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【発明の名称】 カバー開閉機構、カバー装置及び電子機器
【発明者】 【氏名】代田 健一

【氏名】矢島 康司

【要約】 【課題】付勢手段の可動範囲を小さくして小型化したカバーの開閉機構及びそのカバー開閉機構を備えたカバー装置並びにそのカバー装置を備えた電子機器を提供すること。

【構成】付勢手段11の本体部11cと一端部11aを装置本体101に固定させ、前記付勢手段の他端部11bをカバー121に当接させ、前記付勢手段の他端部を前記カバーの開閉動作に追従させて滑らせるようにする。これにより、カバーが開閉する際には、付勢手段の他端部のみがカバーの開閉に伴って可動し、付勢手段の本体部と一端部はカバーの開閉に伴って可動しないので、付勢手段の可動範囲を小さくすることができ、カバーの開閉機構を小型化することができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
装置本体に対して開閉自在に設けられ、付勢手段により閉状態もしくは開状態が維持されるカバーの開閉機構であって、
前記付勢手段の本体部と一端部を前記装置本体に固定させ、前記付勢手段の他端部を前記カバーに当接させ、前記付勢手段の他端部を前記カバーの開閉動作に追従させて滑らせるようにしたことを特徴とするカバー開閉機構。
【請求項2】
前記カバーは、前記装置本体に対して回動することにより開閉し、前記付勢手段の他端部は、前記カバーの回動中心から所定距離ずれた位置に設けられた当接部に当接することを特徴とする請求項1に記載のカバー開閉機構。
【請求項3】
前記付勢手段の他端部により作用する付勢力の方向が前記カバーの回動中心を通る中立点は、前記当接部の回動軌跡の途中に存在することを特徴とする請求項2に記載のカバー開閉機構。
【請求項4】
前記中立点は、前記付勢手段の他端部が変位する範囲の最大値となる位置であることを特徴とする請求項3に記載のカバー開閉機構。
【請求項5】
前記付勢手段の他端部は、前記中立点に位置しているときに前記当接部と当接している部位が折り曲げられていることを特徴とする請求項3又は4に記載のカバー開閉機構。
【請求項6】
請求項1〜5の何れか一項に記載のカバー開閉機構を備えたことを特徴とするカバー装置。
【請求項7】
請求項6に記載のカバー装置を備えたことを特徴とする電子機器。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、装置本体に対して開閉自在に設けられ、付勢手段により閉状態もしくは開状態が維持されるカバーの開閉機構及びそのカバー開閉機構を備えたカバー装置並びにそのカバー装置を備えた電子機器に関する。
【背景技術】
【0002】
電子機器に備えられている例えば操作ボタンを覆う回動カバーは、閉状態では埃や塵の侵入を防止し、開状態ではユーザの操作をスムーズにするために、各状態でロックされる必要がある。このため、回動カバーの開閉装置には、例えば捩りコイルバネが所謂2安定バネとして使用されている。回動カバーが閉状態と開状態との間を回動する途中で、捩りコイルバネが最大撓みを取るように、捩りコイルバネの一端が機器本体に係止され、他端が回動カバーに係止されている。これによれば、捩りコイルバネが最大撓みとなる回動カバーの回動位置を境として、回動カバーは捩りコイルバネにより閉方向もしくは開方向に付勢されて閉状態もしくは開状態でロックされる(特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】特開平10−178572号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述した回動カバーの開閉装置に使用されている捩りコイルバネは、機器本体に係止されている一端を中心に、コイル本体と他端が回動カバーの回動に追従して回動する。従って、捩りコイルバネの可動範囲は比較的大きくなり、回動カバーの開閉装置そのものが大型化する。よって、小型の電子機器には適用し難いという問題がある。
【0005】
