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【発明の名称】 シリコンコンデンサマイクロホン
【発明者】 【氏名】ソン,チョンーダン

【要約】 【課題】樹脂からなるケースボディにメッキ層を形成した構造のケースを用いるシリコンコンデンサマイクロホンを提供する。

【構成】一面が開放された筒形の樹脂からなるボディと前記ボディに形成されたメッキ層とで構成されるケースと、MEMSマイクロホンチップと、前記MEMSマイクロホンチップの電気的な信号を処理するための特殊目的型半導体(ASIC)チップが実装されており、前記ケースと接合するための接続パターンが形成されている基板と、を含み、導電性接着剤により前記ケースと前記接続パターンが接合。前記メッキ層は、前記ボディの内部や外部あるいは全体面に形成されることが可能であり、前記ボディの開放面端部には内週面に沿って段差が形成されて、前記基板が前記段差に挿入されるようになっている。成形を容易にし、樹脂ボディの内部、外部または全体面にメッキ層を形成して、電磁波雑音などの外部ノイズを遮断できる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
一面が開放された筒形の樹脂からなるボディと前記ボディに形成されたメッキ層とで構成されるケースと、
MEMSマイクロホンチップと、前記MEMSマイクロホンチップの電気的な信号を処理するための特殊目的型半導体(ASIC)チップが実装されており、前記ケースと接合するための接続パターンが形成されている基板と、を含み、導電性接着剤により前記ケースと前記接続パターンが接合されることを特徴とするシリコンコンデンサマイクロホン。
【請求項2】
前記ケースは、円筒形や四角筒形からなることを特徴とする請求項1に記載のシリコンコンデンサマイクロホン。
【請求項3】
前記メッキ層は、前記ボディの内部や外部あるいは全体面に形成され、前記ボディの内部や外部に形成される場合には、開放面端部まで形成されることを特徴とする請求項1に記載のシリコンコンデンサマイクロホン。
【請求項4】
前記ケースは、前記ボディの開放面端部には内週面に沿って段差が形成されて、前記基板が前記段差に挿入されるようになっていることを特徴とする請求項1に記載のシリコンコンデンサマイクロホン。
【請求項5】
前記接続パターンは接地端子と連結されており、前記接続パターンが前記ケースと導電性接着剤により連結されると、前記ケース全体が接地されて、前記ケースに誘起される電磁波ノイズを接地でシンクさせるようになっていることを特徴とする請求項1に記載のシリコンコンデンサマイクロホン。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、シリコンコンデンサマイクロホンに関し、特に、樹脂からなるケースボディにメッキ層を形成した構造のケースを用いるシリコンコンデンサマイクロホンに関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、移動通信端末機やオーディオなどに広く使用されるコンデンサマイクロホンは、電圧バイアス要素、音圧(Sound Pressure)に対応して変化するキャパシタ(C)を形成するダイヤフラム/バックプレート対、及び出力信号をバッファリングするための接合形電界効果トランジスタ(JFET:Junction Field Effect Transistor)からなる。かかる典型的な方式のコンデンサマイクロホンは、一つのケース内に、振動板、スペーサリング、絶縁リング、バックプレート、通電リング、PCB(Printed Circuit Board)を一体に組み立てた後、ケースの端部をカーリングする方式で製造される。
【0003】
しかしながら、ケースの端部をPCB側に加圧しながら曲げる、いわゆるカーリング(Curling)方式には、工程進行時の圧力及び部品の公差によって、最終製品の形状や音響特性に影響を与えるという問題点がある。すなわち、カーリング工程における加圧力が足りない場合、音圧がケースとPCBの間に入り込んで音質の低下をもたらし、一方、加圧力が大きすぎる場合には、カーリングされる面が破れたり、内部部品が変形して、音響特性が歪曲されるという問題点がある。
【0004】
