| 【発明の名称】 |
音声通信装置、および複合プラグ |
| 【発明者】 |
【氏名】畑 紀行
【氏名】石橋 利晃
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| 【要約】 |
【課題】中央制御装置を必要としない簡素な構成であり、かつ煩雑な配線を必要とせず、広い空間に音声を伝達することができる音声通信装置、およびこれらの音声通信会議装置を接続するプラグを提供する。
【構成】ミキサ111L,Rには、それぞれエコーキャンセル部18から入力された収音音声信号Ssが入力される。また、ミキサ111L,Rには、外部から入力された音声信号SdR,SdLがそれぞれ入力される。ミキサ111Lは、収音音声信号Ssに外部から入力された音声信号SdRを重畳して外部に出力し、ミキサ111Rは、収音音声信号Ssに外部から入力された音声信号SdLを重畳して外部に出力する。加算器502は、外部から入力された音声信号SdRと音声信号SdLを加算して音声信号Sdを生成し、これを適応型フィルタ181、および放音制御部12に入力する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 複数の音声信号入力部と、 複数の音声信号出力部と、 入力された音声信号を放音する放音部と、 音声を収音し、収音音声信号を生成する収音部と、 前記複数の音声信号入力部から入力された音声信号を加算して前記放音部に入力する入力音声信号加算部と、 前記複数の音声信号入力部から入力された音声信号のそれぞれに、前記収音音声信号を重畳して、前記複数の音声信号出力部にそれぞれ出力する音声信号重畳部と、 を備えた音声通信装置。 【請求項2】 前記放音部は、複数のスピーカからなるスピーカアレイと、前記複数のスピーカに供給する音声信号の遅延量をそれぞれ制御して前記スピーカアレイに供給することにより、特定の方向に指向性を持って音声信号を放音する放音ビームを、複数の方向に向けて複数形成する放音制御部と、からなり、 前記収音部は、複数のマイクからなるマイクアレイと、前記複数のマイクが収音した音声信号の遅延量をそれぞれ制御して合成することにより、特定の方向に指向性を持って音声信号を収音する収音ビームを複数形成する収音制御部と、からなり、 前記収音制御部は、前記複数の収音ビームのうち、最大レベルの収音ビームを発話方位と判定し、当該収音ビームを前記収音音声信号として選択するとともに、この収音音声信号を収音した発話者方向を、発話者識別情報として選択し、 前記放音制御部は、前記発話者識別情報に基づいて、前記複数のスピーカに供給する音声信号の遅延量を制御することで、各発話者に対して同時に個別の放音ビームで放音を行う請求項1に記載の音声通信装置。 【請求項3】 それぞれ同数の音声入出力端子を備えた同形状の第1のプラグと、第2のプラグと、 前記第1のプラグの各音声入出力端子と、前記第2のプラグの各音声入出力端子を接続するケーブルと、 からなる複合プラグであって、 前記ケーブルは、前記第1のプラグと第2のプラグとで異なる位置に配置された音声入出力端子をそれぞれ接続することを特徴とする複合プラグ。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 この発明は、それぞれにマイクとスピーカとを備えた複数の音声会議装置を同一室内等の所定空間内に配置して、これら複数の音声会議装置同士で相互に音声通信を行うことで音声会議を実現する音声通信装置、およびこれらの音声通信会議装置を接続するプラグに関するものである。 【背景技術】 【0002】 大きな会議室や会議場のような広い空間で会議を行う際、マイクで収音した発話者の音声は、スピーカから各会議者への距離に応じて減衰し、各会議者に同等レベルで音声を提供することができない。 【0003】 そこで、複数のスピーカ、中央制御装置を用い、各スピーカに供給する信号を制御し、各会議者(リスナ)が最適な音響で音声を聞くことができるようにした装置が提案されている(例えば特許文献1参照)。 【0004】 特許文献1は、各スピーカにマイクを隣接して設置する。中央制御装置からテスト用信号を送信し、スピーカから放音された音声を、各スピーカに隣接しているマイクが収音する。この収音した音声を解析し、各スピーカの配置関係等の情報を得ることで、最適な音像定位が得られるように信号を制御する。 