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【発明の名称】 配線基板、実装構造体及びその製造方法
【発明者】 【氏名】山田 一幸

【要約】 【課題】実装対象物上に配線基板を実装する場合において、アライメント精度を確保しつつ、配線基板の歩留まりを向上させることができ、さらに、アライメント作業の容易化を図ることができる配線基板を提供する。

【構成】本発明の配線基板120は、所定の配列軸X2に沿って配列した複数の端子125tからなる端子群125Gと、前記端子群125Gの前記配列軸方向両側に設けられた一対のアライメントマーク121Aと、を有し、前記アライメントマーク121Aは、前記配列軸X2に対して斜めに交差する方向に延びる第1の部分121A1を有し、前記第1の部分121A1と前記複数の端子125tとは、それぞれ前記端子群125Gから前記配列軸X2に対して交差する方向に離間した共通の仮想中心点P2に向かって延びていることを特徴とする。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定の配列軸に沿って配列した複数の端子からなる端子群と、

前記端子群の前記配列軸方向両側に設けられた一対のアライメントマークと、を有し、
前記アライメントマークは、前記配列軸に対して斜めに交差する方向に延びる第1の部分を有し、
前記アライメントマークの第1の部分と前記複数の端子とは、それぞれ前記端子群から前記配列軸に対して交差する方向に離間した共通の仮想中心点に向かって延びていることを特徴とする配線基板。
【請求項2】
前記アライメントマークは、前記配列軸と平行に延びる第2の部分を有することを特徴とする請求項1に記載の配線基板。
【請求項3】
前記一対のアライメントマークは、前記配列軸と直交し且つ前記仮想中心点を通過する対称軸に対して線対称となるように配置されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の配線基板。
【請求項4】
前記複数の端子のピッチは、当該配線基板が実装対象物上に実装される際の伸縮量を考慮して、前記実装対象物上に形成された端子のピッチと異ならせてあることを特徴とする請求項1〜3のいずれかの項に記載の配線基板。
【請求項5】
実装対象物上に設けられた複数の実装対象物側端子と、配線基板上に設けられた複数の配線基板側端子とをそれぞれ電気的に接続させてなる実装構造体であって、
前記実装対象物は、
実装対象物側配列軸に沿って配列した複数の前記実装対象物側端子からなる実装対象物側端子群と、

前記実装対象物側端子群の前記実装対象物側配列軸方向両側に設けられた一対の実装対象物側アライメントマークと、を有し、
前記実装対象物側アライメントマークは、前記実装対象物側配列軸に対して斜めに交差する方向に延びる第1の部分を有し、
前記実装対象物側アライメントマークの第1の部分と前記複数の実装対象物側端子とは、それぞれ前記実装対象物側端子群から前記実装対象物側配列軸に対して交差する方向に離間した共通の実装対象物側仮想中心点に向かって延びており、
前記配線基板は、
配線基板側配列軸に沿って配列した複数の前記配線基板側端子からなる配線基板側端子群と、

前記配線基板側端子群の前記配線基板側配列軸方向両側に設けられた一対の配線基板側アライメントマークと、を有し、
前記配線基板側アライメントマークは、前記配線基板側配列軸に対して斜めに交差する方向に延びる第1の部分を有し、
前記配線基板側アライメントマークの第1の部分と前記複数の配線基板側端子とは、それぞれ前記配線基板側端子群から前記配線基板側配列軸に対して交差する方向に離間した共通の配線基板側仮想中心点に向かって延びており、
前記実装対象物側配列軸と前記配線基板側配列軸とは互いに平行であり、
前記実装対象物側仮想中心点と前記配線基板側仮想中心点とは互いに一致しており、
前記複数の実装対象物側端子の中心軸と前記複数の配線基板側端子の中心軸とは各々一致しており、
前記一対の実装対象物側アライメントマークの第1の部分の中心軸と前記一対の配線基板側アライメントマークの第1の部分の中心軸とは各々一致していることを特徴とする実装構造体。
【請求項6】
前記実装対象物側アライメントマークは、前記実装対象物側配列軸と平行に延びる第2の部分を有し、
前記配線基板側アライメントマークは、前記配線基板側配列軸と平行に延びる第2の部分を有し、
前記実装対象物側アライメントマークの第2の部分の中心軸と前記配線基板側アライメントマークの第2の部分の中心軸とは、互いに平行で、且つその中心軸と交差する方向にずれていることを特徴とする請求項5に記載の実装構造体。
【請求項7】
前記実装対象物側アライメントマークは、前記実装対象物側配列軸と直交し且つ前記実装対象物側仮想中心点を通過する実装対象物側対称軸に対して線対称となるように配置されており、
前記配線基板側アライメントマークは、前記配線基板側配列軸と直交し且つ前記配線基板側仮想中心点を通過する配線基板側対称軸に対して線対称となるように配置されており、
前記実装対象物側対称軸と前記配線基板側対称軸とは互いに一致していることを特徴とする請求項5又は6に記載の実装構造体。
【請求項8】
実装対象物上に設けられた複数の実装対象物側端子と、配線基板上に設けられた複数の配線基板側端子とをそれぞれ電気的に接続させてなる実装構造体の製造方法であって、
