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【発明の名称】 電子部品装着装置
【発明者】 【氏名】泉原 弘一

【氏名】関口 裕人

【氏名】辻本 喜之

【氏名】井本 卓哉

【氏名】星野 正浩

【要約】 【課題】各プリント基板の搬送を行う2台の基板搬送装置を備えた電子部品装着装置において、より生産性の向上が図れる電子部品装着装置を提供する。

【構成】各プリント基板PA、PBの搬送を行う2台の基板搬送装置3A、3Bを備え、この2枚のプリント基板PA、PBを1枚の大きさのものとして処理すべく、CPUはプリント基板PA、PBの各装着データに基づいて1つの装着データを作成し、RAMに格納し、以後の電子部品の装着に際して、この作成された1つの装着データを使用する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
それぞれがプリント基板の搬送を行う2台の基板搬送装置と、前記プリント基板に装着する複数種類の電子部品を供給する部品供給装置と、この部品供給装置から供給される電子部品を取り出して前記プリント基板上に装着する装着ヘッドと、この装着ヘッドを電子部品の取り出し及びプリント基板への装着のために移動させるヘッド移動装置とを備えてなる電子部品装着装置であって、前記2枚のプリント基板を1枚の大きさのプリント基板として前記装着ヘッドを制御する制御装置を設けたことを特徴とする電子部品装着装置。
【請求項2】
それぞれがプリント基板の搬送を行う2台の基板搬送装置と、前記プリント基板に装着する複数種類の電子部品を供給する部品供給装置と、この部品供給装置から供給される電子部品を取り出して前記プリント基板上に装着する装着ヘッドと、この装着ヘッドを電子部品の取り出し及びプリント基板への装着のために移動させるヘッド移動装置とを備えてなる電子部品装着装置であって、前記各プリント基板毎に電子部品をどの位置に装着するかの装着データを格納する記憶装置と、この記憶装置に格納された各装着データに基づいて前記2枚のプリント基板を1枚の大きさのプリント基板としての装着データを作成する作成装置と、この作成装置により作成された装着データに基づいて前記装着ヘッドを制御する制御装置を設けたことを特徴とする電子部品装着装置。

