| 【発明の名称】 |
オーディオシステム |
| 【発明者】 |
【氏名】澤米 進
【氏名】竹下 健一郎
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| 【要約】 |
【課題】場所によりユーザがパラメータ値を変更する手間を省き、ユーザの利便性を向上させるオーディオシステムを提供する。
【構成】スピーカ装置2の前方を複数の領域に分割し、分割した領域毎にパラメータ値がメモリに記録されている。スピーカ装置2は、ユーザからパラメータ値記録を指示されると、リモコンの位置を測定し、測定したリモコン位置の属する領域に対応するメモリ記録内容(M1〜M21)を現時点のパラメータ値で書き換える。また、スピーカ装置2は、ユーザからパラメータ値読み出しを指示されると、リモコンの位置を測定し、測定したリモコン位置の属する領域に対応するメモリ記録内容を読み出す。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 スピーカ装置と、該スピーカ装置に操作信号を送信するリモコンと、からなるオーディオシステムであって、 前記スピーカ装置は、 音声信号を入力する入力部と、 複数のスピーカユニットを配列してなるスピーカアレイと、 前記入力部から入力された音声信号に所定の遅延を付与して各スピーカユニットに供給することで、所定方向に強い指向性を有する音声ビームを前記スピーカアレイに出力させるビーム処理部と、 前記音声信号の音響特性を設定する音響処理部と、 前記ビーム処理部が音声信号に付与する遅延量と、前記音響処理部が音声信号に設定する音響特性と、を制御する制御部と、 前記制御部が前記ビーム処理部に設定する遅延量、および音響処理部に設定す音響特性の設定値を、複数の聴取位置毎に記憶するメモリと、 前記リモコンのスピーカ装置に対する位置を測定する位置測定部と、 を備え、 前記制御部は、前記位置測定部が測定したリモコンの位置に基づいて、前記メモリ内に記憶されている設定値を読み出し、前記ビーム処理部が音声信号に付与する遅延量と、前記音響処理部が音声信号に設定する音響特性を制御する前記オーディオシステム。 【請求項2】 前記入力部は、複数のオーディオソースの音声信号を入力し、 前記設定値は、前記入力部が入力する音声信号の入力先を選択する情報を含む請求項1に記載のオーディオシステム。 【請求項3】 前記位置測定部は、所定時間経過毎に前記リモコンの位置を測定し、 前記制御部は、前記リモコンから前記設定値を読み出す指示を示す操作信号を受信したとき、前記位置測定部が直前に測定したリモコンの位置に基づいて、前記メモリ内に記憶されている設定値を読み出す処理を実行するとともに、 前記リモコンから前記操作信号を受信していない期間に前記位置測定部がリモコンの位置を測定したとき、当該リモコンの位置と、過去に前記メモリから前記設定値を読み出したときに測定したリモコンの位置と、のずれに基づいて、前記ビーム処理部に設定する遅延量、および音響処理部に設定する音響特性を補正する請求項1、または請求項2に記載のオーディオシステム。 【請求項4】 前記リモコンは、音声を収音するマイクと、 前記マイクが音声を収音したタイミングを示す情報を前記スピーカ装置に送信する情報送信部を備え、 前記位置測定部は、前記スピーカアレイの複数のスピーカユニットに、異なるタイミングで音声を放音させ、前記複数のスピーカユニットの放音タイミングと、前記リモコンから受信した収音タイミングを示す情報と、に基づいて、前記リモコンの位置を測定する請求項1、請求項2、または請求項3に記載のオーディオシステム。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 この発明は、音声信号を室内の位置に応じて種々の態様(音響特性)で出力するオーディオシステムに関する。 【背景技術】 【0002】 近年、オーディオ機器は、複数のスピーカを備え、それぞれに異なるチャンネルを割り当てることが多い。例えばホームシアターシステムではセンタスピーカ、フロントL/Rスピーカ、リアL/Rスピーカ(および低音専用スピーカ)を備えているものが一般的である。 【0003】 また、マルチチャンネルサラウンドサウンドから複数の反射音を生成して複数の音場を形成することで、その場にいるような臨場感のあるサウンドを再生する音場制御装置があった(例えば、特許文献1参照)。 【0004】 このような機器において、受聴者(ユーザ)の位置で最適な音場環境を実現するには各スピーカ(またはチャンネル)の音量、遅延量等を最適に設定する必要がある。すなわち、受聴者から離れた位置にあるスピーカ(またはチャンネル)の音量は大きくする必要があり、逆に受聴者に近い位置にあるスピーカ(またはチャンネル)は音量が大きすぎると騒音になるため音量を小さくする必要がある。また、受聴者の位置に応じて放音のタイミング(遅延量)を調整する必要もある。 【0005】 また、このような機器を家庭内で使用する場合、ユーザは、場所によって聴きたいオーディオソースが変わることがある。例えば、ソファーでは映画を視聴し、ダイニングテーブルではニュースを視聴したい、といった状況がある。 【0006】 また、家庭内では各ユーザ(父、母、息子、娘、等)によって居る場所が決まっている場合も多い。