| 【発明の名称】 |
シートオーディオ用音響装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】上原 正吉
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| 【要約】 |
【課題】音源メディアの種類に拘わらずシートにおいてユーザの好適な振動を振動発生手段より発生させることが可能なシートオーディオ用音響装置を提供すること。
【構成】本発明に係るシートオーディ音響装置1は、シートの背もたれ部に設置されて音響信号の信号レベルに応じて振動を発生させる振動発生手段3と、異なる種類の音源メディアより出力される複数の音響信号より一つの音響信号を選択し、振動発生手段3に対して選択された音響信号を出力する音響信号選択手段11と、音響信号選択手段11により選択された音響信号の音源メディアに応じて振動発生手段3による振動量を制御する制御手段14とを有することを特徴とする。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 シートの背もたれ部に設置されて音響信号の信号レベルに応じて振動を発生させる振動発生手段と、 異なる種類の音源メディアより出力される複数の前記音響信号より一つの音響信号を選択し、前記振動発生手段に対して選択された前記音響信号を出力する音響信号選択手段と、 該音響信号選択手段により選択された音響信号の音源メディアに応じて前記振動発生手段による振動量を制御する制御手段と を有することを特徴とするシートオーディオ用音響装置。 【請求項2】 選択された前記音響信号に対応する前記振動発生手段の振動量を制御情報として記録する振動量記録手段と、 該振動量記録手段に記録される前記制御情報の振動量を設定変更することが可能な設定変更手段とを有し、 前記制御手段は、前記振動量記録手段に記録された前記制御情報に基づいて前記振動量を前記音響信号毎に判断して前記振動発生手段の振動量を制御すること を特徴とする請求項1に記載のシートオーディオ用音響装置。 【請求項3】 前記振動発生手段は、前記背もたれ部であって前記シートに着座したユーザの背骨に対向する位置に設けられることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のシートオーディオ用音響装置。 【請求項4】 前記シートの背もたれ部上部又はヘッドレスト部に、前記音響信号選択手段により選択された音響信号の出力を行うスピーカが設けられること を特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のシートオーディオ用音響装置。 【請求項5】 前記音響信号選択手段により選択された音響信号の音楽ジャンルを判断するジャンル判断手段を有し、 前記制御手段は前記ジャンル判断手段により判断された音楽ジャンルに応じて前記振動発生手段の振動量を制御すること を特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載のシートオーディオ用音響装置。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、複数の音源メディア、例えば、CD、DVD、MD、ラジオ等より出力される音響信号より一つの音響信号を選択し、選択された前記音響信号の音源メディアに応じて音響信号の出力制御を行うシートオーディオ用音響装置に関する。 【背景技術】 【0002】 従来より、シート等に振動装置を設けたり、低域の出力音を高レベルで出力するウーファー等を設けることによって、映像や音楽の出力レベルに応じた振動をシートに発生させ、音響出力を体で感じることが可能な体感装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。 【0003】 このように、出力音を振動に変換し、出力音を振動と一緒に出力することによって、ユーザは従来よりも高い臨場感・一体感を、シートを介して感じることが可能となる。 【特許文献1】特開2001−86580号公報(第5−7頁、第1図) 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0004】 上述したような出力音を振動に変換して体感させる装置では、音響信号の信号レベルに応じて振動の強さが決定される。