【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、プリント基板上に電子部品を装着する電子部品装着装置に関する。詳述すれば、それぞれが各プリント基板の搬送を行う2台の基板搬送装置と、前記プリント基板に装着する複数種類の電子部品を供給する部品供給装置と、この部品供給装置から供給される電子部品を取り出して前記プリント基板上に装着する装着ヘッドと、この装着ヘッドを電子部品の取り出し及びプリント基板への装着のために移動させるヘッド移動装置とを備えてなる電子部品装着装置に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、電子部品装着装置は、1台の基板搬送装置により搬入した1枚のプリント基板上に、部品供給装置から供給される電子部品を装着ヘッドに設けられた複数の吸着ノズルより装着するものであり、プリント基板1枚毎に電子部品を装着するものである。
【特許文献1】特開2004−311469号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかし、生産性の向上の観点から、それぞれが各プリント基板の搬送を行う2台の基板搬送装置を設けて、2枚のプリント基板上に電子部品を装着することが考えられる。この場合、吸着ノズルを備えた装着ヘッドの部品供給装置とプリント基板との間の往復回数を極力減らしたり、装着ヘッドの移動距離を減らすことにより生産性の向上を図ることが望まれる。
【0004】
そこで本発明は、各プリント基板の搬送を行う2台の基板搬送装置を備えた電子部品装着装置において、より生産性の向上が図れる電子部品装着装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
このため第1の発明は、それぞれがプリント基板の搬送を行う2台の基板搬送装置と、前記プリント基板に装着する複数種類の電子部品を供給する部品供給装置と、この部品供給装置から供給される電子部品を取り出して前記プリント基板上に装着する装着ヘッドと、この装着ヘッドを電子部品の取り出し及びプリント基板への装着のために移動させるヘッド移動装置とを備えてなる電子部品装着装置であって、前記2枚のプリント基板を1枚の大きさのプリント基板として前記装着ヘッドを制御する制御装置を設けたことを特徴とする。
【0006】
第2の発明は、それぞれがプリント基板の搬送を行う2台の基板搬送装置と、前記プリント基板に装着する複数種類の電子部品を供給する部品供給装置と、この部品供給装置から供給される電子部品を取り出して前記プリント基板上に装着する装着ヘッドと、この装着ヘッドを電子部品の取り出し及びプリント基板への装着のために移動させるヘッド移動装置とを備えてなる電子部品装着装置であって、前記各プリント基板毎に電子部品をどの位置に装着するかの装着データを格納する記憶装置と、この記憶装置に格納された各装着データに基づいて前記2枚のプリント基板を1枚の大きさのプリント基板としての装着データを作成する作成装置と、この作成装置により作成された装着データに基づいて前記装着ヘッドを制御する制御装置を設けたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明は、各プリント基板の搬送を行う2台の基板搬送装置を備えた電子部品装着装置において、より生産性の向上が図れる電子部品装着装置を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
以下図に基づき説明するが、図1は電子部品装着装置1の概略平面図で、該装着装置1の基台上には種々の電子部品を夫々その部品取出し部(部品吸着位置)に1個ずつ供給する部品供給ユニット2が複数並設されている。対向する前後の部品供給ユニット群2A、2Bの間には、供給コンベア、位置決め部及び排出コンベアから成る2列(2台)の基板搬送装置3A、3Bが設けられている。
【0009】
各供給コンベアは上流より受けたプリント基板PA、PBを搬送し、検出センサ10A、10Bが検出すると搬送を停止して各位置決め部まで到達させ、この各位置決め部で図示しない位置決め機構により位置決めされた該基板PA、PB上に電子部品を装着した後、排出コンベアに搬送し、下流に排出される。
【0010】
4A、4Bは複数の吸着ノズル5が設けられた装着ヘッドで、このθ軸モータ6により回転可能な装着ヘッド4A、4Bは支持体により支持され、この支持体はY軸モータ7によりY方向に移動可能であり、この支持体に対して装着ヘッド4A、4BはX軸モータ8によりX方向に移動可能に構成される。従って、装着ヘッド4A、4Bは、X軸モータ8及びY軸モータ7により、各プリント基板PA、PBと部品供給ユニット群2A、2Bの部品取出し部(部品吸着位置)上方を個別に移動できることとなる。
