| 【発明の名称】 |
ワイヤレスヘッドホンおよびワイヤレスヘッドホンシステム |
| 【発明者】 |
【氏名】勝野 学実
【氏名】和田 存功
【氏名】木村 雅徳
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| 【要約】 |
【課題】無線による接続不良によって音声が途絶え、その後再び接続されとき、音量が絞られた状態から徐々にもとの音量に戻すようにしたヘッドホンを得る。
【構成】再生装置10から送信される音声信号を受信するデジタル無線受信部21、受信される音声信号を蓄えるバッファメモリ22、バッファメモリ22から読み出される音声信号をアナログ信号に変換するD/A変換部23、アナログ信号を音声に変換する電気音響変換器24を備える。デジタル無線送受信部の接続正常または不良を検出する接続検出部25、電気音響変換器24から出力される音声の音量を調節する音量調節部27、接続検出部25が接続不良を検出したとき音量を低下させるように音量調節部27を制御し、その後接続検出部25が接続正常を検出したとき、接続不良を検出したときの音量まで順次戻すように音量調節部27を制御する制御部26を備えている。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 再生装置側からデジタル無線信号で送信される音声信号を受信するデジタル無線受信部と、 デジタル無線受信部で受信される音声信号を一時的に蓄えるバッファメモリと、 バッファメモリから読み出される音声信号をアナログ信号に変換するD/A変換部と、 D/A変換部で変換されるアナログ信号を音声に変換する電気音響変換器と、を備えるワイヤレスヘッドホンであって、 デジタル無線受信部と再生装置側のデジタル無線送信部との接続が正常かまたは接続不良かを検出する接続検出部と、 電気音響変換器から出力される音声の音量を調節する音量調節部と、 接続検出部が接続不良を検出したとき音量を低下させるように音量調節部を制御し、その後接続検出部が接続正常を検出したとき、接続不良を検出したときの音量まで順次戻すように音量調節部を制御する制御部を備えていることを特徴とするワイヤレスヘッドホン。 【請求項2】 接続検出部が接続不良を検出したとき、制御部の制御によって接続不良を認識させるための認識音を電気音響変換器から出力させる認識音発生部をさらに備えている請求項1記載のワイヤレスヘッドホン。 【請求項3】 再生装置側からデジタル無線信号で送信される音声信号を受信するデジタル無線送受信部と、 ワイヤレスヘッドホン側のデジタル無線送受信部で受信される音声信号を一時的に蓄えるバッファメモリと、 バッファメモリから読み出される音声信号をアナログ信号に変換するD/A変換部と、 D/A変換部で変換されるアナログ信号を音声に変換する電気音響変換器と、を備えるワイヤレスヘッドホンであって、 再生装置側のデジタル無線送信部と上記デジタル無線受信部との接続が正常かまたは接続不良かを検出する接続検出部と、 接続検出部が接続不良を検出したときバッファメモリによる音声信号の読み出しを停止させて再生を一時停止させ、その後接続検出部が接続正常を検出したとき、バッファメモリによる音声信号の読み出しを、接続不良検出時の音声信号に続けて再開させる制御部を備えていることを特徴とするワイヤレスヘッドホン。 【請求項4】 接続検出部が接続不良を検出したとき、制御部の制御によって接続不良を認識させるための認識音を電気音響変換器から出力させる認識音発生部をさらに備えている請求項3記載のワイヤレスヘッドホン。 【請求項5】 電気音響変換器から出力される音声の音量を調節する音量調節部をさらに有し、制御部は、接続検出部が接続不良を検出したとき音量を低下させるように音量調節部を制御し、その後接続検出部が接続正常を検出したとき、接続不良を検出したときの音量まで順次戻すように音量調節部を制御する請求項3記載のワイヤレスヘッドホン。 