| 【発明の名称】 |
スピーカー装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】鹿野 充
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| 【要約】 |
【課題】部品点数や工数の削減が図れ、ネットワーク電子部品及びスピーカー装置用コネクタ端子を固定可能なスピーカー装置用構成部品を有するスピーカー装置を提供する。
【構成】スピーカー装置は、スピーカーユニットと、それに取り付けられるスピーカー装置用ブラケットを備え、スピーカー装置用ブラケットは、コンデンサ等のネットワーク電子部品を固定するコンデンサ固定部と、アンプ側及びボイスコイル側と夫々電気的に接続される、スピーカー装置用のコネクタ端子を固定するコネクタ端子固定部と、を備えている。よって、コンデンサ及びコネクタ端子の両方を1つの専用部品たるスピーカー装置用構成部品を用いてスピーカーユニットに固定することができ、スピーカー装置の部品点数及び工数の削減を図ることができる。また、それらの固定部をスピーカー装置用ブラケットの適切な位置に設けることで、ネットワーク電子部品等の搭載自由度を向上させることができる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 スピーカーユニットと、 前記スピーカーユニットに取り付けられるスピーカー装置用構成部品を備え、 前記スピーカー装置用構成部品は、ネットワーク電子部品を固定するネットワーク電子部品固定部と、スピーカー装置用のコネクタ端子を固定するコネクタ端子固定部と、を備えていることを特徴とするスピーカー装置。 【請求項2】 前記スピーカー装置用構成部品は、スピーカー装置用の配線を固定する配線固定部を有することを特徴とする請求項1に記載のスピーカー装置。 【請求項3】 前記スピーカーユニットは、ボイスコイルと電気的に接続されたスピーカー装置用端子を有し、 前記配線固定部は、前記スピーカー装置用端子、前記ネットワーク電子部品固定部及び前記コネクタ端子固定部の各々の近傍位置に設けられていることを特徴とする請求項2に記載のスピーカー装置。 【請求項4】 前記スピーカーユニットは、当該スピーカーユニットの周方向に対する前記スピーカー装置用構成部品の位置出しを行う機能を有する異型磁性体を含む磁気回路を備え、 前記スピーカー装置用構成部品の内側部分は、前記異型磁性体と嵌合する形状に形成されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載のスピーカー装置。 【請求項5】 前記スピーカー装置用構成部品は、前記異型磁性体と前記内側部分とが嵌合した状態で放音側と逆側に位置する前記磁気回路の少なくとも一部を覆う位置に配置され、前記スピーカーユニットに取り付けられていることを特徴とする請求項4に記載のスピーカー装置。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、スピーカー装置における、ネットワーク電子部品及びコネクタ端子の固定構造に関する。 【背景技術】 【0002】 従来より、スピーカー装置には、チョークコイル、コンデンサ、抵抗などのネットワーク電子部品(「ネットワーク素子」とも称される)や、スピーカー装置用のコネクタ端子などのスピーカー装置用構成部品が設けられることがある。 【0003】 かかるスピーカー装置用構成部品のうち、ネットワーク電子部品は、スピーカー装置へ入力される音声信号を制御、例えばアンプ側から供給される音声信号を所定の信号に変換するなどの役割を有する。特許文献1には、このようなネットワーク電子部品をスピーカフレームの外部または内部に取り付け、必要に応じてネットワーク電子部品を保護カバーにより覆う構造を有するスピーカーユニットが開示されている。 【0004】 一方、スピーカー装置用のコネクタ端子は、一対のプラス及びマイナスの配線を通じてボイスコイルと電気的に接続されると共に、アンプの音声信号供給用のコネクタ端子と嵌合して電気的に接続される。このため、スピーカー装置用のコネクタ端子は、アンプ側から出力された音声信号をボイスコイル側へ供給する中継端子として機能する。 