| 【発明の名称】 |
音響感応装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】森 三佳
【氏名】沖野 徹
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| 【要約】 |
【課題】安定した特性を有する小型かつ高感度なコンデンサを備えた音響感応装置を提供することにある。
【構成】半導体基板11上に形成された固定電極膜12と、固定電極膜12上に堆積されたシリコン酸化膜13を介して形成された多結晶シリコン膜からなる振動電極膜14aと、固定電極膜12と振動電極膜14aとの間に位置するシリコン酸化膜13内に形成された中空部15とで構成されたエアギャップ型のコンデンサを備え、振動電極膜14aの上面に、振動電極膜14aに対して引張り応力を与えるシリコン窒化14bが堆積されている。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 半導体基板上に形成された固定電極膜と、 前記固定電極膜上に堆積された第1の絶縁膜を介して形成された振動電極膜と、 前記第1の絶縁膜の前記固定電極膜と前記振動電極膜との間に位置する部位に形成された中空部とで構成されたコンデンサを備えた音響感応装置であって、 前記振動電極膜の上面に、該振動電極膜に対して引張り応力を有する第2の絶縁膜が形成されていることを特徴とする、音響感応装置。 【請求項2】 半導体基板上に形成された固定電極膜と、 前記固定電極膜上に堆積された第1の絶縁膜を介して形成された振動電極膜と、 前記第1の絶縁膜の前記固定電極膜と前記振動電極膜との間に位置する部位に形成された中空部とで構成されたコンデンサを備えた音響感応装置であって、 前記振動電極膜の下面に、該振動電極膜に対して圧縮応力を有する第3の絶縁膜が形成されていることを特徴とする、音響感応装置。 【請求項3】 前記振動電極膜は多結晶シリコン膜で構成され、 前記第2の絶縁膜は、シリコン窒化膜で構成されている、請求項1に記載の音響感応装置。 【請求項4】 前記振動電極膜は多結晶シリコン膜で構成され、 前記第3の絶縁膜は、シリコン酸化膜で構成されている、請求項2に記載の音響感応装置。 【請求項5】 前記振動電極膜の下面に第4の絶縁膜がさらに形成されており、 前記第2の絶縁膜は、前記第4の絶縁膜よりも引張り応力が大きい、請求項1に記載の音響感応装置。 【請求項6】 前記第2の絶縁膜及び前記第4の絶縁膜は、シリコン窒化膜で構成されており、前記第2の絶縁膜の膜厚は、前記第4の絶縁膜の膜厚よりも厚い、請求項5に記載の音響感応装置。 【請求項7】 前記第2の絶縁膜の膜厚と前記第4の絶縁膜の膜厚との差は、10nm〜200nmである、請求項6に記載の音響感応装置。 【請求項8】 前記第4の絶縁膜は、ストライプ状、または格子状に形成されている、請求項5に記載の音響感応装置。 【請求項9】 前記第4の絶縁膜、前記振動電極膜、及び前記第2の絶縁膜で構成される積層膜の側面に、シリコン酸化膜及びシリコン窒化膜からなる側壁膜がさらに形成されている、請求項5に記載の音響感応装置。 【請求項10】 前記固定電極膜と前記振動電極膜との間であって、前記第1の絶縁膜中にエレクトレット膜が埋設されている、請求項1または2に記載の音響感応装置。 【請求項11】 前記半導体基板には、前記振動電極膜の振動によって変動した前記コンデンサの出力信号を検出する検出回路がさらに形成されており、 前記コンデンサ及び前記検出回路の上に第4の絶縁膜がさらに形成されている、請求項1または2に記載の音響感応装置。 【請求項12】 前記音響感応装置は、コンデンサマイクロホンである、請求項1または2に記載の音響感応装置。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、半導体基板と一体的に形成されたエアギャップ構造を有するコンデンサを備えた音響感応装置に関する。 【背景技術】 【0002】 従来の半導体基板上に形成されたエアギャップ構造を有するコンデンサ(例えばコンデンサマイクロホン)を備えた音響感応装置として、図15に示すような構造が知られている(例えば、特許文献1を参照)。 【0003】 図15に示すように、シリコン基板101上に形成された多結晶シリコン膜の一部からなる振動電極膜102と、この振動電極膜102上に、シリコン酸化膜からなるスペーサ104を介して形成された多結晶シリコン膜からなる固定電極膜103とで、コンデンサを構成している。そして、音圧に応答して振動電極膜102が振動した際のコンデンサの静電容量の変化を、電気的に取り出すことによって、マイクロホンの機能を果たしている。 【0004】 なお、振動電極膜102と固定電極膜103との間に形成された中空部(エアギャップ)108は、振動電極膜102上に形成されたシリコン酸化膜104からなる犠牲層を、固定電極膜103に形成された複数の貫通孔105を介してエッチング液を供給してエッチングすることによって形成される。また、振動電極膜102の裏面は、シリコン基板101を裏面側から選択的にエッチングして開口部109を形成することによって露出されている。 【0005】 ここで、振動電極膜102は、シリコン基板101上に形成されたシリコン窒化膜からなる応力緩和層107を介して形成されている。これにより、シリコン基板101から振動電極膜102に作用する応力が緩和され、振動電極膜102の歪みを抑制することができる。 