トップ :: H 電気 :: H04 電気通信技術




【発明の名称】 四角筒形状のエレクトレットコンデンサマイクロホン
【発明者】 【氏名】ソン,チョン−ダン

【要約】 【課題】カーリングを容易にする四角筒形状のSMD可能なエレクトレットコンデンサマイクロホンが開示される。

【構成】本発明のマイクロホンは、スペーサを介して対向するダイヤフラム/バックプレート対と、前記ダイヤフラムを導電させるための導電ベースと、前記バックプレートと前記導電ベースを絶縁させるための絶縁ベースと、前記ダイヤフラムを導電させるための極リングと、内部に前記器具部品を挿入するように、一面が開放された四角筒形状からなり、カーリング面の角部が面取りされている金属ケースと、回路部品が実装されており、導電パターン及び突出する接続端子が形成されたPCB基板と、前記絶縁ベースの上に実装されて、前記金属ケースと前記PCB基板の間を密封するシーリングパッドと、を備える。したがって、本発明によれば、四角筒形状の角を面取りすることでカーリングを容易にし、シーリングパッドによりケースとPCB基板の間を密封することで、音響特性を向上させる効果がある。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
スペーサを介して対向するダイヤフラム/バックプレート対と、
前記ダイヤフラムを導電させるための導電ベースと、
前記バックプレートと前記導電ベースを絶縁させるための絶縁ベースと、
前記ダイヤフラムを導電させるための極リングと、
内部に前記器具部品を挿入するように、一面が開放された四角筒形状からなり、カーリング面の角部が面取りされている金属ケースと、
回路部品が実装されており、導電パターン及び突出する接続端子が形成されたPCB基板と、
前記絶縁ベースの上に実装されて、前記金属ケースと前記PCB基板の間を密封するシーリングパッドと、を備えることを特徴とする四角筒形状のエレクトレットコンデンサマイクロホン。
【請求項2】
前記シーリングパッドは、柔軟性を有するゴムや樹脂などからなる四角リング形状を有することを特徴とする請求項1に記載のエレクトレットコンデンサマイクロホン。
【請求項3】
前記ケースのカーリング面は、接続端子として使用されることを特徴とする請求項1に記載のエレクトレットコンデンサマイクロホン。
【請求項4】
外部音を流入させるための音響ホールが、前記ケース底面や前記PCB基板に形成されたことを特徴とする請求項1に記載のエレクトレットコンデンサマイクロホン。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、エレクトレットコンデンサマイクロホンに関し、特に、カーリングを容易にする四角筒形状のSMD(面実装部品:Surface Mount Device)可能なエレクトレットコンデンサマイクロホンに関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、移動通信端末機やオーディオなどに広く使用されるコンデンサマイクロホンは、電圧バイアス要素、音圧(Sound Pressure)に対応して変化するキャパシタ(C)を形成するダイヤフラム/バックプレート対、及び出力信号をバッファリングするための接合形電界効果トランジスタ(JFET:Junction Field Effect Transistor)からなる。かかる典型的な方式のコンデンサマイクロホンは、一つのケース内に、振動板、スペーサリング、絶縁リング、バックプレート、通電リング、PCB(Printed Circuit Board)を一体に組み立てた後、ケースの端部をカーリングする方式で製造される。
【0003】
しかしながら、かかる典型的なエレクトレットコンデンサマイクロホンには、ケースの端部を曲げるカーリング(Curling)工程で不良が発生して音質が低下するという問題点がある。特に、四角筒形状のコンデンサマイクロホンには、円筒形のコンデンサマイクロホンに比べて、部品の方向性などの認識が容易なことから、メインボードへの実装が容易であるが、図1に示すように、内部に部品を入れて四角筒形状のケースの端部を曲げるカーリング工程が、円筒形ケースに比べて難しいという問題点がある。
【特許文献1】特開2007−060661
【特許文献2】特開2007−082233
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、上述の問題点に鑑みてなされたもので、その目的は、四角筒形状のケースの角部を面取りしてカーリングを容易にし、面取りにより音が漏れる問題点をシーリングパッドを用いて解決した、改善された四角筒形状のSMD可能なエレクトレットコンデンサマイクロホンを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成すべく、本発明に係る四角筒形状のエレクトレットコンデンサマイクロホンは、スペーサを介して対向するダイヤフラム/バックプレート対と、前記ダイヤフラムを導電させるための導電ベースと、前記バックプレートと前記導電ベースを絶縁させるための絶縁ベースと、前記ダイヤフラムを導電させるための極リングと、内部に前記器具部品を挿入するように、一面が開放された四角筒形状からなり、カーリング面の角部が面取りされている金属ケースと、回路部品が実装されており、導電パターン及び突出する接続端子が形成されたPCB基板と、前記絶縁ベースの上に実装されて、前記金属ケースと前記PCB基板の間を密封するシーリングパッドと、を備えることを特徴とする。
【0006】
前記シーリングパッドは、柔軟性を有するゴムや樹脂などからなる四角リング形状を有し、前記ケースのカーリング面は、接続端子として使用され、外部音を流入させるための音響ホールが、前記ケース底面や前記PCB基板に形成されたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明に係る四角筒形状のエレクトレットコンデンサマイクロホンによれば、四角筒形状の角を面取りすることでカーリングを容易にし、シーリングパッドによりケースとPCB基板の間を密封することで、音響特性を向上させる効果がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
以下、添付の図面に基づき、本発明の好ましい実施例を詳細に説明する。
【0009】