【0005】 【特許文献1】特開2002−142284号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0006】 上記の特許文献1に記載のスピーカーユニットでは、ネットワーク電子部品をスピーカフレームの外部または内部に取り付けるようにしているが、スピーカーユニットの種類によっては、ネットワーク電子部品を必要としない場合もある。したがって、スピーカフレームにネットワーク電子部品を搭載するための構造を設けるのは、スピーカフレームが汎用性のある構成部品として機能するという点からすると望ましくない。 【0007】 また、かかるスピーカーユニットには、特許文献1の図1(a)に示されるように、スピーカ装置用端子と接続された配線が設けられているが、この配線の先端にスピーカー装置用コネクタ端子を設けるようにした場合、そのスピーカー装置用コネクタ端子を固定する為の専用部品を設ける必要が生じる。 【0008】 したがって、かかるスピーカーユニットにおいて、ネットワーク電子部品及びスピーカー装置用コネクタ端子の両方を設ける必要が有る場合、それらの部品を搭載若しくは固定する構造を当該部品毎に設ける必要があり、部品点数や工数が増加し、スピーカー装置用構成部品の汎用性の低下などを招くという問題がある。 【0009】 本発明が解決しようとする課題としては、上記のようなものが例として挙げられる。本発明は、部品点数及び工数の増加等を伴うことなく、ネットワーク電子部品及びスピーカー装置用コネクタ端子を固定可能なスピーカー装置用構成部品を有するスピーカー装置を提供することを課題とする。 【課題を解決するための手段】 【0010】 請求項1に記載の発明は、スピーカー装置であって、スピーカーユニットと、前記スピーカーユニットに取り付けられるスピーカー装置用構成部品を備え、前記スピーカー装置用構成部品は、ネットワーク電子部品を固定するネットワーク電子部品固定部と、スピーカー装置用のコネクタ端子を固定するコネクタ端子固定部と、を備えていることを特徴とする。 【発明を実施するための最良の形態】 【0011】 本発明の1つの実施形態では、スピーカー装置は、スピーカーユニットと、前記スピーカーユニットに取り付けられるスピーカー装置用構成部品を備え、前記スピーカー装置用構成部品は、ネットワーク電子部品を固定するネットワーク電子部品固定部と、スピーカー装置用のコネクタ端子を固定するコネクタ端子固定部と、を備えている。 【0012】 ここで、一般的なスピーカー装置では、ネットワーク電子部品の一例としてのコンデンサが、スピーカー装置用端子基板のプラス及びマイナスの端子用金具に直接的に接続された状態で、当該スピーカー装置用端子基板に固定されることがある。この場合、スピーカー装置に対するコンデンサの搭載位置がスピーカー装置用端子基板の近傍位置に制限されてしまうため、スピーカー装置に対するコンデンサの搭載自由度が低くなってしまうという問題がある。また、車両搭載用のスピーカー装置の場合、当該スピーカー装置は車両の限られた狭いスペース(例えばインナーパネルなど)に搭載されるため、サイズの大きなコンデンサをスピーカー装置へ搭載するのが困難であるといった問題がある。 【0013】 また、一般的なスピーカー装置では、コネクタ端子はコネクタ取付用ブラケットなどの専用部品を介してスピーカー装置へ取り付けられ固定される。このため、コネクタ端子を固定するための専用部品たるコネクタ取付用ブラケットを設ける必要があるため、その分、スピーカー装置の部品点数が増加してしまうという問題がある。 【0014】 特に、そのようなスピーカー装置において、コンデンサなどのネットワーク電子部品及びコネクタ端子の両方を必要とする場合には、コンデンサを固定するコンデンサ固定用専用部品及びコネクタ端子を固定するコネクタ端子固定用専用部品の両方が必要となり、部品点数が増加すると共に、その分、工数も増加してしまうという問題がある。 【0015】 この点、このスピーカー装置は、スピーカーユニットと、そのスピーカーユニットに取り付けられるスピーカー装置用構成部品を備え、スピーカー装置用構成部品は、コンデンサ、抵抗、コイルなどに代表されるネットワーク電子部品を固定するネットワーク電子部品固定部と、アンプ側及びボイスコイル側と夫々電気的に接続される、スピーカー装置用のコネクタ端子を固定するコネクタ端子固定部と、を備えている。 