| 【発明の名称】 |
表面実装装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】東 盛夫
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| 【要約】 |
【課題】ノズルが装着されているヘッドに対してXY座標のずれだけでなく、XY平面上の傾斜角度のずれをも補正することができる表面実装装置を提供する。
【構成】ヘッド12を平面方向に移動させ、該ヘッド12を装着されている保持部に保持された部品を、位置決めされている基板上に実装する表面実装装置において、前記ヘッド12が到達可能な装置上に、複数のマークを設置し、前記ヘッドに搭載されている画像認識手段40R、40Lにより、前記複数のマークを同時に撮像し、撮像された複数のマークに基づいて、該ヘッド12の撮像時の状態を補正する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 ヘッドを平面方向に移動させ、該ヘッドに装着されている保持手段に保持された部品を、所定位置の基板上に実装する表面実装装置において、 前記ヘッドが到達可能な装置上に設置された複数のマークと、 前記ヘッドに固定されている画像認識手段と、 該画像認識手段により前記複数のマークを同時に撮像し、撮像された複数のマークに基づいて、撮像時の前記ヘッドの位置を補正する補正手段と、を備えていることを特徴とする表面実装装置。 【請求項2】 前記画像認識手段が複数あり、各画像認識手段が前記複数のマークのいずれかをそれぞれ撮像可能な位置関係で、前記ヘッドに固定されていることを特徴とする請求項1に記載の表面実装装置。 【請求項3】 ヘッドを平面方向に移動させ、該ヘッドに装着されている保持手段に保持された部品を、所定位置の基板上に実装する表面実装装置において、 前記ヘッドに設置された複数のマークと、 前記ヘッドが到達可能な装置上に固定されている画像認識手段と、 該画像認識手段により前記複数のマークを撮像し、撮像された複数のマークに基づいて、撮像時の前記ヘッドの位置を補正する補正手段と、を備えていることを特徴とする表面実装装置。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、表面実装装置、特に吸着ノズル等の保持手段に保持された部品を基板上に実装する際の実装精度の向上に適用して好適な表面実装装置に関する。 【背景技術】 【0002】 一般に、電子部品を配線基板に実装する際には、いわゆる表面実装装置が用いられている。 【0003】 このような表面実装装置は、その概要を図1に示すように、部品を吸着保持するノズル10が装着されたヘッド12と、該ヘッド12をX方向に移動させるX軸フレーム14と、該ヘッド12をX軸フレーム14と共にY方向へ移動させるY軸フレーム16とを備えている。 【0004】 この表面実装装置では、ヘッド12をX軸フレーム14、Y軸フレーム16により平面方向に移動させ、ノズル10を部品供給装置18により所定位置に供給されている部品上に一致させた後、該ノズル10を下降させ、先端部を負圧にして該部品を吸着する。その後、基板搬送装置20により搬送され、位置決めされている基板S上の目標位置に、上記ノズル10をヘッド12と共に移動させ、吸着されている部品を実装する。 【0005】 上記のようにノズル10に吸着された部品を、基板S上の目標位置に正確に実装するためには、ノズル10に吸着されている部品の吸着位置ずれも問題になる。そのため、装置上の所定位置に設置されている部品認識装置(カメラ)30の視野上方にノズルを移動させ、該ノズルの下端に吸着されている部品を撮像する画像認識によりノズル中心からの部品の位置ずれ量を算出し、そのずれ量を補正した後に、基板上に実装することが行なわれている。 【0006】 このノズル10の移動と位置決めは、ヘッド12をX軸フレーム14及びY軸フレーム16のXY駆動機構により移動させる際の、エンコーダ出力や、各フレーム14、16に平行に配設されているリニアスケールの計測等に基づいて行なわれるが、上述した部品認識装置30による部品の画像認識は、これらXY駆動機構により移動され、位置決めされるヘッド12と部品認識装置30との位置関係が正確に再現されることが前提となる。 