| 【発明の名称】 |
骨伝導レシーバ |
| 【発明者】 |
【氏名】新渡戸 祐二
【氏名】藤田 柾彦
【氏名】川瀬 英幸
【氏名】多 勝広
【氏名】辻 剛史
【氏名】金井 孝之
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| 【要約】 |
【課題】健常者等の利用者と同様に補聴器の利用者も利用することができる骨伝導レシーバを提供することを目的とする。
【構成】本発明に係る骨伝導レシーバは、音情報を振動に変換する骨伝導スピーカ10を備え、コイルを有する補聴器とともに使用可能な骨伝導レシーバ1であって、変換された振動に応じて磁束を発生させ、当該磁発生させた束によって補聴器のコイルと磁気結合することにより、補聴器のコイルと通信する通信コイル17を備えたものである。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 音情報を振動に変換する骨伝導スピーカを備え、コイルを有する補聴器とともに使用可能な骨伝導レシーバであって、 前記変換された振動に応じて磁束を発生させ、当該磁発生させた束によって前記補聴器のコイルと磁気結合することにより、前記補聴器のコイルと通信する通信コイルを備えた骨伝導レシーバ。 【請求項2】 前記通信コイルは、前記骨伝導スピーカの周囲に配設されることを特徴とする請求項1に記載の骨伝導レシーバ。 【請求項3】 前記通信コイルは、前記骨伝導スピーカの周囲を囲繞することを特徴とする請求項2に記載の骨伝導レシーバ。 【請求項4】 前記補聴器は、人体耳部に取付けられ、 前記通信コイルは、当該骨伝導レシーバが人体耳部に当接した状態で、前記人体耳部に取付けられた補聴器の周辺に配置されることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の骨伝導レシーバ。 【請求項5】 前記骨伝導スピーカは、 前記音情報に応じて振動を発生させる振動発生手段と、 当該振動発生手段を取付けるためのフレームとを有し、 当該フレームは、磁性材料から構成され、前記通信コイルが発生させる磁束の磁路の一部を構成することを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の骨伝導レシーバ。 【請求項6】 前記振動発生手段は、積層型柱状圧電素子であり、 前記フレームは、前記積層柱状圧電素子の長手方向の変動を増幅させる請求項5に記載の骨伝導スピーカ。 【請求項7】 音情報を振動に変換する骨伝導スピーカを備え、コイルを有する補聴器が人体耳部に取付けられた状態で使用可能な骨伝導レシーバであって、 前記骨伝導スピーカの周囲に配設され、前記補聴器のコイルと通信するための通信コイルを備え、 当該通信コイルは、 当該骨伝導レシーバが前記人体耳部に当接した状態で、前記人体耳部に取付けられた補聴器のコイルの周辺に配置され、 前記変換された振動に応じて磁束を発生させ、当該発生させた磁束によって前記補聴器のコイルと磁気結合することにより、前記音情報を前記補聴器のコイルに送信する骨伝導レシーバ。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、骨伝導スピーカを利用した骨伝導レシーバに関する。 【背景技術】 【0002】 従来から、骨伝導レシーバは骨伝導の助聴器として開発されている。近年、骨伝導レシーバは、携帯電話端末等の情報機器に接続され、音声や音楽等の音情報の入出力装置として活用されるマンマシンインターフェース機器として応用されている(例えば、特許文献1参照)。そのため、情報機器用インターフェースとして利用される骨伝導レシーバには、携帯電話等の情報機器からの音情報をその利用者に正確に伝えることが求められている。さらに、骨伝導レシーバには、利用者音声や操作情報を確実に情報機器に伝えること、携帯情報機器に接続する機器としてポータビリティに富むこと等が求められている。 【0003】 このような要求を満たすものとして、骨伝導スピーカを使った骨伝導レシーバが提案されている。骨伝導スピーカは、人体頭部に振動を与えて、この振動が聴覚器官に伝わることにより音情報を利用者に伝達するものである。このような骨伝導レシーバでは、空気振動により音情報を伝える方式の気導スピーカに比較し、外耳、内耳の伝音部に障害を持つ人に対して音情報を正確に伝えることができる。