| 【発明の名称】 |
照明制御用リモコンシステムおよびリモコン装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】三木 光範
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| 【要約】 |
【課題】貸し出しの管理が不要なほど簡単なリモコン装置により、部屋の照明の制御を行うことを可能にすること。
【構成】使用者の操作に基づき、可聴音または超音波よりなり所定の周波数成分を有する音波情報を発生するリモコン装置と、前記音波情報の周波数成分の有無と振幅レベルを検出し、前記所定の周波数成分が所定の振幅レベルを越えている場合に、光源の発光光度を指示する照明制御情報を変更して出力するリモコン受信部と、前記照明制御情報に基づき、光源の発光光度を制御する照明制御部と、前記照明制御部により発光光度を変化させる光源とを具備した照明制御用リモコンシステムにより、簡単なリモコン装置が実現でき、特別の貸し出し管理が不要になる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 可聴音または超音波より成り、かつ、所定の周波数成分を有する音波情報を発生するリモコン装置と、 発光光度を変化させることができる光源と、 前記音波情報を受信し、前記所定の周波数成分と振幅レベルを検出し、前記所定の周波数成分が所定の振幅レベルを越えている場合に、光源の発光光度を指示する情報である照明制御情報を変更して出力するリモコン受信部と、 前記照明制御情報に基づき、前記光源の発光光度を制御する照明制御部と を具備した照明制御用リモコンシステム。 【請求項2】 可聴音または超音波より成り、かつ、所定の周波数成分を有する音波情報を発生するリモコン装置と、 前記音波情報を受信し、前記所定の周波数成分と振幅レベルを検出し、前記所定の周波数成分が所定の振幅レベルを越えている場合に、光源の発光光度を指示する情報である照明制御情報を変更して出力するリモコン受信部と、 を具備した照明制御用リモコンシステム。 【請求項3】 前記リモコン受信部は、 前記音波情報の受信時間間隔がΔTb以上の場合に、前記照明制御情報が指示する発光光度を低減または増加の何れか一方に変更し、前記受信時間間隔がΔTa以下の場合に、前記照明制御情報が指示する発光光度を前記低減または増加の他方に変更し、かつ、ΔTa=ΔTbまたはΔTa<ΔTbとした請求項1または請求項2記載の照明制御用リモコンシステム。 【請求項4】 前記リモコン受信部は、 前記音波情報の受信時間間隔がΔTb以上の場合に、前記照明制御情報が指示する発光光度を1ステップ低減または増加の何れか一方に変更し、前記受信時間間隔がΔTa以下の場合に、前記照明制御情報が指示する発光光度を前記1ステップ低減または増加の他方に変更し、ΔTa=ΔTbまたはΔTa<ΔTbとした請求項1または請求項2記載の照明制御用リモコンシステム。 【請求項5】 前記リモコン受信部は、 所定時間Tw内に受信する前記音波情報の回数を計数し、前記回数が3通りの回数の内の第1の回数である場合、前記照明制御情報が指示する発光光度を低減する制御を行い、前記回数が3通りの内の第2の回数である場合、前記照明制御情報が指示する発光光度を増加する制御を行い、前記回数が3通りの内の第3の回数である場合、前記照明制御情報が指示する発光光度を維持する制御を行う請求項1または請求項2記載の照明制御用リモコンシステム。 【請求項6】 前記リモコン受信部は、 所定時間Tw内に受信する前記音波情報の回数を計数し、前記回数が3通りの回数の内の第1の回数である場合、前記照明制御情報が指示する発光光度を持続的に低減する制御を行い、前記回数が3通りの内の第2の回数である場合、前記照明制御情報が指示する発光光度を持続的に増加する制御を行い、前記回数が3通りの内の第3の回数である場合、前記照明制御情報が指示する発光光度を維持する制御を行う請求項1または請求項2記載の照明制御用リモコンシステム。 【請求項7】 前記リモコン装置が発生する前記音波情報は、 第1の周波数成分を含む第1の音波情報または第2の周波数成分を含む第2の音波情報の何れかであって、 前記リモコン受信部は、 前記第1の音波情報を受信すると、前記照明制御情報が指示する発光光度を低減する制御を行い、前記第2の音波情報を受信すると、前記照明制御情報が指示する発光光度を増加する制御を行う請求項1または請求項2記載の照明制御用リモコンシステム。 【請求項8】 前記リモコン装置が発生する前記音波情報は、 第1の周波数成分を含む第1の音波情報または第2の周波数成分を含む第2の音波情報の何れかであって、 前記リモコン受信部は、 前記第1の音波情報を受信すると、前記照明制御情報が指示する発光光度を1ステップ低減する制御を行い、前記第2の音波情報を受信すると、前記照明制御情報が指示する発光光度を1ステップ増加する制御を行う請求項1または請求項2記載の照明制御用リモコンシステム。 【請求項9】 前記リモコン装置は、 スイッチ、発振回路、電池、および、スピーカを具備し、前記スイッチ、前記発振回路、前記電池、および、前記スピーカを薄い形状とし、カード表面またはカード内部に収納したカード状のリモコン装置であって、前記スイッチを押すことにより前記発振回路が前記スピーカに前記音波情報を発生させる請求項1または請求項2記載の照明制御用リモコンシステム。 【請求項10】 前記リモコン装置は、 圧電発電回路、発振回路、および、スピーカを具備し、前記圧電発電回路、前記発振回路、および、前記スピーカを薄い形状として、カード表面またはカード内部に収納し、前記圧電発電回路に与える機械的ひずみによって発生する電圧により前記発振回路が前記スピーカに前記音波情報を発生させる、カード状のリモコン装置である請求項1または請求項2記載の照明制御用リモコンシステム。 【請求項11】 前記リモコン装置は、 2つのスイッチ、発振回路、電池、および、スピーカを具備し、前記スイッチ、前記発振回路、前記電池、および、前記スピーカを薄い形状とし、カード表面またはカード内部に収納したカード状のリモコン装置であって、前記スイッチを押すことにより前記発振回路が前記スピーカに前記音波情報を発生させ、前記2つのスイッチの何れを押すかにより、発生する音波情報の周波数成分が異なるようにした請求項7または請求項8記載の照明制御用リモコンシステム。 