| 【発明の名称】 |
フレキシブル基板固着用治具 |
| 【発明者】 |
【氏名】西 昭一
【氏名】井上 雅文
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| 【要約】 |
【課題】各種のフレキシブル基板に対応した汎用のキャリアボードにフレキシブル基板を固着させるフレキシブル基板固着用治具を提供する。
【構成】キャリアボード10の固着箇所10cにフレキシブル基板20を固着させるため、キャリアボード10に設けられた基準孔10bに相対する第1の孔2bが設けられるとともにフレキシブル基板20に設けられた位置決め孔20cに相対する第2の孔2cが設けられ、固着箇所10cが設けられた固着面10aに対してフレキシブル基板20を押圧する押圧面2aを有する位置決め部材2と、第1の孔2bから基準孔10bに向けて挿通される基準ピン3と、第2の孔2cから位置決め孔20cに向けて挿通される位置決めピン4とで構成し、位置決めピン4を、フレキシブル基板20の上方に突出する姿勢と突出しない姿勢とに姿勢変更可能にした。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 キャリアボードの固着面に設定された所定の固着箇所にフレキシブル基板を固着させるフレキシブル基板固着用治具であって、 前記キャリアボードに設けられた基準孔に相対する第1の孔が設けられるとともに前記フレキシブル基板に設けられた位置決め孔に相対する第2の孔が設けられ、前記固着面に対して前記フレキシブル基板を押圧する押圧面を有する位置決め部材と、 前記第1の孔から前記基準孔に向けて挿通され、前記位置決め部材と前記キャリアボードとの相対位置を確定する基準ピンと、 前記第2の孔から前記位置決め孔に向けて挿通され、前記位置決め部材と前記フレキシブル基板との相対位置を確定する位置決めピンと、 を備え、 前記位置決めピンが、前記フレキシブル基板の上方に突出する姿勢と突出しない姿勢とに姿勢変更が可能であるフレキシブル基板固着用治具。 【請求項2】 前記位置決めピンを前記フレキシブル基板の上方に突出する姿勢に付勢する付勢手段をさらに備え、前記位置決めピンが、前記位置決め部材に重ねられた前記キャリアボードの前記固着面により前記フレキシブル基板の上方に突出しない姿勢に姿勢変更される請求項1記載のフレキシブル基板固着用治具。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、フレキシブル基板をキャリアボードの所定位置に固着させるフレキシブル基板固着用治具に関する。 【背景技術】 【0002】 FPC等のフレキシブル基板には撓みや変形が発生し易いため、生産ラインにおいて各種の処理を施す際には、フラットな状態を維持できるように剛体であるキャリアボードに固着される。フレキシブル基板は、キャリアボードに固着された状態で生産ラインを搬送され、そのままの状態で各種の処理が施されるので、キャリアボードの予め定められた所定位置に正確に固着されている必要がある。そのため、フレキシブル基板を所定位置に位置決めするための位置決めピンが形成された治具を用い、位置決めピンをキャリアボードに形成された位置決め孔に挿嵌させてフレキシブル基板をキャリアボードに固着させる方法が知られている(特許文献1参照)。 【特許文献1】特開2005−294579号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0003】 ところで、生産ラインにおいては、形状や大きさの異なる様々なフレキシブル基板を扱うことができるようにするため、各種のフレキシブル基板に対応した位置に位置決め孔が設けられた専用のキャリアボードを予め準備しておく必要がある。しかしながら、キャリアボードは、フレキシブル基板を剥離可能に固着するための特殊な粘着材が施された比較的高価なものであるため、各種のフレキシブル基板に対応した複数のキャリアボードを準備するためにはコストが嵩むという問題がある。また、複数のキャリアボードを保管するスペースが必要となるため、スペース効率が悪いという問題もある。 【0004】 そこで本発明は、各種のフレキシブル基板に対応した汎用のキャリアボードにフレキシブル基板を固着させるフレキシブル基板固着用治具を提供することを目的とする。 