例えば、父は主にダイニングテーブルでニュースを視聴することが多く、母は主にキッチンにいてドラマを視聴することが多く、息子は主にテレビの前でゲームをし、娘は主にソファーで映画を視聴することが多い、といった状況がある。 【特許文献1】特開平8−275300号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0007】 従来は、ユーザが、場所を移動する毎にオーディオソースを変更し、その位置で最適な音量、遅延量(これらをパラメータ値とする)を設定していた。また、上記のように室内の場所によってユーザが変わることも多く、ユーザによって聴きたいオーディオソースが変わるため、各ユーザがそれぞれの場所でパラメータ値を変更する必要が有った。 【0008】 上記の状況では、その都度ユーザがマニュアルでパラメータ値を変更したり、メモリに記録してあるプリセットのパラメータ値、または以前にマニュアルで設定して記録しておいたパラメータ値を読み出し指示したりする必要が有り、非常に面倒であった。また、プリセットのパラメータ値や、記録済みのパラメータ値を読み出し指示する場合、複数の記録内容のうち、どのパラメータ値を読み出せばよいかを判断することが困難であった。 【0009】 この発明は、場所によりユーザがパラメータ値を変更する手間を省き、ユーザの利便性を向上させるオーディオシステムを提供することを目的とする。 【課題を解決するための手段】 【0010】 この発明のオーディオシステムは、スピーカ装置と、該スピーカ装置に操作信号を送信するリモコンと、からなるオーディオシステムであって、前記スピーカ装置は、音声信号を入力する入力部と、複数のスピーカユニットを配列してなるスピーカアレイと、前記入力部から入力された音声信号に所定の遅延を付与して各スピーカユニットに供給することで、所定方向に強い指向性を有する音声ビームを前記スピーカアレイに出力させるビーム処理部と、前記音声信号の音響特性を設定する音響処理部と、前記ビーム処理部が音声信号に付与する遅延量と、前記音響処理部が音声信号に設定する音響特性を制御する制御部と、前記制御部が前記ビーム処理部に設定する遅延量、および音響処理部に設定す音響特性の設定値を、複数の聴取位置毎に記憶するメモリと、前記リモコンのスピーカ装置に対する位置を測定する位置測定部と、を備え、前記制御部は、前記位置測定部が測定したリモコンの位置に基づいて、前記メモリ内に記憶されている設定値を読み出すことを特徴とする。 【0011】 この構成では、複数の聴取位置毎にパラメータ値をメモリに記録しておく。例えば、リモコンからパラメータ値を記録する指示がなされると、スピーカ装置がリモコンの位置を測定し、そのリモコン位置(聴取位置)の時のパラメータ値がメモリに記録される。制御部は、パラメータ値の読み出し時には、測定したリモコン位置に基づいてメモリを検索し、パラメータ値を読み出す。例えば、リモコンからパラメータ値の読み出しが指示されると、リモコンの位置を測定し、その時点で測定されたリモコン位置でメモリを検索し、このリモコン位置が属する聴取位置のパラメータ値を読み出す。これにより、ユーザがある位置で最適なパラメータ値を設定してこれを記録しておき、その後ユーザが同じ位置で読み出し指示をすると、以前その位置で設定したパラメータ値が自動的に読み出される。 【0012】 また、この発明のオーディオシステムは、前記入力部は、複数のオーディオソースの音声信号を入力し、前記設定値は、前記入力部が入力する音声信号の入力先を選択する情報を含むことを特徴とする。 【0013】 この構成では、パラメータ値には、音声信号の入力先を選択する情報が含まれている。したがって、リモコン位置に応じてオーディオソースが自動選択される。 【0014】 また、この発明のオーディオシステムは、前記位置測定部は、所定時間経過毎に前記リモコンの位置を測定し、前記制御部は、前記リモコンから前記設定値を読み出す指示を示す操作信号を受信したとき、前記位置測定部が直前に測定したリモコンの位置に基づいて、前記メモリ内に記憶されている設定値を読み出す処理を実行するとともに、前記リモコンから前記操作信号を受信していない期間に前記位置測定部がリモコンの位置を測定したとき、当該リモコンの位置と、過去に前記メモリから前記設定値を読み出したときに測定したリモコンの位置と、のずれに基づいて、前記ビーム処理部に設定する遅延量、および音響処理部に設定する音響特性を補正することを特徴とする。 【0015】 この構成では、所定時間経過毎(リアルタイム)にリモコンの位置を測定する。最初にパラメータ値を読み出した時点(リモコンで読み出し指示をした時点)のリモコンの位置と、現時点でのリモコンの位置と、のずれに基づいて、パラメータ値を変更する。例えば現時点でのリモコンの位置に音声ビームを向ける。また、音声ビームの本数を変更してもよいし、リモコン位置が遠距離となっていれば音声ビームの音量レベルを上げるようにしてもよい。 【0016】 また、この発明のオーディオシステムは、前記リモコンは、音声を収音するマイクと、前記マイクが音声を収音したタイミングを示す情報を前記スピーカ装置に送信する情報送信部を備え、前記位置測定部は、前記スピーカアレイの複数のスピーカユニットに、異なるタイミングで音声を放音させ、前記複数のスピーカユニットの放音タイミングと、前記リモコンから受信した収音タイミングを示す情報と、に基づいて、前記リモコンの位置を測定することを特徴とする。 