【請求項6】 携帯電話に内蔵されていて予め記録されている音声信号を再生する再生装置と、 携帯電話からデジタル無線信号で送信される音声信号を受信するデジタル無線受信部と、 デジタル無線受信部で受信される音声信号を一時的に蓄えるバッファメモリと、 バッファメモリから読み出される音声信号をアナログ信号に変換するD/A変換部と、 D/A変換部で変換されるアナログ信号を音声に変換する電気音響変換器と、を備えるワイヤレスヘッドホンであって、 携帯電話が通話中であるか非通話かを検出する通話検出部と、 通話検出部が通話を検出したときバッファメモリによる音声信号の読み出しを停止させて再生を一時停止させ、その後通話検出部が非通話を検出したとき、バッファメモリによる音声信号の読み出しを、一時停止時の音声信号に続けて再開させる制御部を備えていることを特徴とするワイヤレスヘッドホン。 【請求項7】 携帯電話側のデジタル無線送信部と上記デジタル無線受信部相互の接続が正常かまたは接続不良かを検出する接続検出部をさらに備え、 制御部は、接続検出部が接続不良を検出したときバッファメモリによる音声信号の読み出しを停止させて再生を一時停止させ、その後接続検出部が接続正常を検出したとき、バッファメモリによる音声信号の読み出しを、一時停止時の音声信号に続けて再開させる請求項6記載のワイヤレスヘッドホン。 【請求項8】 音声信号の再生装置と、再生装置側からデジタル無線信号で送信される音声信号を受信して音声に変換するヘッドホンからなるワイヤレスヘッドホンシステムであって、 ヘッドホンは、再生装置側からデジタル無線信号で送信される音声信号を受信するデジタル無線送受信部と、ワイヤレスヘッドホン側のデジタル無線送受信部で受信される音声信号を一時的に蓄えるバッファメモリと、バッファメモリから読み出される音声信号をアナログ信号に変換するD/A変換部と、D/A変換部で変換されるアナログ信号を音声に変換する電気音響変換器を備え、 再生装置は、再生装置側のデジタル無線送信部と上記デジタル無線受信部との接続が正常かまたは接続不良かを検出する接続検出部と、接続検出部が接続不良を検出したとき再生を一時停止させ、その後上記接続検出部が接続正常を検出したとき、接続不良検出時の音声信号に続けて音声信号の読み出しを再開させる制御部を備えていることを特徴とするワイヤレスヘッドホンシステム。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、音声信号の再生装置から無線で送信されるデジタル音声信号を受信し、音声に変換するワイヤレスヘッドホンおよびワイヤレスヘッドホンシステムに関するもので、特に、無線による通信に不具合がある場合に、ユーザーに不愉快な思いをさせないように工夫を施したものである。 【背景技術】 【0002】 ヘッドホンは、テープレコーダ、CDプレーヤ、MDプレーヤ、MPEG方式プレーヤなどの音声再生器などの音源装置に接続して個人的に音声を聞くものである。しかし、音源装置とヘッドホンとの間をコードあるいはワイヤ(以下「ワイヤ」という)で接続すると、ワイヤがわずらわしく、取り扱いが面倒であることから、ワイヤをなくして音源装置からヘッドホンに無線によって音声信号を送信するワイヤレスヘッドホンが市販されている。また、近年では、デジタル無線通信規格であるBluetoothに基づいて音声信号を送受信するものが普及しつつある。 【0003】 図7は、一般的なワイヤレスヘッドホンおよび音源装置のイメージを示す。図7において、コンピュータ55はデジタル化された音声データファイルを保存していて、音声データファイルを読み出すことによって音源装置として機能する。読み出された音声データは送信機56から無線によって送信される。また、携帯電話57も同様に音声データファイルを保存することができるようになっていて、音声データファイルを読み出すことによって音源装置として機能し、読み出された音声データは送信部58から無線によって送信される。送信機56または送信部58から送信される電波はワイヤレスヘッドホン52が内蔵している受信機53で受信され、音声信号に復調されてワイヤレスヘッドホン52が備えているスピーカを音声信号で駆動し、スピーカから音声が出力されるように構成されている。 【0004】 ワイヤレスヘッドホンの通信可能な距離には限度がある。図6は通信可能な距離のイメージを示すもので、例えば、Bluetooth規格に基づく無線通信手段の接続可能な範囲は送信機51から10m程度の範囲で、それ以上離れると接続不良になる。図6において、符号60は通信可能な範囲を示している。