上記のような問題点を解決するための一方便として、マイクロマシニング技術を利用して製作されたMEMS(Micro Electro Mechanical System)チップマイクロホンをPCB基板に実装した後、ケースをPCB基板に溶接したり接着剤で接着する技術が提案されてある。
【0005】
しかし、従来のシリコンコンデンサマイクロホンに使用されるケースは、円筒形または四角筒形の金属からなって、成形が難しいという問題点がある。
【特許文献1】特開2007−060661
【特許文献2】特開2007−082233
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、上述の問題点に鑑みてなされたもので、その目的は、成形を容易にし、且つ電磁波を遮断できるように樹脂ボディにメッキ層を形成した構造のケースを用いるシリコンコンデンサマイクロホンを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成すべく、本発明に係るマイクロホンは、一面が開放された筒形の樹脂からなるボディと前記ボディに形成されたメッキ層とで構成されるケースと、MEMSマイクロホンチップと、前記MEMSマイクロホンチップの電気的な信号を処理するための特殊目的型半導体(ASIC)チップが実装されており、前記ケースと接合するための接続パターンが形成されている基板と、を含み、導電性接着剤により前記ケースと前記接続パターンが接合されることを特徴とする。
【0008】
また、前記ケースは、円筒形や四角筒形からなることが可能であり、前記メッキ層は、前記ボディの内部や外部あるいは全体面に形成されることが可能であり、前記ボディの開放面端部には内週面に沿って段差が形成されて、前記基板が前記段差に挿入されるようになっている。
【発明の効果】
【0009】
本発明に係るシリコンコンデンサマイクロホンによれば、樹脂を使用して様々な形状のケースを容易に形成することが可能なので、成形を容易にし、樹脂ボディの内部、外部または全体面にメッキ層を形成して、電磁波雑音などの外部ノイズを遮断できる効果が得られる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
以下、添付の図面に基づき、本発明の好ましい実施例を詳細に説明する。
【0011】
図1、本発明に係るケースの内部面にメッキ層が形成されたシリコンコンデンサマイクロホンを示す側断面図であり、図2は、本発明に係るケースの外部面にメッキ層が形成されたシリコンコンデンサマイクロホンを示す側断面図であり、図3は、本発明に係るケースの全体面にメッキ層が形成されたシリコンコンデンサマイクロホンを示す側断面図である。
【0012】
本発明に係るシリコンコンデンサマイクロホンのケース110は、図1〜図3に示すように、樹脂からなるボディ112と、樹脂ボディ112の内部や外部あるいは全体面に形成されたメッキ層とからなる。本発明の実施例において、ボディ112の内部面、外部面、全体面に形成されたメッキ層は、それぞれ参照番号114、参照番号116、参照番号118で示している。
【0013】
図1〜図3に示すように、PCB基板120には、MEMSチップ10とASICチップ20が実装されており、ケース110と接触する部分に、ケースの形状に対応する接続パターン121が形成されている。
【0014】
ケース110は、成形が容易な樹脂からなり、一面が開放された筒形のボディ112と、ボディ112の内部面や外部面あるいは全体面に形成されたメッキ層114,116、118で構成される。前記ケースは、メッキ層114、116、118により電気的な接続及び電磁波を遮断できる構造となっている。樹脂ボディ112は、ケースの形状によって、円筒形または四角筒形からなることができる。また、前記樹脂ボディ112には、音響流入方式によって、音響ホールが形成されることもできる。前記メッキ層114、116が樹脂ボディ112の一面、すなわち、内部面や外部面に形成される場合には、PCB基板120との接触のためにケース110の開放面端部まで形成されている。
【0015】