【発明の効果】 【0017】 この発明によれば、複数の聴取位置毎にパラメータ値をメモリに記録しておき、パラメータ値を読み出すときにリモコンの位置を測定し、このリモコン位置に応じたパラメータ値が読み出されるので、場所によりユーザがパラメータ値を変更する手間を省き、ユーザの利便性を向上させることができる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0018】 本発明の実施形態に係るオーディオシステムについて図面を参照して説明する。このオーディオシステムは、家庭内のリビングダイニングキッチン(所謂LDK)ルーム内で使用される。図1は、オーディオシステムが設置されたLDKルームを上方から見た図である。以下、LDKルームの前方をY、後方を−Y、右方をX、左方を−Xと記載する。 【0019】 LDKルーム内には、部屋の前方左方寄りにテレビ1とスピーカ装置2が設置されている。テレビ1とスピーカ装置2は、略同位置に設置されている。テレビ1とスピーカ装置2の正面である部屋の中央左方寄りにはリビングテーブル3が設置され、その後方にはソファ4が設置されている。また、部屋の後方右方よりにはダイニングテーブル5が設置され、その右側である部屋の後方右方にはキッチン6が設置されている。 【0020】 リビングテーブル3の付近には利用者h1(例えば息子)が存在し、ソファ4の付近には利用者h2(例えば娘)が存在し、ダイニングテーブル5付近には利用者h3(例えば父)が存在し、キッチン6付近には利用者h4(例えば母)が存在する。この図において、利用者h2は、スピーカ装置2の操作用のリモコン10を有しており、利用者h2とリモコン10は、略同位置にいる。 なお、同図のテレビ1、スピーカ装置2等の設置位置は一例を示したものであり、この設置位置に限定されるものではない。 【0021】 スピーカ装置2は、テレビ1に接続され、テレビの音声を出力する。また、接続される図示しない他のオーディオ機器(DVDプレーヤ等)の音声を出力することもできる。この実施形態のオーディオシステムは、図9に示すように、スピーカ装置2が自装置前面の空間を複数の領域に分割し、各領域毎に異なるパラメータ値(後述の音声ビーム、音量、インプットソース、テレビチャンネル等)の音声を供給するものである。したがって、このオーディオシステムは、図1において、各利用者毎に異なるパラメータ値の音声を供給する。 【0022】 図2は、スピーカ装置2の正面図である。同図において、右方をX、左方を−X、上方をZ、下方を−Zと記載する。スピーカ装置2は、装置本体201に、複数のスピーカユニットSPを放音面が正面に向くようにハニカム状に配列してなるスピーカアレイ202と、スピーカアレイ202の両側に配置された2つのウーファU1、U2を備える。ウーファU1、U2は、大口径のスピーカであり、入力されたオーディオ信号の低音域のみを出力する。 【0023】 スピーカアレイ202は、Z〜−Z方向に3段のスピーカユニットSPが所定の間隔を空けて配列され、最上段にはスピーカユニットSP11〜SP115の15個のスピーカユニットSPが所定の間隔を空けて配列されている。中段にはスピーカユニットSP21〜SP214の14個のスピーカユニットSPが所定の間隔を空けて配列されている。最下段にはスピーカユニットSP31〜SP311の11個のスピーカユニットSPが所定の間隔を空けて配列されている。なお、スピーカの個数、配置はこの例に限るものではない。例えば、装置本体の長尺方向に沿って中央部で密に配置され、両端部に向かうに従って疎に配置されるようにしてもよい。 【0024】 このスピーカ装置2は、複数のスピーカユニットSPによりスピーカアレイ202を構成することで、所定方向に強い指向性を有する音声ビームを出力することができる。また、各スピーカユニットSPに入力する音声データに所定の遅延を付与することで、この音声ビームの照射角度や焦点を任意に制御することができる。この音声ビームは同時に複数設定することも可能である。 【0025】 以下に、音声ビームの形成及び音声ビームの焦点合わせの基本原理について説明する。 【0026】 図3は、音声ビームの形成原理を説明するための図である。同図(A)は、一列に並んでいる複数のスピーカユニットSPに同じ位相の音声信号を同時に入力した場合を示している。この場合には、各スピーカユニットSPからは同時に同じ位相の信号が出力される。個別のスピーカユニットSPから出力された音波は放射状(円形)に伝搬してゆく。ここで、各スピーカユニットSPから出力された音波の合成波形は、前方へ伝搬する成分は合成されて強められる。一方で、前方以外の方向へ伝搬する成分は、各スピーカユニットSPから出力された信号成分が干渉しあうことによって打ち消される。したがって、前方に向かう成分のみが合成によって強められて音声ビームとなる。 【0027】 同図(B)は、同図(A)で示す複数のスピーカユニットSPから音声ビームを斜めに形成する場合のディレイ時間制御について示した図である。この図では、音声ビームを正面から右方向のθの角度に形成している。この場合、ビームの向きと反対側の端部(同図左端)のスピーカユニットSPから最初に音声を出力し、この後時間τが経過する毎に順次ビーム向きに隣接する(同図では右側に隣接する)スピーカユニットSPに音声を出力する。 