【0016】 よって、上記の一般的なスピーカー装置のように、コンデンサなどのネットワーク電子部品及びコネクタ端子の各々を別々の専用部品を用いてスピーカーユニットに固定するのではなく、コンデンサなどのネットワーク電子部品及びコネクタ端子の両方を1つの専用部品、即ちスピーカー装置用構成部品を用いてスピーカーユニットに固定することができる。よって、上記の一般的なスピーカー装置と比較して、スピーカー装置の部品点数を削減でき、これに伴い、部品コストの低減及び工数の削減を図ることができる。 【0017】 また、このスピーカー装置では、スピーカー装置用構成部品に対するネットワーク電子部品固定部及びコネクタ端子固定部の設定位置に限定はない。そのため、スピーカー装置の仕様等に応じて、ネットワーク電子部品固定部及びコネクタ端子固定部の各々を、スピーカー装置用構成部品の適切な位置、例えばスペースの取れる位置に自由に設定することが可能である。これにより、スピーカーユニットに対するネットワーク電子部品及びコネクタ端子の搭載自由度を向上させることができる。よって、サイズの大きな、ネットワーク電子部品及びコネクタ端子も搭載することが可能となる。 【0018】 上記のスピーカー装置の一つの態様では、前記スピーカー装置用構成部品は、例えば、ボイスコイル側と電気的に接続される、スピーカー装置用端子、ネットワーク電子部品及びコネクタ端子を繋ぐスピーカー装置用の配線を固定する配線固定部を有する。好適な例では、前記スピーカーユニットは、ボイスコイルと電気的に接続されたスピーカー装置用端子を有し、前記配線固定部は、前記スピーカー装置用端子、前記ネットワーク電子部品固定部及び前記コネクタ端子固定部の各々の近傍位置に設けられている。このため、スピーカー装置用の配線を配線固定部に固定することにより、スピーカー装置の電気回路構成部分の省スペース化を実現することができる。 【0019】 上記のスピーカー装置の他の態様では、前記スピーカーユニットは、当該スピーカーユニットの周方向に対する前記スピーカー装置用構成部品の位置出しを行う機能を有する異型磁性体を含む磁気回路を備え、前記スピーカー装置用構成部品の内側部分は、前記異型磁性体と嵌合する形状に形成されている。 【0020】 この態様では、スピーカーユニットは、当該スピーカーユニットの周方向に対するスピーカー装置用構成部品の位置出しを行う機能を有する異型磁性体(例えば、異型プレートなど)を含む磁気回路を備えている。ここで、異型磁性体とは、環状の磁性体に対して異型の形状を有する磁性体である。好適な例では、異型磁性体の外形形状は、円形形状に複数の半円形状を結合させた形状を有しているのが好ましい。そして、スピーカー装置用構成部品の内側部分は、異型磁性体と嵌合する形状に形成されている。このため、スピーカー装置用構成部品をスピーカーユニットに取り付ける際に、異型磁性体の形状が位置出し用のガイド(オフセットライン)となり、スピーカーユニットの周方向に対するスピーカー装置用構成部品の位置出しを容易に行うことが可能となる。 【0021】 好適な例では、前記スピーカー装置用構成部品は、前記異型磁性体と前記内側部分とが嵌合した状態で放音側と逆側に位置する前記磁気回路の少なくとも一部を覆う位置に配置され、前記スピーカーユニットに取り付けられているのが好ましい。 【実施例】 【0022】 以下、図面を参照して本発明の好適な実施例について説明する。 【0023】 [スピーカー装置の構成] 図1は、本発明の実施例に係るスピーカー装置用構成部品の一例としてのスピーカー装置用ブラケット11を含むスピーカー装置100を、その中心軸L1を通る平面で切断したときの断面図を示す。図2は、図1に示されるスピーカー装置100を、放音側と逆側から観察したときの当該スピーカー装置100の背面側の斜視図を示す。 【0024】 スピーカー装置100は、図1に示すように、ヨーク1、マグネット2及び異型プレート3を含む磁気回路30と、フレーム4、ボイスコイルボビン5、ボイスコイル6、ダンパー7、振動板8、エッジ9及びキャップ10を含む振動系部材31と、その他の構成部材と、を有するスピーカーユニット80と、スピーカーユニット80に取り付けられるスピーカー装置用ブラケット11と、を備えて構成される。 