PCB基板120のサイズは、ケース110のサイズと同一であったり、大きいことが可能で、外部デバイスと接続するための接続パッドや接続端子122が、PCB基板120の外側面に配置されている。接続パターン121は、一般のPCB製作工程により銅箔を形成してから、ニッケル(Ni)や金(Au)をメッキして形成される。基板としては、PCB基板120の他に、セラミック基板、FPCB基板、メタルPCB基板などを使用することができる。ここで、接続パターン121は、ビアホールを介して接地端子と連結されることができ、前記接続パターン121にケース110を導電性エポキシで連結すると、ケース110全体が接地されるので、ケース110に誘起される電磁波ノイズを接地でシンク(sink)させることができる。
【0016】
図4は、本発明に係る四角筒形シリコンコンデンサマイクロホンの分解斜視図であり、図5は、本発明に係る円筒形シリコンコンデンサマイクロホンの分解斜視図であり、図6は、本発明に係るシリコンコンデンサマイクロホンのMEMSチップの構造の例を示す図面である。
【0017】
本発明は、四角筒形や円筒形の両方のマイクロホンに適用されることができるが、四角筒形のマイクロホンに適用する場合には、図4に示すように、ケースの樹脂ボディ112が四角筒形に形成され、PCB基板に形成された接続パターン121も、これに対応して四角形に形成される。また、円筒形のマイクロホンに適用する場合には、図5に示すように、ケースの樹脂ボディ112が円筒形に形成され、PCB基板に形成された接続パターン121も、これに対応して円形に形成される。
【0018】
このように、本発明に係るケース110をPCB基板120の接続パターン121に整列してから、導電性接着剤130を用いてケース110とPCB基板120を接合して、シリコンコンデンサマイクロホンパッケージを完成する。
【0019】
パッケージングが完了したシリコンコンデンサマイクロホン組立体は、図1〜図3に示すように、PCB基板120の接続パターン121とケース110が接着剤130で接着されており、ケース110とPCB基板120の間の空間は、音響チェンバーとして機能する。PCB基板120の底面には、外部ディバイスとの連結のための接続端子122が少なくとも二つ以上多数形成されることができる。
【0020】
MEMSチップ10は、図6に示すように、シリコンウェハー14の上にMEMS技術を用いてバックプレート13を形成し、その上にスペーサ12を介して振動膜11が形成された構造となっている。かかるMEMSチップ10の製造技術は既によく知られているので、これ以上の説明は省略する。
【0021】
特殊目的型半導体(ASIC)チップ20は、MEMSチップ10と連結されて電気的信号を処理する部分でる。前記ASICチップ20は、MEMSチップ10がコンデンサマイクロホンとして動作するように電圧を提供する電圧ポンプと、MEMSチップにより感知された電気的な音響信号を増幅またはインピーダンス整合して、接続端子を介して外部に提供するためのバッファICなどで構成されることができる。
【0022】
図7は、本発明に係るシリコンコンデンサマイクロホンの変形例を示す図面であって、音響ホールがPCB基板に形成された場合を示している。変形例の場合も、ケースボディ112の内部だけでなく、外部あるいは全体面にメッキ層を形成することができる。
【0023】
図7に示すように、PCB基板120には、MEMSチップ10とASICチップ20が実装されており、ケース110と接着剤130で接着される部分に接続パターン121が形成されており、外部音響を流入するための音響ホール120aが形成されている。
【0024】
ケース110は、成形が容易な樹脂からなる筒形のボディ112と、ボディ112の内部面に形成されたメッキ層114とで構成されて、メッキ層114により電気的な接続及び電磁波を遮断できる構造となっている。樹脂ボディ112は、ケースの形状によって、一面が開放された円筒形または四角筒形で形成されることができる。メッキ層114は、PCB基板120との接触のために、樹脂ボディ112の内部全体だけでなく開放面の端部まで形成されている。
【0025】
このような変形例のコンデンサマイクロホンは、図1〜図3に図示された例と音響ホールの位置を除いて全て同一なので、これ以上の説明は省略する。
【0026】
図8は、本発明に係るケースの内部面にメッキ層が形成されたシリコンコンデンサマイクロホンの他の例を示す側断面図であり、図9は、本発明に係るケースの外部面にメッキ層が形成されたシリコンコンデンサマイクロホンの他の例を示す側断面図であり、図10は、本発明に係るケースの全体面にメッキ層が形成されたシリコンコンデンサマイクロホンの他の例を示す側断面図である。