このため、再生される音響信号の信号レベルが同じであれば同じ振動強度で振動が発生することとなる。 【0005】 しかしながら、今日の音響装置では、多数の音源メディアを再生することが可能となっており、その音源メディア毎に出力される音響信号の信号レベルにバラツキが生ずる場合があった。 【0006】 例えば、CDは比較的高い音量で収録が行われる傾向があるため、CDによって再生された音響信号の信号レベルは高いレベルを示す傾向があった。一方で、DVDは全体的に低い音量で収録が行われる傾向があるため、DVDによって再生された音響信号の信号レベルは、CDの場合に比べて低いレベルを示す傾向があった。このような傾向はCDおよびDVDのみに限定されるものではなく、MDやラジオ(AM/FM)によっても同様の傾向を示す場合があった。 【0007】 このため、同じ音楽をユーザが聴取する場合であっても、音源メディア毎に音響信号の信号レベルが異なるため、シートを介してユーザが体感する振動量が異なってしまい、違和感や不快感を感じてしまうおそれがあるという問題があった。 【0008】 本発明は、上記の問題に鑑みてなされたものであり、音源メディアの種類に拘わらずシートにおいてユーザの好適な振動を振動発生手段より発生させることが可能なシートオーディオ用音響装置を提供することを課題とする。 【課題を解決するための手段】 【0009】 上記課題を解決するために、本発明に係るシートオーディオ用音響装置は、シートの背もたれ部に設置されて音響信号の信号レベルに応じて振動を発生させる振動発生手段と、異なる種類の音源メディアより出力される複数の前記音響信号より一つの音響信号を選択し、前記振動発生手段に対して選択された前記音響信号を出力する音響信号選択手段と、該音響信号選択手段により選択された音響信号の音源メディアに応じて前記振動発生手段による振動量を制御する制御手段とを有することを特徴とする。 【0010】 また、上記シートオーディオ用音響装置は、選択された前記音響信号に対応する前記振動発生手段の振動量を制御情報として記録する振動量記録手段と、該振動量記録手段に記録される前記制御情報の振動量を設定変更することが可能な設定変更手段とを有し、前記制御手段は、前記振動量記録手段に記録された前記制御情報に基づいて前記振動量を前記音響信号毎に判断して前記振動発生手段の振動量を制御するものであってもよい。 【0011】 さらに、前記振動発生手段は、前記背もたれ部であって前記シートに着座したユーザの背骨に対向する位置に設けられることが好ましい。 【0012】 また、前記シートの背もたれ部上部又はヘッドレスト部に、前記音響信号選択手段により選択された音響信号の出力を行うスピーカが設けられることが好ましい。 【0013】 さらに、前記音響信号選択手段により選択された音響信号の音楽ジャンルを判断するジャンル判断手段を有し、前記制御手段は前記ジャンル判断手段により判断された音楽ジャンルに応じて前記振動発生手段の振動量を制御するものであってもよい。 【発明の効果】 【0014】 本発明に係る音響出力装置によれば、音響信号選択手段により選択された音響信号の音源メディアに応じて振動発生手段による振動量の制御が行われるので、ユーザが手動で振動発生手段の振動量切替等を行う必要がなくなり、ユーザによる振動量の調整負担を低減させることが可能となる。 【0015】 また、振動発生手段による振動量の制御が自動で行われるので、音源メディア毎に異なる振動状態となって、ユーザが音楽の聴取時に違和感を感じたり、不快感を感じたりすることを回避することが可能となる。 【0016】 さらに、制御手段は、振動量記録手段に記録された制御情報を音響信号毎に判断して振動発生手段の振動量を制御するので、振動量記録手段に記録された制御情報を変更することによってユーザの好みに応じた振動発生制御を行うことが可能となる。 【0017】 また、振動発生手段が、シートの背もたれ部であってシートに着座したユーザの背骨に対向する位置に設けられるので、ユーザは振動発生手段の振動を背骨を通じて骨伝導として体全体で体感することが可能となる。 