| 【発明の名称】 |
音声会議システム |
| 【発明者】 |
【氏名】畑 紀行
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| 【要約】 |
【課題】広い空間からなる会議室で会議を行う場合に、各会議者に対する放収音を確実に行うことができるとともに、見た目も綺麗な音声会議システムを提供する。
【構成】長尺状の音声会議装置1A〜1Cの下には、それぞれ基礎レール2が設置され、これら基礎レール2を連結するように接続用レール3が設置されている。また、各音声会議装置1A〜1Cの入出力I/F15側の端面には、補助ボックス4が設置され、入出力I/F15に接続するオーディオケーブル300、ACアダプタ130、および電源ケーブル510,511を外壁41で覆う。また、各基礎レール2および接続用レール3は、中空部20,30をそれぞれ備え、補助ボックス4内を介して導かれたオーディオケーブル300と、各種の電源ケーブルとが中空部20,30内に配設される。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 複数の放収音装置と、 各放収音装置間で音声信号を伝送する伝送ケーブル群と、 前記複数の放収音装置のそれぞれの下側に配置され、前記伝送ケーブル群を収容する基礎空洞部を備えた複数の基礎レール部材と、 前記伝送ケーブル群を収容する接続用空洞部を備え、隣り合う基礎空洞部と接続用空洞部とが連続するように、隣り合う基礎レール部材間に設置された接続レール部材と、 を備えた音声会議システム。 【請求項2】 前記放収音装置は、長尺状の筐体を備え、該筐体の長尺方向に平行な側面に該長尺方向に沿って一直線状に配置された複数のマイクからなるマイクアレイと、前記筐体の底面に前記長尺方向に沿って一直線状に配置された複数のスピーカからなるスピーカアレイとを備え、 前記基礎レール部材は、前記長尺方向に沿って延びる形状の前記基礎空洞部が内部に形成された略長尺状の筒体を備え、 前記接続レール部材は、前記長尺方向に対して平行に延びる形状の前記接続用空洞部が内部に形成された略長尺状の筒体を備え、 前記基礎レール部材と前記接続レール部材とが、前記長尺方向に沿って一直線状に設置されている請求項1に記載の音声会議システム。 【請求項3】 前記放収音装置は、前記長尺方向に垂直な側面に前記伝送ケーブル群に接続する入出力端子を備え、 前記基礎レール部材は、前記長尺方向の長さが前記放収音装置の長尺方向の長さよりも所定値長く、 前記放収音装置と下側に配置された基礎レール部材とは、長尺方向の一方端を一致するように設置され、 前記基礎レール部材が前記放収音装置よりも長尺方向に突出する部分の天面には、前記伝送ケーブル群を前記基礎空洞部に導く挿入口が設置されている、請求項1または請求項2に記載の音声会議システム。 【請求項4】 前記基礎レール部材が前記放収音装置よりも長尺方向に突出する部分の天面側には、前記放収音装置の天面に一致する高さに、前記突出する部分の天面を覆うカバー部材が設置されている、請求項3に記載の音声会議システム。 【請求項5】 前記基礎レール部材の底面は平板状であり、天面は、前記長尺方向に垂直な幅方向に沿って、前記スピーカ配置位置に対応する位置から前記幅方向の端部に向かい徐々に高さが低くなる形状で形成されている請求項2〜4のいずれかに記載の音声会議装置。 【請求項6】 前記基礎レール部材と前記接続用レール部材とは、外形形状が同じである請求項1〜5のいずれかに記載の音声会議システム。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 この発明は、それぞれにマイクとスピーカとを備えた複数の音声会議装置を同一室内等の所定空間内に配置して、これら複数の音声会議装置同士で相互に音声通信を行うことで音声会議を実現する音声会議システムに関するものである。 【背景技術】 【0002】 従来、複数の会議者が会議テーブルを囲んで会議を行う際に利用する放収音装置が各種考案されている。 【0003】 例えば、特許文献1では、水平方向に放射状にマイクを配置することで、水平面の角方向からの声を収音し、スピーカと反射板とにより水平方向に放音する双方向通話装置が開示されている。 