本発明は、上記のような課題に鑑みなされたものであり、その目的は、付勢手段の可動範囲を小さくして小型化したカバーの開閉機構及びそのカバー開閉機構を備えたカバー装置並びにそのカバー装置を備えた電子機器を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的達成のため、本発明のカバー開閉機構では、装置本体に対して開閉自在に設けられ、付勢手段により閉状態もしくは開状態が維持されるカバーの開閉機構であって、前記付勢手段の本体部と一端部を前記装置本体に固定させ、前記付勢手段の他端部を前記カバーに当接させ、前記付勢手段の他端部を前記カバーの開閉動作に追従させて滑らせるようにしたことを特徴としている。これにより、カバーが開閉する際には、付勢手段の他端部のみがカバーの開閉に伴って可動し、付勢手段の本体部と一端部はカバーの開閉に伴って可動しないので、付勢手段の可動範囲を小さくすることができ、カバーの開閉機構を小型化することができる。
【0007】
また、前記カバーは、前記装置本体に対して回動することにより開閉し、前記付勢手段の他端部は、前記カバーの回動中心から所定距離ずれた位置に設けられた当接部に当接することを特徴としている。これにより、付勢手段の他端部のみが、カバーの回動に伴って変位してカバーを付勢することができる。また、前記付勢手段の他端部により作用する付勢力の方向が前記カバーの回動中心を通る中立点は、前記当接部の回動軌跡の途中に存在することを特徴としている。これにより、カバーが閉状態と開状態との間を回動する途中で、付勢手段が最大撓みを取ることができる。
【0008】
また、前記中立点は、前記付勢手段の他端部が変位する範囲の最大値となる位置であることを特徴としている。これにより、付勢手段が最大撓みとなるカバーの回動位置を境として、カバーは付勢手段により閉方向もしくは開方向に付勢されてカバーを閉状態もしくは開状態でロックすることができる。また、前記付勢手段の他端部は、前記中立点に位置しているときに前記当接部と当接している部位が折り曲げられていることを特徴としている。これにより、付勢手段が最大撓みとなるカバーの回動位置を境として、カバーは付勢手段により閉方向もしくは開方向に確実に付勢されて閉状態もしくは開状態でロックすることができる。
【0009】
上記目的達成のため、本発明のカバー装置は、上記各カバー開閉機構を備えたことを特徴としている。また、上記目的達成のため、本発明の電子機器は、上記カバー装置を備えたことを特徴としている。これにより、上記各作用効果を奏するカバー装置又は電子機器を提供することが可能である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。尚、以下に説明する実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではなく、また実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
【0011】
図1は、本発明の一実施の形態に係るカバー開閉機構を備えた電子機器である記録装置の外観構成の全体を示す斜視図である。この記録装置はインクジェット式プリンタ100であり、例えば名刺、カード、L判/2L判、ハガキ、六切やJIS規格のA6判からA4判までのサイズの単票紙に記録することができる機能を備えている。このインクジェット式プリンタ100は、全体が略直方体状のハウジング101で覆われている。そして、ハウジング101の上面における前面側には操作部110が配設され、前面における図示左側には本発明の特徴的な部分であるカバー開閉機構10(図2参照)を備えたメモリカードスロット部(カバー装置)120が配設され、上面における背面側には給紙部130が配設され、前面側には排紙部140が配設されている。
【0012】
操作部110は、略矩形状の操作パネル111を備え、この操作パネル111の略中央部に操作状態等を表示するユニット化された液晶表示パネル112が装着されている。そして、液晶表示パネル112の両側には、パワーをオン・オフするパワー系、用紙の頭出し等を操作したりインクのフラッシング等を操作する操作系、画像処理等を行う処理系等の複数のボタン113が配設されている。ユーザは、液晶表示パネル112を見て確認しながら各種のボタン113を操作することができるので、誤操作を防止することができる。
【0013】
メモリカードスロット部120は、複数種類のメモリカードが挿抜可能な複数のスロットが配設されている。このメモリカードスロット部120は、図示矢印a方向に回動してスロット配設部を開閉するカバー121で覆われている。このカバー121が、図2に示すカバー開閉機構10を介してハウジング101に取り付けられている。尚、このカバー開閉機構10の詳細については後述する。ユーザは、インクジェット式プリンタ100をパーソナルコンピュータに接続しなくても、インクジェット式プリンタ100単独の状態でメモリカードスロット部120にメモリカードを差し込むのみで、メモリカードに格納されている画像等を記録することができる。