【0028】 このように一列に並んでいるスピーカユニットSPから出力する音声を一端から他端に向けて順次遅延することにより、同図(B)のように音声ビームを斜め方向に向けることができる。 【0029】 図4は、ビームに焦点を持たせる場合のスピーカアレイの指向特性を示した図である。同図(A)は、スピーカアレイの前方にビームの焦点を合わせる場合の図であり、同図(B)は、スピーカアレイの後方にビームの焦点を合わせる場合の図である。 【0030】 同図(A)において、スピーカアレイの前方で、仮想焦点を形成し、この仮想焦点に収束する波面で音声を出力する。つまり、この仮想焦点に最も遠いスピーカユニットから最初に音声を出力し、隣のスピーカユニットSPから順に遅延して出力することで、各スピーカユニットを仮想焦点から等距離に配列したようなタイミングで音声を出力できるように遅延する。このように、スピーカアレイの前方に焦点を合わせる場合、その焦点の場所で音量が最も大きくなる。 【0031】 同図(B)において、スピーカアレイの後方で、仮想音源を形成する。この仮想音源に最も近い位置のスピーカユニットSPから最初に音声を出力し、隣のスピーカユニットSPから順に遅延して出力する。このように順次遅延させることにより、スピーカアレイの後方に音声ビームの焦点を持たせることができ、音声が仮想音源の位置から発せられたかのような音像定位をさせることができる。 【0032】 上記のような音声ビームを複数形成することで、スピーカ装置2は、図1に示した利用者h1〜h4の位置で最適な聴音環境を提供することができる。 図5は、5つの音声ビームを利用者h2の頭部の位置に設定した例を示す図である。ここで、スピーカ装置2の正面から(LDKルーム後方から)利用者h2に向かう音声成分を成分Cと記載し、スピーカ装置2からLDKルーム右方の壁面で反射して利用者h2に向かう音声成分を成分FR、スピーカ装置2からLDKルーム左方の壁面で反射して利用者h2に向かう音声成分を成分FL、スピーカ装置2からLDKルーム右方、および後方の壁面で反射して利用者h2に向かう音声成分を成分SR、スピーカ装置2からLDKルーム左方、および後方の壁面で反射して利用者h2に向かう音声成分を成分SLと記載する。 【0033】 同図では説明を容易にするために、全成分を単純な直線で示している。成分Cは、例えば5.1チャンネルサラウンドにおけるセンタチャンネル、成分FRはフロント右チャンネル、成分FLはフロント左チャンネル、成分SRはリア右チャンネル、成分SLはリア左チャンネルを表す。 スピーカ装置2は、各成分C、FR、FL、SR、SLの音量レベルを個別に調整して出力し、リモコン10の位置で均一な音量となるように設定する。音声の伝搬距離が長い程音量レベルを大きくすることで、距離減衰の分の音量レベルを補償することができ、各成分の音量をリモコン10の位置で均一にすることができる。なお、各成分の音量を、ユーザがマニュアルで調整することも可能である。以下、スピーカ装置の構成、動作について詳細に説明する。 【0034】 図6は、スピーカ装置2、およびリモコン10の構成を示すブロック図である。 リモコン10は、複数の操作ボタンから成る操作部101、リモコン10を制御する制御部102、音声を収音するマイク103、およびユーザ操作情報を送信するための赤外線送信部104を備えている。制御部102には、操作部101、マイク103、および赤外線送信部104が接続されている。 【0035】 利用者が操作部101で操作を行うと、操作態様に基づいた操作信号が制御部102に出力される。制御部102は、入力された操作信号に基づいたユーザ操作情報を赤外線送信部104に送信させる。このユーザ操作情報がスピーカ装置2の赤外線送信部15に送信される。 【0036】 マイク103は、音声の収音タイミングを制御部102に送信する。なお、同図においては、フロントエンドのマイクアンプや、アナログ信号をデジタル信号に変換するためのADコンバータは省略している。 【0037】 スピーカ装置2は、上記スピーカアレイ202、ウーファU1、U2の他に、制御部11、メモリ12、インタフェース13、信号処理部14、および赤外線受信部15を備えている。制御部11にはメモリ12、インタフェース13、信号処理部14、および赤外線受信部15が接続されている。なお、ウーファU1、U2に出力する音声信号に対する信号処理については、ここでは図示、説明を省略する。 【0038】 メモリ12は、例えば、ハードディスクや、ROM等で構成され、スピーカ装置2を動作させるためのプログラムやこのプログラムの実行に必要なデータが記憶される。また、メモリ12には、制御部11が信号処理部14を制御するためのパラメータ値(音声ビーム角度、焦点距離、音量等)が記憶される。このパラメータ値は、後述するように、スピーカ装置2の前方を複数の領域に分割し、この分割した複数の領域毎に記憶される。 【0039】 インタフェース13は、他の装置から音声信号を入力するためのインタフェース回路である。例えば、上記テレビ1や、他のオーディオ機器等から音声信号を入力し、これを信号処理部14に出力する。インタフェース13は、必要に応じてADコンバータを内蔵しており、アナログ音声信号が入力された場合は、デジタル音声信号に変換後に信号処理部14に出力する。