| 【発明の名称】 |
スピーカ装置及びそれを用いた音響機器 |
| 【発明者】 |
【氏名】和田 太司
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| 【要約】 |
【課題】1つの振動板ではなし得ない音響特性を、より安価にかつ省スペースにて実現できるスピーカ装置を提供する。
【構成】複数の振動板1及び2を、共通の駆動部3により、接続部4を介して、これら振動板1及び2を駆動する。このとき、これら振動板1及び2の材質や形状を互いに異なるように選定することにより、全体の音響特性を調整することができる。また、振動板1及び2の設置方向を変えることにより、異なる方向への指向性も得ることができる。複数の振動板に対して1つの駆動部を設けるので、省スペースでかつ安価となる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 形状、材質、設置方向のうち少なくとも一つが互いに相違する複数の振動板と、これら複数の振動板を共通に駆動する一つの駆動部とを含むことを特徴とするスピーカ装置。 【請求項2】 前記複数の振動板は、互いに独立した振動板であることを特徴とする請求項1記載のスピーカ装置。 【請求項3】 前記一つの駆動部と前記複数の振動板とを接続する接続部を、更に含むことを特徴とする請求項1または2記載のスピーカ装置。 【請求項4】 前記複数の振動板の設置方向が互いに異なるように構成されており、前記駆動部の振動を前記設置方向の各々に変換する部材を、更に含むことを特徴とする請求項1〜3いずれか記載のスピーカ装置。 【請求項5】 請求項1〜4いずれか記載のスピーカ装置を用いたことを特徴とする音響機器。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明はスピーカ装置及びそれを用いた音響機器に関し、特に複数の振動板を有するスピーカ装置及びそれを用いた音響機器に関するものである。 【背景技術】 【0002】 音響機器のスピーカ装置においては、1つの振動板に対して1つもしくは複数の駆動部を取付けて、当該振動板の駆動を行う構造が一般的である。図6は従来の平面スピーカの概略構成を示す図であり、2つの平面振動板11,12の各々に対して駆動部13,14をそれぞれ対応して設けている。すなわち、駆動部13を振動板11に接続してこの駆動部13により振動板11を駆動し、駆動部14を振動板12に接続してこの駆動部14により振動板12を駆動するようになっており、1つの振動板に対して、原則として1つの駆動部を設けるようになっている。 【0003】 しかしながら、特許文献1や2においては、前後に相対して配置された一対の平板状振動板の間に、1つの駆動部を設け、この1つの駆動部により、一対の平板状振動板を駆動するようなスピーカ装置が提案されている。こうすることにより、省スペースでかつ無指向性の高品位を有するスピーカ装置を得ることができるというものである。 【0004】 【特許文献1】特開2000−225377号公報 【特許文献2】特開2002−027588号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0005】 図6に示した構造では、振動板の数に対応して駆動部が必要となり、スピーカシステム全体としては駆動部が増大して高価になるという欠点がある。また、特許文献1や2の構造では、一対の振動板に対して共通に1個の駆動部を設けるようになっているので、高価になるという欠点は生じないが、無指向性を得るものであって、所望の指向性や種々の音響特性を得ることができないという問題がある。 【0006】 本発明の目的は、1つの振動板では成し得ない音響特性や指向特性を、より安価にかつ省スペースにて実現することが可能なスピーカ装置を提供することである。 【課題を解決するための手段】 【0007】 本発明によるスピーカ装置は、形状、材質、設置方向のうち少なくとも一つが互いに相違する複数の振動板と、これら複数の振動板を共通に駆動する一つの駆動部とを含むことを特徴とする。 【0008】 そして、前記複数の振動板は、互いに独立した振動板であることを特徴とするし、更に、前記一つの駆動部と前記複数の振動板とを接続する接続部を、更に含むことを特徴とする。また、前記複数の振動板の設置方向が互いに異なるように構成されており、前記駆動部の振動を前記設置方向の各々に変換する部材を、更に含むことを特徴とする。 【0009】 本発明による音響機器は、上記のスピーカ装置を用いたことを特徴とする。 【発明の効果】 【0010】 本発明によれば、形状、材質、設置方向のうち少なくともいずれか1つが異なる複数の振動板を、1つの駆動部により駆動するようにしたので、1つの振動板では達成し得ない音響特性(指向特性も含む)を、より安価にかつ省スペースで実現できるという効果がある。 【発明を実施するための最良の形態】 【0011】 以下に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。図1は本発明の一実施の形態の概略構成図であり、振動板と駆動部との関係を説明するための側面図である。図1を参照すると、互いに独立した振動板1と2とが、共通の1つの駆動部3により駆動される構造である。駆動部3は接続部4を介して振動板1と2とに共に接続されており、接続部4は駆動部3の振動をこれら振動板1及び2に伝達するのに必要な強度を有する。