。
【0036】
ランド34には、リード55の一端部が接続されている。リード55の他端部は、配線基板80のグランド層Gに接続されている。リード55のランド34側の一端部から入力された電気信号は、リード55によってグランド層Gに導かれる。また、ランド36には、リード56の一端部が接続されている。リード56の他端部はリード55の中途部に接続されている。リード56のランド36側の一端部から入力された電気信号は、リード56によってリード55に導かれ、リード55によりグランド層Gに導かれる。なお、リード56の他端部を直接グランド層Gに接続してもよい。
【0037】
ランド3にはリード57の一端部が接続されており、ランド6にはリード58の一端部が接続されている。ランド12にはリード59の一端部が接続されており、ランド13にはリード60の一端部が接続されている。また、リード57,59の他端部には、リード61の一端部が接続されており、リード58,60の他端部には、リード62の一端部が接続されている。図示は省略するが、リード61,62の他端部は、図示しないケーブル等を介して、それぞれ前述の各部品a〜n等(図1参照)に接続されている。
【0038】
ランド4には、リード63の一端部が接続されている。また、ランド7には、リード64の一端部が接続されている。リード63,64の他端部は、配線基板80のグランド層Gに接続されている。リード63のランド4側の一端部から入力された電気信号は、リード63によってグランド層Gに導かれる。また、リード64のランド7側の一端部から入力された電気信号は、リード64によってグランド層Gに導かれる。
【0039】
ランド10には、リード65の一端部が接続されている。リード65の他端部は、配線基板80のグランド層Gに接続されている。リード65のランド10側の一端部から入力された電気信号は、リード65によってグランド層Gに導かれる。また、ランド11には、リード66の一端部が接続されている。リード66の他端部は、リード65の中途部に接続されている。リード66のランド11側の一端部から入力された電気信号は、リード66によってリード65に導かれ、リード65によりグランド層Gに導かれる。なお、リード66の他端部を直接グランド層Gに接続してもよい。
【0040】
以上が配線基板80およびそれを備えた鞍乗型車両90の構成である。次に、配線基板80への、トランジスタ81a,81bおよびFET82の実装パターンについて説明する。
【0041】
まず、トランジスタ81a,81bを実装する場合について説明する。図3に示すように、トランジスタ81aは、ランド2〜4上に実装される。このとき、トランジスタ81aの3つの端子のうち、ベースがランド2に接続され、コレクタがランド3に接続され、エミッタがランド4に接続される。一方、トランジスタ81bは、ランド5〜7上に実装される。このとき、トランジスタ81bの3つの端子のうち、ベースがランド5に接続され、コレクタがランド6に接続され、エミッタがランド7に接続される。
【0042】
また、トランジスタ81a,81bと共に、抵抗16,17,18,19を実装する。このとき、抵抗16,17,18,19を実装するためのランド25,27,29,31は、前後方向に延びる直線L1(図2参照)上に、前方から後方へ順に配置されており、ランド26,28,30,32は、前後方向に延び、直線L1とは異なる他の直線L2(図2参照)上に、前方から後方へ順に配置されている。また、ランド25とランド26とは、左右方向に延びる第3の直線L3上に所定間隔を空けて隣り合うように配置されている。ランド27とランド28とは、左右方向に延びる第4の直線L4上に所定間隔を空けて隣り合うように配置されている。ランド29とランド30とは、左右方向に延びる第5の直線L5上に所定間隔を空けて隣り合うように配置されている。ランド31とランド32とは、左右方向に延びる第6の直線L6上に所定間隔を空けて隣り合うように配置されている。このようなランド25〜32の配置により、4つの抵抗16,17,18,19は互いに平行かつ左右方向に関し等しい位置に実装されることとなる。そのため、4つの抵抗16,17,18,19が1枚のチップに内蔵された多連チップ型抵抗器Xを用いることができる。そこで、本実施形態では、多連チップ型抵抗器Xをランド25〜32上に実装する。このとき、抵抗16,17,18,19の各端子は、ランド25〜32にそれぞれ接続される。