【0025】 ここで、その他の構成部材としては、パッキン16及び17、クッション部材18、プラス端子用金具22及びマイナス端子用金具23が取り付けられた端子基板21を有するスピーカー装置用端子20、アンプ側の出力配線と接続されたコネクタ端子(図示略)等と接続されるスピーカー装置用のコネクタ端子13、図示しないプラス及びマイナスの各端子を有するコンデンサ(ネットワーク電子部品)14、コンデンサ接続用のプラス端子用金具14c及びマイナス端子用金具14d、並びに、雄ねじ15及び19などが挙げられる。 【0026】 まず、スピーカーユニット80の構成について説明する。なお、本発明では、スピーカーユニット80の構成や駆動方式に限定はない。 【0027】 磁気回路30の構成は次の通りである。 【0028】 本磁気回路30は、外磁型の磁気回路として構成されている。 【0029】 ヨーク1は、略円柱状の形状をなすポール部1aと、そのポール部1aの外周壁の下端部から外側に且つ斜め上方に延在するように形成されたフランジ部1bと、を有する。ポール部1aには、雄ねじ15と嵌合する雌ねじ(ねじ孔)1abが形成されている。 【0030】 マグネット2は、略環状の形状をなし、フランジ部1b上に取り付けられている。マグネット2上には異型プレート3が取り付けられている。異型プレート3は、環状のプレートに対して異型の形状を有する。本例では、異型プレート3の外形形状は、円形形状に複数の半円形状を結合させた形状を有し、スピーカーユニット80の周方向(図2の矢印Y10方向)に対するスピーカー装置用ブラケット11の位置出しを行う役割を有する。また、異型プレート3の上面には、当該異型プレート3に対してフレーム4をカシメて固定する役割を有する円柱状の突起部3aが設けられている。異型プレート3の内周壁とポール部1aの外周壁との間隙には、マグネット2の磁束が集中する磁気ギャップ32が形成されている。 【0031】 次に、振動系部材31の構成は次の通りである。 【0032】 フレーム4は、様々なスピーカー装置用構成部材を支持する機能を有する。フレーム4は、略椀状の形状及び階段状の断面形状をなし、その下端側に設けられた第1段部4aと、当該第1段部4aの上側に且つ外側に設けられた第2段部4bと、当該第2段部4bの上側に且つ外側に設けられた第3段部4cと、を有している。第1段部4aには、異型プレート3の突起部3aと嵌合する開口4abが設けられている。第3段部4cには、雄ねじ19を挿通するための開口4caが設けられている。フレーム4は、その要素である開口4ab内に突起部3aが挿入され、第1段部4aと異型プレート3とが接触した状態で異型プレート3上に取り付けられている。 【0033】 ボイスコイルボビン5は、略円筒状の形状をなしている。ボイスコイルボビン5の下端部付近は、ヨーク1のポール部1aの上端部付近を覆っている。これにより、ボイスコイルボビン5の内周壁の下端部付近は、ポール部1aの外周壁の上端部付近と対向している一方、ボイスコイルボビン5の外周壁の下端部付近は、異型プレート3の内周壁及びマグネット2の内周壁の一部と夫々対向している。 【0034】 ボイスコイル6は、ボイスコイルボビン5の外周壁の下端部付近に巻かれており、ボイスコイル6の外周壁は異型プレート3の内周壁と対向している。ボイスコイル6は、1つの配線からなり、図示しないプラス及びマイナスのリード線を夫々有している。プラス側のリード線はL(又はR)チャンネル信号の入力配線であり、マイナス側のリード線はグランド(GND:接地)信号の入力配線である。プラス及びマイナスの各リード線は、それぞれ、プラスの錦糸線42及びマイナスの錦糸線43に半田(図2のハッチング部分、以下同様)を通じて夫々電気的に接続されていると共に、プラスの錦糸線42及びマイナスの錦糸線43は、それぞれ、フレーム4の第1段部4a付近に設けられたスピーカー装置用端子20の端子基板21に取り付けられたプラス端子用金具22及びマイナス端子用金具23に半田を通じて電気的に接続されている。