さらに、気導スピーカを利用しないため、周囲ヘ音漏れがなく、秘話性が高い。さらにまた、耳介を開放状態で利用することができ、外部音声・警報音等が聴こえるので、人混みや騒音中での利用時、安全性を得易い等の特長がある。 このような特長から、骨伝導レシーバに骨伝導スピーカを利用することが望ましい。この骨伝導レシーバは、音情報を正確に伝え、ポータビリティが優れ、健常者や一部の難聴者のような多くの利用者が良好に活用することができる。そのため、骨伝導スピーカを利用した骨伝導レシーバは、音声信号等の入出力装置に適し、健常者および難聴者に利用されつつある。 【0004】 近年、誰もが携帯電話機等の音情報等を正確に聞き取れ、かつ、ポータビリティに優れた骨伝導レシーバ用の骨伝導スピーカとして圧電セラミック材料から構成された骨伝導スピーカが提案されている。この骨伝導スピーカには積層型柱状圧電素子が使用され、積層型柱状圧電素子の長さ方向の変位はテコの原理を利用した構造によって増幅され、その振動出力部を大きく振動させる。それとともに、積層型柱状圧電素子は板状の弾性部材を介して固定部につながり、骨伝導スピーカの構造は、十分大きな質量を配置した振動変位が極力抑えられた構造である。 特に、この骨伝導スピーカを骨伝導レシーバに採用することにより、取付け部して機能する固定部の振動を小さく抑えることができ、骨伝導レシーバの音漏れ性能を簡素な構造によって低減することができる。さらに、この圧電セラミック材料から構成する骨伝導スピーカは、消費電力が小さく、同じ電池でより長時間活用でき、ポータビリティに富んでいる。 【0005】 この積層型柱状圧電素子を動力源に使用し、変位増幅構造によって駆動すると、その出力端には所定量拡大された変位を得ることができる。これによって、その利用者の知覚に十分な音情報を伝達することができるが、利用姿勢によっては音情報を十分に伝達できないことがある。また、この積層型柱状圧電素子の変位を増幅する構造の場合には、小型化や軽量対応が十分でない。 このような積層型柱状圧電素子を動力源とした骨伝導レシーバでは、テコの原理を利用した構造によって、その出力端には所定の変位を得ることができる。これによって、健常者や軽い難聴者等、その利用者の知覚部に音情報が確実に伝達し、気軽に活用できる。一般に、骨伝導レシーバを補聴器と併用して利用する場合には、骨伝導レシーバと補聴器とが近い位置で利用されるため、補聴器の機能を十分活用することができないことがある。そのため、補聴器の利用者は、音量を最大に設定し、周囲に気兼ねしつつ利用することになる。 【特許文献1】特開2006−86581号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0006】 このように、従来の骨伝導レシーバでは、補聴器の利用者に対する機能がないため、補聴器の利用者は利用することができないという問題があった。 本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、健常者等の利用者と同様に補聴器の利用者も利用することができる骨伝導レシーバを提供することを目的とする。 【課題を解決するための手段】 【0007】 本発明に係る骨伝導レシーバは、音情報を振動に変換する骨伝導スピーカを備え、コイルを有する補聴器とともに使用可能な骨伝導レシーバであって、前記変換された振動に応じて磁束を発生させ、当該磁発生させた束によって前記補聴器のコイルと磁気結合することにより、前記補聴器のコイルと通信する通信コイルを備えたものである。このような構成により、補聴器は、骨伝導レシーバと通信し、骨伝導レシーバの出力振動に応じて音情報を受信することができる。それ故、健常者等の利用者と同様に補聴器の利用者も利用することができる。 【0008】 さらに、前記通信コイルは、前記骨伝導スピーカの周囲に配設される。 【0009】 さらにまた、前記通信コイルは、前記骨伝導スピーカの周囲を囲繞する。 【0010】 また、前記補聴器は、人体耳部に取付けられ、前記通信コイルは、当該骨伝導レシーバが人体耳部に当接した状態で、前記人体耳部に取付けられた補聴器の周辺に配置される。 【0011】 またさらに、前記骨伝導スピーカは、前記音情報に応じて振動を発生させる振動発生手段と、当該振動発生手段を取付けるためのフレームとを有し、当該フレームは、磁性材料から構成され、前記通信コイルが発生させる磁束の磁路の一部を構成する。