【特許文献1】特開2005−175744号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0005】 しかしながら、特許文献1の装置では,中央制御装置から各スピーカに並列して音声信号を送信する構成であり、スピーカの数、中央制御装置からの距離に応じて配線が必要となり、広い空間で会議を行う際これらの配線が煩雑となる。 【0006】 また、空間の大きさに関わらず、上記のように中央制御装置が必要であるために、コストがかかるという問題が有った。 【0007】 本発明は、中央制御装置を必要としない簡素な構成であり、かつ煩雑な配線を必要とせず、広い空間に音声を伝達することができる音声通信装置、およびこれらの音声通信会議装置を接続するプラグを提供することを目的とする。 【課題を解決するための手段】 【0008】 この発明の音声通信装置は、複数の音声信号入力部と、複数の音声信号出力部と、入力された音声信号を放音する放音部と、音声を収音し、収音音声信号を生成する収音部と、前記複数の音声信号入力部から入力された音声信号を加算して前記放音部に入力する入力音声信号加算部と、前記複数の音声信号入力部から入力された音声信号のそれぞれに、前記収音音声信号を重畳して、前記複数の音声信号出力部にそれぞれ出力する音声信号重畳部と、を備えたことを特徴とする。 【0009】 この発明では、他の装置から入力された複数の音声信号のそれぞれに、自装置で収音した音声信号を重畳して他の装置に送信する。これにより、自装置で収音された音声は他装置の全てにおいて放音され、また、他装置のうち1の装置で収音された音声は自装置で放音されるとともに、自装置の収音音声が重畳されてさらに他装置に送られる。 【0010】 また、この発明の音声通信装置は、さらに、前記放音部は、複数のスピーカからなるスピーカアレイと、前記複数のスピーカに供給する音声信号の遅延量をそれぞれ制御して前記スピーカアレイに供給することにより、特定の方向に指向性を持って音声信号を放音する放音ビームを、複数の方向に向けて複数形成する放音制御部と、からなり、前記収音部は、複数のマイクからなるマイクアレイと、前記複数のマイクが収音した音声信号の遅延量をそれぞれ制御して合成することにより、特定の方向に指向性を持って音声信号を収音する収音ビームを複数形成する収音制御部と、からなり、前記収音制御部は、前記複数の収音ビームのうち、最大レベルの収音ビームを発話方位と判定し、当該収音ビームを前記収音音声信号として選択するとともに、この収音音声信号を収音した発話者方向を、発話者識別情報として選択し、前記放音制御部は、前記発話者識別情報に基づいて、前記複数のスピーカに供給する音声信号の遅延量を制御することで、各発話者に対して同時に個別の放音ビームで放音を行うことを特徴とする。 【0011】 この発明では、収音制御部が選択した収音ビームにより発話者方位を検出すると、その発話者方位に放音ビームを設定する。これにより、発話者方位からの収音音声、会議者方位への放音音声のS/N比が高くなる。また、一台の音声会議装置に複数の発話者が在席しても、各発話者に個別の放収音を行うことができる。また、会議中に新たな会議者が加わったり会議者が移動したりしても、確実に発言者の発声音を聴取させたり、この新たな会議者の発言を収音することができる。 【0012】 この発明の複合プラグは、それぞれ同数の音声入出力端子を備えた同形状の第1のプラグと、第2のプラグと、前記第1のプラグの各音声入出力端子と、前記第2のプラグの各音声入出力端子を接続するケーブルと、からなる複合プラグであって、前記ケーブルは、前記第1のプラグと第2のプラグとで異なる位置に配置された音声入出力端子をそれぞれ接続することを特徴とする。 【0013】 この発明では、同形状である2つのプラグに、それぞれ同数のオーディオ端子が設置されている。2つのプラグを接続するケーブルは、双方向の音声信号伝搬経路を有しており、一方のプラグにおけるオーディオ端子(例えば音声出力側とする)から他方のプラグにおける異なる位置のオーディオ端子(例えば音声入力側)に音声信号が伝搬されるようになっている。例えばそれぞれのプラグに2つのオーディオ端子が配置されているとすると、一方のプラグにおけるオーディオ端子から他方のプラグのオーディオ端子に音声信号がクロスして伝搬される。 