| 【発明の名称】 |
電気−音響変換装置およびコードの巻取り方法 |
| 【発明者】 |
【氏名】金子 幸男
【氏名】榎田 博司
【氏名】大塚 和生
【氏名】伊藤 智広
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| 【要約】 |
【課題】ヘッドホンに対して信号電流を供給するコードを巻取る構造において、とくに内部にスリップリングとブラシとを設けることなくしかもコードの巻取りを可能にする。
【構成】外筐21内に駆動ユニット25と巻枠28とを互いに結合した状態で一緒に回転するように回転可能に収納し、コード15を上記巻枠28によって巻取るとともに、このコード15の先端部をスリップリングを介することなく直接駆動ユニット25の端子に半田付けして接続する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 外筐と、 前記外筐内において回転可能に取付けられ、信号電流によって音声の出力を再生する駆動ユニットと、 前記駆動ユニットと一緒に回転するように結合された巻枠と、 前記巻枠によって巻取られるようになっており、前記駆動ユニットに信号電流を供給するコードと、 を有する電気−音響変換装置。 【請求項2】 前記外筐の前面側を覆うようにカバーを有し、該カバーと前記外筐との一方または両者の間に引出し用の開口が形成され、該開口を通して前記巻枠に巻取られるコードの先端部が引出されることを特徴とする請求項1に記載の電気−音響変換装置。 【請求項3】 前記コードを引出す開口が周方向に長いスリット状の隙間であることを特徴とする請求項2に記載の電気−音響変換装置。 【請求項4】 前記外筐に引出し孔が形成され、前記巻枠に巻取られるコードの先端部が前記引出し孔から引出されることを特徴とする請求項1に記載の電気−音響変換装置。 【請求項5】 左側の駆動ユニットと右側の駆動ユニットとを有し、前記左側の駆動ユニットと前記右側の駆動ユニットとがそれぞれ外筐内に回転可能に取付けられかつそれぞれ巻枠を備え、前記左側の駆動ユニットと前記右側の駆動ユニットの内の一方に結合された巻枠によって左右の駆動ユニット間に接続されたコードを巻取るとともに、他方に結合された巻枠によって他方の駆動ユニットと信号源ユニットとに接続されたコードを巻取ることを特徴とする請求項1に記載の電気−音響変換装置。 【請求項6】 前記巻枠を回転駆動するばねを有することを特徴とする請求項1に記載の電気−音響変換装置。 【請求項7】 ヘッドホンであることを特徴とする請求項1に記載の電気−音響変換装置。 【請求項8】 スピーカ装置であることを特徴とする請求項1に記載の電気−音響変換装置。 【請求項9】 電気−音響変換装置における信号電流を流すコードを巻取る方法において、 前記信号電流によって音声の出力を再生する駆動ユニットに結合された巻枠によって前記コードを巻取るようにしたことを特徴とするコードの巻取り方法。 【請求項10】 前記接続コードの端部がスリップリングを介することなく駆動ユニットに接続されることを特徴とする請求項9に記載のコードの巻取り方法。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は信号電流を流すコードを巻取るようにした電気−音響変換装置、およびそのコードの巻取り方法に関する。 【背景技術】 【0002】 携帯用の再生機によって音楽を聴く場合には、通常イヤホンあるいはヘッドホンを用いる。すなわち再生機の音声出力端子にイヤホンまたはヘッドホンのコードを接続し、再生機からの信号電流をイヤホンまたはヘッドホンの駆動ユニットに供給することによって、上記駆動ユニットで音声を再生する。従ってヘッドホンの場合には、再生機と左右の一方のヘッドホンとの間を接続するコードと、左右のヘッドホンを接続するコードとを必要とすることになる。 【0003】 このようなコードは、音楽を再生して聴く場合には引出されるが、所定の長さを有しているために、不使用時においてはこのようなコードの取扱いが面倒である。そこで例えば実公平1−19512号公報や特開昭63−204582号公報に開示されているようなコードの巻取り装置を内蔵することが考察される。