これにより、通信コイルが発生させる磁界の強度を高めることができ、骨伝導レシーバと補聴器との通信性能を向上させることができる。 【0012】 好適には、前記振動発生手段は、積層型柱状圧電素子であり、前記フレームは、前記積層柱状圧電素子の長手方向の変動を増幅させる。 【0013】 他方、本発明に係る骨伝導レシーバは、音情報を振動に変換する骨伝導スピーカを備え、コイルを有する補聴器が人体耳部に取付けられた状態で使用可能な骨伝導レシーバであって、前記骨伝導スピーカの周囲に配設され、前記補聴器のコイルと通信するための通信コイルを備え、当該通信コイルは、当該骨伝導レシーバが前記人体耳部に当接した状態で、前記人体耳部に取付けられた補聴器のコイルの周辺に配置され、前記変換された振動に応じて磁束を発生させ、当該発生させた磁束によって前記補聴器のコイルと磁気結合することにより、前記音情報を前記補聴器のコイルに送信する。このような構成により、補聴器は、骨伝導レシーバと通信し、骨伝導レシーバの出力振動に応じて音情報を受信することができる。それ故、健常者等の利用者と同様に補聴器の利用者も利用することができる。 【発明の効果】 【0014】 本発明によれば、健常者等の利用者と同様に補聴器の利用者も利用することができる骨伝導レシーバを提供することができる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0015】 本発明に係る骨伝導レシーバは、音声や音楽等の音情報を振動に変換する骨伝導スピーカを利用した構造を有する。骨伝導スピーカは、音情報を変換した振動を人体頭部の一部に伝え、この振動を聴覚器官に伝達することにより、音情報を認識させる。 具体的には、本発明に係る骨伝導レシーバは、補聴器機能を十分活用するための機能が付加されたものである。詳細には、骨伝導レシーバにおいて、骨伝導スピーカの周囲に、補聴器のTコイルに対応する通信コイルが設けられている。これら補聴器のTコイルと骨伝導レシーバの通信コイルが磁気結合し、補聴器のTコイルと骨伝導レシーバの通信コイルの間で音情報の送信・受信が行われる。受信した音情報は補聴器によって再生され、補聴器の出力部(スピーカ)から利用者の外耳道に音情報(空気振動)として出力する。これによって、補聴器の機能が十分活用される。 以下に、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。 【0016】 まず、図1を用いて、本発明に係る骨伝導レシーバの全体構成について説明する。図1は、本発明に係る骨伝導レシーバの構成を示す斜視図である。 図1に示すように、本発明の骨伝導レシーバ1は、骨伝導スピーカ10、通話ボタン21、音量切替スイッチ22、LED23、マイク31、本体ケース2、フリップ3、接続ケーブル4を備えている。 【0017】 骨伝導スピーカ10は、携帯電話から接続ケーブル4を介して送られる電気信号を機械的な振動に変換する。通話ボタン21は、骨伝導レシーバ1の通話の開始や通話の終了を制御する。音量切替スイッチ22は、骨伝導スピーカ10の音量を調整する。LED23は、点灯等することによって着信等を報知する。マイク31は、利用者の音声をピックアップする。 本体ケース2は、当該骨伝導レシーバ1の骨伝導スピーカ10、通話ボタン21、音量切替えスイッチ22、LED23等を収納している。フリップ3は、マイク31を収納している。ヒンジ24は、フリップ3を本体ケース2に回動可能に軸着させている。接続ケーブル4は、専用プラグ4aを携帯電話機(図示せず)に接続することによって、この携帯電話機と骨伝導レシーバ1とを接続する。 【0018】 続いて、図2を用いて、本発明の骨伝導レシーバ1の最も基本である骨伝導スピーカ10の構造について説明する。図2は、この骨伝導スピーカ10を示す断面模式図である。 図2に示すように、骨伝導スピーカ10は断面略コ字状の形状を有するフレーム11を中心に組み立てられている。フレーム11は、振動出力部11a、弾性部11b、フレーム固定部11cの3部分によって形成されたフレーム構造を有する。また、フレーム11は、金属の板部材をプレス加工等により、断面略コ字状に形成される。 詳細には、振動を出力するための振動出力部11aは、コ字形状のフレーム11の一辺に配置され、その質量はできる限り軽減されている。この振動出力部11aの両側端には、振動出力部11aの剛性を向上させるための立ち曲げ三角状リブが下方に向けて設けられている。