実装対象物側アライメントマークの第2の部分と配線基板側アライメントマークの第2の部分とを用いて、実装対象物側端子群の実装対象物側配列軸と配線基板側端子群の配線基板側配列軸とを一致させる工程と、
前記実装対象物側配列軸と前記配線基板側配列軸とを一致させた状態で、前記配線基板側端子群を前記配線基板側配列軸に沿って相対的に移動し、前記実装対象物側端子群の実装対象物側対称軸と前記配線基板側端子群の配線基板側対称軸とを一致させる工程と、
前記実装対象物側対称軸と前記配線基板側対称軸とを一致させた状態で、前記配線基板側端子群を前記配線基板側対称軸に沿って相対的に移動し、前記実装対象物側アライメントマークの第1の部分の中心軸と前記配線基板側アライメントマークの第1の部分の中心軸とを一致させる工程と、を有することを特徴とする実装構造体の製造方法。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、パーソナルコンピュータや携帯電話機等に用いられる配線基板、及びこの配線基板を電気光学パネル等の実装対象物に実装してなる実装構造体、並びにこれらの部材の各々に形成された端子群同士を接続する工程を含む実装構造体の製造方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
一般に、携帯電話機やノート型コンピュータ装置、テレビ受像機等の電子機器に搭載される電気光学装置として、電気光学パネルと、この電気光学パネルに実装された配線基板とを含む構造が知られている。ここで、電気光学パネルを駆動する駆動回路がパネル側に設けられている場合には、配線基板は、電子機器の電子機器の表示制御系から送出される表示データや制御信号を電気光学パネルへ供給する。また、電気光学パネル側に駆動回路が設けられない場合には、駆動回路は、配線基板上に実装されたり、或いは、配線基板が接続されてなる別の回路基板上に実装されたりする。この場合には、配線基板は、駆動回路が出力する駆動信号を電気光学パネルへ供給する。
【0003】
上記の構成では、電気光学パネルの端縁側には複数の入力端子が一列に配列され、また、配線基板の端縁部には複数の接続端子が入力端子と対応して一列に配列される。そして、電気光学パネルに配線基板を実装する場合には、入力端子と接続端子が異方性導電部材を介して対向配置され、ツールにより熱及び圧力を加えることにより、対応する入力端子と接続端子がそれぞれ電気的に接続される。異方性導電部材としては、絶縁性の樹脂中に導電粒子を分散させたものが使用され、該導電粒子を介して入力端子と接続端子が電気的に接続される。
【0004】
上記の配線基板の接続端子列は、電気光学パネルの入力端子列と正確に対応するように形成されるが、配線基板はポリイミド樹脂等をベースとして構成されるため、温度変化や吸湿等による膨張や収縮が大きく、これによって接続端子列のピッチが変化する。したがって、温度変化や吸湿等に起因する影響を受けにくいガラス基板上に形成される入力端子列との間にピッチのずれが生じ、これにより接続端子と入力端子の配列方向の端子位置が整合しなくなるため、実装不良を招くという問題点がある。
【0005】
そこで、上記複数の入力端子及び複数の接続端子を、入力端子列及び接続端子列からそれぞれ端子の配列方向と交差する既定の方向に離間した共通点(仮想中心点)を通過する複数の線に沿った帯状に構成し、これによって配線基板の膨張や収縮によって接続端子列のピッチが多少変化しても、入力端子列と接続端子列を上記共通点からの距離が変化する方向に相対的にずらすことによってピッチを整合させることができるように構成した実装構造体が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0006】
また、このような実装構造体において電気光学パネルに配線基板を実装する方法としては、電気光学パネルと配線基板の一方に形成された基準マークと他方に形成されたスケール(目盛り線)とを用いて両者のアライメントを行なう方法が知られている(例えば、特許文献2参照)。
【特許文献1】特開2003−258027号公報
【特許文献2】特開2003−258396号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、このような基準マークとスケールを用いたアライメント方法では、作業者が配線基板の膨張量又は収縮量を独自に判断しなければならないため、作業が煩雑になるという問題があった。また、目盛り線であるスケールが複数の直線状のパターンで構成されるため、アライメント精度を高めようとすると、極めて細い幅の直線状パターンを設けなければならない。特に、ポリイミド等で構成される配線基板においては、アライメントマークのパターン精度を高めることが難しいため、配線基板の歩留まりが低下し、製造コストが増大するという問題がある。また、スケール側に多数の直線状パターンを形成することで視認性が悪くなり、アライメント作業に時間や手間がかかるという問題もある。
【0008】