【発明の効果】 【0014】 この発明によれば、他の装置から入力された複数の音声信号のそれぞれに、自装置で収音した音声信号を重畳して他の装置に送信することで、中央制御装置を必要としない簡素な構成であり、かつ煩雑な配線を必要とせず、1の装置で収音された音声を他装置の全てにミキシングして供給することができ、広い空間に音声を伝達することができる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0015】 本発明の実施形態に係る音声会議システムについて、図を参照して説明する。 図1は、本実施形態の音声会議システムの構成図である。 図2は、音声会議装置1(1A〜1D)の外観を示す斜視図であり、図3は、音声会議装置1の両側面図と底面図とを示す図である。図4は、図2、および図3に示す音声会議装置の主要構成を示すブロック図である。 図5、および図6は本実施形態の音声会議システムの音声通信配線を示す構成図である。 なお、本実施形態では、音声会議装置が4台の場合を示すが、この台数に限ることなく、会議室の大きさおよび参加者数等に基づいて設置台数は適宜設定すればよい。 【0016】 図1に示すように、本実施形態の音声会議システムは、大会議室等の広い空間の会議室100内に、複数の音声会議装置1A〜1Dを配置してなる。複数の音声会議装置1A〜1Dは同じ仕様で形成されており、長尺状の形状からなる。音声会議装置1A〜1Dは、長机101上に長机101の長尺方向に対して平行な直線状に配列されている。 【0017】 各音声会議装置1A〜1Dには、それぞれ一人ずつの会議者200A〜200Dが在席しており、対応する音声会議装置1A〜1Dを用いて音声会議を行う。なお、この実施形態の説明では、一台の音声会議装置1に対して一人の会議者200が在席する例を示したが、一台の音声会議装置に複数の会議者が同時に在席してもよい。 【0018】 図2、および図3に示すように、本実施形態の音声会議装置1は、外観機構的に、筐体112、脚部113、操作部114を備えている。 筐体112は一方向に長尺な略直方体形状からなり、筐体112の長尺な辺(面)の両端部には、筐体112の下面を設置面から所定間隔離間する所定高さの脚部113が設置されている。なお、以下の説明では、筐体112の四側面のうち、長尺な面を長尺面、短尺な面を短尺面と称する。 【0019】 筐体112の上面における長尺な方向の一方端には、画面41や複数のボタン42からなる操作部114が設置されている。操作部114は筐体112内に設置されたメイン制御部10に接続し、会議者からの操作入力を受け付けて、操作内容や実行モード等を表示画面41に表示する。 【0020】 筐体112における操作部114が設置された側の短尺面には、入出力インタフェース群が埋め込まれている。すなわち、ネットワーク通信を行うためのネットワーク接続端子61、オーディオ出力端子62L,R、オーディオ入力端子63L,Rが埋め込まれている。なお、図示はしないが電源に接続するための電源端子もこの短尺面に埋め込まれている。 【0021】 筐体112の下面には、同形状からなるスピーカSP1〜SP16が設置されている。これらスピーカSP1〜SP16は長尺方向に沿って一定の間隔で直線状に設置されており、これによりスピーカアレイが構成される。筐体112の一方の長尺面には、同形状からなるマイクMIC101〜MIC116が設置されている。これらマイクMIC101〜MIC116は長尺方向に沿って一定の間隔で直線状に設置されており、これによりマイクアレイが構成される。また、筐体112の他方の長尺面にも、同形状からなるマイクMIC201〜MIC216が設置されている。これらマイクMIC201〜MIC216も長尺方向に沿って一定の間隔で直線状に設置されており、これによりマイクアレイが構成される。そして、筐体112の下面側には、これらスピーカアレイおよびマイクアレイを覆う形状で形成され、パンチメッシュされた下面グリル121が設置されている。なお、本実施形態では、スピーカアレイのスピーカ数を16本とし、各マイクアレイのマイク数をそれぞれ16本としたが、これに限ることなく、仕様に応じてスピーカ数およびマイク数は適宜設定すればよい。また、本実施形態では、スピーカアレイとマイクアレイの配置を等間隔にしたが、仕様に応じて適宜配置してもよい。例えば、長尺方向に沿って中央部で密に配置され、両端部に向かうに従って疎に配置されるような態様でもよい。 【0022】 音声会議装置1は、図4に示すように、メイン制御部10、ミキシング部11、放音制御部12、D/Aコンバータ13、放音アンプ(AMP)14、収音アンプ(AMP)15、A/Dコンバータ16、収音制御部17、エコーキャンセル部18、操作部114、スピーカSP1〜SP16、マイクMIC101〜MIC116、MIC201〜MIC216、を備えている。 