図2は、本発明に係る四角筒形状のコンデンサマイクロホンケースを示す斜視図であり、図3は、本発明に係る組立の完了した四角筒形状のコンデンサマイクロホンを示す斜視図であり、図4は、本発明に係る四角筒形状のコンデンサマイクロホンを示す側断面図である。
【0010】
本発明に係る四角筒形状のコンデンサマイクロホンは、図2〜図4に示すように、内部に部品を挿入するように一面が開放された四角筒形状の金属ケース102と、金属ケース102に内蔵される極リング104a及びダイヤフラム104、スペーサ106、絶縁ベース108、音孔110aが形成されたバックプレート110、導電ベース112、音が漏れることを防止するための四角リング形状のシーリングパッド114、導電パターン及び突出する接続端子116aが形成されたPCB基板116で構成される。前記金属ケース102のカーリングを容易にするために、開放側カーリング面102cの角は面取りされている。
【0011】
図2に示すように、本発明に係る金属ケース102は、一面が開放された四角筒形状からなり、開放面の四つの角102bを面取りすることで、各面の端部102cをカーリングするとき、隣接面のケース端部102cと重なることを防止できるようになっている。金属ケース102の底面には、音響ホール102aが形成されている。前記音響ホール102aは、コンデンサマイクロホンの音流入構造いよって、ケース102でなくPCB基板116に形成されることもできる。
【0012】
ダイヤフラム104とバックプレート110は、絶縁体のスペーサ106を介して対向しており、外部音響によりダイヤフラム104が振動するようになっている。ダイヤフラム104は、極リング104aと金属ケース102によりPCB基板116と電気的に導通し、バックプレート110は、導電ベース112を介してPCB基板116と電気的に導通される。そして、バックプレート110と導電ベース112は、絶縁ベース108により金属ケース102から電気的に隔離されている。このような構成は、既に知られている構成と同様なので、これ以上の説明は省略する。
【0013】
本発明によって、コンデンサマイクロホンの音が内、外部に漏れることを防止するシーリングパッド114は、図5に示すように、柔軟性を有する材質、例えば、ゴムや樹脂などの四角リング形状を有し、金属ケース102に実装されてから、PCB基板116を入れてカーリングすることにより圧着されて、ケース102とPCB基板116の間を密封するようになっている。このように、シーリングパッド114がカーリングにより圧着されると、図5に示すように、圧着される前の高さt1から高さt2へと低くなる。
【0014】
このような方式によって組立の完了した本発明に係るコンデンサマイクロホンは、図3に示すように、ケース端部102cをカーリングするとき隣接する面の端部102cと重ならないので、カーリングが容易であることが分かる。また、接続端子116aが突出して、SMDなどが容易な構造となっている。そして、PCB116に形成された接続端子116aは、少なくとも二つ以上形成されることができ、ケースのカーリング面102cを接地端子として使用することもできる。
【0015】
図6は、本発明に係る四角筒形状のコンデンサマイクロホンの他の例を示す側断面図である。
【0016】
図6に示すように、本発明に係る四角筒形状のコンデンサマイクロホンは、内部に部品を挿入するように、一面が開放された四角筒形状の金属ケース102と、金属ケース102に内蔵される極リング104a及びダイヤフラム104、スペーサ106、絶縁ベース108、音孔110aが形成されたバックプレート110、導電ベース112、音が漏れることを防止するための四角リング形状のシーリングパッド114、導電パターン及び突出した接続端子116aと音響ホール116bが形成されたPCB基板116で構成される。ケースのカーリングを容易にするために、開放面端部102cの角102bは面取りされている。
【0017】
図6の他の実施例に係るコンデンサマイクロホンと、図4に図示された実施例のコンデンサマイクロホンを比べると、前者は、音響ホール116bがPCB基板116に形成されており、後者は、音響ホール102aがケース102に形成されていることを除いて他は同様なので、これ以上の説明は省略する。
【0018】
上述した本発明の好ましい実施の形態は、例示の目的のために開示されたものであり、本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、本発明の技術的思想を逸脱しない範囲内で、様々な置換、変形、及び変更が可能であり、このような置換、変更などは、特許請求の範囲に属するものである。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】従来の四角筒形状のコンデンサマイクロホンケースを示す斜視図である。
【図2】本発明に係る四角筒形状のコンデンサマイクロホンケースを示す斜視図である。
【図3】本発明に係る組立完了の四角筒形状のコンデンサマイクロホンを示す斜視図である。
【図4】本発明に係る四角筒形状のコンデンサマイクロホンを示す側断面図である。
【図5】本発明に係るシーリングパッドを示す斜視図である。
【図6】本発明に係る四角筒形状のコンデンサマイクロホンの他の例を示す側断面図である。
【符号の説明】
【0020】
102:ケース
102a、116b:音響ホール
102b:面取り部
102c:カーリング面
104:ダイヤフラム
104a:極リング
106:スペーサ
108:絶縁ベース
110:バックプレート
110a:音孔
112:導電ベース
114:シーリングパッド
116:PCB基板
116a:接続端子
【出願人】 【識別番号】505063784
【氏名又は名称】ビーエスイー カンパニー リミテッド
【出願日】 平成19年9月3日(2007.9.3)
【代理人】 【識別番号】100091096
【弁理士】
【氏名又は名称】平木 祐輔

【識別番号】100105463
【弁理士】
【氏名又は名称】関谷 三男

【識別番号】100102576
【弁理士】
【氏名又は名称】渡辺 敏章

【識別番号】100100169
【弁理士】
【氏名又は名称】大塩 剛


【公開番号】 特開2008−67384(P2008−67384A)
【公開日】 平成20年3月21日(2008.3.21)
【出願番号】 特願2007−228004(P2007−228004)