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであって、実装対象物上に配線基板を実装する場合において、アライメント精度を確保しつつ、配線基板の歩留まりを向上させることができ、さらに、アライメント作業の容易化を図ることができる配線基板、実装構造体及びその製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記の課題を解決するため、本発明の配線基板は、所定の配列軸に沿って配列した複数の端子からなる端子群と、前記端子群の前記配列軸方向両側に設けられた一対のアライメントマークと、を有し、前記アライメントマークは、前記配列軸に対して斜めに交差する方向に延びる第1の部分を有し、前記アライメントマークの第1の部分と前記複数の端子とは、それぞれ前記端子群から前記配列軸に対して交差する方向に離間した共通の仮想中心点に向かって延びていることを特徴とする。
この構成によれば、端子の中心軸とアライメントマークの第1の部分の中心軸とが共通の仮想中心点に向かって延びているので、実装対象物上にこの端子及びアライメントマークの第1の部分と対応する形状の端子及びアライメントマークの第1の部分を設けておけば、配線基板が膨張又は収縮して端子のピッチが変化したとしても、このアライメントマークの第1の部分を指標として、両者の端子を容易にアライメントすることができる。すなわち、一対のアライメントマークの第1の部分と仮想中心点とを結ぶ2本の線と、第1の部分同士を結ぶ1本の線とからなる三角形の形状は、配線基板が等方的に膨張又は収縮すると仮定すると、その膨張又は収縮の前後を通じて常に相似の形状となる。このため、実装対象物上に形成される上記三角形との間で、その仮想中心点同士を一致させれば、配線基板の端子の中心軸と実装対象物の端子の中心軸とを正確に一致させることができる。ここで、仮想中心点同士が一致した場合には、アライメントマークの第1の部分の中心軸同士も一致するため、例えば、配線基板と実装対象物のアライメントマークの第1の部分がその延在方向において部分的に重なるようにすれば、配線基板の膨張量又は収縮量に関係なく、常に配線基板の端子と実装対象物の端子とを正確に重ね合わせることができる。この方法では、作業者が配線基板の膨張量又は収縮量を独自に判断しなくても良いため、汎用性が高く、アライメント作業の簡素化に寄与するものである。
【0010】
本発明においては、前記アライメントマークは、前記配列軸と平行に延びる第2の部分を有することが望ましい。
この構成によれば、配線基板と実装対象物との水平方向(配列軸に平行な方向)の位置出しを容易にすることができるため、更にアライメント作業の簡素化に寄与することができる。
【0011】
本発明においては、前記一対のアライメントマークは、前記配列軸と直交し且つ前記仮想中心点を通過する対称軸に対して線対称となるように配置されていることが望ましい。
この構成によれば、配線基板と実装対象物とのアライメントをより精度良く行なうことができる。
【0012】
本発明においては、前記複数の端子のピッチは、当該配線基板が実装対象物上に実装される際の伸縮量を考慮して、前記実装対象物上に形成された端子のピッチと異ならせてあることが望ましい。
この構成によれば、配線基板と実装対象物とのアライメントをより精度良く行なうことができる。
【0013】
本発明の実装構造体は、実装対象物上に設けられた複数の実装対象物側端子と、配線基板上に設けられた複数の配線基板側端子とをそれぞれ電気的に接続させてなる実装構造体であって、前記実装対象物は、実装対象物側配列軸に沿って配列した複数の前記実装対象物側端子からなる実装対象物側端子群と、前記実装対象物側端子群の前記実装対象物側配列軸方向両側に設けられた一対の実装対象物側アライメントマークと、を有し、前記実装対象物側アライメントマークは、前記実装対象物側配列軸に対して斜めに交差する方向に延びる第1の部分を有し、前記実装対象物側アライメントマークの第1の部分と前記複数の実装対象物側端子とは、それぞれ前記実装対象物側端子群から前記実装対象物側配列軸に対して交差する方向に離間した共通の実装対象物側仮想中心点に向かって延びており、 前記配線基板は、配線基板側配列軸に沿って配列した複数の前記配線基板側端子からなる配線基板側端子群と、前記配線基板側端子群の前記配線基板側配列軸方向両側に設けられた一対の配線基板側アライメントマークと、を有し、前記配線基板側アライメントマークは、前記配線基板側配列軸に対して斜めに交差する方向に延びる第1の部分を有し、前記配線基板側アライメントマークの第1の部分と前記複数の配線基板側端子とは、それぞれ前記配線基板側端子群から前記配線基板側配列軸に対して交差する方向に離間した共通の配線基板側仮想中心点に向かって延びており、前記実装対象物側配列軸と前記配線基板側配列軸とは互いに平行であり、前記実装対象物側仮想中心点と前記配線基板側仮想中心点とは互いに一致しており、前記複数の実装対象物側端子の中心軸と前記複数の配線基板側端子の中心軸とは各々一致しており、前記一対の実装対象物側アライメントマークの第1の部分の中心軸と前記一対の配線基板側アライメントマークの第1の部分の中心軸とは各々一致していることを特徴とする。
この構成によれば、配線基板又は実装対象物が膨張又は収縮することによって実装対象物側端子のピッチと配線基板側端子のピッチにずれが生じたとしても、配線基板と実装対象物各々のアライメントマークの第1の部分がその延在方向において部分的に重なるようにすれば、配線基板の膨張量又は収縮量に関係なく、常に配線基板側端子と実装対象物側端子とを正確に重ね合わせることができる。この方法は、作業者が配線基板の膨張量又は収縮量を独自に判断しなくても良いため、汎用性が高く、アライメント作業の簡素化に寄与するものである。
【0014】