【0023】 メイン制御部10は、音声会議装置1の全体制御を行うとともに、操作部114から入力される電源オン/オフ等の制御に基づいて、装置の各種制御を行う。 【0024】 マイクMIC101〜MIC116、MIC201〜MIC216は、自装置の周囲に在席する話者からの発声音を含む周囲の音を収音して電気的な収音信号に変換し、収音アンプ15に与える。収音アンプ15は収音信号を増幅してA/Dコンバータ16に与え、A/Dコンバータ16は、アナログ形式の収音信号をディジタル変換して、収音制御部17に出力する。 【0025】 収音制御部17は、各マイクMIC101〜MIC116,MIC201〜MIC216の収音信号に対して遅延処理等を行い、各会議者方位を含む所定方位に強い指向性を有する収音ビーム信号を生成する。例えば全てのマイクに前方から同タイミングで音波が到来したとすると、各マイクから出力された音声信号は、合成によって強められる。一方で、これ以外の方向から音波が到来すると、各マイクから出力される音声信号はそれぞれ位相が異なるために合成されることによって弱められる。したがって、マイクアレイの感度はビーム状に絞り込まれて前方にのみ主感度(収音ビーム)を形成する。 【0026】 収音制御部17は、各マイクが出力した音声信号にそれぞれ所定の遅延時間を付与することで収音ビームを斜めに向けることができる。収音ビームを斜めにする場合、一方の端部マイクから所定時間が経過する毎に順次隣のマイクから音声信号を出力するように設定する。例えば音源がマイクアレイの一方の端部前方に存在する場合、音源に最も近い一方の端部から音波が到来し、反対の端部に最後に音波が到来するが、収音制御部17は、この伝搬時間差を補正するように各マイクの音声信号に遅延時間を付与した後合成する。これによりこの方向の音声信号を合成によって強められる。したがって、一列に並んでいるマイクから出力する音声信号を一端から他端に向けて順次遅延することにより、収音ビームは、その遅延時間に応じて傾斜する。 【0027】 また、この収音ビームは複数を同時に複数の方位に形成することも可能である。収音制御部17は、生成した各方位の収音ビーム信号の振幅を比較し、最も振幅の大きい収音ビーム信号MBを選択して、エコーキャンセル部18に出力する。この際、会議者200が発言していれば、会議者200の方向に強い指向性を有する収音ビーム信号が選択される。また、収音制御部17は、選択した収音ビームの方位を示す情報をメイン制御部10に与える。この情報は、図示しない通信制御部、およびネットワーク接続端子61を介して他装置に送信される。他装置において、この情報は、発話者の存在方位を示す情報として用いられ、放音制御(後述の放音ビーム制御)に用いられる。 【0028】 エコーキャンセル部18は、適応型フィルタ181と加算器182とを備えている。エコーキャンセル部18は、適応型フィルタ181でオーディオ入力端子63より入力された音声信号Sdに基づく擬似回帰音信号を生成して、加算器182で収音制御部17から出力された収音ビーム信号MBから、音声信号Sdの擬似回帰音信号を減算して、収音音声信号Ssとしてミキシング部11に出力する。これにより、スピーカSPからマイクMICへの回り込み音を抑圧する。 【0029】 放音制御部12は、各スピーカSP1〜SP16に与える音声信号をコントロールする。放音制御部12は、メイン制御部10の制御に従って、入力された音声信号Sdに対して遅延処理を行って、音声会議装置の周りに在席する各会議者へ個別の特性で強い指向性を有する放音ビームを形成するように、各スピーカSP1〜SP16に対応する放音信号を生成し、各D/Aコンバータ13に入力する。各D/Aコンバータ13は、入力された放音信号をアナログ変換して、各放音アンプ14に与え、各放音アンプ14はアナログ化された放音信号を増幅して、各スピーカSP1〜SP16に与える。各スピーカSP1〜SP16は、入力された音声信号を放音する。 【0030】 例えば全てのスピーカに同じ遅延量の音声信号が同時に入力されると、各スピーカからは同時に音声(音波)が出力される。スピーカから出力された音波は放射状に伝搬していくが、これらの合成波面は、平行で前方のみに伝搬するもの、すなわち放音ビームとなる。