【0011】
そして、装着ヘッド4A、4Bに設けられる各吸着ノズル5は、装着ヘッド4A、4Bに対して上下軸モータ9により昇降可能であり、また鉛直軸周りに回転させる前記θ軸モータ6により装着ヘッド4A、4Bは回転可能である。
【0012】
次に、図2の制御ブロック図において、電子部品装着装置1の各要素はCPU11が統括制御しており、制御プログラムを格納するROM12及び各種データを格納するRAM13がバスライン14を介して接続されている。また、CPU11には操作画面等を表示するモニタ15及び該モニタ15の表示画面に形成された入力手段としてのタッチパネルスイッチ16がインターフェース17を介して接続されている。また、前記Y軸モータ7等が駆動回路18、インターフェース17を介してCPU11に接続されている。
【0013】
前記RAM13には、部品装着に係るプリント基板の種類毎に装着データが記憶されており、図3にはプリント基板PAの装着データが示され、図4にはプリント基板PBの装着データが示されているが、それぞれ装着順序毎(ステップ番号毎)に、各プリント基板内での各電子部品の装着位置である各原点GA、GBからのX座標、Y座標、角度、高さ情報や、前記基台上に配置される各部品供給ユニット2の配置番号情報(配置順序情報)等が格納されている。
【0014】
また前記RAM13には、前記各部品供給ユニット2の部品供給ユニット配置番号に対応した各電子部品の種類の情報、即ち部品配置データが格納されており、更にはこの部品ID毎に電子部品のX方向、Y方向のサイズ、厚さ情報及び使用吸着ノズルのノズルID等に関する部品ライブラリデータが格納されている。更には、各装着ヘッド4A、4Bには吸着ノズル5が最大12本取り付けることができるが、各装着ヘッド4A、4Bへの吸着ノズル5の取り付け位置(取り付け番号)毎に吸着ノズルのノズルIDが格納されている。
【0015】
20はインターフェース17を介して前記CPU11に接続される認識処理装置で、前記部品認識カメラ21により撮像して取込まれた画像の認識処理が該認識処理装置20にて行われ、CPU11に処理結果が送出される。即ち、CPU11は部品認識カメラ21により撮像された画像を認識処理(位置ずれ量の算出など)するように指示を認識処理装置2に出力すると共に、認識処理結果を認識処理装置20から受取るものである。
【0016】
以上の構成により、プリント基板PA、PBへ電子部品を装着する装着運転動作について説明する。先ず、作業者がモニタ15に表示されたタッチパネルスイッチ16を押圧操作して、2列(2台)の基板搬送装置3A、3Bを使用して、プリント基板PA、PBを略同時(「互いに関係なく全く別個に」の意ではない)に搬送し、電子部品を装着し、搬出するように制御することを選択し、タッチパネルスイッチ16の運転開始スイッチ部を操作すると装着運転が開始される。
【0017】
即ち、このとき、CPU11は両プリント基板PA、PBを1枚の大きさのプリント基板として処理するために、初めにプリント基板PBの原点GBを基準としてプリント基板PAの座標を作成するので、作成されたプリント基板PAの装着データは図5のようなものとなる。
【0018】
次いで、1枚の大きさのプリント基板として処理すべく、しかも装着ヘッド4A、4Bの往復移動回数を極力減らし、一方の装着ヘッド4A(又は4B)がプリント基板PAばかりか対応しないプリント基板PB上に電子部品を装着したり、他方の装着ヘッド4B(又は4A)がプリント基板PBばかりか対応しないプリント基板PA上に電子部品を装着することにより装着ヘッドの移動に係る時間を短縮できるように、最適化を図り、CPU11はプリント基板PA、PBの各装着データに基づいて図6に示すような1つの装着データを作成し、RAM13に格納し、以後の電子部品の装着に際して、この作成された1つの装着データを使用する。この装着データを理解し易く、装着順データとして表すと、図7に示すものとなる。
【0019】
以上に示す構成により、以下図7及び図8を参考にしつつ、電子部品の装着動作について説明する。先ず、プリント基板PA、PBが上流側装置(図示せず)より受継がれて各基板搬送装置3A、3Bの供給コンベア上にそれぞれ存在すると、この供給コンベア上のプリント基板PA、PBを各位置決め部へ移動させる。
【0020】
このとき、基板搬送方向における基準としての位置規制装置の位置決めピン(図示せず)に当該プリント基板PA、PBが係止し、検出センサ10A、10Bがプリント基板PA、PBを検出すると搬送を停止して各位置決め部の所定位置まで到達させることとなる。そして、位置決め部の位置決め機構が作動して、プリント基板PA、PBをそれぞれ位置決め固定する。