平板状の弾性部11bは、振動出力部11aを支持するとともに、その下部をフレーム固定部11cによって支持されている。フレーム固定部11cは、振動出力部11aに対向したコ字形状のフレーム11の他辺に配置されている。このフレーム固定部11cの両側端には、フレーム固定部11cの剛性向上のための立ち曲げ三角状リブ11ccが下方に向けて設けられている。 【0019】 積層型柱状圧電素子12は、その長手方向に変位する特性を有し、振動出力部11aとフレーム固定部11cとの対向する二面の間に配置されている。積層型柱状圧電素子12の上端は、フレーム11の振動出力部11aに当接し、接着剤(図示なし)によって位置防止のために柔軟に固着されている。この図示しない接着剤は、フレーム11および積層型柱状圧電素子12より低いヤング率の低い材料から構成されている。 積層型柱状圧電素子12の下端は与圧ねじ15の端面と当接し、与圧ねじ15はフレーム固定部11cに設けられたねじ穴に螺着されている。積層型柱状圧電素子12の下端における四側面は、位置決め板18の孔によって規制され、それとともに与圧作業後、接着剤(図示なし)によって固定されている。また、積層型柱状圧電素子12の入力線は、弾性部11bの下部を通り、骨伝導レシーバ1の本体ケース内に収納された駆動回路基板(図示せず)に結線している。 【0020】 コ字形状のフレーム11構造の内側空間にはベース錘13が設けられている。ベース錘13は、フレーム固定部11cとの間で位置決め板18を挟み込み、この状態でフレーム固定部11cに対してねじ14により固定されている。これらフレーム固定部11c、位置決め板18、ベース錘13、ねじ14により固定部が構成されている。この固定部の合計質量は、振動出力部11aおよびパッド16の合計質量に比較して、最低2倍以上、理想的には10倍以上に設定するとよい。また、ベース錘13と位置決め板18は一体にした部品構成でもよい。 【0021】 上記した基本構造において、振動出力部11a上にパット16が設けられ、パット16は、振動出力部11aを介して、積層型柱状圧電素子12が発生させた振動を伝達する。振動出力部11aは、できる限り小質量で、高剛性を有する構造であることが理想である。この振動出力部11aは、振動出力部11aと弾性部11bの交点近傍に生じる振動出力部11aの回動中心を基準に回動振動する。従って、弾性部11bは、振動出力部11aを回動可能に支持するヒンジの機能を有する。さらに、弾性部11bは、積層型柱状圧電素子12に与圧を付与する力を発生する機能を有し、これらの機能に加えて、振動体のばねとしての機能を有する。また、フレーム固定部11cは、ベース錘13と位置決め板18等とともに全体の固定支持部として、より大きい質量を得ることにより、固定部の振動を抑制することができる。 【0022】 振動出力部11aは、骨伝導レシーバ1の利用時、耳介付近の顔面に接触し、その振動動作によって接触している顔面を振動させる機能を負っている。従って、振動出力部11aは、弾性部11bの特長に対して、顔面との接触性の良さを必要とする。 そこで、振動出力部11aの上面にはパッド16が設けられ、このパッド16は、熱伝導率が低く比重が小さく、かつ高剛性の材質から構成されている。パッド16は、位置決めのための穴とボスの嵌合により、位置決め後、高い剛性を持った状態で固定されている。 ここで、パット16に熱伝導率が低い材質を使用する理由は、冬季の早朝など振動出力部11aの金属部が冷え、顔面に直接当たったときの「冷たさ」を軽減するためである。また、比重が小さくかつ剛性が高い材質にする理由は、振動部質量の低減により振幅の増大を図り、また、高い剛性により振動出力部11a内の副次振動発生の防止を図るものである。 【0023】 さらに続いて、図3を用いて、本発明に係る骨伝導レシーバ1の骨伝導スピーカ10について詳細に説明する。図3は、本発明に係る骨伝導レシーバ1における骨伝導スピーカを示す断面図である。 図3に示すように、骨伝導スピーカ10の周囲には、通信コイル17が固定され、この通信コイル17は、骨伝導スピーカ10のベース錘13に装着されている。これら通信コイル17および骨伝導スピーカ10は、本体ケース2のリブ2a,2b,2c等によって、支持部材25a,25bを介して本体ケース2に固定している。これら支持部材25a,25bは、骨伝導スピーカ10の固定部の振動を減衰させるため、粘弾性体材料からなる材料を用いて構成されている。 