これ以外の方向へ伝搬する成分は、各スピーカから出力された成分が合成されることによって(干渉しあうことによって)打ち消され、前方に向かう成分のみが合成によって強められて放音ビームとして残る。 【0031】 一端のスピーカから最初に音声を出力し、続いて、所定時間が経過する毎に順次隣のスピーカから音声を出力すると、合成波面はその遅延時間に応じて傾斜し、放音ビームを斜め方向に向けることができる。放音制御部12は、このように、各スピーカに与える音声信号の遅延量をコントロールすることで、放音ビームの指向性制御が可能となる。 【0032】 なお、上述した発話者の存在方位を示す情報を他装置から受信した場合、この情報に基づいて放音ビームの指向制御を行うこともできる。例えば、収音側の装置における発話者の位置に音像が定位するように、スピーカアレイの前方(または後方)にビームの焦点を持たせることができる。仮想音源位置に最も近い位置のスピーカから最初に音声を出力し、隣のスピーカから順に遅延して出力することで、音声が発話者の位置から発せられたかのような音像定位をさせることができる。 【0033】 ミキシング部11は、ミキサ111L,R、および加算器502からなる。ミキサ111L,Rには、それぞれエコーキャンセル部18から入力された収音音声信号Ssが入力される。また、ミキサ111L,Rには、外部から入力された音声信号SdR,Lがそれぞれ入力される。ここで、ミキサ111Lは、収音音声信号Ssに外部から入力された音声信号SdRを重畳して外部(オーディオ出力端子62L)に出力する。ミキサ111Rは、収音音声信号Ssに外部から入力された音声信号SdLを重畳して外部(オーディオ出力端子62R)に出力する。加算器502は、外部から入力された音声信号SdRと音声信号SdLを加算して音声信号Sdを生成し、これを適応型フィルタ181、および放音制御部12に入力する。これにより、オーディオ入力端子63Lから入力される音声信号SdLは、その装置において音声信号SdRとともに放音されるとともに、その装置で収音された収音音声信号Ssが重畳されてオーディオ出力端子62Rから出力される。また、オーディオ入力端子63Rから入力される音声信号SdRは、その装置において上記音声信号SdLとともに放音されるとともに、その装置で収音された収音音声信号Ssが重畳されてオーディオ出力端子62Lから出力される。 【0034】 上記のような音声会議装置1(1A〜1D)を、それぞれ図5に示すような接続態様とすることで、各音声会議装置1で収音された音声を、中央制御装置無しでミキシングし、各音声会議装置1で放音することができる。 【0035】 図5(A)は、各音声会議装置1を筐体112の上面から見た接続図であり、同図(B)は、各音声会議装置1を入出力I/F群が設置された側の短尺面から見た接続図である。音声会議装置1Aのオーディオ出力端子62Lは、音声会議装置1Bのオーディオ入力端子63Rに接続され、音声会議装置1Bのオーディオ出力端子62Rは、音声会議装置1Aのオーディオ入力端子63Lに接続されている。以下、同様にして、音声会議装置1Bのオーディオ出力端子62Lは、音声会議装置1Cのオーディオ入力端子63Rに接続され、音声会議装置1Cのオーディオ出力端子62Rは、音声会議装置1Bのオーディオ入力端子63Lに接続され、音声会議装置1Cのオーディオ出力端子62Lは、音声会議装置1Dのオーディオ入力端子63Rに接続され、音声会議装置1Dのオーディオ出力端子62Rは、音声会議装置1Cのオーディオ入力端子63Lに接続されている。 【0036】 上記の様な接続態様とすることで、例えば音声会議装置1Aで収音された収音音声信号は、オーディオ出力端子62Lから音声会議装置1Bのオーディオ入力端子63Rに入力され、音声通信会議装置1Bのミキサ111Lに入力される。したがって、この音声会議装置1Aで収音された収音音声信号は、音声会議装置1Bのオーディオ出力端子62Lから音声会議装置1Cのオーディオ入力端子63Rに入力され、最終的に音声会議装置1Dのオーディオ入力端子63Rにも入力される。逆に、音声会議装置1Dで収音された収音音声信号は、オーディオ出力端子62Rから音声会議装置1Cのオーディオ入力端子63Lに入力され、順に音声通信会議装置1B、音声会議装置1Aのオーディオ入力端子63Lに入力される。このように、各音声会議装置1で収音された収音音声信号は、接続されている他の音声会議装置1の全てに入力される。 【0037】 図6を参照して、収音音声信号の具体的な流れの例について説明する。