【0018】 特に、シートの背もたれ部上部又はヘッドレスト部に、音響信号選択手段により選択された音響信号の出力を行うスピーカが設けられている場合には、スピーカによって耳の鼓膜を通じて体感する気導音と、骨伝導を通じて体感する身体共鳴(骨導音)とによって、音楽を感じ取ることができるので、ユーザは体全体で音楽を感じることができるとともに、骨伝導によってはっきりと音を感じ取ることが可能となる。 【0019】 さらに、振動発生手段の振動をユーザの背骨を通じて骨伝導として伝達することができるので、意図的に強い振動や異音を振動発生手段から発生させることによって、ユーザの居眠りを防止させたり、リラックス効果のある音楽を用いて振動発生手段から軽い振動をユーザに与えることによってユーザの疲れを癒したりすることも可能である。 【0020】 また、シートの背もたれ部上部又はヘッドレスト部に、音響信号選択手段により選択された音響信号の出力を行うスピーカが設けられている場合には、小音量の音楽であっても、スピーカを介してきちんとユーザの耳に音を届けることが可能となる。このため、シートオーディオ用音響装置を車両に用いる場合には、車内の会話や外部からの情報を音楽を聴きながら容易に判断できるとともに、音楽を聴き続けても聴き疲れにくいという効果を有する。 【0021】 さらに、スピーカがシートの背もたれ部等に設けられている場合には、オープンカーや窓を開けて走行する車両等であっても音楽が聴き取りやすくなり、さらに、骨伝導を併用することによってクリアに音楽を聴き取ることが可能となる。 【0022】 また、制御手段がジャンル判断手段により判断された音楽ジャンルに応じて振動発生手段の振動量を制御する場合には、音楽ジャンルに応じて最適な振動をユーザに提供することが可能となる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0023】 以下、本発明に係るシートオーディオ用音響装置を、図面を用いて詳細に説明する。 【0024】 図1は、シートオーディオ用音響装置1を示した概略構成図である。シートオーディオ用音響装置1は、2つのスピーカ2(2a,2b)と、ウーファー(振動発生手段)3と、装置本体部4とを有している。 【0025】 スピーカ2は、シート5の背もたれ部5a上部、具体的には肩口近傍に、左右に一対となって設けられており、装置本体部4より取得した音響信号を出力音(音響出力)として出力する。シート5の正面視で左側のスピーカ2aからはRチャンネル用の音響信号に対応する出力音が出力され、シート5の正面視で右側のスピーカ2bからはLチャンネル用の音響信号に対応する出力音が出力される。スピーカ2は、一般的なスピーカと同様にコーン、マグネット、ボイスコイル等からなるユニットによって構成されている。 【0026】 ウーファー3は、背もたれ部5aの左右中心部であって、シート5に着座したユーザの背骨(脊髄)に対向する位置に設けられている。ウーファー3は、装置本体部4より取得した音響信号を振動としてユーザに体感させることが可能なスピーカである。ウーファー3には、主に低域(数百Hz)の再生が可能なスピーカが用いられる。なお、ウーファー3は、入力段階で振動として使用する周波数を制限するためにハイパスフィルタやローパスフィルタ等を備えているものであってもよい。 【0027】 また、ウーファー3において用いられる振動発生構造は、スピーカのみにより構成されるものには限定されず、音響信号の出力レベルに応じて出力信号を振動へと変換する素子を備えるものであってもよい。 【0028】 装置本体部4は、図2示すように、複数の音源メディアの出力装置(再生装置)10(10a〜10e)と、各音源メディアの出力信号が入力される音響信号選択回路(音響信号選択手段)11と、音響信号に対して音響処理を施すDSP12(Digital Signal Processor)と、音響信号の信号レベルの増幅を行うパワーアンプ13と、音響信号選択回路11とDSP12とパワーアンプ13との制御を行う制御部(制御手段、設定変更手段)14と、制御部14における制御に必要な情報が記録される制御情報記録部(振動量記録手段)15と、音源メディアの出力信号(音響信号)の音楽ジャンルを判定する音楽ジャンル判定部(音楽ジャンル判定手段)16と、音響信号選択回路11の音源メディアの選択等を行うための操作部(設定変更手段)17とを有している。 