【課題を解決するための手段】 【0005】 請求項1記載の発明は、キャリアボードの固着面に設定された所定の固着箇所にフレキシブル基板を固着させるフレキシブル基板固着用治具であって、前記キャリアボードに設けられた基準孔に相対する第1の孔が設けられるとともに前記フレキシブル基板に設けられた位置決め孔に相対する第2の孔が設けられ、前記固着面に対して前記フレキシブル基板を押圧する押圧面を有する位置決め部材と、前記第1の孔から前記基準孔に向けて挿通され、前記位置決め部材と前記キャリアボードとの相対位置を確定する基準ピンと、前記第2の孔から前記位置決め孔に向けて挿通され、前記位置決め部材と前記フレキシブル基板との相対位置を確定する位置決めピンと、を備え、前記位置決めピンが、前記フレキシブル基板の上方に突出する姿勢と突出しない姿勢とに姿勢変更が可能である。 【0006】 請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記位置決めピンを前記フレキシブル基板の上方に突出する姿勢に付勢する付勢手段をさらに備え、前記位置決めピンが、前記位置決め部材に重ねられた前記キャリアボードの前記固着面により前記フレキシブル基板の上方に突出しない姿勢に姿勢変更される。 【発明の効果】 【0007】 本発明によれば、キャリアボードにフレキシブル基板に設けられた位置決め孔に相対する孔を設けることなくフレキシブル基板を正確に位置決めすることができるので、各種の フレキシブル基板に対応した専用のキャリアボードを予め準備しておく必要がない。これにより、生産コストを抑えることができ、また、複数の専用キャリアボードを保管するスペースを必要としないので、省スペースを図ることができる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0008】 本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。図1は本発明の実施の形態のフレキシブル基板固着用治具の構成を示す斜視図、図2(a)は本発明の実施の形態の基準ピンを示す側面図、図2(b)(c)は本発明の実施の形態の位置決めピンを示す側面図、図3は本発明の実施の形態のフレキシブル基板固着用治具を使用してフレキシブル基板をキャリアボードに固着する方法を示す説明図である。 【0009】 最初に、本実施の形態のフレキシブル基板固着用治具について説明する。図1において、フレキシブル基板固着用治具(以下、単に治具という)1は、平板状の位置決め部材2と、位置決め部材2の所定箇所に開口された第1の孔2bおよび第2の孔2cに挿通される基準ピン3および位置決めピン4と、基準ピン3および位置決めピン4を位置決め部材2に開口された第1の孔2bおよび第2の孔2cの位置に対応させて配置する平板状のピン配置部材5と、ピン配置部材5に適宜配置されるスペーサ6とにより構成される。キャリアボード10の一方の面は、フレキシブル基板の一種であるFPC20を固着する固着面10aが設けられており、FPC20は、固着面10aに設定された所定の固着箇所10cに固着された状態で各種処理が施される。 【0010】 位置決め部材2には、キャリアボード10の固着箇所10cにFPC20を押圧して固着させるための押圧面2aが一方の面に設けられている。位置決め部材2は、キャリアボード10と略同一の縦横寸法に形成されており、押圧面2aと固着面10aを面接させたときにキャリアボード10に設けられた基準孔10bと相対する箇所に第1の孔2bが表裏面に貫通して設けられている。本実施の形態のキャリアボード10は、対角線上の両隅部に基準孔10bが設けられているため、第1の孔2bは位置決め部材2の対角線上の両隅部の2箇所に設けられている。このように、第1の孔2bはキャリアボード10に設けられた基準孔10bの位置および個数に対応して設けられ、第1の孔2bから基準孔10bに向けて基準ピン3を挿通することでキャリアボード10と位置決め部材2との相対位置が確定される。 【0011】 さらに位置決め部材2には、押圧面2a上でFPC20を位置決めするための第2の孔2cが表裏面に貫通して設けられている。第2の孔2cからFPC20に設けられた位置決め孔20cに向けて位置決めピン4を挿通することで位置決め部材2とFPC20との相対位置が確定されるため、キャリアボード10と位置決め部材2との相対位置が確定された状態において固着箇所10cに相対する位置にFPC20が位置決めされるように第2の孔2cの配置を設定する。