本発明においては、前記実装対象物側アライメントマークは、前記実装対象物側配列軸と平行に延びる第2の部分を有し、前記配線基板側アライメントマークは、前記配線基板側配列軸と平行に延びる第2の部分を有し、前記実装対象物側アライメントマークの第2の部分の中心軸と前記配線基板側アライメントマークの第2の部分の中心軸とは、互いに平行で、且つその中心軸と交差する方向にずれていることが望ましい。
この構成によれば、配線基板と実装対象物との水平方向(配列軸に平行な方向)の位置出しを容易にすることができるため、更にアライメント作業の簡素化に寄与することができる。
【0015】
本発明においては、前記実装対象物側アライメントマークは、前記実装対象物側配列軸と直交し且つ前記実装対象物側仮想中心点を通過する実装対象物側対称軸に対して線対称となるように配置されており、前記配線基板側アライメントマークは、前記配線基板側配列軸と直交し且つ前記配線基板側仮想中心点を通過する配線基板側対称軸に対して線対称となるように配置されており、前記実装対象物側対称軸と前記配線基板側対称軸とは互いに一致していることが望ましい。
この構成によれば、配線基板と実装対象物とのアライメントをより精度良く行なうことができる。
【0016】
本発明の実装構造体の製造方法は、実装対象物上に設けられた複数の実装対象物側端子と、配線基板上に設けられた複数の配線基板側端子とをそれぞれ電気的に接続させてなる実装構造体の製造方法であって、前記実装対象物上に設けられた実装対象物側端子群の複数の実装対象物側端子と、前記配線基板上に設けられた配線基板側端子群の複数の配線基板側端子とをアライメントするアライメント方法であって、前記実装対象物側アライメントマークの第2の部分と前記配線基板側アライメントマークの第2の部分とを用いて、前記実装対象物側端子群の実装対象物側配列軸と前記配線基板側端子群の配線基板側配列軸とを一致させる工程と、前記実装対象物側配列軸と前記配線基板側配列軸とを一致させた状態で、前記配線基板側端子群を前記配線基板側配列軸に沿って相対的に移動し、前記実装対象物側端子群の実装対象物側対称軸と前記配線基板側端子群の配線基板側対称軸とを一致させる工程と、前記実装対象物側対称軸と前記配線基板側対称軸とを一致させた状態で、前記配線基板側端子群を前記配線基板側対称軸に沿って相対的に移動し、前記実装対象物側アライメントマークの第1の部分の中心軸と前記配線基板側アライメントマークの第1の部分の中心軸とを一致させる工程と、を有することを特徴とする。
この方法によれば、配線基板又は実装対象物が膨張又は収縮することによって実装対象物側端子のピッチと配線基板側端子のピッチにずれが生じたとしても、配線基板と実装対象物の第1の部分がその延在方向において部分的に重なるようにすれば、配線基板の膨張量又は収縮量に関係なく、常に配線基板側端子と実装対象物側端子とを正確に重ね合わせることができる。この方法は、作業者が配線基板の膨張量又は収縮量を独自に判断しなくても良いため、汎用性が高く、アライメント作業の簡素化に寄与するものである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下、図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。かかる実施の形態は、本発明の一態様を示すものであり、この発明を限定するものではなく、本発明の技術的思想の範囲内で任意に変更可能である。また、以下の図面においては、各構成をわかりやすくするために、実際の構造と各構造における縮尺や数等が異なっている。
【0018】
[電気光学装置の構成]
まず、本発明の一実施の形態として、本発明の配線基板を備えた実装構造体の一例である電気光学装置について説明する。図1は、本実施形態に係る電気光学装置を分解して示す斜視図である。なお、以下の説明においては、XYZ直交座標系を設定し、このXYZ直交座標系を参照しつつ各部材の位置関係について説明する。水平面内における所定方向をX軸方向、水平面内においてX軸方向と直交する方向をY軸方向、X軸方向及びY軸方向のそれぞれに直交する方向(すなわち鉛直方向)をZ軸方向とする。
【0019】
図1に示すように、電気光学装置100は、実装対象物としての電気光学パネル110と、該電気光学パネル110に電気的に接続された配線基板120とを有する。なお、電気光学パネル110には、配線基板120の他にも、バックライト等の照明装置やその他の付帯機器が必要に応じて付設されるが、図1ではそれらの図示を省略している。
【0020】
電気光学パネル110は、シール材113を介して貼り合わされた一対の基板111および112と、両基板の間隙(いわゆるセルギャップ)に封止された電気光学物質である液晶114とを有する。シール材113の内側には、それぞれX軸方向及びY軸方向に延びる複数の配線110s及び110dが設けられている。配線110sと配線110dとが交差する部分が表示の最小単位、すなわち画素に対応し、その画素が複数個、マトリクス状に配列することによって全体の表示領域が形成されている。なお、図1では、配線110及び110dの間隔を広くとって配線の数を実際よりも少なく描いてあるが、実際にはより多数本の配線が電気光学パネル110内に形成される。
【0021】