【0029】 複数の音源メディアの出力装置10として、本実施例においては、FMラジオ10a、AMラジオ10b、CDプレーヤ10c、DVDプレーヤ10d、MDプレーヤ10e等の出力装置が設けられている。CDプレーヤ10c、DVDプレーヤ10d、MDプレーヤ10e等の出力装置10は、それぞれの音源メディア(例えばCD・DVD・MD等の記録メディア)に記録された音源データ(音源ソース)を出力信号として読み取る役割を有している。また、FMラジオ10a、AMラジオ10b等の出力装置10は、電波を介して受信した音響信号を出力信号として出力する役割を有している。各出力装置10により出力される出力信号は、音響信号選択回路11に入力される。 【0030】 なお、出力装置10における音源メディアは、上述した出力装置10に用いられるものには限定されるものではない。例えば、カセットテープレコーダーやハードディスクドライブ等の音源メディア(記録メディア)であってもよい。 【0031】 音響信号選択回路11は、接続される複数の出力装置10より一の出力装置を選択し、選択された出力装置10の出力信号(音響信号)のみをDSP12に出力する役割を有している。この音響信号選択回路11における出力装置10の選択処理は、制御部14の指示に基づいて行われる。 【0032】 DSP12は、音響信号選択回路11により選択された出力信号の信号処理を行う役割を有している。DSP12は、音楽信号を劣化させることなく極めて高精細な処理を可能とするIC(集積回路)により構成されており、制御部14の指示に基づいて出力信号に音響処理を施すことによって、高度な音場・音質制御を実現することが可能となっている。特に、車両にシートオーディオ用音響装置1を用いる場合には、車両特有の閉空間での環境制約を音響処理により開放して自然な又は特有の音響環境を構築することが可能となる。 【0033】 パワーアンプ13は、DSP12により音響処理された出力信号の信号レベルを増幅して、スピーカ2(2a、2b)およびウーファー3へと出力する。このパワーアンプ13の制御は制御部14の指示に応じてスピーカ2とウーファー3とで個別に行われる。パワーアンプ13における信号レベル制御により、ウーファー3による出力音の振動量制御が行われることとなる。 【0034】 音楽ジャンル判定部16は、音響信号選択回路11により選択された出力信号(音源データ)の音楽ジャンルを判断する役割を有している。具体的に音楽ジャンル判定部16は、音響信号選択回路11よりDSP12へと出力される音源信号における音源データの音質や出力レベル等に応じて音楽ジャンルを判断し、または、出力装置10において音源メディアより読み取られた音源データの情報等に基づいて音楽ジャンルを判断する。例えば、予め記録されるCDDB(CD DataBase)情報やネットワークを介して取得したCDDB情報に基づいて、音源データの曲名・アーティスト名などを求め、音源データの音楽ジャンルを判断することが可能である。音楽ジャンル判定部16により判定された音楽ジャンル情報は、制御部14に出力される。 【0035】 操作部17は、ユーザによりシートオーディオ用音響装置1の動作に関する操作が行われる入力装置であり、各出力装置10における音響信号出力の開始/停止操作や、ウーファー3における振動発生のON/OFF設定や、DSP12における好みの音響処理(例えば、スタジアムモードやシアターモード等の音響効果処理)の選択操作等が行われる。また、ユーザは、操作部17を介して直接音楽ジャンルを入力することも可能である。操作部17により設定された情報は、制御部14に出力される。 【0036】 制御情報記録部15には、制御部14における制御に必要な情報が記録されている。例えば、制御情報記録部15には、ユーザにより選択されたDSP12の音響処理モードに応じてDSP12へ出力されるDSP制御用の変換情報や、音楽ジャンル判定部16により判定された音楽ジャンルあるいは操作部17を用いてユーザにより選択された出力装置10(音源メディア)の種類に応じてパワーアンプ13へ出力される信号レベル増幅制御用の信号レベル情報(制御情報)等が記録される。 【0037】 なお、制御情報記録部15では、操作部17を介してユーザにより設定されたDSP制御用の変換情報やパワーアンプ13における増幅制御用の信号レベル情報を、自動的に記憶することによって、それ以降のユーザの設定負担の軽減を図ることが可能である。