従って、駆動部3が振動すると接続部4も同時に振動し、振動板1及び2に当該振動が伝達されることになる。 【0012】 本例においては、2つの振動板1及び2は共に同一方向を向いて取付けられているが、その材質や形状(寸法も含む)を互いに変えることにより、互いに固有の音響特性を有するようにする。このように、互いに異なる音響特性を有する振動板を、共通の1つの駆動部に接続して同時に同じように駆動することによって、全体としては、それぞれの音響特性を融合した特性になるために、これら材質や寸法の組合わせを変化させることにより全体の音響特性を調整することが可能になる。 【0013】 図2に、振動板1と振動板2の各寸法を互いに異なるように構成した例を示しており、図2において図1と同等部分には同一の符号を付して示している。図2の例では、振動板1と振動板2との寸法を互いに異なるようにしているが、寸法を異なるようにする以外に、材質をも異なるようにして、全体の音響特性を更に調整することもできる。 【0014】 図3は本発明の他の実施の形態を示す図であり、図3において図1,2と同等部分は同一符号により示す。本例では、駆動部3を、振動板1と2とに接続部4(図1,2参照)を介さずに、直接取付けた場合を示している。構造的に、接続部4を用いる必要がない場合には、この接続部を省略できることになるので、より安価なスピーカシステムを構成することができることになる。 【0015】 図4は本発明の更に他の実施の形態を示す図であり、図4において図1〜3と同等部分は同一符号により示す。本例では、振動板1と2との設置角度(方向)を変えて、指向特性を変化させるようにしたものである。本例では、振動板1と振動板2とを、その長手中心軸の延長線が直交するような位置関係に取付け、共通の駆動部3の振動を接続部4を介して両振動板1及び2へそれぞれ伝達するのである。 【0016】 この場合、接続部4は、接続部本体41と、その両端に設けられている回動軸44及び45によりそれぞれ軸支された腕部42,43とからなる。接続部本体41は駆動部3に直接取付けられている。そして、腕部42は、その一端が回動軸44により軸支され、その他端が振動板1に取付けられている。腕部43も、その一端は回動軸45により軸支され、その他端は振動板2に取付けられている。 【0017】 駆動部3は、その振動方向が振動板1及び2の各長手中心軸方向に対して45度になるように設置されている。この駆動部3の振動方向は、接続部4の各腕部42及び43により、振動板1及び2の各長手中心軸に対して直交する方向に変換されて、各振動板1及び2へ伝達されることになる。従って、本例では、1つの駆動部により、互いに直交する2方向への指向性を有する特性が実現できるのである。 【0018】 本例においても、振動板1及び2の各材質や寸法を互いに異なるように選定して、全体の音響特性及び指向性を所望に調整することができる。 【0019】 図5は本発明の別の実施の形態を示す図であり、図5においても、図1,2と同等部分は同一符号により示している。本例では、1つの駆動部3により、3つの振動板1,2及び5を同時に駆動する構成であるが、同時に駆動する振動板の数は3以上でも良いことは明らかである。また、各振動板の材質や形状、更には方向も適宜選定して、所望の音響特性を得るようにすることができることも明らかである。 【0020】 上記の各実施の形態では、振動板を平板として平面スピーカ構造としているが、これに限定されることなく、種々の形式の振動板を用いても本発明は適用可能である。また、異なる方向の指向性を得るために、直交方向の指向性を得る例を示したが、方向は限定されるものではないことは明らかである。 【図面の簡単な説明】 【0021】 【図1】本発明の一実施の形態の構造を示す図である。 【図2】本発明の他の実施の形態の構造を示す図である。 【図3】本発明の更に他の実施の形態の構造を示す図である。 【図4】本発明の別の実施の形態の構造を示す図である。 【図5】本発明の他の実施の形態の構造を示す図である。 【図6】従来例を示す図である。 【符号の説明】 【0022】 1,2,5 振動板 3 駆動部 4 接続部 41 接続部本体 42,43 腕部 44,45 回動軸
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| 【出願人】 |
【識別番号】000197366 【氏名又は名称】NECアクセステクニカ株式会社
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| 【出願日】 |
平成18年9月6日(2006.9.6) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100088812 【弁理士】 【氏名又は名称】▲柳▼川 信
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| 【公開番号】 |
特開2008−66902(P2008−66902A) |
| 【公開日】 |
平成20年3月21日(2008.3.21) |
| 【出願番号】 |
特願2006−240914(P2006−240914) |
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