【0014】
給紙部130は、上方に向かって矩形状に開口した給紙口131を開閉する機能と、給紙する用紙を1枚もしくは複数枚サポートする機能を併せ持ったペーパーサポート132を備えている。このペーパーサポート132は、後端の回転軸を中心に図示矢印b方向に回動可能に取り付けられている。ユーザは、インクジェット式プリンタ100を使用又は不使用のときは、ペーパーサポート132の両側に指を掛けてペーパーサポート132を開閉することができるので、用紙の差し入れを容易に行うことができ、また給紙口131内への埃の侵入を防止することができる。
【0015】
排紙部140は、前方に向かって矩形状に開口した排紙口141を開閉する機能と、排紙される用紙を1枚もしくは複数枚スタックする機能を併せ持ったスタッカ142を備えている。このスタッカ142は、下端の回転軸を中心に図示矢印c方向に回動可能に取り付けられている。ユーザは、インクジェット式プリンタ100を使用又は不使用のときは、スタッカ142の上部に指を掛けてスタッカ142を開閉することができるので、セッティングを容易に行うことができ、また排紙口141内への埃の侵入を防止することができる。更に、記録後の用紙は常に前面側から排紙されるので、ユーザは用紙を容易に取り出すことができる。
【0016】
図2(A)〜(C)は、上記カバー121が閉状態から開状態へ移行するときの第1の実施形態に係るカバー開閉機構10の動作状態を示す概略側面図である。このカバー開閉機構10は、捩りコイルバネ11とこの捩りコイルバネ11が当接されるバネ当接ボス12を備えており、捩りコイルバネ11の可動範囲が小さい構成となっている。そして、カバー121は、ユーザが指を掛けて押し下げもしくは押し上げることにより開閉するが、カバー開閉機構10のバネ当接ボス12に当接する捩りコイルバネ11の付勢力により、閉方向もしくは開方向に付勢されて閉状態もしくは開状態でロックされるようになっている。以下、これらの点について詳述する。
【0017】
捩りコイルバネ11は、線状のバネ材の両端を直線状に残して中央をネジ状に巻回して筒状にした一般的な捩りコイルバネであり、バネ一端部11a、バネ他端部11b及びバネ本体部11cを備えている。バネ当接ボス12は、カバー121の一方の外側面121aの上部奥側に略円筒状に一体的に形成されている。捩りコイルバネ11のバネ一端部11a及びバネ本体部11cは、バネ当接ボス12の上方のハウジング101に固定されている。そして、捩りコイルバネ11のバネ他端部11bは、バネ当接ボス12に当接されている。
【0018】
ここで、カバー121の回動中心軸121bは、両外側面121a、121aの内側中央奥側、即ちバネ当接ボス12の中心から下方に所定距離dだけずれた位置に一体的に形成されている。従って、カバー121が回動中心軸121bを中心に回動すると、バネ当接ボス12は所定距離dを半径とした円弧上を回動することになる。そして、このとき同時に捩りコイルバネ11のバネ他端部11bは、バネ当接ボス12に当接してバネ当接ボス12を付勢した状態で、バネ当接ボス12に沿って滑りながらバネ本体部11cを支点として所定角度の範囲内で変位する。従って、カバー121の開閉に伴って、捩りコイルバネ11のバネ他端部11bのみが可動し、捩りコイルバネ11のバネ一端部11a及びバネ本体部11cは可動しないので、捩りコイルバネ11の可動範囲を小さくすることができる。
【0019】
図3は、図2(A)〜(C)のカバー開閉機構10の動作状態を重ね合わせて示す概略側面図、図4は、その模式図である。捩りコイルバネ11は、バネ当接ボス12に当接していない状態では、図4に示す自由角で拡がっている。従って、バネ当接ボス12には、捩りコイルバネ11のバネ他端部11bによる付勢力Fが、バネ他端部11bとの当接点11aaからバネ当接ボス12の中心点12aを通る方向に働く。そして、カバー121が閉状態と開状態との間を回動する際に、捩りコイルバネ11のバネ他端部11bとバネ当接ボス12との当接点11aaの位置は変化するので、捩りコイルバネ11のバネ他端部11bによる付勢力Fが働く方向を変化させることができる。
【0020】
更に、この付勢力Fの働く方向がカバー121の回動中心軸121bを通る中立点Nが、バネ当接ボス12の回動軌跡Cの途中に存在するように、捩りコイルバネ11、バネ当接ボス12及びカバー121の回動中心軸121bは配置されている。従って、カバー121が閉状態と開状態との間を回動する途中の中立点Nで、捩りコイルバネ11のバネ他端部11bは、変位する範囲の最大値、即ち最大撓みを取ることになる。これにより、この中立点Nを境として、捩りコイルバネ11のバネ他端部11bによりカバー121を閉方向もしくは開方向に付勢して閉状態もしくは開状態でロックすることができる。