また、入力された音声信号を各チャンネル(センタ、フロント左右、リア左右)毎に切り分けて信号処理部14に出力する。 【0040】 信号処理部14は、入力音声信号を各チャンネル毎に音量レベル調整、遅延付与し、これを後段のスピーカユニットSPに対して出力する。信号処理部14は、各スピーカユニットSPに供給する音声信号の音量レベル、遅延量を個別にコントロールすることで、音声ビームの方向、焦点を制御する。音量レベル調整量、遅延量は、制御部11により設定される。 【0041】 制御部11は、例えばCPU等で構成され、ワークメモリとなるRAMを内蔵している。制御部11は、本スピーカ装置2の電源がオンされたときに、リモコン10の位置を測定する。このとき、メモリ12に記憶されている、リモコン10の位置に対応付けられた(分割した複数の領域毎に記憶された)パラメータ値をRAMに展開し、このパラメータ値に基づいて信号処理部14を制御する。 【0042】 このRAMに展開されるパラメータ値は、ユーザがマニュアルで変更することができる。ユーザは、リモコン10を用いて音声ビーム角度、焦点距離、音量等の変更を指示する。この指示はリモコン10の赤外線送信部104からスピーカ装置2の赤外線受信部15を介して制御部11に送信される。さらに、ユーザは、マニュアルで設定したパラメータ値を記録する指示を行うことができる。ユーザが記録指示を行うと、制御部11は、RAMに展開している現時点のパラメータ値をメモリ12に記憶する。このとき、スピーカ装置2は、リモコン10の位置を測定し、パラメータ値をリモコン10の位置(その位置が属する領域)と対応付けてメモリ12に記録する。 【0043】 また、ユーザは、メモリ12に記憶済みのパラメータ値を読み出し指示することもできる。制御部11は、リモコン10からパラメータ値の読み出しを指示する情報を受信したとき、メモリ12からパラメータ値を読み出し、これをRAMに展開し、信号処理部14に設定する。このときにも、スピーカ装置2は、リモコン10の位置を測定し、この測定位置が属する領域のパラメータ値をメモリ12から読み出す。したがって、ユーザがどのパラメータ値を読み出すかを指示する必要はない。 【0044】 ここで、リモコン10の位置測定について説明する。制御部11がリモコン10の位置を測定する場合、スピーカユニットの両端(例えばSP11とSP115)から測定音(所定周波数のパルス音等)を出力する。 【0045】 図7は、リモコン位置測定を示す概念図である。同図に示すように、スピーカ装置2における最端のスピーカユニットSP11と、他の最端のスピーカユニットSP115に対して、同じ検査用音声信号s1を順に入力する。リモコン10は、マイク103から検査用用音声信号s1を収音した場合に、この収音タイミングを通知する通知信号を図6に示した赤外線送信部104を用いてスピーカ装置2に送信する。 【0046】 スピーカ装置2は、スピーカユニットSP11が測定用音声を出力してから上記通知信号を受信するまでの時間t1を計時する。また、スピーカユニットSP115が測定用音声を出力してから通知信号を受信するまでの時間t2を計時する。スピーカ装置2は、この時間t1及び時間t2を用いて聴取位置を算出する。すなわち、スピーカ装置2は、時間t1、t2と音速の関係から、スピーカユニットSP11とリモコン10の距離、およびスピーカユニットSP115とリモコン10の距離を測定することができ、スピーカユニットSP11とスピーカユニットSP115の距離情報を有していれば、三角測量によりリモコン10の位置を測定することができる。リモコン10の位置は、同図に示すように、筐体201の(上面から見た)中心位置からの距離r、および筐体中心位置から正面方向の軸(これを角度0degとする)とのずれ角θで表される。 【0047】 本実施形態のスピーカ装置2は、上記のリモコン位置測定を、ユーザからパラメータ値の記録を指示された時、およびユーザからパラメータ値の読み出しを指示された時、に行う。すなわち、パラメータ値をメモリ12に記憶する時、およびメモリ12に記憶されているパラメータ値を読み出す時にリモコン位置を測定する。なお、スピーカ装置2は、電源オン時においてもリモコン位置測定を行い、パラメータ値の読み出しを行うようにしてもよい。 【0048】 以下、スピーカ装置2の具体的な動作について説明する。図8は、スピーカ装置2のパラメータ値記録、読み出し動作を示すフローチャートである。同図(A)は、制御部11がパラメータ値をメモリ12に記録する動作を示すフローチャートであり、同図(B)は、制御部11がメモリ12からパラメータ値を読み出す動作を示すフローチャートである。 【0049】 同図(A)において、制御部11は、リモコン10から記録コマンド信号を受信したか否かを判断する(s11)。記録コマンド信号は、ユーザがリモコン10の操作部101を操作してマニュアル設定したパラメータ値を記録する指示を行ったときに制御部11に送信される。操作部101には、例えば「記録」と書かれたボタンが設置されており、ユーザがこれを押下すると、リモコン10から上記記録コマンド信号が送信されるようになっている。制御部11は、この記録コマンド信号の受信が記録処理のトリガとなる。 