プラス端子用金具22は、半田及び配線を通じてコネクタ端子13及びコンデンサ14のプラス端子と接続されたプラス端子用金具14cに電気的に接続されている一方、マイナス端子用金具23は、半田及び配線を通じてコネクタ端子13に電気的に接続されている。また、コンデンサ接続用のマイナス端子用金具14dは、半田及び配線を通じてコネクタ端子13に接続されている。これにより、ボイスコイル6には、コンデンサ14等を介してアンプ側から1チャンネル分の信号及び電力(音声電流)が入力される。 【0035】 ダンパー7は、略環状の形状をなしている。ダンパー7の外周部は、フレーム4の第1段部4aに取り付けられている一方、ダンパー7の内周縁部は、ボイスコイルボビン5の外周壁の上端部付近に取り付けられている。これにより、ダンパー7は、ボイスコイルボビン5等を弾性的に支持する役割を有する。 【0036】 振動板8は、コーン状の形状を有し、入力信号に応じた音波を放射する機能を有する。振動板8の内周縁部は、ボイスコイルボビン5の外周壁の上端部に取り付けられている。振動板8の外周縁部には、略Ω状の断面形状を有し、ゴムなどの材料により形成されたエッジ9が取り付けられている。エッジ9の外周縁部は、環状の形状を有し、樹脂材料等よりなるパッキン16を介してフレーム4の第3段部4c上に取り付けられている。 【0037】 キャップ10は、ドーム状の形状をなし、その外周端部付近は、放音側となる振動板8の内周部の放音面上に取り付けられている。このため、キャップ10は、放音側から水分や異物などが磁気回路30側に侵入するのを防止する役割を果たす。 【0038】 パッキン17は、略環状の形状を有し、樹脂材料等により形成されている。パッキン17は、フレーム4の第3段部4cに設けられた開口4caに対応する位置に雌ねじ(ねじ孔)17aを有する。雄ねじ19は、フレーム4の第3段部4cの背面側から開口4caに挿通されてパッキン17の雌ねじ17aと嵌合しており、これにより、パッキン17はフレーム4の第3段部4c上に取り付けられている。 【0039】 クッション部材18は、棒状の形状をなし、環状の形状に変形された状態でパッキン17上に取り付けられている。 【0040】 スピーカー装置用ブラケット11は、樹脂材料等により形成され、主として、コネクタ端子13を固定するコネクタ端子固定部11dと、コンデンサ14を固定するコンデンサ固定部11cと、を有する。そして、スピーカー装置用ブラケット11は、スピーカーユニット80において、コネクタ端子13及びコンデンサ14を保持した状態で、放音側と逆側に位置する磁気回路30の少なくとも一部(ヨーク1を含む)を覆う位置に取り付けられている。 【0041】 (スピーカー装置用ブラケットの構成) 次に、図1乃至図3を参照して、本発明の実施例に係るスピーカー装置用構成部品の一例としてのスピーカー装置用ブラケット11の構成等について説明する。 【0042】 図3(a)は、図1の矢印Y1方向と逆側から観察したスピーカー装置用ブラケット11の正面図を示す。図3(b)は、図1の矢印Y1方向から観察したスピーカー装置用ブラケット11の背面図を示す。 【0043】 スピーカー装置用ブラケット11は、スピーカーユニット80の周方向(図2の矢印Y10方向)に対するスピーカー装置用ブラケット11の位置出しを行う役割を有する位置出部11aと、位置出部11aの中心を跨ぐように設けられ、且つ相互に対向する側の位置出部11aの部分と繋がる形状に形成されると共にヨーク1の一部を覆う形状に形成され、ヨーク1に固定されるヨーク固定部11bと、位置出部11aの外側に設けられ、コンデンサ14を固定するコンデンサ固定部11cと、位置出部11aの外側に設けられ、コネクタ端子13を固定するコネクタ端子固定部11dと、コンデンサ固定部11cとコネクタ端子固定部11dとの間に設けられ、スピーカー装置100の各種配線を固定する配線固定部11e(破線にて囲まれる部分)と、を備えて構成される。ここで、スピーカー装置100の各種配線としては、コンデンサ14、スピーカー装置用端子20及びコネクタ端子13の各々と電気的に接続される配線などが挙げられる。 【0044】 位置出部11aは、略環状の形状をなし、その内側部分11abの形状は異型プレート3の外形と嵌合する形状に形成されている。即ち、位置出部11aの内側部分11abの形状は、円形形状に複数の半円形状を結合させた形状をくり貫いた形状を有する。