| 【発明の名称】 |
スピーカシステム |
| 【発明者】 |
【氏名】林 豊史
【氏名】増田 克彦
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| 【要約】 |
【課題】可動部を有することなく、小型で、音の指向性を制御できるスピーカシステムを提供すること。
【構成】スピーカ3が駆動する際に、熱源5が発熱すると、外壁2の中心軸付近と熱源5付近との間に、温度勾配が発生する。スピーカ3から発せられた音波は、外壁2が覆っている半球状の空間を伝播するが、その音波のうち、中心軸付近を通過する音波6aは、周囲の温度分布に偏りがないために、直進する。一方、外壁2の内壁面近傍を通過する音波6bは、周囲の温度分布に偏りがあるために、低い温度が分布している中心軸方向へ屈折する。その結果、音の指向性が高くなった状態で、外壁2の開口部から外部へ放音される。また、発熱量を増減させることにより、音波6bの屈折量が増減させることができるため、音の指向性を制御することができる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 スピーカと、 開口部を有し、前記スピーカから放音された音を誘導して前記開口部から放出する音波誘導路と、 前記音波誘導路内に設けられ、前記音波誘導路内の空間に温度勾配を形成する熱源と を具備したことを特徴とするスピーカシステム。 【請求項2】 前記音波誘導路内または前記開口部近傍に位置し、前記スピーカからの音を通過させる構造体であって、熱伝導率の異なる領域を有することを特徴とする請求項1に記載のスピーカシステム。 【請求項3】 前記熱源は、複数であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のスピーカシステム。 【請求項4】 前記スピーカは、音響レンズを具備することを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のスピーカシステム。 【請求項5】 前記音響レンズは、異なる熱伝導率の領域を有することを特徴とする請求項4に記載のスピーカシステム。 【請求項6】 前記熱源のうち少なくとも1つは、ペルチェ素子であることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載のスピーカシステム。 【請求項7】 前記音波誘導路は、異なる熱伝導率の領域を有する材料で形成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれかに記載のスピーカシステム。 【請求項8】 前記熱源のうち少なくとも1つは、発光機能を有することを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれかに記載のスピーカシステム。 【請求項9】 前記音波誘導路は、光源を具備することを特徴とする請求項1乃至請求項8のいずれかに記載のスピーカシステム。 【請求項10】 前記音波誘導路には、前記開口部とは別の部位に孔部を有することを特徴とする請求項1乃至請求項9のいずれかに記載のスピーカシステム。 【請求項11】 前記熱源の発熱量を制御するシステムを具備することを特徴とする請求項1乃至請求項10のいずれかに記載のスピーカシステム。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、スピーカの指向性を制御するための構造に関する。 【背景技術】 【0002】 指向性を高めることのできるスピーカシステム、いわゆる狭指向性を有するスピーカシステムとして、例えば、スピーカアレイがある。スピーカアレイは、個々のスピーカで振幅、位相を制御することにより、指向性を高くしている。スピーカアレイを用いる方法は、複数のスピーカを用いるため大型化する傾向にあるが、例えば特許文献1のように、スピーカ前方にフードを取り付け、フードの音反射内壁の焦点にスピーカを配置することにより、小型でも指向性を高めることができる。さらに、レバーによりスピーカの位置を変化させ、焦点位置からずらし、音を意図的に広げるように変化させることで、音の指向性の制御をすることができる技術も開示している。 【特許文献1】特開2006−101464号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0003】 特許文献1によれば、音の指向性の制御は、スピーカの位置を物理的に移動させることにより行われているが、指向性の制御を多く行うと可動部を酷使することになり、劣化することがある。その場合、元の焦点位置に戻せなくなるなど、制御性が悪化することになる。 