【0007】 しかしながら、この前提が常に満たされるとは限らないので、その対策としてヘッド12にずれ補正用のマークを設置し、該マークを例えばノズル10と共に前記部品認識装置30により撮像することにより、撮像されているマークの基準位置からのずれによりヘッド12のずれを補正することが考えられる。 【0008】 又、特許文献1には、部品認識装置30の近傍に基準マークを設置し、該マークをヘッド12に固定されている基板認識カメラ40により撮像することにより、部品実装位置を補正する技術が開示されている。 【0009】 【特許文献1】特開2004−186308号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0010】 しかしながら、例えば前記特許文献1の図1に示されるように、ヘッドに固定されている基板認識カメラにより基準マークを撮像して求まるマークのずれ量から、ヘッドのずれを補正して部品実装位置を補正しようとする場合、マークが1つであるためXY座標の座標位置ずれしか補正できないという問題があった。この問題は、ヘッドにマークを設置する場合も同様である。 【0011】 本発明は、前記従来の問題点を解決するべくなされたもので、ノズルが装着されているヘッドに対してXY座標系であれば、座標位置ずれだけでなく、XY平面上の傾斜角度に関する傾斜位置ずれをも正確に補正することができる表面実装装置を提供することを課題とする。 【課題を解決するための手段】 【0012】 請求項1の発明は、ヘッドを平面方向に移動させ、該ヘッドに装着されている保持手段に保持された部品を、所定位置の基板上に実装する表面実装装置において、前記ヘッドが到達可能な装置上に設置された複数のマークと、前記ヘッドに固定されている画像認識手段と、該画像認識手段により前記複数のマークを同時に撮像し、撮像された複数のマークに基づいて、撮像時の前記ヘッドの位置を補正する補正手段と、を備えていることにより、前記課題を解決したものである。 【0013】 本発明は、又、前記画像認識手段が複数あり、各画像認識手段が前記複数のマークのいずれかをそれぞれ撮像可能な位置関係で、前記ヘッドに固定されているようにしてもよい。 【0014】 請求項3の発明は、又、ヘッドを平面方向に移動させ、該ヘッドに装着されている保持手段に保持された部品を、所定位置の基板上に実装する表面実装装置において、前記ヘッドに設置された複数のマークと、前記ヘッドが到達可能な装置上に固定されている画像認識手段と、該画像認識手段により前記複数のマークを撮像し、撮像された複数のマークに基づいて、撮像時の前記ヘッドの位置を補正する補正手段と、を備えていることにより、同様に前記課題を解決したものである。 【発明の効果】 【0015】 請求項1の発明によれば、ヘッドが到達可能な装置上に複数のマークを設置し、該複数のマークをヘッドに固定されている画像認識手段により同時に撮像し、撮像された複数のマークを基に画像処理により補正できるようにしたことにより、該ヘッドを座標位置だけでなく、平面方向における傾斜位置のずれをも補正することができるようになるため、基板への部品の実装精度を大幅に向上することができる。 【0016】 請求項3の発明によれば、ヘッドに複数のマークを設置し、該複数のマークをヘッドが到達可能な装置上に固定されている画像認識手段により同時に撮像し、撮像された複数のマークを基に画像処理により補正できるようにしたことにより、同様に該ヘッドを座標位置だけでなく、平面方向における傾斜位置のずれをも補正することができるようになるため、基板への部品の実装精度を大幅に向上することができる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0017】 以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。 【0018】 図2は、本発明に係る第1実施形態の表面実装装置の概要を示す平面図、図3は該表面実装装置の制御系の概要を示すブロック図である。 【0019】 この表面実装装置は、前記図1に示したものと同様であるので、同一部分については同一符号を使用し、その説明は省略する。 