つまり、位置出部11aの内側部分11abは、異型プレート3のオフセットラインとなっている。 【0045】 ヨーク固定部11bの中央には、雄ねじ15を挿通するための挿通孔11baが設けられている。ヨーク固定部11bは、放音側と逆側に位置するヨーク1の背面の一部を覆う位置に配置される。そして、ヨーク固定部11bは、その背面側から挿通孔11baに雄ねじ15が挿通され、その雄ねじ15がヨーク1の雌ねじ1abと嵌合することによりヨーク1に取り付けられる。これにより、スピーカー装置用ブラケット11を、放音側と逆側に位置するヨーク1の背面側に取り付けることができる。 【0046】 コンデンサ固定部11cは、コンデンサ14を支持するコンデンサ支持部11caと、 アーチ状の形状を有し、コンデンサ14を挿入する側に且つコンデンサ支持部の一端側の近傍位置に設けられ、コンデンサ14の浮き上がりを防止して当該コンデンサ14の位置を規制するコンデンサ位置規制部11cbと、コンデンサ14を挿入する側と逆側に且つコンデンサ支持部の他端側の近傍位置に設けられ、コンデンサ接続用のプラス端子用金具14c及びマイナス端子用金具14dが挿入される挿入孔11cdを有し、プラス端子用金具14c及びマイナス端子用金具14dが取り付けられるコンデンサ接続用端子取付部11ccと、プラス端子用金具14cとマイナス端子用金具14dとの間に設けられ、その両端子用金具を隔てる形状に形成され、当該両端子用金具同士の短絡を防止する短絡防止用リブ11ceと、を有する。 【0047】 ここで、プラス端子用金具14c及びマイナス端子用金具14dは、それぞれ、対応する挿入孔11cdに挿入された状態でコンデンサ接続用端子取付部11ccに取り付けられている。 【0048】 コンデンサ14は、図1及び図2に示すように、円柱状の形状を有し、コンデンサ支持部11caに支持されていると共に、コンデンサ位置規制部11cbにより放音側と逆側への浮き上がりが阻止された状態でコンデンサ固定部11cに位置規制された状態により固定されている。コンデンサ14のプラス端子及びマイナス端子(図示略)は、それぞれ、コンデンサ接続用のプラス端子用金具14c及びマイナス端子用金具14dに半田を介して接続されている。プラス端子用金具14と、マイナス端子用金具14dの間には、隔壁部材としての短絡防止用リブ11ceが設けられ、その両端子用金具同士の短絡防止が図られている。なお、本例に示される、コンデンサ14を固定するコンデンサ固定部11cの構造は一例であり、本発明では、コンデンサ14を固定するコンデンサ固定部11cの固定構造は周知の各種の構造を採用することが可能である。また、本発明では、スピーカー装置用ブラケット11に対するコンデンサ固定部11cの設定位置に限定はなく、スピーカー装置100の仕様等に応じて、コンデンサ固定部11cを、スピーカー装置用ブラケット11の適切な位置、例えばスペースを取れる位置へ自由に設定することが可能である。 【0049】 コネクタ端子固定部11dは、コネクタ端子13を挟持する形状を有し、コネクタ端子13の一側面と接触する第1支持部11daと、第1支持部11daと一定の間隔をおいて対向するように設けられた第2支持部11dcと、第1支持部11da及び第2支持部11dcの各一端側に設けられ、その両者を繋ぐ第3支持部11dbと、第3支持部11dbと対向する位置に且つ第1支持部11daの他端側に設けられた第4支持部11ddと、を有する。コネクタ端子13は、図1及び図2に示すように、略角型の形状を有し、第1支持部11daと、第2支持部11dcと、第3支持部11dbと、第4支持部11ddとにより挟持された状態でコネクタ端子固定部11dに固定されている。なお、本例に示される、コネクタ端子13を固定するコネクタ端子固定部11dの構造は一例であり、本発明では、コネクタ端子13を固定するコネクタ端子固定部11dの固定構造は周知の各種の構造を採用することが可能である。また、本発明では、スピーカー装置用ブラケット11に対するコネクタ端子固定部11dの設定位置に限定はなく、スピーカー装置100の仕様等に応じて、コネクタ端子固定部11dを、スピーカー装置用ブラケット11の適切な位置、例えばスペースを取れる位置へ自由に設定することが可能である。 