【0004】 本発明は、上述の事情を鑑みてなされたものであり、小型で、可動部を持たずに指向性を制御することができるスピーカシステムを提供することを目的とする。 【課題を解決するための手段】 【0005】 上述の課題を解決するため、本発明は、スピーカと、開口部を有し前記スピーカから放音された音を誘導して前記開口部から放出する音波誘導路と、前記音波誘導路内に設けられ、前記音波誘導路内の空間に温度勾配を形成する熱源とを具備したことを特徴とするスピーカシステムを提供する。 【0006】 別の好ましい態様において、前記音波誘導路内または前記開口部近傍に位置し、前記スピーカからの音を通過させる構造体であって、熱伝導率の異なる領域を有することを特徴とするスピーカシステムを提供する。 【0007】 別の好ましい態様において、前記熱源は、複数であってもよい。また、前記熱源のうち少なくとも1つは、発光機能を有していてもよいし、ペルチェ素子であってもよい。 【0008】 別の好ましい態様において、前記スピーカは音響レンズを具備し、前記音響レンズは異なる熱伝導率の領域を有していてもよい。 【0009】 別の好ましい態様において、前記音波誘導路は、異なる熱伝導率の領域を有する材料で形成されていてもよい。 【0010】 別の好ましい態様において、前記音波誘導路は、光源を具備していてもよい。 【0011】 別の好ましい態様において、前記音波誘導路には、前記開口部とは別の部位に孔部を有していてもよい。 【0012】 別の好ましい態様において、前記熱源の発熱量を制御するシステムを具備していてもよい。 【発明の効果】 【0013】 本発明によれば、音波誘導路内に発生する温度勾配により周囲に広がろうとする音波を屈折させることにより、音の指向性を制御することができる。また、音の指向性の制御は、熱源の制御により行うため、可動部が無く安定させることができる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0014】 以下、本発明の一実施形態について説明する。 【0015】 <第1実施形態> 図1は、本発明の第1実施形態であるスピーカシステム1の外観を示す斜視図である。スピーカシステム1は、下側が開口している中空の半球で、下端開口面と平行な平面で上部が切り取られている形状の外壁2と、スピーカ3を有する。 【0016】 図2は、スピーカシステム1の断面図であり、外壁2の底面の中心を通り底面に垂直な面で切った断面である。図示のように、外壁2は球体の側面となる側壁2bと上部の天板2aとを有している。天板2aにはスピーカ取り付け孔が開いていて、スピーカ3が振動紙(コーン紙など)を下に向けて取り付けられている。 【0017】 外壁2が覆っている半球状の空間(音波誘導路)であって、外壁2の下端開口部付近には、外壁2の開口部の円周方向に沿って、同心円状に円環形状の熱源5が取り付けられている。熱源5は側壁2bから支持体4によって支持されている。 【0018】 図3は、上記構成において、熱源5が発熱している状態においてスピーカ3が駆動された場合の音波の出力方向を示す図である。熱源5が発熱すると、熱源5の付近の温度が上昇し、外壁2の開口部の中心から垂直に伸びる線(以下、中心軸という)付近と熱源5付近との間に、温度勾配が発生する。スピーカ3から発せられた音波は、外壁2が覆っている半球状の空間を伝播するが、その音波のうち、中心軸付近を通過する波面は、周囲の温度分布に偏りがないために、直進する。一方、中心軸から離れた熱源5付近を通過する波面は、中心軸付近を通過する波面よりも早く進む。このように、外壁2が覆っている半球状の空間に生じた温度分布の偏りにより、音波は温度が低い中心軸方向へ屈折する。その結果、熱源5を発熱させない状態よりも、音波は中心軸方向に集まって進行することになり、音の指向性が高くなった状態で、外壁2の開口部から外部へ放音される。すなわち、図3に示すように、中心軸付近を通過する音波6aはほぼ直進し、外壁2の内壁面近傍を通過する音波6bは中心方向に屈折する。 【0019】 ここで、発熱量を増減すると、温度勾配が変化するから、外壁2の内壁面近傍を通過する音波6bの屈折量が増減し、音の広がり方が変わる。そのため、熱源5の発熱量を制御することで、音の指向性を制御することができる。 【0020】 本実施形態において、上述したような温度勾配による音響レンズ効果について具体例として説明する。スピーカ3を点音源とみなし、当該スピーカ3から発せられた音波が球面波ではなく平面波として下方に放射されれば、所望の音響レンズ効果が得られたことになる。「平面波として下方に放出」は表現を変えると下方から放出される音波の波面が同一平面となっているということである。 