このような巻取り装置は、外筐内に巻枠を備え、この巻枠によって、不使用時にコードを巻取るものである。 【0004】 ところが上記の実公平1−19512号公報や特開昭63−204582号公報に開示されている巻枠の構造は、固定配置された回路基板と、巻枠によって回転するコードの先端部との間の電気的な接続を達成するために、スリップリングを設けるようにし、巻枠側に設けられたブラシを上記スリップリングに接触させて可動側と固定側との間の電気的な接続を達成している。すなわちコードの端部を直接回路基板上の端子に半田付けすることができない問題がある。 【0005】 このようにブラシとスリップリングとから成る接続構造を設けると、部品点数が増加してコストアップの原因になる。またブラシがスリップリングのパターンの部分に正しく接触しないと接触不良の不具合が発生し易く、これによって信頼性が低下する。また部品点数が増加するとともに、スリップリングによって構造が複雑になり、さらにはこのスリップリングの占める容積によって小型化が阻害される。さらにスリップリングを巻枠の端面に取付けるために、組立てが難しくなるとともに、組立て工数が増加することになる。 【特許文献1】実公平1−19512号公報 【特許文献2】特開昭63−204582号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0006】 本願発明の課題は、スリップリングを用いることなくしかも信号電流を供給するコードを巻取るようにした電気−音響変換装置およびそのコードの巻取り方法を提供することである。 【0007】 本願発明の別の課題は、部品点数が増加することなく、構造が簡潔で、小型化が容易な電気−音響変換装置およびそのコードの巻取り方法を提供することである。 【0008】 本願発明のさらに別の課題は、スリップリングを用いることによる接触不良の不具合が発生せず、信頼性が高い電気−音響変換装置およびそのコードの巻取り方法を提供することである。 【0009】 本願発明のさらに別の課題は、スリップリングを省略することによって組立てが容易な電気−音響変換装置およびそのコードの巻取り方法を提供することである。 【0010】 本願発明の上記の課題および別の課題は、以下に述べる本願発明の技術的思想、およびその実施の形態によって明らかにされる。 【課題を解決するための手段】 【0011】 本願の主要な発明は、外筐と、 前記外筐内において回転可能に取付けられ、信号電流によって音声の出力を再生する駆動ユニットと、 前記駆動ユニットと一緒に回転するように結合された巻枠と、 前記巻枠によって巻取られるようになっており、前記駆動ユニットに信号電流を供給するコードと、 を有する電気−音響変換装置に関するものである。 【0012】 ここで、前記外筐の前面側を覆うようにカバーを有し、該カバーと前記外筐との一方または両者の間に引出し用の開口が形成され、該開口を通して前記巻枠に巻取られるコードの先端部が引出されてよい。また前記コードを引出す開口が周方向に長いスリット状の隙間であってよい。また前記外筐に引出し孔が形成され、前記巻枠に巻取られるコードの先端部が前記引出し孔から引出されてよい。また左側の駆動ユニットと右側の駆動ユニットとを有し、前記左側の駆動ユニットと前記右側の駆動ユニットとがそれぞれ外筐内に回転可能に取付けられかつそれぞれ巻枠を備え、前記左側の駆動ユニットと前記右側の駆動ユニットの内の一方に結合された巻枠によって左右の駆動ユニット間に接続されたコードを巻取るとともに、他方に結合された巻枠によって他方の駆動ユニットと信号源ユニットとに接続されたコードを巻取るようにしてよい。また前記巻枠を回転駆動するばねを有してよい。またヘッドホンであってよい。またスピーカ装置であってよい。 【0013】 巻取り方法に関する主要な発明は、電気−音響変換装置における信号電流を流すコードを巻取る方法において、 前記信号電流によって音声の出力を再生する駆動ユニットに結合された巻枠によって前記コードを巻取るようにしたことを特徴とするコードの巻取り方法に関するものである。 【0014】 ここで、前記接続コードの端部がスリップリングを介することなく駆動ユニットに接続されるようにしてよい。 