AV機器50は、オーディオ・ビデオ信号をデジタル信号の形態で記録し再生することができる音源装置である。この音源装置で再生された音声信号は、送信機51からBluetoothなどの所定の通信規格に基づいて電波に乗せられて送信される。ヘッドホン52は上記電波を受信することができる受信機を備えていて、前述のとおり受信した電波から音声信号に復調し、内蔵のスピーカを音声信号によって駆動する。ヘッドホン52が無線通信手段の接続可能範囲60内にあれば音声信号に従った音声をスピーカから出力することができるが、接続可能範囲60から外れると音声信号が途絶えてスピーカから音声を出力することができない。再びヘッドホン52が接続可能範囲60内に入ると、再びヘッドホン52のスピーカから音声が出力される。 【0005】 このような従来のワイヤレスヘッドホンには、以下のような問題点がある。 1.無線による接続不良によって音声が途絶えた後、再び接続されたとき、接続不良となった時点での音量で再び音声が出力されるため、大音量で音声を出力していた場合には、再接続時に突然大音量で音声が出力され、ユーザーを驚かせ、あるいはユーザーを難聴にするなどの不具合がある。 2.接続不良となっても、音源側での音声出力は継続して行なわれるため、再接続されて出力される音声は、途絶えたときの音声との連続性がなく、ユーザーは接続不良の間の音声を聞き逃すことになる。音楽を聴いている場合、その他、例えば朗読や語学学習をしていた場合は、途中が途切れることになるため、音声を聞くことの価値が低下することになり、望ましくない。 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0006】 そこで本発明の第1の目的は、ワイヤレスヘッドホンにおいて、無線による接続不良によって音声が途絶え、その後再び接続されとき、音量が絞られた状態から徐々にもとの音量になるように、いわゆるフェードインさせることができるヘッドホンを提供することである。 本発明の第2の目的は、無線による接続不良によって音声が途絶えると、音声信号の読み出しを停止し、再び接続されとき、停止していた音声の読み出しを停止時点から連続性をもたせて再開させるようにしたワイヤレスヘッドホンおよびワイヤレスヘッドホンシステムを提供することである。 【0007】 なお、ワイヤレスヘッドホンに関連のある従来技術として、再生装置本体から送信されてくる音曲データをワイヤレスヘッドホン側のデジタル無線受信部で受信し、受信した音曲データを一時的にバッファメモリに蓄積し、蓄積した音曲データをバッファメモリから読み出し、D/A変換部でアナログデータに変換し、このアナログデータによりスピーカを駆動して音波に変換する技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1記載の発明が上記のように構成される理由は、無線での通信時に外乱が入ると、通信が途絶えて再生音が途切れるので、あるいは、圧縮データを再生する場合、データ処理で遅延するため、バッファメモリにデータを蓄積して、これを順次読み出すことにより、再生音の途切れを無くすためである。 【0008】 特許文献1記載の発明と略同じ目的で、オーディオサーバのブルートゥースモジュールから受信したパケットを順次格納するバッファを有し、バッファに所定数のパケットが格納された後、その後に受信されるパケットをバッファに格納しながらバッファ内の受信パケットを順にデコードしてリアルタイムデータを再生して音声を出力し、バッファ内のパケットが0となったとき、データの再生を停止するとともに、その後の受信パケットを廃棄し、その後、所定時間電波の強度が所定の強度を越えたとき、受信データパケットのバッファへの格納を再開するようにした技術が提案されている(例えば、特許文献2参照)。 【0009】 【特許文献1】特開2003−280693号公報 【特許文献2】特開2005−348226号公報 【0010】 特許文献1および特許文献2記載の発明はいずれも、無線による通信が途絶えても、ヘッドホンからの音声出力が途絶えないようにバッファメモリを介在させるものである。 しかし、特許文献1および特許文献2におけるバッファメモリはあくまでも一時的にデータを蓄積するものであるから、通信が途絶えている時間がある程度以上になると音声信号を出力することができなくなる。