【0021】 このように下方に放出される音波の波面が同一平面となる条件を図3を用いて説明する。外壁2下方で波面が同一平面状にあるためには、スピーカ3から放射されて中心軸付近を通過する音波6aと、外壁2の内壁面近傍を通過する音波6bとが同時に到着する必要がある。つまり経路の長い音波6bが音波6aよりも音速が速ければよい。これを温度勾配により達成するための条件は、以下のように計算できる。理科年表によると空気音速度の温度係数は0.6m/sec./℃であるから、音波6aの経路と音波6bの経路の温度差をtとすると、上記の同時に到達するという条件は、音波6aの経路長をh、音波6bの経路長をlとすると、到達時間同士の等式でh/c=l/(c+0.6t)となる。音波6bの経路をほぼ直線と近似するとl2=(h2+d2)、中心軸付近の音速c=340m/sec、ペンダント照明の標準的寸法としてh=0.4m、d=0.15mとすると、0.4/340=0.427/(340+0.6t)であるから、t=38.5℃となる。この程度の温度差を作ることにより、望ましい音響レンズ効果を得ることができる。 【0022】 <第2実施形態> 図4は、本発明の第2実施形態であるスピーカシステムの断面図である。第2実施形態は、第1実施形態の構造に対し、開口部を覆うカバー7(構造体)が追加されたものである。 【0023】 図5は、カバー7の外観を示す斜視図であり、図示のように、カバー7の周縁部は、側壁2bの下端周縁部と結合されている。カバー7は、円形状のカバー中央部7aとその周 囲を同心円状に囲うカバー外周部7bを有する。また、カバー外周部7bは、カバー中央部7aより熱伝導率が高い部材で形成されている。また、カバー中央部7aおよびカバー外周部7bの双方には、上下に貫通する多数の孔が設けられており、これらの孔を介してスピーカ3から放音される音が外部へ伝播するようになっている。 【0024】 図6は、上記構成において、熱源5が発熱している状態でスピーカ3が駆動された場合の音波の出力方向を示す図である。熱源5が発熱すると、熱源5の付近の温度が上昇し、外壁2の中心軸付近と熱源5付近との間に、温度勾配が発生する。また、カバー外周部7bの熱伝導性が高いため、熱源5の熱が効率的に伝わり、第1実施形態に比べ、温度が上昇する領域が広がる。一方、カバー中心部7aはカバー外周部7bよりも熱伝導性が低いため、中心軸付近には熱源5の熱が伝わりにくい。そのため、カバー中心部7aとカバー外周部7bの境界付近では、温度勾配が大きい状態になる。スピーカ3から発せられた音波は、外壁2が覆っている半球状の空間を伝播するが、その音波のうち、中心軸付近を通過する波面は、周囲の温度分布に偏りがないために、直進する。一方、中心軸から離れた熱源5付近およびカバー外周部7b付近を通過する波面は、中心軸付近を通過する波面よりも早く進む。このように、外壁2が覆っている半球状の空間内に生じた温度分布の偏りにより、音波は温度が低い中心軸方向へ屈折する。その結果、熱源5を発熱させない状態よりも、音波は中心軸方向に集まって進行することになり、音の指向性が高くなった状態で、カバー7の下面から外部へ放音される。すなわち、図6に示すように、中心軸付近を通過する音波6cはほぼ直進し、外壁2の内壁面近傍およびカバー外周部7b付近を通過する音波6dは中心方向に屈折する。 【0025】 ここで、発熱量を増減すると、温度勾配が変化するから、外壁2の内壁面近傍およびカバー外周部7b付近を通過する音波6dの屈折量が増減し、音の広がり方が変わる。そのため、熱源5の発熱量を制御することで、音の指向性を制御することができる。 【0026】 <第3実施形態> 図7は、本発明の第3実施形態であるスピーカシステムの断面を示す断面図である。第3実施形態は、第1実施形態の構造に対し、円柱形状の下部構造体8(構造体)が追加されたものである。 【0027】 図8は、下部構造体8の外観を示す斜視図であり、図示のように、下部構造体8の上端周縁部は、側壁2bの下端周縁部と結合されている。下部構造体8は、内部構造体8a、外部構造体8b、ペルチェ素子8c、外枠8dを有する。内部構造体8aは円柱形状であり、内部構造体8aの円柱側面を覆うように、ペルチェ素子8cが形成されている。また、その側面外周を覆うように、外部構造体8bが形成されている。さらに、外枠8dによって、その側面外周が覆われている。内部構造体8aおよび外部構造体8bは、上下が貫通しているハニカム構造であり、ハニカム構造内部を介して、スピーカ3から放音される音が外部へ伝播するようになっている。 【0028】 図9は、上記構成において、熱源5が発熱し、さらにペルチェ素子8cが駆動している状態においてスピーカ3が駆動された場合の音波の出力方向を示す図である。