【請求項12】 前記リモコン装置は、 2つの圧電発電回路、発振回路、および、スピーカを具備し、前記圧電発電回路、前記発振回路、および、前記スピーカを薄い形状とし、カード表面またはカード内部に収納したカード状のリモコン装置であって、前記圧電発電回路を押して機械的ひずみを与えることにより前記発振回路が前記スピーカに前記音波情報を発生させ、前記2つの圧電発電回路の何れを押すかにより、発生する音波情報の周波数成分が異なるようにした請求項7または請求項8記載の照明制御用リモコンシステム。 【請求項13】 前記リモコン装置は、 押圧力による変形、または、打撃、または、吹奏により前記音波情報を発生することを特徴とする請求項1または請求項2記載の照明制御用リモコンシステム。 【請求項14】 前記リモコン装置は、 押圧力による変形、または、打撃、または、吹奏により前記音波情報を発生することを特徴とし、部屋の壁または演台上に設置することを特徴とする請求項1または請求項2記載の照明制御用リモコンシステム。 【請求項15】 前記請求項1から請求項14いずれか記載の照明制御用リモコンシステムを構成するリモコン装置。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、照明制御用リモコンシステムおよびリモコン装置に関し、特に、簡単なリモコン装置により簡単な操作で部屋の照明を制御することができる照明制御用リモコンシステムおよびリモコン装置に関する。 【背景技術】 【0002】 従来、リモコン装置としては、テレビ゛やビデオ用のリモコン装置に代表されるように、種々の操作指令を符号列信号で変調した赤外線光信号として送信し、符号列信号を復調して指令内容を解読し、テレビなどの機器の操作を行うものが知られている。また、ICカードをリモコンとして使用するシステムが知られている(例えば特許文献1、特許文献2参照)。しかし、これら先行技術によるリモコン方式は、特許文献1のように、種々の指令を符号列信号として送信する複雑な方式である。 【特許文献1】特開平2002−140668号公報(第1頁、図1等) 【特許文献2】特開平7−158944号公報(第1頁、図1等) 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0003】 しかしながら、上記従来技術によるリモコン装置は、複雑で高価であり、会議室などの照明制御のように、不特定多数の人が使用する部屋の場合、リモコン装置の貸し出し、返却などの管理を確実に行っても、紛失などが頻繁に発生するという問題があった。 【0004】 本発明は、会議室、ホールなどの照明器具が設置された場所で手軽に使用でき、リモコン装置が紛失しても問題が発生しないほど簡便で、安価な照明制御用リモコンシステムおよびリモコン装置を提供することを目的とする。 【課題を解決するための手段】 【0005】 上記の課題を解決するために、本発明の照明制御用リモコンシステムおよびリモコン装置は、以下のような構成および手順を採用する。 (1)使用者の操作に基づき、可聴音または超音波よりなり所定の周波数成分を有する音波情報を発生するリモコン装置と、前記音波情報の周波数成分の有無と振幅レベルを検出し、前記所定の周波数成分が所定の振幅レベルを越えている場合に、光源の発光光度を指示する情報である照明制御情報を変更して出力するリモコン受信部と、前記照明制御情報に基づき、光源の発光光度を制御する照明制御部と、前記照明制御部により発光光度を変化させる光源と、を具備した照明制御用リモコンシステム、である。 【0006】 本発明の照明制御用リモコンシステムおよびリモコン装置は、構成が簡単であるため故障の心配が少なく、安価に製造でき、また、使用方法が簡単であり、紛失しても問題が発生しないほど簡便で、貸し出しの管理の必要がなくなる。 (2)使用者の操作に基づき、可聴音または超音波よりなり所定の周波数成分を有する音波情報を発生するリモコン装置と、前記音波情報の周波数成分の有無と振幅レベルを検出し、前記所定の周波数成分が所定の振幅レベルを越えている場合に、光源の発光光度を指示する情報である照明制御情報を変更するリモコン受信部と、を具備した照明制御用リモコンシステム、である。 【0007】 本発明の照明制御用リモコンシステムおよびリモコン装置は、構成が簡単であるため故障の心配が少なく、安価に製造でき、また、使用方法が簡単であり、紛失しても問題が発生しないほど簡便で、貸し出しの管理の必要がなくなる。 (3)前記リモコン受信部は、前記音波情報の受信時間間隔がΔTb以上の場合に、前記照明制御情報が指示する発光光度を低減または増加の何れか一方に制御し、前記受信時間間隔がΔTa以下の場合に、前記照明制御情報が指示する発光光度を前記低減または増加の他方に制御を行い、かつ、ΔTa=ΔTbまたはΔTa<ΔTbとした照明制御用リモコンシステム、である。発光光度の低減または増加は1ステップの適当な値でよい。 【0008】 本発明の照明制御用リモコンシステムおよびリモコン装置は、構成が簡単であるため故障の心配が少なく、安価に製造でき、また、使用方法が簡単である。 (4)前記リモコン受信部は、所定時間Tw内に受信する前記音波情報の回数を計数し、前記回数が3通りの内の第1の回数である場合、前記照明制御情報が指示する発光光度を低減する制御を行い、前記回数が3通りの内の第2の回数である場合、前記照明制御情報が指示する発光光度を増加する制御を行い、前記回数が3通りの内の第3の回数である場合、前記照明制御情報が指示する発光光度を維持する制御を行う照明制御用リモコンシステム、である。発光光度の低減、増加の制御は、所定の速度で持続的に行えば良い。 【0009】 本発明の照明制御用リモコンシステムおよびリモコン装置は、構成が簡単であるため故障の心配が少なく、安価に製造でき、また、使用方法が簡単である。 (5)前記リモコン装置が発生する前記音波情報は、第1の周波数成分を含む第1の音波情報または第2の周波数成分を含む第2の音波情報の何れかであり、前記リモコン受信部は、前記第1の音波情報を受信すると、前記照明制御情報が指示する発光光度を低減する制御を行い、前記第2の音波情報を受信すると、前記照明制御情報が指示する発光光度を増加する制御を行う照明制御用リモコンシステム、である。