【0043】
以上のような実装パターンにより、リード41とリード43とは抵抗18を介して接続され、リード42とリード44とは抵抗19を介して接続される。また、リード47とリード49とは抵抗16を介して接続され、リード48とリード50とは抵抗17を介して接続される。これにより、配線基板80には、リード41に入力された電気信号が抵抗18,リード43,リード45,トランジスタ81a,リード57を通り、リード61から出力される電流制御回路A1と、リード42に入力された電気信号が抵抗19,リード44,リード46,トランジスタ81b,リード58を通り、リード62から出力される電流制御回路B1とが形成される。
【0044】
次に、FET82を実装する場合について説明する。図4に示すように、FET82は、ランド8〜13上に実装される。このとき、FET82の6つの端子のうち、2つのゲート端子がランド8,9にそれぞれ接続され、2つのソース端子がランド12,13にそれぞれ接続され、2つのドレイン端子がランド10,11にそれぞれ接続される。
【0045】
また、FET82と共に、抵抗18,19,20,21を実装する。このとき、抵抗18,19,20,21を実装するためのランド29,31,33,35は、前後方向に延びる直線L1(図2参照)上に、前方から後方へ順に配置されており、ランド30,32,34,36は、前後方向に延び、直線L1とは異なる他の直線L2(図2参照)上に、前方から後方へ順に配置されている。また、ランド29とランド30とは、左右方向に延びる第5の直線L5上に所定間隔を空けて隣り合うように配置されている。ランド31とランド32とは、左右方向に延びる第6の直線L6上に所定間隔を空けて隣り合うように配置されている。ランド33とランド34とは、左右方向に延びる第7の直線L7上に所定間隔を空けて隣り合うように配置されている。ランド35とランド36とは、左右方向に延びる第8の直線L8上に所定間隔を空けて隣り合うように配置されている。このようなランド29〜36の配置により、4つの抵抗18,19,20,21は互いに平行かつ左右方向に関し等しい位置に実装されることとなる。そのため、4つの抵抗18,19,20,21が1枚のチップに内蔵された多連チップ型抵抗器Yを用いることができる。そこで、本実施形態では、多連チップ型抵抗器Yをランド29〜36上に実装する。このとき、抵抗18,19,20,21の各端子は、ランド29〜36にそれぞれ接続される。
【0046】
以上のような実装パターンにより、リード41とリード43とは抵抗18を介して接続され、リード42とリード44とは抵抗19を介して接続される。また、リード53とリード55とは抵抗20を介して接続され、リード54とリード56とは抵抗21を介して接続される。これにより、配線基板80には、リード41に入力された電気信号が抵抗18,リード43,リード51,FET82,リード59を通り、リード61から出力される電圧制御回路A2と、リード42に入力された電気信号が抵抗19,リード44,リード52,FET82,リード60を通り、リード62から出力される電圧制御回路B2とが形成される。また、電流制御回路A1と電圧制御回路A2とにより回路A0(図2参照)が形成され、電流制御回路B1と電圧制御回路B2とにより回路B0(図2参照)が形成される。
【0047】
以上のように、本実施形態に係る配線基板80には、トランジスタ81a,81bとFET82といった種類の異なるスイッチング素子を選択的に実装することができる。そのため、電流制御回路A1,B1と電圧制御回路A2,B2とを、一つの配線基板80上に選択的に形成することができる。これにより、配線基板80は、仕様の異なる(例えば、出力信号の対象物の異なる)複数の鞍乗型車両の電子制御装置に対して、共通して使用することができる。したがって、量産性に富み、各車両にかかるコストを削減することができる。
【0048】