またユーザは、操作部17を操作することによって、一度記憶されたDSP制御用の変換情報やパワーアンプ13における増幅制御用の信号レベル情報を、自由に設定変更することが可能である。 【0038】 制御部14は、ユーザにより選択された音源メディアの情報を操作部17より読み取り、該当する音源メディアの出力装置10に関する再生開始/停止制御を行うとともに、選択された音源メディアの出力信号が選択されるように音響信号選択回路11の制御を行う。 【0039】 また、制御部14は、操作部17を介してユーザにより設定されたDSP制御用の変換情報やパワーアンプ13における増幅制御用の信号レベル情報を取得し、制御情報記録部15に記録される情報の更新処理を行う。 【0040】 さらに、制御部14は、音楽ジャンル判定部16より受信する音楽ジャンル情報やユーザにより選択された音源メディアの出力装置に関する情報に基づいて、制御情報記録部15より必要な制御情報を取得してパワーアンプ13における信号レベルの増幅制御処理を行う。 【0041】 図3は、制御部14による信号レベルの増幅制御処理を示したフローチャートである。このフローチャートを用いて制御部14における信号レベルの増幅制御処理を説明する。 【0042】 制御部14は、ユーザによって選択された音源メディアの情報を操作部17より取得し(ステップS.1)、取得された音源メディアの情報に基づいて該当する音源メディアの出力装置10の再生動作を開始させ(ステップS.2)、音響信号選択回路11における入力信号の選択を該当する出力装置10の出力信号に選択させる(ステップS.3)。 【0043】 そして、制御部14は、音楽ジャンル判定部16を介して出力装置10により再生される音楽ソースの音楽ジャンル情報を取得する(ステップS.4)。その後、制御部14は、ユーザにより設定されたDSP制御用の変換情報を制御情報記録部15より読み出して、DSP12における音響処理を実行させる(ステップS.5)。 【0044】 そして、制御部14は、音楽ジャンル判定部16により取得された音楽ジャンル情報と、音響信号選択回路11により選択された出力装置10の音源メディア情報とに基づいて、制御情報記録部15よりパワーアンプ13の増幅制御情報(制御情報)を取得して、パワーアンプ13におけるスピーカ2およびウーファー3への出力信号の増幅信号処理を行う(ステップS.6)。 【0045】 例えば、制御情報記録部15において記録される増幅制御情報が、(1)音源メディアがCDの場合にはウーファー3における出力をOFF、(2)音源メディアがDVDの場合にはウーファー3における出力をON、(3)音源メディアがMDの場合にはウーファー3における出力をON、(4)音源メディアがFMの場合にはウーファー3における出力をOFF、(5)音源メディアがAMの場合にはウーファー3における出力をOFFとして記録されている場合であって、音響信号選択回路11により選択された出力装置10の音源メディア情報がCDの場合、制御部14は、増幅制御情報(1)に基づいてパワーアンプ13におけるウーファー3への出力信号をOFFとし、ウーファー3によって振動出力がなされないようにパワーアンプ13の制御を行う。 【0046】 一方で、音響信号選択回路11により選択された出力装置10の音源メディア情報がDVDの場合、制御部14は、増幅制御情報(2)に基づいてパワーアンプ13におけるウーファー3への出力信号をONとし、ウーファー3より振動が出力されるようにパワーアンプ13を制御する。 【0047】 この場合、制御部14は、音楽ジャンル判定部16より取得した音楽ジャンルに基づいて、ウーファー3における振動量の制御を行う。例えば、音楽ジャンル判定部16により判定された音楽ジャンルがロックやアクション映画音楽等の場合、制御部14は、ユーザにおける臨場感を高めるために、パワーアンプ13における出力信号の信号レベルを高い値に増幅することにより、ウーファー3を介してユーザが大きな振動を体感できるように制御を行う。 【0048】 特に、ウーファー3は、シート5に着座したユーザの背骨に対向するようにして背もたれ部5aに設置されている。