【0004】 ところが、このような双方向通話装置で、小さな部屋で、2〜4人程度の少人数が装置を囲んで会議を行う場合には、各会議者からの音声を高レベルで収音し、各会議者に所定レベルの音声を放音することができるが、大きな部屋で、より多くの会議者が会議を行う場合には、各会議者に対する収音レベルが非常に低くなったり、各会議者に十分なレベルの放音を行うことができなかったりする。 【0005】 このため、図6に示すような大きな会議室や会議場のような広い空間で会議を行う際に用いる音声会議システムが実用化されている。 【0006】 図6は従来の大会議室での音声会議の様子を示す図である。 大会議室900での音声会議では、長円状の会議テーブル901の長手方向に、複数の会議者200A〜200Dと会議者200E〜200Hとが、略対面するように、所定間隔で着席する。そして、それぞれの会議者200A〜200Hには、個別にマイクSMIC1〜SMIC8、スピーカSSP1〜SSP8が配置されている。そして、これらマイクSMIC1〜SMIC8、スピーカSSP1〜SSP8の配線ケーブルは、個別にテーブル901上および大会議室900内で適当に引き回されて、ミキサ(図示せず)に接続されている。 【特許文献1】特開2004−343668公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0007】 しかしながら、前述の図5に示すような音声会議システムでは、各配線ケーブルがテーブル上に剥き出しで設置され、さらに、ミキサに至る経路もバラバラであるので、見た目が悪くなるとともに、非常に煩雑な感じを会議者に与えてしまう。そして、このような見た目の悪さは、会議者が増加してマイク、スピーカが増加するほど顕著になる。 【0008】 したがって、本発明の目的は、広い空間からなる会議室で会議を行う場合に、各会議者からの発声音を確実に高レベルで収音するとともに、各会議者に高レベルの放音を行うことができ、且つ見た目も綺麗な音声会議システムを提供することにある。 【課題を解決するための手段】 【0009】 この発明の音声会議システムは、複数の放収音装置と、各放収音装置間で音声信号を伝送する伝送ケーブル群と、複数の放収音装置のそれぞれの下側に配置され、伝送ケーブル群を収容する基礎空洞部を備えた複数の基礎レール部材と、伝送ケーブル群を収容する接続用空洞部を備え、隣り合う基礎空洞部と接続用空洞部とが連続するように隣り合う基礎レール部材間に設置された接続レール部材と、を備えたことを特徴としている。 【0010】 この構成では、各放収音装置の下に基礎レール部材が配置され、各基礎レール部材が接続レール部材により連結される。逆に言えば、接続レール部材により所定間隔で接続された複数の基礎レール部材上に各放収音装置が設置される。そして、各放収音装置間で音声信号を通信する伝送ケーブル群は、基礎レール部材に形成された基礎空洞部と接続用レール部材に形成された接続用空洞部とにより形成される空間内に配線される。これにより、外部から伝送ケーブル群が見えない。 【0011】 また、この発明の音声会議システムの放収音装置は、長尺状の筐体を備え、該筐体の長尺方向に平行な側面に該長尺方向に沿って一直線状に配置された複数のマイクからなるマイクアレイと、筐体の底面に前記長尺方向に沿って一直線状に配置された複数のスピーカからなるスピーカアレイとを備える。また、この発明の基礎レール部材は、長尺方向に沿って延びる形状の基礎空洞部が内部に形成された略長尺状の筒体を備える。また、この発明の接続レール部材は、長尺方向に対して平行に延びる形状の接続用空洞部が内部に形成された略長尺状の筒体を備える。そして、この発明の音声会議システムの基礎レール部材と接続レール部材とは、長尺方向に沿って一直線状に設置されていることを特徴としている。 【0012】 この構成では、接続用レール部材により所定間隔で一直線状に基礎レール部材が配置され、各基礎レール部材上に放収音装置が設置される。この際、放収音装置は長尺状であり、長尺方向と基礎レール部材および接続用レール部材の延びる方向とは一致するように配置される。そして、伝送ケーブル群は、一直線状に配置された基礎空洞部と接続用空洞部とからなる一直線状の空洞部内に配置される。また、各放収音装置は、マイクアレイおよびスピーカアレイの構造から長尺方向に垂直な方向を中心とする所定幅の水平領域を放収音領域とする。 