【0015】 本願発明の好ましい態様は、信号電流を流すコードと接続される駆動ユニットをコードを巻取る巻枠と一緒に回転させる構造とすることによって、コードを駆動ユニットに半田付け等の方法によって直接接続するようにしたものである。なおここで駆動ユニットは、小型であっても大型であってもよく、さらにはコードが接続される基板を中継する場合には、この基板をもコードを巻取る巻枠と一緒に回転させることによって、上記の技術思想が実現される。 【0016】 このような態様によると、電気−音響変換装置の部品点数が削減され、小型化および軽量化が達成できるとともに、部品点数の削減によってコストダウンが図られる。またスリップリングを備えないために組立てが容易になる。さらにスリップリングとブラシとの摺接構造が不要になるために、接続の信頼性が向上する。 【発明の効果】 【0017】 本願の主要な発明は、外筐と、外筐内において回転可能に取付けられ、信号電流によって音声の出力を再生する駆動ユニットと、駆動ユニットと一緒に回転するように結合された巻枠と、巻枠によって巻取られるようになっており、駆動ユニットに信号電流を供給するコードと、を有するようにしたものである。 【0018】 従ってこのような構成の電気−音響変換装置によると、不使用時に信号電流を供給するコードを巻枠によって巻取ることが可能になる。しかも駆動ユニットが巻枠と一緒に回転するようになっているために、巻枠と駆動ユニットとの間に相対回転が存在せず、これによって巻枠によって巻取られるコードの先端部を駆動ユニットに直接接続することが可能になり、このためにスリップリングを設ける必要がなくなる。 【0019】 コードの巻取り方法に関する発明は、電気−音響変換装置における信号電流を流すコードを巻取る方法において、信号電流によって音声の出力を再生する駆動ユニットに結合された巻枠によってコードを巻取るようにしたものである。 【0020】 従ってこのようなコードの巻取り方法によると、駆動ユニットに結合された巻枠によってコードを巻取ることが可能になり、駆動ユニットとコードとの間の相対運動が存在しないために、両者の間にスリップリングを介在させる必要がなくなり、これによって部品点数が少くなり、構造が簡潔で、しかもスリップリングの不具合による接続の信頼性の低下を回避できるようになる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0021】 以下本願発明を図示の実施の形態によって説明する。まず第1の実施の形態について説明すると、この第1の実施の形態は、本願発明をヘッドホンに適用したものである。図1および図2に示すように、ここでは左右一対のヘッドホン11が組合わされて用いられる。すなわち携帯用再生ユニット14によって得られる左右のチャンネルの音声信号が左側のヘッドホン11と右側のヘッドホン11とにコード15を通して供給されるようになっている。 【0022】 再生機14から引出されたコード15によって、例えば左側のヘッドホン11に左右のチャンネルの音声信号が供給される。そして左側のチャンネルの音声信号がこの左側のヘッドホン11の駆動ユニットに供給される。これに対して右側のチャンネルの音声信号は、左側のヘッドホン11を経由してさらにコード15を介して右側のヘッドホン11に供給され、右側のヘッドホン11の駆動ユニットを駆動するようになっている。なお左右一対のヘッドホン11にはそれぞれ図2に示すように耳掛け17が取付けられており、この耳掛け17によって耳に掛けて使用するようになっている。 【0023】 次に左右一対のヘッドホン11の内の一方、例えば左側のヘッドホン11を例に、その内部構造を説明すると、図3〜図5に示すように、このヘッドホン11は偏平なほぼカップ状をなす外筐21を備えている。外筐21はその底部であって耳と対向する部分に多数の小孔が形成され、放音孔22を形成している。また上記外筐21の放音孔22が形成されている部分の内側には当接リブ23が形成されている(図4参照)。またこの外筐21の内側であって円周方向外周側にはリング状ガイド24が形成されている。そしてこのようなリング状ガイド24によって駆動ユニット25が回転可能に支持される。駆動ユニット25は、内部にボイスコイルと振動板とを備え、コード15によって供給される音声信号に応じてボイスコイルが振動板を振動させて音声を再生するものである。 