また、本配線基板80では、前述したランド25〜36の規則的な配置により、抵抗16〜21を平行にかつ左右方向において等しい位置に実装することができる。そのため、トランジスタ81a,81bを実装する場合には、4つの抵抗16〜19を1枚のチップに内蔵した多連チップ型抵抗器Xを用いることが可能となり、また、FET82を実装する際には、4つの抵抗18〜21を1枚のチップに内蔵した多連チップ型抵抗器Yを用いることが可能となる。これにより、同一の配線基板80を用いて、抵抗16〜19または抵抗18〜21を簡単に実装することができ、実装の手間およびコストを削減することができる。また、多連チップ型抵抗器を用いる場合、抵抗を一つずつ実装する場合に比べ、基板上に確保すべきスペースを縮小することができる。したがって、本配線基板80によれば、基板面積の縮小化も図ることができる。なお、抵抗18,19の抵抗値は、トランジスタ81a,81bを実装する場合とFET82を実装する場合とで異なっていてもよく、同じであってもよい。
【0049】
また、本配線基板80では、電流制御回路A1と電圧制御回路A2との間において、リード41、ランド29,30およびリード43を共有させている。また、電流制御回路B1と電圧制御回路B2との間において、リード42、ランド31,32およびリード44を共有させている。これにより、多連チップ型抵抗器Xを実装するためのスペースと多連チップ型抵抗器Yを実装するためのスペースとを、一部(本実施形態では抵抗18,19)において重ねることができる。したがって、抵抗16〜21を実装するためのスペースのさらなる縮小化を図ることができ、さらには、基板面積の縮小化も図ることができる。
【0050】
本実施形態では、ランド25がランド26よりも左側に配置され、ランド27がランド28よりも左側に配置されていた。しかし、ランド25,26とランド27,28の配置をそれぞれ逆転させることも可能である。また、ランド33がランド34よりも左側に配置され、ランド35がランド36よりも左側に配置されていた。しかし、ランド33,34とランド35,36の配置をそれぞれ逆転させることも可能である。
【0051】
なお、本配線基板80では、電流制御回路として2つの回路A1,B1を設け、電圧制御回路として2つの回路A2,B2を設けていたが、電流制御回路A1と電圧制御回路A2とからなる回路A0(図2参照)または、電流制御回路B1と電圧制御回路B2とからなる回路B0(図2参照)のみを設けても、上述の効果と同様の効果を得ることができる。
【0052】
また、本配線基板80に、電流制御回路A1,B1と同一構成の回路と、電圧制御回路A2,B2と同一構成の回路とを加えることも可能である。
【0053】
上述の場合、図5に示すように、回路A1のランド25または回路B1のランド27に対応するランド25cは、直線L1上にランド25,27のいずれか一方または両方と前後方向に関して隣り合うように配置する。回路A1のランド26または回路B1のランド28に対応するランド26cは、直線L2上にランド26,28のいずれか一方または両方と前後方向に関して隣り合うように配置する。回路A2のランド33または回路B2のランド35に対応するランド33cは、直線L1上にランド33,35のいずれか一方または両方と前後方向に関して隣り合うように配置する。回路A2のランド34または回路B2のランド36に対応するランド34cは、直線L2上にランド34,36のいずれか一方または両方と前後方向に関して隣り合うように配置する。回路A1,A2のランド29または回路B1,B2のランド31に対応するランド29cは、直線L1上にランド29,31のいずれか一方または両方と前後方向に関して隣り合うように配置する。回路A1,A2のランド30または回路B1,B2のランド32に対応するランド30cは、直線L2上にランド30,32のいずれか一方または両方と前後方向に関して隣り合うように配置する。なお、図5では、ランド25c,26cはランド25,26の前側においてランド25,26と隣り合い、ランド29c,30cはランド29,30の前側においてランド29,30と隣り合い、ランド33c,34cはランド33,34の前側においてランド33,34と隣り合うように配置されている。
【0054】
このように各ランドを配置することにより、電流制御回路A1,B1と同一構成の回路と、電圧制御回路A2,B2と同一構成の回路とを一つずつ加えた場合であっても、並列に並べられた6つの抵抗を内蔵した多連チップ型抵抗器Xc,Ycを用いることによって、上述の効果と同様の効果を得ることができる。なお、電流制御回路A1,B1と同一構成の回路と、電圧制御回路A2,B2と同一構成の回路とは、一つだけでなく、複数加えても同様の効果を得ることができる。