【0006】 しかしながら、図15に示した構造のコンデンサでは、開口部109を形成するために、シリコン基板101を裏面側からディープエッチングする必要があり、中空部108との位置合わせが難しく、また、振動電極膜102の膜減が生じないようなエッチング制御が要求される。 【0007】 特許文献2には、裏面側からのディープエッチングを不要にしたエアギャップ構造を有するコンデンサ(静電容量センサ)が記載されている。 【0008】 図16は、特許文献2に記載されたコンデンサの構成を示した断面図である。図16に示すように、シリコン基板201の表面に形成された拡散層からなる固定電極202と、この固定電極202上に、支持部材204を介して形成された振動電極203とで、静電容量センサを構成している。 【0009】 なお、固定電極202と振動電極203との間に形成された中空部208は、特許文献1に記載された方法と同様に、固定電極202上に形成された犠牲層をエッチング除去することによって形成される。 【0010】 図16に示したコンデンサは、振動電極203を固定電極202に対してシリコン基板201側と反対側に設けた点で、図15に示したコンデンサと異なる。このような構成にすることによって、振動電極203の表面は開放面になり、それ故、シリコン基板210の裏面側からのディープエッチングを不要にすることができる。また、ディープエッチングによってシリコン基板210の裏面に形成される開口部がなくなるため、コンデンサの微細化も容易になる。 【特許文献1】特開2004−356708公報 【特許文献2】特開2002−250665公報 【特許文献3】特表2002−518913公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0011】 特許文献2に記載されたコンデンサは、シリコン基板の裏面側からのディープエッチングが不要であることから、より微細なコンデンサを安価に製造できるという点では有用であるが、例えば、半導体基板にコンデンサとコンデンサからの主力信号を検出する検出回路とを集積して形成する場合、以下のような問題が生じる。 【0012】 通常、半導体基板に形成された検出回路の電気信号は、半導体基板上に形成された配線層、及び層間絶縁膜中に形成されたビアを介して、最上層の絶縁膜上に形成された電極から入出力される。この場合、検出回路と同時に形成されたコンデンサの一対の電極も、層間絶縁膜中に形成されたビアを介して、最上層の絶縁膜上に取り出されることになる。すなわち、コンデンサの振動電極の表面は、開放面とならない。 【0013】 一方、電極面積を縮小してコンデンサの微細化を図る上で、感度を一定に保つためには、コンデンサのエアギャップを縮小する必要があるが、その場合、振動電極を構成する振動膜が撓んで固定電極に接触しないようにしなければならない。 【0014】 しかしながら、上述のように、振動膜上に絶縁膜や電極配線等が形成された場合、振動膜には、絶縁膜や電極配線等から一定の応力(以下、「内部応力」という)が加わることになる。振動膜が開放面になっている場合には、平衡状態の振動膜の張力を調整することによって(例えば、特許文献3を参照)、振動膜の撓みが生じないように予め調整することができるが、振動膜上に絶縁膜等が形成されている場合は、そのような調整を行うことはできない。 【0015】 加えて、振動膜上に形成される絶縁膜の膜厚や材質、電極配線のレイアウト等によって振動膜に加わる内部応力が異なるため、振動膜の振る舞いを予測することも困難である。 【0016】 すなわち、コンデンサを微細化してエアギャップを微小にした場合、振動膜に加わる内部応力の影響を受けて、振動膜が撓んで固定電極に接触したり、あるいは十分な振動膜の振幅を確保できない事態を招くおそれがある。然るに、従来のエアギャップ構造を有するコンデンサを備えた音響感応装置において、かかる内部応力の影響については考慮されていなかった。 【0017】 本発明は、かかる知見に基づきされたもので、その主な目的は、振動膜に加わる内部応力の影響を排除し、安定した特性を有する小型かつ高感度なコンデンサを備えた音響感応装置を提供することにある。 【課題を解決するための手段】 【0018】 上記の目的を達成するため、本発明の音響感応装置は、振動電極膜の上面に、振動電極膜に対して引張り応力を有する絶縁膜を堆積した構成を採用した。すなわち、振動電極膜は、対向する固定電極膜に対して凸状になるような応力が与えられている。 【0019】 このような状態の振動電極膜に内部応力が加わった場合の振動電極膜の振る舞いを、図1を参照しながら説明する。 【0020】 図1(a)は、振動電極膜1の下面に、振動電極膜1に対して引張り応力を与える絶縁膜(不図示)を堆積した場合を示し、このとき、振動電極膜1は、対向する固定電極膜2に対して凹状になるような応力が与えられる。この状態で、振動電極膜1に一定の内部応力Fが加わった場合、振動電極膜1に対して、力f1が集中的に働く。それ故、振動電極膜1が内部応力Fによって局所的に撓み、固定電極膜2と接触するおそれが生じる。 【0021】 それに対し、図1(b)は、振動電極膜1の上面に、振動電極膜1に対して引張り応力を与える絶縁膜(不図示)を堆積した場合を示し、このとき、振動電極膜1は、対向する固定電極膜2に対して凸状になるような応力が与えられる。この状態で、振動電極膜1に一定の内部応力Fが加わった場合、内部応力Fは振動電極膜1全体に分散され、図1(b)に示すように、振動電極膜1に対して、分散された力f2、f3、f4が働く。