【0050】 制御部11は、記録コマンド信号を受信すると、リモコン10の位置を測定する(s12)。その後、制御部11は、現時点でRAMに展開しているパラメータ値をリモコン位置と対応付けてメモリ12に記録する(s13)。 【0051】 図9は、リモコン位置とパラメータ値(メモリ記録内容)の対応関係を示した図である。同図(A)は、スピーカ装置2の前方を複数の領域に分割した例を示した図であり、同図(B)は、メモリ12の記録テーブルを示した図である。同図(A)、および同図(B)に示すように、スピーカ装置2は、リモコン10の位置を複数の領域毎に管理し、それぞれの領域毎にパラメータ値をメモリ12に記録する。メモリ12には、M1〜M21のパラメータ値が記録されている。各メモリ記録内容M1〜M21は、それぞれパラメータ値として、ビーム角度、焦点距離、音響効果、チャンネル設定、音量、インプットソース、テレビチャンネルなどを記録している。 【0052】 ここで、ユーザがマニュアル設定するパラメータ値について説明する。まず、ユーザは、チャンネル設定を行うことができる。チャンネル設定とは、出力する音声ビームの数を設定する項目である。上述のように、スピーカ装置2に入力される音声が5.1チャンネルサラウンドである場合には、最大で5つの音声ビーム(成分C,FR,FL,SR,SL)を設定できるが、音声ビームの数はユーザが自由に設定することができる。例えば、音声ビームの数を3つに設定した場合、成分FRと成分SRはミキシングされて1つの音声ビームとなり、成分FLと成分SLはミキシングされて1つの音声ビームとなる。無論、成分FRと成分SRだけをミキシングして音声ビームの数を4つにすることもできるし、さらに成分Cも含めてミキシング(5チャンネルを2チャンネルにダウンミキシング)して、スピーカアレイの一部とウーファを用いてステレオ再生をすることもできる。 【0053】 ユーザは、各音声ビーム毎に、ビーム角度を調整することができる。また、各音声ビーム毎に音量を調整することもできる。また、音声ビームが図4に示したような焦点を持つ音声ビームである場合、スピーカ装置からの焦点距離を設定することもできる。 【0054】 さらに、ユーザは、インプットソースを選択することができる。インプットソースとは、スピーカ装置2に入力される音声のソース(音声供給先)を意味する。例えば、スピーカ装置2に接続されるテレビ1、DVDプレーヤ、ゲーム機等から選ぶことができる。これにより、例えば図1に示した利用者h1(息子)の位置にはゲーム機の音声を供給し、利用者h2(娘)の位置にはDVDプレーヤの音声を供給することができる。 【0055】 また、インプットソースがテレビであっても、そのテレビがマルチ画面を表示する(親画面内に別テレビチャンネルの子画面表示する)場合、テレビから複数の音声が同時に供給されるため、どの画面のテレビチャンネルの音声を出力するかを選択することができる。これにより、例えば図1に示した利用者h3(父)の位置にはニュース番組の音声を供給し、利用者h4(母)の位置には料理番組の音声を供給することができる。 【0056】 また、ユーザは、音響効果(所謂リバーブ、コーラス等の効果)を付与するか否かを選択することもできる。 【0057】 ユーザは、リモコン10を用いて、上記のような設定項目を設定しておく。上記項目を全て設定した後に上述の「記録」ボタンを押すことで、図8(A)の記録処理が行われ、そのパラメータ値がリモコン10の位置と対応付けられてメモリ12に記録される。 【0058】 図9に戻り、ユーザが例えばスピーカ装置2の前方距離7m、角度が−45degの位置にリモコン10を持って存在していた場合、スピーカ装置2の制御部11は、リモコン位置として、距離が7m、角度が−45degの測定結果を算出する。この場合、このリモコン位置は、距離が5m以上、かつ角度が−65deg以上−40deg未満の領域(メモリM16に対応する領域)に属するため、制御部11は、現時点のパラメータ値をもってM16の記録内容を書き換える。 【0059】 また、ユーザは、設定したパラメータ値を容易に読み出すことができる。ユーザは、リモコン10の操作部101を操作してマニュアル設定したパラメータ値を読み出しする指示を行う。操作部101には、例えば「読出」と書かれたボタンが設置されており、ユーザがこれを押下すると、リモコン10から読み出しコマンド信号が送信される。図8(B)において、制御部11は、この読み出しコマンド信号を受信したか否かを判断する(s21)。制御部11は、読み出しコマンド信号を受信すると、リモコン10の位置を測定する(s22)。その後、制御部11は、測定したリモコン10の位置に基づいて、メモリ12を検索する(s23)。例えば、図9(A)のように、リモコン位置として、距離が7m、角度が−45degの測定結果を算出すると、この測定結果が属するメモリ記録内容を同図(B)のテーブルから検索する。この結果、リモコン位置は、距離が5m以上、かつ角度が−65deg以上−40deg未満の領域(メモリM16に対応する領域)に属するため、制御部11は、M16の記録内容を読み出す(s24)。 【0060】 これにより、過去にユーザがその位置で設定したパラメータ値が読み出され、制御部11はこのパラメータ値に基づいて信号処理部14を制御し、ユーザが所望する最適な音場を再現することができる。