【0013】 これにより、一方向に長い間隔で会議者が在席していても、各会議者からの音声が確実に収音されるとともに、収音された話者の声が各会議者へ確実に放音される上に、各放収音装置間を接続する伝送ケーブル群が外部(各会議者)から見えない。 【0014】 また、この発明の音声会議システムの放収音装置は、長尺方向に垂直な側面に伝送ケーブル群に接続する入出力端子を備える。また、この発明の基礎レール部材は、長尺方向の長さが放収音装置の長尺方向の長さよりも所定値長く形成される。また、この発明の放収音装置と下側に配置された基礎レール部材とは、長尺方向の一方端を一致するように設置されている。また、この発明の基礎レール部材が放収音装置よりも長尺方向に突出する部分の天面には、伝送ケーブル群を基礎空洞部に導く挿入口が設置されていることを特徴としている。 【0015】 この構成では、基礎レール部材の長尺方向の長さが放収音装置の長尺方向の長さよりも長く、基礎レール部材と放収音装置との長尺方向の一方端が合わせられているので、基礎レール部材の長尺方向の他方端は放収音装置の長尺方向の他方端よりも突出する。そして、この突出した部分の天面に挿入口が形成される。放収音装置はこの他方端に伝送ケーブル群と接続する入出力端子が形成されている。これにより、放収音装置に接続された伝送ケーブル群を略直下に形成された挿入口に挿入することで、入出力端子から空洞部へ極近距離で伝送ケーブル群が導かれる。 【0016】 また、この発明の音声会議システムの基礎レール部材が放収音装置よりも長尺方向に突出する部分の天面側には、放収音装置の天面に一致する高さに、突出する部分の天面を覆うカバー部材が設置されていることを特徴としている。 【0017】 この構成では、前述の突出する部分にカバー部材が設けられることで、入出力端子から挿入口までの間の伝送ケーブル群が見えなくなる。 【0018】 また、この発明の音声会議システムでは、基礎レール部材の底面は平板状であり、天面は長尺方向に垂直な幅方向に沿って、スピーカ配置位置に対応する位置から幅方向の端部に向かい徐々に高さが低くなる形状で形成されていることを特徴としている。 【0019】 この構成では、基礎レール部材の放収音装置に対向する面が、スピーカ配置位置に対応する位置から長尺方向に垂直な幅方向へ向かって、徐々に放収音装置の底面(スピーカ放音面)から遠ざかる形状となる。これにより、スピーカアレイの各スピーカから放音された音は、長尺方向に垂直な方向を中心とする水平領域に効果的に伝搬される。 【0020】 また、この発明の音声システムは、基礎レール部材と接続用レール部材との外形形状が同じであることを特徴としている。 【0021】 この構成では、基礎レール部材と接続用レール部材とが同形状であることで、基礎レール部材と接続用レール部材とを連結する部分で、外形形状が不連続に変化せず、全体としての形状の統一感が得られる。 【発明の効果】 【0022】 この発明によれば、大会議室のような広い空間で会議者間隔が広い状態でも、確実に放収音ができるとともに、伝送ケーブル群を殆ど見られることなく、綺麗に音声会議システムを構成することができる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0023】 本発明の第1の実施形態に係る音声会議システムについて図を参照して説明する。 図1は本実施形態の音声会議システム100の利用状況を示す概念図である。 図2は本実施形態の音声会議システム100の構成をより具体的に表すための説明図であり、(A)が基礎レール2と接続用レール3とを一組とした構成の側面図であり、(B)は(A)に示す基礎レール2部分を拡大し、配線構造を説明する図であり、(C)は音声会議装置1(1A〜1C)および基礎レール2を長尺方向から見た図であり、(D)は補助ボックス4および基礎レール2を長尺方向から見た図であり、(E)は接続用レール3を長尺方向から見た図である。 【0024】 音声会議システム100は、役員会議室等の各会議者200間の距離が比較的離れた大会議室900に設置される。大会議室900には、水平一方向に極端に長い長円状の会議テーブル901が配置されており、向かい合う長尺状の部分に、それぞれ会議者200A〜200F、200G〜200Lが略対向して着席している。