ここで、ペルチェ素子8cは、内部構造体8aに面する内面側から吸熱し、外部構造体8bに面する外面側へ発熱するように駆動させる。内部構造体8aは、ペルチェ素子により冷却され、外部構造体8bは、熱源5とペルチェ素子8cにより加熱される。そのため、熱源5付近および外部構造体8b付近と内部構造体8a付近との間で、温度勾配が発生する。また、ペルチェ素子8c付近では、温度勾配が大きい状態になる。スピーカ3から発せられた音波は、外壁2が覆っている半球状の空間を伝播するが、その音波のうち、内部構造体8a付近を通過する波面は、周囲の温度分布に偏りがないために、直進する。一方、熱源5付近および外部構造体8b付近を通過する波面は、内部構造体8a付近を通過する波面より も早く進む。このように、外壁2が覆っている半球状の空間に生じた温度分布の偏りにより、音波は温度が低い中心軸方向へ屈折する。その結果、熱源5を発熱させず、またペルチェ素子8cを駆動させない状態よりも、音波は中心軸方向に集まって進行することになり、音の指向性が高くなった状態で、下部構造体8の下端から外部へ放音される。すなわち、図6に示すように、内部構造体8a付近を通過する音波6eはほぼ直進し、外壁2の内壁面近傍および外部構体造8b付近を通過する音波6fは中心方向に屈折する。 【0029】 ここで、発熱量を増減すると、温度勾配が変化するから、外壁2の内壁面近傍および外部構造体8b付近を通過する音波6fの屈折量が増減し、音の広がり方が変わる。そのため、熱源5の発熱量や、ペルチェ素子8cの冷却量、発熱量を制御することで、音の指向性を制御することができる。 【0030】 <変形例1> 以上、本発明の実施形態について説明したが、例えば、上述した実施形態を以下のように変形して本発明を実施してもよい。 【0031】 第1実施形態においては、側壁2aは全体が同一の材料で形成されているが、図10に示す変形例では、側壁2aを上部側壁2cと下部側壁2dとし、下部側壁2dは上部側壁2cより熱伝導率の高い材料で形成されている。このように構成すると、下部側壁2dに熱源5の発熱が効率的に伝わるため、温度が高い領域が広がる。そのため、外壁2の内壁面近傍を通過する音波6bの屈折量を大きくすることができ、音の指向性を制御できる範囲を大きくすることができる。 【0032】 <変形例2> 第2実施形態においては、カバー7は均一の厚さで形成されているが、図11に示すように、外周に向かうほど厚くなるようにして、カバー外周部7cを形成してもよい。これにより、外周に向かうほど熱伝導率を大きくして、熱伝導率の大きさに傾斜を持たせることができる。また、カバー7の形状や素材の密度、あるいは孔の大きさなどを変えることによって、熱伝導率の大きさに傾斜を持たせてもよい。 【0033】 このように、開口部を覆うカバー7自体に熱伝導率の大きさに所定の傾斜を持たせると、カバー7付近の温度勾配はカバー7の温度勾配にほぼ等しくなるから、外壁2が覆っている半球状の空間全体の温度勾配も安定化させることができる。この結果、音の指向性を高精度に設計することができる。なお、カバー7は、多数の孔が設けられた構造であるが、これをハニカム構造やパイプ形状が集合した構造としてもよい。 【0034】 <変形例3> 第3実施形態においては、内部構造体8a及び外部構造体8bは、ハニカム構造であるが、パイプ形状が集合した構造としてもよい。また、変形例2と同様に、内部構造体8a、外部構造体8bの厚さを変えたり、孔の大きさ、形状、密度などを変化させたりして、熱伝導率の大きさに傾斜を持たせてもよい。その結果、上記と同様に、外壁2が覆っている半球状の空間の温度勾配を安定化させることができるため、音の指向性を高精度に設計することができる。 【0035】 <変形例4> 第1実施形態において、図2に破線で示すように、音響レンズ9を設置して、スピーカ3から発せられる音の指向性を高めておいてもよい。さらに、図12に示すように、音響レンズ9は、音響レンズ中央部9aと音響レンズ周辺部9bを有し、音響レンズ周辺部9bの熱伝導率を音響レンズ中央部9aよりも高くしてもよい。 これにより、音響レンズ9が周囲の熱を受け、音響レンズ周辺部9bが効率的に加熱さ れ、その周囲の温度が高くなることで、音響レンズの効果を大きくすることができる。その結果、音の指向性を制御できる範囲を大きくすることができる。 【0036】 <変形例5> 第1実施形態において、図13に示すように、支持体4および熱源5を複数用いてもよい。これにより、温度の高い領域を広げることができるため、外壁2の内壁面近傍を通過する音波6bの屈折量を大きくすることができ、音の指向性を制御できる範囲を大きくすることができる。 【0037】 <変形例6> 第1実施形態において、熱源5を冷却源に置き換えてもよい。