【0021】
図5(A)〜(C)は、第2の実施形態に係るカバー開閉機構の動作状態を図2に対応させて示す概略側面図である。このカバー開閉機構20も、捩りコイルバネ21とこの捩りコイルバネ21が当接されるバネ当接ボス22を備えており、捩りコイルバネ21の可動範囲が小さい構成となっている。そして、カバー122も、ユーザが指を掛けて押し下げもしくは押し上げることにより開閉するが、カバー開閉機構20のバネ当接ボス22に当接する捩りコイルバネ21の付勢力により、閉方向もしくは開方向に付勢されて閉状態もしくは開状態でロックされるようになっている。以下、これらの点について詳述する。
【0022】
捩りコイルバネ21は、図2に示す捩りコイルバネ11と同様に、バネ一端部21a、バネ他端部21b及びバネ本体部21cを備えているが、バネ他端部21bの途中がバネ本体部21c側に折り曲げられている点で異なる構成となっている。バネ当接ボス22は、カバー122の一方の外側面122aの下部奥側に略円筒状に一体的に形成されている。捩りコイルバネ21のバネ一端部21a及びバネ本体部21cは、バネ当接ボス22の奥側のハウジング101に固定されている。そして、捩りコイルバネ21のバネ他端部21bは、バネ当接ボス22に当接されている。
【0023】
ここで、カバー122の回動中心軸122bは、両外側面122a、122aの下方奥側、即ちバネ当接ボス22の中心から手前に所定距離eだけずれた位置に一体的に形成されている。従って、カバー122が回動中心軸122bを中心に回動すると、バネ当接ボス22は所定距離eを半径とした円弧上を回動することになる。そして、このとき同時に捩りコイルバネ21のバネ他端部21bは、バネ当接ボス22に当接してバネ当接ボス22を付勢した状態で、バネ当接ボス22に沿って滑りながらバネ本体部21cを支点として所定角度の範囲内で変位する。従って、カバー122の開閉に伴って、捩りコイルバネ21のバネ他端部21bのみが可動し、捩りコイルバネ21のバネ一端部21a及びバネ本体部21cは可動しないので、捩りコイルバネ21の可動範囲を小さくすることができる。
【0024】
図6は、図5(A)〜(C)のカバー開閉機構20の動作状態を重ね合わせて示す概略側面図、図7は、その模式図である。捩りコイルバネ21は、バネ当接ボス22に当接していない状態では、図7に示す自由角で拡がっている。従って、バネ当接ボス22には、捩りコイルバネ21のバネ他端部21bによる付勢力Gが、バネ他端部21bとの当接点21aaからバネ当接ボス22の中心点22aを通る方向に働く。そして、カバー122が閉状態と開状態との間を回動する際に、捩りコイルバネ21のバネ他端部21bとバネ当接ボス22との当接点21aaの位置は変化するので、捩りコイルバネ21のバネ他端部21bによる付勢力Gが働く方向を変化させることができる。
【0025】
ここで、捩りコイルバネ21のバネ他端部21bは途中で折り曲げられているので、第1の実施形態のように捩りコイルバネ11、バネ当接ボス12及びカバー121の回動中心軸121bの配置を特別なものとする必要は無い。即ち、例えば直線状に形成された捩りコイルバネ11のバネ他端部11bの場合には、バネ当接ボス12の回動軌跡Cの途中に中立点Nが存在しないような配置であっても、捩りコイルバネ21のバネ他端部21bの折り曲げ点21baがバネ当接ボス22と当接する位置を境に付勢力Gが働く方向を大きく変化させることができるので、当該当接点21aaの位置を中立点Pとすることができる。従って、カバー122が閉状態と開状態との間を回動する途中の中立点Pで、捩りコイルバネ21のバネ他端部21bは、変位する範囲の最大値、即ち最大撓みを取ることになる。これにより、この中立点Pを境として、捩りコイルバネ21のバネ他端部21bによりカバー122を閉方向もしくは開方向に付勢して閉状態もしくは開状態でロックすることができる。
【0026】