したがって、その後通信が再開して音声出力が再開されるとき、通信が途絶えたときの音量で突然音声出力され、前述のような本発明の目的を達成することはできない。また、特許文献1および特許文献2記載の発明によれば、通信が再開して音声出力が再開された時点では、通信が途絶えた時点での音声とは連続性のない、先に進んだ音声が出力されることになり、ユーザーは途中が切断された音声しか聴くことができない。よって、前述のような本発明の目的を達成することはできない。 【課題を解決するための手段】 【0011】 本発明は、前述の目的を達成するために、再生装置側からデジタル無線信号で送信される音声信号を受信するデジタル無線受信部と、デジタル無線受信部で受信される音声信号を一時的に蓄えるバッファメモリと、バッファメモリから読み出される音声信号をアナログ信号に変換するD/A変換部と、D/A変換部で変換されるアナログ信号を音声に変換する電気音響変換器と、を備えるワイヤレスヘッドホンであって、デジタル無線受信部と再生装置側のデジタル無線送信部との接続が正常かまたは接続不良かを検出する接続検出部と、電気音響変換器から出力される音声の音量を調節する音量調節部と、接続検出部が接続不良を検出したとき音量を低下させるように音量調節部を制御し、その後接続検出部が接続正常を検出したとき、接続不良を検出したときの音量まで順次戻すように音量調節部を制御する制御部を備えていることを最も主要な特徴とする。 【0012】 本発明はまた、再生装置側からデジタル無線信号で送信される音声信号を受信するデジタル無線受信部と、ワイヤレスヘッドホン側のデジタル無線受信部で受信される音声信号を一時的に蓄えるバッファメモリと、バッファメモリから読み出される音声信号をアナログ信号に変換するD/A変換部と、D/A変換部で変換されるアナログ信号を音声に変換する電気音響変換器と、を備えるワイヤレスヘッドホンであって、再生装置側のデジタル無線送信部と上記デジタル無線受信部との接続が正常かまたは接続不良かを検出する接続検出部と、接続検出部が接続不良を検出したときバッファメモリによる音声信号の読み出しを停止させて再生を一時停止させ、その後接続検出部が接続正常を検出したとき、バッファメモリによる音声信号の読み出しを、接続不良検出時の音声信号に続けて再開させる制御部を備えていることを主要な特徴とする。 再生装置側に接続検出部を備え、接続検出部が接続不良を検出したとき再生を一時停止させ、その後上記接続検出部が接続正常を検出したとき、接続不良検出時の音声信号に続けて音声信号の読み出しを再開させるようにしたワイヤレスヘッドホンシステムを構成してもよい。 【発明の効果】 【0013】 本発明にかかるワイヤレスヘッドホンによれば、ヘッドホン側のデジタル無線受信部と再生装置側のデジタル無線送信部とが接続不良になると音量が低下し、その後接続検出部が接続正常を検出すると、接続不良を検出したときの音量まで順次戻され、いわゆるフェードインするため、再生装置とヘッドホンとの無線による接続不良で音声が途切れたあと、接続が回復したときに、接続不良となった時点での音量で急激に音声出力が再開されることがなくなる。したがって、大音量で音声を出力していた場合には、再接続時に突然大音量で音声が出力され、ユーザーを驚かせ、あるいはユーザーを難聴にするなどの不具合をなくすことができる。 【0014】 本発明にかかるワイヤレスヘッドホンの別の態様またはワイヤレスヘッドホンシステムによれば、再生装置とヘッドホンとが無線による接続不良になると、バッファメモリからの音声信号の読み出しを停止し、再び接続されたとき、停止していた音声信号の読み出しを停止時点から再開させるため、音声出力が連続性をもって再開され、音声を聞き逃すという不具合をなくすことができる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0015】 以下、本発明にかかるワイヤレスヘッドホンおよびワイヤレスヘッドホンシステムの実施例について図面を参照しながら説明する。 【0016】 まず、本発明にかかるワイヤレスヘッドホンのハードウエア構成例について図1の機能ブロック図を参照しながら説明する。