本実施の形態では、4個の鉤型のFPC20をそれぞれ押圧面2a上で位置決めし、各FPC20には対角線上の両隅部に位置決め孔20cが設けられているため、第2の孔2cは8箇所に設けられている。 【0012】 このように、位置決め部材2に設けられた第1の孔2bおよび第2の孔2c、これらに挿通される基準ピン3および位置決めピン4からなる治具1により位置決め部材2の押圧面2a上で位置決めされたFPC20をキャリアボード10の固着面10aに設定された固着箇所10cに正確に固着することができる。なお、FPC20の固着作業の途中で基準ピン3および位置決めピン4の配置がずれることがないようにするため、例えば鉄板で構成されたピン配置部材5に強力な磁石で磁着させる等により基準ピン3および位置決めピン4の自由な移動が拘束されるようにしている。 【0013】 図2(a)において、基準ピン3は、基部3aと、基部3aの上部に設けられた挿通部 3bとで構成されている。基準ピン3は、位置決め部材2の第1の孔2bに相対する位置に配置され、第1の孔2bに挿通部3bを挿通し、基部3aで位置決め部材2を下方から支持する。この状態において、第1の孔2bに挿通された挿通部3bが押圧面2a側に突出するように挿通部3bの高さが設定されている。キャリアボード10は、基準孔10bを押圧面2a側に突出した挿通部3bに嵌合させて位置決め部材2に重ねられる。これにより、位置決め部材2とキャリアボード10は、第1の孔2bと基準孔10bに挿通した挿通部3bにより自由な移動が拘束されて相対位置が確定される。 【0014】 図2(b)において、位置決めピン4は、基部4aと、基部3aの上部に設けられた挿通部4bとからなり、挿通部4bはバネ4cにより上方に付勢された状態で基部4aに支持されており、基部4aの上部で上下動可能に構成されている。位置決めピン4は、位置決め部材2の第2の孔2cに相対する位置に配置され、第2の孔2cに挿通部4bを挿通し、基部4aで位置決め部材2を下方から支持する。FPC20は、位置決め孔20cを押圧面2a側に突出した挿通部4bに嵌合させて押圧面2a上に重ねられる。この状態において、第2の孔2cおよび位置決め孔20cに挿通された挿通部4bがFPC20の上方に突出した姿勢に付勢されるようにバネ4cの特性が調整されている。これにより、FPC20と位置決め部材2は、第2の孔2cと位置決め孔20cに挿通した挿通部4bにより自由な移動が拘束されて相対位置が確定される。 【0015】 図2(c)において、位置決め部材2に重ねられたキャリアボード10の固着面10aは、押圧面2a側に突出した挿通部4bをバネ4cによる上方への付勢力に抗して下方に押し下げ、位置決め部材2の押圧面2aに重ねられたFPC20に接触する。キャリアボード10を押し下げると、固着面10aに接触したFPC20は、下方の位置決め部材2に対して押圧されるが、位置決め部材2は基部3a、4aにより下方に移動しないように支持されているので、反作用として押圧面2aにより上方の固着面10aに押圧された状態となる。固着面10aには予め粘着材が施されており、固着面10aに押圧されたFPC20が固着箇所10cに固着するようになっている。なお、図1において、FPC20の下方にあたる位置にスペーサ6を配置し、位置決め部材2の変形が抑制されるようになっており、その結果、押圧面2aによる押圧力がFPC20に均一に働き、FPCの固着品質を向上させている。 【0016】 次に、治具1を使用してFPC20をキャリアボード10に固着する方法について説明する。図3(a)において、ピン配置部材5の上面に基準ピン3と位置決めピン4、スペーサ6を所定の位置に配置する。この所定の位置は、上述したように位置決め部材の第1の孔2bおよび第2の孔2cの位置に対応している。図3(b)において、位置決め部材2の押圧面2aを上向きにし、第1の孔2b、第2の孔2cをそれぞれ基準ピン3の挿通部3b、位置決めピン4の挿通部4bに嵌合させ、位置決め部材2を基準ピン3および位置決めピン4の各基部3a、4aとスペーサ6によって支持された状態に載置する。図3(c)において、位置決め孔20cを押圧面2a側に突出した位置決めピン4の挿通部4bに嵌合させた状態でFPC20を押圧面2a上に載置する。