ユーザは、LDKルームの各位置で設定したパラメータ値を、「記録」ボタンを押すだけで記録することができ、次にこの音場環境を再現したいときには、「読出」ボタンを押すだけでよい。 【0061】 なお、リモコン位置とパラメータ値の対応付けは、次のようにしてもよい。図10は、リモコン位置とパラメータ値(メモリ記録内容)の対応関係を示した他の例の図である。同図(A)は、スピーカ装置2の前方の領域を示した図であり、同図(B)は、メモリ12の記録テーブルを示した図である。同図(A)、および同図(B)に示すように、スピーカ装置2は、リモコン10の位置をスピーカ装置2の中心位置を原点としたXY座標軸で管理し、それぞれの座標毎にパラメータ値をメモリ12に記録する。この例においても、上記と同様に各メモリ記録内容は、それぞれパラメータ値として、ビーム角度、焦点距離、音響効果、チャンネル設定、音量、インプットソース、テレビチャンネルなどを記録している。 【0062】 ユーザが、例えばスピーカ装置2の前方距離2.5m、角度が30degの位置にリモコン10を持って存在していた場合、スピーカ装置2の制御部11は、リモコン位置として、距離が2.5m、角度が30degの測定結果を算出する。制御部11は、この測定結果をXY座標軸に変換し、座標(X=1.3,Y=2.2)を算出する。この座標(X=1.3,Y=2.2)をメモリM1として現時点のパラメータ値を記録する。この例では、ユーザが各位置にて設定したパラメータ値を記録指示すると、同図のように、座標(X=-1.0,Y=0.6)をM2、座標(X=1.6,Y=1.4)をM3、座標(X=-0.8,Y=1.3)をM4・・・と順に記録されていく。 【0063】 ユーザが、パラメータ値を読み出しする指示を行うと制御部11は、リモコン10の位置を測定し、測定したリモコン10の位置に基づいて、メモリ12を検索する。例えば、図10のように、リモコン位置として、距離が3m、角度が18degの測定結果を算出すると、この測定結果をXY座標に変換し、座標(X=0.9,Y=2.9)を算出する。制御部11は、メモリ12の記録内容のうち、最も座標間の距離が短い記録内容(同図の例ではM1)を選択し、このパラメータ値を読み出す。 【0064】 なお、この例では、座標間の距離が最も短い記録内容を選択する場合について説明したが、角度θが最も近い記録内容を選択してもよいし、距離rが最も近い記録内容を選択するようにしてもよい。また、角度θ、距離rの2つから判断するようにしてもよい。この場合、距離に重みを付けてもよいし、角度に重みを付けてもよい。 【0065】 なお、ユーザが同じ位置で読み出し指示をしても、時刻によって異なるパラメータ値が読み出されるようにしてもよい。この場合、ユーザが記録の指示を行った時に、制御部11が内蔵タイマ(図示せず)から時刻を読み出して、この時刻情報もパラメータ値に対応付けしてメモリに記録すればよい、読み出し時には、その時点の時刻を内蔵タイマから読み出し、最も時刻が近い記録内容を読み出せばよい。 【0066】 また、上記説明では、ユーザが記録、読み出し指示をしたときにスピーカ装置2がリモコン10の位置を測定する場合について説明したが、リモコン位置をリアルタイム(所定時間経過毎)に測定するようにしてもよい。リアルタイムにリモコン位置を測定することで、読み出したパラメータ値を補正することができる。 【0067】 図11は、リモコン位置による音声ビーム補正について説明する図である。同図(A)に示すように、スピーカ装置2は、メモリから読み出したパラメータ値に基づき、5つの音声ビームを生成する。スピーカ装置2は、所定時間毎にリモコン10の位置を測定し、ビーム角度、焦点距離を補正する。同図において、スピーカ装置2は、部屋のサイズ(各壁面の位置)とスピーカ設置位置の情報を取得しており、リモコン10の位置に全てのビームが向かうように、ビーム角度を演算することができる。なお、部屋のサイズ、スピーカ設置位置が不明である場合、成分Cだけ補正するようにしてもよい。すなわち、成分Cの音声ビームがリモコン10の方向に向くように補正する。 【0068】 また、同図(B)に示すように、スピーカ装置2は、リモコン10の位置が正面から大きく右方へ移動し、成分SRの反射経路が確保できない場合、成分FRと成分SRをミキシングして出力する。または、成分SRを成分FRと同じビーム角度で出力する。 【0069】 また、同図(C)に示すように、スピーカ装置2は、リモコン10の位置が装置近傍に移動し、成分SR,SLを後方から十分な音量で供給することができない場合、成分FR,FLをスピーカ装置2のスピーカアレイの一部とウーファを用いて通常の(音声ビームではない)ステレオ再生をするように設定し、成分SR,SLを左右壁面から反射するように設定する。 【0070】 また、同図(D)に示すように、リモコン10の位置がさらに装置近傍に移動した場合、成分FR,SR,CをRチャンネルにミキシングし、成分FL,SL,CをLチャンネルにミキシングし、これらをスピーカ装置2のスピーカアレイの一部とウーファを用いて通常の(音声ビームではない)ステレオ再生をするように設定する。 【0071】 以上のようにして、リモコン10の位置をリアルタイムに測定することで、読み出したパラメータ値により設定された音声ビームをリアルタイムに補正することもできる。