基板111は、基板112の外側へ張り出す張出し部111Tを有している。この張出し部111Tの表面には、表示領域内に形成された配線110s及び110d等に直接若しくは間接的に接続された配線115が形成されている。配線115の先端には、ITO(インジウム錫酸化物)等の透明導電体や金等の導電接触性の良好な金属で被覆されたパネル側端子115t(実装対象物側端子)が設けられている。そして、複数のパネル側端子115t(実装対象物側端子)が張出し部111Tの外縁に沿って配列されることで、パネル側端子群115G(実装対象物側端子群)が形成されている。さらに、このパネル側端子群115Gを挟んだ両側には、それぞれパネル側アライメントマーク111A(実装対象物側アライメントマーク)が設けられている。このパネル側アライメントマーク111Aは、基板111と配線基板120とを接合する際に、両者の位置合わせのために用いられる。
【0022】
張出し部111T上には、配線基板120がACF(Anisotropic Conductive Film:異方性導電膜)130等を介して接続されている。配線基板120は、例えばポリイミド樹脂等で構成される基材121の表面に銅等からなる配線125が形成されたものであり、当該配線基板上には駆動用ICやチップ部品等からなる種々の電子部品122が実装されている。さらに、配線基板120には複数の入力端子126が設けられ、外部から所定の信号を受けることができるように構成されている。これらの入力端子126は、直接若しくは間接的に配線125に接続されている。
【0023】
配線125の先端には、例えば配線125と同一工程で形成された配線基板側端子125tが設けられている。そして、これら複数の配線基板側端子125tが基材121の外縁に沿って配列されることで、配線基板側端子群125Gが形成されている。さらに、この配線基板側端子群125Gを挟んだ両側には、それぞれ配線基板側アライメントマーク121Aが設けられている。この配線基板側アライメントマーク121Aは、上述したパネル側アライメントマーク111Aとともに、基板111と配線基板120とを接合する際の位置合わせのために用いられる。
【0024】
次に、図2を用いて、パネル側端子115tの構成と配線基板側端子125tの構成について説明する。図2は、基板111と配線基板120とを図1における(−Z)方向から見た場合の平面図である。なお、図2においては、基板111と配線基板120とが接合される前の状態が示されている。なお、ここで言う「パネル側端子115t」とは、配線115の端部(基板111の縁に位置する側)で配線115が折れ曲がった先端部分を指す。ただし、対称軸Y1上の配線115のみは折れ曲がっていないため、この配線115に対する端子は他の端子と対応する先端部分である。同様に、「配線基板側端子125t」とは、配線125の端部(配線基板120の縁に位置する側)で配線125が折れ曲がった先端部分を指す。ただし、対称軸Y2上の配線125のみは折れ曲がっていないため、この配線125に対する端子は他の端子と対応する先端部分である。
【0025】
図2に示すように、複数のパネル側端子115tは、X軸と平行なパネル側配列軸X1(実装対象物側配列軸)に沿って配列されている。ここで、パネル側配列軸X1は、それぞれ帯状に形成されたパネル側端子115tの長手方向の中点を結ぶ線と一致している。また、符号W1はパネル側端子群115Gのパネル側配列軸X1に沿った幅(両端のパネル側端子115tの中点間の距離)を示している。
【0026】
パネル側端子群115Gにおいて、複数のパネル側端子115tは、パネル側端子群115Gからパネル側配列軸X1と交差する方向である(―Y)方向に離間した共通のパネル側仮想中心点P1(実装対象物側仮想中心点)に向かって延びている。パネル側仮想中心点P1は、パネル側配列軸X1に沿った幅W1の中点を通過し、パネル側配列軸X1に直交するパネル側対称軸Y1(実装対象物側対称軸)上の点である。ここで、符号D1はパネル側配列軸X1からパネル側仮想中心点P1までのパネル側対称軸Y1に沿った距離を示している。
【0027】
図示例の場合、パネル側端子群115Gにおいては、複数のパネル側端子115tは、パネル側対称軸Y1の両側に線対称となる位置及び姿勢で配置されている。ただし、本発明の場合、複数のパネル側端子115tは必ずしもパネル側対称軸Y1の両側に対称な配列及び姿勢で配置されている必要はない。
【0028】
次に、複数の配線基板側端子125tは、X軸と平行な配線基板側配列軸X2に沿って配列されている。ここで、配線基板側配列軸X2は、それぞれ帯状に形成された配線基板側端子125tの長手方向の中点を結ぶ線と一致している。また、符号W2は配線基板側端子群125Gの配線基板側配列軸X2に沿った幅(両端の配線基板側端子125tの中点間の距離)を示している。
【0029】
配線基板側端子群125Gにおいて、複数の配線基板側端子125tは、配線基板側端子群125Gから配線基板側配列軸X2と交差する方向である(―Y)方向に離間した共通の配線基板側仮想中心点P2に向かって延びている。配線基板側仮想中心点P2は、配線基板側配列軸X2に沿った幅W2の中点を通過し、配線基板側配列軸X2に直交する配線基板側対称軸Y2上の点である。ここで、符号D2は配線基板側配列軸X2から配線基板側仮想中心点P2までの配線基板側対称軸Y2に沿った距離を示している。
【0030】
図示例の場合、配線基板側端子群125Gにおいては、複数の配線基板側端子125tは、配線基板側対称軸Y2の両側に線対称となる位置及び姿勢で配置されている。ただし、本発明の場合、複数の配線基板側端子125tは必ずしも配線基板側対称軸Y2の両側に対称な配列及び姿勢で配置されている必要はない。