【0027】
本発明に係るシリコンコンデンサマイクロホンの他の例は、図8〜図10に図示されたように、筒形ケースの開放面端部の内週面に沿って段差が形成されて、PCB基板120が段差に挿入される構造となっている。他の例のケース110は、開放面端部の内週面に沿って段差が形成された樹脂ボディ112と、樹脂ボディ112の内部や外部または全体面に形成されたメッキ層とからなる。本発明の他の例で、ボディ112の内部面、外部面、全体面に形成されたメッキ層を、それぞれ参照番号114、参照番号116、参照番号118で示している。
【0028】
図8〜図10に示すように、ケース110は、成形が容易な樹脂からなる筒形のボディ112と、ボディ112の内部面や外部面または全体面に形成されたメッキ層114、116、118と形成される。前記ケース110は、メッキ層114、116、118により電気的な接続及び電磁波を遮断できる構造となっている。樹脂ボディ112は、ケース110の形状によって、円筒形または四角筒形に形成可能で、樹脂ボディ112の開放面端部に内週面に沿って段差が形成されて、PCB基板120を挿入できるようになっている。
【0029】
PCB基板120には、MEMSチップ10とASICチップ20が実装されている。PCB基板120のサイズは、ケース110の段差に挿入できるような程度であり、ケース110とPCB基板120は接着剤130により接着されている。このような他の例のシリコンコンデンサマイクロホンの場合にも、音響の流入方式によってケースやPCB基板に音響ホールが形成されることができる。
【0030】
上述した本発明の好ましい実施の形態は、例示の目的のために開示されたものであり、本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、本発明の技術的思想を逸脱しない範囲内で、様々な置換、変形、及び変更が可能であり、このような置換、変更などは、特許請求の範囲に属するものである。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【図1】本発明に係るケースの内部面にメッキ層が形成されたシリコンコンデンサマイクロホンを示す側断面図である。
【図2】本発明に係るケースの外部面にメッキ層が形成されたシリコンコンデンサマイクロホンを示す側断面図である。
【図3】本発明に係るケースの全体面にメッキ層が形成されたシリコンコンデンサマイクロホンを示す側断面図である。
【図4】本発明に係る四角筒形シリコンコンデンサマイクロホンの分解斜視図である。
【図5】本発明に係る円筒形シリコンコンデンサマイクロホンの分解斜視図である。
【図6】本発明に係るシリコンコンデンサマイクロホンのMEMSチップの構造の例を示す図面である。
【図7】本発明に係るシリコンコンデンサマイクロホンの変形例を示す図面である。
【図8】本発明に係るケースの内部面にメッキ層が形成されたシリコンコンデンサマイクロホンの他の例を示す側断面図である。
【図9】本発明に係るケースの外部面にメッキ層が形成されたシリコンコンデンサマイクロホンの他の例を示す側断面図である。
【図10】本発明に係るケースの全体面にメッキ層が形成されたシリコンコンデンサマイクロホンの他の例を示す側断面図である。
【符号の説明】
【0032】
10:MEMSチップ
20:ASIC
110:ケース
110a:音響ホール
112:樹脂ボディ
114、116、118:メッキ層
120:PCB基板
121:接続パターン
122:接続端子
130:接着剤
【出願人】 【識別番号】505063784
【氏名又は名称】ビーエスイー カンパニー リミテッド
【出願日】 平成19年9月3日(2007.9.3)
【代理人】 【識別番号】100091096
【弁理士】
【氏名又は名称】平木 祐輔

【識別番号】100105463
【弁理士】
【氏名又は名称】関谷 三男

【識別番号】100102576
【弁理士】
【氏名又は名称】渡辺 敏章

【識別番号】100100169
【弁理士】
【氏名又は名称】大塩 剛


【公開番号】 特開2008−67383(P2008−67383A)
【公開日】 平成20年3月21日(2008.3.21)
【出願番号】 特願2007−227978(P2007−227978)