図1において、符号10で示す大きなブロックは再生装置を、符号20で示す大きなブロックはワイヤレスヘッドホンを示している。この例における再生装置10は、例えばMP3規格で圧縮されたデジタル信号からなる音声信号をフラッシュメモリなどからなるメモリに保存し、これを読み出して復号し、デジタル無線信号として送信するものである。したがって、再生装置10は、音声信号を所定の形式に圧縮して予め保存することができる例えばフラッシュメモリからなるメモリ11と、メモリ11から読み出される音声信号を圧縮前の音声に戻す復号部12と、復号される音声信号を電波に乗せて外部に送信するデジタル無線送信部13と、後で説明するワイヤレスヘッドホン20側のデジタル無線受信部21との接続が正常かまたは接続不良かを検出する接続検出部15と、この接続検出部15の検出信号に応じて上記メモリ11、復号部12、デジタル無線送信部13の動作を制御する制御部14を備えている。再生装置10は、メモリ11に代わるコンパクトディスク(CD)、ミニディスク(MD)などの記録媒体と、これらの記録媒体を駆動して記録情報を読み出すようにした機械的な駆動部を備える再生装置であってもよい。 上記制御部14は、接続検出部15の検出結果、すなわち、再生装置10側のデジタル無線送信部13とワイヤレスヘッドホン20側のデジタル無線受信部21相互の接続が正常であるかまたは接続不良であるかに基づいて、メモリ11からの読み出し動作と復号部12の動作を制御する。具体的には、接続検出部15が接続不良を検出したとき、音声信号の再生動作すなわち図示の例ではメモリ11による音声信号の読み出しを停止させるようになっている。その後接続検出部15が接続正常を検出したとき、制御部14はメモリ11に再生再開命令を発し、メモリ11による音声信号の読み出しを再開させるように構成されている。制御部14による以上のような制御動作は、予め組み込まれているソフトウエアにしたがって行われる。 【0017】 ワイヤレスヘッドホン20は、上記再生装置10のデジタル無線送信部13からの無線による信号を受信するデジタル無線受信部21と、デジタル無線受信部21で受信される音声信号を一時的に蓄えるバッファメモリ22と、バッファメモリ22から読み出される音声信号をアナログ信号に変換するD/A変換部23と、D/A変換部23で変換されるアナログ信号を音声に変換する電気音響変換器としてのスピーカ24を備えている。D/A変換部23とワイヤレスヘッドホン20はまた、再生装置10側のデジタル無線送信部13とスピーカ24の間には、通常、上記アナログ信号を増幅してスピーカ24を駆動する増幅器が介在しているが、図1では図示されていない。ワイヤレスヘッドホン20側には、再生装置のデジタル無線送信部13とワイヤレスヘッドホン20側のデジタル無線受信部21相互の接続が正常かまたは接続不良かを検出する接続検出部25を備えている。さらに、制御部26と、スピーカ24から出力される音声の音量を調節する音量調節部27と、接続不良を認識させるための認識音をスピーカ24から出力させる認識音発生部28を備えている。 【0018】 上記制御部26は、接続検出部25の検出結果、すなわち、再生装置10側のデジタル無線送信部13とワイヤレスヘッドホン20側のデジタル無線受信部21相互の接続が正常であるかまたは接続不良であるかに基づいて、音量調節部27と認識音発生部28の動作を制御する。制御部26はまた、接続検出部25が接続不良を検出したとき、バッファメモリ22に再生一時停止命令を発し、バッファメモリ22による音声信号の読み出しを停止させるようになっている。その後接続検出部25が接続正常を検出したとき、制御部25はバッファメモリ22に再生再開命令を発し、バッファメモリ22による音声信号の読み出しを再開させるように構成されている。制御部26による以上のような制御動作は、予め組み込まれているソフトウエアにしたがって行われる。 【0019】 前記音量調節部27は、結果としてスピーカ24から出力される音声の音量を調節することができればよく、例えば、D/A変換部23によるアナログ変換前のデジタル信号で調節するようにしてもよいし、変換されたアナログ信号のレベルを調節するようにしてもよい。