【0031】
複数の配線基板側端子125tは、複数のパネル側端子115tと対応する配列態様及び姿勢で形成されている。例えば、設計段階では、所定の温度や湿度等の環境下においてパネル側端子群115Gと配線基板側端子群125Gとが完全に平面的に一致するように構成されている。この環境下では、幅W1とW2及び距離D1とD2は、それぞれW1=W2、D1=D2となり、さらに、パネル側配列軸X1と配線基板側配列軸X2とを重ね合わせ、パネル側対称軸Y1と配線基板側対称軸Y2とを重ね合わせたときに、パネル側仮想中心点P1と配線基板側仮想中心点P2とが一致し、このパネル側仮想中心点P1と複数のパネル側端子115tとを結ぶ複数の仮想線(パネル側端子115tの中心軸)T1と、配線基板側仮想中心点P2と複数の配線基板側端子125tとを結ぶ複数の仮想線(配線基板側端子125tの中心軸)T2とが、完全に一致する。
【0032】
次に、図3を用いて、パネル側アライメントマーク111Aの構成と配線基板側アライメントマーク121Aの構成について説明する。図3は、図2において図示左側に形成されたパネル側アライメントマーク111Aと配線基板側アライメントマーク121Aとを示している。
【0033】
図3(a)に示すように、パネル側アライメントマーク111Aは、パネル側配列軸X1に対して斜めに交差する方向に延びる直線状の第1の部分111A1と、パネル側配列軸X1に沿ってX軸方向に平行に延びる直線状の第2の部分111A2とを有する。これら第1の部分111A1および第2の部分111A2のパターンは、配線基板側アライメントマーク121Aの形状に合致する溝状のパターンとして形成されている。具体的には、パネル側アライメントマーク111Aは、例えば図3(a)に示すように、パネル側アライメントマーク111Aの外側にあたる領域の基板上に、金属膜、透明導電膜等の任意の膜(図3(a)においてハッチングを施した部分)が形成され、膜の中央部がパネル側アライメントマーク111Aの形状に開口された開口部で構成されている。あるいは、膜を形成することに代えて、基板自体をエッチング等により掘り込んでパネル側アライメントマーク111Aの形状の凹部を形成し、この凹部をパネル側アライメントマーク111Aとしてもよい。
【0034】
パネル側アライメントマーク111Aの第1の部分111A1は、パネル側配列軸X1に対して角度θ1(<90°)で交差しており、その中心軸K1は、パネル側仮想中心点P1に向かって延びている。また、パネル側アライメントマーク111Aの第2の部分111A2の中心軸L1は、パネル側配列軸X1と一致している。そして、このように構成されたパネル側アライメントマーク111Aが、パネル側端子群115Gのパネル側対称軸Y1に対して配列方向両側の線対称な位置に線対称のパターン形状を有する態様で形成されている。
【0035】
次に、図3(b)に示すように、配線基板側アライメントマーク121Aは、配線基板側配列軸X2に対して斜めに交差する方向に延びる直線状の第1の部分121A1と、配線基板側配列軸X2に沿ってX軸方向に平行に延びる直線状の第2の部分121A2とを有する。これら第1の部分121A1および第2の部分121A2のパターンは、パネル側アライメントマーク111Aの形状に合致する帯状のパターンとして形成されている。具体的には、配線基板側アライメントマーク121Aは、例えば図3(b)に示すように、基板上に、金属膜、透明導電膜等の任意の膜(図3(b)においてハッチングを施した部分)が配線基板側アライメントマーク121Aの形状にパターニングされたもので構成されている。あるいは、膜を形成することに代えて、基材のアライメントマーク121Aの外側部分をエッチング等により掘り込んでアライメントマーク121Aの形状の凸部を形成し、この凸部をアライメントマーク121Aとしてもよい。
なお、本実施形態では、パネル側アライメントマーク111Aを溝状(凹部)のアライメントマーク、配線基板側アライメントマーク121Aを帯状(凸部)のアライメントマークとしたが、これとは逆に、パネル側アライメントマーク111Aを帯状(凸部)のアライメントマーク、配線基板側アライメントマーク121Aを溝状(凹部)のアライメントマークとしてもよい。
【0036】
配線基板側アライメントマーク121Aの第1の部分121A1は、配線基板側配列軸X2に対して角度θ2(<90°)で交差しており、その中心軸K2は、配線基板側仮想中心点P2に向かって延びている。この角度θ2は、パネル側アライメントマーク111Aの第1の部分111A1の中心軸K1がパネル側配列軸X1と交差する角度θ1と一致している。また、配線基板側アライメントマーク121Aの第2の部分121A2の中心軸L2は、配線基板側配列軸X2と一致している。そして、このように構成された配線基板側アライメントマーク121Aが、配線基板側端子群125Gの配線基板側対称軸Y2に対して配列方向両側の線対称な位置に線対称のパターン形状を有する態様で形成されている。
なお、本実施形態では、パネル側アライメントマーク111A、配線基板側アライメントマーク121Aともに、第1の部分111A1、121A1と第2の部分111A2、121A2とが互いに交差する形状としたが、これらアライメントマークは、各配列軸X1、X2に対して斜めに交差する第1の部分と各配列軸X1、X2と平行な第2の部分とを有していさえすれば、必ずしも互いに交差する形状でなくてもよい。