【0024】 上記駆動ユニット25には、巻枠28がビス29によって取付けられるようになっている。すなわち駆動ユニット25の耳の部分を挿通するビス29が巻枠28に螺着されており、これによって駆動ユニット25と巻枠28とが結合される。そして上記巻枠28の中心部にボス31が突出して形成され、その外周部にコード15が巻取られるようになっている。そして巻枠28の反対側の部分には押さえ円板32が取付けられるようになっており、ビス40によって巻枠28のボス31に固定されるようになっている。 【0025】 上記押さえ円板32にはその円周方向の所定の位置に操作用凹部33が形成されており、この操作用凹部33に指を挿入して巻枠28を回転させることによって、コード15を巻取るようにしている。そして上記押さえ円板32を備える巻枠28を覆うようにカバー34が外筐21の開口部を覆って取付けられる。カバー34には大きな円形の開口35が形成され、この開口35によって操作用凹部33による巻枠28の巻取り動作を可能にしている。またカバー34の内側の部分には円周方向に所定の角度で延びるスリット状引出し部36が形成されており、このスリット状引出し部36を通してコード15を引出すようにしている。コード15の先端部にはプラグ38が取付けられるようになっている。 【0026】 駆動ユニット25と巻枠28との結合体は図4に示すように外筐21内で回転可能に支持される。すなわち駆動ユニット25の外周側の部分が外筐21内のリング状ガイド24によって回転可能に支持され、しかもカバー34の内側の部分に形成される押さえリブ39が巻枠28の押さえ円板32の外側の端面であって外周側の部分を押さえるようにしている。なお外筐21とカバー34とは、外筐21の外周部に突設された一対の結合用ボス41によって結合されている。 【0027】 従ってこのようなヘッドホンによると、巻枠28のボス31の外周部上にコード15が巻取られるようになっている。このコード15を上記スリット状引出し部36を通して引出し、携帯用再生ユニット14の音声出力端子に接続し、この携帯用再生ユニット14からコード15を通してヘッドホン11に信号電流を流すと、信号電流はコード15を通して駆動ユニット25に接続される。すなわちコード15の先端部が巻枠28のボス31の内部を貫通し、駆動ユニット25の端子に半田付けされて接続されているために、駆動ユニット25のボイスコイルに信号電流が流れ、振動板が振動して音声が再生される。この音声は放音孔22を通して外筐21の外部に放射される。 【0028】 次にこのような信号電流を通ずるコード15を巻取る動作について説明する。この動作は、カバー34の開口35を通して露出する押さえ円板32の操作用凹部33を指で回転操作すればよく、これによってスリット状引出し部36を通して引出されたコード15を巻枠28のボス31の外周部上に巻取ることができる(図4参照)。 【0029】 このようなヘッドホン11によると、コード15を巻取るための巻枠28と駆動ユニット25との間にスリップリングおよびブラシが介在しないために、部品点数が増加することなく、コストが低減される。また構造が単純になるとともに、スリップリングやブラシを組込むスペースが不要になって小型化が容易になる。とくにヘッドホン11の軸線方向の寸法、すなわち厚さを薄くすることが可能になる。またスリップリングを組込む必要がなくなるために、組立てが容易になる。さらにスリップリングとブラシとの摺接による摺接接触部が存在しないために、接触不良等の不具合が発生し難くなって信頼性が改善される。 【0030】 次に上記実施の形態の変形例を図6によって説明する。この変形例は、図6に示すように、駆動ユニット25と外筐21との間にぜんまいばね43を配したものである。ぜんまいばね43は駆動ユニット25の外周部に位置するとともに、外周側の端部が外筐21の周壁に固着され、内周側の端部が駆動ユニット25の外周部に固着されている。 【0031】 従ってこのような変形例によると、巻枠28からコード15を引出すと、上記のように両端部が外筐21と駆動ユニット25とに固着されているぜんまいばね43が弾性変形し、この巻枠28を巻取る方向に回転させるように弾性変形することになる。