認識音発生部28は、再生装置10とヘッドホン20の無線による接続状態が不良であることをユーザーに認識させるためのもので、例えば、「ぷっ、ぷっ、ぷっ」というような警報音をスピーカ24から流すようになっている。その具体的な手段は任意であるが、図1に示す例では、上記のような警報音をデジタルデータで保存しておき、これを必要な場合に、すなわち制御部26から命令された場合に読み出してD/A変換部23に入力するようになっている。デジタルデータからなる警報音はD/A変換部23でアナログによる音声信号に変換され、スピーカ24から音声として出力される。 【0020】 以上説明したハードウエア構成において、ワイヤレスヘッドホン20の制御部26に組み込まれるソフトウエアの構成により、ワイヤレスヘッドホン20として、さまざまな機能をもたせることができる。以下、各種機能をもった各種実施例について図2ないし図5を参照しながら説明する。図2ないし図5において、各動作ステップを、S1,S2,・・・のように表している。 【実施例1】 【0021】 図2はワイヤレスヘッドホンの実施例を示す。図2において、ワイヤレスヘッドホン20側では、接続検出部25が、再生装置10のデジタル無線送信部13とヘッドホン10側のデジタル無線受信部21相互の接続が正常かまたは接続不良かを検出する(S1)。正常であればその状態を維持する。再生装置10とヘッドホン20との距離が大きく離れるなどの理由によって接続検出部25が接続不良を検出すると、制御部26が音量調節部27に音量低下処理を行わせ(S2)、スピーカ24から出力されるべき音声のレベルを低下させる。接続不良であるから、再生装置10からの音声信号も伝達されず、スピーカ24から音声が出力されることもない。接続検出部25はさらにデジタル無線送受信部13、21相互の接続状態を監視し(S3)、接続不良状態が続いていれば、スピーカ24から出力されるべき音声のレベルを低下させた状態を維持する。接続が正常な状態に回復すれば、制御部26がデジタル無線受信部21と再生装置側のデジタル無線送信部13との再接続処理を行わせ(S4)、さらに、音量調節部27に音量復帰処理を行わせる(S5)。音量復帰処理は、音声レベルを低下させた状態から、上記接続不良を検出した時点における音声レベルまで徐々にあるいは段階的に復帰させる処理で、これによっていわゆるフェードインすることになる。 よって、図2に示す実施例によれば、前に述べた本発明の第1の目的を達成することができる。 【実施例2】 【0022】 次に、第2の実施例について、図3を参照しながら説明する。図3において、ワイヤレスヘッドホン20の接続検出部25は、再生装置10のデジタル無線送信部13とヘッドホン10側のデジタル無線受信部21相互の接続が正常かまたは接続不良かを検出する(S11)。正常であればその状態を維持する。接続検出部25が接続不良を検出すると、制御部26がバッファメモリ22に向けて再生一時停止指令を出す(S12)。バッファメモリ22は再生一時停止指令によって音声信号の読み出しを停止する。接続検出部25はデジタル無線送受信部13とデジタル無線送受信部21相互の接続が正常かまたは接続不良かを検出し続け(S13)、接続不良でなければ、すなわち、再び正常に接続されれば、制御部26はデジタル無線受信部21と再生装置側のデジタル無線送信部13との再接続処理を行わせる(S14)。制御部26はさらに、バッファメモリ22に対する再生一時停止指令の出力を停止して音声信号の読み出しを再開し、D/A変換部23、スピーカ24によって音声の再生を再開する(S15)。 【0023】 上記実施例2によれば、再生装置10側のデジタル無線送信部13とヘッドホン20側のデジタル無線受信部21との接続が正常かまたは接続不良かを検出する接続検出部25と、接続検出部25が接続不良を検出したときバッファメモリ22による音声信号の読み出しを停止させて再生を一時停止させ、その後接続検出部25が接続正常を検出したとき、バッファメモリ22による音声信号の読み出しを、接続不良検出時の音声信号に続けて再開させる制御部26を備えているため、前に述べた本発明の第2の目的を達成することができる。 【実施例3】 【0024】 次に、第3の実施例について、図4を参照しながら説明する。図4において、ワイヤレスヘッドホン20の接続検出部25は、再生装置10のデジタル無線送信部13とヘッドホン10側のデジタル無線受信部21相互の接続が正常かまたは接続不良かを検出する(S21)。