【0050】 配線固定部11eは、放音側と逆側の位置出部11aの所定位置から突出するように設けられ、上記したスピーカー装置100の各種配線を挟持する複数の挟持部11eaを有する。本例では、配線固定部11eは、コンデンサ固定部11c及びコネクタ端子固定部11dの各々の近傍位置に設けられている。また、配線固定部11eは、スピーカー装置用ブラケット11をスピーカーユニット80へ取り付けたときに、スピーカー装置用端子20の近傍に対応する位置に設けられている。そして、当該各種配線は、図2に示すように、配線固定部11eに沿って引き回され、その要素である挟持部11eaに挟持された状態で固定されている。 【0051】 次に、本発明の実施例に係るスピーカー装置用ブラケット11を有するスピーカー装置100の特有の作用効果について説明する。 【0052】 一般的なスピーカー装置では、ネットワーク電子部品の一例としてのコンデンサが、スピーカー装置用端子基板のプラス及びマイナスの端子用金具に直接的に接続された状態で、当該スピーカー装置用端子基板に固定されることがある。この場合、スピーカー装置に対するコンデンサの搭載位置がスピーカー装置用端子基板の近傍位置に制限されてしまうため、スピーカー装置に対するコンデンサの搭載自由度が低くなってしまうという問題がある。また、車両搭載用のスピーカー装置の場合、当該スピーカー装置は車両の限られた狭いスペース(例えばインナーパネルなど)に搭載されるため、サイズの大きなコンデンサをスピーカー装置へ搭載するのが困難であるといった問題がある。 【0053】 また、一般的なスピーカー装置では、コネクタ端子はコネクタ取付用ブラケットなどの専用部品を介してスピーカー装置へ取り付けられ固定される。このため、コネクタ端子を固定するための専用部品たるコネクタ取付用ブラケットを設ける必要があるため、その分、スピーカー装置の部品点数が増加してしまうという問題がある。 【0054】 特に、そのようなスピーカー装置において、コンデンサなどのネットワーク電子部品及びコネクタ端子の両方を必要とする場合には、コンデンサを固定するコンデンサ固定用専用部品及びコネクタ端子を固定するコネクタ端子固定用専用部品の両方が必要となり、部品点数が増加すると共に、その分、工数も増加してしまうという問題がある。 【0055】 この点、本実施例のスピーカー装置100は、スピーカーユニット80と、スピーカーユニット80に取り付けられるスピーカー装置用ブラケット(スピーカー装置用構成部品)11を備え、スピーカー装置用ブラケット11は、ネットワーク電子部品の一例としてのコンデンサ14を固定するコンデンサ固定部(ネットワーク電子部品固定部)11cと、スピーカー装置用のコネクタ端子13を固定するコネクタ端子固定部11dと、を備えている。 【0056】 よって、上記の一般的なスピーカー装置のように、コンデンサ14などのネットワーク電子部品及びコネクタ端子13の各々を別々の専用部品を用いてスピーカーユニット80に固定するのではなく、コンデンサ14などのネットワーク電子部品及びコネクタ端子13の両方を1つの専用部品、即ちスピーカー装置用ブラケット11を用いてスピーカーユニット80に固定することができる。よって、上記の一般的なスピーカー装置と比較して、スピーカー装置100の部品点数を削減でき、これに伴い、部品コストの低減及び工数の削減を図ることができる。 【0057】 また、本実施例では、仕様等に応じて、コンデンサ固定部11c及びコネクタ端子固定部11dの各々を、スピーカー装置用ブラケット11の適切な位置、例えばスペースの取れる位置に自由に設定することが可能であるため、スピーカーユニット80に対する、コンデンサ14及びコネクタ端子13の搭載自由度を向上させることができる。よって、サイズの大きな、コンデンサ14及びコネクタ端子13も搭載することが可能となる。 【0058】 また、本実施例に係るスピーカー装置用ブラケット11は、スピーカー装置100の各種配線を固定する配線固定部11eを有する。本例では、配線固定部11eは、スピーカー装置用端子20、コンデンサ固定部11c及びコネクタ端子固定部11dの各々の近傍位置に設けられている。