以上のように、本実施形態のカバー開閉機構10、20によれば、捩りコイルバネ11、21のバネ本体部11c、21cとバネ一端部11a、21aをハウジング101に固定させ、捩りコイルバネ11、21のバネ他端部11b、21bをカバー121、122に当接させた。そして、捩りコイルバネ11、21のバネ他端部11b、21bをカバー121、122の開閉動作に追従させて滑らせるようにしたので、カバー121、122が開閉する際には、捩りコイルバネ11、21のバネ他端部11b、21bのみがカバー121、122の開閉に伴って可動し、捩りコイルバネ11、21のバネ本体部11c、21cとバネ一端部11a、21aはカバー121、122の開閉に伴って可動しない。従って、捩りコイルバネ11、21の可動範囲を小さくすることができ、カバー開閉機構10、20を小型化することができる。
【0027】
また、カバー121、122は、ハウジング101に対して回動することにより開閉し、捩りコイルバネ11、21のバネ他端部11b、21bは、カバー121、122の回動中心軸121b、122bから所定距離d、eずれた位置に設けられたバネ当接ボス12、22に当接するので、捩りコイルバネ11、21のバネ他端部11b、21bのみが、カバー121、122の回動に伴って変位してカバー121、122を付勢することができる。また、捩りコイルバネ11、21のバネ他端部11b、21bから作用する付勢力の向きがカバー121、122の回動中心軸121b、122bを通る中立点N、Pは、バネ当接ボス12、22の回動軌跡C、Dの途中に存在するので、カバー121、122が閉状態と開状態との間を回動する途中で、捩りコイルバネ11、21が最大撓みを取ることができる。また、中立点N、Pは、捩りコイルバネ11、21のバネ他端部11b、21bが変位する範囲の最大値となる位置であるので、捩りコイルバネ11、21が最大撓みとなるカバー121、122の回動位置を境として、カバー121、122は捩りコイルバネ11、21により閉方向もしくは開方向に付勢されてカバー121、122を閉状態もしくは開状態でロックすることができる。
【0028】
尚、本実施形態では、バネ係止ボス12、22をカバー121、122の一方の外側面121a、122aに1つ形成し、1本の捩りコイルバネ11、21をバネ係止ボス12、22の形成側に配置するようにしたが、バネ係止ボス12、22をカバー121、122の両方の外側面121a、122aに1つずつ形成し、2本の捩りコイルバネ11、21を各バネ係止ボス12、22の形成側に配置するようにしても良い。また、捩りコイルバネ11、21のバネ一端部11a、21a及びバネ本体部11c、21cを、カバー121、122の上方片側のハウジング101に固定するようにしたが、バネ本体部11c、21cが回動しないようにバネ一端部11a、21aのみを固定するようにしても良い。
【産業上の利用可能性】
【0029】
回動して開閉するカバーのみならず、スライドして開閉するカバーに対しても同様に適用可能である。また、開閉自在なカバーを有するカバー装置を備えた電子機器であれば、例えばファクシミリ装置、コピー装置、スキャナ等の記録装置を含む一般的な電子機器であっても適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【図1】本発明の一実施の形態に係るカバー開閉機構を備えた電子機器である記録装置の外観構成の全体を示す斜視図である。
【図2】図1のプリンタのカバーが閉状態から開状態へ移行するときの第1の実施形態に係るカバー開閉機構の動作状態を示す概略側面図である。
【図3】図2のカバー開閉機構の動作状態を重ね合わせて示す概略側面図である。
【図4】図3の模式図である。
【図5】図1のプリンタのカバーが閉状態から開状態へ移行するときの第2の実施形態に係るカバー開閉機構の動作状態を示す概略側面図である。
【図6】図5のカバー開閉機構の動作状態を重ね合わせて示す概略側面図である。
【図7】図6の模式図である。
【符号の説明】
【0031】
10 カバー開閉機構、11、21 捩りコイルバネ、11a、21a バネ一端部、11b、21b バネ他端部、11c、21c バネ本体部、12、22 バネ当接ボス、100 インクジェット式プリンタ、101 ハウジング、110 操作部、120 メモリカードスロット部、121、122 カバー、121b、122b 回動中心軸、130 給紙部、140 排紙部
【出願人】 【識別番号】000002369
【氏名又は名称】セイコーエプソン株式会社
【出願日】 平成18年6月30日(2006.6.30)
【代理人】 【識別番号】100098279
【弁理士】
【氏名又は名称】栗原 聖


【公開番号】 特開2008−10708(P2008−10708A)
【公開日】 平成20年1月17日(2008.1.17)
【出願番号】 特願2006−180872(P2006−180872)