【0037】
[電気光学装置の製造方法]
次に、以上のように構成された電気光学装置1の製造方法について、電気光学パネル110と配線基板120とを接続する工程、特に、電気光学パネル110上に設けられた複数のパネル側端子115tと、配線基板120上に設けられた複数の配線基板側端子125tとをアライメントする工程を中心に説明する。
【0038】
図4は、基板111と配線基板120とを図1における(−Z)方向から見た場合の平面図である。なお、図4においては、パネル側端子群115G及び配線基板側端子群125Gの配列方向両側の一対のパネル側端子115t及び配線基板側端子125tのみを図示しており、他の端子は図示を省略している。
【0039】
まず、図4(a)に示すように、パネル側アライメントマーク111Aの第2の部分111A2と配線基板側アライメントマークの第2の部分121A2とを用いて、パネル側端子群115Gのパネル側配列軸X1と配線基板側端子群125Gの配線基板側配列軸X2とを一致させる。
このアライメントは、例えば、CCDカメラ等によって基板111側からパネル側アライメントマーク111A及び配線基板側アライメントマーク121Aを撮像しつつ、第2の部分111A2の中心軸と第2の部分121A2の中心軸とが重なるように、電気光学パネル110と配線基板120との相対位置を調節することにより行なう。
【0040】
続いて、図4(b)に示すように、パネル側配列軸X1と配線基板側配列軸X2とを一致させた状態で、配線基板側端子群115Gを配線基板側配列軸X2に沿って相対的に移動し、パネル側端子群115Gのパネル側対称軸Y1と配線基板側端子群125Gの配線基板側対称軸Y2とを一致させる。このアライメントは、第2の部分111A2の中心軸と第2の部分121A2の中心軸とが重なる状態を維持しつつ、電気光学パネル110と配線基板120のX軸方向の相対位置を調節することにより行なう。
【0041】
ここで、設計時の環境に比べて温度や湿度が変化した場合には、配線基板120と電気光学パネル110の寸法変化が異なることにより、パネル側配列軸X1と配線基板側配列軸X2とが重なり、パネル側対称軸Y1と配線基板側対称軸Y2が重なる状態であっても、パネル側端子群115Gと配線基板側端子群125Gとが整合しない場合がある。例えば、湿度や湿度の影響によって、配線基板120を構成するポリイミド樹脂等が膨張した場合、配線基板側端子群125Gの配列方向の幅W2がパネル側端子群115Gの配列方向の幅W1よりも配列方向に広がった状態となる。この場合、一般的には距離D1<D2が成立し、配線基板側仮想中心点P2はパネル側仮想中心点P1よりもパネル側配列軸X1及び配線基板側配列軸X2から遠ざかった位置に設定されることになる。
【0042】
そこで、パネル側端子群115Gの全てのパネル側端子115tと、配線基板側端子群125Gの全ての配線基板側端子125tとが重なるようにするために、配線基板側端子群125Gを配線基板側対称軸Y2に沿って相対的に移動させる。この場合、配列方向両側のそれぞれのパネル側アライメントマーク111Aの第2の部分111A2の中心軸が配線基板側アライメントマーク121Aの第2の部分121A2の中心軸と平行になるように維持しつつ(すなわちパネル側配列軸X1と配線基板側配列軸X2とを平行状態に保ちつつ)、配線基板側端子群115Gを(+Y)方向に相対的に移動させていく。すると、やがて配線基板側端子群125Gの各配線基板側端子125tがパネル側端子群115Gの各パネル側端子115tと重なるようになる。正確に言えば、パネル側端子115tの一部と配線基板側端子125tの一部とがその延在方向において部分的に重なり、且つ配列方向から見て一致した位置に存在するようになる。図4(c)の場合、この状態は、パネル側アライメントマーク111Aの第1の部分111A1の中心軸K1と配線基板側アライメントマーク121Aの第1の部分121A1の中心軸K2とが重なるときに得られている。
【0043】
設計時の環境下でW1=W2、D1=D2となるように設計されていても、環境が変化するとW1とW2は等しくなくなり、D1とD2も等しくなくなるが、配線基板120の寸法変化が等方的であると仮定すると、常にW1/D1=W2/D2は成立することとなるので、上記のようにパネル側端子群115Gと配線基板側端子群125Gとが整合した状態では、パネル側仮想中心点P1と配線基板側仮想中心点P2とは一致することとなる。実際には、配線基板120の寸法変化が完全に等方的であるとは限らないが、寸法変化がそれほど大きくなければ、近似的にはパネル側仮想中心点P1と配線基板側仮想中心点P2が略重なりあい、また、パネル側端子群115Gと配線基板側端子群125Gも略整合することとなる。
【0044】
以上のように、本実施形態の電気光学装置100では、端子の中心軸とアライメントマークの第1の部分の中心軸とが共通の仮想中心点に向かって延びているので、配線基板120上及び電気光学パネル110上に、互いに対応する形状の端子及び第1の部分を設けておけば、配線基板120が膨張又は収縮して配線基板側端子125tのピッチが変化したとしても、この第1の部分を指標として、両者の端子を容易にアライメントすることができる。すなわち、一対の配線基板側アライメントマーク121Aの第1の部分121A1と配線基板側仮想中心点P2とを結ぶ2本の線と、第1の部分121A1同士を結ぶ線とからなる三角形の形状は、配線基板120が等方的に膨張又は収縮すると仮定すると、その膨張又は収縮の前後を通じて常に相似の形状となる。