それ故、振動電極膜1に内部応力Fが加わっても、図1(a)に示すような振動電極膜1が局所的に撓むことはなく、その結果、振動電極膜1が固定電極膜2と接触するのを防ぐことができる。 【0022】 なお、図1(b)に示した振動電極膜1の凸状の形状は、振動電極膜1に加わった内部応力Fの分散を説明するために模式的に描いたもので、必ずしも、振動電極膜1上に絶縁膜等が形成されたときの状態を表したものではない。すなわち、絶縁膜等による内部応力と、振動電極膜1に対して付与された引張り応力とが均衡しているときは、振動電極膜1は、ほぼ水平の状態を保っている。 【0023】 本発明に係わる音響感応装置は、半導体基板上に形成された固定電極膜と、固定電極膜上に堆積された第1の絶縁膜を介して形成された振動電極膜と、第1の絶縁膜の固定電極膜と振動電極膜との間に位置する部位に形成された中空部とで構成されたコンデンサを備えた音響感応装置であって、振動電極膜の上面に、該振動電極膜に対して引張り応力を有する第2の絶縁膜が形成されていることを特徴とする。 【0024】 このような構成によれば、半導体基板上に形成された固定電極膜と、固定電極膜上に中空部を介して配置された振動電極膜とで構成されたコンデンサにおいて、振動電極膜に内部応力が加わっても、振動電極膜の撓みを抑制することができるので、中空部の微小な高さを維持することができる。これにより、安定した特性を有する小型かつ高感度なコンデンサを備えた音響感応装置を実現することができる。 【0025】 また、振動電極膜の下面に、該振動電極膜に対して圧縮応力を有する第3の絶縁膜を形成した場合でも、振動電極膜の上面に引張り応力を有する第2の絶縁膜を形成した場合と、実質的に同一の作用効果を奏することができる。 【0026】 ある好適な実施形態において、上記振動電極膜は多結晶シリコン膜で構成され、第2の絶縁膜は、シリコン窒化膜で構成されている。また、第3の絶縁膜は、シリコン酸化膜で構成されている。 【0027】 ある好適な実施形態において、上記振動電極膜の下面に第4の絶縁膜がさらに形成されており、第2の絶縁膜は、第4の絶縁膜よりも引張り応力が大きい。 【0028】 このような構成により、振動電極膜に対して引張り応力を与えつつ、振動電極膜自身を固定電極膜に対して凸状にすることができる。 【0029】 ある好適な実施形態において、第2の絶縁膜及び第4の絶縁膜は、シリコン窒化膜で構成されており、第2の絶縁膜の膜厚は、第4の絶縁膜の膜厚よりも厚いことが好ましい。 【0030】 また、第2の絶縁膜の膜厚と第4の絶縁膜の膜厚との差は、10nm〜200nmであることが好ましい。 【0031】 また、第4の絶縁膜は、ストライプ状、または格子状に形成されていてもよい。 【0032】 また、第4の絶縁膜、振動電極膜、及び第2の絶縁膜で構成される積層膜の側面に、シリコン酸化膜及びシリコン窒化膜からなる側壁膜がさらに形成されていてもよい。 【0033】 ある好適な実施形態において、上記半導体基板には、振動電極膜の振動によって変動したコンデンサの出力信号を検出する検出回路がさらに形成されており、コンデンサ及び検出回路上に第4の絶縁膜がさらに形成されている。 【0034】 このような構成によれば、振動電極膜上に形成された第4の絶縁膜から振動電極膜に内部応力が加わっても、振動電極膜の撓みを抑制することができ、中空部の微小な高さを維持することができる。 【発明の効果】 【0035】 本発明に係わる音響感応装置によると、半導体基板上に形成された固定電極膜と、固定電極膜上に中空部を介して配置された振動電極膜とで構成されたコンデンサにおいて、振動電極膜に一定の内部応力が加わっても、振動電極膜の撓みを抑制することができるので、中空部の微小な高さを維持することができる。これにより、安定した特性を有する小型かつ高感度なコンデンサを備えた音響感応装置を実現することができる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0036】 以下に、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。以下の図面においては、説明の簡略化のため、実質的に同一の機能を有する構成要素を同一の参照符号で示す。なお、本発明は以下の実施形態に限定されない。 【0037】 (第1の実施形態) 図2(a)、(b)は、本発明の第1の実施形態におけるコンデンサ(例えばコンデンサマイクロホン)を備えた音響感応装置10の構成を模式的に示した図で、図2(a)は音響感応装置の断面図、図2(b)は、音響感応装置におけるコンデンサ部分を示した部分平面図である。 【0038】 図2(a)に示すように、本実施形態の音響感応装置10は、半導体基板11上に形成された固定電極膜12と、固定電極膜12上に堆積された第1の絶縁膜13を介して形成された振動電極膜14と、固定電極膜12と振動電極膜14aとの間に位置する第1の絶縁膜13内に形成された中空部15とで構成されたコンデンサを備え、振動電極膜14aの上面に、振動電極膜14aに対して引張り応力を有する第2の絶縁膜14bが堆積されていることを特徴とする。 【0039】 コンデンサ上には第4の絶縁膜25が形成され、第1の絶縁膜13及び第4の絶縁膜25内に形成されたビア26、27を介して、固定電極膜12及び振動電極膜14の電位が、第4の絶縁膜25上に形成された電極29によって、半導体基板11の表面から取り出されるようになっている。 