【0024】 通信コイル17は、プラスチック等の非磁性材によって構成されたボビン17aに、エナメル線等の導電線を所定数だけ巻くことによって形成される。この通信コイル17は、本体ケース2の内部に収納された回路基板(図示せず)に接続されている。音情報が骨伝導レシーバ1に接続された携帯電話から伝えられた場合には、本体ケース2内部の回路基板(図示せず)を介して、音情報に対応した電圧が通信コイル17に印加される。これによって、入力電圧に比例した磁界が通信コイル17で発生する。 【0025】 図4に、通信コイル17で発生する磁束の一例が示されている。図4に示すように、通信コイル17で発生した磁束の磁路は、例えば、通信コイル17の中心部からパット16を通り、パット16から空間A、空間B、空間Cを通り、この空間Cから本体ケース2下面(パット16の配設面に対向した面)を通って通信コイル17内部を通る。また、通信コイル17で発生した磁束の磁路は、その逆の経路として、通信コイル17内部から本体ケース2下面を通り、この下面から空間C、空間B、空間Aを通り、この空間Aからパット16を通って通信コイル17の中心部を通る。このように、通信コイル17で発生した磁束の磁路は、どちらの方向についても閉じている。 この通信コイル17の磁気回路においては、磁気抵抗が低いほど入力信号を小さくすることができ、消費電力が抑えることができる。また、骨伝導スピーカ10のフレーム11、ねじ14、ベース錘13を磁性材によって構成することができる。この場合には、上記した通信コイル17の磁路内に磁性材の構造部材が配設されるので、通信コイル17の磁気回路における磁気抵抗を減少することが可能となる。 【0026】 最後に、図6を用いて、本発明に係る骨伝導レシーバ1の利用について説明する。図6は、本発明に係る骨伝導レシーバ1の利用状態を示す模式図である。ここで、骨伝導レシーバ1の各部の動作が分かり易いように、骨伝導スピーカ10と通信コイル17が同時に動作するモードについて説明する。また、適宜図1を参照しながら説明する。 【0027】 まず、本発明に係る骨伝導レシーバ1における骨伝導スピーカ10の動作について説明する。 利用者は、骨伝導レシーバ1の利用に際して、予め骨伝導スピーカ10と通信コイル17が同時に動作するモードに設定し、接続ケーブル4の専用プラグ4aを携帯電話機(図示せず)に接続する。この状態で、例えば、この携帯電話機が他の電話機から通話の着信した場合には、利用者は、フリップ3を開けて通話ボタン21を押す。すると、骨伝導レシーバ1に接続される携帯電話機(図示せず)から通話音声等の音情報の電気信号が接続ケーブル4を介して、骨伝導レシーバ1の本体ケース2内の回路基板に伝わる。この電気信号は、この回路基板から入力線を介して、図2に示された積層型柱状圧電素子12に交流信号として印加される。この積層型柱状圧電素子12は、この電気信号により、その長手軸方向に対して信号に対応した伸縮変動(変位)を行う。 【0028】 フレーム11の振動出力部11aとフレーム固定部11cは、この積層型柱状圧電素子12の伸縮変動により、弾性部11bの湾曲変形にともなって相互に変位を継続する。図2に示すように、本発明に係る骨伝導スピーカ10には、テコの原理を利用した構造が取入れられている。そのため、積層型柱状圧電素子12の伸縮は所定値拡大され、振動出力部11aに固定されたパット16の凸状当接面16aから利用者の知覚部に十分な振動が伝えられる。従って、例えば、利用者が耳珠の顔面前方顔面やこめかみ等に本発明に係る骨伝導レシーバ1を軽く押し当てるだけで、パット16の振動が、顔面から頭部(頭蓋骨)に伝わり、さらに利用者の聴覚部に伝わる。 【0029】 次に、本発明に係る骨伝導レシーバ1における通信コイル17の動作について説明する。 骨伝導スピーカ10と通信コイル17が同時動作モードの状態で、図示しない携帯電話機が他の電話機等から通話の着信をした場合、上記の動作と同様に、利用者は、フリップ3を開けて通話ボタンを押す。すると、携帯電話機(図示せず)から通話音声等の電気信号が接続ケーブル4を介して、骨伝導レシーバ1の本体ケース2内の回路基板に伝わる。この電気信号は、この回路基板から入力線を介し、図2に示す積層型柱状圧電素子12に伝わる。それと同時に、回路基板(図示せず)からの電気信号は、通信コイル17にも伝わる。通信コイル17は、この電気信号が伝わると、この電気信号に対応した磁束を発生させる。