| 【発明の名称】 |
プリント回路基板母材およびプリント回路基板母材の製造方法 |
| 【発明者】 |
【氏名】石本 敏男
【氏名】永田 和幸
|
| 【要約】 |
【課題】矩形ではない複数のプリント回路基板を分割して製造するためのプリント回路基板母材であって、分割線に沿ってプリント回路基板母材を割ったときに、外形形状に歪みのない複数のプリント回路基板を製造することができるプリント回路基板母材を提供すること。
【構成】複数のプリント回路基板20a、20b、20c、20dへと分割される分割線に沿って、列状に並置された複数個のスリット70、80、90および複数条のV字形状溝50a、50bを形成し、当該列状並置された複数のスリット70、80、90のうち、V字形状溝50a、50bが当該スリットの並置列に角度をなして交差するスリット70、90の当該交差位置に円形の穿孔100、110、120、130を形成するようにしたプリント回路基板母材10を提供する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 複数のプリント回路基板へと分割される分割線に沿って、列状に並置された複数個のスリットおよび複数条のV字形状溝を形成し、当該列状並置された複数のスリットのうち、V字形状溝が当該スリットの並置列に角度をなして交差するスリットの当該交差位置に円形の穿孔を形成させたプリント回路基板母材。 【請求項2】 当該円形の穿孔の直径はV字形状溝の傾斜した壁が欠如するだけ十分な大きさとした、請求項1に記載のプリント回路基板母材。 【請求項3】 複数のプリント回路基板へと分割されるプリント回路基板母材の、複数のプリント回路基板へと分割される分割線上の定位置に、円形の穿孔を形成し、 列状に並置されるように複数のスリットを、当該スリットの少なくともひとつが当該円形穿孔に重なるように、当該分割線に沿って形成し、 V字形状溝を当該分割線に沿って、当該列状並置の複数のスリットの列に当該円形穿孔で重なるように、形成し、 当該分割線に沿って形成した当該列状並置の複数のスリットと、当該分割線に沿って形成した当該V字形状溝とに沿って複数のプリント回路基板に分割するようにしたプリント回路基板母材の製造方法。 【請求項4】 分割線に沿って列状に並置される複数のスリットと、当該スリットの少なくともひとつと重なるように当該分割線上の定位置に置かれる円形穿孔とを、同一の工程で形成するようにした請求項3に記載のプリント回路基板母材の製造方法。
|
【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、電子機器に使用されるプリント回路基板母材に関し、特に複数のプリント回路基板に分割するプリント回路基板母材に関する。さらに本発明は、当該プリント回路基板母材を製造する製造方法に関する。 【背景技術】 【0002】 従来、電子機器の設計上の要請から外形が矩形ではないプリント回路基板を製造する場合、一枚のプリント回路基板母材に、直線のVカット部と直線以外のミシン目カット部とを併設配置し、それらのカット部を分割線として捨て基板をカットすることにより所望の形状のプリント回路基板を製造していた。しかし、この方法では、プリント回路基板上に電子部品を装着した後、直線以外のミシン目カット部に沿って所望の形状のプリント回路基板をカットするときに、当該プリント回路基板の形状によっては、カット面からプリント回路基板側に亀裂が入ったり、プリント回路基板上に装着した電子部品にストレスが発生するなどの問題があった。この問題を解決するために、特許文献1では、直線以外のカット部をVカット部とミシン目カット部とを組合わせることによって分割線を形成したプリント回路基板母材が開示され、これによりプリント回路基板に反りやねじれを生じさせることなしに、外形が矩形ではないプリント回路基板を製造することが可能となった。 【0003】 また、多面取りのプリント回路基板母材を分割して複数枚のプリント回路基板を製造する場合、従来は、プリント回路基板母材にミシン目や分割用スリットやVカットを併用して分割線を形成し、その分割線に沿ってプリント回路基板母材を分割することにより、複数枚のプリント回路基板を製造していた。