【0055】
なお、本実施形態に係る回路1では、電流制御型の第1のスイッチング素子と電圧制御型の第2のスイッチング素子とを選択的に実装可能としており、第1のスイッチング素子としてトランジスタ81a,81bを用い、第2のスイッチング素子としてFET82を用いることとしていた。しかし、第1,第2のスイッチング素子はこれらのものに限られない。また、本実施形態に係る回路1には、トランジスタ81a,81bとしてバイポーラトランジスタを使用し、FET82としてゲート端子,ドレイン端子,ソース端子をそれぞれ2つずつ備えるパッケージタイプのFETを使用する。しかし、トランジスタ81a,81bおよびFET82はこれらに限られない。
【0056】
(第2の実施形態)
本実施形態では、鞍乗型車両90の全体構成については第1の実施形態と同様であるため、その説明は省略する。また、図6に示すように、本実施形態の配線基板180にも、第1の実施形態の配線基板80と同様に、トランジスタ81aおよびトランジスタ81b(図7参照)とFET82(図8参照)とを選択的に実装可能に構成された回路101が設けられている。回路101は、第1の実施形態の回路1と一部において構成が共通しており、トランジスタ81a,81b(図7参照)を実装するためのランド2〜4,5〜7、FET(図8参照)を実装するためのランド8〜13、リード57〜66は、第1の実施形態とほぼ同様に構成されている。そのため、これらの説明を省略し、異なる部分についてのみ説明することとする。なお、以下、図6の上側を前側、下側を後側、左側を左側、右側を右側と称して説明する。
【0057】
回路101には、ランド111〜122が設けられている。ランド111〜122は格子状に配置されている。ランド111〜114は、前後方向に延びる第1の直線L11上に、前側から後側に向かって順に設けられている。ランド115〜118は、第1の直線L11の右側において前後方向に延びる第2の直線L12上に、前側から後側に向かって順に設けられている。ランド119〜122は、第2の直線L2の右側において前後方向に延びる第3の直線L13上に、前側から後側に向かって順に設けられている。また、ランド111,115および119は、左右方向に延びる第4の直線L14上に、左側から右側に向かって順に配置されている。ランド112,116および120は、第4の直線L14の後側において左右方向に延びる第5の直線L15上に、左側から右側に向かって順に配置されている。ランド113,117および121は、第5の直線L15の後側において左右方向に延びる第6の直線L16上に、左側から右側に向かって順に配置されている。ランド114,118および122は、第6の直線L16の後側において左右方向に延びる第7の直線L17上に、左側から右側に向かって順に配置されている。
【0058】
後述するが、ランド111〜114はそれぞれ、抵抗172〜175(図7参照)の一方の端子を実装するためのランドであり、ランド119〜122はそれぞれ、抵抗176〜179(図8参照)の一方の端子を実装するためのランドである。また、ランド115は、抵抗172(図7参照)の他方の端子または抵抗176(図8参照)の他方の端子を実装するためのランドである。ランド116は、抵抗173(図7参照)の他方の端子または抵抗177(図8参照)の他方の端子を実装するためのランドである。ランド117は、抵抗174(図7参照)の他方の端子または抵抗178(図8参照)の他方の端子を実装するためのランドである。ランド118は、抵抗175(図7参照)の他方の端子または抵抗179(図8参照)の他方の端子を実装するためのランドである。
【0059】
回路101には、一端部がマイコン出力端子等(図示省略)に接続されたリード141,142が配設されている。リード141の他端部はランド111に接続されており、リード142の他端部はランド113に接続されている。リード141,142はそれぞれ、マイコン出力端子等から入力された電気信号をランド111,113に接続された他端部に向かって送信する。
【0060】
ランド115には、リード143の一端部が接続されている。また、ランド117には、リード144の一端部が接続されている。リード143,144は、ランド115,117側の一端部から入力された電気信号を他端部に向かって送信する。