会議テーブル901は周辺部に天板が設置され、周辺部の内側には天板が設置されていない形状からなる。音声会議システム100は、この内側の空き部に設置される。この際、音声会議システム100の各基礎レール2および接続用レール3の下側には脚部902が設置される。 【0025】 図3は音声会議システム100の配置状態を示す側面図である。 この脚部902により、各基礎レール2、接続用レール3が会議テーブル901の天板の高さに支持される。これにより、各音声会議装置1A〜1Cが会議テーブル901の天板よりも上方に配置される。 【0026】 音声会議システム100は、それぞれに放収音が可能な長尺状の音声会議装置(本発明の「放収音装置に相当」)1A〜1Cと、各音声会議装置1A〜1Cの下側に配置された複数の基礎レール2と、接続用レール3とを備える。そして、長尺状の基礎レール2と同じく長尺状の接続用レール3とを一直線状に連結して、各基礎レール2上に音声会議装置1A〜1Cを載置することで、長尺状の音声会議システム100が構成される。この際、音声会議システム100は、自身の長尺方向が、会議テーブル901の長尺方向、すなわち、会議者200A〜200Fの配列方向(会議者200G〜200Lの配列方向)に対して平行になるように設置される。また、基礎レール2の長尺方向の長さLrbは、音声会議装置1の長尺方向の長さLpよりも長く設定されている。例えば、音声会議装置1の長さLpを750mmとした場合に、基礎レール2の長さLrbは1000mmに設定されている。 【0027】 各音声会議装置1A〜1Cの長尺方向の一方端面には入出力I/F15が設置されており、当該入出力I/F15が設置された端面に対向する面において、音声会議装置1A〜1Cの端面と基礎レール2の端面とが一致するように配置されている。これにより、音声会議装置1A〜1Cの入出力I/F15側の端面と対応する基礎レール2の端面とは一致せず、基礎レール2が音声会議装置1よりも長尺方向に所定長さ突出した形状となる。例えば、前述の寸法であれば、基礎レール2が長尺方向に250mm突出する。この突出した部分には、補助ボックス4が設置されている。 【0028】 また、音声会議システム100の一方端(図1では、音声会議装置1A側の端部)にはスイッチボックス5が設置されている。 【0029】 音声会議装置1は、長尺状の筐体11を備え、長尺方向の両端下部には脚部12が設置されている。また、長尺方向の一方端には、入出力I/F15が設置されており、入出力I/F15は、具体例を図示しないが、オーディオ入出力端子、DC電源入力端子、ネットワーク接続端子を備える。音声会議装置1は、筐体11の一方端側に近い天面に操作部14を備える。音声会議装置1は、長尺方向に沿って筐体11の両側面に、複数のマイクが所定間隔で配列されたマイクアレイMAを備えるとともに、長尺方向に沿って筐体11の底面に、複数のスピーカが所定間隔で配列されたスピーカアレイSPAを備える。これらマイクアレイMAおよびスピーカアレイSPAは、メッシュ状のカバー13に覆われている。また、音声会議装置1は、DC電源入力端子に接続されたACアダプタ130からDC電源を供給されて動作する。 【0030】 音声会議装置1は、入力オーディオケーブル302および入出力I/F15を介して外部から入力された音声信号を放音制御してスピーカアレイSPAの各スピーカから放音することで、自装置に在席する会議者へ他装置の会議者の発言を伝える。また、音声会議装置1は、マイクアレイMAの複数のマイクで自装置の会議者の発声音を収音し、エコーキャンセルして音声信号を生成する。そして、音声会議装置1は、生成した音声信号を入出力I/F15および出力オーディオケーブル301を介して外部の音声会議装置1に出力する。この際、各音声会議装置1A〜1Cは、放音制御および収音制御を行うことにより、予め設定した会議者のみに放音し、これら会議者の発声音のみを収音する。例えば、図1の例であれば、音声会議装置1Aは自装置に近い会議者200A,200B,200G,200Hに対して放収音を行い、音声会議装置1Bは、会議者200C,200D,200I,200Jに対して放収音を行い、音声会議装置1Cは、会議者200E,200F,200K,200Lに対して放収音を行う。 【0031】 基礎レール2は、音声会議装置1に対して所定長さ分長い長尺状からなり、平面状の底面壁21Bと、長尺方向に垂直な断面が円弧状の天面壁21Aとを備える。