この通信コイル17が発生させる磁束の磁路は、図4に示すように、" 通信コイル17の中央部→パット16→A→B→C→本体ケース2(下面)→通信コイル17中央部"のルート、または、その逆ルートにおいて閉じている。 【0030】 図5に、通信コイル17と補聴器のTコイルにおける磁束の一例が示されている。図5に示すように、利用者は、例えば、通信コイル17によって磁束が発生した状態で、骨伝導レシーバ1の通信コイル17が発生する磁路付近に、補聴器50のTコイル51を配置させる。すると、通信コイル17の磁束55は、補聴器50のTコイル51を貫通する。このとき、補聴器50のTコイル51が通信コイル17の磁束を捕らえ、その端子に通信コイル17の磁界強度に対応した電圧が生じる。この端子間の電圧は、補聴器50の出力スピーカから利用者の外耳道に音波として発せられ、利用者は通話音声等として利用することができる。それ故、図6に示すように、利用者は、骨伝導レシーバ1を補聴器50の上にかざすだけで、日頃使い慣れた補聴器50を活用しながら、普通の通話姿勢のまま通話を行うことができる。 【0031】 以上のように、本発明によれば、骨伝導レシーバ1に通信コイル17を内蔵することにより、補聴器の1機能である磁気結合機能を活用することができる。従来であれば、補聴器50の利用者は、時として音量を最大限に設定し携帯電話機を使っていた。これに対して、この利用者は、通信コイル17が内蔵された本発明に係る骨伝導レシーバ1を使うことにより、周囲に気兼ねなく通話等を利用することができる。 なお、本実施形態では、補聴器50のコイルがTコイルである場合について説明したが、Tコイルに限らず、骨伝導レシーバ1の通信コイルが発生させる磁界によって励磁する誘導コイルであればよい。 【図面の簡単な説明】 【0032】 【図1】本発明に係る骨伝導レシーバの外観斜視図である。 【図2】本発明に係る骨伝導レシーバにおける骨伝導スピーカの断面模式図である。 【図3】本発明に係る骨伝導レシーバにおける骨伝導スピーカと通信コイルの取付け状態を示す断面模式図である。 【図4】本発明に係る骨伝導レシーバにおける骨伝導スピーカの通信コイルが発生させる磁束を示す模式図である。 【図5】本発明に係る骨伝導レシーバにおける骨伝導スピーカの通信コイルと補聴器におけるTコイルが発生させる磁束を示す模式図である。 【図6】本発明に係る骨伝導レシーバの利用姿勢を示す模式図である。 【符号の説明】 【0033】 1…骨伝導レシーバ、2…本体ケース、2a,2b,2c…リブ、3…フリップ、 4…接続ケーブル、4a…専用プラグ、10…骨伝導スピーカ、11…フレーム、 11a…振動出力部、11b…弾性部、11c…フレーム固定部、 11cc…立ち曲げ三角状リブ、 12…積層型柱状圧電素子、13…ベース錘、14…ねじ、15…与圧ねじ、 16…パット、16a…凸状当接面、17…通信コイル、17a…ボビン、 18…位置決め板、21…通話ボタン、22…音量切替スイッチ、23…LED、 24…ヒンジ、25a,25b…支持部材、31…マイク 50…補聴器、51…Tコイル、55…磁束
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| 【出願人】 |
【識別番号】000134257 【氏名又は名称】NECトーキン株式会社 【識別番号】392026693 【氏名又は名称】株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ
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| 【出願日】 |
平成18年7月10日(2006.7.10) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100103894 【弁理士】 【氏名又は名称】家入 健
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| 【公開番号】 |
特開2008−17399(P2008−17399A) |
| 【公開日】 |
平成20年1月24日(2008.1.24) |
| 【出願番号】 |
特願2006−189085(P2006−189085) |
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