【0061】
リード143の他端部には、リード45の一端部が接続されている。リード45の他端部は、ランド2に接続されている。また、リード144の他端部には、リード46の一端部が接続されている。リード46の他端部は、ランド5に接続されている。リード45,46は、リード143,144側の一端部から入力された電気信号をランド2,5側の他端部に向かって送信する。
【0062】
ランド115には、リード147の一端部が接続されている。リード147の他端部は、ランド112に接続されている。また、ランド117には、リード148の一端部が接続されている。リード148の他端部は、ランド114に接続されている。リード147,148は、ランド115,117側の一端部から入力された電気信号をランド112,114側の他端部に向かって送信する。
【0063】
ランド116にはリード149の一端部が接続されている。リード149の他端部は、配線基板180のグランド層Gに接続されている。また、ランド118には、リード150の一端部が接続されている。リード150の他端部は、配線基板180のグランド層Gに接続されている。リード149,150のランド116,118側の一端部から入力された電気信号は、リード149,150によってグランド層Gに導かれる。
【0064】
リード143の他端部には、リード51の一端部が接続されている。リード51の他端部は、ランド8に接続されている。また、リード144の他端部には、リード52の一端部が接続されている。リード52の他端部は、ランド9に接続されている。リード51,52は、リード143,144側の一端部から入力された電気信号をランド8,9側の他端部に向かって送信する。
【0065】
リード141の中途部には、リード170の一端部が接続されている。リード170の他端部は、ランド119に接続されている。また、リード142の中途部には、リード171の一端部が接続されている。リード171の他端部はランド121に接続されている。リード170,171は、リード141,142側の一端部から入力された電気信号をランド119,121側の他端部に向かって送信する。
【0066】
リード170の中途部には、リード153の一端部が接続されている。リード153の他端部は、ランド120に接続されている。また、リード171の中途部には、リード154の一端部が接続されている。リード154の他端部はランド122に接続されている。リード153,154は、リード141,142側の一端部から入力された電気信号をランド120,122側の他端部に向かって送信する。
【0067】
以上が配線基板180および配線基板180に設けられた回路101の構成である。次に、配線基板180への、トランジスタ81a,81bおよびFET82の実装パターンについて説明する。
【0068】
まず、トランジスタ81a,81bを実装する場合について説明する。なお、トランジスタ81a,81bの実装については第1の実施形態と同様であるため、説明を省略する。
【0069】
図7に示すように、トランジスタ81a,81bを実装する際、共に、抵抗172,173,174,175を実装する。このとき、抵抗172,173,174,175の一方の端子を実装するためのランド111〜114は、前後方向に延びる第1の直線L11上に、前側から後側に向かって順に設けられている。また、抵抗172,173,174,175の他方の端子を実装するための抵抗ランド115〜118は、第1の直線L11の右側において前後方向に延びる第2の直線L12上に、前側から後側に向かって順に設けられている。このようなランド111〜118の配置により、4つの抵抗172,173,174,175は互いに平行かつ左右方向に関し等しい位置に実装されることとなる。そのため、4つの抵抗172,173,174,175が1枚のチップに内蔵された多連チップ型抵抗器X’を用いることができる。よって、多連チップ型抵抗器X’をランド111〜118上に実装する。このとき、抵抗172,173,174,175の各端子は、ランド111〜118にそれぞれ接続される。
【0070】