これにより、基礎レール2は天面壁21Aと底面壁21Bとにより囲まれる、長尺方向に筒状の中空部20を有する。また、基礎レール2は、天面壁21A側に、音声会議装置1を所定距離上方に離間して支持する支持柱22を備える。この支持柱22は、長尺方向の全面に設置する必要はなく、例えば、音声会議装置1の脚部12に対応する位置にのみ設置される。 【0032】 また、基礎レール2の長尺方向の一方端には、コンセント410が設置されている。このコンセント410には、中空部20を介して長尺方向に延びる電源ケーブル400を介してプラグ420が接続される。プラグ420は、基礎レール2の他方端(コンセント420の設置された端部と反対の端部)に配置されている。 【0033】 また、基礎レール2の一方端に近い突出する領域の天面壁21Aにもコンセント23が設置されており、このコンセント23も電源ケーブル400によりプラグ420に接続されている。 【0034】 また、天面壁21Aのコンセント23の設置位置の近傍には、ケーブル挿入孔24が形成されている。このケーブル挿入孔24は、音声会議装置1に接続されるオーディオケーブル300(301,302)を挿通させるものである。 【0035】 接続用レール3は、平面状の底面壁31Bと、長尺方向に垂直な断面が円弧状の天面壁31Aとを備える。これにより、接続用レール3は天面壁31Aと底面壁31Bとにより囲まれる、長尺方向に筒状の中空部30を有する。また、接続用レール3の長尺方向の長さLrcは、基礎レール2の長尺方向の長さLrbと同じである。すなわち、接続用レール3は、支持柱22、コンセント23、ケーブル挿入孔24を除き基礎レール2と略同じ形状からなる。 【0036】 補助ボックス4は、音声会議装置1に対して長尺方向の長さが異なるだけで外形形状が略同じとなるアーチ状の外壁41を備え、当該外壁41を基礎レール2に合わせて設置する。補助ボックス4の長尺状の長さは、基礎レール2の長さLrbと音声会議装置1の長さLpとの長さの差と同じに設定される。これにより、音声会議装置1と補助ボックス4とからなる長尺な外形体の長尺方向の長さと、基礎レール2の長尺方向の長さとが一致し、音声会議システム100の単位ユニットとすることができる。また、補助ボックス4は、外壁41により囲まれる中空部40にACアダプタ130を載置する棚42を備える。 【0037】 スイッチボックス5は、音声会議装置1に対して長尺方向の長さが異なるだけで外形形状が略同じとなるアーチ状の外壁51と、接続用レール3に対して長尺方向の長さのみ異なる外形形状のスイッチボックス用レール50とを、備える。また、スイッチボックス5は、長尺方向の一方端に端面壁52を備える。スイッチボックス5の外壁51の天面にはスイッチ53が設置されており、スイッチボックス用レール50の端面壁52に対向する側にはコンセント501が設置されている。スイッチ53とコンセント501とは電源ケーブル500で接続されるとともに、スイッチ53には、外部接続用の電源ケーブル502が接続されている。外部接続用の電源ケーブル502は、端面壁52に設置された挿通孔を介して外部に導かれる。 【0038】 次に、音声会議システム全体の接続構成について説明する。各音声会議装置1(1A〜1C)の入出力I/F15のオーディオ接続端子には、出力オーディオケーブル301と、入力オーディオケーブル302が接続されており、出力オーディオケーブル301、入力オーディオケーブル302(以下、総称する場合は、オーディオケーブル300とする。)は、ケーブル挿入孔24を介して基礎レール2の中空部20に導かれる。入出力I/F15のDC電源端子には電源ケーブル510を介してACアダプタ130が接続されている。ACアダプタ130の電源ケーブル511は、基礎レール2の天面に設置されたコンセント23に接続されている。これらオーディオケーブル300と、電源ケーブル510、ACアダプタ130、電源ケーブル511は、補助ボックス4により外部から隠されている。 【0039】 基礎レール2の中空部20に導かれたオーディオケーブル300は、接続用レール3の中空部30、図示しない隣の基礎レール2の中空部20内を通り、隣の基礎レール2のケーブル挿入孔24を介して、隣り合う音声会議装置1のオーディオ接続端子に接続される。