発光光度の低減または増加は1ステップの適当な値でよい。 【0010】 本発明の照明制御用リモコンシステムおよびリモコン装置は、構成が簡単であるため故障の心配が少なく、安価に製造でき、また、使用方法が簡単である。 (6)前記リモコン装置は、スイッチ、発振回路、電池、および、スピーカを具備し、前記スイッチ、前記発振回路、前記電池、および、前記スピーカを薄い形状とし、カード表面またはカード内部に収納したカード状のリモコン装置であって、前記スイッチを押すことにより前記発振回路が前記スピーカに前記音波情報を発生させる照明制御用リモコンシステム、である。 【0011】 本発明の照明制御用リモコンシステムおよびリモコン装置は、構成が簡単であるため故障の心配が少なく、安価に製造でき、また、使用方法が簡単である。 (7)前記リモコン装置は、圧電発電回路、発振回路、および、スピーカを具備し、前記圧電発電回路、前記発振回路、および、前記スピーカを薄い形状として、カード表面またはカード内部に収納し、前記圧電発電回路を曲げることにより発生する電圧により前記発振回路が前記スピーカに前記音波情報を発生させる、カード状のリモコン装置である照明制御用リモコンシステム、である。 【0012】 本発明の照明制御用リモコンシステムおよびリモコン装置は、構成が簡単であるため故障の心配が少なく、安価に製造でき、また、使用方法が簡単である。 (8)前記リモコン装置は、2つのスイッチ、発振回路、電池、および、スピーカを具備し、前記スイッチ、前記発振回路、前記電池、および、前記スピーカを薄い形状とし、カード表面またはカード内部に収納したカード状のリモコン装置であって、前記スイッチを押すことにより前記発振回路が前記スピーカに前記音波情報を発生させ、前記2つのスイッチの何れを押すかにより、発生する音波情報の周波数成分が異なるようにした照明制御用リモコンシステム、である。 【0013】 本発明の照明制御用リモコンシステムおよびリモコン装置は、構成が簡単であるため故障の心配が少なく、安価に製造でき、また、使用方法が簡単である。 (9)前記リモコン装置は、押圧力による変形、打撃、または、吹奏によりにより前記音波情報を発生することを特徴とする照明制御用リモコンシステム、である。 【0014】 本発明の照明制御用リモコンシステムおよびリモコン装置は、構成が簡単であるため故障の心配が少なく、安価に製造でき、また、使用方法が簡単である。 (10)前記リモコン装置は、押圧力による変形、打撃、または、吹奏によりにより前記音波情報を発生することを特徴とし、部屋の壁または演台上に設置することを特徴とする照明制御用リモコンシステム、である。 【0015】 本発明の照明制御用リモコンシステムおよびリモコン装置は、構成が簡単であるため故障の心配が少なく、安価に製造でき、また、使用方法が簡単であり、紛失の懸念がないので、貸し出し管理が不要である。 【発明の効果】 【0016】 以上のように、本発明における照明制御用リモコンシステムおよびリモコン装置によれば、リモコン装置の構成が簡単で、安価であるため、紛失などを気にすることなく、貸し出し、貸与、使用が可能になる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0017】 本発明の照明制御用リモコンシステムおよびリモコン装置の実施形態について図面を参照して説明する。なお、実施の形態において同じ符号を付した構成要素が同様の動作を行う場合には、再度の説明を省略する場合がある。 (実施の形態1) 【0018】 図1に、本発明の実施の形態1の照明制御用リモコンシステムの構成ブロック図を示す。本発明の照明制御用リモコンシステムは、リモコン装置1、リモコン受信部2、照明制御部3および光源4を具備する。 【0019】 リモコン装置1は、照明制御を行う人が操作すると後述する可聴音波や超音波信号より成る音波情報を発生する。リモコン受信部2は、音波情報を受信し、後述する手順に従って、音波情報が指示するリモコンの制御内容を解読し、照明制御情報を生成して照明制御部3に供給する。照明制御部3は、リモコン受信部2から供給された照明制御情報に従って、光源4の発光光度を設定制御する。光源4は、1個でも、部屋の天井に設置された複数個の蛍光灯などの光源でもよい。 【0020】 リモコン装置1は、例えば、図2のように薄膜スイッチ11、発振回路12、セラミックスピーカ13、および、電池14を具備する。電池14の電源電圧は、薄膜スイッチ11と発振回路12に供給されている。照明制御を行う人、すなわち、使用者が薄膜スイッチ11を押すと、薄膜スイッチ11から発振回路12にトリガ信号が供給される。発振回路12は、トリガ信号を受け取ると、所定の周波数、周波数fs(kHz)、時間長Ts(ms)のリモコン信号を発振し、セラミックスピーカ13に供給する。一例として、周波数fs(kHz)は3kHz、時間長Ts(ms)は100msとする。セラミックスピーカ13は、リモコン信号を受け取るとリモコン音波信号に変換して放音する。以下、この音信号を音波情報と呼ぶことにする。薄膜スイッチ11、電池14、セラミックスピーカ13は厚さの薄い薄膜形状で作り、発振回路12と共に紙などに漉き込んで、例えば、カード形状にする。 【0021】 図3は、リモコン受信部2の構成の一例のブロック図である。図3において、リモコン受信部2は、マイクロフォン20、周波数抽出回路21、検波回路22、立上がり検出回路23、クロック回路24、計数回路25、レジスタ26、定数発生回路27、比較回路28、および、照明制御情報生成回路29を具備する。マイクロフォン20は音波を受音して電気信号に変換し、その出力信号を周波数抽出回路21に供給する。周波数抽出回路21は、f=3kHzの周波数成分を抽出するフィルタ回路である。検波回路22は、周波数抽出回路21の出力信号を両波整流し、包絡線信号を立上がり検出回路23に供給する。立上がり検出回路23は、微分回路やシュミットトリガ回路で構成され、包絡線信号が所定電圧以上に上昇した場合に、パルス信号Pを出力する。パルス信号Pは、計数回路25とレジスタ26に供給される。