図6は、音声の収音、放音の一例を示す図である。図6において、破線は収音音声を示し、実線は放音音声を示す。まず、同図(A)に示すように、音声会議装置1Aの周囲に存在する会議者200A、および音声会議装置1Cの周囲に存在する会議者200Cが発話すると、それぞれ、音声会議装置1Aでは収音音声信号SsAが生成され、音声会議装置1Cでは収音音声信号SsCが生成される。 【0038】 音声会議装置1Aで生成された収音音声信号SsAは、上述したように、音声会議装置1B〜1Dに供給される。また、音声会議装置1Cで生成された収音音声信号SScは、音声会議装置1A,1B,および1Dに供給される。 【0039】 このとき、音声会議装置1Cは、オーディオ入力端子63L,Rから入力されている音声信号に、収音音声信号SsCをそれぞれ重畳してオーディオ出力端子62R,Lから出力するので、オーディオ出力端子62Lからはオーディオ入力端子63Rから入力された音声信号、すなわち収音音声信号SsAに収音音声信号SsCが重畳されて出力される。これにより、音声会議装置1Dのオーディオ入力端子63Rには、収音音声信号SsAに収音音声信号SsCが重畳されて入力される。 【0040】 以上のような音声信号の流れにより、同図(B)に示すように、音声会議装置1Aでは、音声会議装置1Bから供給された収音音声信号SsCが放音され、音声会議装置1Bでは、音声会議装置1Aから供給された収音音声信号SsAおよび音声会議装置1Cから供給された収音音声信号SsCが同時に放音され、音声会議装置1Cでは、音声会議装置1Bから供給された収音音声信号SsAが放音され、音声会議装置1Dでは、音声会議装置1Cから供給された収音音声信号SsA、および重畳された収音音声信号SsCが放音される。 【0041】 以上のようにして、本実施形態の音声会議システムは、中央制御装置を必要としない簡素な構成であり、かつ煩雑な配線を必要とせず、各音声会議装置で収音された音声を全ての音声会議装置にミキシングして供給することができ、広い空間の各聴者へ適切な音声を放音することができる。 【0042】 なお、上述した各オーディオ入力端子、オーディオ出力端子の接続の態様は、以下の様な変形例により、よりすっきりとした配線にすることができる。 図7は、変形例に係る音声会議装置の一部を示す斜視図である。また、図8は、変形例に係る音声会議システムの音声通信配線を示す構成図である。なお、図7、図8に示す音声会議装置は、上記図1〜図6で示した音声会議装置と同様の構成、機能を有する。 この変形例に係る音声会議装置1は、図7に示すようにオーディオ入力端子63Rとオーディオ出力端子62Rの周囲、およびオーディオ入力端子63Lとオーディオ出力端子62Lの周囲に、音声会議装置の内部方向に凹んだジャック64R、およびジャック64Lを有する。このジャック64L,Rの凹み面(音声会議装置の短尺面)に、それぞれオーディオ入力端子63Lとオーディオ出力端子62L、オーディオ入力端子63Rとオーディオ出力端子62Rが配置されている。 【0043】 ジャック64L、およびジャック64Rは、音声会議装置の短尺面から見て長方形状の断面であり、その長方形の一辺(同図においては音声会議装置の上面方向の一辺)に凸状の切り欠きを有する。この切り欠きを有した断面長方形状のジャック64に、直方体形状のプラグ65が嵌入する。 【0044】 直方体形状のプラグ65は、音声会議装置の短尺面から見て長方形状の断面であり、その長方形の一辺(同図においては音声会議装置の上面方向の一辺)に凸部を有する。この凸部がジャック64の切り欠きに嵌るようになっている。また、プラグ65は、上記ジャック64に嵌入する面にオーディオ端子652、およびオーディオ端子653を有し、その反対側の一面にはケーブル651が接続されている。ケーブル651の他方には、同一のプラグ65が接続される。 【0045】 オーディオ端子652、およびオーディオ端子653は、プラグ65が上記ジャック64に嵌入したときに、オーディオ端子652がオーディオ出力端子62に、オーディオ端子653がオーディオ入力端子63にそれぞれ接続されるように、その位置が決められている。なお、上述した切り欠きにより、プラグ65が逆さまにジャック64に篏入することはなく、オーディオ端子652がオーディオ入力端子63に、オーディオ端子653がオーディオ出力端子62に接続されることは無い。 