例えば、音声会議装置1Aに接続されたオーディオケーブル300は、補助ボックス4内、基礎レール2内、接続用レール3内、基礎レール2内、補助ボックス4内を介して音声会議装置1Bに接続される。また、音声会議装置1Bに接続されたオーディオケーブル300は、補助ボックス4内、基礎レール2内、接続用レール3内、基礎レール2内、補助ボックス4内を介して音声会議装置1Cに接続される。これにより、音声会議装置1A〜1Cが音声信号に関してシリアルに接続される。このような接続が行われた場合、各音声会議装置1A〜1Cは、入力音声信号に対して自装置の収音信号をミキシングして出力する。この結果、音声会議装置1A〜1C間で、互いの発声音を通信し合うことができる。 【0040】 基礎レール2のコンセント410には、接続用レール3のプラグ420が接続され、図示しない接続用レール3のコンセント410には、隣り合う基礎レール2のプラグ420が接続される。また、スイッチボックス5のコンセント510には、隣接する基礎レール2のプラグ420が接続され、スイッチボックス5の外部接続用電源ケーブル501は、部屋に設置されたコンセントに接続される。この状態で、スイッチボックス5のスイッチ53をON操作すると、各補助ボックス4に設置されたACアダプタ130にAC電力が供給され、ACアダプタ130が対応する各音声会議装置1A〜1CにDC電源を供給する。これにより、音声会議システム100を構成する各音声会議装置1A〜1Cに同時に電源供給を行うことができる。 【0041】 そして、これら電源ケーブルやオーディオケーブルは、基礎レール2、接続用レール3、補助ボックス4、スイッチボックス5により、外部から見えない。したがって、このような大会議室において複数の音声会議装置を利用するような場合でも、見た目の綺麗な音声会議システム100を実現することができる。さらに、前述のように、コンセントとプラグを予め設置しておくことで、煩雑な接続処理をすることなく音声会議システム100を構成することができる。 【0042】 また、さらに、前述のように、基礎レール2の長さと接続用レール3の長さとを統一しておくことで、基礎レール2の個数すなわち音声会議装置1の個数と接続用レール3の個数との組合せを、会議室の広さ等に合わせて容易に設定することができる。 【0043】 次に、第2の実施形態の音声会議システムについて図を参照して説明する。 図4は本実施形態の音声会議システム100’の利用状況を示す概念図である。 図5は本実施形態の音声会議システム100’の構成をより具体的に表すための説明図である。 本実施形態の音声会議システム100’は、音声会議装置1A〜1C、基礎レール2、接続用レール3、補助ボックス4、スイッチボックス5の構造は同じであるので、これらの部分については、必要部分を除き説明を省略する。 【0044】 音声会議システム100’は、前述の音声会議装置1A〜1C、基礎レール2、接続用レール3、補助ボックス4、スイッチボックス5とともに、ミキサ6を備える。ミキサ6は、各音声会議装置1A〜1Cとオーディオケーブル300で接続されており、別途専用の電源ケーブルで部屋のコンセントに接続されている。なお、ミキサ6の電源ケーブルはスイッチボックス5のコンセントに接続するようにしてもよい。このような構成の場合、各音声会議装置1A〜1Cに接続されたオーディオケーブル300は、補助ボックス4内、基礎レール2内、スイッチボックス5を経由してミキサ6に接続される。この際、図3に示すように、ミキサ6に最も近い音声会議装置1A以外の音声会議装置1B,1Cからのオーディオケーブル300は基礎レール2間では、接続用レール3内を経由する。 【0045】 このような構成の場合、各音声会議装置1A〜1Cはミキサ6に対してパラレル接続になり、各音声会議装置1A〜1Cからの音声信号をミキサ6がミキシングして、各音声会議装置1A〜1Cに放音信号を出力する。この際、ミキサ6は、放音信号を出力する音声会議装置には、当該音声会議装置で収音した音声が含まれない放音信号または音量を落とした放音信号を生成する。これにより、各音声会議装置1A〜1Cは互いの発声音を通信し合うことができる。 【0046】 そして、このような場合でも、オーディオケーブルと電源ケーブルとが会議者から見えないので、見た目の綺麗な音声会議システム100’を実現することができる。 