以上のような実装パターンにより、リード141とリード143とは抵抗172を介して接続され、リード142とリード144とは抵抗174を介して接続される。また、リード147とリード149とは抵抗173を介して接続され、リード148とリード150とは抵抗175を介して接続される。これにより、配線基板180には、リード141に入力された電気信号が抵抗172,リード143,リード45,トランジスタ81a,リード57を通り、リード61から出力される電流制御回路A11と、リード142に入力された電気信号が抵抗174,リード144,リード46,トランジスタ81b,リード58を通り、リード62から出力される電流制御回路B11とが形成される。
【0071】
次に、FET82を実装する場合について説明する。なお、FET82の実装については第1の実施形態と同様であるため、説明を省略する。
【0072】
図8に示すように、FET82を実装する際、共に、抵抗176,177,178,179を実装する。このとき、抵抗176,177,178,179の他方の端子を実装するためのランド115〜118は、第1の直線L11の右側において前後方向に延びる第2の直線L12上に、前側から後側に向かって順に設けられている。また、抵抗176,177,178,179の一方の端子を実装するためのランド119〜122は、第2の直線L12の右側において前後方向に延びる第3の直線L13上に、前側から後側に向かって順に設けられている。このようなランド115〜122の配置により、4つの抵抗176,177,178,179は互いに平行かつ左右方向に関し等しい位置に実装されることとなる。そのため、4つの抵抗176,177,178,179が1枚のチップに内蔵された多連チップ型抵抗器Y’を用いることができる。よって、多連チップ型抵抗器Y’をランド115〜122上に実装する。このとき、抵抗176,177,178,179の各端子は、ランド115〜122にそれぞれ接続される。
【0073】
以上のような実装パターンにより、リード170とリード143とは抵抗176を介して接続され、リード171とリード144とは抵抗178を介して接続される。また、リード153とリード149とは抵抗177を介して接続され、リード154とリード150とは抵抗179を介して接続される。これにより、配線基板180には、リード141に入力された電気信号がリード170,抵抗176,リード143,リード51,FET82,リード59を通り、リード61から出力される電圧制御回路A12と、リード142に入力された電気信号がリード171,抵抗178,リード144,リード52,FET82,リード60を通り、リード62から出力される電圧制御回路B12とが形成される。また、電流制御回路A11と電圧制御回路A12とにより回路A10(図6参照)が形成され、電流制御回路B11と電圧制御回路B12とにより回路B10(図6参照)が形成される。
【0074】
以上のように、本実施形態に係る配線基板180によれば、第1の実施形態に係る配線基板80と同様に、トランジスタ81a,81bとFET82といった種類の異なるスイッチング素子を選択的に実装することができる。そのため、電流制御回路A11,B11と電圧制御回路A12,B12とを、一つの配線基板180上に選択的に形成することができる。これにより、配線基板180は、仕様の異なるいずれの鞍乗型車両の電子制御装置に対しても使用することができる。したがって、量産性に富み、各車両にかかるコストを削減することができる。
【0075】
また、本配線基板180では、ランド111〜122が格子状に設けられているため、抵抗172〜175および抵抗176〜179をそれぞれ平行にかつ左右方向に関して等しい位置に実装することができる。そのため、本配線基板180においてもトランジスタ81a,81bを実装する場合には、4つの抵抗172〜175が1枚のチップに内蔵された多連チップ型抵抗器X’を用いることができ、FET82を実装する際には、4つの抵抗176〜179が1枚のチップに内蔵された多連チップ型抵抗器Y’を用いることができる。これにより、配線基板180を用いることにより、抵抗172〜175または抵抗176〜179を簡単に実装することが可能となり、実装の手間およびコストを削減することができる。また、多連チップ型抵抗器を用いることにより、基板面積の縮小化を図ることもできる。
【0076】