正常であればその状態を維持する。接続検出部25が接続不良を検出すると、制御部26が、バッファメモリ22に向けて再生一時停止指令を出し(S22)、認識音発生部28に向けて認識音発生指令を出し(S23)、音量調節部27に向けて音量低下指令を出す(S24)。上記再生一時停止指令によって、バッファメモリ22は音声信号の読み出しを停止する。上記認識音発生指令によって、認識音発生部28はデジタル無線送受信部が接続不良であることを表す、例えば、「ぷっ、ぷっ、ぷっ」というような警報音のデジタル化信号をD/A変換部23に入力し、これをD/A変換部23がアナログ信号に変換してスピーカ24から流す。上記音量低下指令により音量調節部27がD/A変換部23から出力される音声信号レベル低下させ、スピーカ24から出力されるべき音声のレベルを低下させる。 【0025】 接続検出部25はデジタル無線送信部13とデジタル無線受信部21相互の接続が正常かまたは接続不良かを検出し続け(S25)、接続不良でなければ、すなわち、再び正常に接続されれば、制御部26はデジタル無線受信部21に再生装置側のデジタル無線受信部13との再接続処理を行わせる(S26)。制御部26はまた、バッファメモリ22に対する再生一時停止指令の出力を停止して音声信号の読み出しを再開し、D/A変換部23、スピーカ24によって音声の再生を再開する(S27)。さらに、制御部26は音量調節部27に音量復帰処理を行わせる(S28)。前に説明したように、音量復帰処理は、音声レベルを低下させた状態から、上記接続不良を検出した時点における音声レベルまで徐々にあるいは段階的に復帰させる処理である。 【0026】 実施例3によれば、本発明の第1の目的および第2の目的を達成することができるほか、接続不良の場合に警報音を出力するため、ユーザーは、再生が停止された場合に、その原因が無線送受信部の接続不良ないしは接続停止にあることがわかる。 【実施例4】 【0027】 次に、第4の実施例について図5を参照しながら説明する。この実施例は、携帯電話が再生装置10を兼ねている例で、再生装置で再生中に通話が開始された場合にも、再生を一時停止させるようにしたことを特徴とするものである。図5において、再生装置10が音声信号を再生中に、ワイヤレスヘッドホン20の接続検出部25は、再生装置10がわとヘッドホン10側のデジタル無線送受信部13、21相互の接続が正常かまたは接続不良かを検出する(S30)。接続不良の場合は、実施例2の場合と同様に、制御部26がバッファメモリ22に向けて再生一時停止指令を出す(S31)。バッファメモリ22は再生一時停止指令によって音声信号の読み出しを停止する。接続検出部25はデジタル無線送信部13とデジタル無線受信部21相互の接続が正常かまたは接続不良かを検出し続け(S32)、接続不良でなければ、すなわち、再び正常に接続されれば、制御部26はデジタル無線受信部21に再生装置側のデジタル無線送信部13との再接続処理を行わせる(S33)。制御部26はさらに、バッファメモリ22に対する再生一時停止指令を停止して音声信号の読み出しを再開し、D/A変換部23、スピーカ24によって音声の再生を再開する(S34)。 【0028】 ステップS30において、接続検出部25が接続正常であることを検出すると、次に携帯電話が通話中であるか非通話であるかを検出し(S35)、通話中でないすなわち非通話であれば、ステップ30に戻って再生を継続する。ステップS35において通話中であることを検出すると、制御部26はバッファメモリ22に向けて再生一時停止指令を出し(S36)、バッファメモリ22は再生一時停止指令によって音声信号の読み出しを停止して再生を一時停止する。その後通話終了を待ち(S37)、通話が終了すると(非通話になると)、再生再開処理すなわちバッファメモリ22からの音声信号の読み出しを、一時停止時の音声信号に続けて再開させる(S34)。 【0029】 実施例4によれば、再生装置10を携帯電話が兼ねているワイヤレスヘッドホンにおいて、携帯電話として通話中は再生を一時停止し、通話が終了すると、再生再開処理すなわちバッファメモリ22からの音声信号の読み出しを、一時停止時の音声信号に続けて再開させるようになっているため、音声出力が連続性をもって再開され、バッファメモリ22から読み出される音声信号による再生出力を、通話によって聞き逃すという不具合をなくすことができる。 