しかし、この方法では、分割用スリットの長さが長くなる場合や、電子機器の設計上の要請から外形が矩形ではないプリント回路基板を製造する場合には、一回のプレス加工で分割用スリットを形成しようとすると、プリント回路基板にストレスがかかり、それがプリント回路基板の割れや欠けの原因となっていた。この問題を解決するために、特許文献2では、ストレスが生じやすい箇所の分割用スリットの一部に円弧が複数連続した形状をもたせたプリント回路基板母材が開示され、これにより分割されるプリント回路基板の割れや欠けを未然に防止しつつ、一回のプレス加工で分割用スリットを形成することが可能となった。 【0004】 【特許文献1】実開平6−55276号公報 【特許文献2】特開平10−51084号公報 【0005】 しかしながら、例えばテレビ受像機のブラウン管に近接して配置されるシールドケースにプリント回路基板を収容する場合、そのプリント回路基板の形状は矩形ではなく、ブラウン管に近接する側の一つの角を斜めにカットした五角形の形状とすることが求められる。このような電子機器の設計上の要請から、多面取りのプリント回路基板母材を分割して複数枚の五角形のプリント回路基板を製造するような場合は、斜めにカットするための分割線をプリント回路基板母材に形成しなければならない。Vカットはプリント回路基板母材を円盤ソーやカッターで削ることによって形成されるので、プリント回路基板母材の縦方向と横方向の分割線を形成することは可能だが、斜め方向の分割線を形成することはできない。したがって、斜め方向の分割線は、Vカット以外の、例えばミシン目を使って形成せざるをえない。 【0006】 図1により、複数の五角形のプリント回路基板を分割して製造する従来の多面取りプリント回路基板母材の構造を説明する。ここでは、プリント回路基板母材1を分割して4枚の五角形のプリント回路基板2a、2b、2c、2dを製造する場合を想定している。プリント回路基板2a、2b、2c、2dの製造の過程で、捨て基板3a、3b、3c、3dはプリント回路基板母材1から切り離されることになる。各プリント回路基板2a、2b、2c、2dの略中央部にはBGA4が配置されている。プリント回路基板母材1から4枚の五角形のプリント回路基板2a、2b、2c、2dを分割するための分割線は、縦方向の直線カット部5a、横方向の直線カット部5b、各プリント回路基板2a、2b、2c、2dに設けられた斜行カット部6a、6b、6c、6dによって構成されている。 【0007】 図2は、図1のプリント回路基板2dにおける斜行カット部6dを説明する図である。斜行カット部6dは、列状に並置された複数のスリット7、8、9からなるミシン目を構成している。スリット7はその一端Aで縦方向の直線カット部5aと交差し、スリット9はその一端Bで横方向の直線カット部5bと交差している。スリット8は他のスリット7、9よりプリント回路基板2dの中央部側の窪んだ位置に配置されているが、これは斜行カット部6dのミシン目に沿って基板を分割したときに割れ残りのバリが出ても、分割された基板をシールドケースに円滑に格納できるようにするためである。さらに、スリット8の長さを長くすることによって、基板を分割する際にBGA4に直接かかるストレスを抑え、プリント回路基板2dの反りやねじれの発生を防止している。なお、スリット7、8、9は、金型によるプレス加工の工程で形成され、縦方向および横方向の直線カット部5a、5bはいずれも、スリット7、8、9が金型で打ち抜かれた後、プリント回路基板母材1を円盤ソーやカッターで削ることによってV字形状溝を形成している。 【0008】 上記の構造を有する従来のプリント回路基板母材1を割って複数枚のプリント回路基板2a、2b、2c、2dを製造するときの問題点を、図3により説明する。図3は、図2のスリット9の一端Bが横方向の直線カット部5bと交差する部分を説明する図である。直線カット部5bのV字形状溝を形成するカッター(図示せず)の進行方向はXである。図3で明らかなように、直線カット部5bのV字形状溝とスリット9の一端Bとは斜めに交差しているため、打ち抜かれたスリット9の溝がカッター(図示せず)の進行方向Xに対して斜めに位置している。そのため、カッター(図示せず)の進行方向が本来の進行方向Xからスリット9の溝側へ逸れた方向Zにぶれることになり、結果的にV字形状溝が一直線に形成されず、プリント回路基板母材1を分割線に沿って割ったときに外形形状に歪みのあるプリント回路基板2dが製造されてしまうという不都合があった。