計数回路25は、クロック回路24から供給されるクロック信号を計数している。また、計数回路25は、立上がり検出回路23からパルス信号Pを受け取ると、その時点の計数値ΔTをレジスタ26に転送した後、計数値をリセットして0とし、新たに計数を開始する。レジスタ26は、パルス信号Pを受け取ると、計数回路25から計数値ΔTを受け取り格納する。レジスタ26には前回の計数値ΔTが格納される。定数発生回路27は、所定の定数値TaとTbを発生させる。定数値Ta=1.5秒、定数値Tb=5秒とする。比較回路28は、定数発生回路27の定数値TaとTbとレジスタ26の計数値ΔTを比較し、比較結果を照明制御情報生成回路29に供給して、照明制御情報を生成させる。クロック回路24が100Hzのクロック信号を生成する場合、ΔTが15の場合、1.5秒に相当し、ΔT=50の場合、5秒に相当する。 【0022】 照明制御情報は、光源4の発光光度、例えば、カンデラ値を制御する情報で、照明制御部3に供給される。照明制御部3は、光源4が蛍光灯の場合、その発光時間率を0%から100%の間で変化させることができるインバータ回路などでよい。照明制御情報は、カンデラ値を表すデジタル値情報、0%から100%の%を表す数値情報、あるいは、符号情報などである。照明制御情報の形態は、照明制御部3の回路に合わせたものとすればよい。 【0023】 比較回路28は、ΔTと定数値TaとTbの比較処理を行う。Tb<ΔTの場合、比較回路28は、減光指令情報を照明制御情報生成回路29に供給する。照明制御情報生成回路29は、光度情報のカンデラ値をΔCカンデラ低減した照明制御情報を出力する。ΔT<Taの場合、比較回路28は、増光指令情報を照明制御情報生成回路29に供給する。照明制御情報生成回路29は、光度情報のカンデラ値をΔCカンデラ増加した照明制御情報を出力する。 【0024】 本実施の形態では、リモコン装置1が発生する音波情報の発生する時間間隔の大小、従って、リモコン受信部2が音波情報を受信する受信時間間隔により、光源4の発光光度を1ステップ増光、あるいは減光する制御を行う。図4は、リモコン装置1が発生する音波情報と立上がり検出回路23が発生するパルス信号Pの時間関係を説明する図である。減光制御を行う場合、図4(A)のように、時間間隔をあけてリモコン装置1の薄膜スイッチ11を押して音波情報を発生させる。最初に音波情報S1を発生させる場合、前回の発生から時間ΔT1経っているものとする。音波情報S1の発生により、立上がり検出回路23がパルス信号P1を発生させる。比較回路28は、上記のように、ΔT1と定数値TaとTbの比較処理を行う。ΔT1が5秒以上の場合、照明制御情報は、ΔCカンデラ分減少する。次に、5秒以上待ってリモコン装置1の薄膜スイッチ11を押すと、図4(A)の音波情報S2が発生し、立上がりが検出され、立上がり検出回路23はパルス信号P2を発生する。レジスタ26における計数値ΔT2は、5秒以上であるので、照明制御情報は、更にΔCカンデラ分減少する。このように、5秒以上の時間間隔をあけて薄膜スイッチ11を押すと、薄膜スイッチ11を押すたびに、照明制御部3は、光源4の発光光度をΔCカンデラずつ小さくできる。 【0025】 光源4の発光光度を増加させるには、図4(B)のように、薄膜スイッチ11を短時間間隔で押さえる。図4(B)において、時間間隔ΔT1後に薄膜スイッチ11を押えると、音波情報S1の発生により立上がり検出回路23がパルス信号P1を発生させる。比較回路28は、上記のように、ΔT1と定数値TaとTbの比較処理を行う。まず、ΔT1は5秒以上であるので、照明制御情報は、一旦ΔCカンデラ分減少する。次に、1.5秒以内にリモコン装置1の薄膜スイッチ11を押すと、図4(B)の音波情報S2が発生し、立上がりが検出され、立上がり検出回路23からパルス信号P2が発生する。レジスタ26における計数値ΔT2は、1.5秒以下であるので、照明制御情報はΔCカンデラ分増加する。以降、1.5秒以内の時間間隔で薄膜スイッチ11を押すと、押すたびに、光源4は、ΔCカンデラずつ発光光度を大きくできる。 【0026】 図5と図6は、以上のような本実施の形態の照明制御のリモコン受信部2における処理手順をフローチャートで示した図である。図5において、リモコン受信部2は、処理を開始すると(ステップS10)において、マイクロフォン20から供給されるアナログ電気信号の音波情報をAD変換してデジタルサンプル列に変換する。次に、(ステップS11)に進み、フィルタ処理、または、高速フーリエ変換処理(FFT処理)などにより、スペクトル抽出を行う。(ステップS12)において、f(kHz)成分の強度が所定値以上かどうか判定し、所定値以上の場合、立上がり検出による割り込みを発生させて、(ステップS10)に戻る。 【0027】 図6においては、(ステップS20)において、リモコン受信部2は、立上がり検出による割込み待ちを行う。図5の(ステップS12)において立上がり検出がYesとなり割込み起動が行われると、(ステップS20)においてYesとなり、(ステップS21)に進む。(ステップS21)において、立ち上がりが検出された時刻、すなわち、音波情報の受音時刻を記憶する。受音時刻は、任意の計数タイマによる時分秒の時刻情報でも良いが、任意のソフトウェアタイマによる計数値で表現しても良い。(ステップS22)に進み、リモコン受信部2は、前回受音時刻から今回受音時刻までの時間間隔ΔTを計測する。具体的には、リモコン受信部2は、前回受音時刻Tyと今回受音時刻Txの差分ΔT=Ty−Txを算出する。次に(ステップS23)に進み、リモコン受信部2は、Tb<ΔTかどうか判定する。判定がYesの場合、(ステップS24)に進み、リモコン受信部2は、照明制御情報をΔCカンデラ分減光した値とし、(ステップS20)の割込み待ちに戻る。(ステップS23)においてNoの場合、リモコン受信部2は、(ステップS25)に進み、ΔT<Taかどうか判定し、Yesの場合(ステップS26)に進み、照明制御情報をΔCカンデラ分増光した値とし、(ステップS20)の割込み待ちに戻る。(ステップS25)においてNoの場合、リモコン受信部2は、減光、増光を行わずに(ステップS20)の割込み待ちに戻る。