【0040】 従って、振動電極膜14aには、その上に形成された第4の絶縁膜25や電極29から内部応力が加わることになるが、振動電極膜14aの上面に、振動電極膜14aに対して引張り応力を与える第2の絶縁膜14bが堆積されているので、振動電極膜14aには、対向する固定電極膜12に対して凸状になるような応力が与えられている(図1(b)を参照)。それ故、振動電極膜14aに第4の絶縁膜25や電極29から内部応力が加わっても、内部応力は振動電極膜14a全体に分散されるので、振動電極膜14aが局所的に撓むようなことはなく、中空部15の高さを一定に保つことができる。 【0041】 なお、振動電極膜14aに対して引張り応力を与える方法は、振動電極膜14a上に第2の絶縁膜14bを堆積する方法に限らず、種々の方法を採用することができる。例えば、図2(a)に示すように、振動電極膜14aの下面に第4の絶縁膜14cをさらに形成してもよい。この場合、第2の絶縁膜14bは、第4の絶縁膜14cよりも引張り応力が大きいことを要する。これにより、全体として、振動電極膜14aに対して引張り応力を与えつつ、振動電極膜14a自身を固定電極膜12に対して凸状にすることができる。 【0042】 また、振動電極膜14aの上面に、振動電極膜14aに対して引張り応力を有する第2の絶縁膜14bを形成する代わりに、振動電極膜14aの下面に、振動電極膜14aに対して圧縮応力を有する第3の絶縁膜(例えばシリコン酸化膜)を形成しても、実質的に同様の作用効果を得ることができる。 【0043】 以下、本実施形態の具体的な構成を、図2(a)、(b)を参照しながら詳述する。なお、本実施形態では、本発明に係わるコンデンサに加え、半導体基板11に、振動電極膜14aの振動によって変動したコンデンサの出力信号を検出する検出回路が集積された音響感応装置を例に説明する。 【0044】 図2(a)に示すように、シリコン基板(半導体基板)11の表面に、検出回路を構成するMOSFETのゲート電極20、及びソース、ドレイン拡散層21a、21bが形成されている。また、シリコン基板11の表面に形成されたシリコン酸化膜からなる素子分離領域23上には、コンデンサを構成する固定電極膜12が形成されている。固定電極膜12は、例えば、多結晶シリコン膜からなり、この場合、ゲート電極20と同時に形成することができる。 【0045】 固定電極膜12及びゲート電極20上には、例えばシリコン酸化膜(第1の絶縁膜)13)が形成されているとともに、固定電極膜12上には、シリコン酸化膜24を介して、第1の絶縁膜13内に中空部15が形成されている。この中空部15は、後述するシリコン酸化膜24上に形成された犠牲層(不図示)を、第1の絶縁膜13及び第4の絶縁膜25内に形成された複数の貫通孔16を介してエッチング除去することによって形成される。 【0046】 ここで、中空部15の高さは、0.1um〜3um程度であり、面積は0.1×0.1mm2〜3×3mm2程度である。この面積は、検出する音圧の周波数によって決まり、周波数が高い(波長が短い)ほど、面積を小さくする必要がある。 【0047】 中空部15の上方には、シリコン酸化膜13を介して、振動電極膜14aが形成されている。振動電極膜14aは、例えば、膜厚が100〜1500nmの多結晶シリコン膜からなり、その上面及び下面には、引張り応力の強いテンション膜(第2の絶縁膜、及び第4の絶縁膜)14b、14cが形成されている。 【0048】 ここで、テンション膜14b、14cとして、例えば、シリコン窒化膜を用いた場合、テンション膜14bは、テンション膜14cに対して、10nm〜200nm程度、その膜厚を厚く形成しておくことが好ましい。これは、膜厚の差が10nm以下では振動電極膜14aの撓みの抑制効果が得られず、また、テンション膜14b、14c自身の膜厚が200nm以上になると、膜の剥離が生じることによる。 【0049】 また、テンション膜14b、14cを異質の膜で構成してもよい。例えば、テンション膜14bをシリコン窒化膜で、テンション膜14cをシリコン酸化膜で構成した場合、シリコン窒化膜は引張り応力を、シリコン酸化膜は圧縮応力を有しているので、積層膜14全体としては、振動電極膜14aに、対向する固定電極膜12に対して凸状になるような応力を与えることができる。なお、この場合、シリコン窒化膜の厚みは10nm〜200nm程度が好ましく、シリコン酸化膜の厚みは、シリコン窒化膜と同程度の膜厚でよい。 【0050】 このように、振動電極膜14aの両面に形成される同種の、または異種の膜を適宜組み合わせることによって、振動電極膜14aに所望の引張り応力を与えることができる。例えば、同じ膜厚で同種の膜を用いた場合、膜の面積または体積に差を設けることによって、振動電極膜14aに所望の引張り応力を与えることができる。 【0051】 なお、これらの膜は、半導体装置の製造プロセスで通常使用する方法、例えば、CVD法等によって容易に形成することができるので、検出回路を構成するMOSFET等の半導体素子を製造する工程と整合性よく形成することができる。 【0052】 図2(a)に示すように、シリコン基板11上に形成されたコンデンサ及び検出回路(MOSFET)上には、例えば、シリコン酸化膜(第4の絶縁膜)25が形成されており、コンデンサの固定電極膜12、振動電極膜14a、及びMOSFETのゲート電極20、ソース、ドレイン拡散層21a、21bの電位は、シリコン酸化膜13、25内に形成されたビア26、27、28を介して、シリコン酸化膜25上に形成された電極29によって、半導体基板11の表面から取り出される。 