また、本配線基板180では、電流制御回路A11,B11と電圧制御回路A12,B12との間において、ランド115〜118を共有させている。これにより、ランドの個数を2/3に減少させることができる。また、電流制御回路A11,B11と電圧制御回路A12,B12との間においてランド115〜118を共有させることにより、配線143,144および配線149,150についても共有させることができる。したがって、本配線基板180によれば、基板面積の縮小化を図ることができる。
【0077】
なお、本配線基板180では、電流制御回路として2つの回路A11,B11を設け、電圧制御回路として2つの回路A12,B12を設けていたが、電流制御回路A11と電圧制御回路A12とからなる回路A10(図6参照)、または、電流制御回路B11と電圧制御回路B12とからなる回路B10(図6参照)のみを設けても、上述の効果と同様の効果を得ることができる。
【0078】
また、電流制御回路A11,B11と同一構成の回路と、電圧制御回路A12,B12と同一構成の回路とを加えることも可能である。このような場合、回路A11のランド111または回路B11のランド113に対応するランドと、回路A11のランド112または回路B11のランド114に対応するランドとを第1の直線L11上に配置する。そして、6つの抵抗を1つのチップに内蔵した多連チップ型抵抗器を用いることにより、上述の効果と同様の効果を得ることができる。また、電流制御回路A11,B11と同一構成の回路と、電圧制御回路A12,B12と同一構成の回路とは、一つだけでなく、複数加えても同様の効果を得ることができる。
【産業上の利用可能性】
【0079】
以上説明したように、本発明は、配線基板およびそれを備えた鞍乗型車両に関し、特に、種類の異なるスイッチング素子を選択的に実装可能に構成された配線基板およびそれを備えた鞍乗型車両について有用である。
【図面の簡単な説明】
【0080】
【図1】第1の実施形態に係る鞍乗型車両の側面図である。
【図2】第1の実施形態に係る配線基板に設けられた回路の構成図である。
【図3】図2の回路においてトランジスタを実装する場合の構成を示す図である。
【図4】図2の回路においてFETを実装する場合の構成を示す図である。
【図5】変形例に係る回路の一部を示す図である。
【図6】第2の実施形態に係る配線基板に設けられた回路の構成図である。
【図7】図6の回路においてトランジスタを実装する場合の構成を示す図である。
【図8】図6の回路においてFETを実装する場合の構成を示す図である。
【図9】従来の配線基板に設けられた回路の構成図である。
【図10】図9の回路においてトランジスタを実装する場合の構成を示す図である。
【図11】図9の回路においてFETを実装する場合の構成を示す図である。
【符号の説明】
【0081】
1 回路
2,5 ランド(第7のランド)
3,6 ランド(第8のランド)
8,9 ランド(第9のランド)
12,13 ランド(第10のランド)
16,17 抵抗(第1抵抗)
18,19 抵抗(第2抵抗、第3抵抗)
20,21 抵抗(第4抵抗)
25,27 ランド(第1のランド)
26,28 ランド(第2のランド)
29,31 ランド(第3のランド)
30,32 ランド(第4のランド)
33,35 ランド(第5のランド)
34,36 ランド(第6のランド)
41,42 リード(第1の導線)
43,44 リード(第2の導線)
45,46 リード(第3の導線)
47,48 リード(第5の導線)
49,50 リード(第6の導線)
51,52 リード(第4の導線)
53,54 リード(第7の導線)
55,56 リード(第8の導線)
57,58 リード(第9の導線)
59,60 リード(第10の導線)
81a,81b トランジスタ(第1のスイッチング素子)
82 FET(第2のスイッチング素子)
90 鞍乗型車両
G グランド層(グランド)
X 多連チップ型抵抗器(第1の多連チップ型抵抗器)
Y 多連チップ型抵抗器(第2の多連チップ型抵抗器)
【出願人】 【識別番号】000010076
【氏名又は名称】ヤマハ発動機株式会社
【出願日】 平成18年7月31日(2006.7.31)
【代理人】 【識別番号】100121500
【弁理士】
【氏名又は名称】後藤 高志


【公開番号】 特開2008−34671(P2008−34671A)
【公開日】 平成20年2月14日(2008.2.14)
【出願番号】 特願2006−207408(P2006−207408)