【0046】 なお、ジャック64、プラグ65は上述した形状に限るものではなく、誤ってオーディオ端子652がオーディオ入力端子63に、オーディオ端子653がオーディオ出力端子62に接続されることを防止できるような形状であれば(例えば断面が三角形状等)どのような形状であってもよい。 【0047】 ケーブル651は、双方向の音声信号伝搬経路を有しており、一方のプラグ65のオーディオ端子652から他方のプラグ65のオーディオ端子653(または一方のプラグ65のオーディオ端子653から他方のプラグ65のオーディオ端子652)に音声信号がクロスして伝搬されるようになっている。このプラグ65をジャック64に嵌入させ、それぞれの音声会議装置1を接続することで、図8に示すような音声通信配線を構成することができる。 【0048】 図8(A)は、各音声会議装置1を筐体112の上面から見た接続図であり、同図(B)は、各音声会議装置1を入出力I/F群が設置された側の短尺面から見た接続図である。図8に示すように、音声会議装置1Aのオーディオ出力端子62Lは、上記オーディオ端子652、ケーブル651、およびオーディオ端子653を介して、音声会議装置1Bのオーディオ入力端子63Rに接続される。また、音声会議装置1Bのオーディオ出力端子62Rは、上記オーディオ端子652、ケーブル651、およびオーディオ端子653を介して、音声会議装置1Aのオーディオ入力端子63Lに接続される。 【0049】 以下、同様にして、音声会議装置1Bのオーディオ出力端子62Lは、音声会議装置1Cのオーディオ入力端子63Rに接続され、音声会議装置1Cのオーディオ出力端子62Rは、音声会議装置1Bのオーディオ入力端子63Lに接続され、音声会議装置1Cのオーディオ出力端子62Lは、音声会議装置1Dのオーディオ入力端子63Rに接続され、音声会議装置1Dのオーディオ出力端子62Rは、音声会議装置1Cのオーディオ入力端子63Lに接続されている。 【0050】 すなわち、図8に示す音声通信配線は、図5に示した音声通信配線と同様の配線構成であり、図6で説明したような音声の収音、放音を行うことができる。この変形例に係る音声会議システムでは、オーディオ出力端子62,オーディオ入力端子63をジャック64で一体型構成とし、このジャック64にプラグ65を篏入させるだけで各音声会議装置を接続することができ、および見た目にもすっきりとし、また、ユーザ(設置者)が接続をし易いようになっている。 【0051】 なお、上記プラグ65は、本実施形態に示した音声会議装置に接続する場合のみならず、ステレオ入出力端子を備えた他の機器にも用いることもできる。例えば、オーディオ機器の出力端子Rに一方のプラグ65の上記オーディオ端子652を接続し、入力端子Rにオーディオ端子653を接続する。他方、他のオーディオ機器の出力端子Lにプラグ65のオーディオ端子652を接続し、入力端子Lにオーディオ端子653を接続する。これにより、一方のオーディオ機器の出力された音声信号は他方のオーディオ機器に相互に入力され、ステレオ入出力端子を有したオーディオ機器を連結することができる。 【0052】 また、各オーディオ機器が、入力端子から入力された音声信号を、出力端子から出力する音声信号に重畳すれば、複数のオーディオ機器を連結することもできる。例えば、以下に示すようなオーディオ機器であれば複数のオーディオ機器を連結することができる。 【0053】 図9は、オーディオ機器の構成を示すブロック図である。図9に示すオーディオ機器は、スピーカSPL、スピーカSPR、メイン制御部50、ミキシング部51、セレクタ52、複数(同図においては2つ)のD/Aコンバータ53、複数(同図においては2つ)の放音アンプ(AMP)54、音源部55、および操作部56を備えている。 【0054】 操作部56はユーザの操作を受け付ける。メイン制御部50は、オーディオ機器の全体制御を行うとともに、操作部56から入力される電源オン/オフ等の制御に基づいて、装置の各種制御を行う。 【0055】 音源部55は、CD、MD等のメディアを再生して音声信号を生成し、セレクタ52に供給する。セレクタ52に供給する音声信号のソース(CD、MD等)はメイン制御部50によって設定される。 【0056】 セレクタ52は、ステレオ入力端子(同図に示すIn L、In R)から入力される音声信号、音源部55から入力される音声信号、のいずれかを選択してD/Aコンバータ53に供給する。選択する音声信号はメイン制御部50により設定される。