【0053】 次に、本実施形態における音響感応装置10の製造方法を、図3(a)〜図4(b)に示した工程断面図を参照しながら説明する。 【0054】 先ず、図3(a)に示すように、シリコン基板11の表面上に、シリコン酸化膜を選択的に形成して素子分離領域23を形成する。続いて、シリコン基板11上にゲート絶縁膜(不図示)を形成した後、多結晶シリコン膜を堆積し、リソグラフィ法及びドライエッチング法を用いて、ゲート絶縁膜上にゲート電極膜20、素子分離領域23上に固定電極膜12を形成する。続いて、ゲート電極膜20をマスクに、シリコン基板11の表面にイオン注入を行って、ソース、ドレイン拡散層21a、21bを形成する。その後、プラズマCVD法を用いてシリコン基板11上に、シリコン酸化膜22を堆積させ、さらにその上に、CVD法を用いて、中空部15を形成するための犠牲層、例えば多結晶シリコン膜31を形成する。 【0055】 次に、図3(b)に示すように、犠牲層31を、リソグラフィ法及びドライエッチング法を用いて、中空部15に相当する形状に加工する。続いて、CVD法を用いて、犠牲層31を完全に覆うようにシリコン酸化膜13を形成した後、エッチバック法又は化学機械的研磨(CMP)法を用いて、シリコン酸化膜13の表面を平坦化する。その後、CVD法を用いて、シリコン窒化膜14c、多結晶シリコン膜14a、及びシリコン窒化膜14bを積層した後、リソグラフィ法及びドライエッチング法を用いて、テンション膜14b、14cで挟まれた振動電極膜14a(以下、振動電極膜14と称する)を形成する。このとき、テンション膜14bの膜厚を、テンション膜14cの膜厚より厚く形成する。 【0056】 次に、図3(c)に示すように、CVD法を用いて、振動電極膜14を覆うように、シリコン酸化膜13上に、シリコン酸化膜25をさらに形成した後、エッチバック法又はCMP法を用いて、シリコン酸化膜25の表面を平坦化する。続いて、リソグラフィ法及びドライエッチング法を用いて、シリコン酸化膜13、25にコンタクトホールを形成する。その後、スパッタリング法又はCVD法を用いて、コンタクトホール内を含めてチタンおよびタングステンからなる導電体膜を堆積した後、エッチバック法又はCMP法を用いて、コンタクトホール内に導電体膜を埋め込み、固定電極膜12、振動電極膜14、及びMOSFETのゲート電極20等に接続するビア26、27、28を形成する。 【0057】 次に、図4(a)に示すように、スパッタリング法を用いて、シリコン酸化膜25上にチタン、窒化チタン、アルミニウムからなる積層膜を堆積した後、リソグラフィ法及びドライエッチング法を用いて、電極配線29を形成する。続いて、CVD法を用いて、電極配線29上にシリコン窒化膜からなる保護膜30を堆積させた後、リソグラフィ法及びドライエッチング法を用いて、所定の電極パッドの表面を露出するように保護膜30の一部を除去する。 【0058】 次に、図4(b)に示すように、リソグラフィ法及びドライエッチング法を用いて、シリコン酸化膜13、25、及び保護膜30内に、犠牲層31に通ずる貫通孔16を形成する。続いて、貫通孔16から、三塩化フッ素またはフッ化キセノンガスを導入して、犠牲層31を構成する多結晶シリコン膜を除去することによって中空部15を形成し、これにより、図2(a)に示したコンデンサを備えた音響感応装置10を完成する。 【0059】 本実施形態によれば、半導体基板11上に形成された固定電極膜12と、固定電極膜12上に中空部15を介して配置された振動電極膜14aとで構成されたコンデンサにおいて、振動電極膜14aに一定の内部応力が加わっても、振動電極膜14aの撓みを抑制することができるので、中空部15の微小な高さを維持することができる。これにより、安定した特性を有する小型かつ高感度なコンデンサを備えた音響感応装置を実現することができる。 【0060】 (第2の実施形態) 本発明は、振動電極膜14aの片面又は両面に絶縁膜14b、14cを形成し、かかる絶縁膜14b、14cによって、振動電極膜14aに所定の引張り応力を付与するところに特徴を有する。本実施形態において、振動電極膜14aに所定の引張り応力を付与する他の構成を説明する。なお、本実施形態における振動電極膜14a以外の構成は、第1の実施形態と基本的に同じであるので、説明は省略する。 【0061】 図5は、本実施形態における音響感応装置の断面図である。図5に示すように、中空部15上に、シリコン酸化膜(第1の絶縁膜)13を介して、ストライプ状のシリコン窒化膜14cが形成されている。そして、多結晶シリコン膜からなる振動電極膜14aは、ストライプ状のシリコン窒化膜14c上に、シリコン酸化膜(第4の絶縁膜)25を介して形成され、さらに、振動電極膜14aの上面には、シリコン窒化膜14bが形成されている。 【0062】 ここで、ストライプ状のシリコン窒化膜14cの幅は0.5μm〜10μm程度、ストライプの間隔は0.5μm〜10μm程度である。また、ストライプ状のシリコン窒化膜14cの間には、図6に示すように、シリコン酸化膜25の一部が埋め込まれている。 【0063】 ところで、多結晶シリコン膜を振動電極膜14aとして用いた場合、多結晶シリコン膜の張り強度が弱いために、振動電極膜14aの両面にシリコン窒化膜等のテンション膜14b、14cを積層することによって、振動電極膜14aの張り強度を高めることが行われる。