【0047】 なお、前述の各実施形態では、本発明の音声会議装置を実現する場合の構成要素の少ない例を示したが、各音声会議装置1にハウリングキャンセラ等を接続するようなこともできる。この場合、ハウリングキャンセラ用の補助ボックスを新たに設ければよい。この場合、ハウリングキャンセラ用補助ボックスの形状は、前述の補助ボックス4と類似の形状を用いればよく、補助ボックス4と同様に、対応する音声会議装置1およびその補助ボックス4に並べて、例えば、接続用レール3上に設置すればよい。このようなハウリングキャンセラは必要に応じて設置するものであり、音声会議装置にハウリングキャンセル機能を持たせてもよい。 【0048】 また、前述の各実施形態では、補助ボックス4にACアダプタ130の載置棚42を備えた例を示したが、補助ボックス4の天面に電源コンセント等を設けてもよい。これにより、各会議者がパソコン等の電子機器を用いながら会議をする場合に容易に電源を得ることができる。 【0049】 また、前述の説明では、接続用レール3と基礎レール2とを同じ長さに設定したが、異なる長さに設定してもよい。さらには、接続用レール3の長さを可変とする構造を用いてもよい。 【0050】 また、前述の説明では、基礎レール2間を一つの接続用レール3で連結する構成を示したが、複数の接続用レール2を介して基礎レール2間を連結してもよい。このような構成を用いることで、会議室の状況、会議者の着席位置による放収音環境の変化によりフレキシブルに対応することができる。 【0051】 また、前述の説明では、一つの会議室内での音声会議に用いる音声会議システムを示したが、各音声会議装置にネットワーク接続端子を設けておき、LANケーブル等で外部のネットワークに接続させることもできる。この場合、前述の実施形態の音声会議システムは、ネットワーク上では一つの音声会議装置として認識され、この一つの音声会議装置に対して、通常の複数台分の音声会議装置を同時にネットワーク接続することができる。そして、このようにネットワーク接続する場合にも、LANケーブルを補助ボックスおよび基礎レール、接続用レール内に配設することで、見た目の綺麗な音声会議システムを維持することができる。 【図面の簡単な説明】 【0052】 【図1】第1の実施形態の音声会議システム100の利用状況を示す概念図である。 【図2】第1の実施形態の音声会議システム100の構成をより具体的に表すための説明図である。 【図3】音声会議システム100の配置状態を示す側面図である。 【図4】第2の実施形態の音声会議システム100’の利用状況を示す概念図である。 【図5】第2の実施形態の音声会議システム100’の構成をより具体的に表すための説明図である。 【図6】従来の大会議室での音声会議の様子を示す図である。 【符号の説明】 【0053】 100,100’−音声会議システム、1(1A〜1C)−音声会議装置、2−基礎レール、3−接続用レール、20,30−中空部、4−補助ボックス、5−スイッチボックス、300,301,302−オーディオケーブル、400,500,502,510,511−電源ケーブル、410,501,23−コンセント
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| 【出願人】 |
【識別番号】000004075 【氏名又は名称】ヤマハ株式会社
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| 【出願日】 |
平成18年6月23日(2006.6.23) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100084548 【弁理士】 【氏名又は名称】小森 久夫
【識別番号】100123940 【弁理士】 【氏名又は名称】村上 辰一
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| 【公開番号】 |
特開2008−5348(P2008−5348A) |
| 【公開日】 |
平成20年1月10日(2008.1.10) |
| 【出願番号】 |
特願2006−174501(P2006−174501) |
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