なお、リモコン10の位置測定、および音声ビームの補正は、リアルタイムに限らず、ユーザが任意のタイミングで指示した場合に行うようにしてもよい。 【0072】 また、極端にリモコン位置が変更されている場合は、測定エラーである可能性が高いと判断し、図8の読み出し処理を再度実行し、メモリ12のパラメータ値を再読み出しするようにしてもよい。この場合、その時点のリモコン10の位置に応じて、別のパラメータ値が読み出される。 【0073】 さらに、リモコン位置をリアルタイムに測定する場合、音声ビームの音量を補正するようにしてもよい。図12は、音声ビームの音量補正について説明する図である。同図(A)は、(スピーカ装置2と)リモコン10の距離と音量補正量との関係を示した図であり、同図(B)は、リモコン10の角度と音量補正量との関係を示した図である。同図(A)および同図(B)に示すように、スピーカ装置2は、所定時間毎にリモコン10の位置を測定し、リモコン10の位置が、パラメータ値読み出し時の位置から移動していた場合、音声ビームの音量を補正する。 【0074】 同図(A)において、スピーカ装置2は、リモコン10の位置が、パラメータ値読み出し時の位置から近距離に移動していた場合、音声ビームの音量を下げ、遠距離に移動していた場合、音量を上げる補正を行う。また、同図(B)において、スピーカ装置2は、リモコン10の位置が、パラメータ値読み出し時の位置からずれて、0degからのずれ量が大きくなっていれば音量を上げ、0degからのずれ量が小さくなっていれば音量を下げる。 【0075】 なお、これらの音量補正は、主に成分Cについて行われる。距離、角度による音量変化はセンタチャンネルに対する影響が最も大きいからである。なお、距離、角度による音量補正量の割合は、図12に示したグラフに限るものではない。 【0076】 また、リモコン10の位置をリアルタイムに測定することで、ユーザがパラメータ値のマニュアル設定を行う場合の手間を低減することができる。図13は、2つのテレビチャンネルに対応する音声ビームを出力している場合において、リアルタイムにリモコン10の位置を測定する例について説明する図である。この場合、右方(0degからプラス側)にいるユーザはテレビチャンネル1の音声を聴き、左方(0degからマイナス側)にいるユーザはテレビチャンネル2の音声を聴いているものとする。 【0077】 スピーカ装置2は、リアルタイムにリモコン10の位置を測定し、リモコン10が0degからプラス側、マイナス側のどちらに位置するかを判断する。ここで、ユーザがパラメータ値のマニュアル設定を行う場合、リモコン10の位置が0degからプラス側に位置する時には、パラメータ値のうちテレビチャンネル1を制御するパラメータを自動選択する。一方で、リモコン10の位置が0degからマイナス側に位置する時には、パラメータ値のうちテレビチャンネル2を制御するパラメータを自動選択する。これにより、ユーザがマニュアル設定を行う場合に、テレビチャンネルの切り換え指示をする必要がなくなる。 【図面の簡単な説明】 【0078】 【図1】オーディオシステムが設置されたLDKルームを上方から見た図 【図2】スピーカ装置2の正面図 【図3】音声ビームの形成原理を説明するための図 【図4】ビームに焦点を持たせる場合のスピーカアレイの指向特性を示した図 【図5】5つの音声ビームを利用者h2の頭部の位置に設定した例を示す図 【図6】スピーカ装置2、およびリモコン10の構成を示すブロック図 【図7】リモコン位置測定を示す概念図 【図8】スピーカ装置2のパラメータ値記録、読み出し動作を示すフローチャート 【図9】リモコン位置とパラメータ値(メモリ記録内容)の対応関係を示した図 【図10】リモコン位置とパラメータ値(メモリ記録内容)の対応関係を示した他の例の図 【図11】リモコン位置による音声ビーム補正について説明する図 【図12】音声ビームの音量補正について説明する図 【図13】2つのテレビチャンネルに対応する音声ビームを出力している場合において、リアルタイムにリモコン10の位置を測定する例について説明する図 【符号の説明】 【0079】 2−スピーカ装置 10−リモコン
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| 【出願人】 |
【識別番号】000004075 【氏名又は名称】ヤマハ株式会社
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| 【出願日】 |
平成18年7月28日(2006.7.28) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100084548 【弁理士】 【氏名又は名称】小森 久夫
【識別番号】100123940 【弁理士】 【氏名又は名称】村上 辰一
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| 【公開番号】 |
特開2008−35251(P2008−35251A) |
| 【公開日】 |
平成20年2月14日(2008.2.14) |
| 【出願番号】 |
特願2006−206893(P2006−206893) |
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