しかしながら、シリコン窒化膜の厚みが200nm以上になると剥離しやすくなるため、テンション膜14bと14cとの膜厚の差を十分に確保することが難しい。そのため、振動電極膜14aの張り強度を高めながら、振動電極膜14aに一定の引張り応力を付与することとに限界がある。 【0064】 本実施形態は、このような場合に特に有効である。すなわち、ストライプ状のシリコン窒化膜14cの膜厚を、シリコン窒化膜14bと同程度の膜厚にして、振動電極膜14aの張り強度を一定以上に維持しつつ、テンション膜の一方をストライプ状にすることによって、引張り応力の差を一定以上に維持することができる。これにより、振動電極膜14aの撓みを抑制するという本発明の効果を発揮することができる。 【0065】 次に、本実施形態における音響反応装置の製造方法について、図7(a)、(b)に示した工程断面図を参照しながら説明する。 【0066】 図7(a)は、シリコン基板11上に固定電極膜12を形成した後、犠牲層31を堆積した状態を示した図で、第1の実施形態における図3(a)に示した工程と同じである。 【0067】 その後、図7(b)に示すように、犠牲層31を、中空部15に相当する形状に加工した後、犠牲層31を覆うようにシリコン酸化膜13を形成し、さらに、その表面を平坦化する。続いて、CVD法を用いて、シリコン窒化膜からなるテンション膜14cを堆積した後、リソグラフィ法及びドライエッチング法を用いて、シリコン窒化膜14cをストライプ状に形成する。 【0068】 次に、CVD法を用いてシリコン酸化膜25aを形成して、ストライプ状のシリコン窒化膜14cの間をシリコン酸化膜25aで埋めるとともに、その表面をCMP法等で平坦化する。続いて、CVD法を用いて、シリコン酸化膜25a上に多結晶シリコン膜からなる振動電極膜14a、及びシリコン窒化膜からなるテンション膜14bを形成する。このとき、振動電極膜14aは、平坦化されたシリコン酸化膜25a上に形成されるので、ストライプ状のシリコン窒化膜の段差に影響を受けることなく、凹凸のない平坦な膜となる。これにより、振動電極膜14aのパターニングが容易になる。 【0069】 その後、図3(c)〜図4(b)に示した工程と同様の工程を経て、音響感応装置を完成する。 【0070】 なお、本実施形態では、シリコン窒化膜14cをストライプ状に加工したが、図8に示すように、シリコン窒化膜14cを格子状に加工してもよい。格子状に加工すると、シリコン窒化膜14cの引張り応力はストライプ状に較べて大きくなるので、振動電極膜14aの張り強度を高めたい場合に、特に有効である。 【0071】 (第3の実施形態) 図9(a)〜(b)は、本実施形態における、振動電極膜14aに所定の引張り応力を付与する他の構成を示した工程断面図である。なお、本実施形態における振動電極膜14a以外の構成は、第1の実施形態と基本的に同じであるので、説明は省略する。 【0072】 図9(a)は、シリコン基板11上に固定電極膜12を形成した後、犠牲層31を堆積した状態を示した図で、第1の実施形態における図3(a)に示した工程と同じである。 【0073】 その後、図9(b)に示すように、犠牲層31を、中空部15に相当する形状に加工した後、犠牲層31を覆うようにシリコン酸化膜13を形成し、さらに、その表面を平坦化する。続いて、CVD法を用いて、シリコン窒化膜14c、多結晶シリコン膜14a、及びシリコン窒化膜14bを積層した後、リソグラフィ法及びドライエッチング法を用いて、テンション膜14b、14cで挟まれた振動電極膜14aを形成する。ここまでは、第1の実施形態における図3(b)に示した工程と同じである。 【0074】 この状態で、テンション膜14b、14c、及び振動電極膜14aで構成される積層膜の側面に、シリコン酸化膜40及びシリコン窒化膜41からなる側壁膜を形成する。具体的には、CVD法を用いて、積層膜を覆うようにシリコン酸化膜40及びシリコン窒化膜41を堆積した後、異方性エッチングを用いて、シリコン酸化膜40及びシリコン窒化膜41をエッチングすることによって、積層膜の側面に、シリコン酸化膜40及びシリコン窒化膜41からなる側壁膜を自己整合的に形成する。 【0075】 その後、図3(c)〜図4(b)に示した工程と同様の工程を経て、音響感応装置を完成する。 【0076】 本実施形態において採用した側壁膜は、第2の実施形態の場合と同様に、振動電極膜14aの張り強度を高めつつ、振動電極膜14aに一定の引張り応力を付与するという効果を発揮する。すなわち、圧縮応力を有するシリコン酸化膜40と、引張り応力を有するシリコン窒化膜41との積層構造からなる側壁膜は、振動電極膜14aに、対向する固定電極膜2に対して凸状になるような応力を与える。それ故、振動電極膜14aに内部応力が加わっても、振動電極膜14aが局所的に撓むことを抑制することができる。 【0077】 (第3の実施形態の変形例) 振動電極膜14aの側方からも振動電極膜14aに対して引張り応力を与える手段の変形例を、図10〜図12を参照しながら説明する。 【0078】 この変形例は、犠牲層31をエッチング除去する際に設けられる貫通孔16の形成工程を利用して、振動電極膜14aの側面方向に、振動電極膜14aに対して引張り応力を与える手段を付加するものである。 【0079】 図10(a)〜図11(b)は、本変形例における音響感応装置の製造方法を示した工程断面図である。 【0080】 図10(a)は、シリコン基板11上に固定電極膜12を形成した後、犠牲層31を堆積した状態を示した図で、第1の実施形態における図3(a)に示した工程と同じである。 