このようにすれば、外壁2の内壁面近傍を通過する音波6bが屈折する方向を外側へ広げることができる。すなわち、指向性を鋭くする作用に代えて、拡散性を高める作用に変更することができる。そして、ペルチェ素子のように熱源と冷却源との切り替えができるものを使用すれば、音響出力特性として、鋭い指向性から広範な拡散性まで幅広く制御することができる。 【0038】 <変形例7> 第1実施形態において、図13に示すように、外壁2が覆っている半球状の空間の内部に光源10を設置したり、熱源5に発光機能を持たせたりすることで、照明器具としても使用することができる。 【0039】 <変形例8> 外壁2が覆っている半球状の空間は、内部の温度差ために空気の対流が生じるが、熱源5の温度や空間の大きさ、あるいは周囲の気温などによっては、温度が不安定になることも考えられる。このような場合には、例えば、図14に示すように、外壁2に通気孔11を開けて、内外を通気してもよい。これにより、温度分布を安定化させて、音の指向性のゆらぎを防止することができる。また、通気効率を上げるために、通気孔11付近に通気ファン12をつけてもよい。 【0040】 <変形例9> 第1実施形態において、熱源5の発熱量を変化させるために、図15に示すように、熱源5を制御するシステムを用いてもよい。このシステムは、熱源制御部13および熱源制御部13をコントロールするコントローラ14を具備する。これにより、コントローラ14に設けられたボリューム等を操作することで、音の指向性の制御を簡単に行うことができる。また、ペルチェ素子を用いる場合は、コントローラ14に発熱、冷却の切り替えも行わせれば、音を焦点させたり拡散させたり、任意の制御を行うことができる。 【図面の簡単な説明】 【0041】 【図1】本発明の第1実施形態に係るスピーカシステムの斜視図である。 【図2】本発明の第1実施形態に係るスピーカシステムの断面図である。 【図3】本発明の第1実施形態に係るスピーカシステムの内部での音波の様子の概念図である。 【図4】本発明の第2実施形態に係るスピーカシステムの断面図である。 【図5】本発明の第2実施形態に係るスピーカシステムのカバーの斜視図である。 【図6】本発明の第2実施形態に係るスピーカシステムの内部での音波の様子の概念図である。 【図7】本発明の第3実施形態に係るスピーカシステムの断面図である。 【図8】本発明の第3実施形態に係るスピーカシステムの下部構造の斜視図である。 【図9】本発明の第3実施形態に係るスピーカシステムの内部での音波の様子の概念図である。 【図10】本発明の変形例1に係るスピーカシステムの断面図である。 【図11】本発明の変形例2に係るスピーカシステムの断面図である。 【図12】本発明の変形例4に係るスピーカシステムに用いる音響レンズの斜視図である。 【図13】本発明の変形例5および変形例7に係るスピーカシステムの断面図である。 【図14】本発明の変形例8に係るスピーカシステムの断面図である。 【図15】本発明の変形例9に係る熱源を制御する制御部の接続概念図である。 【符号の説明】 【0042】 1…スピーカシステム、2…外壁、2a…天板、2b…側壁、2c…上部側壁、2d…下部側壁、3…スピーカ、4…支持体、5…熱源、6a,6b,6c,6d,6e,6f…音波、7…カバー、7a…カバー中央部、7b,7c…カバー外周部、8…下部構造体、8a…内部構造体、8b…外部構造体、8c…ペルチェ素子、8d…外枠、9…音響レンズ、9a…音響レンズ中央部、9b…音響レンズ周辺部、10…光源、11…通気孔、12…通気ファン、13…熱源制御部、14…コントローラ
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| 【出願人】 |
【識別番号】000004075 【氏名又は名称】ヤマハ株式会社
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| 【出願日】 |
平成19年7月2日(2007.7.2) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100098084 【弁理士】 【氏名又は名称】川▲崎▼ 研二
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| 【公開番号】 |
特開2008−35507(P2008−35507A) |
| 【公開日】 |
平成20年2月14日(2008.2.14) |
| 【出願番号】 |
特願2007−174101(P2007−174101) |
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