このため、ウーファー3による振動出力がシート5からユーザの脊髄へと伝わり、骨伝導としてユーザの体全体に伝達して身体共鳴を発生させることが可能となる。ユーザはこの骨伝導による身体共鳴(骨導音)と、スピーカ2より出力されて耳の鼓膜を通じて体感する気導音とによって音を感じることができるので、従来にない感覚を体験することが可能となる。 【0049】 また、例えば、音楽ジャンル判定部16により判定された音楽ジャンルがクラッシック等の音楽の場合、制御部14は、ウーファー3による振動出力よりもスピーカ2から聞こえる音楽を主としてユーザが聴取できるように、パワーアンプ13において出力信号の信号レベルを低い値に制御して、ウーファー3による余計な振動(臨場感)を低減させる。このように振動を低減させることによって、ユーザは鼓膜を通じて感じ取る音のみを聴取することとなり、落ち着いた状態で音楽を楽しむことができる。 【0050】 そして、制御部14は、操作部17の操作により音響出力を行う音源メディアの変更が行われたか否かを判断し(ステップS.7)、音源メディアの変更が行われた場合(ステップS.7においてYesの場合)には、上述したステップS.1からステップS.6までの処理を繰り返し実行する。 【0051】 音源メディアの変更が行われなかった場合(ステップS.7においてNoの場合)、制御部14は、ユーザが出力装置10における音楽再生の停止処理を行ったか否かを、操作部17を介して判断し(ステップS.8)、ユーザにより出力装置10の停止処理が行われたと判断した場合(ステップS.8においてYesの場合)には、該当する音源メディアの出力装置10を停止させ(ステップS.9)、信号レベルの増幅制御処理を終了する。 【0052】 操作部17を介してユーザが出力装置10の停止処理を行わなかったと判断した場合(ステップS.8においてNoの場合)、制御部14は、音源メディアの変更が行われたか否かの処理(ステップS.7)を繰り返し実行する。 【0053】 このように制御部14が、信号レベルの増幅制御処理を行うことによって、音源メディアの種類に応じてウーファー3のON/OFF制御が自動的に行われるので、ユーザが手動でウーファー3の振動のON/OFF制御を行う必要がなくなり、ユーザの調整負担を低減させることが可能となる。 【0054】 また、自動的にウーファー3のON/OFF制御が行われるので、音源メディア毎に異なる振動状態によって、ユーザが音楽の聴取時に違和感を感じたり、不快感を感じたりすることを回避することが可能となる。 【0055】 さらに、ウーファー3のON/OFF制御を、音源メディアの出力装置10毎に設定でき、さらにユーザにより自由に設定変更することができるので、ユーザの好みに応じた制御を行うことが可能となる。 【0056】 一方で、ウーファー3がONの場合であっても、音楽ジャンル判定部16により判定された音楽ジャンルに応じてウーファー3の振動量を制御することができるので、音楽ジャンルに応じて最適な振動をユーザに提供することが可能となる。 【0057】 また、本発明に係るシートオーディオ用音響装置1では、スピーカ2によって耳の鼓膜を通じて体感する気導音と、ウーファー3によって骨伝導を通じて体感する身体共鳴(骨導音)とによって、ユーザは音楽を体感することができるので、体全体で音楽を感じることができるとともに、骨伝導によって音をはっきりと感じ取ることが可能となる。 【0058】 さらに、スピーカ2がシート5の背もたれ部5aに設けられているので、小音量の音楽であっても、スピーカ2を介してきちんと耳に音を届けることが可能となる。このため、シートオーディオ用音響装置1を車両に用いる場合には、車内の会話や外部からの情報を音楽を聴きながら容易に判断できるとともに、音楽を聴き続けても聴き疲れしにくいという効果を有する。 【0059】 また、スピーカ2がシート5の背もたれ部5aに設けられているので、オープンカーや窓を開けて走行する車両等であっても音楽が聴き取りやすくなり、さらに、骨伝導を併用することによってクリアに音楽を聴き取ることが可能となる。 【0060】 また、ウーファー3の振動をユーザの背骨を通じて骨伝導として伝達することができるので、意図的に強い振動や異音をウーファー3から発生させることによって、ユーザの居眠りを防止したり、リラックス効果のある音楽を用いてウーファー3から軽い振動をユーザに与えることによってユーザの疲れを癒したりすることも可能である。 