従ってコード15を自由な状態にすると、ぜんまいばね43の弾性復元力によって巻枠28が駆動ユニット25とともに自動的に回転駆動されるようになり、これによって巻枠28でコード15を自動的に巻取ることが可能になる。なおこの場合には押さえ円板32に操作用凹部33を形成することは必ずしも必要ではないが、この操作用凹部33があると手動巻取りとぜんまいばね43による自動巻取りの併用が可能になる。 【0032】 次に第2の実施の形態を図7および図8によって説明する。この実施の形態は、本願発明を卓上式の小型スピーカ装置に応用したものであって、椀形の外筐76内にスピーカユニットを組込んだ構造となっている。そして内部のスピーカユニットは磁気回路50を備えている。磁気回路50は図8に示すように、ほぼ円板状をなすヨーク51を備え、このヨーク51の中心部には上方に突出する円柱状のセンターポール52が一体に設けられている。そしてヨーク51の上部であってセンターポール52の外周側にはリング状をなすマグネット53が取付けられている。マグネット53はその軸線方向の両端が互いに異極になるように着磁されている。そしてマグネット53の上面にリング状をなすプレート54が取付けられている。上記プレート54の中心部に設けられている円形の開口と上記センターポール52の外周面との間の部分がエアギャップ55を形成しており、このエアギャップ55にボイスコイル56が配されている。すなわちボイスコイル56は円筒状のボビン57の外周部に嵌装された状態でエアギャップ55内に配される。 【0033】 プレート54上には前方側が開放されたカップ状をなす鋼製のフレーム60が取付けられる。フレーム60にはコーンから成る振動板61が取付けられる。すなわち振動板61の外周側の部分が断面が半円形状のリングから成るエッジ62を介してフレーム60の外周縁部の前面に取付け固定されるとともに、エッジ62の外周部がガスケット63によってフレーム60に固定される。そして上記振動板61の中心側の部分はボイスコイル56を巻装したボビン57の外周部に固着される。また振動板61の図8において下側にはダンパ64が配される。ダンパ64はボビン57とフレーム60とを連結する。またフレーム60の外周面上には入力端子板65が設けられる。この入力端子板65には錦糸線66が接続されるようになっており、この錦糸線66によってボイスコイル56に信号電流を供給するようになっている。また振動板61の中心部にはドーム状をなすセンターキャップ67が取付けられる。 【0034】 磁気回路50のマグネット53の外周側の部分には、リング状をなす巻枠70が嵌着されており、このような巻枠70によってコード72を巻取るようにしている。コード72の先端部は上記巻枠70の挿通孔を挿通して上記入力端子板65に半田付けされて接続されている。そしてコード72の反対側の先端側の部分にプラグ73が取付けられている。 【0035】 次に上記スピーカを外筐76内において回転可能に支持する構造について説明する。外筐76はほぼ椀形の形状をなし、図8において上面側が開放されている。そして開放された縁部であってその内側の部分に円周方向に沿って複数の受けローラ77が配されており、この受けローラ77によってスピーカのフレーム60の外周側のエッジの部分を受けるようにしている。そして上記スピーカ60のエッジの部分を前面側から押さえリング78で押さえるようにしている。従って受けローラ77と押さえリング78とによってエッジの部分が支持されるフレーム60を備えるスピーカは、この外筐76内においてその軸線を中心として回転できるようになる。 【0036】 このようなスピーカはとくに図7に示すように、支持脚79によって振動板61が斜め上方を向くように載置される。そして外筐76の引出し孔80を通してコード72を引出し、その先端側に接続されているプラグ73を音源装置の出力端子に挿入する。 【0037】 上記コード72を通して音源ソースから信号電流を供給すると、この信号電流がコード72および錦糸線66を通してボビン57上のボイスコイル56に供給され、これによってボビン57が軸線方向に往復運動を行ない、この往復運動が振動板61に伝達されて振動する。これによってこのスピーカが音声を再生することになる。 【0038】 不使用時には、上記巻枠70によって巻取ってコード72を収納することになる。