【0020】 本実施形態の表面実装装置では、全体を制御する図3に示す制御装置50によりヘッド12が、X軸フレーム14と共に、Y軸フレーム16に案内移動されることにより、平面方向に移動され、XY座標の任意位置に位置決め可能になっている。 【0021】 又、ヘッド12にはL1〜L5で示す第1〜第5の5つの吸着ノズル(保持手段)が装着されており、X軸フレーム14及びY軸フレーム16(XYロボット)によりヘッド12を移動させ、各ノズルに吸着保持された部品(図示せず)を、所定位置の部品認識装置(画像認識手段)30の視野上方に一致させた後に撮像し、撮像された画像に基づいて該部品の位置認識(ノズル中心からの吸着位置ずれの補正)が行なわれる。 【0022】 又、本実施形態では、この部品認識装置30の近傍(ヘッド12が到達可能な装置上)に、複数のマークが設置されている。具体的には、部品認識装置30を間に、同一の順序で配列された5つずつのマークからなる左マーク群と右マーク群が配置されている。 【0023】 又、本実施形態では、第1〜第5ノズルL1〜L5を挟んだヘッド12の左右端位置に、画像認識手段としての左カメラ40Lと右カメラ40Rが固定されている。これら両カメラ40L、40Rは、後に詳述するように、前記部品認識装置30に任意のノズルを一致させた場合に、前記左右マーク群の中の該ノズルに対応するマークをそれぞれ撮像できる位置関係に固定されている。 【0024】 図4には、前記部品認識装置(カメラ)30及びその左右にそれぞれ配置されているNo.1〜No.5までの左右のマーク群と、前記ヘッド12に装着されているNo.1〜No.5のノズルL1〜L5及びその両端に固定されている左右のマーク認識用カメラ40L、40Rとの関係を拡大して示す。 【0025】 この図に示されるように、左右の各マーク群におけるNo.1〜No.5マークの配置は、対応しているNo.1〜No.5ノズルL1〜L5の配置と逆の関係になっている。 【0026】 従って、ヘッド12を移動させ、図5(A)に示すように画像認識装置30の視野に、ヘッド12上の左端に位置するNo.1ノズルL1の先端を一致させると、該ヘッド12の左右カメラ40L、40Rにはそれぞれ左右マーク群の右端に位置するNo.1マークが撮像されるようになっている。即ち、No.1ノズルL1に対応する2つのNo.1マークが2つのカメラ40L、40Rによりそれぞれ撮像可能になっている。 【0027】 他のノズルも同様であり、例えば画像認識装置30にNo.4ノズルL4を一致させると、同図(B)に示すように左右カメラ40L、40Rにはそれぞれ該ノズルに対応するNo.4マークが撮像されるようになっている。従って、この例では、No.4ノズルL4とNo.5ノズルL5の間が、他のノズル間より広くなっているため、これらノズルに対応するNo.4マークとNo.5マークの間も同様に広くなっている。 【0028】 次に、No.1ノズルL1の場合の補正演算について、図6のフローチャートに従って説明する。この演算処理は、前記図3に示した制御装置50により実行される。 【0029】 まず、No.1ノズルL1で部品を吸着し、画像認識装置30上に移動させ、図5(A)の状態にする(ステップ1、2)。この状態で部品認識装置30によりNo.1ノズルL1の部品(図示せず)を撮像する。撮像した部品画像から従来どおりに部品位置ずれ量を計測する部品認識を行なう(ステップ3a)。 【0030】 この部品認識と共に、左右のカメラ40L、40RによりそれぞれNo.1マークを撮像し、画像認識によるマークの位置ずれ量を計測する(ステップ3b、3c)。 【0031】 図7には、このようにして左右カメラ40L、40RによりNo.1マークをそれぞれ撮像した視野画像の例を示す。この例では、それぞれの視野中心からのずれ量が、左マークがX=−0.6mm、Y=+0.8mm、右マークがX=+0.7mm、Y=−0.6mmである。 【0032】 又、この実施形態では、左右カメラ間距離:250mm、左カメラとノズルL1との距離:51mmであるとすると、以下のように補正演算を行なうことができる。 【0033】 ヘッドの角度ずれ量=TAN-1((+0.8−(−0.6))/250)=0.32° ノズルL1への影響量=51×SIN(0.32°)=0.29mm 【0034】 以上の補正結果に基づいて、前記ステップ3aで計測した部品位置ずれ量を補正する計算を行ない(ステップ4)、その補正計算結果から実装(搭載)座標を補正し、ヘッド12を補正した実装座標へ移動させてノズルの吸着部品を搭載する(ステップ5)。 