従って、リモコン装置1の操作時間間隔ΔTが、ΔT<TaのようにΔTが短時間の場合には、増光処理を行い、Tb<ΔTのようにΔTが相対的に長時間の場合には、減光処理を行うことになる。 【0028】 なお、上記説明では、ΔTa<ΔTbとしたが、ΔTa=ΔTbであってもよい。この場合は、使用者の薄膜スイッチ11を押さえる時間間隔がΔTa=ΔTbに近い場合、使用者が減光を指示したつもりのところ、増光を行ってしまう結果になる恐れがあるが、注意して使用すれば、照明制御は不可能ではない。 【0029】 リモコン受信部2の上記動作は、通常、MPUやメモリやレジスタ回路等、あるいは、DSP集積回路等から実現され得る。図5と図6に示したフローチャートの処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。レジスタ26や受音時刻の記憶には、不揮発性の記録媒体が好適であるが、揮発性の記録媒体でも実現可能である。但し、AD変換など処理の一部は、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。 【0030】 図2に示すような本発明の照明制御用リモコンシステムに使用するリモコン装置1は、安価に作ることができるので、仮に紛失しても経済的損失は大きくない。従って、リモコン装置1を貸し出し管理する手間を省くことが可能になる。上記、薄膜スイッチ11の操作方法については、カード状のリモコン装置1の表面に印刷しておけば、誰でも特段の説明なしに使用ができる。 (実施の形態2) 【0031】 実施の形態1では、図4(B)のように、増光したい場合においても、最初の音波情報S1の発生においては、1回だけ減光が行われるが、このような動作をなくした例を実施の形態2において説明する。 【0032】 図7は、本実施の形態2によるリモコン受信部2の構成ブロック図である。図3のブロック図と比較すると、レジスタ26a、レジスタ26b、および、比較回路28aが異なる。図3のブロック図と異なる部分について説明する。 【0033】 立上がり検出回路23が出力するパルス信号は、計数回路25、レジスタ26a、および、レジスタ26bに供給される。計数回路25は、クロック回路24から供給されるクロック信号を計数している。計数回路25は、立上がり検出回路23からパルス信号Pを受け取ると、その時点の計数値ΔTをレジスタ26aに転送した後、計数値をリセットして、新たに計数を開始する。レジスタ26aは、パルス信号Pを受け取ると、その記憶内容をレジスタ26bに転送し、計数回路25から計数値ΔTを受け取り格納する。レジスタ26bは、パルス信号Pを受け取ると、レジスタ26aの記憶内容をレジスタ26bに格納する。従って、計数回路25には計数中の数値が記憶されており、レジスタ26aには今回の計数値ΔTxが格納され、レジスタ26bにはさらに1回前の計数値ΔTyが格納される。計数回路25、レジスタ26a、レジスタ26bは、シフトレジスタの機能を有することになる。定数発生回路27は、所定の定数値TaとTbを発生させる。比較回路28aは、定数発生回路27の定数値TaとTbとレジスタ26a、レジスタ26bの計数値ΔTx、ΔTyとを後述するルールに基づき比較処理し、比較結果の情報を照明制御情報生成回路29に供給して、照明制御情報を生成させる。 【0034】 比較回路28aは、ΔTx、ΔTyと定数値TaとTbの比較処理を行う。比較回路28aは、比較結果がTb<ΔTxの場合、減光指令情報を照明制御情報生成回路29に供給する。照明制御情報生成回路29は、減光指令情報に従って光度情報のカンデラ値をΔCカンデラ低減した照明制御情報を出力する。比較結果がΔTx<Ta、Tb<ΔTyの場合、比較回路28aは、第2増光指令情報を照明制御情報生成回路29に供給する。照明制御情報生成回路29は、第2増光指令情報に従って光度情報のカンデラ値を2ΔCカンデラ増加した照明制御情報を出力する。比較結果がΔTx、ΔTy<Taの場合、比較回路28aは、第1増光指令情報を照明制御情報生成回路29に供給する。照明制御情報生成回路29は、第1増光指令情報に従って光度情報のカンデラ値をΔCカンデラ増加した照明制御情報を出力する。 【0035】 本実施の形態では、図4(B)における音波情報S2のように、ΔT1が5秒以上経過した後、最初に発生した音波情報S1の次に音波情報S2がΔT2=1.5秒以内に発生した場合には、発光光度を2ΔCカンデラ増光することにより、S1におけるΔCカンデラの減光を補正しつつ、増光する。その後、1.5秒以内で音波情報が連続する場合は、ΔCカンデラずつの増光を行う。 【0036】 図8は、以上のような本実施の形態の照明制御のリモコン受信部2における比較処理の処理手順をフローチャートで示した図である。なお、リモコン受信部2は、AD変換処理、フィルタ処理、または、高速フーリエ変換処理、および、立上がり検出処理として、図5に示したフローチャートに基づき、上記実施の形態と同様の手順を実行する。図8においては、(ステップS30)において、リモコン受信部2は、立上がり検出による割込み待ちを行う。(ステップS12)において立上がり検出がYesとなり、リモコン受信部2において割込み起動処理が行われると、(ステップS30)においてYesとなり、(ステップS31)に進む。(ステップS31)において、リモコン受信部2は、立ち上がりが検出された時刻、すなわち、音波情報の受音時刻を記憶する。(ステップS32)に進み、リモコン受信部2は、前回受音時刻から今回受音時刻までの時間間隔ΔTxを計測する。具体的には、リモコン受信部2は、前回受音時刻Tyと今回受音時刻Txの差分ΔTx=Ty−Txを算出する。また、リモコン受信部2は、前回計測し格納してある前回時間間隔ΔTyを読み出す。さらに、リモコン受信部2は、今回時間間隔ΔTxを前回時間間隔として記憶格納する。次に(ステップS33)に進み、リモコン受信部2は、Tb<ΔTかどうか判定する。判定がYesの場合、リモコン受信部2は(ステップS44)に進み、ΔCカンデラ減光した照明制御情報を照明制御部3に出力し(ステップS30)の割込み待ちに戻る。(ステップS33)においてNoの場合、リモコン受信部2は(ステップS35)に進み、ΔTx<Ta、Tb<ΔTyかどうか判定し、Yesの場合(ステップS36)に進み、第2増光指令情報として2ΔCカンデラ増光した照明制御情報を照明制御部3に出力し(ステップS30)の割込み待ちに戻る。