この動作は、フレーム60の外周側の部分であってその前面側の所定の位置に設けられているつまみ81をつまんでこのスピーカを外筐76内で回転操作することにより行なわれる。つまみ81でスピーカを回転操作すると、フレーム60が受けローラ77と押さえリング78とによって挟着された状態で外筐76の軸線を中心として回転することになる。従って磁気回路50上に取付けられている巻枠70も一緒に回転することになり、これによって引出し孔80から引出されたコード72が巻枠70上に巻取られる。 【0039】 そしてここでも上記磁気回路50のマグネット53の外周面上に直接巻枠70が取付けられるようになっているために、巻枠70とスピーカの磁気回路50との間にスリップリングを介在させる必要がなく、これによって部品点数が増加することがなく、構造が簡潔になるとともに、スピーカを小型化できるようになる。またスリップリングがないために、組立てが容易になる。さらにスリップリングを用いないために、接触不良等の不具合が発生し難くなって、信頼性が向上することになる。 【0040】 以上本願発明を図示の実施の形態によって説明したが、本願発明は上記実施の形態によって限定されることなく、本願発明の技術的思想の範囲内において各種の変更が可能である。例えば上記実施の形態は、ヘッドホンおよびスピーカに応用したものであるが、本願発明は携帯式CDプレーヤ、ラジオ受信機、その他各種の電気−音響変換装置に広く利用可能である。またコード15、72を巻取る巻枠28、70の形状についても、各種の形状あるいは寸法に設計変更することができる。 【産業上の利用可能性】 【0041】 本願発明は、コードを巻取るようにしたヘッドホンやスピーカに利用することが可能である。 【図面の簡単な説明】 【0042】 【図1】ヘッドホンの装着動作を示す正面図である。 【図2】ヘッドホンの組立てを示す外観斜視図である。 【図3】一方のヘッドホンの要部拡大斜視図である。 【図4】同ヘッドホンの拡大断面図である。 【図5】ヘッドホンの内部構造を示す分解斜視図である。 【図6】変形例に係るヘッドホンの分解斜視図である。 【図7】別の実施の形態のスピーカの外観斜視図である。 【図8】同スピーカの内部構造を示す縦断面図である。 【符号の説明】 【0043】 11…ヘッドホン、14…携帯用再生ユニット、15…コード、17…耳掛け、21…外筐、22…放音孔、23…当接リブ、24…リング状ガイド、25…駆動ユニット、28…巻枠、29…ビス、31…ボス、32…押さえ円板、33…操作用凹部、34…カバー、35…開口、36…スリット状引出し部、38…プラグ、39…押さえリブ、40…ビス、41…結合用ボス、43…ぜんまいばね、50…磁気回路、51…ヨーク、52…センターポール、53…マグネット、54…プレート、55…エアギャップ、56…ボイスコイル、57…ボビン、60…フレーム、61…振動板、62…エッジ、63…ガスケット、64…ダンパ、65…入力端子板、66…錦糸線、67…センターキャップ、70…巻枠、72…コード、73…プラグ、76…外筐、77…受けローラ、78…押さえリング、79…支持脚、80…引出し孔、81…つまみ
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| 【出願人】 |
【識別番号】000002185 【氏名又は名称】ソニー株式会社
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| 【出願日】 |
平成18年7月5日(2006.7.5) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100078145 【弁理士】 【氏名又は名称】松村 修
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| 【公開番号】 |
特開2008−17150(P2008−17150A) |
| 【公開日】 |
平成20年1月24日(2008.1.24) |
| 【出願番号】 |
特願2006−185950(P2006−185950) |
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