この不都合は、図2に示すプリント回路基板2dで、縦方向の直線カット部5aがスリット7の一端Aで交差する部分においても発生し、また、図1のプリント回路基板母材1から分割して製造される他のプリント回路基板2b、2cについても、それぞれC、Dの部分で同様に発生する。この問題点は、特許文献1、特許文献2などの従来技術によっては解決されていない。 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0009】 そこで、本発明は、矩形ではない複数のプリント回路基板を分割して製造するためのプリント回路基板母材であって、分割線に沿ってプリント回路基板母材を割ったときに、外形形状に歪みのない複数のプリント回路基板を製造することができるプリント回路基板母材及びその製造方法を提供することを目的とする。 【課題を解決するための手段】 【0010】 上記目的を達成するために、本発明は、複数のプリント回路基板へと分割される分割線に沿って、列状に並置された複数個のスリットおよび複数条のV字形状溝を形成し、当該列状並置された複数のスリットのうち、V字形状溝が当該スリットの並置列に角度をなして交差するスリットの当該交差位置に円形の穿孔を形成させたことを特徴とするプリント回路基板母材を提供するものである。さらに、本発明は、当該円形の穿孔の直径をV字形状溝の傾斜した壁が欠如するだけ十分な大きさとしたことを特徴とするプリント回路基板母材を提供する。 【0011】 さらに本発明は、上記プリント回路基板母材の製造方法であって、複数のプリント回路基板へと分割されるプリント回路基板母材の、複数のプリント回路基板へと分割される分割線上の定位置に、円形の穿孔を形成し、列状に並置されるように複数のスリットを、当該スリットの少なくともひとつが当該円形穿孔に重なるように、当該分割線に沿って形成し、V字形状溝を当該分割線に沿って、当該列状並置の複数のスリットの列に当該円形穿孔で重なるように、形成し、当該分割線に沿って形成した当該列状並置の複数のスリットと、当該分割線に沿って形成した当該V字形状溝とに沿って複数のプリント回路基板に分割するようにしたことを特徴とするプリント回路基板母材の製造方法を提供するものである。また、本発明は、前記プリント回路基板母材の製造方法において、前記分割線に沿って列状に並置される複数のスリットと、当該スリットの少なくともひとつと重なるように当該分割線上の定位置に置かれる円形穿孔とを、同一の工程で形成するようにしたことを特徴とするプリント回路基板母材の製造方法を提供するものである。 【発明の効果】 【0012】 本発明のプリント回路基板母材を使用することにより、一枚のプリント回路基板母材から矩形ではない複数のプリント回路基板を割って製造するときに、外形形状に歪みのない複数のプリント回路基板を製造することができる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0013】 本発明による具体的な実施形態を、以下、図を参照して説明する。図4により、複数の五角形のプリント回路基板を分割して製造する本発明の多面取りプリント回路基板母材10の構造を説明する。ここでは、プリント回路基板母材10を分割して4枚の五角形のプリント回路基板20a、20b、20c、20dを製造する場合を想定している。プリント回路基板20a、20b、20c、20dの製造の過程で、捨て基板30a、30b、30c、30dはプリント回路基板母材10から切り離されることになる。各プリント回路基板20a、20b、20c、20dの略中央部にはBGA4が配置されている。プリント回路基板母材10から4枚の五角形のプリント回路基板20a、20b、20c、20dを分割するための分割線は、縦方向の直線カット部50a、横方向の直線カット部50b、各プリント回路基板20a、20b、20c、20dに設けられた斜行カット部60a、60b、60c、60dによって構成されている。 【0014】 図5は、図4のプリント回路基板20dにおける斜行カット部60dを説明する図である。斜行カット部60dは、列状に並置された複数のスリット70、80、90からなるミシン目を構成している。スリット70はその一端Pで縦方向の直線カット部50aと交差し、スリット90はその一端Qで横方向の直線カット部50bと交差している。