リモコン受信部2は(ステップS35)においてΔTx、ΔTy<Taかどうか判定し、Yesの場合(ステップS38)に進み、第1増光指令情報としてΔCカンデラ増光した照明制御情報を照明制御部3に出力して(ステップS30)の割込み待ちに戻る。(ステップS37)においてNoの場合、リモコン受信部2は、減光、増光を行わずに(ステップS30)の割込み待ちに戻る。 (実施の形態3) 【0037】 上記各実施の形態は、音波情報を発生させるたびに、発光光度を増光、減光するようにした方式、いいかえると、音波情報の発生回数に応じて、発光光度を制御する方式であった。本実施の形態では、薄膜スイッチ11を何回も押すことなく所望の明るさに制御する方式について説明する。 【0038】 リモコン受信部2は、AD変換処理、フィルタ処理、または、高速フーリエ変換処理、および、立上がり検出処理については、図5に示したフローチャートに基づき、上記実施の形態と同様の手順を実行する。 【0039】 また、リモコン受信部2は、図9における(ステップS50)、(ステップS51)の照明制御情報出力の処理を常時行う。(ステップS50)において、リモコン受信部2は、照明制御情報が指示する光度値にΔX加えた値を新たな光度値とする照明制御情報を出力して照明制御部3に供給する。光源4の最高発光光度値が1700カンデラの場合、ΔXは−50カンデラ、0カンデラ、50カンデラのいずれかとする。ただし、ΔXは±50カンデラ以外の値でもよいことは言うまでもない。(ステップS50)の処理が終わると、リモコン受信部2は、(ステップS51)に進み、時間Tdだけ待機し、(ステップS50)に戻る。ΔX=0の場合は、同じ発光光度が維持される。また、ΔX=+50カンデラの場合は、50カンデラ/Tdの速度で持続的に発光光度が増加し、ΔX=−50カンデラの場合は、50カンデラ/Tdの速度で持続的に発光光度が減少することになる。時間Tdの値は、0.5秒や1秒程度の値でよい。 【0040】 (ステップS12)においてリモコン受信部2が立ち上がりを検出すると、図10に示したフローチャートの(ステップS40)から(ステップS49)に示した手順の処理を実行する。リモコン受信部2は、(ステップS40)において割込み発生を待っている。(ステップS12)での立上がり検出により割込みが発生すると、(ステップS40)においてYesとなり(ステップS41)に進み、リモコン受信部2は、所定時間Tw=5秒を計数する5秒タイマを起動させ、(ステップS42)に進む。(ステップS42)において、リモコン受信部2は、上記立上がりを1回目として計数し、(ステップS43)に進み、タイマが5秒になったかどうか判定する。(ステップS43)においてNoの場合、リモコン受信部2は、(ステップS42)に戻る。(ステップS42)と(ステップS43)の処理により、リモコン受信部2は、5秒間の間に生起した立上がりのパルス信号の回数を計数することになる。 【0041】 (ステップS43)において、タイマの計数値が5秒になると、Yesとなり、受信部21は、(ステップS44)において5秒間中でのパルス信号Pの発生回数が1回であったかどうか判定する。Yesの場合、(ステップS45)に進み、ΔXを−ΔCとし(ステップS40)に戻る。Noの場合、(ステップS46)に進み、5秒間でのパルス信号Pの発生回数が2回であったかどうか判定する。Yesの場合、(ステップS47)に進み、ΔXを+ΔCとし(ステップS40)に戻る。Noの場合、(ステップS48)に進み、5秒間でのパルス信号Pの発生回数が3回であったかどうか判定する。Yesの場合、(ステップS49)に進み、ΔXを0とし(ステップS40)に戻る。Noの場合も(ステップS40)に戻る。 【0042】 以上のような処理手順により、5秒間の内に、1回だけ薄膜スイッチ11を押すと、ΔCカンデラ/Tdの速さで、減光制御が行われる。5秒間の内に、2回だけ薄膜スイッチ11を押すと、ΔCカンデラ/Tdの速さで、増光制御が行われる。5秒間の内に、3回だけ薄膜スイッチ11を押すと、光度維持状態になる。部屋の照明を暗くしたい場合、リモコン装置1を1回操作すると、減光が始まる。丁度良いところで、リモコン装置1を3回操作すると、減光が止まる。暗くしすぎた場合は、リモコン装置1を2回操作して増光に移行し、丁度良いところで、リモコン装置1を3回操作すると、増光が止まる。従って、簡単な操作により、所望の明るさの照明状態に制御することが可能になる。また、本実施の形態によれば、リモコン装置1の操作回数を少なくできる効果もある。 【0043】 なお、Tw=5秒の時間長、Tdの値、ΔCの値などは、上記数値に限らず、別の値にしてもよい。 【0044】 以上の説明のように、本実施の形態におけるリモコン受信部2は、5秒のような所定時間内に受信する音波情報の回数を計数し、受信回数が3通りの内の第1の回数が、例えば1回の場合、前記照明制御情報が指示する発光光度を低減する制御を行い、前記回数が3通りの内の第2の回数が、例えば2回である場合、前記照明制御情報が指示する発光光度を増加する制御を行い、前記回数が3通りの内の第3の回数が、例えば3回である場合、前記照明制御情報が指示する発光光度を維持する制御を行う。3通りの回数の第1、第2、第3の回数は、それぞれ、1回、2回、3回以外の回数でもよいし、回数の対応を変更してもよい。3通りの回数は、互いに重複しない3通りの回数の範囲であればよい。 (実施の形態4) 【0045】 図11は、図2に示したリモコン装置1のような電池14を使用しないリモコン装置1aの例である。図11(a)は、リモコン装置1aのブロック図、図11(b)は、リモコン装置1aの外観図である。 【0046】 カード形状のリモコン装置1aにおいて、セラミックスピーカ13と発振回路12を除くエリアに圧電発電回路15を設ける。圧電発電回路15は、圧電セラミックスを薄い板の両面に電極層を設けた構造であって、カードを曲げて圧電セラミックスにひずみを与えると電極層の間に電圧が発生する。この電圧は、発振回路12に供給され、発振回路12は、この電圧を受けると周波数fkHzの波形を発振し、セラミックスピーカ13を駆動して、音波情報を発音する。 