【0021】
そして、各位置決め部に搬送されたプリント基板PA、PB上にRAM13に格納された図6に示す1つの装着データに従い、装着ヘッド4A、4Bの吸着ノズル5が装着すべき電子部品を所定の部品供給ユニット2から吸着して取出すこととなる。そして、図8に示すように、初めにプリント基板PBの装着位置B1に装着ヘッド4Bのノズル番号N1の吸着ノズル5に吸着保持された電子部品を装着し、次にプリント基板PBの装着位置B2に装着ヘッド4Bのノズル番号N2の吸着ノズル5に吸着保持された電子部品を装着し、その次にプリント基板PAの装着位置A1に装着ヘッド4Bのノズル番号N3の吸着ノズル5に吸着保持された電子部品を装着するというように、順次装着する。4番目以降は装着位置だけ説明すると、A2→A3→A4→A6→A5→B3→B4→B5→B6→B7(このB7以降は装着ヘッド4Aの吸着ノズル5を使用)→B8→B9→A7→A8→A9→A10→A11→A12→B10という順序で、順次装着する。
【0022】
この場合、電子部品の部品種に対応した装着ヘッド4A、4Bの吸着ノズル5が対応する電子部品を収納する部品供給ユニット2上方に位置するよう移動するが、Y方向はY軸モータ7により、X方向はX軸モータ8が駆動して装着ヘッド4A、4Bが移動し、既に所定の供給ユニット2が部品吸着位置にて部品が取出し可能状態にあるため、上下軸モータ9が駆動して対応する前記吸着ノズル5が下降して電子部品を吸着して取出し、順次対応するする部品供給ユニット2上方に位置するよう移動して電子部品を吸着して取出す。その後、部品認識カメラ21上方に吸着ノズル5が移動して、吸着保持された各電子部品を撮像し、部品認識処理部20で認識処理し、その結果に基づき、装着ヘッド4A、4Bを移動させ、吸着ノズル5が装着データの装着座標に部品認識結果を加味して位置ずれを補正しつつ、前述したように、それぞれ電子部品をプリント基板PA、PB上に装着する。
【0023】
このようにして、次々に電子部品を装着して、全ての電子部品がプリント基板PA、PB上に装着されると、基板搬送装置3A、3Bの位置決め部から排出コンベアにプリント基板PA、PBが搬送される。
【0024】
以上のように本発明は、2枚のプリント基板PA、PBを1枚の大きさのプリント基板として扱って装着ヘッド4A、4BをCPU11が制御するようにしたから、一方の装着ヘッド4A(又は4B)が一方のプリント基板PA(又はPB)上にのみ電子部品を装着する場合に比して、一方の装着ヘッド4A(又は4B)が一方のプリント基板PA(又はPB)ばかりか他方のプリント基板PB(又はPA)にも装着できるので、吸着ノズルを備えた装着ヘッドの部品供給ユニットとプリント基板との間の往復回数を極力減らしたり、装着ヘッドの移動距離を減らすことにより生産性の向上を図ることができる。
【0025】
以上のように本発明の実施態様について説明したが、上述の説明に基づいて当業者にとって種々の代替例、修正又は変形が可能であり、本発明はその趣旨を逸脱しない範囲で前述の種々の代替例、修正又は変形を包含するものである。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【図1】電子部品自動装着装置の平面図である。
【図2】制御ブロック図である。
【図3】プリント基板PAの装着データを示す図である。
【図4】プリント基板PBの装着データを示す図である。
【図5】プリント基板PBの原点を基準にしたプリント基板PAの装着データを示す図である。
【図6】プリント基板PA及びPBを1枚のプリント基板とした場合の装着データを示す図である。
【図7】装着データを理解し易く、装着順データとして表した表である。
【図8】両プリント基板の装着順序を表した図である。
【符号の説明】
【0027】
1 電子部品装着装置
2 部品供給ユニット
3A、3B 基板搬送装置
4A、4B 装着ヘッド
5 吸着ノズル
11 CPU
13 RAM
PA、PB プリント基板

【出願人】 【識別番号】300022504
【氏名又は名称】株式会社日立ハイテクインスツルメンツ
【出願日】 平成18年7月28日(2006.7.28)
【代理人】 【識別番号】100115299
【弁理士】
【氏名又は名称】相澤 清隆


【公開番号】 特開2008−34595(P2008−34595A)
【公開日】 平成20年2月14日(2008.2.14)
【出願番号】 特願2006−205852(P2006−205852)