【0035】 以上詳述した本実施形態によれば、部品認識装置30により部品を撮像して部品認識する際、撮像時のヘッド12の位置ずれ量を、該ヘッド12のXY平面における傾斜角度のずれ(傾斜位置ずれ)をも考慮して補正することができるため、部品を極めて高精度に実装することが可能となる。 【0036】 図8には、本発明に係る第2実施形態による部品認識装置30により、部品Pを撮像した画像の一例を示す。 【0037】 この画像Gは、ヘッド12を下方から撮像した視野画像であり、ノズル10に吸着されている部品Pを画像認識する際に、同時に複数のマークM1、M2が撮像されているイメージを示している。 【0038】 このようにヘッド12の所定位置に複数のマークを設置し、これらマークを同時に撮像することにより、第1実施形態の場合と同様に該ヘッド12の傾斜位置ずれをも正確に補正することができる。 【0039】 なお、前記実施形態では、ノズルに吸着された部品をエリアセンサカメラからなる部品認識装置30により撮像する場合を説明したが、これに限定されず、図9に示すようにラインセンサカメラ30Aを使用し、該カメラ30Aのスキャン方向に対して直交する方向にヘッド12に装着されているノズル10を移動させ、複数のノズルに吸着された部品(図示せず)を連続して認識する場合にも同様に適用可能である。 【0040】 その際、複数のマークを装置上に設置し、これらマークをヘッド側のカメラで撮像する場合には、該ヘッドにもラインセンサカメラを設置し、ヘッド移動中にマークを撮像する必要がある。 【0041】 又、マークを撮像する画像認識手段としては、既存の部品認識装置30や基板認識装置40を利用する場合に限らず、新たに追加してもよいことはいうまでもない。 【図面の簡単な説明】 【0042】 【図1】表面実装装置の概要を示す平面図 【図2】本発明に係る第1実施形態の表面実装装置の特徴を示す平面図 【図3】本実施形態の表面実装装置の制御系の概要を示すブロック図 【図4】本実施形態における部品認識装置及びマークと、ノズル及びマーク認識用カメラの関係を示す説明図 【図5】本実施形態において部品認識装置によりノズルを撮像している例を示す説明図 【図6】本実施形態の作用を示すフローチャート 【図7】本実施形態におけるマークの撮像結果の一例を示す説明図 【図8】ヘッドに複数のマークを設置した場合のマーク認識画像を示す説明図 【図9】部品認識装置にラインセンサカメラを使用する場合のノズルの移動方向を示す説明図 【符号の説明】 【0043】 10…ノズル 12…ヘッド 14…X軸フレーム 16…Y軸フレーム 18…部品供給装置 20…基板搬送装置 30…部品認識装置(カメラ) 40…基板認識装置(カメラ) 40R…マーク認識用右カメラ 40L…マーク認識用左カメラ
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| 【出願人】 |
【識別番号】000003399 【氏名又は名称】JUKI株式会社
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| 【出願日】 |
平成18年6月21日(2006.6.21) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100080458 【弁理士】 【氏名又は名称】高矢 諭
【識別番号】100076129 【弁理士】 【氏名又は名称】松山 圭佑
【識別番号】100089015 【弁理士】 【氏名又は名称】牧野 剛博
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| 【公開番号】 |
特開2008−4657(P2008−4657A) |
| 【公開日】 |
平成20年1月10日(2008.1.10) |
| 【出願番号】 |
特願2006−170931(P2006−170931) |
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