【0061】 さらに、スピーカ2およびウーファー3がシート5に設けられているので、ドアスピーカ等の設置が難しく各座席において均一な音響環境を構築することが困難な車両(例えばワンボックスカー等の3列シート車両)においても、本発明に係るシートオーディオ用音響装置1を用いることによって好適な音響空間を簡易に構築することが可能となる。 【0062】 以上、本発明に係るシートオーディオ用音響装置1について、図面を用いて詳細に説明を行ったが、本発明に係るシートオーディオ用音響装置は上述した実施形態に限定されるものではない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において各種の変更例または修正例に想到しうることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。 【0063】 例えば、本発明に係るシートオーディオ用音響装置1では、音楽ジャンル判定部16により音楽ジャンルを判定してウーファー3における振動量を制御することとしたが、必ずしも音楽ジャンル判定部16を設ける必要はなく、音楽メディアの出力装置10に応じてウーファー3におけるON/OFF制御のみを行う構成としてもよい。 【0064】 また、上記実施形態では、音楽メディアの出力装置10に応じてウーファー3におけるON/OFF制御を行う場合を例として説明したが、ウーファー3における制御は必ずしもON/OFF制御のみに限定されるものではなく、音楽メディアの出力装置10に応じてウーファーの振動量が強くまたは弱くなるように制御するものであってもよい。 【0065】 さらに、本実施形態に係るスピーカはシートの背もたれ部上部に設置されていたが、スピーカの設置位置はこの位置に限定されるものではなく、例えばヘッドレスト部等に設けられるものであってもよい。スピーカをヘッドレスト部に設けることによって、スピーカがユーザの耳位置近傍に設置されることとなるので、スピーカより出力される音をユーザが容易に聴き取ることが可能となる。 【図面の簡単な説明】 【0066】 【図1】本実施形態に係るシートオーディオ用音響装置の概略構成を示した図であり、(a)は正面図、(b)は側面図を示している。 【図2】本実施形態に係るシートオーディオ用音響装置における装置本体部の概略構成を示したブロック図である。 【図3】本実施形態に係るシートオーディオ装置における制御部の処理を示したフローチャートである。 【符号の説明】 【0067】 1 …シートオーディオ用音響装置 2、2a、2b …スピーカ 3 …ウーファー(振動発生手段) 4 …装置本体部 5 …シート 5a …背もたれ部 10 …出力装置 10a …FMラジオ 10b …AMラジオ 10c …CDプレーヤ 10d …DVDプレーヤ 10e …MDプレーヤ 11 …音響信号選択回路(音響信号選択手段) 12 …DSP 13 …パワーアンプ 14 …制御部(制御手段、設定変更手段) 15 …制御情報記録部(振動量記録手段) 16 …音楽ジャンル判定部(音楽ジャンル判定手段) 17 …操作部(設定変更手段)
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| 【出願人】 |
【識別番号】000001487 【氏名又は名称】クラリオン株式会社
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| 【出願日】 |
平成18年9月12日(2006.9.12) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100118094 【弁理士】 【氏名又は名称】殿元 基城
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| 【公開番号】 |
特開2008−72165(P2008−72165A) |
| 【公開日】 |
平成20年3月27日(2008.3.27) |
| 【出願番号】 |
特願2006−246319(P2006−246319) |
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