【0047】 本実施の形態のリモコン装置1bによれば、電池14が必要なく、電池交換が不要になり、さらに好適である。 (実施の形態5) 【0048】 次に、2種類の音波情報を使用して、一方により減光制御を行い、他方により増光制御を行うようにした本発明の照明制御用リモコンシステムについて説明する。図12は、本実施の形態に使用するリモコン装置1bの例である。 【0049】 リモコン装置1bは、2個の薄膜スイッチ11dと薄膜スイッチ11uを具備する。薄膜スイッチ11dを押さえると、薄膜スイッチ11dから発振回路12にパルス信号Pdが供給される。発振回路12は、パルス信号Pdを受け取ると、所定の周波数、周波数fd(kHz)、時間長Ts(ms)の刺激信号を発振し、セラミックスピーカ13に供給する。薄膜スイッチ11uを押さえると、薄膜スイッチ11uから発振回路12にパルス信号Puが供給される。発振回路12は、パルス信号Puを受け取ると、所定の周波数、周波数fu(kHz)、時間長Ts(ms)の刺激信号を発振し、セラミックスピーカ13に供給する。一例として、fdを3kHz、fuを4.7kHzとする。 【0050】 リモコン受信部2bは、2つの周波数fuとfdを識別して、fuを検知すると、増光処理を行い、fdを検知すると減光処理を行う。 【0051】 リモコン受信部2bの動作のフローチャートを図13、図14に示す。図13における(ステップS60)、(ステップS61)、(ステップS62)の処理は、図5で説明したのと同様の処理である。ただし、(ステップS61)のスペクトル検出処理では、検出した信号の周波数がfdかfuかも検知し記憶しておく。 【0052】 図14において、リモコン受信部2は、(ステップS70)において割込み待ちをしており、(ステップS62)において、立上がり検出があると、(ステップS71)に進み、検出した周波数のスペクトルがD、すなわち、周波数fdであったかどうか判定する。Yesの場合、減光指示があったと判定して、(ステップS72)に進み、ΔCだけ低減した照明制御情報を出力し、(ステップS70)に戻る。(ステップS71)においてNoの場合、(ステップS73)に進み、検出した周波数のスペクトルがU、すなわち、周波数fuであったかどうか判定する。Yesの場合、増光指示があったと判定して、(ステップS74)に進み、ΔCだけ増加させた照明制御情報を出力し、(ステップS70)に戻る。(ステップS73)においてNoの場合、減光、増光の指示がないと判定して、(ステップS70)に戻り次の割り込み発生を待つ。 【0053】 リモコン装置1bの薄膜スイッチ11dの上には、「減光」、「暗く」などの文字を印刷しておき、薄膜スイッチ11uの上には、「増光」、「明るく」などの文字を印刷しておく。本実施の形態によれば、誰がリモコン装置1bを与えられても、使用法の説明を受けることなく、照明の操作ができる。 【0054】 以上の説明のように、本実施の形態では、リモコン装置1bは、第1の周波数成分であるfd=3kHzの成分を含む第1の音波情報と、第2の周波数成分であるfu=4.7kHzの成分を含む第2の音波情報の何れかを発生し、リモコン受信部2は、第1の音波情報を受信すると、照明制御情報が指示する発光光度を低減する制御を行い、第2の音波情報を受信すると、照明制御情報が指示する発光光度を増加する制御を行う。fd、fuの値は、周波数スペクトルの弁別ができる限り、上記値以外でも良い。 (実施の形態6) 【0055】 fd、fuのようにそれぞれ単一周波数成分の音波情報の代りに、複数の周波数成分の組み合わせ、あるいは、帯域周波数成分によって形成されるスペクトルの形状である周波数エンベロープDと周波数エンベロープUを有する音波情報を2通り用意し、このような音波情報を発振回路12が発生するようにし、(ステップS61)において、スペクトルの形状がDかUを検出し、(ステップS62)において、スペクトルDまたはUのレベルが所定レベル以上の場合に、薄膜スイッチ11dまたは薄膜スイッチ11uが押されたと判定し、(ステップS71)においては、スペクトル形状がDであるかどうか判定し、(ステップS73)においては、スペクトル形状がUであるかどうか判定するようにしてもよい。なお、周波数エンベロープDと周波数エンベロープUが形成される周波数領域、または、エンベロープの形状を互いに異なるものにしておくべきであることは言うまでもない。 【0056】 音波情報の周波数成分が周波数エンベロープDとUの形状であるかどうかの判定には、フィルタを多数使用した周波数分析、FFTによる周波数分析など周知の周波数分析手法が適用可能である。 【0057】 部屋の中の雑音や話し声のスペクトル形状がスペクトルDやUの形状になることは稀であるので、意図しない減光や増光がおきる確率が減少する。 【0058】 以上の説明のように、本実施の形態では、リモコン装置1bは、第1の周波数成分として、周波数エンベロープDに該当する成分を含む第1の音波情報と、第2の周波数成分として周波数エンベロープUに該当する成分を含む第2の音波情報の何れかを発生し、リモコン受信部2は、第1の音波情報を受信すると、照明制御情報が指示する発光光度を低減する制御を行い、第2の音波情報を受信すると、照明制御情報が指示する発光光度を増加する制御を行う。D、Uの各周波数エンベロープは、互いに周波数エンベロープの弁別ができる特性でなければならない。 【0059】 マイクロフォン20が受音する音波情報は、部屋での音波の反射、回折、吸収などにより周波数エンベロープの形状が変形を受ける。従って、(ステップS71)、(ステップS73)における周波数エンベロープの形状の判定には、許容範囲を設けることが好ましい。また、周波数エンベロープの形状の時間的変化も(ステップS61)において抽出し、第1と第2の音波情報の時間的変化の差を第1と第2の音波情報の判別に活用しても良い。 (実施の形態7) 【0060】 上記実施の形態においては、リモコン装置1として、カード型の簡単な音波情報の発生装置について説明したが、本発明の照明制御用リモコンシステムに使用する他の形態のリモコン装置について説明する。 