【0030】 再生装置10のデジタル無線送信部13とワイヤレスヘッドホン20のデジタル無線受信部21相互が接続不良になった場合、再生装置10側では接続検出部15が接続不良を検出する。再生装置10側の制御部14は接続検出部15の検出信号によってメモリ11による読み出し動作の一時停止命令を出す。上記デジタル無線送信部13とデジタル無線受信部21が再び正常に接続されれば、制御部14はメモリ11に対する読み出し一時停止指令の出力を停止して音声信号の読み出しを再開し、デジタル無線送信部13からワイヤレスヘッドホン20に向けて音声信号を無線で送信する。ワイヤレスヘッドホン20側の動作は前述のとおりである。よって、一時停止時と再生再開時の音声信号が連続することになり、ユーザーが途中を聞き逃すことはない。上記メモリ11は、CDプレーヤー、MDプレーヤーなどに代替することができ、これらの再生動作、一時停止、再生再開動作が、制御部14からの命令によって行われる。ここで説明した実施例は、デジタル無線送受信部の接続不良検出によって再生装置側の再生動作を一時停止させるようにしたもので、再生装置10とワイヤレスヘッドホン20双方の構成を組み合わせたワイヤレスヘッドホンシステムとして捉えることができる。 【0031】 図1に示すハード構成例において、音量調節部27は、結果的に電気音響変換素子としてのスピーカ24から出力される音量を調節することができればよく、D/A変換部23の入力側、したがってデジタル信号の段階で音量を調節するようにしてもよいし、D/A変換部23の出力側、したがってアナログ信号に変換された後音量を調節するようにしてもよい。同様に、認識音発生部28も、デジタル信号で認識音を発生させてD/A変換部23に入力させてもよいし、アナログ信号で認識音を発生させてスピーカ24またはその前段の図示されない増幅器に入力させてもよい。 【図面の簡単な説明】 【0032】 【図1】本発明にかかるワイヤレスヘッドホンの実施例のハード構成を示す機能ブロック図である。 【図2】本発明にかかるワイヤレスヘッドホンの実施例1を示すフローチャートである。 【図3】本発明にかかるワイヤレスヘッドホンの実施例2を示すフローチャートである。 【図4】本発明にかかるワイヤレスヘッドホンの実施例3を示すフローチャートである。 【図5】本発明にかかるワイヤレスヘッドホンの実施例4を示すフローチャートである。 【図6】一般的なワイヤレスヘッドホンおよび再生装置と無線による接続状態および接続不良状態のイメージを示す概念図である。 【図7】一般的なワイヤレスヘッドホンおよび音源装置の概念図である。 【符号の説明】 【0033】 10 再生装置 13 デジタル無線送信部 14 制御部 20 ワイヤレスヘッドホ 21 デジタル無線受信部 22 バッファメモリ 23 D/A変換部 24 電気音響変換器であるスピーカ 25 接続検出部 26 制御部 27 音量溶接部 28 認識音発生部
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| 【出願人】 |
【識別番号】000128566 【氏名又は名称】株式会社オーディオテクニカ
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| 【出願日】 |
平成18年9月11日(2006.9.11) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100088856 【弁理士】 【氏名又は名称】石橋 佳之夫
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| 【公開番号】 |
特開2008−67258(P2008−67258A) |
| 【公開日】 |
平成20年3月21日(2008.3.21) |
| 【出願番号】 |
特願2006−245159(P2006−245159) |
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