【0081】 その後、図10(b)に示すように、犠牲層31を中空部15に相当する形状に加工した後、犠牲層219を覆うようにシリコン酸化膜13を形成し、さらに、その表面を平坦化する。続いて、CVD法を用いて、シリコン窒化膜14c及び多結晶シリコン膜14aを堆積した後、リソグラフィ法及びドライエッチング法を用いて、テンション膜14cが下面に積層された振動電極膜14aを形成する。その後、リソグラフィ法及びドライエッチング法を用いて、シリコン酸化膜13内に溝部50を形成する。この溝部50は、その後形成される中空部15と接していないように形成される。また、溝部50の深さは特に制限はないが、中空部15の底面と同じ位置になるまで深く形成することが好ましい。続いて、CVD法を用いて、溝部50の側面及び振動電極膜14aの表面を覆うように、シリコン窒化膜14bを堆積する。 【0082】 次に、図11(a)に示すように、CVD法を用いて、シリコン酸化膜25を全面に堆積した後、エッチバック法又はCMP法を用いて、シリコン酸化膜25の表面を平坦化する。続いて、シリコン酸化膜13、25内に、固定電極膜12、振動電極膜14、及びMOSFETのゲート電極20等に接続するビア26、27、28を形成した後、シリコン酸化膜25上に、電極配線29を形成する。 【0083】 最後に、図11(b)に示すように、リソグラフィ法及びドライエッチング法を用いて、シリコン酸化膜13、25、及び保護膜30内に、犠牲層31に通ずる貫通孔16を形成する。続いて、貫通孔16から、三塩化フッ素またはフッ化キセノンガスを導入して、犠牲層31を構成する多結晶シリコン膜を除去することによって中空部15を形成し、これにより、音響感応装置を完成する。 【0084】 図12は、コンデンサ部分の平面図を示す。貫通孔16と中空部15で取り囲まれる柱A(図中の点線で囲った領域)は、貫通孔16に接する側にシリコン酸化膜25が形成され、中空部15に接する側にシリコン窒化膜14bが形成された構成になっている。これにより、柱Aは貫通孔16側に反る応力が働き、この応力が、さらに、振動電極膜14aに対して引張り応力を付加することになる。その結果、振動電極膜14aに内部応力が加わっても、振動電極膜14aが局所的に撓むことを抑制することができる。 【0085】 本変形例においては、振動電極膜14aの両面に形成するテンション膜14b、14cの膜厚が5〜50nm以下でも、振動電極膜14aの撓みを効果的に抑制することができる。また、柱Aを構成するシリコン酸化膜25とシリコン窒化膜14bとの膜厚の比は、3:1〜1:1であることが好ましい。 【0086】 (製造方法の変形例) 図3(a)〜図4(b)に示した音響感応装置10の製造方法の変形例を、図13(a)〜図14(b)を参照しながら説明する。本変形例は、犠牲層31のエッチング除去の工程時間を短縮することを目的とする。 【0087】 図13(a)は、シリコン基板11上に固定電極膜12を形成した後、犠牲層31を堆積した状態を示した図で、第1の実施形態における図3(a)に示した工程と同じである。 【0088】 その後、図13(b)に示すように、多結晶シリコン膜からなる犠牲層31を、中空部15に相当する形状に加工した後、犠牲層31を覆うようにシリコン酸化膜13を形成し、さらに、その表面を平坦化する。続いて、CVD法を用いて、シリコン窒化膜14c、多結晶シリコン膜14a、及びシリコン窒化膜14bを積層した後、リソグラフィ法及びドライエッチング法を用いて、テンション膜14b、14cで挟まれた振動電極膜14a(以下、振動電極膜14と称す)を形成する。ここまでは、第1の実施形態における図3(b)に示した工程と同じである。 【0089】 この状態から、リソグラフィ法及びドライエッチング法を用いて、振動電極膜14及びシリコン酸化膜13に、犠牲層31に達する貫通孔60を形成する。 【0090】 次に、図14(a)に示すように、CVD法を用いて、シリコン酸化膜25を全面に堆積した後、エッチバック法又はCMP法を用いて、シリコン酸化膜25の表面を平坦化する。このとき、貫通孔60には、シリコン酸化膜25が埋め込まれている。続いて、シリコン酸化膜13、25内に、固定電極膜12、振動電極膜14、及びMOSFETのゲート電極20等に接続するビア26、27、28を形成した後、シリコン酸化膜25上に、電極配線29を形成する。 【0091】 次に、図14(b)に示すように、リソグラフィ法及びドライエッチング法を用いて、シリコン酸化膜13、25、及び保護膜30内に、犠牲層31に通ずる貫通孔16を形成する。また、それと同時に、シリコン酸化膜25が埋め込まれた貫通孔60の位置に、この貫通孔60の径よりも小さい径で、犠牲層31に通ずる貫通孔61を形成する。この貫通孔61のアスペクト比は、2.5〜4程度である。 【0092】 その後、貫通孔16、61から、三塩化フッ素またはフッ化キセノンガスを導入して、犠牲層31をエッチング除去することによって中空部15を形成する。このとき、貫通孔61からもエッチングガスが導入されるので、犠牲層31をエッチング除去する時間を短縮することができる。なお、貫通孔61の側面はシリコン酸化膜25が残存しているので、犠牲層31をエッチングする際、多結晶シリコン膜からなる振動電極膜14aがエッチングされることはない。 【0093】 また、例えば、固定電極膜12上に電荷保持膜(例えばシリコン酸化膜)を形成している場合には、貫通孔61を介してコロナ放電を行うことによって、電荷保持膜を着電させることもできる。 