【0061】 図2のリモコン装置1のように一種類の音波情報を発生させるものとして、ブリキなどの板をプレスして製作した蛙などのおもちゃ形状の遊具で、押さえると一時的に曲がり、押さえた時や戻る時などに音を発生する発音具が知られているが、このような発音具をリモコン装置1として使用できる。リモコン受信部2のスペクトル検出の周波数fsは、この発音具の発音周波数に合わせればよい。カスタネット、音さ、拍子木などの発音具をリモコン装置1として使用してもよい。周波数fsの音を出すことができる笛を「ピッ」「ピッ」と吹奏して使用することもできる。 【0062】 発生周波数やスペクトルが異なる2種類の発音具を用意し、一方を減光用に、他方を増光用に使用してもよい。それぞれの発音具が発生する音波情報の周波数スペクトルの一方を、(ステップS61)におけるスペクトルUとし,他方をスペクトルDとして判定することは言うまでもない。 【0063】 また、部屋の演台や部屋の所定の場所に、上記2種類の発音具を取り付けておき、この発音具をたたいて音波情報を発生させるようにしてもよい。たとえば、板状の拍子木を2種類、演台の上に取り付けておき、これを棒で叩いて音波情報を発生させるようにしてもよい。板状の拍子木の上には、一方に「減光」、「暗く」などの文字を印刷しておき、他方には、「増光」、「明るく」などの文字を印刷しておけば、特段の説明がなくとも使用できる。 【0064】 (その他の実施の形態および補足) 【0065】 上記各実施の形態では、音波情報の周波数として、可聴周波数帯域を例としてあげたが、周波数f、fd、fu、周波数エンベロープD、Uの周波数帯域などは、超音波周波数帯域としても良い。照明制御中の音波情報が聴衆などに聞こえない利点がある。一方、制御する人がリモコン装置を何回操作したかを音で確認できない欠点がある。 【0066】 上記説明において、セラミックスピーカ13は、音波情報を発生する電気音響変換器であればよく、ブザーなども含む概念のものである。また、発振回路12は、共振回路などでも良い。共振回路は、電気的共振回路でも機械的振動を利用した共振器でもよい。 【0067】 リモコン装置1、1a、1bなどが発生する音波情報は、図15に示すような、所定の振幅変動、すなわち振幅エンベロープを付加したものでもよい。このような信号を生成するには、発振回路12内部に、振幅変調回路を設けておき、薄膜スイッチ11が押されたときに、振幅エンベロープの形状の信号も発生させて、周波数f、fd、fuの信号を振幅変調すればよい。また、リモコン受信部2の立上がり検出回路23において、検波回路22から供給される検波出力信号の振幅変化が、所定の振幅エンベロープ形状かどうかを電圧波形の比較により判定し、形状が異なる場合は、音波情報ではないと判定して、立上がり検出回路23は、パルス信号Pを出力しない。このようにすれば、部屋内で発生する雑音を音波情報と判定する確率を少なく出来る。検波出力信号の振幅変化が、所定の振幅エンベロープ形状かどうかの判定は、検波出力信号の振幅変化をAD変換したデータと予め記憶してある振幅エンベロープ形状データとの類似度を調べるようにしてもよい。 【0068】 上記説明したように、本発明の照明制御用リモコンシステムにおける音波情報の周波数成分は、周波数f、fd、fuのような単一周波数成分でもよいし、複数の線スペクトルからなる周波数成分でも良いし、所定の周波数の範囲で連続的に広がりを有する帯域周波数成分でもよい。 【産業上の利用可能性】 【0069】 本発明にかかる照明システムは、建物の内部、外部、ホールや種々の施設の照明システムとして有用である。 【図面の簡単な説明】 【0070】 【図1】本発明の照明制御用リモコンシステムの一実施形態のブロック図 【図2】本発明の照明制御用リモコンシステムに使用するリモコン装置の一実施形態のブロック図 【図3】本発明の照明制御用リモコンシステムのリモコン受信部の一実施形態のブロック図 【図4】本発明の照明制御用リモコンシステムの動作波形の一例を示す図 【図5】本発明の照明制御用リモコンシステムの一実施形態の動作のフローチャート 【図6】本発明の照明制御用リモコンシステムの一実施形態の動作のフローチャート 【図7】本発明の照明制御用リモコンシステムのリモコン受信部の他の実施形態のブロック図 【図8】本発明の照明制御用リモコンシステムの他の実施形態の動作のフローチャート 【図9】本発明の照明制御用リモコンシステムの他の実施形態の動作のフローチャート 【図10】本発明の照明制御用リモコンシステムの他の実施形態の動作のフローチャート 【図11】本発明の照明制御用リモコンシステムに使用するリモコン装置の他の実施形態のブロック図 【図12】本発明の照明制御用リモコンシステムに使用するリモコン装置の他の実施形態のブロック図 【図13】本発明の照明制御用リモコンシステムの他の実施形態の動作のフローチャート 【図14】本発明の照明制御用リモコンシステムの他の実施形態の動作のフローチャート 【図15】本発明の照明制御用リモコンシステムにおける音波情報の信号波形の一例を示す図 【符号の説明】 【0071】 1、1a、1b リモコン装置 2 リモコン受信部 3 照明制御部 4 光源 11、11d、11u 薄膜スイッチ 12 発振回路 13 セラミックスピーカ 14 電池 15 圧電発電回路
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| 【出願人】 |
【識別番号】503027931 【氏名又は名称】学校法人同志社
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| 【出願日】 |
平成18年7月5日(2006.7.5) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100115749 【弁理士】 【氏名又は名称】谷川 英和
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| 【公開番号】 |
特開2008−16290(P2008−16290A) |
| 【公開日】 |
平成20年1月24日(2008.1.24) |
| 【出願番号】 |
特願2006−185911(P2006−185911) |
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