図3(d)において、キャリアボード10の固着面10aを下向きにし、押圧面2a側に突出した基準ピン3の挿通部3bに基準孔10bを嵌合させた状態でキャリアボード10をFPC20上に載置する。この状態でキャリアボード10を押し下げると、押圧面2aにより固着面10a側に押圧されたFPC20が固着箇所20cに固着される。図3(e)において、位置決め部材2および基準ピン3、位置決めピン4からなる治具からキャリアボード10を離脱させ、固着面10aが上向きになるように反転する。以上の工程により、キャリアボード10の固着面10aにFPC20が固着される(図3(f)参照)。 【0017】 位置決めピン4の挿通部4bは上下動可能であるので、FPC20を位置決め部材2の押圧面2a上に位置決めするときには、FPC20の上方に突出する姿勢に付勢され、キ ャリアボード10の固着面10aにFPC20を押圧して固着するときには、FPC20の上方に突出しない姿勢となる。このように、姿勢変更を可能にした位置決めピン4を用いることで、キャリアボード10に位置決めピン4を挿通させるための孔を設ける必要がなくなるので、品種毎に位置決め孔20cの位置が異なるFPC20に対応した位置に孔を設けた専用のキャリアボード10を予め準備しておく必要がない。すなわち、治具1を用いてFPC20の位置決めを行うことで、位置決め部材2との相対位置関係を固定するための基準孔10bのみを設けた汎用のキャリアボード10の任意の固着箇所10cにFPC20を固着することができる。これにより、FPC20を剥離可能に固着するための特殊な粘着材が施された比較的高価なキャリアボード10が、多品種のFPC20に対応することができる汎用品として使用することができるので、FPC20の品種毎に専用品を使用していた従来の方法に比べ、コストを抑えることができ、また、複数の専用キャリアボードを保管するスペースを必要としないので、省スペースを図ることができる。 【産業上の利用可能性】 【0018】 本発明によれば、キャリアボードにフレキシブル基板に設けられた位置決め孔に相対する孔を設けることなくフレキシブル基板を正確に位置決めすることができるので、各種のフレキシブル基板に対応した専用のキャリアボードを予め準備しておく必要がない。これにより、生産コストを抑えることができ、また、複数の専用キャリアボードを保管するスペースを必要としないので、省スペースを図ることができるという利点がある。従って、生産ラインにおいてフレキシブル基板を扱う分野に有用である。 【図面の簡単な説明】 【0019】 【図1】本発明の実施の形態のフレキシブル基板固着用治具の構成を示す斜視図 【図2】(a)本発明の実施の形態の基準ピンを示す側面図、(b)(c)本発明の実施の形態の位置決めピンを示す側面図 【図3】本発明の実施の形態のフレキシブル基板固着用治具を使用してフレキシブル基板をキャリアボードに固着する方法を示す説明図 【符号の説明】 【0020】 1 治具 2 位置決め部材 2a 押圧面 2b 第1の孔 2c 第2の孔 3 基準ピン 4 位置決めピン 4c バネ 10 キャリアボード 10a 固着面 10b 基準孔 10c 固着箇所 20 FPC 20c 位置決め孔
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| 【出願人】 |
【識別番号】000005821 【氏名又は名称】松下電器産業株式会社
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| 【出願日】 |
平成18年6月26日(2006.6.26) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100097445 【弁理士】 【氏名又は名称】岩橋 文雄
【識別番号】100109667 【弁理士】 【氏名又は名称】内藤 浩樹
【識別番号】100109151 【弁理士】 【氏名又は名称】永野 大介
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| 【公開番号】 |
特開2008−4859(P2008−4859A) |
| 【公開日】 |
平成20年1月10日(2008.1.10) |
| 【出願番号】 |
特願2006−174846(P2006−174846) |
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