各D/Aコンバータ53は、入力された音声信号をアナログ変換して、各放音アンプ54に与え、各放音アンプ54はアナログ化された放音信号を増幅して、スピーカSPL、スピーカSPRに与える。各スピーカSPL、SPRは、入力された音声信号を放音する。 【0057】 このようにオーディオ機器は、CD、MD等を再生した音声信号、ステレオ入力端子から入力された音声信号のいずれかを選択的に放音することができる。ここで、音源部55が生成する音声信号(ステレオ音声信号SsL,SsR)は、ミキシング部51を介してステレオ出力端子(同図に示すOut L、Out R)から外部に出力される。これによりCD、MD等を再生した音声信号を外部に出力することができる。 【0058】 ミキシング部51は、ミキサ511L,Rを備えており、ミキサ511L,Rには、それぞれ音源部55からステレオ音声信号SsL,およびSsRが入力される。また、ミキサ511L,Rには、外部から入力された音声信号SdL,SdRがそれぞれ入力される。 【0059】 ミキサ511Lは、音源部55から入力された音声信号SsLに外部から入力された音声信号SdRを重畳して外部に出力する。ミキサ511Rは、音源部55から入力された音声信号SsRに外部から入力された音声信号SdLを重畳して外部に出力する。これにより、オーディオ入力端子Lから入力される音声信号SdLは、その装置においてオーディオ入力端子Rから入力される音声信号SdRとともに放音されるとともに、音源部55の生成した音声信号SsRが重畳されてオーディオ出力端子Rから出力される。また、オーディオ入力端子Rから入力される音声信号SdRは、オーディオ入力端子Lから入力される音声信号SdLとともに放音されるとともに、音源部55の生成した音声信号SsLが重畳されてオーディオ出力端子Lから出力される。 【0060】 したがって、複数の(図9に示す)オーディオ機器において、出力端子Rと入力端子L、および出力端子Lと入力端子Rを相互に接続することで、煩雑な配線を必要とせず、各オーディオ機器の入力音声信号を他のオーディオ機器に供給することができ、広い空間に音声を伝達することができる。無論、上述のプラグ65を用いることでも各オーディオ機器を連結して接続することができ、見た目にもすっきりとし、また、ユーザ(設置者)が接続をし易くなる。 【0061】 なお、本実施形態では、オーディオ出力端子、およびオーディオ入力端子を2つ(L,R)とする例について説明したが、さらに多数の端子を備えていてもよよい。この場合、各オーディオ入力端子の入力音声信号のそれぞれに自装置が生成した音声信号を重畳するように複数のミキサを備え、各ミキサの出力音声信号をオーディオ出力端子から出力すればよい。 【図面の簡単な説明】 【0062】 【図1】音声会議システムの構成図 【図2】音声会議装置1の斜視図 【図3】音声会議装置1の両側面図と底面図 【図4】音声会議装置1の主要構成を示すブロック図 【図5】音声会議システムの音声通信配線を示す構成図 【図6】音声の収音、放音の一例を示す図 【図7】変形例に係る音声会議装置の一部を示す斜視図 【図8】変形例に係る音声会議システムの音声通信配線を示す構成図 【図9】オーディオ機器の構成を示すブロック図 【符号の説明】 【0063】 1−音声会議装置 62−オーディオ出力端子 63−オーディオ入力端子
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| 【出願人】 |
【識別番号】000004075 【氏名又は名称】ヤマハ株式会社
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| 【出願日】 |
平成18年6月23日(2006.6.23) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100084548 【弁理士】 【氏名又は名称】小森 久夫
【識別番号】100123940 【弁理士】 【氏名又は名称】村上 辰一
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| 【公開番号】 |
特開2008−5347(P2008−5347A) |
| 【公開日】 |
平成20年1月10日(2008.1.10) |
| 【出願番号】 |
特願2006−174500(P2006−174500) |
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