このため、スピーカー装置100の各種配線を配線固定部11eに固定することにより、スピーカー装置100の電気回路構成部分の省スペース化を実現することができる。 【0059】 また、本実施例に係るスピーカーユニット80は、当該スピーカーユニット80の周方向(図2のY10方向)に対するスピーカー装置用ブラケット11の位置出しを行う機能を有する異型プレート(異型磁性体)3を含む磁気回路30を備えている。ここで、異型プレート3とは、環状のプレートに対して異型の形状を有するプレートである。好適な例では、異型プレート3の外形形状は、円形形状に複数の半円形状を結合させた形状を有しているのが好ましい。そして、スピーカー装置用ブラケット11の内側部分11abは、異型プレート3と嵌合する形状に形成されている。このため、スピーカー装置用ブラケット11をスピーカーユニット80に取り付ける際に、異型プレート3の形状が位置出し用のガイド(オフセットライン)となり、スピーカーユニット80の周方向に対するスピーカー装置用ブラケット11の位置出しを容易に行うことが可能となる。なお、本例では、スピーカー装置用ブラケット11は、異型プレート3とスピーカー装置用ブラケット11の内側部分11abとが嵌合した状態で放音側と逆側に位置する磁気回路30の少なくとも一部を覆う位置に配置され、スピーカーユニット80に取り付けられている。 【0060】 [変形例] 上記の実施例では、ネットワーク電子部品の一例として、コンデンサ14を用いた場合について説明したが、本発明において、ネットワーク電子部品には、抵抗、コイルなどの各種の電子部品が含まれる。よって、これらの各種の電子部品の固定が必要な場合、本発明では、これらの各種の電子部品に対応するネットワーク電子部品固定部についてもスピーカー装置用ブラケッ11に設定することが可能である。 【0061】 また、上記の実施例では、ネットワーク電子部品やコネクタ端子を固定するスピーカー装置用構成部品として、スピーカー装置用ブラケット11を用いたが、これに限らず、本発明では、かかる機能を有するスピーカー装置用構成部品としては、スピーカーユニット80を支持するフレーム、或いは、スピーカーユニット80を収容するスピーカーボックス(筐体)などであっても構わない。 【0062】 また、本発明では、その趣旨を逸脱しない範囲において、種々の変形をすることが可能である。 【図面の簡単な説明】 【0063】 【図1】本発明の実施例に係るスピーカー装置用ブラケットを有するスピーカー装置の断面図を示す。 【図2】本実施例に係るスピーカー装置用ブラケットを有するスピーカー装置を背面側から観察した斜視図を示す。 【図3】本実施例に係るスピーカー装置用ブラケットの正面図及び背面図を示す。 【符号の説明】 【0064】 1 ヨーク 3 異型プレート 11 スピーカー装置用ブラケット 11a 位置出部 11ab 内側部分 11c コンデンサ固定部 11d コネクタ端子固定部 11e 配線固定部 30 磁気回路 31 振動系部材 80 スピーカーユニット 100 スピーカー装置
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| 【出願人】 |
【識別番号】000005016 【氏名又は名称】パイオニア株式会社 【識別番号】000221926 【氏名又は名称】東北パイオニア株式会社
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| 【出願日】 |
平成18年6月26日(2006.6.26) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100107331 【弁理士】 【氏名又は名称】中村 聡延
【識別番号】100104765 【弁理士】 【氏名又は名称】江上 達夫
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| 【公開番号】 |
特開2008−5372(P2008−5372A) |
| 【公開日】 |
平成20年1月10日(2008.1.10) |
| 【出願番号】 |
特願2006−174870(P2006−174870) |
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