このため、電気光学パネル110上に形成される上記三角形との間で、その仮想中心点同士を一致させれば、配線基板120の配線基板側端子125tの中心軸と電気光学パネル110のパネル側端子115tの中心軸とを正確に一致させることができる。
【0045】
ここで、仮想中心点同士が一致した場合には、第1の部分の中心軸同士も一致するため、例えば、配線基板120の第1の部分121A1と電気光学パネル110の第1の部分111A1とがその延在方向において部分的に重なるようにすれば、配線基板120の膨張量又は収縮量に関係なく、常に配線基板120の配線基板側端子125tと電気光学パネル110のパネル側端子115tとを正確に重ね合わせることができる。この方法では、作業者が配線基板120の膨張量又は収縮量を独自に判断しなくても良いため、汎用性が高く、アライメント作業の簡素化に寄与するものである。
【0046】
また、アライメントマークとして、配列軸に平行に延びる第2の部分を設けているため、配線基板120と電気光学パネル110との水平方向(配列軸に平行な方向)の位置出しを容易にすることができ、更にアライメント作業の簡素化に寄与することができる。
【0047】
なお、本実施形態では、配線基板120を電気光学パネル110に実装する前の配線基板120の配線基板側端子125tのピッチと電気光学パネル110のパネル側端子115tのピッチとを等しくしたが(図2)、これらのピッチは、配線基板120が電気光学パネル110上に実装される際の伸縮量を考慮して、互いに異ならせても良い。図5は、配線基板120が設計時よりも膨張することを考慮して、予め配線基板側端子125tのピッチをパネル側端子115tのピッチよりも狭くした例を示している。この構成によれば、実装時の端子のピッチのずれが図2のものよりも小さくなるので、より精度良くアライメント作業を行なうことができる。
もしくは、上記の例とは逆に、配線基板120よりも電気光学パネル110の基板111の方が設計時よりも膨張する場合には、予めパネル側端子115tのピッチを配線基板側端子125tのピッチよりも狭くしておいてもよい。
【0048】
[電子機器]
図6は、本発明の実装構造体を表示装置として用いる電子機器の一実施形態であるノート型パーソナルコンピュータ装置200を示している。このノート型パーソナルコンピュータ装置200は、複数の操作ボタン201aや他の走査装置201bを備えた本体部201と、この本体部201にヒンジを介して開閉自在に接続された表示部202とを備えている。表示部202の内部には、実装構造体として上述の電気光学装置100が内蔵されており、表示画面202aに所望の表示画像が表示されるようになっている。この電子機器は、電気光学装置100として上述のものを用いているため、電気光学パネルと配線基板との接続信頼性が高く、表示品質に優れたものとなる。
【図面の簡単な説明】
【0049】
【図1】本発明の実装構造体の一例である電気光学装置の分解斜視図である。
【図2】電気光学パネルと配線基板の端子の構成を示す平面図である。
【図3】電気光学パネルと配線基板に備えられるアライメントマークを示す図である。
【図4】電気光学パネルと配線基板のアライメント方法を説明する説明図である。
【図5】電気光学パネルと配線基板の端子の他の構成を示す平面図である。
【図6】本発明の実装構造体を備えた電子機器の一例を示す図である。
【符号の説明】
【0050】
100…電気光学装置(実装構造体)、110…電気光学パネル(実装対象物)、111A…パネル側アライメントマーク(実装対象物側アライメントマーク)、111A1…(実装対象物側アライメントマークの)第1の部分、111A2…(実装対象物側アライメントマークの)第2の部分、115G…パネル側端子群(実装対象物側端子群)、115t…パネル側端子(実装対象物側端子)、120…配線基板、121A…配線基板側アライメントマーク、121A1…(配線基板側アライメントマークの)第1の部分、121A2…(配線基板側アライメントマークの)第2の部分、125G…配線基板側端子群、125t…配線基板側端子、K1…パネル側アライメントマークの第1の部分の中心軸、K2…配線基板側アライメントマークの第1の部分の中心軸、L1…パネル側アライメントマークの第2の部分の中心軸、L2…配線基板側アライメントマークの第2の部分の中心軸、P1…パネル側仮想中心点(実装対象物側仮想中心点)、P2…配線基板側仮想中心点、T1…パネル側端子の中心軸、T2…配線基板側端子の中心軸、X1…パネル側配列軸、X2…配線基板側配列軸、Y1…パネル側対称軸、Y2…配線基板側対称軸
【出願人】 【識別番号】304053854
【氏名又は名称】エプソンイメージングデバイス株式会社
【出願日】 平成19年4月19日(2007.4.19)
【代理人】 【識別番号】100107836
【弁理士】
【氏名又は名称】西 和哉

【識別番号】100064908
【弁理士】
【氏名又は名称】志賀 正武

【識別番号】100101465
【弁理士】
【氏名又は名称】青山 正和


【公開番号】 特開2008−10829(P2008−10829A)
【公開日】 平成20年1月17日(2008.1.17)
【出願番号】 特願2007−110096(P2007−110096)