さらに、スリット70の一端Pには、当該スリット70の抜き穴幅Lより大きい直径を有する円形の穿孔100が設けられており、同様にスリット90の一端Qには、当該スリット90の抜き穴幅Lより大きい直径を有する円形の穿孔110が設けられている。スリット80は他のスリット70、90よりプリント回路基板20dの中央部側の窪んだ位置に配置されているが、これは斜行カット部60dのミシン目に沿って基板を分割したときに割れ残りのバリが出ても、分割された基板をシールドケースに円滑に格納できるようにするためである。さらに、スリット80の長さを長くすることによって、基板を分割する際にBGA4に直接かかるストレスを抑え、プリント回路基板20dの反りやねじれの発生を防止している。 【0015】 図6は、図5のスリット90の一端Qが横方向の直線カット部50bと交差する部分を説明する図である。直線カット部50bのV字形状溝を形成するカッター(図示せず)の進行方向はXである。図6で明らかなように、直線カット部50bのV字形状溝と、スリット90の一端Qに設けられた円形の穿孔110の円周とが直角に交差しているため、V字形状溝を形成するカッター(図示せず)の進行方向は本来の進行方向Xからぶれることがなく、当該進行方向Xを保つことができるので、プリント回路基板母材10を分割線に沿って割ったときに外形形状にまったく歪みのないプリント回路基板20dを製造することができる。また、図5に示すプリント回路基板20dで、縦方向の直線カット部50aがスリット70の一端Pで交差する部分においても、直線カット部50aのV字形状溝と、スリット70の一端Pに設けられた円形の穿孔100の円周とが直角に交差しているため、V字形状溝を形成するカッター(図示せず)の進行方向が本来の進行方向Yからぶれることがなく、当該進行方向Yを保つことができるので、プリント回路基板母材10を分割線に沿って割ったときに外形形状にまったく歪みのないプリント回路基板20dを製造することができる。また、図4のプリント回路基板母材10から分割して製造される他のプリント回路基板20b、20cについても、それぞれR、Sの部分において円形の穿孔120、130が設けられており、V字形状溝を形成するカッター(図示せず)の進行方向が本来の進行方向X、Yからぶれることがなく、当該進行方向X、Yを保つことができるので、プリント回路基板母材10を分割線に沿って割ったときに外形形状にまったく歪みのないプリント回路基板20b、20cを製造することができる。 【0016】 先の図5の説明で、円形の穿孔100、110はスリット70、90の抜き穴幅Lより大きい直径を有すると記したが、これについて、ここで補足して説明を加える。本発明によるプリント回路基板母材1の製造方法については後述するが、スリットはすべて金型によるプレス加工の工程で形成されるので、金型で抜くときのズレを考慮して、始めから円形の穿孔に抜き穴幅より大きい直径をもたせているのである。例えば、スリットの抜き穴幅を1.0mmとすると、円形の穿孔の直径は1.2mmとすることが好ましい。 【0017】 ただし、スリットとV字形状溝が交差する角度によって、円形の穿孔の直径を変化させる必要があることに留意しなければならない。直線カット部50bとスリット90が交差する角度が90度から外れれば外れるほど、直線カット部50bと円形の穿孔110の円周とを直角に交差させるために、円形の穿孔110の直径を大きくしなければならない。円形の穿孔110の直径が所定の大きさより小さいと、図7に示すようにUの位置で直線カット部50bがスリット90と斜めに交差してしまうので、カッター(図示せず)の進行方向が本来の進行方向Xからスリット90の溝側へ逸れた方向Zにぶれることになり、結果的にV字形状溝が一直線に形成されず、プリント回路基板母材10を分割線に沿って割ったときに外形形状に歪みのあるプリント回路基板20dを製造してしまうことになりかねないからである。例えば、スリットの抜き穴幅を1.0mmとすると、図7に示すように直線カット部50bとスリット90が浅い角度で交差する場合は、円形の穿孔110の直径は2.0mmとすることが好ましい。 【0018】 図4に示すプリント回路基板母材10は、以上に説明した構造を有しており、縦方向の直線カット部50a、横方向の直線カット部50b、および斜行カット部60a、60b、60c、60dとで構成される分割線に沿って、このプリント回路基板母材10を割ることによって、外形形状に歪みのない四枚の五角形のプリント回路基板20a、20b、20c、20dを製造することができる。 