【0094】 なお、中空部15を形成した後、貫通孔61に絶縁膜、例えばシリコン酸化膜を充填することが好ましい。この場合、振動電極膜14aに形成された貫通孔61内にシリコン酸化膜が充填されていれば、貫通孔61の一部に空洞が生じてもよい。これにより、振動電極膜14aの張り強度の低下を抑制することができる。 【0095】 以上、本発明を好適な実施形態により説明してきたが、こうした記述は限定事項ではなく、勿論、種々の改変が可能である。例えば、本実施形態において、コンデンサとして、コンデンサマイクロホンの例を説明したが、圧力センサ、加速度センサ等のデバイスにも適用することができる。また、コンデンサを、例えば、固定電極膜12の上面に電荷保持膜を備えた構成にしてもよい。このような構成にすれば、コンデンサへの給電を不要にでき、より小型の音響感応装置を得ることができる。 【産業上の利用可能性】 【0096】 本発明によれば、安定した特性を有する小型かつ高感度なコンデンサを備えた音響感応装置を提供することができる。 【図面の簡単な説明】 【0097】 【図1】(a)及び(b)は、振動電極膜に内部応力が加わった場合の振動電極膜の振る舞いを説明した図である。 【図2】本発明の第1の実施形態における音響感応装置の構成を模式的に示した図で、(a)はその断面図、、(b)は音響感応装置におけるコンデンサ部分を示した部分平面図である。 【図3】(a)〜(c)は、本発明の第1の実施形態における音響感応装置の製造方法を示した工程断面図である。 【図4】(a)〜(b)は、本発明の第1の実施形態における音響感応装置の製造方法を示した工程断面図である。 【図5】本発明の第2の実施形態における音響感応装置の構成を模式的に示した断面図である。 【図6】本発明の第2の実施形態におけるテンション膜の構成を示した平面図である。 【図7】(a)〜(b)は、本発明の第2の実施形態における音響感応装置の製造方法を示した工程断面図である。 【図8】本発明の第2の実施形態におけるテンション膜の他の構成を示した平面図である。 【図9】(a)〜(b)は、本発明の第3の実施形態における音響感応装置の製造方法を示した工程断面図である。 【図10】(a)〜(b)は、本発明の第3の実施形態の変形例における音響感応装置の製造方法を示した工程断面図である。 【図11】(a)〜(b)は、本発明の第3の実施形態の変形例における音響感応装置の製造方法を示した工程断面図である。 【図12】本発明の第3の実施形態におけるコンデンサ部の構成を示した平面図である。 【図13】(a)〜(b)は、本発明における音響感応装置の製造方法の変形例を示した工程断面図である。 【図14】(a)〜(b)は、本発明における音響感応装置の製造方法の変形例を示した工程断面図である。 【図15】従来のエアギャップ構造を有したコンデンサの構成を示した断面図である。 【図16】従来のエアギャップ構造を有したコンデンサの構成を示した断面図である。 【符号の説明】 【0098】 1、14a 振動電極膜 2、12 固定電極膜 10 音響感応装置 11 半導体基板 13 シリコン酸化膜(第1の絶縁膜) 14b シリコン窒化膜(第2の絶縁膜) 14c シリコン窒化膜(第4の絶縁膜) 15 中空部 16、60、61 貫通孔 20 ゲート電極膜 21a、21b ソース、ドレイン拡散層 23 素子分離領域 25 シリコン酸化膜(第4の絶縁膜) 26、27、28 ビア 29 電極配線 30 保護膜 31 犠牲層 50 溝部
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| 【出願人】 |
【識別番号】000005821 【氏名又は名称】松下電器産業株式会社
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| 【出願日】 |
平成18年6月26日(2006.6.26) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100077931 【弁理士】 【氏名又は名称】前田 弘
【識別番号】100110939 【弁理士】 【氏名又は名称】竹内 宏
【識別番号】100110940 【弁理士】 【氏名又は名称】嶋田 高久
【識別番号】100113262 【弁理士】 【氏名又は名称】竹内 祐二
【識別番号】100115059 【弁理士】 【氏名又は名称】今江 克実
【識別番号】100115691 【弁理士】 【氏名又は名称】藤田 篤史
【識別番号】100117581 【弁理士】 【氏名又は名称】二宮 克也
【識別番号】100117710 【弁理士】 【氏名又は名称】原田 智雄
【識別番号】100121728 【弁理士】 【氏名又は名称】井関 勝守
【識別番号】100124671 【弁理士】 【氏名又は名称】関 啓
【識別番号】100131060 【弁理士】 【氏名又は名称】杉浦 靖也
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| 【公開番号】 |
特開2008−5441(P2008−5441A) |
| 【公開日】 |
平成20年1月10日(2008.1.10) |
| 【出願番号】 |
特願2006−175807(P2006−175807) |
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