【0019】 以下、上記のプリント回路基板母材10を製造する製造方法について説明する。 【実施例1】 【0020】 図8〜10を参照して、本発明の図4に示すプリント回路基板母材10を製造する製造方法の第一の実施例を説明する。本実施例においては、四枚の五角形のプリント回路基板20a、20b、20c、20dを分割して製造することのできるガラス基板の多面取りプリント回路基板母材10の製造方法を説明する。先ず、図8に黒丸で表示した複数の丸孔をドリルを用いて穿孔する。後述する縦方向の直線カット部50a、横方向の直線カット部50b、および斜行カット部60a、60b、60c、60dとから構成される分割線上の定位置に円形の穿孔100、110、120、130が形成される。これらの円形の穿孔100、110、120、130が形成される位置は、後述の金型で打ち抜かれて形成される複数のスリットのうち特定のスリットと重なる位置に定められる。このうち穿孔100、130の直径は1.2mmとし、穿孔110、120の直径は2.0mmとするのが望ましい。また、このドリルによる穿孔の過程では、コネクタなどリード端子を基板に挿入する複数の電子部品の複数の挿入孔も同時に形成される。 【0021】 次に図9で、後に分割されるプリント回路基板20a、20b、20c、20dのそれぞれに、黒く塗りつぶして表示したスリット7、8、9を金型で打ち抜くことによって、列状に並置されたスリットが形成される。これら列状に配置されたスリットによってミシン目の形態の斜行カット部60a、60b、60c、60dが形成される。先にドリルで穿孔された円形の穿孔100は、プリント回路基板20d上のスリット7と後述の縦方向の直線カット部50aとが交差する位置に形成され、穿孔110は、プリント回路基板20d上のスリット9と後述の横方向の直線カット部50bとが交差する位置に形成される。穿孔120は、プリント回路基板20b上のスリット9と後述の横方向の直線カット部50bとが交差する位置に形成され、穿孔130は、プリント回路基板20c上のスリット7と後述の縦方向の直線カット部50aとが交差する位置に形成される。また、この金型の打ち抜きにより形成されるスリットの幅は1.0mmとするのが望ましい。 【0022】 次に図10で、カッターを用いてV字形状溝の縦方向の直線カット部50aと横方向の直線カット部50bとを形成する。先に説明したとおり、縦方向の直線カット部50aは、プリント回路基板20d上のスリット7の端部に設けられた円形の穿孔100と重なり、さらにプリント回路基板20c上のスリット7の端部に設けられた円形の穿孔130と重なるように形成される。また横方向の直線カット部50bは、プリント回路基板20d上のスリット9の端部に設けられた円形の穿孔110と重なり、さらにプリント回路基板20b上のスリット9の端部に設けられた円形の穿孔120と重なるように形成される。 【0023】 以上が本発明に係わるプリント回路基板母材10の製造方法を説明する第一の実施例であり、これにより列状に配置されたスリットから構成されるミシン目の形態の斜行カット部60a、60b、60c、60dと、V字形状溝の縦方向の直線カット部50aと横方向の直線カット部50bとにより、プリント回路基板20a、20b、20c、20dをプリント回路基板母材10から分割するための分割線が形成される。この分割線に沿って当該プリント回路基板母材10を分割することにより、外形形状に歪みのない四枚の五角形のプリント回路基板20a、20b、20c、20dを製造することができる。 【実施例2】 【0024】 図11を参照して、本発明の図4に示すプリント回路基板母材10を製造する製造方法の第二の実施例を説明する。本実施例においては、四枚の五角形のプリント回路基板20a、20b、20c、20dを分割して製造することのできる紙フェノール基板の多面取りプリント回路基板母材10の製造方法を説明する。 【0025】 先の実施例1では、ガラス基板のプリント回路基板母材の製造方法を説明したが、本実施例では、紙フェノール基板のプリント回路基板母材の製造方法を説明する。紙フェノール基板の場合は、コネクタなどリード端子を基板に挿入する複数の電子部品の複数の挿入孔を金型で打ち抜くことによって形成することができるので、プリント回路基板20b、20c、20d上のスリット7、9の端部と、V字形状溝の縦方向および横方向の直線カット部50a、50bとが交差する定位置に設けられる円形の穿孔100、110、120、130をドリルで形成する第一の実施例で説明した工程を踏まずに、図11に示すように、これらの円形の穿孔100、110、120、130をプリント回路基板20b、20c、20d上のスリット7、9と一体に金型で打ち抜くことができる。その後、実施例1の図10の説明と同様に、カッターを用いてV字形状溝の縦方向の直線カット部50aと横方向の直線カット部50bとを形成することにより、プリント回路基板母材10を製造することができる。 【0026】 以上が本発明に係わるプリント回路基板母材10の製造方法を説明する第二の実施例であり、これにより列状に配置されたスリットから構成されるミシン目の形態の斜行カット部60a、60b、60c、60dと、V字形状溝の縦方向の直線カット部50aと横方向の直線カット部50bとにより、プリント回路基板20a、20b、20c、20dをプリント回路基板母材10から分割するための分割線が形成される。この分割線に沿って当該プリント回路基板母材10を分割することにより、外形形状に歪みのない四枚の五角形のプリント回路基板20a、20b、20c、20dを製造することができる。 【0027】 以上、本発明の実施例として四枚の五角形のプリント回路基板を分割して得られるプリント回路基板母材について説明したが、最終的に製造するプリント回路基板の外形形状は五角形に限定されることはなく、矩形以外の形状のものであれば、三角形、六角形、八角形等、どのような形状のものでも差し支えない。また、外形形状が曲線を含むプリント回路基板であっても、本発明によるプリント回路基板母材を応用することは可能である。本発明は上述の実施例に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内で種々の変形実施が可能である。 【図面の簡単な説明】 【0028】 【図1】複数のプリント回路基板を分割して製造する従来のプリント回路基板母材の構造を説明する図である。 【図2】従来技術の図1の斜行カット部を説明する図である。 【図3】従来技術の図2のスリットと直線カット部が交差する部分を説明する図である。 【図4】本発明の実施例による、複数のプリント回路基板を分割して製造するプリント回路基板母材の構造を説明する図である。 【図5】本発明の実施例による図4の斜行カット部を説明する図である。 【図6】本発明の実施例による図5のスリットと直線カット部が交差する部分を説明する図である。 【図7】本発明の悪い実施例を示す穿孔の直径を説明する図である。 【図8】本発明のプリント回路基板母材の製造方法を説明する第一の実施例を示す図である。 【図9】本発明のプリント回路基板母材の製造方法を説明する第一の実施例を示す図である。 【図10】本発明のプリント回路基板母材の製造方法を説明する第一の実施例を示す図である。 【図11】本発明のプリント回路基板母材の製造方法を説明する第二の実施例を示す図である。 【符号の説明】 【0029】 1 プリント回路基板母材 2a、2b、2c、2d プリント回路基板 3a、3b、3c、3d 捨て基板 4 BGA 5a、5b 直線カット部 6a、6b、6c、6d 斜行カット部 7、8、9 スリット 10 プリント回路基板母材 20a、20b、20c、20d プリント回路基板 30a、30b、30c、30d 捨て基板 50a、50b 直線カット部 60a、60b、60c、60d 斜行カット部 70、80、90 スリット 100、110、120、130 穿孔
|
| 【出願人】 |
【識別番号】390001959 【氏名又は名称】オリオン電機株式会社
|
| 【出願日】 |
平成18年7月28日(2006.7.28) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100077861 【弁理士】 【氏名又は名称】朝倉 勝三
|
| 【公開番号】 |
特開2008−34636(P2008−34636A) |
| 【公開日】 |
平成20年2月14日(2008.2.14) |
| 【出願番号】 |
特願2006−206514(P2006−206514) |
|